JPH03513Y2 - - Google Patents
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- JPH03513Y2 JPH03513Y2 JP1984186963U JP18696384U JPH03513Y2 JP H03513 Y2 JPH03513 Y2 JP H03513Y2 JP 1984186963 U JP1984186963 U JP 1984186963U JP 18696384 U JP18696384 U JP 18696384U JP H03513 Y2 JPH03513 Y2 JP H03513Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- governor
- partition wall
- lubricating oil
- case
- oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は例えば電子ガバナを装備した燃料噴射
装置に好適な燃料噴射装置における潤滑油のオー
バーフローレベル設定構造に関する。 (従来の技術) デイーゼルエンジンに装備される燃料噴射装置
のうち、例えば列型燃料噴射ポンプのカム室やガ
バナ室内には、各摺動部や回動部の焼き付きと磨
耗を防止するために定量の潤滑油が満たされ、そ
の定量をオーバーフローレベルにより定めてい
る。 例えばメカニカルガバナ機構を装備した列型噴
射ポンプにおいては、実開昭51−56423号公報に
示すようにガバナケースの定位置にオイル出口を
設け、この出口を介して連通するポンプ室のポン
プハウジングには、前記オイル出口より低位置の
カム室側方にオイル出口を設けて、これらオイル
出口によりガバナ室とカム室の各オーバーフロー
レベルを設定するとともに、ガバナ室内のオレベ
ルをカム室のそれより高レベルに設定している。 このようなオーバーフローレベルの設定は同型
式の噴射ポンプであつても、付随する機構の機能
によつて状況が相違する。例えば、近時その制御
能力が期待され使用範囲が拡大した電子ガバナを
装備した列型噴射ポンプにおいては、この種のガ
バナがコントロールロツドとリニアDCモータと
を連結するリンク部に僅かに給油を要するだけで
足りるため、前述のようなメカニカルガバナを装
備した場合のような多量の潤滑油を要しない。 このような電子ガバナを装備した燃料噴射ポン
プにおいては、ポンプ室側では従来通りカムシヤ
フトやカムおよびペツト等に多量の潤滑油を要す
る反面、ガバナ室では概して潤滑油の注入を嫌
い、かつ電子ガバナの低温時における始動性上の
点から、従来ではポンプ室とガバナ室との間にオ
イルシールを取り付け、ポンプ室内の潤滑油がガ
バナ室に浸入できないようにし、仮にガバナ室に
潤滑油が浸入した場合には、ガバナ室に設けたポ
ンプ室側のオイルドレンとは別個のオイルドレン
から、潤滑油を排出させるようにしていた。 (考案が解決しようとする問題点) しかし、このような従来の方法ではポンプ室と
ガバナ室のそれぞれにオイルドレンを要するとと
もに両室の間にシオイルシールを要し、しかも前
記オイルドレンには配管を要する結果、構造が複
雑化し、その組み立て作業が煩雑になるという問
題があつた。 本考案はこのような問題を解消し、構造の簡潔
化と組み立て作業の容易化、更にはガバナの精度
と寿命の向上を図るとともに、潤滑油の油密性を
高め、また溢れ出た潤滑油を速やかに排出させ
て、ガバナ室内での残留を防止し、上記ガバナを
保護するようにした燃料噴射装置における潤滑油
のオーバーフローレベル設定構造を提供すること
を目的とする。 (問題点を解決するための手段) このため、本考案の燃料噴射装置における潤滑
油のオーバーフローレベル設定構造は、燃料噴射
ポンプのカム室の側部に、ガバナハウジングとガ
バナケースで区画したガバナを収容可能なガバナ
室を配設し、該ガバナ室の下部にオイル出口を設
けた燃料噴射装置における潤滑油のオーバーフロ
ーレベル設定構造において、上記ガバナハウジン
グとガバナケースとの間に、上記ガバナのアクチ
ユエータを取付け可能で、かつその内側下端面を
ガバナハウジングの下端面と係合可能なアクチユ
エータケースを配設し、該ケースの下部にカム室
内の潤滑油を堰止め可能な仕切壁を内側へ突設
し、該仕切壁内面の略中高位置にガバナハウジン
グの下端部内面と係合可能な掛止段部を突設する
とともに、上記仕切壁の外面の基端部で掛止段部
よりも下方位置にオイル出口を下向きに開口し、
かつ上記仕切壁外面のオイル出口までの落差を、
潤滑油と接触可能な仕切壁内面の高さよりも大き
く形成したことを特徴としている。 (実施例) 以下、本考案を電子ガバナを装備した燃料噴射
装置に適用した図示実施例について説明すると、
第1図および第2図において1は列型燃料噴射ポ
ンプで、そのポンプハウジング2で区画されたポ
ンプ室の下方に位置するカム室3内には、カムシ
ヤフト4が回転可能に支持され、該シヤフト4に
形成したカム5によりタペツト6を押し上げ、こ
のタペツト6と一体のプランジヤ7を上下に往復
動可能にしている。 燃料噴射ポンプ1の一側には、コントロールユ
ニツト(図示略)から出力される制御信号に基い
て燃料噴射量を調整する電子ガバナ8が設けら
れ、この電子ガバナ8はガバナハウジング9と、
後述のアクチユエータを内側に取り付けたアクチ
ユエータケース10と、ガバナケース11とで区
画したガバナ室12内に、前記のアクチユエータ
13を収容している。このうち、ガバナハウジン
グ9とガバナケース11との間に介在して、これ
らにビス止めして固定された前記のアクチユエー
タケース10内には、アクチユエータ13を構成
するコントロールユニツトからの制御信号で動作
するリニアDCモータ14と、リニアDCモータ1
4の動きをコントロールロツド15に伝えるリン
ク16と、コントロールロツド15の変化位置を
検出するコントロールロツド位置センサ17が収
容されている。図中、18はリニアDCモータ1
4によつて上下動可能にされたコイルアセンブ
リ、19はコントロールロツド15の先端に取り
付けられたコネクタで、リンク16の動きをコン
トロールロツド15に伝えるようにしている。 而して、アクチユエータケース10の底部には
ガバナ室12の内方に突出する仕切壁20が一体
成型され、その先端は実施例の場合、カムシヤフ
ト4の軸心より僅かに上方に位置していて、ガバ
ナハウジング9の底部に流入した潤滑油を前記高
さ位置まで堰止め、そのオーバーフローレベルh
を設定している。20aは仕切壁20の基部より
側方に突出した掛止段部で、ガバナハウジング9
の底面と係合可能にされており、21はアクチユ
エータケース10の底部に開口形成されたオイル
出口で、この出口21には管状の連結ボルト22
が接続されている。23は連結ボルト22に接続
された略管状のアイボルトで、そのボルトキヤツ
プ24にはエンジンのクランク室に連通するオイ
ルパイプ25が接続されている。 この他、図中26は図示しないソレノイドバル
ブ駆動信号によつて燃料噴射時期を制御するよう
にしたタイマ、27は電子ガバナ8とコントロー
ルユニツトとの間の結線を収容したケーブル、2
8はポンプハウジング2とガバナハウジング9と
の間に介挿したガスケツト、29,29はアクチ
ユエータケース10の両端面に配設したガスケツ
ト、30はカム室3およびガバナハウジング9の
底部に滞留した潤滑油である。 (作用) このように構成した潤滑油のオーバーフローレ
ベル設定構造の組み立てに際しては、例えばポン
プハウジング2の側端面にガバナハウジング9を
ビス止めし、この固定したガバナハウジング9の
側端面にアクチユエータ13を取り付けたアクチ
ユエータケース10を当てがい、かつその下部に
突設した掛止段部20aをガバナハウジング9内
の底面に係合させて位置決めした後、このアクチ
ユエータケース10をガバナハウジング9にビス
止めして固定する。このように、上記組み立てに
際しては、予めアクチユエータ13等を一括して
取り付けた後にアクチユエータケース10を組み
付ければよいから、組み立て時にアクチユエータ
13をいちいち組み立てずに済み、またアクチユ
エータ13のアクチユエータケース10への組み
付けを先行して行なえることで、この種の組み立
て作業を合理的に行なえる。この場合、燃料噴射
ポンプ1の特にカム室3とガバナ室12との間の
油密方法には、格別の油密構造およびそのための
オイルシール等のシール部材を用いていないか
ら、組み立て部品が少なくて済み、その分この種
の組み立て作業を簡易かつ迅速に行なうことがで
きることとなる。しかも、オイル出口21はガバ
ナ室12の底部に一箇所しか無いから、オイルド
レンの配管構造が簡潔になり、従来のように噴射
ポンプ1とガバナ室12の双方にオイル出口を設
けたものに比べて、この種の配管作業を頗る容易
に行なえることとなる。 そして、アクチユエータケース10の取り付け
後はガバナケース11を前記ケース10にビス止
めして固定し、アクチユエータケース10の底部
に形成したオイル出口21には連結ボルト22を
接続して、このボルト22にアイボルト23を介
してボルトキヤツプ24を取り付けた後、ボルト
キヤツプ24にオイルパイプ25を接続すればよ
い。 このように組み立てた潤滑油のオーバーフロー
レベル設定構造においては、燃料噴射ポンプ1の
カム室3と電子ガバナ8のガバナ室12は、ポン
プハウジング2とガバナハウジング9との間の主
としてカムシヤフト4の軸支部における隙間によ
つて、略連通状態を形成している。また、ガバナ
ハウジング9の開口側下端部には、アクチユエー
タケース10の底部に突設した掛止段部20aと
ガスケツト29が位置していて、それらの間の油
密を保持しており、かつ同位置には掛止段部20
aと一体の仕切壁20が周壁をなしていて、ガバ
ナハウジング9の底部に一種の油溜室を構成して
いる。 したがつて、カム室3内に潤滑油を供給する
と、その一部が軸受部の隙間を経てガバナハウジ
ング9の底部に流入し、かつこれが仕切壁20に
堰止められて滞留する。この場合のオイルレベル
は、通常は第2図に示すように仕切壁20の上端
面高さと同レベルに保たれ、カムシヤフト4がカ
ム5並びにタペツト6等の各摺動部または回動部
の潤滑の用に供される。このため、例えばカムシ
ヤフト4の回転によつて油面が動揺したり、潤滑
油30が過剰に供給されたりして、油面が仕切壁
20の高さを越えると、それらの潤滑油30は仕
切壁20の外面に沿つて流下し、オイル出口21
より連結ボルト22およびアイボルト23を経て
オイルパイプ25に排出される。 この場合、仕切壁20の外面のオイル出口21
までの落差は、潤滑油30と接触する仕切壁20
内面の高さよりも大きいから、その分潤滑油30
の落下速度が増速され、しかもオイル出口21は
上記仕切壁20の外面の基端部に設けられている
から、潤滑油30の溢流がオイル出口21から速
やかに排出され、ガバナ室12内の残留を防止し
て、潤滑油を嫌うガバナ8を保護する。 また、電子ガバナ8の作動に伴つて、アクチユ
エータ13の振動やリンク16、コントロールロ
ツド15の振動がアクチユエータケース10に作
用するが、それらの振動は上記ケース10の両側
に配設したガバナハウジング9とガバナケース1
1で吸収されるから、上記振動によるガバナ8の
精度や寿命の低下を防止する。 したがつて、前記潤滑油30が多量または連続
的に仕切壁20を越えてガバナ室12内に流入し
ても、それらはオイルパイプ25によつて速やか
に排出され、ガバナ室12内に滞留し得ないか
ら、電子ガバナ8各部の構成部品が潤滑油中に浸
漬したり、このことに原因して電子ガバナ8に機
能が劣化し、あるいは各部の機能低下を誘発した
りするということもなく、特に電子ガバナ8の低
温時における始動上の問題も生じさせない。 なお、この実施例では仕切壁20の高さをカム
シヤフト4の軸心位置より僅かに高くして、潤滑
油30のオーバーフローレベルhを設定している
が、エンジンに対し燃料噴射ポンプ1を水平に組
み付ける図示の場合の他に、例えば前記噴射ポン
プ1をエンジンに斜めに組み付ける場合には、そ
の仕様に応じて仕切壁20の突出高さを適宜加減
して、そのオーバーフローレベルhを設定するこ
ととなる。 (考案の効果) 本考案の燃料噴射装置における潤滑油のオーバ
ーフローレベル設定構造は以上のように、燃料噴
射ポンプのカム室の側部に、ガバナハウジングと
ガバナケースで区画したガバナを収容可能なガバ
ナ室を配設し、該ガバナ室の下部にオイル出口を
設けた燃料噴射装置における潤滑油のオーバーフ
ローレベル設定構造において、上記ガバナハウジ
ングとガバナケースとの間に、上記ガバナのアク
チユエータを取付け可能で、かつその内側下端面
をガバナハウジングの下端面と係合可能なアクチ
ユエータケースを配設したから、ガバナの作動に
伴うアクチユエータ等の振動を、上記ケースを介
してその両側に配設したガバナハウジングとガバ
ナケースに吸収させ、該振動によるガバナの精度
や寿命の低下を防止することができる。 しかも、上記ケースにアクチユエータを一括し
て組み付けられるから、上記ケースの組み付け前
にアクチユエータ自体の組み付けを先行でき、こ
の種の組み立て作業を合理的に行なえるととも
に、アクチユエータケースの下端部と後述の仕切
壁を介して、上記ケースとガバナハウジングとの
接合部の油密性を高めることができる。 また、本考案ではアクチユエータケースの下部
に、カム室内の潤滑油を堰止め可能な仕切壁を内
側へ突設し、該仕切壁内面の略中高位置にガバナ
ハウジングの下端部内面と係合可能な掛止段部を
突設したから、該掛止段部を介して、ガバナハウ
ジングに対するアクチユエータケースの組み付け
位置が決定され、その組み付け作業を容易に行な
うことができる。 更に、本考案では、上記仕切壁の外面の基端部
で掛止段部よりも下方位置にオイル出口を下向き
に開口し、かつ上記仕切壁外面のオイル出口まで
の落差を、潤滑油と接触可能な仕切壁内面の高さ
よりも大きく形成したから、仕切壁を流下する潤
滑油の落下速度を増速させ、かつこれを仕切壁の
基端部の至近位置に設けたオイル出口から排出さ
せることで、上記潤滑油の溢流を速やかに排出で
き、ガバナ室内の滞留ないしは残留を防止して、
潤滑油を嫌うガバナを保護することができる。 特にこの効果は、多量の潤滑油を要しない電子
ガバナを駆使した燃料噴射装置に好適であるとと
もに、電子ガバナの低温時における始動性を改善
できる実用的な効果がある。
装置に好適な燃料噴射装置における潤滑油のオー
バーフローレベル設定構造に関する。 (従来の技術) デイーゼルエンジンに装備される燃料噴射装置
のうち、例えば列型燃料噴射ポンプのカム室やガ
バナ室内には、各摺動部や回動部の焼き付きと磨
耗を防止するために定量の潤滑油が満たされ、そ
の定量をオーバーフローレベルにより定めてい
る。 例えばメカニカルガバナ機構を装備した列型噴
射ポンプにおいては、実開昭51−56423号公報に
示すようにガバナケースの定位置にオイル出口を
設け、この出口を介して連通するポンプ室のポン
プハウジングには、前記オイル出口より低位置の
カム室側方にオイル出口を設けて、これらオイル
出口によりガバナ室とカム室の各オーバーフロー
レベルを設定するとともに、ガバナ室内のオレベ
ルをカム室のそれより高レベルに設定している。 このようなオーバーフローレベルの設定は同型
式の噴射ポンプであつても、付随する機構の機能
によつて状況が相違する。例えば、近時その制御
能力が期待され使用範囲が拡大した電子ガバナを
装備した列型噴射ポンプにおいては、この種のガ
バナがコントロールロツドとリニアDCモータと
を連結するリンク部に僅かに給油を要するだけで
足りるため、前述のようなメカニカルガバナを装
備した場合のような多量の潤滑油を要しない。 このような電子ガバナを装備した燃料噴射ポン
プにおいては、ポンプ室側では従来通りカムシヤ
フトやカムおよびペツト等に多量の潤滑油を要す
る反面、ガバナ室では概して潤滑油の注入を嫌
い、かつ電子ガバナの低温時における始動性上の
点から、従来ではポンプ室とガバナ室との間にオ
イルシールを取り付け、ポンプ室内の潤滑油がガ
バナ室に浸入できないようにし、仮にガバナ室に
潤滑油が浸入した場合には、ガバナ室に設けたポ
ンプ室側のオイルドレンとは別個のオイルドレン
から、潤滑油を排出させるようにしていた。 (考案が解決しようとする問題点) しかし、このような従来の方法ではポンプ室と
ガバナ室のそれぞれにオイルドレンを要するとと
もに両室の間にシオイルシールを要し、しかも前
記オイルドレンには配管を要する結果、構造が複
雑化し、その組み立て作業が煩雑になるという問
題があつた。 本考案はこのような問題を解消し、構造の簡潔
化と組み立て作業の容易化、更にはガバナの精度
と寿命の向上を図るとともに、潤滑油の油密性を
高め、また溢れ出た潤滑油を速やかに排出させ
て、ガバナ室内での残留を防止し、上記ガバナを
保護するようにした燃料噴射装置における潤滑油
のオーバーフローレベル設定構造を提供すること
を目的とする。 (問題点を解決するための手段) このため、本考案の燃料噴射装置における潤滑
油のオーバーフローレベル設定構造は、燃料噴射
ポンプのカム室の側部に、ガバナハウジングとガ
バナケースで区画したガバナを収容可能なガバナ
室を配設し、該ガバナ室の下部にオイル出口を設
けた燃料噴射装置における潤滑油のオーバーフロ
ーレベル設定構造において、上記ガバナハウジン
グとガバナケースとの間に、上記ガバナのアクチ
ユエータを取付け可能で、かつその内側下端面を
ガバナハウジングの下端面と係合可能なアクチユ
エータケースを配設し、該ケースの下部にカム室
内の潤滑油を堰止め可能な仕切壁を内側へ突設
し、該仕切壁内面の略中高位置にガバナハウジン
グの下端部内面と係合可能な掛止段部を突設する
とともに、上記仕切壁の外面の基端部で掛止段部
よりも下方位置にオイル出口を下向きに開口し、
かつ上記仕切壁外面のオイル出口までの落差を、
潤滑油と接触可能な仕切壁内面の高さよりも大き
く形成したことを特徴としている。 (実施例) 以下、本考案を電子ガバナを装備した燃料噴射
装置に適用した図示実施例について説明すると、
第1図および第2図において1は列型燃料噴射ポ
ンプで、そのポンプハウジング2で区画されたポ
ンプ室の下方に位置するカム室3内には、カムシ
ヤフト4が回転可能に支持され、該シヤフト4に
形成したカム5によりタペツト6を押し上げ、こ
のタペツト6と一体のプランジヤ7を上下に往復
動可能にしている。 燃料噴射ポンプ1の一側には、コントロールユ
ニツト(図示略)から出力される制御信号に基い
て燃料噴射量を調整する電子ガバナ8が設けら
れ、この電子ガバナ8はガバナハウジング9と、
後述のアクチユエータを内側に取り付けたアクチ
ユエータケース10と、ガバナケース11とで区
画したガバナ室12内に、前記のアクチユエータ
13を収容している。このうち、ガバナハウジン
グ9とガバナケース11との間に介在して、これ
らにビス止めして固定された前記のアクチユエー
タケース10内には、アクチユエータ13を構成
するコントロールユニツトからの制御信号で動作
するリニアDCモータ14と、リニアDCモータ1
4の動きをコントロールロツド15に伝えるリン
ク16と、コントロールロツド15の変化位置を
検出するコントロールロツド位置センサ17が収
容されている。図中、18はリニアDCモータ1
4によつて上下動可能にされたコイルアセンブ
リ、19はコントロールロツド15の先端に取り
付けられたコネクタで、リンク16の動きをコン
トロールロツド15に伝えるようにしている。 而して、アクチユエータケース10の底部には
ガバナ室12の内方に突出する仕切壁20が一体
成型され、その先端は実施例の場合、カムシヤフ
ト4の軸心より僅かに上方に位置していて、ガバ
ナハウジング9の底部に流入した潤滑油を前記高
さ位置まで堰止め、そのオーバーフローレベルh
を設定している。20aは仕切壁20の基部より
側方に突出した掛止段部で、ガバナハウジング9
の底面と係合可能にされており、21はアクチユ
エータケース10の底部に開口形成されたオイル
出口で、この出口21には管状の連結ボルト22
が接続されている。23は連結ボルト22に接続
された略管状のアイボルトで、そのボルトキヤツ
プ24にはエンジンのクランク室に連通するオイ
ルパイプ25が接続されている。 この他、図中26は図示しないソレノイドバル
ブ駆動信号によつて燃料噴射時期を制御するよう
にしたタイマ、27は電子ガバナ8とコントロー
ルユニツトとの間の結線を収容したケーブル、2
8はポンプハウジング2とガバナハウジング9と
の間に介挿したガスケツト、29,29はアクチ
ユエータケース10の両端面に配設したガスケツ
ト、30はカム室3およびガバナハウジング9の
底部に滞留した潤滑油である。 (作用) このように構成した潤滑油のオーバーフローレ
ベル設定構造の組み立てに際しては、例えばポン
プハウジング2の側端面にガバナハウジング9を
ビス止めし、この固定したガバナハウジング9の
側端面にアクチユエータ13を取り付けたアクチ
ユエータケース10を当てがい、かつその下部に
突設した掛止段部20aをガバナハウジング9内
の底面に係合させて位置決めした後、このアクチ
ユエータケース10をガバナハウジング9にビス
止めして固定する。このように、上記組み立てに
際しては、予めアクチユエータ13等を一括して
取り付けた後にアクチユエータケース10を組み
付ければよいから、組み立て時にアクチユエータ
13をいちいち組み立てずに済み、またアクチユ
エータ13のアクチユエータケース10への組み
付けを先行して行なえることで、この種の組み立
て作業を合理的に行なえる。この場合、燃料噴射
ポンプ1の特にカム室3とガバナ室12との間の
油密方法には、格別の油密構造およびそのための
オイルシール等のシール部材を用いていないか
ら、組み立て部品が少なくて済み、その分この種
の組み立て作業を簡易かつ迅速に行なうことがで
きることとなる。しかも、オイル出口21はガバ
ナ室12の底部に一箇所しか無いから、オイルド
レンの配管構造が簡潔になり、従来のように噴射
ポンプ1とガバナ室12の双方にオイル出口を設
けたものに比べて、この種の配管作業を頗る容易
に行なえることとなる。 そして、アクチユエータケース10の取り付け
後はガバナケース11を前記ケース10にビス止
めして固定し、アクチユエータケース10の底部
に形成したオイル出口21には連結ボルト22を
接続して、このボルト22にアイボルト23を介
してボルトキヤツプ24を取り付けた後、ボルト
キヤツプ24にオイルパイプ25を接続すればよ
い。 このように組み立てた潤滑油のオーバーフロー
レベル設定構造においては、燃料噴射ポンプ1の
カム室3と電子ガバナ8のガバナ室12は、ポン
プハウジング2とガバナハウジング9との間の主
としてカムシヤフト4の軸支部における隙間によ
つて、略連通状態を形成している。また、ガバナ
ハウジング9の開口側下端部には、アクチユエー
タケース10の底部に突設した掛止段部20aと
ガスケツト29が位置していて、それらの間の油
密を保持しており、かつ同位置には掛止段部20
aと一体の仕切壁20が周壁をなしていて、ガバ
ナハウジング9の底部に一種の油溜室を構成して
いる。 したがつて、カム室3内に潤滑油を供給する
と、その一部が軸受部の隙間を経てガバナハウジ
ング9の底部に流入し、かつこれが仕切壁20に
堰止められて滞留する。この場合のオイルレベル
は、通常は第2図に示すように仕切壁20の上端
面高さと同レベルに保たれ、カムシヤフト4がカ
ム5並びにタペツト6等の各摺動部または回動部
の潤滑の用に供される。このため、例えばカムシ
ヤフト4の回転によつて油面が動揺したり、潤滑
油30が過剰に供給されたりして、油面が仕切壁
20の高さを越えると、それらの潤滑油30は仕
切壁20の外面に沿つて流下し、オイル出口21
より連結ボルト22およびアイボルト23を経て
オイルパイプ25に排出される。 この場合、仕切壁20の外面のオイル出口21
までの落差は、潤滑油30と接触する仕切壁20
内面の高さよりも大きいから、その分潤滑油30
の落下速度が増速され、しかもオイル出口21は
上記仕切壁20の外面の基端部に設けられている
から、潤滑油30の溢流がオイル出口21から速
やかに排出され、ガバナ室12内の残留を防止し
て、潤滑油を嫌うガバナ8を保護する。 また、電子ガバナ8の作動に伴つて、アクチユ
エータ13の振動やリンク16、コントロールロ
ツド15の振動がアクチユエータケース10に作
用するが、それらの振動は上記ケース10の両側
に配設したガバナハウジング9とガバナケース1
1で吸収されるから、上記振動によるガバナ8の
精度や寿命の低下を防止する。 したがつて、前記潤滑油30が多量または連続
的に仕切壁20を越えてガバナ室12内に流入し
ても、それらはオイルパイプ25によつて速やか
に排出され、ガバナ室12内に滞留し得ないか
ら、電子ガバナ8各部の構成部品が潤滑油中に浸
漬したり、このことに原因して電子ガバナ8に機
能が劣化し、あるいは各部の機能低下を誘発した
りするということもなく、特に電子ガバナ8の低
温時における始動上の問題も生じさせない。 なお、この実施例では仕切壁20の高さをカム
シヤフト4の軸心位置より僅かに高くして、潤滑
油30のオーバーフローレベルhを設定している
が、エンジンに対し燃料噴射ポンプ1を水平に組
み付ける図示の場合の他に、例えば前記噴射ポン
プ1をエンジンに斜めに組み付ける場合には、そ
の仕様に応じて仕切壁20の突出高さを適宜加減
して、そのオーバーフローレベルhを設定するこ
ととなる。 (考案の効果) 本考案の燃料噴射装置における潤滑油のオーバ
ーフローレベル設定構造は以上のように、燃料噴
射ポンプのカム室の側部に、ガバナハウジングと
ガバナケースで区画したガバナを収容可能なガバ
ナ室を配設し、該ガバナ室の下部にオイル出口を
設けた燃料噴射装置における潤滑油のオーバーフ
ローレベル設定構造において、上記ガバナハウジ
ングとガバナケースとの間に、上記ガバナのアク
チユエータを取付け可能で、かつその内側下端面
をガバナハウジングの下端面と係合可能なアクチ
ユエータケースを配設したから、ガバナの作動に
伴うアクチユエータ等の振動を、上記ケースを介
してその両側に配設したガバナハウジングとガバ
ナケースに吸収させ、該振動によるガバナの精度
や寿命の低下を防止することができる。 しかも、上記ケースにアクチユエータを一括し
て組み付けられるから、上記ケースの組み付け前
にアクチユエータ自体の組み付けを先行でき、こ
の種の組み立て作業を合理的に行なえるととも
に、アクチユエータケースの下端部と後述の仕切
壁を介して、上記ケースとガバナハウジングとの
接合部の油密性を高めることができる。 また、本考案ではアクチユエータケースの下部
に、カム室内の潤滑油を堰止め可能な仕切壁を内
側へ突設し、該仕切壁内面の略中高位置にガバナ
ハウジングの下端部内面と係合可能な掛止段部を
突設したから、該掛止段部を介して、ガバナハウ
ジングに対するアクチユエータケースの組み付け
位置が決定され、その組み付け作業を容易に行な
うことができる。 更に、本考案では、上記仕切壁の外面の基端部
で掛止段部よりも下方位置にオイル出口を下向き
に開口し、かつ上記仕切壁外面のオイル出口まで
の落差を、潤滑油と接触可能な仕切壁内面の高さ
よりも大きく形成したから、仕切壁を流下する潤
滑油の落下速度を増速させ、かつこれを仕切壁の
基端部の至近位置に設けたオイル出口から排出さ
せることで、上記潤滑油の溢流を速やかに排出で
き、ガバナ室内の滞留ないしは残留を防止して、
潤滑油を嫌うガバナを保護することができる。 特にこの効果は、多量の潤滑油を要しない電子
ガバナを駆使した燃料噴射装置に好適であるとと
もに、電子ガバナの低温時における始動性を改善
できる実用的な効果がある。
第1図は本考案の一実施例を示す正面図、第2
図は本考案の要部を拡大して示す断面図である。 1……燃料噴射ポンプ、3……カム室、12…
…ガバナ室、20……仕切壁、21……オイル出
口、30……潤滑油。
図は本考案の要部を拡大して示す断面図である。 1……燃料噴射ポンプ、3……カム室、12…
…ガバナ室、20……仕切壁、21……オイル出
口、30……潤滑油。
Claims (1)
- 燃料噴射ポンプのカム室の側部に、ガバナハウ
ジングとガバナケースで区画したガバナを収容可
能なガバナ室を配設し、該ガバナ室の下部にオイ
ル出口を設けた燃料噴射装置における潤滑油のオ
ーバーフローレベル設定構造において、上記ガバ
ナハウジングとガバナケースとの間に、上記ガバ
ナのアクチユエータを取付け可能で、かつその内
側下端面をガバナハウジングの下端面と係合可能
なアクチユエータケースを配設し、該ケースの下
部にカム室内の潤滑油を堰止め可能な仕切壁を内
側へ突設し、該仕切壁内面の略中高位置にガバナ
ハウジングの下端部内面と係合可能な掛止段部を
突設するとともに、上記仕切壁の外面の基端部で
掛止段部よりも下方位置にオイル出口を下向きに
開口し、かつ上記仕切壁外面のオイル出口までの
落差を、潤滑油と接触可能な仕切壁内面の高さよ
りも大きく形成したことを特徴とする燃料噴射装
置における潤滑油のオーバーフローレベル設定構
造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1984186963U JPH03513Y2 (ja) | 1984-12-10 | 1984-12-10 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1984186963U JPH03513Y2 (ja) | 1984-12-10 | 1984-12-10 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61101672U JPS61101672U (ja) | 1986-06-28 |
| JPH03513Y2 true JPH03513Y2 (ja) | 1991-01-10 |
Family
ID=30744430
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1984186963U Expired JPH03513Y2 (ja) | 1984-12-10 | 1984-12-10 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH03513Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5921253Y2 (ja) * | 1979-04-20 | 1984-06-22 | 日本軽金属株式会社 | 辷り回転窓 |
| JPS588747U (ja) * | 1981-07-10 | 1983-01-20 | 川崎重工業株式会社 | 直列型多気筒機関の燃料噴射ポンプ潤滑装置 |
-
1984
- 1984-12-10 JP JP1984186963U patent/JPH03513Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61101672U (ja) | 1986-06-28 |
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