JPH0375489B2 - - Google Patents
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- JPH0375489B2 JPH0375489B2 JP60290989A JP29098985A JPH0375489B2 JP H0375489 B2 JPH0375489 B2 JP H0375489B2 JP 60290989 A JP60290989 A JP 60290989A JP 29098985 A JP29098985 A JP 29098985A JP H0375489 B2 JPH0375489 B2 JP H0375489B2
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- acicular
- particles
- coercive force
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- Magnetic Record Carriers (AREA)
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
- Hard Magnetic Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は炭化鉄の含有量が高いにも拘らず保磁
力の比効的低い、炭化鉄を含有する針状粒子及び
その製造方法に関する。 (従来の技術) 一般に磁気記録用磁性材料を用いた記録媒体の
記録密度を高める上では保磁力は高い方が良い。
しかし再生装置のヘツドの能力に応じて、種々の
保磁力を有する磁性材料が求められている。 炭化鉄を含有する針状粒子は高保磁力を有する
上に、導電性があり、硬度も高く、優れた磁気記
録媒体用の磁性粉末である。かかる炭化鉄を含有
する針状粒子は、例えば針状オキシ水酸化鉄粒子
または針状酸化鉄粒子を還元炭化剤に250〜400℃
で接触させることにより製造される。この炭化鉄
を含有する針状粒子は炭化鉄の主成分として
Fe5C2を含み、その他Fe3O4(マグネタイト)及び
遊離炭素を含むことが知られている。しかし、こ
の炭化鉄は余りに高保磁力を有するためにヘツド
の能力によつて使用が制限される場合がある。そ
こで比較的低保磁力を有する炭化鉄の開発が要望
されるようになつた。 炭化鉄の保磁力をコントロールするには(1)炭化
反応を途中で停止する、(2)炭化反応の温度を高く
するの2つの方法がある。しかし(1)の場合は
Fe3O4が多量に存在し、そのために保磁力分布の
悪化、記録内容の経時変化、磁気転写等をもたら
し好適な磁気記録材料が得られない。また(2)の場
合は副反応として還示炭化剤の分解により多量の
炭素が析出するので、全体として低磁化量の針状
粒子しか得ることができないという問題点があ
る。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は比較的低保磁力を有する炭化鉄
を高い含有率で含有する針状粒子を提供すること
にある。 また本発明の目的は保磁力分布等に優れ、針状
形状の保持性に優れた炭化鉄を含有する針状粒子
を提供することにある。 また本発明の目的は用いるヘツドの能力に適合
した保磁力を有する、炭化鉄を含有する針状粒子
を提供することにある。 (問題点を解決するための手段) 本発明は(a)遊離炭素の含有量が15重量%以下で
あり、 (b)下記式で示されるFe5C2の配分率(x)が85
%以上であり、保磁力が〔3x+300〜7x+270〕
Oeである炭化鉄を含有する針状粒子に係り、こ
の針状粒子は例えば針状FeOOH粒子を900〜
1000℃で加熱して得られた針状α−Fe2O3粒子を
任意に炭化作用を有しない還元剤と200〜700℃で
接触させた後、還元炭化剤と250〜400℃で接触さ
せることにより得られる。 一般に磁性粉の保磁力を決定する因子として、
形状異方性と結晶磁気異方性等が知られている。
そして粒子形状が一定ならば形状異方性による保
磁力は一定となり結晶磁気異方性による保磁力に
左右される。 本発明は粒子形状が一定の炭化鉄(Fe5C2)と
マグネタイト(Fe3O4)の形状異方性による保磁
力は一定(270〜300Hc)であり、全体の保磁力
は主にFe5C2の結晶磁気異方性の寄与により増大
し、そして、Fe5C2の重量比に比例することに基
づき、保磁力をFe5C2の配分率の関数として規定
し、決定したものである。 x=(Fe5C2のX線回折強度)×100/(Fe5C
2のX線回折強度)+(Fe3O4のX線回折強度) 従来知られている炭化鉄を含有する針状粒子
(例えば特開昭60−71509号)は、その遊離炭素の
含有率が20重量%以下のとき、保磁力(y)は上
記Fe5C2の配分率(x)が特に70以上の範囲で
は、 y=7x+270を超えてy=7x+470以下で示さ
れる。そして本発明の目的とされるy=7x+270
(Oe)またはそれより低い保磁力の炭化鉄を含有
する針状粒子は知られていなかつた。 第1図は、Fe5C2の配分率(x)と保磁力
(y)との関係を示すもので、従来の炭化鉄を含
有する針状粒子は、ABDCで囲まれる部分内の
点で示され、本発明の粒子は、CDFEで囲まれる
部分内の点で示される。 本発明で上記のように比較的低保磁力の炭化鉄
を含有する針状粒子が得られる理由は明確ではな
いが、従来のα−Fe2O3粒子はFeOOHを350℃程
度の比較的低温で脱水して得られたもので、その
結晶子が比較的小さいのに対して、本発明では
900〜1000℃という高温で脱水するために、得ら
れるα−Fe2O3結晶子が比較的大きいためと推定
される。 本発明で使用される針状オキシ水酸化鉄
(FeOOH)は針状のα−,β−及びγ−FeOOH
のいずれでも良く、これを約900〜1000℃で加熱
することにより針状のα−Fe2O3を得る。 本発明では次いでこの針状α−Fe2O3を還元炭
化剤と250〜400℃で接触させることにより目的と
する炭化鉄を含有する針状粒子が製造される。こ
れを炭化作用を有しない還元剤、例えば水素を
200〜700℃で接触させた後行なうこともできる。 本発明において針状オキシ水酸化鉄は平均軸比
が3以上のものが通常であり、3〜20のものが好
適であり、平均粒径(長軸)は、通常2μm以下、
好適には0.1〜2μm、最適には0.1〜1.0μmである。
後にも述べるように、製造される針状粒子は、平
均軸比及び平均粒径が、これらの原料のそれらと
比較して若干小さくなるが殆ど変らず、本発明の
針状粒子一般について通常このようなものが好適
であるからである。 また、本発明で使用する針状オキシ水酸化鉄
は、形状が針状であり、主成分がオキシ水酸化鉄
である限り、少量の銅、マグネシウム、マンガ
ン、ニツケルの酸化物、炭酸塩;硅素の酸化物;
カリウム塩、ナトリウム塩等を添加して成るもの
であつてもよい。 本発明において還元炭化剤としては下記化合物
の少なくとも1種以上を使用することができる。 CO 脂肪族、鎖状もしくは環状の、飽和もしくは
不飽和炭化水素、例えばメタン、プロパン、ブ
タン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサ
ン、アセチレン、エチレン、プロピレン、ブタ
ジエン、イソプレン、タウンガスなど。 芳香族炭化水素、例えばベンゼン、トルエ
ン、キシレン、沸点150℃以下のこれらのアル
キル、アルケニル誘導体。 脂肪族アルコール、例えばメタノール、エタ
ノール、プロパノール、シクロヘキサノール。 エステル、例えばギ酸メチル、酢酸エチル等
の沸点150℃以下のエステル。 エーテル、例えば低級アルキルエーテル、ビ
ニルエーテル等の沸点150℃以下のエーテル。 アルデヒド、例えばホルムアルデヒド、アセ
トアルデヒド等の沸点150℃以下のアルデヒド。 ケトン、例えばアセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等の沸点150℃以
下のケトン。 特に好ましい還元炭化剤はCO、CH3OH、
HCOOCH3、炭素数1〜5の飽和または不飽和
の脂肪族炭化水素である。 本発明において還元炭化剤は希釈してあるいは
希釈せずに使用することができ、希釈剤として
は、例えばN2、アルゴン、ヘリウム等を挙げる
ことができる。また希釈率は任意に選択できる
が、1を超えて10倍まで(容量比)にとどめて希
釈するのが好ましい。接触温度、接触時間、流速
等の接触条件は、例えば針状酸化鉄の製造履歴、
平均軸比、平均粒径、比表面積等に応じ変動する
ため、適宜選択するのがよい。好ましい接触温度
は、約250〜400℃、より好ましくは約300〜400
℃、好ましい接触時間は約0.5〜6時間である。
好ましい流速は、原料の針状酸化鉄1g当り希釈
剤を除いて約1〜1000mlS.T.P/分、好ましくは
約5〜500mlS.T.P./分である。なお、接触圧力
は、希釈剤をも含めて、1〜2気圧が常用される
が、特に制限はない。 本発明において得られる粒子は、電子顕微鏡で
観察すると、平均的に一様な針状粒子であり、原
料の針状粒子と同形状で、これらの形骸粒子であ
り、これが一次粒子となつて存在している。ま
た、得られる針状粒子は、元素分析により炭素を
含有し、更にX線回折パターンにより、炭化鉄を
含有することが明らかである。X線回折パターン
は、面間隔が2.28、2.20、2.08、2.05及び1.92Åを
示す。かかるパターンは、Fe5C2に相当し、本発
明の炭化鉄の主成分はFe5C2からなる。 また、本発明で得られる針状粒子は酸化鉄、主
としてFe3O4をも含有することが多い。 また本発明の針状粒子は遊離炭素を含有するこ
とが多いが、その含有量は15重量%以下であるこ
とが必要である。15重量%を越える場合は磁化量
の低下をもたらすので不適当である。 本発明で得られる針状粒子は式 X=(Fe5C2のX線回折強度)×100/(Fe5C
2のX線回折強度)+(Fe3O4のX線回折強度) で示されるFe5C2の配分率が85%以上であり、保
磁力が〔3x+300〜7x+270〕Oe、好ましくは
〔3x+300〜6x+300〕Oeの範囲である。 また、得られる針状粒子の平均軸比及び平均粒
径は、原料の針状粒子のそれらと比較して若干小
さくなるが殆ど差はない。従つて、この製法で得
られる針状粒子の平均軸比は、通常3以上、好適
には3〜20であり、平均粒径(長軸)は、通常
2μm以下、好適には0.1〜2μm、最適には0.1〜
1.0μmである。 本発明の炭化鉄を含有する針状粒子は、前述の
特徴等から明らかなとおり、磁気記録用磁性材料
として用いることができるが、これに限られるも
のではなく、低級脂肪族炭化水素のCOとH2とか
らの合成のための触媒等として用いることもでき
る。 (発明の効果) 本発明の炭化鉄を含有する針状粒子は保磁力分
布、針状形状の保持性に優れている。 また本発明の炭化鉄を含有する針状粒子は用い
るヘツドの能力に適合した保磁力とすることがで
き、且つ優れた導電性及び硬度を有している。 また、本発明の針状粒子の磁化量は、保磁力が
ほぼ同等であるコバルト変成磁性粒子と比べて10
〜30%程度大である。 (実施例) 以下に実施例を挙げて詳しく説明する。 実施例において、各種特性等はそれぞれ次の方
法によつて求めた。 (1) 磁気特性 特別に記載がない限り次の方法によつて求め
る。磁化特性は最大磁場が2500Oeである理研
電子株式会社製BHH−50直流磁化特性自動記
録装置により測定る。 (2) 全炭素量の分析 Cの元素分析を(株)柳本製作所製の
MT2CHNCORDER Yanacoを使用し、900℃
で酸素(ヘリウムキヤリヤ)を通じることによ
り常法に従つて行う。 (3) 遊離炭素量の分析 遊離炭素量はCHN元素分析より求めた全炭
素量、Fe5C2による理論炭素量および配分率か
ら計算する。この場合、配分率は重量による配
分率(z)、すなわち、 z=(Fe5C2の重量)×100/(Fe5C2の重量)+(Fe3
O4の重量) にX線回折強度による配分率(x)がほぼ一致
することにより配分率(x)で代用する。 参考例 1 針状α−FeOOH粒子5gをマツフル炉に入れ
800℃で1時間加熱して平均粒径0.7μm(長軸)、
平均軸比10の針状α−Fe2O3粒子を得た。この針
状α−Fe2O3粒子2gを磁製ボートに入れて管状
炉に挿入し、340℃に昇温し、その温度でCOを
200ml/minの流速で3時間接触させた。得られ
た粉末の特性を第1表に示す。 実施例 1〜2 α−FeOOHの加熱温度、α−Fe2O3の接触条
件を第1表に記載の通りにし、他は実施例1と同
様にして粉末を得た。結果を同様第1表に示す。 参考例 2〜4 α−FeOOHの加熱温度、α−Fe2O3の接触条
件を第1表に記載の通りにし、他は実施例1と同
様にして粉末を得た。結果を同様第1表に示す。 【表】
力の比効的低い、炭化鉄を含有する針状粒子及び
その製造方法に関する。 (従来の技術) 一般に磁気記録用磁性材料を用いた記録媒体の
記録密度を高める上では保磁力は高い方が良い。
しかし再生装置のヘツドの能力に応じて、種々の
保磁力を有する磁性材料が求められている。 炭化鉄を含有する針状粒子は高保磁力を有する
上に、導電性があり、硬度も高く、優れた磁気記
録媒体用の磁性粉末である。かかる炭化鉄を含有
する針状粒子は、例えば針状オキシ水酸化鉄粒子
または針状酸化鉄粒子を還元炭化剤に250〜400℃
で接触させることにより製造される。この炭化鉄
を含有する針状粒子は炭化鉄の主成分として
Fe5C2を含み、その他Fe3O4(マグネタイト)及び
遊離炭素を含むことが知られている。しかし、こ
の炭化鉄は余りに高保磁力を有するためにヘツド
の能力によつて使用が制限される場合がある。そ
こで比較的低保磁力を有する炭化鉄の開発が要望
されるようになつた。 炭化鉄の保磁力をコントロールするには(1)炭化
反応を途中で停止する、(2)炭化反応の温度を高く
するの2つの方法がある。しかし(1)の場合は
Fe3O4が多量に存在し、そのために保磁力分布の
悪化、記録内容の経時変化、磁気転写等をもたら
し好適な磁気記録材料が得られない。また(2)の場
合は副反応として還示炭化剤の分解により多量の
炭素が析出するので、全体として低磁化量の針状
粒子しか得ることができないという問題点があ
る。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は比較的低保磁力を有する炭化鉄
を高い含有率で含有する針状粒子を提供すること
にある。 また本発明の目的は保磁力分布等に優れ、針状
形状の保持性に優れた炭化鉄を含有する針状粒子
を提供することにある。 また本発明の目的は用いるヘツドの能力に適合
した保磁力を有する、炭化鉄を含有する針状粒子
を提供することにある。 (問題点を解決するための手段) 本発明は(a)遊離炭素の含有量が15重量%以下で
あり、 (b)下記式で示されるFe5C2の配分率(x)が85
%以上であり、保磁力が〔3x+300〜7x+270〕
Oeである炭化鉄を含有する針状粒子に係り、こ
の針状粒子は例えば針状FeOOH粒子を900〜
1000℃で加熱して得られた針状α−Fe2O3粒子を
任意に炭化作用を有しない還元剤と200〜700℃で
接触させた後、還元炭化剤と250〜400℃で接触さ
せることにより得られる。 一般に磁性粉の保磁力を決定する因子として、
形状異方性と結晶磁気異方性等が知られている。
そして粒子形状が一定ならば形状異方性による保
磁力は一定となり結晶磁気異方性による保磁力に
左右される。 本発明は粒子形状が一定の炭化鉄(Fe5C2)と
マグネタイト(Fe3O4)の形状異方性による保磁
力は一定(270〜300Hc)であり、全体の保磁力
は主にFe5C2の結晶磁気異方性の寄与により増大
し、そして、Fe5C2の重量比に比例することに基
づき、保磁力をFe5C2の配分率の関数として規定
し、決定したものである。 x=(Fe5C2のX線回折強度)×100/(Fe5C
2のX線回折強度)+(Fe3O4のX線回折強度) 従来知られている炭化鉄を含有する針状粒子
(例えば特開昭60−71509号)は、その遊離炭素の
含有率が20重量%以下のとき、保磁力(y)は上
記Fe5C2の配分率(x)が特に70以上の範囲で
は、 y=7x+270を超えてy=7x+470以下で示さ
れる。そして本発明の目的とされるy=7x+270
(Oe)またはそれより低い保磁力の炭化鉄を含有
する針状粒子は知られていなかつた。 第1図は、Fe5C2の配分率(x)と保磁力
(y)との関係を示すもので、従来の炭化鉄を含
有する針状粒子は、ABDCで囲まれる部分内の
点で示され、本発明の粒子は、CDFEで囲まれる
部分内の点で示される。 本発明で上記のように比較的低保磁力の炭化鉄
を含有する針状粒子が得られる理由は明確ではな
いが、従来のα−Fe2O3粒子はFeOOHを350℃程
度の比較的低温で脱水して得られたもので、その
結晶子が比較的小さいのに対して、本発明では
900〜1000℃という高温で脱水するために、得ら
れるα−Fe2O3結晶子が比較的大きいためと推定
される。 本発明で使用される針状オキシ水酸化鉄
(FeOOH)は針状のα−,β−及びγ−FeOOH
のいずれでも良く、これを約900〜1000℃で加熱
することにより針状のα−Fe2O3を得る。 本発明では次いでこの針状α−Fe2O3を還元炭
化剤と250〜400℃で接触させることにより目的と
する炭化鉄を含有する針状粒子が製造される。こ
れを炭化作用を有しない還元剤、例えば水素を
200〜700℃で接触させた後行なうこともできる。 本発明において針状オキシ水酸化鉄は平均軸比
が3以上のものが通常であり、3〜20のものが好
適であり、平均粒径(長軸)は、通常2μm以下、
好適には0.1〜2μm、最適には0.1〜1.0μmである。
後にも述べるように、製造される針状粒子は、平
均軸比及び平均粒径が、これらの原料のそれらと
比較して若干小さくなるが殆ど変らず、本発明の
針状粒子一般について通常このようなものが好適
であるからである。 また、本発明で使用する針状オキシ水酸化鉄
は、形状が針状であり、主成分がオキシ水酸化鉄
である限り、少量の銅、マグネシウム、マンガ
ン、ニツケルの酸化物、炭酸塩;硅素の酸化物;
カリウム塩、ナトリウム塩等を添加して成るもの
であつてもよい。 本発明において還元炭化剤としては下記化合物
の少なくとも1種以上を使用することができる。 CO 脂肪族、鎖状もしくは環状の、飽和もしくは
不飽和炭化水素、例えばメタン、プロパン、ブ
タン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサ
ン、アセチレン、エチレン、プロピレン、ブタ
ジエン、イソプレン、タウンガスなど。 芳香族炭化水素、例えばベンゼン、トルエ
ン、キシレン、沸点150℃以下のこれらのアル
キル、アルケニル誘導体。 脂肪族アルコール、例えばメタノール、エタ
ノール、プロパノール、シクロヘキサノール。 エステル、例えばギ酸メチル、酢酸エチル等
の沸点150℃以下のエステル。 エーテル、例えば低級アルキルエーテル、ビ
ニルエーテル等の沸点150℃以下のエーテル。 アルデヒド、例えばホルムアルデヒド、アセ
トアルデヒド等の沸点150℃以下のアルデヒド。 ケトン、例えばアセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等の沸点150℃以
下のケトン。 特に好ましい還元炭化剤はCO、CH3OH、
HCOOCH3、炭素数1〜5の飽和または不飽和
の脂肪族炭化水素である。 本発明において還元炭化剤は希釈してあるいは
希釈せずに使用することができ、希釈剤として
は、例えばN2、アルゴン、ヘリウム等を挙げる
ことができる。また希釈率は任意に選択できる
が、1を超えて10倍まで(容量比)にとどめて希
釈するのが好ましい。接触温度、接触時間、流速
等の接触条件は、例えば針状酸化鉄の製造履歴、
平均軸比、平均粒径、比表面積等に応じ変動する
ため、適宜選択するのがよい。好ましい接触温度
は、約250〜400℃、より好ましくは約300〜400
℃、好ましい接触時間は約0.5〜6時間である。
好ましい流速は、原料の針状酸化鉄1g当り希釈
剤を除いて約1〜1000mlS.T.P/分、好ましくは
約5〜500mlS.T.P./分である。なお、接触圧力
は、希釈剤をも含めて、1〜2気圧が常用される
が、特に制限はない。 本発明において得られる粒子は、電子顕微鏡で
観察すると、平均的に一様な針状粒子であり、原
料の針状粒子と同形状で、これらの形骸粒子であ
り、これが一次粒子となつて存在している。ま
た、得られる針状粒子は、元素分析により炭素を
含有し、更にX線回折パターンにより、炭化鉄を
含有することが明らかである。X線回折パターン
は、面間隔が2.28、2.20、2.08、2.05及び1.92Åを
示す。かかるパターンは、Fe5C2に相当し、本発
明の炭化鉄の主成分はFe5C2からなる。 また、本発明で得られる針状粒子は酸化鉄、主
としてFe3O4をも含有することが多い。 また本発明の針状粒子は遊離炭素を含有するこ
とが多いが、その含有量は15重量%以下であるこ
とが必要である。15重量%を越える場合は磁化量
の低下をもたらすので不適当である。 本発明で得られる針状粒子は式 X=(Fe5C2のX線回折強度)×100/(Fe5C
2のX線回折強度)+(Fe3O4のX線回折強度) で示されるFe5C2の配分率が85%以上であり、保
磁力が〔3x+300〜7x+270〕Oe、好ましくは
〔3x+300〜6x+300〕Oeの範囲である。 また、得られる針状粒子の平均軸比及び平均粒
径は、原料の針状粒子のそれらと比較して若干小
さくなるが殆ど差はない。従つて、この製法で得
られる針状粒子の平均軸比は、通常3以上、好適
には3〜20であり、平均粒径(長軸)は、通常
2μm以下、好適には0.1〜2μm、最適には0.1〜
1.0μmである。 本発明の炭化鉄を含有する針状粒子は、前述の
特徴等から明らかなとおり、磁気記録用磁性材料
として用いることができるが、これに限られるも
のではなく、低級脂肪族炭化水素のCOとH2とか
らの合成のための触媒等として用いることもでき
る。 (発明の効果) 本発明の炭化鉄を含有する針状粒子は保磁力分
布、針状形状の保持性に優れている。 また本発明の炭化鉄を含有する針状粒子は用い
るヘツドの能力に適合した保磁力とすることがで
き、且つ優れた導電性及び硬度を有している。 また、本発明の針状粒子の磁化量は、保磁力が
ほぼ同等であるコバルト変成磁性粒子と比べて10
〜30%程度大である。 (実施例) 以下に実施例を挙げて詳しく説明する。 実施例において、各種特性等はそれぞれ次の方
法によつて求めた。 (1) 磁気特性 特別に記載がない限り次の方法によつて求め
る。磁化特性は最大磁場が2500Oeである理研
電子株式会社製BHH−50直流磁化特性自動記
録装置により測定る。 (2) 全炭素量の分析 Cの元素分析を(株)柳本製作所製の
MT2CHNCORDER Yanacoを使用し、900℃
で酸素(ヘリウムキヤリヤ)を通じることによ
り常法に従つて行う。 (3) 遊離炭素量の分析 遊離炭素量はCHN元素分析より求めた全炭
素量、Fe5C2による理論炭素量および配分率か
ら計算する。この場合、配分率は重量による配
分率(z)、すなわち、 z=(Fe5C2の重量)×100/(Fe5C2の重量)+(Fe3
O4の重量) にX線回折強度による配分率(x)がほぼ一致
することにより配分率(x)で代用する。 参考例 1 針状α−FeOOH粒子5gをマツフル炉に入れ
800℃で1時間加熱して平均粒径0.7μm(長軸)、
平均軸比10の針状α−Fe2O3粒子を得た。この針
状α−Fe2O3粒子2gを磁製ボートに入れて管状
炉に挿入し、340℃に昇温し、その温度でCOを
200ml/minの流速で3時間接触させた。得られ
た粉末の特性を第1表に示す。 実施例 1〜2 α−FeOOHの加熱温度、α−Fe2O3の接触条
件を第1表に記載の通りにし、他は実施例1と同
様にして粉末を得た。結果を同様第1表に示す。 参考例 2〜4 α−FeOOHの加熱温度、α−Fe2O3の接触条
件を第1表に記載の通りにし、他は実施例1と同
様にして粉末を得た。結果を同様第1表に示す。 【表】
第1図は、Fe5C2の配分率(x)と保磁力
(Oe)を示すもので、従来のものは、ABDCに囲
まれた部分内にあり、CDFEで囲まれる部分が本
発明の針状粒子のものを示す。
(Oe)を示すもので、従来のものは、ABDCに囲
まれた部分内にあり、CDFEで囲まれる部分が本
発明の針状粒子のものを示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (a) 遊離炭素の含有量が15重量%以下であ
り、 (b) 下記式で示されるFe5C2の配分率(x)が85
%以上であり、保磁力が〔3x+300〜7x+270〕
Oeである炭化鉄を含有する針状粒子。 x=(Fe5C2のX線回折強度)×100/(Fe5C
2のX線回折強度)+(Fe3O4のX線回折強度) 2 保磁力が〔3x+300〜6x+300〕Oeの範囲に
ある特許請求の範囲第1項記載の針状粒子。 3 針状α−Fe2O3粒子を任意に炭化作用を有し
ない還元剤と200〜700℃で接触させた後、還元炭
化剤と250〜400℃で接触させて炭化鉄を含有する
針状粒子を製造する方法において、針状α−
Fe2O3粒子が針状FeOOH粒子を900〜1000℃で加
熱して得られたものであり、該目的針状粒子が (a) 遊離炭素の含有量が15重量%以下であり、 (b) 下記式で示されるFe5C2の配分率(x)が85
%以上であり、保磁力が〔3x+300〜7x+270〕
Oeであることを特徴とする炭化鉄を含有する
針状粒子の製造方法。 x=(Fe5C2のX線回折強度)×100/(Fe5C
2のX線回折強度)+(Fe3O4のX線回折強度) 4 保磁力が〔3x+300〜6x+300〕Oeの範囲に
ある特許請求の範囲第3項記載の製造方法。
Priority Applications (8)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60290989A JPS62148313A (ja) | 1985-12-24 | 1985-12-24 | 炭化鉄を含有する針状粒子及びその製造方法 |
| US06/944,163 US4900464A (en) | 1985-12-24 | 1986-12-22 | Particles containing iron carbide |
| DE3689890T DE3689890T2 (de) | 1985-12-24 | 1986-12-23 | Eisenkarbid enthaltende Teilchen. |
| EP19920105932 EP0494703A3 (en) | 1985-12-24 | 1986-12-23 | Particles containing iron carbide |
| DE8686117953T DE3686995T2 (de) | 1985-12-24 | 1986-12-23 | Eisenkarbid enthaltende teilchen. |
| EP86117953A EP0227104B1 (en) | 1985-12-24 | 1986-12-23 | Particles containing iron carbide |
| EP92105931A EP0494095B1 (en) | 1985-12-24 | 1986-12-23 | Particles containing iron carbide |
| US08/134,873 US5437805A (en) | 1985-12-24 | 1993-10-12 | Particles containing iron carbide |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60290989A JPS62148313A (ja) | 1985-12-24 | 1985-12-24 | 炭化鉄を含有する針状粒子及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62148313A JPS62148313A (ja) | 1987-07-02 |
| JPH0375489B2 true JPH0375489B2 (ja) | 1991-12-02 |
Family
ID=17763021
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60290989A Granted JPS62148313A (ja) | 1985-12-24 | 1985-12-24 | 炭化鉄を含有する針状粒子及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62148313A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR960016463B1 (ko) * | 1992-01-22 | 1996-12-12 | 다이킨 고교 가부시키가이샤 | 금속철, 탄화철 및 탄소를 함유하는 침상 미립자, 그 제조법, 그것을 함유하는 자성도료 조성물 및 자기기록매체 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60108309A (ja) * | 1983-11-17 | 1985-06-13 | Daikin Ind Ltd | 炭化鉄を含有する針状粒子の製造方法 |
-
1985
- 1985-12-24 JP JP60290989A patent/JPS62148313A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62148313A (ja) | 1987-07-02 |
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