JPH0380410B2 - - Google Patents
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- JPH0380410B2 JPH0380410B2 JP59086100A JP8610084A JPH0380410B2 JP H0380410 B2 JPH0380410 B2 JP H0380410B2 JP 59086100 A JP59086100 A JP 59086100A JP 8610084 A JP8610084 A JP 8610084A JP H0380410 B2 JPH0380410 B2 JP H0380410B2
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- Paints Or Removers (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Description
本発明は磁気記録媒体用ポリエステルフイルム
の製造方法に関するものである。 従来、磁性物質をポリエステルフイルムの表面
に蒸着せしめた蒸着型ビデオテープが使用されて
いる。 しかし、この蒸着型ビデオテープは、磁性層の
厚さが非常に薄いため、使用するベースフイルム
の表面形態が、そのまま磁性体蒸着後の蒸着薄膜
表面形態となる。そのためベースフイルムの表面
粗さが粗いと蒸着ビデオテープの電磁変換特性が
著しく悪くなる。この電磁変換特性の面から考え
ると、平滑な全くの鏡面からなるベースフイルム
が好ましいが、そのようなベースフイルム上に形
成された蒸着膜は、蒸着面がそのまま鏡面を保つ
ので、すべり性が非常に悪く、蒸着面に保護膜層
を設けるようなことをしない限り、蒸着工程以降
のテープ化プロセスにおいて大量のすり傷が発生
し、全く実用性はなくなる。 また蒸着ビデオテープの実際使用時の重大な問
題は蒸着面の走行性である。従来の磁性体粉末を
有機バインダーに混入させてベースフイルムに塗
布してなる塗布型ビデオテープの場合には、バイ
ンダー中に滑剤を入れて磁性面の走行性を向上さ
せることができるが、蒸着ビデオテープの場合、
蒸着面の走行性は保護膜層を設けない限り一般に
使用できず、また、保護膜層を均一に蒸着面上に
設けることは困難であるので、蒸着テープの場
合、蒸着面の走行性向上、特に実際に使用される
時の過酷な条件下、すなわち高温高湿条件下での
蒸着薄膜の走行性向上が計れないなどの欠点があ
つた。 この場合にも蒸着薄膜には、ビデオヘツドで擦
られることによる大量の擦り傷が発生しテープと
して使用できなくなる。 本発明の目的は、平滑性、通常環境のみならず
高温高湿条件下においても走行性およびビデオヘ
ツドとの耐擦り傷性の優れた蒸着膜を形成するこ
とが可能なベースフイルムの製造方法を提供する
ことにある。 本発明は、上記目的を達成するため次の構成を
有する。 すなわち、一方向に延伸されたポリエステルフ
イルムの強磁性体薄膜を形成させる側の面に、水
溶性高分子と平均径50Å以上の微細粒子とを主体
とする水溶液を、固形分濃度で3〜1000mg/m2塗
布し、乾燥後、上記方向と直角方向に延伸し、し
かる後熱処理を施し、厚さ500Å以下の不連続皮
膜を形成せしめる磁気記録媒体用ポリエステルフ
イルムの製造方法を特徴とするものである。 本発明のポリエステルフイルムとは、通常の方
法で形成したポリエステルフイルム、すなわち、
ポリエステルを溶融してシートまたは円筒状に押
出し、これを少なくとも一方向に延伸して形成し
たフイルムで、そのフイルムの機械特性として
は、通常のバランスタイプ、一軸方向に強力化さ
れたタイプ、二軸方向に強力化されたタイプのい
ずれかであることが望ましい。また、ポリエステ
ルフイルムの表面は平滑であることが望ましく、
具体的にはフイルム表面の粗さは、触針式表面粗
さ計のカツトオフ値2.08mmで、Ra値が0.015μ以
下、より好ましくは0.010〜0.002μの範囲内にあ
ることが望ましい。 なお、Ra値とは、触針式表面粗さ計から得ら
れる断面曲線から適当なカツトオフ値を用いて、
うねりを除いた粗さ曲線において、中心線(中心
線より上の部分と下の部分の面積が等しくなるよ
うにして求められる)からの粗さ曲線の高さ(低
さ)の絶対値の算術平均である(DIN 4768によ
る)。 上記フイルムを形成するポリエステルは、線状
ポリエステルを主体とするものであればどのよう
なものでもよい。たとえば、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリテトラメチレンテレフタレート、
ポリ−1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレ
フタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタリン
ジカルボキシレート、ポリエチレン−p−オキシ
ベンゾエートなどがその代表例である。 また上記のポリエステルは、ホモポリエステル
であつても、コポリエステルであつてもよい。コ
ポリエステルの場合、共重合する成分としては、
例えば、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレン
グリコール、p−キシリレングリコール、1,4
−シクロヘキサンジメタノールなどのジオール成
分、アジピン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフ
タル酸、2,6−ナフタリンジカルボン酸、5−
ナトリウムスルホイソフタル酸などのジカルボン
酸成分、トリメリツト酸、ピロメリツト酸などの
多官能ジカルボン酸成分、p−オキシエトキシ安
息香酸などが挙げられる。なお、共重合の場合、
共重合する成分は20モル%以下とする。 さらに、上記のポリエステルは、他にポリエス
テルと非反応性のスルホン酸のアルカリ金属塩誘
導体、該ポリエステルに実質的に不溶なポリアル
キレングリコールなどの少なくとも一つを5重量
%をこえない程度に混合してもよい。また、その
フイルム中に延伸した際に、フイルム表面突起の
原因となる重合残渣からなる内在粒子あるいは外
部から加えられた不溶性粒子等が含まれていても
よく、その含有量は、それらのポリマーを二軸延
伸した場合、厚さ30μ以下で、1枚当りのヘイズ
5%以下であればよい。 本発明の不連続皮膜とは、水溶性高分子と微粒
子を主体とした組成物から形成されたものであ
る。また、不連続皮膜の厚さは500Å以下、好ま
しくは、50〜300Å以下である。厚さが500Åをこ
えると、蒸着薄膜の電磁変換特性、とくにS/N
比が悪化する。 本発明の水溶性高分子としては、分子量が1万
〜200万、好ましくは10万〜100万のものが使用さ
れる。分子量が1万を下まわると、以下に述べる
皮膜が柔らかくなり、構造保持が難しくなり、耐
久性が悪くなる。分子量が200万を上まわると、
皮膜がかたくなりすぎ、もろくなり、やはり耐久
性が悪くなる。かかる水溶性高分子としては、ポ
リビニルアルコール、トラガントゴム、アラビア
ゴム、カゼイン、ゼラチン、メチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース等が適用できる。 本発明の不連続皮膜中および皮膜表面に存在す
る微粒子とは、平均径が50Å以上のものであり、
高さは1000Å以下、好ましくは500Å以下である。
ここでいう平均径とは、10個の微粒子の径を平均
したものであり、径とは本発明のフイルム表面を
電子顕微鏡で観察することによる微粒子の最大長
さをいう。微粒子の形態としては、球形、楕円球
形、長方形、立方体形等であるが、偏平な形態を
したものがより好ましい。 粒子の高さとは、不連続皮膜形成面(ポリエス
テルフイルムの表面)から不連続皮膜面上に存在
する微粒子の最大高さを指し、その値は1000Å以
下である。微粒子の粒子種としては無機化合物粒
子、例えばMgO,ZnO,MgCO3,CaCO3,
CaSO4,BaSO4,Al2O3,SiO2,TiO2やCa,
Ba,Zn,Mnなどの酸塩である。 微粒子は不連続皮膜中および皮膜表面に存在す
るものであるが、その存在個数は104〜108ケ/mm2
であることが必要である。粒子個数が104ケ/mm2
未満、あるいは平均径が50Å未満であるとこの不
連続皮膜上に磁性体を蒸着してなる蒸着薄膜面の
走行性は向上しない。粒子個数が108ケ/mm2をこ
えると、該磁性面の電磁変換特性のうち、特に
S/N比が悪化する。また微粒子の高さが1000Å
をこえると電磁変換特性の一つであるドロツプア
ウトが非常に増大し好ましくない。 また水溶性高分子、ならびに微細粒子の結合を
強め、皮膜とポリエステルフイルムとの接着力を
強めるためには不連続皮膜構成成分にシランカツ
プリング剤を加えることが望ましい。 シランカツプリング剤としては、その分子中に
2個以上の異なつた反応基をもつ有機けい素単量
体であり、反応基の一つはメトキシ基、エトキシ
基、シラノール基などであり、もう一つの反応基
は、ビニル基、エポキシ基、メタアクリル基、ア
ミノ基、メルカプト基などである。反応基は水溶
性高分子側鎖、末端基およびポリエステルと結合
するものを選ぶが、シランカツプリング剤として
ビニルトリクロルシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シ
ラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチ
ル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ
−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−
アミノプロピルトリエトキシシラン等が適用でき
る。 微粒子は不連続皮膜表面に104〜108ケ/mm2の割
合で存在することが好ましい。微粒子個数が上記
下限を下まわると存在が疎になり、蒸着面として
の走行性が悪化する。 微粒子個数が上限をこえると微細粒子の皮膜か
らの脱落が激しくなり、また電磁変換特性も悪く
なり好ましくない。 水溶液の塗布量としては、フイルムの片面につ
き、固形分濃度で3〜1000mg/m2が必要であり3
mg/m2を下まわると、不連続皮膜が形成されなく
なり、また1000mg/m2を上まわると、不連続皮膜
の厚さが500Åを超え、前記欠点が生ずる。 不連続皮膜構成成分としての水溶性高分子
〔A〕、シランカツプリング剤〔B〕、微細粒子
〔C〕の使用割合は〔A〕:〔B〕:〔C〕=20:0〜
10:0.1〜20、好ましくは〔A〕:〔B〕:〔C〕=
20:1〜10:0.1〜20である。 〔B〕はすべり性、耐すり傷性向上、および成
分間の結合力向上のために使用するのが好まし
い。〔B〕が上限をこえると不連続皮膜構造がか
たくなりすぎ、皮膜がもろくなり好ましくない。 本発明の微細粒子がその内部および表面に存在
する不連続皮膜とは、第1図、第2図で模式的に
例示したものである。第1図は表面を部分的に覆
つた皮膜と、その皮膜表面に存在する粒子を示し
ており、拡大倍率1万倍以上で電顕観察をすると
得られる。第2図は皮膜の断面図を示したもので
微粒子が皮膜内部および表面に存在している様子
を示す。第1図および第2図において、1はポリ
エステルフイルム、2は不連続皮膜、3は微粒子
である。 本発明の不連続皮膜の厚さは、第3図のhで示
した。厚さの測定は、触針式表面粗さ計により、
カツトオフ値0.08mmを用い、縦倍率50万倍の条件
で、表面皮膜形成面を測定した時の表面粗さ曲線
において、微細粒子によるピーク部分を除いた。
山と谷との平均的高さ間隔を求めることにより行
う。また微粒子の高さは粗さ曲線のピーク部分の
谷から山を見た山の高さで、hnaxを指す。 テープ特性は一般市販のVHS方式のVTRを用
い、録画、再生を繰り返して評価した。 蒸着薄膜の走行の評価は常温常湿、高温高湿の
2条件下での再生を行ない、テープ及びビデオヘ
ツドの相対走行の乱れによる画面のゆらぎを観察
することにより行なつた。評価基準は次のとおり
である。 ○:走行順調で再生画面のゆらぎが全くなし。 ×:ところどころで走行が遅くなり、再生画面
のゆらぎが生ずる。 また蒸着薄膜のビデオヘツドとの耐すり傷性の
評価は、やはり常温常湿および高温高湿条件下で
100回録画・再生を繰り返し走行させたあとのテ
ープ薄膜上のすり傷観察により行なつた。評価基
準は次のとおりである。 ◎:テープ薄膜面上にほとんどすり傷の発生が
見られない。 ○:テープ薄膜面上に極めて弱いすり傷の発生
が少し見られる。 ×:テープ薄膜面上にきついすり傷が発生す
る。 なお、常温常湿とは25℃、60%RHであり、高
温高湿とは40℃、80%RHの条件である。 S/N比は50%白レベル信号を各テープの最適
記録電流で記録し、再生時のビデオ復調信号に含
まれる信号と雑音の比をビデオノイズメーターを
用い、市販のVHS標準テープを0dBとして比較
測定した。 ドロツプアウトは、磁気記録テープに3段階段
波信号を最適記録電流で記録し、再生時のビデオ
ヘツドアンプ出力の減衰量が18dB、継続時間
20μsec以上のドロツプアウトを10分間ドロツプア
ウトカウンターで測定し、1分間当りの平均をと
つた。 S/N比、ドロツプアウト測定は常温常湿条件
下で行なつた。 本発明の磁気記録媒体用ポリエステルフイルム
の製造方法において、強磁性体薄膜は上記微粒子
形成不連続皮膜形成表面側に設ける。本発明にお
ける微粒子形成不連続皮膜構造の表面積は極めて
広く、磁気ヘツド、ガイド等との接触面積が非常
に小さくなるため、強磁性体薄膜面の走行性は極
めて良好なものとなる。 次に、本発明についてさらに具体的に説明す
る。通常の方法で、一方向に延伸後の平滑なポリ
エステルフイルムの片面(強磁性体薄膜を形成さ
せる側の面)に、無機微粒子を含んだ分子量1万
〜200万の水溶性高分子、好ましくはシランカツ
プリング剤とからなる水溶液を塗布し、乾燥した
のち直角方向延伸を行なうか、あるいは直角方向
延伸後、さらに前記一方向に再延伸し熱処理す
る。さらに、具体的には前記説明のポリエステル
原料を用い、通常の製膜機により溶融押出し、冷
却後、3〜5倍に一軸延伸した縦延伸フイルム
に、その後、予熱延伸前の工程において、微粒子
を含んだ水溶性高分子および好ましくはシランカ
ツプリング剤とを主成分とする水溶液を各種コー
テイング法によつて、強磁性体薄膜を形成させる
側の面に塗布を施す。この水溶液の塗布量は固形
分濃度で3〜1000mg/m2とする。次に、この塗液
塗布縦延伸フイルムを横延伸するが、横延伸前に
皮膜を完全に形成するため、フイルム表面塗布液
中水分を完全に蒸発乾固する必要がある。これ
は、二軸延伸機のステンター予熱部で、5%/秒
〜100%/秒の水分乾燥速度となるよう熱風温度
100〜150℃で予熱することによつてなされる。予
熱後90〜120℃の延伸温度で2.5〜4.5倍に横延伸
する。乾燥完結、皮膜完全形成後の横延伸によつ
てフイルム表面に微粒子を含んだ不連続皮膜構造
が密着して形成され、これがフイルムのすべりに
寄与する。さらに、この横延伸フイルムを180〜
220℃で熱処理、あるいは1.1〜1.8倍に、再縦延
伸後180〜220℃で熱処理すると、平滑なポリエス
テルフイルムの表面に、微細粒子が含まれた厚さ
500Å以下の不連続皮膜が形成された面をもつ二
軸延伸ポリエステルフイルムが得られる。 以上述べたように、本発明はポリエステルフイ
ルムの表面に水溶性高分子を主体とする不連続皮
膜を密着させ、その皮膜中および皮膜表面に微粒
子を形成せしめることにより、該皮膜上に形成す
る蒸着膜は表面の走行性能が飛躍的に向上する。
しかも、この不連続皮膜の厚さは500Å以下であ
るので、蒸着テープの電磁変換特性を損なうこと
はない。また形成微粒子の最大高さは1000Å以下
なのでドロツプアウトが増加するということはな
い。 次に、本発明ベースフイルム製造およびそのベ
ースフイルムを使用しての蒸着ビデオテープ製造
の実施例について説明する。 実施例 1 重合触媒残渣等に基づく内部粒子をできる限り
含まない実質的に無配向・非結晶のポリエチレン
テレフタレート原料を約20℃に維持された回転ド
ラム上に溶融押出しし、次に3.4倍の機械方向へ
の延伸を施し、その後メタリングバーコーターを
用いて下記水溶液を固形分濃度で15mg/m2両面塗
布した。 水溶液としてはメチルセルロース0.20wt%、平
均粒径200Åの極微細シリカ0.15wt%の割合のも
のを調合した。 乾燥、予熱、延伸温度は115℃で水分乾燥速度
は15%/秒とした。 横延伸倍率3.4倍、熱処理温度200℃で、両面に
厚さ200Åで高さが400Åの微粒子が3×106ケ/
mm2の割合で存在する不連続状皮膜が形成された厚
さ12μのポリエチレンテレフタレートフイルムを
得た。 このポリエステルフイルム表面に真空蒸着によ
りコバルト・ニツケル合金薄膜を1500Åの膜厚で
形成した。続いて所定幅にフイルムの機械方向に
切断し、磁気テープとした。この特性を表1に示
す。 実施例 2 実施例1のベースフイルム製造において、使用
水溶液中の極微細シリカを平均粒径210Åの極微
細炭カルにかえたことを除いて、他は実施例1と
同様にして両面に厚さ200Åで高さが430Åの微粒
子が3×106ケ/mm2の割合で存在する不連続状皮
膜が形成された厚さ12μのポリエチレンテレフタ
レートフイルムを得た。 このベースフイルムを用い、実施例1と同様に
して蒸着磁気テープを得た。テープ特性を表1に
示した。 比較例 1 実施例1のベースフイルム製造において、水溶
液塗布量の固形分濃度を2000mg/m2にした。他は
実施例1と同様にして両面に厚さ800Åで、高さ
が910Åの微粒子が5×106ケ/mm2の割合で存在す
る不連続状皮膜が形成された厚さ12μのポリエチ
レンテレフタレートフイルムを得た。 このベースフイルムを用い、実施例1と同様に
して蒸着磁気テープを得た。テープ特性を表1に
示した。 比較例 2 実施例1のベースフイルム製造において、塗液
塗布量の固形分濃度2mg/m2、他は実施例1と同
様にして厚さ12μのポリエチレンテレフタレート
フイルムを得た。塗布ムラが発生し、目的とする
不連続皮膜は得られなかつた。 このベースフイルムを用い、実施例1と同様に
して蒸着磁気テープを得た。テープ特性を表1に
示した。 比較例 3 比較例2のベースフイルム製造において、使用
する極微細シリカの平均粒径を40Åにしたものを
使用した以外は実施例1と同様にして、高さが
260Åの微粒子が5×106ケ/mm2の割合で存在する
両面に厚さ220Åの不連続状皮膜が形成された厚
さ12μのポリエチレンテレフタレートフイルムを
得た。 このベースフイルムを用い、実施例1と同様に
して蒸着磁気テープを得た。テープ特性を表1に
示した。
の製造方法に関するものである。 従来、磁性物質をポリエステルフイルムの表面
に蒸着せしめた蒸着型ビデオテープが使用されて
いる。 しかし、この蒸着型ビデオテープは、磁性層の
厚さが非常に薄いため、使用するベースフイルム
の表面形態が、そのまま磁性体蒸着後の蒸着薄膜
表面形態となる。そのためベースフイルムの表面
粗さが粗いと蒸着ビデオテープの電磁変換特性が
著しく悪くなる。この電磁変換特性の面から考え
ると、平滑な全くの鏡面からなるベースフイルム
が好ましいが、そのようなベースフイルム上に形
成された蒸着膜は、蒸着面がそのまま鏡面を保つ
ので、すべり性が非常に悪く、蒸着面に保護膜層
を設けるようなことをしない限り、蒸着工程以降
のテープ化プロセスにおいて大量のすり傷が発生
し、全く実用性はなくなる。 また蒸着ビデオテープの実際使用時の重大な問
題は蒸着面の走行性である。従来の磁性体粉末を
有機バインダーに混入させてベースフイルムに塗
布してなる塗布型ビデオテープの場合には、バイ
ンダー中に滑剤を入れて磁性面の走行性を向上さ
せることができるが、蒸着ビデオテープの場合、
蒸着面の走行性は保護膜層を設けない限り一般に
使用できず、また、保護膜層を均一に蒸着面上に
設けることは困難であるので、蒸着テープの場
合、蒸着面の走行性向上、特に実際に使用される
時の過酷な条件下、すなわち高温高湿条件下での
蒸着薄膜の走行性向上が計れないなどの欠点があ
つた。 この場合にも蒸着薄膜には、ビデオヘツドで擦
られることによる大量の擦り傷が発生しテープと
して使用できなくなる。 本発明の目的は、平滑性、通常環境のみならず
高温高湿条件下においても走行性およびビデオヘ
ツドとの耐擦り傷性の優れた蒸着膜を形成するこ
とが可能なベースフイルムの製造方法を提供する
ことにある。 本発明は、上記目的を達成するため次の構成を
有する。 すなわち、一方向に延伸されたポリエステルフ
イルムの強磁性体薄膜を形成させる側の面に、水
溶性高分子と平均径50Å以上の微細粒子とを主体
とする水溶液を、固形分濃度で3〜1000mg/m2塗
布し、乾燥後、上記方向と直角方向に延伸し、し
かる後熱処理を施し、厚さ500Å以下の不連続皮
膜を形成せしめる磁気記録媒体用ポリエステルフ
イルムの製造方法を特徴とするものである。 本発明のポリエステルフイルムとは、通常の方
法で形成したポリエステルフイルム、すなわち、
ポリエステルを溶融してシートまたは円筒状に押
出し、これを少なくとも一方向に延伸して形成し
たフイルムで、そのフイルムの機械特性として
は、通常のバランスタイプ、一軸方向に強力化さ
れたタイプ、二軸方向に強力化されたタイプのい
ずれかであることが望ましい。また、ポリエステ
ルフイルムの表面は平滑であることが望ましく、
具体的にはフイルム表面の粗さは、触針式表面粗
さ計のカツトオフ値2.08mmで、Ra値が0.015μ以
下、より好ましくは0.010〜0.002μの範囲内にあ
ることが望ましい。 なお、Ra値とは、触針式表面粗さ計から得ら
れる断面曲線から適当なカツトオフ値を用いて、
うねりを除いた粗さ曲線において、中心線(中心
線より上の部分と下の部分の面積が等しくなるよ
うにして求められる)からの粗さ曲線の高さ(低
さ)の絶対値の算術平均である(DIN 4768によ
る)。 上記フイルムを形成するポリエステルは、線状
ポリエステルを主体とするものであればどのよう
なものでもよい。たとえば、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリテトラメチレンテレフタレート、
ポリ−1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレ
フタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタリン
ジカルボキシレート、ポリエチレン−p−オキシ
ベンゾエートなどがその代表例である。 また上記のポリエステルは、ホモポリエステル
であつても、コポリエステルであつてもよい。コ
ポリエステルの場合、共重合する成分としては、
例えば、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレン
グリコール、p−キシリレングリコール、1,4
−シクロヘキサンジメタノールなどのジオール成
分、アジピン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフ
タル酸、2,6−ナフタリンジカルボン酸、5−
ナトリウムスルホイソフタル酸などのジカルボン
酸成分、トリメリツト酸、ピロメリツト酸などの
多官能ジカルボン酸成分、p−オキシエトキシ安
息香酸などが挙げられる。なお、共重合の場合、
共重合する成分は20モル%以下とする。 さらに、上記のポリエステルは、他にポリエス
テルと非反応性のスルホン酸のアルカリ金属塩誘
導体、該ポリエステルに実質的に不溶なポリアル
キレングリコールなどの少なくとも一つを5重量
%をこえない程度に混合してもよい。また、その
フイルム中に延伸した際に、フイルム表面突起の
原因となる重合残渣からなる内在粒子あるいは外
部から加えられた不溶性粒子等が含まれていても
よく、その含有量は、それらのポリマーを二軸延
伸した場合、厚さ30μ以下で、1枚当りのヘイズ
5%以下であればよい。 本発明の不連続皮膜とは、水溶性高分子と微粒
子を主体とした組成物から形成されたものであ
る。また、不連続皮膜の厚さは500Å以下、好ま
しくは、50〜300Å以下である。厚さが500Åをこ
えると、蒸着薄膜の電磁変換特性、とくにS/N
比が悪化する。 本発明の水溶性高分子としては、分子量が1万
〜200万、好ましくは10万〜100万のものが使用さ
れる。分子量が1万を下まわると、以下に述べる
皮膜が柔らかくなり、構造保持が難しくなり、耐
久性が悪くなる。分子量が200万を上まわると、
皮膜がかたくなりすぎ、もろくなり、やはり耐久
性が悪くなる。かかる水溶性高分子としては、ポ
リビニルアルコール、トラガントゴム、アラビア
ゴム、カゼイン、ゼラチン、メチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース等が適用できる。 本発明の不連続皮膜中および皮膜表面に存在す
る微粒子とは、平均径が50Å以上のものであり、
高さは1000Å以下、好ましくは500Å以下である。
ここでいう平均径とは、10個の微粒子の径を平均
したものであり、径とは本発明のフイルム表面を
電子顕微鏡で観察することによる微粒子の最大長
さをいう。微粒子の形態としては、球形、楕円球
形、長方形、立方体形等であるが、偏平な形態を
したものがより好ましい。 粒子の高さとは、不連続皮膜形成面(ポリエス
テルフイルムの表面)から不連続皮膜面上に存在
する微粒子の最大高さを指し、その値は1000Å以
下である。微粒子の粒子種としては無機化合物粒
子、例えばMgO,ZnO,MgCO3,CaCO3,
CaSO4,BaSO4,Al2O3,SiO2,TiO2やCa,
Ba,Zn,Mnなどの酸塩である。 微粒子は不連続皮膜中および皮膜表面に存在す
るものであるが、その存在個数は104〜108ケ/mm2
であることが必要である。粒子個数が104ケ/mm2
未満、あるいは平均径が50Å未満であるとこの不
連続皮膜上に磁性体を蒸着してなる蒸着薄膜面の
走行性は向上しない。粒子個数が108ケ/mm2をこ
えると、該磁性面の電磁変換特性のうち、特に
S/N比が悪化する。また微粒子の高さが1000Å
をこえると電磁変換特性の一つであるドロツプア
ウトが非常に増大し好ましくない。 また水溶性高分子、ならびに微細粒子の結合を
強め、皮膜とポリエステルフイルムとの接着力を
強めるためには不連続皮膜構成成分にシランカツ
プリング剤を加えることが望ましい。 シランカツプリング剤としては、その分子中に
2個以上の異なつた反応基をもつ有機けい素単量
体であり、反応基の一つはメトキシ基、エトキシ
基、シラノール基などであり、もう一つの反応基
は、ビニル基、エポキシ基、メタアクリル基、ア
ミノ基、メルカプト基などである。反応基は水溶
性高分子側鎖、末端基およびポリエステルと結合
するものを選ぶが、シランカツプリング剤として
ビニルトリクロルシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シ
ラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチ
ル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ
−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−
アミノプロピルトリエトキシシラン等が適用でき
る。 微粒子は不連続皮膜表面に104〜108ケ/mm2の割
合で存在することが好ましい。微粒子個数が上記
下限を下まわると存在が疎になり、蒸着面として
の走行性が悪化する。 微粒子個数が上限をこえると微細粒子の皮膜か
らの脱落が激しくなり、また電磁変換特性も悪く
なり好ましくない。 水溶液の塗布量としては、フイルムの片面につ
き、固形分濃度で3〜1000mg/m2が必要であり3
mg/m2を下まわると、不連続皮膜が形成されなく
なり、また1000mg/m2を上まわると、不連続皮膜
の厚さが500Åを超え、前記欠点が生ずる。 不連続皮膜構成成分としての水溶性高分子
〔A〕、シランカツプリング剤〔B〕、微細粒子
〔C〕の使用割合は〔A〕:〔B〕:〔C〕=20:0〜
10:0.1〜20、好ましくは〔A〕:〔B〕:〔C〕=
20:1〜10:0.1〜20である。 〔B〕はすべり性、耐すり傷性向上、および成
分間の結合力向上のために使用するのが好まし
い。〔B〕が上限をこえると不連続皮膜構造がか
たくなりすぎ、皮膜がもろくなり好ましくない。 本発明の微細粒子がその内部および表面に存在
する不連続皮膜とは、第1図、第2図で模式的に
例示したものである。第1図は表面を部分的に覆
つた皮膜と、その皮膜表面に存在する粒子を示し
ており、拡大倍率1万倍以上で電顕観察をすると
得られる。第2図は皮膜の断面図を示したもので
微粒子が皮膜内部および表面に存在している様子
を示す。第1図および第2図において、1はポリ
エステルフイルム、2は不連続皮膜、3は微粒子
である。 本発明の不連続皮膜の厚さは、第3図のhで示
した。厚さの測定は、触針式表面粗さ計により、
カツトオフ値0.08mmを用い、縦倍率50万倍の条件
で、表面皮膜形成面を測定した時の表面粗さ曲線
において、微細粒子によるピーク部分を除いた。
山と谷との平均的高さ間隔を求めることにより行
う。また微粒子の高さは粗さ曲線のピーク部分の
谷から山を見た山の高さで、hnaxを指す。 テープ特性は一般市販のVHS方式のVTRを用
い、録画、再生を繰り返して評価した。 蒸着薄膜の走行の評価は常温常湿、高温高湿の
2条件下での再生を行ない、テープ及びビデオヘ
ツドの相対走行の乱れによる画面のゆらぎを観察
することにより行なつた。評価基準は次のとおり
である。 ○:走行順調で再生画面のゆらぎが全くなし。 ×:ところどころで走行が遅くなり、再生画面
のゆらぎが生ずる。 また蒸着薄膜のビデオヘツドとの耐すり傷性の
評価は、やはり常温常湿および高温高湿条件下で
100回録画・再生を繰り返し走行させたあとのテ
ープ薄膜上のすり傷観察により行なつた。評価基
準は次のとおりである。 ◎:テープ薄膜面上にほとんどすり傷の発生が
見られない。 ○:テープ薄膜面上に極めて弱いすり傷の発生
が少し見られる。 ×:テープ薄膜面上にきついすり傷が発生す
る。 なお、常温常湿とは25℃、60%RHであり、高
温高湿とは40℃、80%RHの条件である。 S/N比は50%白レベル信号を各テープの最適
記録電流で記録し、再生時のビデオ復調信号に含
まれる信号と雑音の比をビデオノイズメーターを
用い、市販のVHS標準テープを0dBとして比較
測定した。 ドロツプアウトは、磁気記録テープに3段階段
波信号を最適記録電流で記録し、再生時のビデオ
ヘツドアンプ出力の減衰量が18dB、継続時間
20μsec以上のドロツプアウトを10分間ドロツプア
ウトカウンターで測定し、1分間当りの平均をと
つた。 S/N比、ドロツプアウト測定は常温常湿条件
下で行なつた。 本発明の磁気記録媒体用ポリエステルフイルム
の製造方法において、強磁性体薄膜は上記微粒子
形成不連続皮膜形成表面側に設ける。本発明にお
ける微粒子形成不連続皮膜構造の表面積は極めて
広く、磁気ヘツド、ガイド等との接触面積が非常
に小さくなるため、強磁性体薄膜面の走行性は極
めて良好なものとなる。 次に、本発明についてさらに具体的に説明す
る。通常の方法で、一方向に延伸後の平滑なポリ
エステルフイルムの片面(強磁性体薄膜を形成さ
せる側の面)に、無機微粒子を含んだ分子量1万
〜200万の水溶性高分子、好ましくはシランカツ
プリング剤とからなる水溶液を塗布し、乾燥した
のち直角方向延伸を行なうか、あるいは直角方向
延伸後、さらに前記一方向に再延伸し熱処理す
る。さらに、具体的には前記説明のポリエステル
原料を用い、通常の製膜機により溶融押出し、冷
却後、3〜5倍に一軸延伸した縦延伸フイルム
に、その後、予熱延伸前の工程において、微粒子
を含んだ水溶性高分子および好ましくはシランカ
ツプリング剤とを主成分とする水溶液を各種コー
テイング法によつて、強磁性体薄膜を形成させる
側の面に塗布を施す。この水溶液の塗布量は固形
分濃度で3〜1000mg/m2とする。次に、この塗液
塗布縦延伸フイルムを横延伸するが、横延伸前に
皮膜を完全に形成するため、フイルム表面塗布液
中水分を完全に蒸発乾固する必要がある。これ
は、二軸延伸機のステンター予熱部で、5%/秒
〜100%/秒の水分乾燥速度となるよう熱風温度
100〜150℃で予熱することによつてなされる。予
熱後90〜120℃の延伸温度で2.5〜4.5倍に横延伸
する。乾燥完結、皮膜完全形成後の横延伸によつ
てフイルム表面に微粒子を含んだ不連続皮膜構造
が密着して形成され、これがフイルムのすべりに
寄与する。さらに、この横延伸フイルムを180〜
220℃で熱処理、あるいは1.1〜1.8倍に、再縦延
伸後180〜220℃で熱処理すると、平滑なポリエス
テルフイルムの表面に、微細粒子が含まれた厚さ
500Å以下の不連続皮膜が形成された面をもつ二
軸延伸ポリエステルフイルムが得られる。 以上述べたように、本発明はポリエステルフイ
ルムの表面に水溶性高分子を主体とする不連続皮
膜を密着させ、その皮膜中および皮膜表面に微粒
子を形成せしめることにより、該皮膜上に形成す
る蒸着膜は表面の走行性能が飛躍的に向上する。
しかも、この不連続皮膜の厚さは500Å以下であ
るので、蒸着テープの電磁変換特性を損なうこと
はない。また形成微粒子の最大高さは1000Å以下
なのでドロツプアウトが増加するということはな
い。 次に、本発明ベースフイルム製造およびそのベ
ースフイルムを使用しての蒸着ビデオテープ製造
の実施例について説明する。 実施例 1 重合触媒残渣等に基づく内部粒子をできる限り
含まない実質的に無配向・非結晶のポリエチレン
テレフタレート原料を約20℃に維持された回転ド
ラム上に溶融押出しし、次に3.4倍の機械方向へ
の延伸を施し、その後メタリングバーコーターを
用いて下記水溶液を固形分濃度で15mg/m2両面塗
布した。 水溶液としてはメチルセルロース0.20wt%、平
均粒径200Åの極微細シリカ0.15wt%の割合のも
のを調合した。 乾燥、予熱、延伸温度は115℃で水分乾燥速度
は15%/秒とした。 横延伸倍率3.4倍、熱処理温度200℃で、両面に
厚さ200Åで高さが400Åの微粒子が3×106ケ/
mm2の割合で存在する不連続状皮膜が形成された厚
さ12μのポリエチレンテレフタレートフイルムを
得た。 このポリエステルフイルム表面に真空蒸着によ
りコバルト・ニツケル合金薄膜を1500Åの膜厚で
形成した。続いて所定幅にフイルムの機械方向に
切断し、磁気テープとした。この特性を表1に示
す。 実施例 2 実施例1のベースフイルム製造において、使用
水溶液中の極微細シリカを平均粒径210Åの極微
細炭カルにかえたことを除いて、他は実施例1と
同様にして両面に厚さ200Åで高さが430Åの微粒
子が3×106ケ/mm2の割合で存在する不連続状皮
膜が形成された厚さ12μのポリエチレンテレフタ
レートフイルムを得た。 このベースフイルムを用い、実施例1と同様に
して蒸着磁気テープを得た。テープ特性を表1に
示した。 比較例 1 実施例1のベースフイルム製造において、水溶
液塗布量の固形分濃度を2000mg/m2にした。他は
実施例1と同様にして両面に厚さ800Åで、高さ
が910Åの微粒子が5×106ケ/mm2の割合で存在す
る不連続状皮膜が形成された厚さ12μのポリエチ
レンテレフタレートフイルムを得た。 このベースフイルムを用い、実施例1と同様に
して蒸着磁気テープを得た。テープ特性を表1に
示した。 比較例 2 実施例1のベースフイルム製造において、塗液
塗布量の固形分濃度2mg/m2、他は実施例1と同
様にして厚さ12μのポリエチレンテレフタレート
フイルムを得た。塗布ムラが発生し、目的とする
不連続皮膜は得られなかつた。 このベースフイルムを用い、実施例1と同様に
して蒸着磁気テープを得た。テープ特性を表1に
示した。 比較例 3 比較例2のベースフイルム製造において、使用
する極微細シリカの平均粒径を40Åにしたものを
使用した以外は実施例1と同様にして、高さが
260Åの微粒子が5×106ケ/mm2の割合で存在する
両面に厚さ220Åの不連続状皮膜が形成された厚
さ12μのポリエチレンテレフタレートフイルムを
得た。 このベースフイルムを用い、実施例1と同様に
して蒸着磁気テープを得た。テープ特性を表1に
示した。
【表】
表1の特性結果から明らかなように、本発明の
方法により得られた磁気記録媒体用ポリエステル
フイルムの微粒子が存在する不連続皮膜上に強磁
性体薄膜を形成させた磁気記録媒体は、実際使用
において常温常湿、高温高湿においても、ともに
蒸着薄膜の走行性、蒸着薄膜のビデオヘツドとの
耐すり傷性が良好であり、しかも蒸着薄膜が平滑
で電磁変換特性が優れている。
方法により得られた磁気記録媒体用ポリエステル
フイルムの微粒子が存在する不連続皮膜上に強磁
性体薄膜を形成させた磁気記録媒体は、実際使用
において常温常湿、高温高湿においても、ともに
蒸着薄膜の走行性、蒸着薄膜のビデオヘツドとの
耐すり傷性が良好であり、しかも蒸着薄膜が平滑
で電磁変換特性が優れている。
第1図は本発明の微粒子が存在する不連続皮膜
の形成されたフイルムを模式的に示した平面図、
第2図は不連続皮膜の形成されたフイルムの断面
を模式的に示した断面図で、図中hが皮膜厚さで
ある。第3図は本発明により形成された不連続皮
膜面を縦倍率50万倍での触針式表面粗さ計で測定
した表面粗さ曲線チヤートである。hが皮膜厚
さ、hnaxが微粒子高さである。 1……ポリエステルフイルム、2……不連続皮
膜、3……微粒子。
の形成されたフイルムを模式的に示した平面図、
第2図は不連続皮膜の形成されたフイルムの断面
を模式的に示した断面図で、図中hが皮膜厚さで
ある。第3図は本発明により形成された不連続皮
膜面を縦倍率50万倍での触針式表面粗さ計で測定
した表面粗さ曲線チヤートである。hが皮膜厚
さ、hnaxが微粒子高さである。 1……ポリエステルフイルム、2……不連続皮
膜、3……微粒子。
Claims (1)
- 1 一方向に延伸されたポリエステルフイルムの
強磁性体薄膜を形成させる側の面に、水溶性高分
子と平均径50Å以上の微細粒子とを主体とする水
溶液を、固形分濃度で3〜1000mg/m2塗布し、乾
燥後、上記方向と直角方向に延伸し、しかる後熱
処理を施し、厚さ500Å以下の不連続皮膜を形成
せしめることを特徴とする磁気記録媒体用ポリエ
ステルフイルムの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8610084A JPS59229316A (ja) | 1984-05-01 | 1984-05-01 | 磁気記録媒体用ポリエステルフイルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8610084A JPS59229316A (ja) | 1984-05-01 | 1984-05-01 | 磁気記録媒体用ポリエステルフイルムの製造方法 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57193159A Division JPS5984927A (ja) | 1982-11-02 | 1982-11-02 | 磁気記録媒体用ポリエステルフイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59229316A JPS59229316A (ja) | 1984-12-22 |
| JPH0380410B2 true JPH0380410B2 (ja) | 1991-12-24 |
Family
ID=13877286
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8610084A Granted JPS59229316A (ja) | 1984-05-01 | 1984-05-01 | 磁気記録媒体用ポリエステルフイルムの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59229316A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000248092A (ja) * | 1999-03-02 | 2000-09-12 | Toray Ind Inc | 磁気記録媒体用ポリエステルフィルムの製造方法 |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0382532A (ja) * | 1989-08-28 | 1991-04-08 | Toray Ind Inc | 複合ポリエステルフィルム |
| JPH0382538A (ja) * | 1989-08-28 | 1991-04-08 | Toray Ind Inc | 複合ポリエステルフィルム |
| JPH0382535A (ja) * | 1989-08-28 | 1991-04-08 | Toray Ind Inc | 複合ポリエステルフィルム |
| JPH0382537A (ja) * | 1989-08-28 | 1991-04-08 | Toray Ind Inc | 複合ポリエステルフィルム |
| JP2777003B2 (ja) * | 1991-06-28 | 1998-07-16 | 帝人株式会社 | 磁気記録媒体用ポリエステルフイルム及びその製造方法 |
| DE69233633T2 (de) * | 1991-12-25 | 2007-05-16 | Teijin Ltd. | Polyesterfilm für magnetische Aufzeichnung |
| JPH08235569A (ja) | 1995-02-28 | 1996-09-13 | Sony Corp | 磁気記録媒体用ベースフィルム及びこれを用いた磁気記録媒体 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS605183B2 (ja) * | 1979-07-09 | 1985-02-08 | 東レ株式会社 | ポリエステルフイルム |
| JPS5718026A (en) * | 1980-07-08 | 1982-01-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Magnetic recording medium |
| JPS57130234A (en) * | 1981-02-02 | 1982-08-12 | Fuji Photo Film Co Ltd | Magnetic recording medium |
| JPS57154615A (en) * | 1981-03-20 | 1982-09-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Production for vapor-deposition magnetic tape |
-
1984
- 1984-05-01 JP JP8610084A patent/JPS59229316A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000248092A (ja) * | 1999-03-02 | 2000-09-12 | Toray Ind Inc | 磁気記録媒体用ポリエステルフィルムの製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59229316A (ja) | 1984-12-22 |
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