JPH0365948B2 - - Google Patents
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- JPH0365948B2 JPH0365948B2 JP57228156A JP22815682A JPH0365948B2 JP H0365948 B2 JPH0365948 B2 JP H0365948B2 JP 57228156 A JP57228156 A JP 57228156A JP 22815682 A JP22815682 A JP 22815682A JP H0365948 B2 JPH0365948 B2 JP H0365948B2
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- Japan
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- euglena
- cells
- wax
- wax ester
- higher fatty
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
本発明は原生動物ユーグレナ細胞内に蓄積され
る貯蔵多糖パラミロンを、単に細胞を嫌気条件下
に保持するだけで定量的にロウ・エステルに転換
せしめるロウ・エステルの製造法、およびこのロ
ウ・エステルをけん化することによる高級脂肪ア
ルコールおよび高級脂肪酸の製造法に関する。 ロウ・エステルは化学的には高級脂肪アルコー
ルと脂肪酸とのエステルで、動植物の表皮保護、
湿潤維持、熱損失防止などの作用があり、産業的
にはツヤ出し剤、サイジング剤、医薬、香粧料原
料として製造されるが、製造は鯨油ロウ、羊毛ロ
ウ、ミツロウ、綿ロウ、カルナウバロウなど天然
産ロウを単離精製することに頼つている。これら
原料はいずれも大量には入手し難く、高価な製品
となる。また高級脂肪アルコールは界面活性剤、
医薬、化粧品などに利用されるが、原理的には中
性油脂などから容易に得られる高級脂肪酸の化学
的還元反応によつて製造しうるが、高圧下の反応
であり必ずしも安価に製品が得られず、現実には
かなりの量が天然産ロウ質物のけん化によつて製
造されている状況である。 このような事態にかんがみ、ロウ・エステルを
容易に且つ安価に得る方法が開発されれば、上記
の産業分野に貢献するところが大きいと思われ
る。本発明者は原生動物ユーグレナが細胞内に蓄
積する貯蔵多糖パラミロンを、単に細胞を嫌気条
件下におくだけで、一種の発酵現象によつて定量
的にロウ・エステルに変換することを見出し、こ
の現象を技術的に開発することによりロウ・エス
テルの新規な製造法を考案し、またここにえられ
るロウ・エステルを公知の方法によつてけん化す
ることにより安価に大量の高級脂肪アルコール及
び副生する高級脂肪酸を製造する方法を発明した
ものである。 ユーグレナは単細胞の原生動物で、細菌、酵母
などに比べると稍大きいが、これら微生物と同様
にして培養・増殖せしめることができ、大量の生
産に耐える。ユーグレナは多様な培養条件で生育
させうるが、常に細胞内に貯蔵多糖でβ−1,3
−グルカンであるパラミロンを蓄積し、その蓄積
量は培養条件によつて異なる。本発明者らの研究
によれば好気的に培養したユーグレナ細胞を窒素
気圧下、即ち嫌気条件下に保持すると、速やかに
パラミロンが分解し、定量的にロウ・エステルを
生成する。この原理を巧みに利用することにより
効率的に大量のロウ・エステルを安価に製造する
ことができ、微生物を用いる技術であるのでエネ
ルギー的にも環境衛生的にも有益である。 この発明で用いるユーグレナは動物学の分類で
ユーグレナ属(ミドリムシ属)に属する原生動物
の種、変種、変異株を指し、代表的なものとして
ユーグレナ・グラシリス・Z株(Euglena
gracilis Z)、ユーグレナ・グラシリス・バシラ
リス・変株(Euglena gracilis var.bacillaris)、
ユーグレナ・ビリデイス(Euglena viridis)、ア
スタシア・ロンガ(Astasia longa)などが挙げ
られる。ユーグレナは池、沼など天然水系にも自
然に棲息するので、これらを採取して利用するこ
とも可能である。また紫外線処理、熱処理、抗生
物質処理など公知の方法で得られる、ユーグレナ
の葉緑体欠損変異株も用いうる。ユーグレナの培
養に用いる培地はコーレン−ハツトナー(Koren
and Hutner;J.Protozool.14,Supple.17
(1967))、ハツトナー(Hutner;J.Protozool.6,
23(1959))、クレマー−マイヤー(Cramer and
Myers;Arch.Mikrobiol.17,384(1952))のよう
な文献記載のものでもよく、また炭素源にグルコ
ース、デンプン水解物、糖蜜水解物、グルタミン
酸、酢酸、エタノールなど、窒素源にアンモニ
ア、アンモニウム塩、グルタミン酸、アスパラギ
ン酸などを適宜組合わせ、これにカルシウム、マ
グネシウム、マンガン、鉄などの無機塩とビタミ
ンB1およびB12を微量加えた如何なる培地でも用
いうる。炭素源と窒素源の量比(C/N)は4乃
至30が用いられるが、比較的高い値が好都合であ
る。培養温度は20℃乃至33℃、特に27℃乃至29℃
が適当であり、培養の初発PHは3.0乃至7.0、特に
3.3乃至4.5が適当であり、光照射は400乃至10000
ルツクスが用いうるが、暗黒下でもよく、また特
に照射を当てない、室内光による薄明状態でも良
い。培養には1分間当り50−250回の振とう又は
適度のかく拌を行うことが望ましい。通気は1リ
ツトル当り、1分当り0.4−2リツトルが適当で
ある。 このような好気条件での培養によりユーグレナ
は約4日乃至7日で生長の定常期に達し、細胞収
量は培養液1リツトル当り乾燥重量として10g乃
至20gとなり、細胞に含有されるパラミロン量
は、培地および培養条件によつて大きく変動する
が、細胞乾燥重量1g当り100mg乃至800mgであ
る。ロウ・エステルの収量を増加させるためには
ユーグレナ細胞に含まれるパラミロン量ができる
だけ多いことが望ましい。このため細胞として葉
緑体を含む野生株よりも葉緑体欠損株を用い、比
較的多量のグルコースを含む培地中で暗黒下に培
養することが有効であつた。 パラミロンを含有するユーグレナ細胞を嫌気条
件下に保持するには、培養液より細胞を遠心分離
などの操作によつて単離し、これを適当な緩衝液
または水に懸濁し、この混合物に窒素を通じるこ
とによつて達成しうる。この時PHは極度に酸性ま
たは塩基性に傾かない限りいくらでも良く、光照
射の有無もロウ・エステルへの変換に影響しな
い。保持温度は27℃乃至33℃で30℃位が適当であ
る。通常1日乃至3日でパラミロンよりロウ・エ
ステルへの変換は終り、この時ユーグレナに含ま
れるパラミロン量は細胞乾燥重量1g当り10mg乃
至25mg(乾燥重量)に激減し、またロウ・エステ
ル含量は150mg乃至400mgとなる。ユーグレナ細胞
の嫌気処理は上記のように細胞を単離したのち再
懸濁することなく、培養液そのままを窒素通気に
より嫌気条件にすることによつてもできる。いず
れの場合も細胞が沈積し、粘質物分泌などをおこ
さぬよう軽くかく拌することが望ましい。 ロウ・エステルを充分に含有したユーグレナ細
胞からロウ・エステルを単離するには懸濁液また
は培養液から遠心分離によつて細胞を集め、クロ
ロホルム−メタノール混液を用いる公知の方法で
脂質画分を抽出し、この画分よりシリカゲル・カ
ラム・クロマトグラフイにより、ベンゼン−ヘキ
サン(6:4)を用いてロウ・エステルを溶出す
る。溶媒を除去するとロウ・エステルが固形物と
して得られる。またユーグレナ細胞を懸濁液中ま
たは培養液中超音波などの物理的力によつて破砕
し、遠心分離することによりロウ・エステルは表
層に膜状に回収される。これを種々の溶媒を用い
た分別沈殿法で精製することもできる。 ここにえられるロウ・エステルの組成の例は第
1表の通りであつて、炭素数28のロウ・エステル
が主成分であり、これはミリスチル・ミリステー
ト、すなわち炭素数14の脂肪酸と炭素数14の脂肪
アルコールのエステルである。他にこの前後の炭
素数のロウ・エステルが含まれ、奇数のものは脂
肪酸と脂肪アルコールのいずれかが寄数の炭素数
をもつことを示している。またこの方法で得られ
るロウ・エステルの特徴の一つはほとんど飽和の
ロウ・エステルであることであつて、不飽和のロ
ウ・エステルは極めて少ない。必要があれば不飽
和ロウ・エステルはシリカゲルに硝酸銀を加える
ことにより分離することができる。
る貯蔵多糖パラミロンを、単に細胞を嫌気条件下
に保持するだけで定量的にロウ・エステルに転換
せしめるロウ・エステルの製造法、およびこのロ
ウ・エステルをけん化することによる高級脂肪ア
ルコールおよび高級脂肪酸の製造法に関する。 ロウ・エステルは化学的には高級脂肪アルコー
ルと脂肪酸とのエステルで、動植物の表皮保護、
湿潤維持、熱損失防止などの作用があり、産業的
にはツヤ出し剤、サイジング剤、医薬、香粧料原
料として製造されるが、製造は鯨油ロウ、羊毛ロ
ウ、ミツロウ、綿ロウ、カルナウバロウなど天然
産ロウを単離精製することに頼つている。これら
原料はいずれも大量には入手し難く、高価な製品
となる。また高級脂肪アルコールは界面活性剤、
医薬、化粧品などに利用されるが、原理的には中
性油脂などから容易に得られる高級脂肪酸の化学
的還元反応によつて製造しうるが、高圧下の反応
であり必ずしも安価に製品が得られず、現実には
かなりの量が天然産ロウ質物のけん化によつて製
造されている状況である。 このような事態にかんがみ、ロウ・エステルを
容易に且つ安価に得る方法が開発されれば、上記
の産業分野に貢献するところが大きいと思われ
る。本発明者は原生動物ユーグレナが細胞内に蓄
積する貯蔵多糖パラミロンを、単に細胞を嫌気条
件下におくだけで、一種の発酵現象によつて定量
的にロウ・エステルに変換することを見出し、こ
の現象を技術的に開発することによりロウ・エス
テルの新規な製造法を考案し、またここにえられ
るロウ・エステルを公知の方法によつてけん化す
ることにより安価に大量の高級脂肪アルコール及
び副生する高級脂肪酸を製造する方法を発明した
ものである。 ユーグレナは単細胞の原生動物で、細菌、酵母
などに比べると稍大きいが、これら微生物と同様
にして培養・増殖せしめることができ、大量の生
産に耐える。ユーグレナは多様な培養条件で生育
させうるが、常に細胞内に貯蔵多糖でβ−1,3
−グルカンであるパラミロンを蓄積し、その蓄積
量は培養条件によつて異なる。本発明者らの研究
によれば好気的に培養したユーグレナ細胞を窒素
気圧下、即ち嫌気条件下に保持すると、速やかに
パラミロンが分解し、定量的にロウ・エステルを
生成する。この原理を巧みに利用することにより
効率的に大量のロウ・エステルを安価に製造する
ことができ、微生物を用いる技術であるのでエネ
ルギー的にも環境衛生的にも有益である。 この発明で用いるユーグレナは動物学の分類で
ユーグレナ属(ミドリムシ属)に属する原生動物
の種、変種、変異株を指し、代表的なものとして
ユーグレナ・グラシリス・Z株(Euglena
gracilis Z)、ユーグレナ・グラシリス・バシラ
リス・変株(Euglena gracilis var.bacillaris)、
ユーグレナ・ビリデイス(Euglena viridis)、ア
スタシア・ロンガ(Astasia longa)などが挙げ
られる。ユーグレナは池、沼など天然水系にも自
然に棲息するので、これらを採取して利用するこ
とも可能である。また紫外線処理、熱処理、抗生
物質処理など公知の方法で得られる、ユーグレナ
の葉緑体欠損変異株も用いうる。ユーグレナの培
養に用いる培地はコーレン−ハツトナー(Koren
and Hutner;J.Protozool.14,Supple.17
(1967))、ハツトナー(Hutner;J.Protozool.6,
23(1959))、クレマー−マイヤー(Cramer and
Myers;Arch.Mikrobiol.17,384(1952))のよう
な文献記載のものでもよく、また炭素源にグルコ
ース、デンプン水解物、糖蜜水解物、グルタミン
酸、酢酸、エタノールなど、窒素源にアンモニ
ア、アンモニウム塩、グルタミン酸、アスパラギ
ン酸などを適宜組合わせ、これにカルシウム、マ
グネシウム、マンガン、鉄などの無機塩とビタミ
ンB1およびB12を微量加えた如何なる培地でも用
いうる。炭素源と窒素源の量比(C/N)は4乃
至30が用いられるが、比較的高い値が好都合であ
る。培養温度は20℃乃至33℃、特に27℃乃至29℃
が適当であり、培養の初発PHは3.0乃至7.0、特に
3.3乃至4.5が適当であり、光照射は400乃至10000
ルツクスが用いうるが、暗黒下でもよく、また特
に照射を当てない、室内光による薄明状態でも良
い。培養には1分間当り50−250回の振とう又は
適度のかく拌を行うことが望ましい。通気は1リ
ツトル当り、1分当り0.4−2リツトルが適当で
ある。 このような好気条件での培養によりユーグレナ
は約4日乃至7日で生長の定常期に達し、細胞収
量は培養液1リツトル当り乾燥重量として10g乃
至20gとなり、細胞に含有されるパラミロン量
は、培地および培養条件によつて大きく変動する
が、細胞乾燥重量1g当り100mg乃至800mgであ
る。ロウ・エステルの収量を増加させるためには
ユーグレナ細胞に含まれるパラミロン量ができる
だけ多いことが望ましい。このため細胞として葉
緑体を含む野生株よりも葉緑体欠損株を用い、比
較的多量のグルコースを含む培地中で暗黒下に培
養することが有効であつた。 パラミロンを含有するユーグレナ細胞を嫌気条
件下に保持するには、培養液より細胞を遠心分離
などの操作によつて単離し、これを適当な緩衝液
または水に懸濁し、この混合物に窒素を通じるこ
とによつて達成しうる。この時PHは極度に酸性ま
たは塩基性に傾かない限りいくらでも良く、光照
射の有無もロウ・エステルへの変換に影響しな
い。保持温度は27℃乃至33℃で30℃位が適当であ
る。通常1日乃至3日でパラミロンよりロウ・エ
ステルへの変換は終り、この時ユーグレナに含ま
れるパラミロン量は細胞乾燥重量1g当り10mg乃
至25mg(乾燥重量)に激減し、またロウ・エステ
ル含量は150mg乃至400mgとなる。ユーグレナ細胞
の嫌気処理は上記のように細胞を単離したのち再
懸濁することなく、培養液そのままを窒素通気に
より嫌気条件にすることによつてもできる。いず
れの場合も細胞が沈積し、粘質物分泌などをおこ
さぬよう軽くかく拌することが望ましい。 ロウ・エステルを充分に含有したユーグレナ細
胞からロウ・エステルを単離するには懸濁液また
は培養液から遠心分離によつて細胞を集め、クロ
ロホルム−メタノール混液を用いる公知の方法で
脂質画分を抽出し、この画分よりシリカゲル・カ
ラム・クロマトグラフイにより、ベンゼン−ヘキ
サン(6:4)を用いてロウ・エステルを溶出す
る。溶媒を除去するとロウ・エステルが固形物と
して得られる。またユーグレナ細胞を懸濁液中ま
たは培養液中超音波などの物理的力によつて破砕
し、遠心分離することによりロウ・エステルは表
層に膜状に回収される。これを種々の溶媒を用い
た分別沈殿法で精製することもできる。 ここにえられるロウ・エステルの組成の例は第
1表の通りであつて、炭素数28のロウ・エステル
が主成分であり、これはミリスチル・ミリステー
ト、すなわち炭素数14の脂肪酸と炭素数14の脂肪
アルコールのエステルである。他にこの前後の炭
素数のロウ・エステルが含まれ、奇数のものは脂
肪酸と脂肪アルコールのいずれかが寄数の炭素数
をもつことを示している。またこの方法で得られ
るロウ・エステルの特徴の一つはほとんど飽和の
ロウ・エステルであることであつて、不飽和のロ
ウ・エステルは極めて少ない。必要があれば不飽
和ロウ・エステルはシリカゲルに硝酸銀を加える
ことにより分離することができる。
【表】
ユーグレナ細胞より単離したロウ・エステルは
公知のエタノール性水酸化カリウムを用いる化学
的方法または適当な界面活性剤の存在下適当なエ
ステラーゼを用いる酵素的方法によつてけん化
し、等モルの高級脂肪アルコールと高級脂肪酸を
得ることができる。両者はけん化混合液よりヘキ
サンなどの適当な溶媒によつて抽出し、シリカゲ
ル・カラム・クロマトグラフイにより、石油エー
テル−エーテル−酢酸(80:20:3)のような適
当な溶剤によつて溶出することにより相互に分離
することができる。また種々の公知の逆相クロマ
トグラフイ、その他のカラム・クロマトグラフイ
によつても両者の分離は達成しうる。 嫌気条件下に保持したユーグレナ細胞より単離
したロウ・エステルおよび高級脂肪アルコールは
それぞれの特有の目的に利用しうる。高級脂肪酸
もしかるべく利用されるが、ユーグレナ培地に再
び加えることにより新しいロウ・エステル合成の
素材にもなりうる。 以下実施例によつて本発明を更に説明する。 実施例 1 ユーグレナ・グラシリス・バシラリス・変株の
野生株(緑色株)を2500ルツクスの光照射下、グ
ルコース1%、リン酸アンモニウム0.1%、金属
塩混合物(前記Koren−Hutner文献参照)0.01
%、ビタミンB10.0001%、ビタミンB120.00001%
を含む培地150ml中に接種し、27℃、初発PH3.5で
5%=酸化炭素を含む空気の通気下(1分間当り
0.5リツトル)、振とう機上(1分間120ストロー
ク)培養を行なう。6日後遠心分離によつて細胞
を集め、細胞を25mMのリン酸緩衝液(PH6.8)
20mlに懸濁し、これに1分間当り20mlの割合で窒
素ガスを通じ、この通気が懸濁液のかく拌効果も
及ぼすようにする。窒素ガス通気は30℃で室内光
下行なう。48時間後超音波処理によつて細胞を破
砕し、クロロホルム−メタノール(1:2)混液
を用いて脂質を抽出し、抽出液を濃縮後シリカゲ
ル・カラムに負荷し、ベンゼン−ヘキサン(6:
4)混液で溶出し、ロウ・エステル画分を分離
し、ついで溶媒を除去して純粋なロウ・エステル
混合物を得る。収量は培養液150ml当り約0.4gで
あつた。 ユーグレナ野生株を用いる時は少量の不飽和ロ
ウ・エステルが混在し、これは必要があればシリ
カゲル・カラムに硝酸銀を加えることにより分離
しうる。ロウ・エステルの使用の目的によつては
不飽和ロウ・エステルを特に分離除去する必要は
ない。 実施例 2 ユーグレナ・グラシリス・Z株の葉緑体欠損株
細胞を糖蜜2%、硫酸アンモニウム0.1%、金属
塩混合物0.01%、ビタミンB10.0001%、ビタミン
B120.00001%を含む培地200mlに接種し、暗黒中、
通気(1分間当り200ml)およびかく拌下27℃で
培養する。5日後細胞濃度は1ml当り2×107個
細胞(乾燥重量1.5g)となり、細胞内パラミロ
ン含量は細胞乾燥重量1g当り700mgであつた。
この培養液から細胞を分離することなく、暗黒中
29℃で窒素ガスを通気し、ゆるいかく拌を50時間
つづける。この操作によりパラミロン含量は細胞
乾燥重量1g当り50mgに減少し、一方ロウ・エス
テル含量は窒素ガス通気以前の細胞乾燥重量1g
当り1mgから400mgに増加する。培養液を遠心分
離して細胞を集め、実施例1に記載したようにク
ロロホルム−メタノール(1:2)混液で脂質を
抽出し、シリカゲル・カラム・クロマトグラフイ
によつてロウ・エステル約0.6gを分離した。
こゝに得られたロウ・エステルの組成は第1表に
示したように炭素数28のものが主成分であつた。
不飽和ロウ・エステルはほとんど含まれていなか
つた。 実施例 3 ユーグレナ細胞を嫌気処理することにより得た
ロウ・エステル1gを6%の水酸化カリウム1g
を6%の水酸化カリウムを溶解した95%エタノー
ル10mlに加え、12時間室温に放置してケン化を行
なつた。反応液を2N塩酸でPH1にし、n−ヘキ
サン200mlを用いて2回抽出した。抽出液を濃縮、
乾固した後、残渣をクロロホルムに溶解し、シリ
カゲル薄層クロマトグラフイに付し、石油エーテ
ル−エチル・エーテル−酢酸(80:20:3)の混
合溶媒を用いて脂肪アルコールと脂肪酸を相互に
分離し、各分離画分をクロロホルムで抽出した後
遠心分離によつてシリカゲルを除き、濃縮乾固し
た。高級脂肪アルコールと高級脂肪酸の収量はそ
れぞれ約420mgで、回収率は約85%であつた。 実施例 4 実施例1または2の方法によつてユーグレナを
培養後嫌気処理を行ない、遠心分離によつて細胞
を集めた。湿重量10dlの細胞を超音波(10KC,
5分)により破砕し、混合物を遠心分離
(15000rpm,30分)にかけ、表層の脂肪層を分離
し、これを100mlのトリクレンを用いて抽出し、
溶媒除去後残渣をエタノールで再結晶すると粗ロ
ウ・エステルが約2gの収量で得られた。これを
石油ベンジン25mlに温時溶解し、冷却して析出す
る部分をアルミナ・クロマトグラフイに付し、四
塩化炭素で溶離することにより約1.4gの精製ロ
ウ・エステルを得た。 これを実施例3に従つてエタノール性水酸化カ
リウムを用いてけん化を行ない、脂肪酸混合物を
カルシウム塩としてアセトンで抽出し、1Nの塩
酸を用いて遊離酸とし、これを常法によつてメチ
ル・エステルに転換した後減圧蒸留によつて各組
成脂肪酸エステルに分別する。これを酸加水分解
によつて各鎖長の高級脂肪酸を分別捕集する。精
製高級脂肪酸の合計収量は0.6gであつた。 一方けん化混液より高級脂肪アルコール部分は
再びアルミナ・クロマトグラフイに付して精製し
た後、無水酢酸を用いてアセチル化物とし、これ
を減圧蒸留によつて各組成アルコールに分別し、
後けん化して分別した精製高級アルコールを合計
収量0.5gで得た。
公知のエタノール性水酸化カリウムを用いる化学
的方法または適当な界面活性剤の存在下適当なエ
ステラーゼを用いる酵素的方法によつてけん化
し、等モルの高級脂肪アルコールと高級脂肪酸を
得ることができる。両者はけん化混合液よりヘキ
サンなどの適当な溶媒によつて抽出し、シリカゲ
ル・カラム・クロマトグラフイにより、石油エー
テル−エーテル−酢酸(80:20:3)のような適
当な溶剤によつて溶出することにより相互に分離
することができる。また種々の公知の逆相クロマ
トグラフイ、その他のカラム・クロマトグラフイ
によつても両者の分離は達成しうる。 嫌気条件下に保持したユーグレナ細胞より単離
したロウ・エステルおよび高級脂肪アルコールは
それぞれの特有の目的に利用しうる。高級脂肪酸
もしかるべく利用されるが、ユーグレナ培地に再
び加えることにより新しいロウ・エステル合成の
素材にもなりうる。 以下実施例によつて本発明を更に説明する。 実施例 1 ユーグレナ・グラシリス・バシラリス・変株の
野生株(緑色株)を2500ルツクスの光照射下、グ
ルコース1%、リン酸アンモニウム0.1%、金属
塩混合物(前記Koren−Hutner文献参照)0.01
%、ビタミンB10.0001%、ビタミンB120.00001%
を含む培地150ml中に接種し、27℃、初発PH3.5で
5%=酸化炭素を含む空気の通気下(1分間当り
0.5リツトル)、振とう機上(1分間120ストロー
ク)培養を行なう。6日後遠心分離によつて細胞
を集め、細胞を25mMのリン酸緩衝液(PH6.8)
20mlに懸濁し、これに1分間当り20mlの割合で窒
素ガスを通じ、この通気が懸濁液のかく拌効果も
及ぼすようにする。窒素ガス通気は30℃で室内光
下行なう。48時間後超音波処理によつて細胞を破
砕し、クロロホルム−メタノール(1:2)混液
を用いて脂質を抽出し、抽出液を濃縮後シリカゲ
ル・カラムに負荷し、ベンゼン−ヘキサン(6:
4)混液で溶出し、ロウ・エステル画分を分離
し、ついで溶媒を除去して純粋なロウ・エステル
混合物を得る。収量は培養液150ml当り約0.4gで
あつた。 ユーグレナ野生株を用いる時は少量の不飽和ロ
ウ・エステルが混在し、これは必要があればシリ
カゲル・カラムに硝酸銀を加えることにより分離
しうる。ロウ・エステルの使用の目的によつては
不飽和ロウ・エステルを特に分離除去する必要は
ない。 実施例 2 ユーグレナ・グラシリス・Z株の葉緑体欠損株
細胞を糖蜜2%、硫酸アンモニウム0.1%、金属
塩混合物0.01%、ビタミンB10.0001%、ビタミン
B120.00001%を含む培地200mlに接種し、暗黒中、
通気(1分間当り200ml)およびかく拌下27℃で
培養する。5日後細胞濃度は1ml当り2×107個
細胞(乾燥重量1.5g)となり、細胞内パラミロ
ン含量は細胞乾燥重量1g当り700mgであつた。
この培養液から細胞を分離することなく、暗黒中
29℃で窒素ガスを通気し、ゆるいかく拌を50時間
つづける。この操作によりパラミロン含量は細胞
乾燥重量1g当り50mgに減少し、一方ロウ・エス
テル含量は窒素ガス通気以前の細胞乾燥重量1g
当り1mgから400mgに増加する。培養液を遠心分
離して細胞を集め、実施例1に記載したようにク
ロロホルム−メタノール(1:2)混液で脂質を
抽出し、シリカゲル・カラム・クロマトグラフイ
によつてロウ・エステル約0.6gを分離した。
こゝに得られたロウ・エステルの組成は第1表に
示したように炭素数28のものが主成分であつた。
不飽和ロウ・エステルはほとんど含まれていなか
つた。 実施例 3 ユーグレナ細胞を嫌気処理することにより得た
ロウ・エステル1gを6%の水酸化カリウム1g
を6%の水酸化カリウムを溶解した95%エタノー
ル10mlに加え、12時間室温に放置してケン化を行
なつた。反応液を2N塩酸でPH1にし、n−ヘキ
サン200mlを用いて2回抽出した。抽出液を濃縮、
乾固した後、残渣をクロロホルムに溶解し、シリ
カゲル薄層クロマトグラフイに付し、石油エーテ
ル−エチル・エーテル−酢酸(80:20:3)の混
合溶媒を用いて脂肪アルコールと脂肪酸を相互に
分離し、各分離画分をクロロホルムで抽出した後
遠心分離によつてシリカゲルを除き、濃縮乾固し
た。高級脂肪アルコールと高級脂肪酸の収量はそ
れぞれ約420mgで、回収率は約85%であつた。 実施例 4 実施例1または2の方法によつてユーグレナを
培養後嫌気処理を行ない、遠心分離によつて細胞
を集めた。湿重量10dlの細胞を超音波(10KC,
5分)により破砕し、混合物を遠心分離
(15000rpm,30分)にかけ、表層の脂肪層を分離
し、これを100mlのトリクレンを用いて抽出し、
溶媒除去後残渣をエタノールで再結晶すると粗ロ
ウ・エステルが約2gの収量で得られた。これを
石油ベンジン25mlに温時溶解し、冷却して析出す
る部分をアルミナ・クロマトグラフイに付し、四
塩化炭素で溶離することにより約1.4gの精製ロ
ウ・エステルを得た。 これを実施例3に従つてエタノール性水酸化カ
リウムを用いてけん化を行ない、脂肪酸混合物を
カルシウム塩としてアセトンで抽出し、1Nの塩
酸を用いて遊離酸とし、これを常法によつてメチ
ル・エステルに転換した後減圧蒸留によつて各組
成脂肪酸エステルに分別する。これを酸加水分解
によつて各鎖長の高級脂肪酸を分別捕集する。精
製高級脂肪酸の合計収量は0.6gであつた。 一方けん化混液より高級脂肪アルコール部分は
再びアルミナ・クロマトグラフイに付して精製し
た後、無水酢酸を用いてアセチル化物とし、これ
を減圧蒸留によつて各組成アルコールに分別し、
後けん化して分別した精製高級アルコールを合計
収量0.5gで得た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 原生動物ユーグレナを好気的に培養し、つい
で細胞を嫌気条件下に保持することにより、貯蔵
多糖パラミロンを定量的にロウ・エステルに転換
せしめ、細胞破砕または溶媒抽出によりロウ・エ
ステルを単離することを特徴とするロウ・エステ
ルの製造法。 2 原生動物ユーグレナを好気的に培養するにあ
たり、葉緑体欠損株を用い、多量のブドウ糖また
は、ブドウ糖および/または果糖を与える糖質を
培地炭素源として用い、多量のパラミロンを蓄積
せしめた細胞を用いる特許請求の範囲第1項記載
の培養法。 3 原生動物ユーグレナを好気的に培養し、つい
で嫌気条件下に保持することにより生成せしめた
ロウ・エステルを単離し、または細胞内含有のま
ま、もしくは細胞破砕混合体のまま、化学的また
は酵素的手法によりロウ・エステルをけん化し、
ついで抽出単離することを特徴とする高級脂肪ア
ルコールおよび高級脂肪酸の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57228156A JPS59118090A (ja) | 1982-12-22 | 1982-12-22 | ロウ・エステル、高級脂肪アルコ−ルおよび高級脂肪酸の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57228156A JPS59118090A (ja) | 1982-12-22 | 1982-12-22 | ロウ・エステル、高級脂肪アルコ−ルおよび高級脂肪酸の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59118090A JPS59118090A (ja) | 1984-07-07 |
| JPH0365948B2 true JPH0365948B2 (ja) | 1991-10-15 |
Family
ID=16872101
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57228156A Granted JPS59118090A (ja) | 1982-12-22 | 1982-12-22 | ロウ・エステル、高級脂肪アルコ−ルおよび高級脂肪酸の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59118090A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103261134A (zh) * | 2010-12-08 | 2013-08-21 | 花王株式会社 | 高级醇的制造方法 |
| WO2013153981A1 (ja) * | 2012-04-10 | 2013-10-17 | 花王株式会社 | 脂肪酸エステルの製造方法 |
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|---|---|---|---|---|
| JPS61254193A (ja) * | 1985-05-07 | 1986-11-11 | Harima Chem Inc | 不飽和ワツクスエステルの製造方法 |
| JP2011246605A (ja) | 2010-05-26 | 2011-12-08 | Hitachi Plant Technologies Ltd | バイオ燃料製造方法 |
| JP5052652B2 (ja) * | 2010-07-20 | 2012-10-17 | 株式会社ユーグレナ | ワックスエステル高含有ユーグレナの生産方法 |
| JP5670970B2 (ja) | 2011-12-16 | 2015-02-18 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
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| US11053184B2 (en) | 2013-03-07 | 2021-07-06 | Genomatica, Inc. | Downstream processing of fatty alcohol compositions produced by recombinant host cells |
| CA2907641C (en) * | 2013-03-27 | 2021-06-15 | Kobelco Eco-Solutions Co., Ltd. | Microalgae of the genus euglena, method for producing polysaccharides, and method for producing organic compound |
| JP6224429B2 (ja) * | 2013-11-19 | 2017-11-01 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ |
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| JP2017088662A (ja) * | 2015-11-04 | 2017-05-25 | 株式会社ユーグレナ | 炭化水素の製造方法 |
| JP2017184698A (ja) * | 2016-04-08 | 2017-10-12 | 株式会社ユーグレナ | 油脂高含有ユーグレナ |
| JP7286183B2 (ja) * | 2020-04-10 | 2023-06-05 | 株式会社ユーグリード | ユーグレナの培養方法 |
-
1982
- 1982-12-22 JP JP57228156A patent/JPS59118090A/ja active Granted
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| WO2013153981A1 (ja) * | 2012-04-10 | 2013-10-17 | 花王株式会社 | 脂肪酸エステルの製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59118090A (ja) | 1984-07-07 |
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