JPH0410909B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0410909B2
JPH0410909B2 JP60192736A JP19273685A JPH0410909B2 JP H0410909 B2 JPH0410909 B2 JP H0410909B2 JP 60192736 A JP60192736 A JP 60192736A JP 19273685 A JP19273685 A JP 19273685A JP H0410909 B2 JPH0410909 B2 JP H0410909B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoplastic polymer
microcapsules
film
inorganic porous
film according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60192736A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6253374A (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP19273685A priority Critical patent/JPS6253374A/ja
Publication of JPS6253374A publication Critical patent/JPS6253374A/ja
Publication of JPH0410909B2 publication Critical patent/JPH0410909B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕 本発明は熱可塑性重合体フイルムとその製造方
法に関し、より詳細にはオーデイオ、ビデオなど
の磁気テープ用ベースフイルム、コンデンサーな
どの電気絶縁体、フロツピイデイスクなどの磁気
デイスク用ベースフイルムおよび写真用ベースフ
イルムなどとして好適な熱可塑性重合体フイルム
とその製造方法に関する。 〔従来技術〕 従来、オーデイオやビデオ等の磁気記録媒体フ
イルムは、ベースフイルムに磁性層を塗布あるい
は蒸着して得られたフイルムをスリツトし、テー
プに加工して製造されている。 しかしながら、かかるフイルムを走行させる
と、多くのガイド部や再生ヘツド等との接触によ
つて、磁性層を塗布していない側のフイルム面が
摩耗し、粉末状のフイルム破片が生じ、この破片
が磁性層側に付着して磁性層に蓄えられた情報の
読み取りを不可能、即ちドロツプアウトを生ずる
ばかりか、テープの走行そのものが困難になる。 そこでかかる磁気記録媒体フイルムの走行性と
耐摩耗性を向上させるための多くの提案がなされ
ており、例えば特公昭57−34088号公報によれば、
微粒子状のシリカと、これよりも粒径の大きい炭
酸カルシウム粒子をフイルムに含有させてフイル
ム表面に2ピークの凹凸を付与し、荷重をそれぞ
れのピークに役割させることにより滑り性、耐摩
耗性を良くしている。 しかしながら、添加される無機質微粒子の粒径
とフイルムの耐摩耗性との間には相反する関係が
あり、フイルムの滑り性、走行性を向上させるた
めに粒径を大きくするとフイルム表面から粒子が
脱落しやすくなり、耐摩耗性が劣りドロツプアウ
ト多発の原因となる。 逆に、粒径が小さいと耐摩耗性は向上するが、
滑り性、走行性が悪化し、滑り性、走行性とドロ
ツプアウトを同時に解決する方法は未だに見出さ
れていないのが現状である。 一方、絶縁油を含浸してなる油含浸型コンデン
サーの絶電体層にプラスチツクフイルムを使用す
る場合においては、絶縁油の含浸性を向上させる
ために、フイルム表面の粗面化が検討されてい
る。また、ドライ型コンデンサーの絶縁体層に用
いる場合、フイルムが0.5〜15μと薄く表面が平滑
なため、ハンドリング性が悪い。このため、易滑
化するためにフイルム表面の粗面化が検討されて
いる。 しかしながら、無機質粒子の分散によつて粗面
化されたフイルムでは、フイルムの延伸の結果、
粒子の周囲に空所(ボイド)が発生し、絶縁破壊
電圧の悪化を回避することができない重大な欠点
があつた。 また、フロツピイデイスク用ベースフイルムで
は、磁気テープ同様、耐摩耗特性以外に特定波長
を用いる光センサーによる情報記録位置の確認が
なされ、フイルムに光の不透過性が要求される。 そこで、フイルムの遮光性を向上させるため
に、遮光材料、例えば特開昭59−178224号公報に
開示されているように、ベースフイルムへの二酸
化チタンやカーボンブラツクの添加が提案されて
いる。 しかしながら、二酸化チタンの添加では、表面
の平滑性を維持しながら充分な遮光性を得ること
はできない。 このため、遮光性を向上させるために添加量を
増加させると、フイルム表面が粗面化して電磁変
換特性が悪化し、特に遮光材料としてカーボンブ
ラツクを用いた場合にはこの傾向が強い。 〔発明の目的〕 本発明の第1の目的は、滑り性、走行性が良好
で耐摩耗性に優れ、ドロツプアウトのないオーデ
イオおよびビデオなどの磁気テープ用ベースフイ
ルムとして好適な熱可塑性重合体フイルムとその
製造方法を提供することにある。 本発明の第2の目的は、延伸してもボイドが発
生しにくく、コンデンサーなどの電気絶縁体とし
て有効な熱可塑性重合体フイルムとその製造方法
を提供することにある。 更に本発明の第3の目的は、遮光性、平滑性と
電磁変換特性に優れ、フロツピイデイスク用ベー
スフイルムとして好適な熱可塑性重合体フイルム
とその製造方法を提供することにある。 更にまた本発明は、白色で表面が平滑で光沢が
良好な、写真用ベースフイルムとその製造方法を
提供することにある。 〔発明の構成〕 上記目的を達成する本発明の熱可塑性重合体フ
イルムは、熱可塑性重合体中に、熱可塑性重合体
を内包した無機質多孔性マイクロカプセルを含有
してなるフイルムであつて、該無機質多孔性マイ
クロカプセルの壁材が、一酸化チタン、二酸化チ
タン、シリカ、炭酸カルシウムおよび硫酸バリウ
ムからなる群より選ばれた少なくとも一種である
ことを特徴とするものである。 また本発明の熱可塑性重合体フイルムの製造方
法は、無機質多孔性マイクロカプセルを熱可塑性
重合体モノマーもしくは重合溶媒中に分散し、し
かる後に該モノマーを重合せしめて熱可塑性重合
体を製造し、該重合体をそのまま、あるいは異な
つた熱可塑性重合体と混合しシート状に押し出
し、延伸してフイルムを製造する方法であつて、
該無機質多孔性マイクロカプセルの壁材が、一酸
化チタン、二酸化チタン、シリカ、炭酸カルシウ
ムおよび硫酸バリウムからなる群より選ばれた少
なくとも一種であることを特徴とするものであ
る。 以下、本発明の熱可塑性重合体フイルムとその
製造方法を説明する。 本発明において適用される熱可塑性重合体と
は、加熱によつて塑性流動を示すもので、化学構
造的には主として線状高分子であるが、これに低
分子量のオリゴマーが含まれたものであつてもよ
い。 代表的なものとしては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ
ブタジエン、ポリスチレン、ポリメチルペンテン
などで代表されるポリオレフイン、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、
ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンα,β
−ビス(2−クロルフエノキシ)エタン−4,
4′−ジカルボキシレート、ポリカーボネートなど
で代表されるポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリフツ化ビニリデン、ポリ
フツ化ビニルなどで代表されるハロゲン化ポリマ
ー、ポリヘキサメチレンアジペート(ナイロン
66)、ポリε−カプロラクタム(ナイロン6)、ナ
イロン610、などで代表されるポリアミド、さら
にポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール
などのビニルポリマー、ポリアセタール、ポリエ
ーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリフエ
ニレンエーテル、ポリスルホン、ポリフエニレン
スルフイドおよびそれらの共重合体や混合体など
であり、本発明の場合、特にポリエステル、ポリ
フエニレンスルフイド、ポリアミド、ポリスルホ
ン、ポリフツ化ビニリデンが好ましく、さらには
ポリエステル、ポリフエニレンスルフイドが好ま
しい。 また、必要に応じて安定剤、着色剤、酸化防止
剤等の公知の添加剤が熱可塑性重合体に対して合
計1重量%未満含有されたものを使用することも
できる。 また、本発明で使用する無機質多孔性マイクロ
カプセル(以下、単にマイクロカプセルと略称す
る)とは、その粒子の一つの径が0.01μmから
100μmと微小で、第1図に示すように壁材1が平
均10〜600Åの平均細孔の多孔質で球形の容器で
あり、内部に中空部2を有しており、中空部2に
液体、固体や気体を自由に封入・放出できるもの
である。 代表的な製造方法としては、例えば特公昭54−
6251号公報、特公昭57−55454号公報および特公
昭55−43404号などに記載されている「界面反応
法」、すなわち水溶液沈澱反応によつて無機粉体
を調整する方法であるが、その調整過程におい
て、油中水滴型(W/Oタイプ)エマルジヨンを
用いることによつて中空・球形・多孔質の無機粉
体微粒子を調整することにより製造することがで
きる。 マイクロカプセルを構成する無機材料の壁材と
しては、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マ
グネシウム等のアルカリ土類金属炭酸塩、珪酸カ
ルシウム、珪酸バリウム、珪酸マグネシウムなど
のアルカリ土類金属珪酸塩、リン酸カルシウム、
リン酸バリウム、リン酸マグネシウムなどのアル
カリ土類金属リン酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バ
リウム、硫酸マグネシウムなどのアルカリ土類金
属硫酸塩、無水珪酸、酸化アルミニウム、酸化亜
鉛、酸化鉄、酸化チタン、酸化コバルト、酸化ニ
ツケル、酸化マンガン、酸化アンチモン、酸化ス
ズなどの金属酸化物、水酸化鉄、水酸化ニツケ
ル、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水
酸化クロムなどの金属水酸化物、珪酸亜鉛、珪酸
アルミニウム、珪酸銅などの金属珪酸塩、炭酸亜
鉛、炭酸アルミニウム、炭酸コバルト、炭酸ニツ
ケル、塩基性炭酸銅などの金属炭酸塩、などが代
表的なものである。 マイクロカプセルの大きさは0.01〜100μmの範
囲に可変であり、本発明の場合、特に0.01〜5μm
の平均粒形分布のシヤープな球形のものが、熱可
塑性重合体との相溶性、分布性などがよくて好ま
しい。 カプセル粒子表面の細孔径はBET法で測定し
10〜600Åの範囲であるが、本発明の場合20〜100
Åの範囲に主たる細孔径を有する分布のものが好
ましい。 もちろん形状は球形であるものが、分散性、流
動性、易滑性、平滑性、耐摩耗性、走行性などの
点で好ましい。 このような微小球で、しかも細孔を有する多孔
質であるために、その粒子表面積は著しく大きく
100〜1000m2/gにもなり、さらに見掛け比重も
小さく0.1〜0.4程度となる。 なお、このマイクロカプセルの壁の厚さも、
0.01〜5μm程度と自由に変えられ、これは外力に
よる変形、破壊などの力学特性のみならず、内包
物の外部への放出特性などによつて決められる。 次に、かかる本発明の目的とするフイルムの製
造方法について説明する。 この製造方法ではマイクロカプセルを熱可塑性
重合体の重合工程段階で0.0001〜10重量%添加す
ることにより熱可塑性重合体の充填率を90体積%
以上とすることができるので好ましい。 例えばエチレングリコール中に平均粒径0.01〜
2μmの無機質多孔性マイクロカプセルを添加、分
散し、マイクロカプセル中の空気をエチレングリ
コールに90体積%以上置換せしめ(好ましくは減
圧加圧状態を3回繰り返す)、このエチレングリ
コール分散液と芳香族ジカルボン酸とをエステル
交換またはエステル反応後、重縮合して得られた
重合体をそのまま、あるいは必要に応じて他のポ
リエステルなどの他の熱可塑性樹脂を混合してシ
ート状に押し出し、延伸することにより製造され
る。 溶融押し出し、延伸条件は特に限定されるもの
ではない。 すなわち、本発明の目的を達成するうえにおい
て重要なことは、マイクロカプセルの中空部に熱
可塑性重合体が内包されていることであり、内包
量は充填率で40体積%を越えているのが好まし
く、80体積%を越えているのがより好ましく、90
体積%以上が最も好ましい。この結果、マイクロ
カプセルに内包された熱可塑性重合体と、マイク
ロカプセルを取り巻く熱可塑性重合体との間に、
マイクロカプセル表面の細孔を通して強固な結合
が形成され、マイクロカプセル粒子界面における
接着力が向上される。 なお、マイクロカプセルに内包された熱可塑性
重合体は、上記のフイルムを形成する熱可塑性重
合体と通常では同一の種類であるのが好ましい
が、使用の目的によつて異なる種類であつても良
い。 異なる種類とは、例えば分子量、添加剤の含有
量、さらに共重合量などのように、物理的、化学
的に異なつたものをいう。 本発明の第1の目的の熱可塑性重合体フイルム 本発明の第1の目的を達成するためには、好ま
しくは平均粒径が0.01〜2μmのマイクロカプセル
が使用される。 平均粒径が0.01未満では滑り性、走行性が悪化
し、2μmを越えると電磁変換特性が悪化するので
好ましくない。 また、マイクロカプセルの壁材は、特に限定さ
れず適宜選択することができるが、本発明の第1
の目的には例えばシリカ、酸化チタン、炭酸カル
シウム、硫酸バリウム等を好ましいものとして挙
げることができる。 マイクロカプセルの含有量は、好ましくは熱可
塑性重合体の0.0001〜0.3重量%である。含有量
が0.0001重量%未満では、得られたフイルムの滑
り性が悪く、0.3重量%を越えるとフイルム表面
粗さが大きくなり、電磁変換特性が低下するよう
になる。 また、マイクロカプセルは単独で使用しても良
いが、粒径100〜600mμ、好ましくは140〜400mμ
のコロイダルシリカと併用すると、フイルムの走
行性を更に向上させることができる。 この場合、コロイダルシリカの添加量は、該熱
可塑性重合体に対して0.0001〜1.0重量%である。 かくして得られたフイルムの厚さは、4〜
18μmの範囲のものが品質・生産性などの点で好
ましい。また、該フイルムの表面粗さRaは、
0.001〜0.01μmのものが本発明の目的に適してい
る。 なお、磁気テープは、本発明熱可塑性重合体フ
イルムの片面にアンカーコート層をほどこした上
に、磁気記録層をコーテイングあるいは蒸着し、
必要に応じ、それと反対の片面に走行性の向上の
ためにバツクコート層をほどこしたものである。 本発明の第2の目的の熱可塑性重合体フイルム この第2の目的達成においても、上記同様の熱
可塑性重合体が使用されるが、ポリエステル、ポ
リオレフイン、ポリフエニレンスルフイドが特に
好ましい。 また、マイクロカプセルの平均粒径は、好まし
くは0.01〜2μm、より好ましくは0.1〜1.5μmであ
り、その添加量も前記同様であり、かつ前記同様
に熱可塑性重合体がマイクロカプセルに内包され
ている。 マイクロカプセルの含有量は、好ましくは熱可
塑性重合体の0.0001〜0.3重量%である。 マイクロカプセル添加量が0.0001重量%に満た
ないと滑り性が悪くなり、0.3重量%を越えると
凝集粒子などに起因するボイドが発生し、絶縁破
壊電圧が悪化するので好ましくない。 更に、この第2の目的達成において重要なこと
は、マイクロカプセル内の中空部に熱可塑性重合
体を充填率として90体積%以上、好ましくは95体
積%以上内包させ、また比表面積が200〜900m2
gであることである。 充填率が90体積%未満の場合、すなわち空隙率
が10%を越えると絶縁破壊電圧が悪化する。 また、比表面積が200m2/gに満たないと、フ
イルム表面での、マイクロカプセル粒子と熱可塑
性重合体との接着性が低下してボイドが発生し、
900m2/gを越えるとマイクロカプセル粒子が凝
集しやすくなり、ボイドが発生しやすくなる。 なお、マイクロカプセルの空隙率を10%以下、
好ましくは5%以下とするためには、例えば高真
空下でマイクロカプセルを脱気し、次いで熱可塑
性重合体モノマーを加工して内包させることによ
り製造することができる。 かかる本発明第2の目的を達成するためのフイ
ルムも、前記同様にマイクロカプセルを熱可塑性
重合体の重合工程で添加することにより製造さ
れ、本発明の場合、特にフイルム厚さが9μm以
下、好ましくは4μm以下のものに効果が顕著であ
る。 なお、本発明フイルムをコンデンサー用途に用
いる場合、本発明フイルムの片面あるいは両面に
金属蒸着したり、あるいはアルミなどの金属薄膜
とかさね合せたりして、それを公知のフイルムコ
ンデンサー用に素子巻して、必要に応じて絶縁油
を含浸させてコンデンサーとする。 本発明の第3の目的の熱可塑性重合体フイルム このフイルムにおいては、壁材が酸化チタン
(TiOx、x=1または2)からなる平均粒径0.01
〜5μm、好ましくは0.1〜2μmの多孔性マイクロ
カプセルが熱可塑性重合体に0.4〜10重量%含有
される。 マイクロカプセルの添加量が0.4重量%に満た
ないと遮光性が不充分となり、10重量%を越える
と凝集粒子に起因する粗大突起が増加し、磁気記
録用ベースフイルムとして使用した場合ドロツプ
アウトが増加し、また写真用ベースフイルムとし
て使用した場合、表面光沢度が低下する。 更にマイクロカプセルの比表面積が200〜900
m2/gであることが好ましい。 比表面積が200m2/gに満たないとフイルム表
面での接着性が低下して粒子の脱離が起り、ドロ
ツプアウトの発生を招くようになる。 また900m2/gを越えると粒子が凝集して粗大
突起となり、電磁変換特性の悪化を招くようにな
る。 更にまた磁気デイスクの場合には、上記マイク
ロカプセルを含有した熱可塑性重合体フイルムの
表面粗さRaが、0.005〜0.050μで、かつ900nmの
波長の光線透過率が60%以下、好ましくは40%以
下、さらに好ましくは20%以下であるのがよい。 Raが0.005μ以下未満では滑り性、走行性が悪
く、0.050μを越えると電磁変換特性が悪化するの
で好ましくない。 かかる本発明第3の目的とする熱可塑性重合体
フイルムは、マイクロカプセルを前記同様に熱可
塑性重合体の重合時に含有させることにより製造
することができる。 なお、フイルム厚さは特に限定されないが20〜
250μが好ましい。 なお、磁気デイスクを形成するには、本発明の
フイルムに公知の磁気層を設ければよい。 〔発明の効果〕 以上述べたように本発明によれば下記の効果を
達成することができる。 (1) マイクロカプセルを熱可塑性重合体の重合時
に添加し、しかる後に重合を完結させるので、マ
イクロカプセル内に充填された熱可塑性重合体
と、マイクロカプセル周囲の熱可塑性重合体とが
マイクロカプセルの細孔を通して強固に結合され
る。 即ち、マイクロカプセル粒子界面における熱可
塑性重合体との接着性が著しく向上する。 従つてフイルムの走行性(走行耐久性)を向上
させるために、添加粒子径を大きくしても、粒子
が走行中に脱落することなく、耐摩耗性にすぐれ
る。 即ち、優れた耐摩耗性と走行性を両立させるこ
とができる。 また、フイルムの延伸や、磁気テープの製造
時・使用時にもマイクロカプセル粒子の脱落がな
いのでドロツプアウトを防止することができる。 従つて、かかる熱可塑性重合体フイルムは、オ
ーデイオやビデオ用のベースフイルムとして好適
である。 (2) 上記のようにマイクロカプセルが熱可塑性重
合体を内包しているので、熱可塑性ポリマーとマ
イクロカプセルとの接着性が向上し、従来のよう
に添加粒子の表面処理によつて重合体との接着性
の向上をはかる場合に比較して、延伸後もボイド
の発生が著しく少ない。 従つて、フイルムの絶縁破壊電圧を向上させる
ことができる。 特にマイクロカプセルの空隙率および比表面積
を考慮することによつて、ボイドの発生を更に減
少させることができる。 かかる熱可塑性重合体フイルムは、油含浸およ
びドライ型コンデンサーの絶縁体用フイルムとし
て好適に使用される。 マイクロカプセルの壁材が、一酸化チタン、二
酸化チタン、シリカ、炭酸カルシウムおよび硫酸
バリウムからなる群より選ばれるので、走行耐久
性と電磁変換特性を両立させることができ(シリ
カ、炭酸カルシウム)、また絶縁破壊電圧と滑り
性を良好にすることができる(二酸化チタン)と
共に通常の酸化チタン粒子に比較して比表面積が
大きいので、光線反射率が高い。 従つて、かかるマイクロカプセルが少量添加さ
れた熱可塑性重合体フイルムでも、遮光性が極め
て大きく、フロツピイデイスク用ベースフイルム
として好適である。 同様に少量のマイクロカプセル添加で白濁度が
高く、しかも光沢が良好なので、写真用のベース
フイルムとして好ましく使用される。 次に本明細書において採用した物性値の測定方
法について説明する。 (1) 滑り性 ASTM−D−1894B−63 この方法に従い、
スリツプテスターを用いて、静摩擦係数(μs
ならびに動摩擦係数(μd)を測定した。 通常、フイルムとして易滑性に優れていると
される範囲は、μsで1.4以下、μdで1.2以下であ
る。 (2) 走行耐久性 テープ走行性試験機TBT−300型〔(株)横浜シ
ステム研究所製〕を使用し、5℃、50%RHの
雰囲気で100回繰り返し走行させ、初期のμkと
100回繰り返し走行後のμkを下記の式より求
め、これら二つの値の差(100回繰り返し走行
後のμk−初期μk)で走行耐久性を表した。 μk=0.733logT/T ここでT0は入側張力、T1は出側張力であり、
ガイド径は8mmφであり、ガイド材質は
SUS27(表面粗度0.2S)、巻き付け角は180゜、走
行速度は3.3cm/秒である。 (3) 表面粗さ:Ra(μm) 触針式表面粗さ計による測定値で示した(カ
ツトオフ値0.25mm、測定長4mm。ただし、JIS
−B−0601に従つた。) (4) 電磁変換特性 下記の磁性途料を本発明の2軸配向フイルム
の片面に途布し、乾燥、硬化させて磁性層を形
成させた。 このようにして製造した磁気記録媒体に7000Hz
の信号を記録し再生した時の出力信号を一画面分
で見た場合に、出力信号が強く、かつ信号波形が
フラツトであるものを良好、出力信号が弱いか信
号波形が変形しているものを不良と判定した。 〔磁性塗料〕 強磁性合金粉末(Fe−CO) 300重量部 亜鉛粉末(平均粒径2μm) 25重量部 セルロースアセテートブチレート 30重量部 ポリイソシアネート化合物 (デイスモデユレールL−75) 180重量部 エポキシ樹脂 25重量部 シリコーン油 4重量部 レシチン 5重量部 トルエン(溶剤) 200重量部 メチルエチルケトン(溶剤) 200重量部 酢酸エチル(溶剤) 100重量部 (5) 空隙率 重合体の良溶媒でフイルムを溶解し、添加され
ている不活性微粒子を遠心沈降法で分離した。 この分離不活性微粒子を10torrの真空下、100
℃の温度で十分乾燥させた後、この分離不活性微
粒子1grをJIS C2330の灰分含有量試験に基づき
空気雰囲気下で800℃、4時間加熱し、この時得
られた単離不活性微粒子の重量B(単位gr)を25
℃、50%RHの雰囲気下で測定した。さらに、上
記単離不活性微粒子の全空孔容積A(単位c.c.)を
下記に示した浸透法にて求めた。 これらの値から下記の式(1)にて空隙率を求め
た。 空隙率(%)=(1−1−B/ρA)×100 ……(1) ただしρは25℃における重合体の非晶状態にお
ける密度(g/c.c.)。 なお、前記の浸透法による全空孔容積(c.c.)の
求め方は、一定量C(gr)の単離不活性微粒子試
料を溶媒(四塩化炭素)中で、76〜78℃の温度で
5時間煮沸後、遠心沈降法にて、粒子試料のみを
分離する。次に60〜70℃の熱風にて、30分間乾燥
させ、この時の重量D(gr)を測定する。これら
の値から下式(2)にて全空孔容積を求めた。 全空孔容積(c.c.)=D−C/1.595 ……(2) (6) 比表面積(BET法) (例えば、J.Am.Chem.Soc.,38,2219(1916)
に記載されている。) 窒素分子を粒子表面に吸着させて、この吸着量
を測定し、下記式(1)によつて全表面が単分子吸着
層で覆われたときの吸着気体の容積を求め、これ
を窒素分子1個の容積で割つて分子数を求めた。
この分子数と下記式(2)の吸着分子1個が表面で占
める容積σを掛けることによつて比表面積を得
た。 V=VmCP/(Ps−P)〔1−(C−1)P/Ps〕
(1) ただし、Vmは全表面が単分子吸着そう覆われ
たときの吸着分子の容積、Vは圧力pにおける吸
着気体の容積、Pは圧力を示し、Psは飽和蒸気
圧、Cは定数である。 σ=1.091(M/NP) (2) ここで、σは吸着分子1個が表面で占める面
積、Mは分子量、Nはアボガドロ数、pは表面に
おける吸着分子層の密度を示す。 (7) 絶縁破壊電圧(BDV) コンデンサー素子に交流電圧(60Hz)を毎秒
100Vの上昇速度で印加していき、完全破壊
(永久破壊)の時点での電圧計の読みを、その
コンデンサーの絶縁破壊電圧とした。 また、コンデンサー素子の静電容量は0.5μF
とした。 (8) 光線透過率 日立製作所(株)製の自記記録型分光計を用いて
光波長300nm〜1500nmまで連続的に平行光線
透過率を測定し、光線透過率とした。 通常、光線透過率が60%以下であれば遮光性
に優れているとされる。 (9) 光沢度 JIS−Z−8741に従い、日本電色工業(株)製の
可変角度光沢計VG−107型を用い、入射角お
よび反射角が60度の時の値を測定した。 評価判定の基準は下記のとおりである。 GS(60゜)=40%未満 ランク1 GS(60゜)=40以上〜80%未満 ランク2 GS(60゜)=80以上〜120%未満 ランク3 GS(60゜)=120以上〜160%未満 ランク4 GS(60゜)=160以上 ランク5 通常、ランク3以上であれば、光沢に優れて
いるとされる。 ランク2では、フイルム表面にアルミニウム
等を蒸着した時、やや曇りが感じられる。 (10) 白粉量(耐摩耗性を示す評価法) テープ走行性試験機TBT−300〔(株)横浜シス
テム研究所製〕を使用し、25℃、50RHの雰囲
気で300回繰り返し走行させた後、カイド部に
付着した白色の削れ粉(白粉)を目視にて判定
する。 ここで、ガイド径は8mmφであり、ガイド材
質はSUS27(表面粗度0.2S)、巻き付け角は
180゜、テープ走行速度は3.3cm/秒である。 白粉量判定基準非常に少ない。……◎ 少ない。 ……〇 やや多い。 ……△ 非常に多い。 ……× (11) ボイド 延伸倍率として縦3.6倍、横3.4倍、延伸温度
85〜95℃で延伸した15μ厚の二軸配向フイルム
をスライドグラス上に流動パラフインでマウン
トし透過型光学顕微鏡を暗視野にして高輝度部
分(白色部分)の面積Aをイメージアナライザ
ー(QTM900、ケンブリツジインストラメン
ト製)で求める。 次に、位相差顕微鏡にて上記高輝度部分と同
一場所中の低輝度部分(灰色〜黒色部分)の面
積Bを上記と同様にしてイメージアナライザー
で求め両者の面積の比(B/A)をボイド比率
とした。 判定基準は下記の通りである。 ボイド比率 0.1未満 ◎ 0.13〜0.1 〇 0.2〜0.13 △ 0.2越える × (12) 平均粒径 粒子を走査型電子顕微鏡にて粒子の画像をキ
ヤツチし、その粒子によつて出来る光の濃淡を
イメージアナライザー(例えばQTM900:ケ
ンブリツジインストラメント製に結びつけ、次
の数値処理によつて求めた数平均径φnである。 Σdn/Σn=φn ただし、nは個数、dは実孔径である。 (13) 細孔径 島津製作所(製)デジソープ2500型を用い、
BET法の収着等温曲線からBJH法にて解析し
て求める。 (14) 熱可塑性重合体中に含まれるマイクロカプ
セルの含有量は、JIS C2330灰分含有試験法に
もとづき、被測定試料A(gr)を空気雰囲気中
で800℃、4時間加熱し、得られた不活性微粒
子の重量B(Br)からB/A×100(%)にしたが つて求める (15) 充填率 充填率(体積%)は〔100−空隙率(%)〕で
表わす。 (16) 見掛け比重 見掛け比重は、無機質マイクロカプセル1g
を、測定法(12)で定義した数平均粒径Dから
6/πD3で与えられる。 以下、本発明の実施例を述べる。 〔実施例〕 実施例1〜7および比較例1〜9 壁材が炭酸カルシウムの場合とシリカの場合の
2種類を用いて平均粒径が1.0μmである多孔性マ
イクロカプセルをポリエチレンテレフタレート
(PET)の重合開始時にそれぞれ別々に添加し常
法により重合を完結させ、極限粘度0.63のPETが
充填率98体積%内包されたマイクロカプセルを含
有するポリエチレンテレフタレートを製造し、更
に該ポリマーを押出延伸して二軸延伸PETフイ
ルムを製造した。 延伸条件は、延伸倍率は縦:3.6倍、横:3.4倍
であり、延伸温度は縦:85℃、横:95℃であり、
205℃で10秒間熱固定した。 また、フイルム厚みは15μmであつた。 シリカマイクロカプセルの含有量を変化させた
場合とコロイダルシリカを併用した場合(実施例
1〜4)、壁材が炭酸カルシウムで平均粒径が
1.0μmで同様にPETを内包させたマイクロカプセ
ルの添加量を変化させた場合(実施例5〜7)お
よびコロイダルシリカのみを添加した場合(比較
例1、2)、炭酸カルシウム粒子を添加した場合
(比較例3〜9)のフイルム特性評価結果を第1
表および第2表に示す。 なお第1表および第2表における評価基準は下
記のとおりである。 滑り性(μs): 1.6以上 × 1.0以上〜1.6未満 △ 0.7以上〜1.0未満 〇 0.7未満 ◎ 走行耐久性(耐摩耗性): 〔100回繰り返し後のμkと初期μkとの差〕 0.3未満 ◎ 0.03以上〜0.06未満 〇 0.06以上〜1.2未満 △ 1.2以上 × 表面粗さRa(μm)(c/o0.25mm): 0.10以上 × 0.05以上〜0.10未満 △ 0.01以上〜0.05未満 〇 0.01未満 ◎ 電磁変換特性:前記測定方法に記載のとおり 上記第1表から、本発明の熱可塑性樹脂フイル
ムは、走行耐久性と電磁変換特性に優れ、特にコ
ロイダルシリカの様な超微粒子との併用の場合に
良好な結果が得られることがわかる。 これに対してコロイダルシリカ、および炭酸カ
ルシウムをそれぞれ添加の場合には走行耐久性と
電磁変換特性の両立は全く不可能であることが明
らかである。 実施例8、9および比較例10〜15 壁材がTiO2で平均粒径が0.7μmのマイクロカプ
セルを0.1重量%添加した以外は、実施例1と同
様にして、マイクロカプセルを含有する熱可塑性
樹脂フイルムを製造した。なお、延伸条件は実施
例1と同様であり、得られたフイルム厚みは2μm
であつた。 マイクロカプセルの比表面積と重合体の充填率
を変えた場合、およびTiO2のみを添加した場合
のフイルム特性の評価結果を下記第3表および第
4表に示す。 なお、絶縁破壊電圧(BVD)の評価基準は下
記のとおりであり、他は前記第1表と同様であ
る。 250未満 × 250以上〜300未満 △ 300以上〜400未満 〇 400以上 ◎ 第3表および第4表から、本発明のフイルムは
BDVと滑り性が良好であるのに対して、空隙率
または比表面積が本発明の範囲外の場合、および
TiO2のみを添加した場合には滑り性はたとえ良
くても、BVDが悪化していることが理解できる。 実施例10〜13および比較例16〜20 熱可塑性樹脂としてPETを使用し、壁材が
TiO2で平均粒径が1.0μmで、充填率93〜98体積%
のマイクロカプセルを添加し、延伸してフイルム
を製造した。 なお、延伸条件などは前記実施例1と同様であ
り、得られたフイルム厚みは75μmであつた。 マイクロカプセル添加量と比表面積を変えた場
合のフイルム評価結果を第5表に示す。 なお、光線透過率および白粉量の評価基準は次
のようである。 光線透過率(%): 80%を越える ランク1 60〜80% ランク2 40〜60% ランク3 20〜40% ランク4 20%未満 ランク5 白粉量:非常に少ない ◎ 少ない 〇 やや多い △ 非常に多い × 第5表から、本発明のフイルムは遮光性と電磁
変換特性に優れ、かつ良好な光沢を有することが
明らかである。 一方、比表面積や添加量が本発明の範囲を外れ
た場合、または二酸化チタン粒子を添加したとき
には、遮光性、電磁変換特性が低下し、かつ光沢
も不良にあることが明らかである。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 実施例 14 εカプロラクタムにシリカ(SiO2)からなる
無機質多孔性マイクロカプセル(平均粒径
0.5μm、比表面積500m2/g)を含浸含有させて、
充分εカプロラクタムモノマーをマイクロカプセ
ル内に内包させ、つづいて公知の方法で重合・脱
モノマーを行ない、ナイロン6(硫酸中での相対
粘度ηr3.2)を得た。該マイクロカプセルの添加
量は、ナイロン6に対して0.15重量%であり、ナ
イロン6のマイクロカプセル充填率は90%であつ
た。 かくして得られたナイロン6を公知の押出機に
供給して270℃で溶融した後、Tダイ口金からシ
ートを押出し、静電荷を印加しながら20℃に保た
れた鏡面ロール上にキヤスト成型し、つづいて50
℃に加熱されたロール上で予熱後、4倍に長手方
向に延伸し、180℃に加熱されたオーブン中で5
秒間熱処理した。さらに、この延伸フイルムを80
℃の温水中で水洗後、オーブンで脱水し、巻き取
つた。 かくして得られた厚さ100μmのナイロン6一軸
延伸シートの特性を第6表に示す。このように、
本発明フイルムは滑り性、走行耐久性にすぐれる
のみならず、縦延伸ロールへの粒子の脱落による
ロール汚れも皆無と工程安定性にもすぐれている
という特徴を有している。 比較例 21 実施例14で用いたSiO2多孔質マイクロカプセ
ルの代りに、SiO2均一粒子であるコロイダルシ
リカ(平均粒径0.5μ中)に代えた他は、実施例14
と同一にして、厚さ100μの一軸延伸ナイロンフ
イルムを得た。 かくして得られたフイルムの特性を第6表に示
したが、走行耐久性が悪く、粒子が容易にフイル
ムから脱落することがわかる。
【表】 実施例 15および16 壁材としてTiO(平均粒径0.5μm、比表面積550
m2/g)およびBaSO4(平均粒径0.3μm、比表面
積450m2/g)のマイクロカプセルを0.1重量%添
加し、それぞれのポリマー充填率を95%および85
%になる様にそれぞれPETポリマー中に存在さ
せ、実施例1と同様にしてマイクロカプセルを含
有するPETフイルムを製造した。得られたフイ
ルムの厚みは2μmであつた。 かくして得られたフイルムのフイルム特性を第
7表に示す。
【表】 実施例 17、18 壁材としてシリカからなる平均粒径0.6μmの多
孔性マイクロカプセルをポリエチレンナフタレー
ト(PEN;実施例17)およびポリシクロヘキサ
ンジメチレンテレフタレート(PCT;実施例18)
の重合開始前にそれぞれ別々に添加し、常法によ
り重合を完結させ、極限粘度0.8のPEN、1.0の
PCTが充填率95体積%内包されたマイクロカプ
セルを含有するPEN、PCTポリマーを製造した。
該ポリマーを常法により押出機に供給して295℃
で溶融押出したキヤストシートを、縦方向に2段
階に分けて115℃と80℃でトータル5.5倍延伸後、
幅方向に85℃で4.0倍延伸後、210℃で7秒間熱固
定した。かくして得られたフイルム厚さは7μmで
あり、該フイルム中のシリカマイクロカプセルの
添加量はポリマーに対して0.25重量%であつた。 かくして得られたPENおよびPCTフイルムの
評価結果を第8表に示す。
【表】 このように、ポリエステル樹脂としてPEN、
PCTを用いても多孔質マイクロカプセルを含有
させることにより優れた表面特性を有したフイル
ムが得られることがわかる。 実施例 19 壁材として酸化チタンからなる平均粒径0.8μm
の多孔質マイクロカプセルをジクロルメタンと硫
化ソーダと共ににN−メチルピロリドン溶媒中に
添加して常法により重合を行い、ポリフエニレン
スルフイドが充填率90体積%内包されたマイクロ
カプセルを有するポリフエニレンスルフイド
(280℃で5000ポイズ)ポリマーを製造した。該ポ
リマーを常法により押出機に供給して298℃で溶
融押出したキヤストシートを縦方向に98℃で3.7
倍延伸後、幅方向に103℃で3.8倍延伸し、つづい
て255℃で8秒間熱固定した。かくして得られた
フイルム厚さは2μmであり、該フイルム中のマイ
クロカプセルの添加量はポリマーに対して0.4重
量%であつた。フイルムの評価結果を第9表に示
す。
【表】 実施例 20 壁材として炭酸カルシウムからなる平均粒径
1.5μmの多孔質マイクロカプセルをジクロロジフ
エニルサルホンとビスフエノールAに混合し、常
法により縮重合させ、ポリスルフオンが充填率92
体積%内包されたマイクロカプセルを有するポリ
スルフオンを製造した。該ポリマーを押出機に供
給して300℃で溶融押出して静電印加キヤストし
てシートを得た。かくして得られたフイルム厚さ
は80μmであり、該フイルム中のマイクロカプセ
ルの添加量はポリマーに対して0.75重量%であつ
た。フイルムの評価結果は第10表の通りであつ
た。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は本発明において使用する無機質多孔性
マイクロカプセルの拡大断面概要図である。 1……壁材、2……中空部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 熱可塑性重合体中に、熱可塑性重合体を内包
    した無機質多孔性マイクロカプセルを含有してな
    るフイルムであつて、該無機質多孔性マイクロカ
    プセルの壁材が、一酸化チタン、二酸化チタン、
    シリカ、炭酸カルシウムおよび硫酸バリウムから
    なる群より選ばれた少なくとも一種であることを
    特徴とする熱可塑性重合体フイルム。 2 無機質多孔性マイクロカプセルの平均粒径が
    0.01〜5μmである特許請求の範囲第1項記載の熱
    可塑性重合体フイルム。 3 無機質多孔性マイクロカプセルの含有量が熱
    可塑性重合体の0.0001〜10重量%である特許請求
    の範囲第1項記載の熱可塑性重合体フイルム。 4 無機質多孔性マイクロカプセルの比表面積が
    200〜900m2/gである特許請求の範囲第1項記載
    の熱可塑性重合体フイルム。 5 無機質多孔性マイクロカプセル中に熱可塑性
    重合体が充填率90体積%以上で内包されている特
    許請求の範囲第1項記載の熱可塑性重合体フイル
    ム。 6 無機質多孔性マイクロフイルムの壁材が二酸
    化チタンまたは一酸化チタンからなる特許請求の
    範囲第1項記載の熱可塑性重合体フイルム。 7 熱可塑性重合体がポリエステルである特許請
    求の範囲第1項記載の熱可塑性重合体フイルム。 8 フイルムの表面粗さRaが0.001〜0.050μであ
    る特許請求の範囲第1項記載の熱可塑性重合体フ
    イルム。 9 フイルムの光線透過率が60%以下である特許
    請求の範囲第8項記載の熱可塑性重合体フイル
    ム。 10 無機質多孔性マイクロカプセルを熱可塑性
    重合体モノマーもしくは重合溶媒中に分散し、し
    かる後に該モノマーを重合せしめて熱可塑性重合
    体を製造し、該重合体をそのまま、あるいは異な
    つた熱可塑性重合体と混合しシート状に押し出
    し、延伸してフイルムを製造する方法であつて、
    該無機質多孔性マイクロカプセルの壁材が、一酸
    化チタン、二酸化チタン、シリカ、炭酸カルシウ
    ムおよび硫酸バリウムからなる群より選ばれた少
    なくとも一種であることを特徴とする熱可塑性重
    合体フイルムの製造方法。 11 無機質多孔性マイクロカプセルを熱可塑性
    重合体モノマーもしくは重合用溶媒中に分散する
    に際し、分散中および/または分散後の雰囲気を
    少なくとも3回減圧・加圧状態とする特許請求の
    範囲第10項記載の熱可塑性重合体フイルムの製
    造方法。 12 無機質多孔性マイクロカプセルの含有量が
    熱可塑性重合体の0.0001〜10重量%である特許請
    求の範囲第10項記載の熱可塑性重合体フイルム
    の製造方法。 13 無機質多孔性マイクロカプセルの比表面積
    が200〜900m2/gである特許請求の範囲第10項
    記載の熱可塑性重合体フイルムの製造方法。 14 無機質多孔性マイクロカプセル中のに熱可
    塑性重合体が充填率90体積%以上で内包されてい
    る特許請求の範囲第10項記載の熱可塑性重合体
    フイルムの製造方法。 15 無機質多孔性マイクロカプセルの壁材が二
    酸化チタンまたは一酸化チタンからなる特許請求
    の範囲第10項記載の熱可塑性重合体フイルムの
    製造方法。 16 熱可塑性重合体がポリエステルである特許
    請求の範囲第10項記載の熱可塑性重合体フイル
    ムの製造方法。 17 フイルムの表面粗さRaが0.001〜0.050μで
    ある特許請求の範囲第10項記載の熱可塑性重合
    体フイルムの製造方法。 18 フイルムの光線透過率が60%以下である特
    許請求の範囲第17項記載の熱可塑性重合体フイ
    ルムの製造方法。
JP19273685A 1985-08-31 1985-08-31 熱可塑性重合体フイルムとその製造方法 Granted JPS6253374A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19273685A JPS6253374A (ja) 1985-08-31 1985-08-31 熱可塑性重合体フイルムとその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19273685A JPS6253374A (ja) 1985-08-31 1985-08-31 熱可塑性重合体フイルムとその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6253374A JPS6253374A (ja) 1987-03-09
JPH0410909B2 true JPH0410909B2 (ja) 1992-02-26

Family

ID=16296206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19273685A Granted JPS6253374A (ja) 1985-08-31 1985-08-31 熱可塑性重合体フイルムとその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6253374A (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62129323A (ja) * 1985-11-29 1987-06-11 Kosei:Kk 樹脂用添加剤及びその製造方法
JP2595215B2 (ja) * 1986-10-20 1997-04-02 東洋紡績株式会社 熱可塑性樹脂フイルム
JPS63235340A (ja) * 1987-03-25 1988-09-30 Teijin Ltd 二軸配向ポリエステルフイルム
JPS63235343A (ja) * 1987-03-25 1988-09-30 Teijin Ltd 二軸配向ポリエステルフイルム
JPS63235341A (ja) * 1987-03-25 1988-09-30 Teijin Ltd 二軸配向ポリエステルフイルム
JPS63238135A (ja) * 1987-03-26 1988-10-04 Teijin Ltd 二軸配向ポリエステルフイルム
US4927618A (en) * 1987-11-19 1990-05-22 Pfizer Inc. Process for the preparation of large surface area, finely divided precipitated calcium carbonate and filled polymeric compositions of matter containing said calcium carbonate
JPH07119293B2 (ja) * 1987-12-18 1995-12-20 帝人株式会社 二軸配向ポリエステルフイルム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58162655A (ja) * 1982-03-23 1983-09-27 Mitsubishi Rayon Co Ltd 表面平滑性に優れた樹脂組成物
JPS58164602A (ja) * 1982-03-24 1983-09-29 Chisso Corp けい酸塩複合充填材およびその製造法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6253374A (ja) 1987-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5853907A (en) Aromatic polyamide film, method for producing the same, and magnetic recording medium and solar cell using the same
JPH0410909B2 (ja)
JPS61254328A (ja) 磁気記録用二軸延伸ポリエステルフイルム
EP0674586A4 (en) BIAXIAL-ORIENTED TWO COPOLYESTER FILM FOR USE AS A CONDENSER DIELECTRIC.
JPH0715050B2 (ja) ポリエステル組成物
JP2682106B2 (ja) ポリエステル組成物
JP2625837B2 (ja) ポリエステル組成物およびそれからなるフィルム
JP3243958B2 (ja) 磁気記録媒体用フィルム
JP2734030B2 (ja) 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム
JPH01206042A (ja) 複合化フィルム
JP2560763B2 (ja) ポリエステル組成物
JP2555700B2 (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
JPH07249218A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム
JP2975881B2 (ja) 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム
JP2527246B2 (ja) 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム
JPH0836738A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム
JP2525441B2 (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
JP3158489B2 (ja) ポリエステル組成物の製造方法
JPH03208639A (ja) 二軸配向熱可塑性樹脂フイルム
JPH0618071B2 (ja) 磁気記録媒体用二軸配向ポリエステルフイルム
JP2860061B2 (ja) 二軸配向熱可塑性樹脂フイルム
JPH0944838A (ja) 金属薄膜磁気記録媒体用二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルム
KR100558566B1 (ko) 자기기록매체용 이축연신 폴리에스테르 필름
JPH0198634A (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
KR100277051B1 (ko) 2축배향 적층 폴리에스테르필름