JPH0368454B2 - - Google Patents
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- JPH0368454B2 JPH0368454B2 JP56118642A JP11864281A JPH0368454B2 JP H0368454 B2 JPH0368454 B2 JP H0368454B2 JP 56118642 A JP56118642 A JP 56118642A JP 11864281 A JP11864281 A JP 11864281A JP H0368454 B2 JPH0368454 B2 JP H0368454B2
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- magnetic recording
- recording medium
- magnetic
- thin film
- metal thin
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-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/62—Record carriers characterised by the selection of the material
- G11B5/72—Protective coatings, e.g. anti-static or antifriction
- G11B5/725—Protective coatings, e.g. anti-static or antifriction containing a lubricant, e.g. organic compounds
Landscapes
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
- Lubricants (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
Description
本発明は強磁性金属薄膜を支持体上に有する磁
気記録媒体を製造する方法に関し、特に、走行
性、電磁変換特性に優れた金属薄膜型磁気記録体
の製造方法に関する。 磁気記録媒体には、非磁性支持体上にγ−
Fe2O3、Coをドープしたγ−Fe2O3、Fe3O4、Co
をドープしたγ−Fe2O3とFe3O4のベルトライド
化合物、CrO2等の酸化物強磁性粉末或いは強磁
性合金粉末等の粉末磁性材料を、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂等のバイン
ダー中に分散し、塗布、乾燥させて得られる塗布
型磁気記録媒体、及び近年、高密度記録への要求
の高まりと共に注目されている、真空蒸着、スパ
ツタリング、イオンプレーテイング等のベーパー
デポジシヨン法あるいは電気メツキ、無電気メツ
キ等のメツキ法により得られる強磁性金属薄膜を
磁性層とする金属薄膜型磁気記録媒体がある。 塗布型磁気記録媒体では、強磁性粉末を高分子
材料で固めた磁性層に信号を記録するために、磁
性粉のサイズなどの制約によりこれ以上記録波長
を短縮して高密度記録を実現するのは困難であ
る。また、強磁性体自体の飽和磁化が小さいこ
と、磁性層がバインダーという非磁性物質を含む
ことなどにより、薄層化の結果出力が低下するた
め、磁性層の薄層化による別の意味での高密度記
録も実現することはむずかしい。 これに対して、金属薄膜型の磁気記録媒体にお
いては飽和磁化の大きな強磁性金属を、バインダ
ーの如き非磁性物質を介在させることなく、極め
て薄い層として形成できるため、高密度記録と薄
層化を実現させ、同時に出力を向上させることが
できる。 しかしながら、金属薄膜型磁気記録媒体の大き
な問題点は、信号の記録再生および消去の過程に
おいて、磁気ヘツド、ガイドポール等の機構部品
との摩擦抵抗が大きく、従つて耐摩耗性がよくな
いことである。具体的には、記録再生装置中での
走行性が悪く、そのためにS/N比が悪化する。
また、記録再生時に装置各部との摺接によつて磁
気記録媒体の表面に傷が発生するなどの問題とし
て現れる。 この問題を解決するために、金属薄膜表面に潤
滑剤を通常の方法で塗布する試みがなされた。こ
の方法では金属薄膜表面に潤滑剤を薄層塗布する
ことにより、磁性面の、磁気ヘツド及びガイドポ
ールに対する摩擦係数が低減し、磁気記録媒体の
走行が安定し、且つすり傷が発生しにくくなる。
しかし、この磁気記録媒体を記録再生装置中でく
り返し走行させると、この効果は次第に減じてし
まい、摩擦係数が増大しすり傷が発生する。 即ち、塗布型磁気記録媒体に比べて金属薄膜型
磁気記録媒体の場合支持体上に磁性層として形成
される金属薄膜は極めて薄いこと、かつ磁性層に
は空〓が少ないことから、磁性層に保持される潤
滑剤の量が少ないので、繰り返し走行させている
うちに磁気記録媒体の走行を安定するのには潤滑
剤の量が不足するようになつて、摩擦係数が増大
したり擦傷が発生するようになるのである。 本発明の目的は、優れた走行性、耐摩耗性、耐
傷性を有する金属薄膜型磁気記録媒体の製造方法
を提供することにある。 本発明者達は、鋭意検討した結果、支持体上に
磁性金属薄膜を設けてなる磁気記録媒体を支持体
面(磁性金属薄膜と反対側の支持体表面)を内側
にして弯曲させ、潤滑剤溶液と磁気記録媒体の少
なくとも一方に超音波振動を与えながら磁性層表
面に潤滑剤を塗布することにより上記の目的が達
成されることを見い出した。 本発明が適用される磁気記録媒体における磁性
金属薄膜の形成法はベーパーデポジシヨンあるい
はメツキ法によれば良く、特に金属薄膜の形成速
度の遅いこと、製造工程が簡単であること、ある
いは排液処理の必要のないこと等の利点を有する
ベーパーデポジシヨン法が好ましい。ベーパーデ
ポジシヨン法とは、気体あるいは真空空間中にお
いて析出させようという物質またはその化合物を
蒸気あるいはイオン化した蒸気として基体となる
支持体上に析出させる方法で、真空蒸着法、スパ
ツタリング法、イオンプレーテイング法、化学気
相メツキ法等がこれに相当する。 本発明において磁気記録層となる強磁性金属層
としては、鉄、コバルト、ニツケルその他の強磁
性金属、あるいはFe−Co、Fe−Ni、Co−Ni、
Fe−Si、Fe−Rh、Co−P、Co−B、Co−Si、
Co−V、Co−Y、Co−La、Co−Ce、Co−Pr、
Co−Sm、Co−Pt、Co−Mn、Fe−Co−Ni、Co
−Ni−P、Co−Ni−B、Co−Ni−Ag、Co−Ni
−Na、Co−Ni−Ce、Co−Ni−Zn、Co−Ni−
Cu、Co−Ni−W、Co−Ni−Re、Co−Sm−Cu
等の強磁性合金をベーパーデポジシヨン法あるい
はメツキ法によつて薄膜状に形成せしめたもの
で、その膜厚は磁気記録媒体として使用する場合
0.05μm〜2μmの範囲であり特に0.1μm〜0.4μmが
好ましい。 前記ベーパーデポジシヨン法あるいはメツキ法
によつて形成される磁性金属薄膜は、一般に金属
の微結晶の集合体である。 磁性金属薄膜上に塗布する潤滑剤は特に限定さ
れないが、たとえば、脂肪酸;脂肪酸の金属石け
ん;脂肪酸アミド;脂肪酸エステル;鉱油;鯨油
等の動植物油;高級アルコール;シリコンオイ
ル;グラフアイトなどの導電性微粉末;ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリエチレン−塩化ビニ
ル共重体、ポリテトラフルオロエチレンなどのプ
ラスチツク微粉末;α−オレフイン重合物;常温
で液体の不飽和脂肪族炭化水素(n−オレフイン
二重結合が末端の炭素に結合した化合物、炭素数
約20);フルオロカーボン類およびこれらの混合
物などを包合する。 本発明において潤滑剤を塗布するには、たとえ
ば、支持体上に磁性金属薄膜を設けた磁気記録媒
体の全厚の3倍から30倍の半径を有する自由回転
ロールあるいは固定円柱に、磁気記録媒体の支持
体面に沿わせて約180゜以下の巻きつけ角で巻きつ
けた状態で塗布液に超音波振動を与えて塗布し、
乾燥する方法が用いられる。 即ち、本発明の方法においては、上記のように
支持体側を内側にして巻き付ける事によつてロー
ルあるいは固定円柱に掛かつた部分の磁性層が外
側に曲げられ、磁性層を構成している金属微結晶
間の〓間が一時的に拡張される。そして金属微結
晶に潤滑剤溶液が浸透し易くなるだけではなく、
同時に与えられる超音波振動のキヤビテーシヨン
効果によつて比較的短時間のうちに金属薄膜の界
面の大気が潤滑剤溶液で速やかに置換され、従来
の単に金属薄膜の表面に潤滑剤溶液を塗布しただ
けの場合よりも磁性層上に多量の潤滑剤が確実に
保持でき、磁気記録媒体を走行させているうちに
表面の潤滑剤が少なくなつたとしても〓間に保持
されている潤滑剤が補給され、走行耐久性の劣化
の起こりにくい磁気記録媒体を得ることができ
る。 本発明の方法では、磁気記録媒体を彎曲させて
も上記のようにロールもしくは固定円柱に掛かつ
ている間の短時間内であるので薄くて且つ脆い金
属薄膜であつてもその表面にクラツクやひび割れ
などの損傷が発生する恐れは少ない。 自由回転ロールあるいは固定円柱に巻きつける
ことによつて磁気記録媒体に湾曲を与える際に
は、磁気記録媒体に対して自由回転ロールあるい
は固定円柱の方向がある特定の方向である必要は
ない。 塗布方式は均一に塗布できる方法なら特に限定
されないが、たとえば磁気記録媒体を自由回転ロ
ールあるいは固定円柱に巻きつけた状態で塗布液
に浸漬する方法、磁気記録媒体を自由回転ロール
または固定円柱に支持体を内側にして沿わせてお
き、そこへグラビアロールその他のロールで塗布
液を転写する、あるいは塗布液を噴霧する方法な
どがある。 塗布の際に磁気記録媒体と塗布液の少なくとも
一方に加える超音波振動は10KHz以上、好ましく
は20KHz〜50KHz、更に好ましくは28KHz〜45K
Hzである。また、出力は秒速1m2塗布する場合
150W以上が望ましい。 塗布液は潤滑剤を有機溶剤に溶解したもので、
濃度は0.05wt%〜5wt%で、液の粘度は100cp以
下、好ましくは10cp以下、更に好ましくは1cp以
下のものを用いるのが良い。 潤滑剤の塗布溶媒に使用する有機溶媒として
は、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノ
ール等の炭素数1〜10個のアルコール類;酢酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、酢
酸グリコールモノエチルエーテル等のエステル
類;エーテル、グリコールジメチルエーテル、グ
リコールモノエチルエーテル、ジオキサン等のグ
リコールエーテル類;ペンタン、ヘキサン、ヘプ
タン、オクタン、ノナン、デカン等の炭化水素
類;ベンゼン、トルエン、キシレン等のタール類
(芳香族炭化水素);メチレンクロライド、エチレ
ンクロライド、四塩化炭素、クロロホルム、エチ
レンクロルヒドリン、ジクロルベンゼン等の塩素
化炭化水素類等のものが選択して使用できる。 なお、使用する潤滑剤の量としては、乾燥後の
潤滑剤量で一般には2〜100mg/m2で、好ましく
は2〜5mg/m2で、さらに好ましくは2〜20mg/
m2である。 本方法で製造した磁気記録媒体は次の効果を与
える。 (1) テープデツキ等で繰返し用いた時、動摩擦係
数の上昇が極めて少ない。つまり繰返し走行性
が飛躍的に良くなり、また耐摩耗性も極めて良
くなる。 (2) 電磁気変換特性がよい。 (3) 高湿時において動摩擦係数が小さい、走行性
がよい。 (4) 高湿条件下でも腐蝕性が小さく、減磁しにく
い。 以下実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明は下記の実施例に制限されるものでは
ない。なお、以下の実施例および比較例において
「部」は全て「重量部」を示す。 実施例 1 20μm厚のポリエチレンテレフタレートフイル
ム上にコバルト磁性膜(膜厚0.2μm)を斜め蒸着
し磁気記録媒体を調製した。蒸発源としては電子
ビーム蒸発源を使用し、これに99.95%の純度の
コバルトをチヤージし真空度5×10-5Torr中に
て入射角が70°となるよう斜め蒸着を行なつた。
得られた磁気記録媒体の磁性金属薄膜上および支
持体面上に下記の組成の潤滑剤溶液を下記の方法
によつて乾燥後の膜厚がそれぞれ100Åとなるよ
うに塗布した。 潤滑剤溶液 ミリスチン酸 1部 ヘキサン 100部 塗布方法 上記の磁気記録媒体を潤滑剤溶液に浸漬した
後、この液を含浸させたネル布で磁性層及び支持
体面上ともに一定の圧力で拭くことにより塗布
し、30℃の雰囲気中10秒間乾燥して試料No.1を得
た。但し、この方法で磁気記録媒体を潤滑剤溶液
に浸漬する際、28KHzの超音波をかけた液中で、
磁気記録媒体を、半径0.2mmの鋼棒に支持体面を
内側にして巻きつけ角約180゜で沿わせた状態で
28KHzの超音波をかけた液中に浸漬させた。 比較例 1 実施例においてCo磁性膜を斜め蒸着したのみ
の試料をC−1とする。 比較例 2 実施例において磁気テープを塗布液にデイツプ
する過程で、超音波をかけることを行なわず、テ
ープにわん曲を与えるのみで塗布して得られる試
料をC−2とする。 比較例 3 実施例において磁気テープを塗布液にデイツプ
する過程で、テープにわん曲を与えることをせ
ず、超音波をかけるのみで塗布して得られる試料
をC−3とする。 比較例 4 実施例において磁気テープを塗布液にデイツプ
する過程で超音波をかけることもせず、テープに
わん曲を与えることもしないで塗布して得られる
試料をC−4とする。 上の実施例および比較例で得られた試料につ
き、次の2方法で膜の耐久性(耐摩耗性)と動摩
擦係数を測定した。 1) 耐久性の測定 磁気ヘツドと磁気テープを7Kg/mの張力で
押し付け、0.38m/secの速度で500回往復させ
た時の磁性薄膜の耐久性(スリキズ、ハガレの
程度)を目視判定した。 2) 動摩擦係数の測定 VHSビデオテープレコーダ〔松下電器産業
株式会社製マクロード88(NV−8800型)〕を用
いて、回転シリンダの送り出し側のテープテン
シヨンをT1、巻き取り側のテープテンシヨン
をT2とし、 T2/T1=e〓〓(θは巻きつけ角) の式によつて、1回、20回、100回、500回走行
後の動摩擦係数μを測定した。
気記録媒体を製造する方法に関し、特に、走行
性、電磁変換特性に優れた金属薄膜型磁気記録体
の製造方法に関する。 磁気記録媒体には、非磁性支持体上にγ−
Fe2O3、Coをドープしたγ−Fe2O3、Fe3O4、Co
をドープしたγ−Fe2O3とFe3O4のベルトライド
化合物、CrO2等の酸化物強磁性粉末或いは強磁
性合金粉末等の粉末磁性材料を、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂等のバイン
ダー中に分散し、塗布、乾燥させて得られる塗布
型磁気記録媒体、及び近年、高密度記録への要求
の高まりと共に注目されている、真空蒸着、スパ
ツタリング、イオンプレーテイング等のベーパー
デポジシヨン法あるいは電気メツキ、無電気メツ
キ等のメツキ法により得られる強磁性金属薄膜を
磁性層とする金属薄膜型磁気記録媒体がある。 塗布型磁気記録媒体では、強磁性粉末を高分子
材料で固めた磁性層に信号を記録するために、磁
性粉のサイズなどの制約によりこれ以上記録波長
を短縮して高密度記録を実現するのは困難であ
る。また、強磁性体自体の飽和磁化が小さいこ
と、磁性層がバインダーという非磁性物質を含む
ことなどにより、薄層化の結果出力が低下するた
め、磁性層の薄層化による別の意味での高密度記
録も実現することはむずかしい。 これに対して、金属薄膜型の磁気記録媒体にお
いては飽和磁化の大きな強磁性金属を、バインダ
ーの如き非磁性物質を介在させることなく、極め
て薄い層として形成できるため、高密度記録と薄
層化を実現させ、同時に出力を向上させることが
できる。 しかしながら、金属薄膜型磁気記録媒体の大き
な問題点は、信号の記録再生および消去の過程に
おいて、磁気ヘツド、ガイドポール等の機構部品
との摩擦抵抗が大きく、従つて耐摩耗性がよくな
いことである。具体的には、記録再生装置中での
走行性が悪く、そのためにS/N比が悪化する。
また、記録再生時に装置各部との摺接によつて磁
気記録媒体の表面に傷が発生するなどの問題とし
て現れる。 この問題を解決するために、金属薄膜表面に潤
滑剤を通常の方法で塗布する試みがなされた。こ
の方法では金属薄膜表面に潤滑剤を薄層塗布する
ことにより、磁性面の、磁気ヘツド及びガイドポ
ールに対する摩擦係数が低減し、磁気記録媒体の
走行が安定し、且つすり傷が発生しにくくなる。
しかし、この磁気記録媒体を記録再生装置中でく
り返し走行させると、この効果は次第に減じてし
まい、摩擦係数が増大しすり傷が発生する。 即ち、塗布型磁気記録媒体に比べて金属薄膜型
磁気記録媒体の場合支持体上に磁性層として形成
される金属薄膜は極めて薄いこと、かつ磁性層に
は空〓が少ないことから、磁性層に保持される潤
滑剤の量が少ないので、繰り返し走行させている
うちに磁気記録媒体の走行を安定するのには潤滑
剤の量が不足するようになつて、摩擦係数が増大
したり擦傷が発生するようになるのである。 本発明の目的は、優れた走行性、耐摩耗性、耐
傷性を有する金属薄膜型磁気記録媒体の製造方法
を提供することにある。 本発明者達は、鋭意検討した結果、支持体上に
磁性金属薄膜を設けてなる磁気記録媒体を支持体
面(磁性金属薄膜と反対側の支持体表面)を内側
にして弯曲させ、潤滑剤溶液と磁気記録媒体の少
なくとも一方に超音波振動を与えながら磁性層表
面に潤滑剤を塗布することにより上記の目的が達
成されることを見い出した。 本発明が適用される磁気記録媒体における磁性
金属薄膜の形成法はベーパーデポジシヨンあるい
はメツキ法によれば良く、特に金属薄膜の形成速
度の遅いこと、製造工程が簡単であること、ある
いは排液処理の必要のないこと等の利点を有する
ベーパーデポジシヨン法が好ましい。ベーパーデ
ポジシヨン法とは、気体あるいは真空空間中にお
いて析出させようという物質またはその化合物を
蒸気あるいはイオン化した蒸気として基体となる
支持体上に析出させる方法で、真空蒸着法、スパ
ツタリング法、イオンプレーテイング法、化学気
相メツキ法等がこれに相当する。 本発明において磁気記録層となる強磁性金属層
としては、鉄、コバルト、ニツケルその他の強磁
性金属、あるいはFe−Co、Fe−Ni、Co−Ni、
Fe−Si、Fe−Rh、Co−P、Co−B、Co−Si、
Co−V、Co−Y、Co−La、Co−Ce、Co−Pr、
Co−Sm、Co−Pt、Co−Mn、Fe−Co−Ni、Co
−Ni−P、Co−Ni−B、Co−Ni−Ag、Co−Ni
−Na、Co−Ni−Ce、Co−Ni−Zn、Co−Ni−
Cu、Co−Ni−W、Co−Ni−Re、Co−Sm−Cu
等の強磁性合金をベーパーデポジシヨン法あるい
はメツキ法によつて薄膜状に形成せしめたもの
で、その膜厚は磁気記録媒体として使用する場合
0.05μm〜2μmの範囲であり特に0.1μm〜0.4μmが
好ましい。 前記ベーパーデポジシヨン法あるいはメツキ法
によつて形成される磁性金属薄膜は、一般に金属
の微結晶の集合体である。 磁性金属薄膜上に塗布する潤滑剤は特に限定さ
れないが、たとえば、脂肪酸;脂肪酸の金属石け
ん;脂肪酸アミド;脂肪酸エステル;鉱油;鯨油
等の動植物油;高級アルコール;シリコンオイ
ル;グラフアイトなどの導電性微粉末;ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリエチレン−塩化ビニ
ル共重体、ポリテトラフルオロエチレンなどのプ
ラスチツク微粉末;α−オレフイン重合物;常温
で液体の不飽和脂肪族炭化水素(n−オレフイン
二重結合が末端の炭素に結合した化合物、炭素数
約20);フルオロカーボン類およびこれらの混合
物などを包合する。 本発明において潤滑剤を塗布するには、たとえ
ば、支持体上に磁性金属薄膜を設けた磁気記録媒
体の全厚の3倍から30倍の半径を有する自由回転
ロールあるいは固定円柱に、磁気記録媒体の支持
体面に沿わせて約180゜以下の巻きつけ角で巻きつ
けた状態で塗布液に超音波振動を与えて塗布し、
乾燥する方法が用いられる。 即ち、本発明の方法においては、上記のように
支持体側を内側にして巻き付ける事によつてロー
ルあるいは固定円柱に掛かつた部分の磁性層が外
側に曲げられ、磁性層を構成している金属微結晶
間の〓間が一時的に拡張される。そして金属微結
晶に潤滑剤溶液が浸透し易くなるだけではなく、
同時に与えられる超音波振動のキヤビテーシヨン
効果によつて比較的短時間のうちに金属薄膜の界
面の大気が潤滑剤溶液で速やかに置換され、従来
の単に金属薄膜の表面に潤滑剤溶液を塗布しただ
けの場合よりも磁性層上に多量の潤滑剤が確実に
保持でき、磁気記録媒体を走行させているうちに
表面の潤滑剤が少なくなつたとしても〓間に保持
されている潤滑剤が補給され、走行耐久性の劣化
の起こりにくい磁気記録媒体を得ることができ
る。 本発明の方法では、磁気記録媒体を彎曲させて
も上記のようにロールもしくは固定円柱に掛かつ
ている間の短時間内であるので薄くて且つ脆い金
属薄膜であつてもその表面にクラツクやひび割れ
などの損傷が発生する恐れは少ない。 自由回転ロールあるいは固定円柱に巻きつける
ことによつて磁気記録媒体に湾曲を与える際に
は、磁気記録媒体に対して自由回転ロールあるい
は固定円柱の方向がある特定の方向である必要は
ない。 塗布方式は均一に塗布できる方法なら特に限定
されないが、たとえば磁気記録媒体を自由回転ロ
ールあるいは固定円柱に巻きつけた状態で塗布液
に浸漬する方法、磁気記録媒体を自由回転ロール
または固定円柱に支持体を内側にして沿わせてお
き、そこへグラビアロールその他のロールで塗布
液を転写する、あるいは塗布液を噴霧する方法な
どがある。 塗布の際に磁気記録媒体と塗布液の少なくとも
一方に加える超音波振動は10KHz以上、好ましく
は20KHz〜50KHz、更に好ましくは28KHz〜45K
Hzである。また、出力は秒速1m2塗布する場合
150W以上が望ましい。 塗布液は潤滑剤を有機溶剤に溶解したもので、
濃度は0.05wt%〜5wt%で、液の粘度は100cp以
下、好ましくは10cp以下、更に好ましくは1cp以
下のものを用いるのが良い。 潤滑剤の塗布溶媒に使用する有機溶媒として
は、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノ
ール等の炭素数1〜10個のアルコール類;酢酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、酢
酸グリコールモノエチルエーテル等のエステル
類;エーテル、グリコールジメチルエーテル、グ
リコールモノエチルエーテル、ジオキサン等のグ
リコールエーテル類;ペンタン、ヘキサン、ヘプ
タン、オクタン、ノナン、デカン等の炭化水素
類;ベンゼン、トルエン、キシレン等のタール類
(芳香族炭化水素);メチレンクロライド、エチレ
ンクロライド、四塩化炭素、クロロホルム、エチ
レンクロルヒドリン、ジクロルベンゼン等の塩素
化炭化水素類等のものが選択して使用できる。 なお、使用する潤滑剤の量としては、乾燥後の
潤滑剤量で一般には2〜100mg/m2で、好ましく
は2〜5mg/m2で、さらに好ましくは2〜20mg/
m2である。 本方法で製造した磁気記録媒体は次の効果を与
える。 (1) テープデツキ等で繰返し用いた時、動摩擦係
数の上昇が極めて少ない。つまり繰返し走行性
が飛躍的に良くなり、また耐摩耗性も極めて良
くなる。 (2) 電磁気変換特性がよい。 (3) 高湿時において動摩擦係数が小さい、走行性
がよい。 (4) 高湿条件下でも腐蝕性が小さく、減磁しにく
い。 以下実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明は下記の実施例に制限されるものでは
ない。なお、以下の実施例および比較例において
「部」は全て「重量部」を示す。 実施例 1 20μm厚のポリエチレンテレフタレートフイル
ム上にコバルト磁性膜(膜厚0.2μm)を斜め蒸着
し磁気記録媒体を調製した。蒸発源としては電子
ビーム蒸発源を使用し、これに99.95%の純度の
コバルトをチヤージし真空度5×10-5Torr中に
て入射角が70°となるよう斜め蒸着を行なつた。
得られた磁気記録媒体の磁性金属薄膜上および支
持体面上に下記の組成の潤滑剤溶液を下記の方法
によつて乾燥後の膜厚がそれぞれ100Åとなるよ
うに塗布した。 潤滑剤溶液 ミリスチン酸 1部 ヘキサン 100部 塗布方法 上記の磁気記録媒体を潤滑剤溶液に浸漬した
後、この液を含浸させたネル布で磁性層及び支持
体面上ともに一定の圧力で拭くことにより塗布
し、30℃の雰囲気中10秒間乾燥して試料No.1を得
た。但し、この方法で磁気記録媒体を潤滑剤溶液
に浸漬する際、28KHzの超音波をかけた液中で、
磁気記録媒体を、半径0.2mmの鋼棒に支持体面を
内側にして巻きつけ角約180゜で沿わせた状態で
28KHzの超音波をかけた液中に浸漬させた。 比較例 1 実施例においてCo磁性膜を斜め蒸着したのみ
の試料をC−1とする。 比較例 2 実施例において磁気テープを塗布液にデイツプ
する過程で、超音波をかけることを行なわず、テ
ープにわん曲を与えるのみで塗布して得られる試
料をC−2とする。 比較例 3 実施例において磁気テープを塗布液にデイツプ
する過程で、テープにわん曲を与えることをせ
ず、超音波をかけるのみで塗布して得られる試料
をC−3とする。 比較例 4 実施例において磁気テープを塗布液にデイツプ
する過程で超音波をかけることもせず、テープに
わん曲を与えることもしないで塗布して得られる
試料をC−4とする。 上の実施例および比較例で得られた試料につ
き、次の2方法で膜の耐久性(耐摩耗性)と動摩
擦係数を測定した。 1) 耐久性の測定 磁気ヘツドと磁気テープを7Kg/mの張力で
押し付け、0.38m/secの速度で500回往復させ
た時の磁性薄膜の耐久性(スリキズ、ハガレの
程度)を目視判定した。 2) 動摩擦係数の測定 VHSビデオテープレコーダ〔松下電器産業
株式会社製マクロード88(NV−8800型)〕を用
いて、回転シリンダの送り出し側のテープテン
シヨンをT1、巻き取り側のテープテンシヨン
をT2とし、 T2/T1=e〓〓(θは巻きつけ角) の式によつて、1回、20回、100回、500回走行
後の動摩擦係数μを測定した。
【表】
この測定結果から明らかなように、本発明の方
法で製造された金属薄膜型磁気記録媒体は耐摩耗
性および走行性が著しく改良されているのみなら
ず、この改良効果が長期にわたつて持続するもの
で、極めて実用的な磁気記録媒体が得られること
がわかる。
法で製造された金属薄膜型磁気記録媒体は耐摩耗
性および走行性が著しく改良されているのみなら
ず、この改良効果が長期にわたつて持続するもの
で、極めて実用的な磁気記録媒体が得られること
がわかる。
Claims (1)
- 1 支持体上に設けられた強磁性金属薄膜上に潤
滑剤溶液を塗布することにより磁気記録媒体を製
造する際に、支持体側を内側にして弯曲させ且つ
潤滑剤溶液及び磁気記録媒体の少なくとも一方に
超音波振動を与えながら塗布することを特徴とす
る磁気記録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56118642A JPS5819738A (ja) | 1981-07-29 | 1981-07-29 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56118642A JPS5819738A (ja) | 1981-07-29 | 1981-07-29 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5819738A JPS5819738A (ja) | 1983-02-04 |
| JPH0368454B2 true JPH0368454B2 (ja) | 1991-10-28 |
Family
ID=14741593
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56118642A Granted JPS5819738A (ja) | 1981-07-29 | 1981-07-29 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5819738A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59201221A (ja) * | 1983-04-29 | 1984-11-14 | Tdk Corp | 磁気記録媒体およびその製造方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4149705A (en) * | 1977-06-08 | 1979-04-17 | Caterpillar Tractor Co. | Foundry ladle and method of making the same |
| JPS54153010A (en) * | 1978-05-23 | 1979-12-01 | Hitachi Maxell | Method of fabricating magnetic recording medium |
| JPS6030013B2 (ja) * | 1979-09-10 | 1985-07-13 | 日本真空技術株式会社 | 磁気記録体の製造法 |
-
1981
- 1981-07-29 JP JP56118642A patent/JPS5819738A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5819738A (ja) | 1983-02-04 |
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