JPH0411025B2 - - Google Patents
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- JPH0411025B2 JPH0411025B2 JP58168098A JP16809883A JPH0411025B2 JP H0411025 B2 JPH0411025 B2 JP H0411025B2 JP 58168098 A JP58168098 A JP 58168098A JP 16809883 A JP16809883 A JP 16809883A JP H0411025 B2 JPH0411025 B2 JP H0411025B2
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Description
本発明は一般的には感光性像形成材料に関連し
ており、さらに特定的には、本発明は、基体、光
電子発生層および電荷輸送層を包含し、かつ、上
記の光電子発生層は光電子発生性色素が、ポリ
(ヒドロキシエーテル)から成る樹脂質バインダ
ー組成物中に分散したものであるような、改良さ
れた積層型光感応性、すなわち感光性像形成材料
に関連している。本発明の一実施態様では、上記
の光電子発生層と電荷輸送層とが、ポリ(ヒドロ
キシエーテル)類中の、特にジフエノール類から
の誘導ポリ(ヒドロキシエーテル)類中の分散系
である。本発明による感光材料は、その中で形成
された潜像が、例えば、トナー粒子とキヤリア粒
子とから成る現像用組成物によつて可視像に転化
されるような電子写像形成システム、特にゼログ
ラフ像形成システム中の像形成部材として有用な
ものである。 周知の電子写真像形成システムは、同業者間で
光受容体または感光組成物と呼ばれている光導電
性材の表面上に静電潜像を形成して、これを現像
するものである。このような像形成システム、特
にゼログラフイーでは、光導電性絶縁層を有する
ゼログラフイー板の表面を均一に静荷電した後、
光線等のある種の電磁放射線を照射して、光導電
性部材の被照射部上にこの電荷を選択的に分散さ
せ、これによつて、非照射部上に静電潜像を形成
させる。次いで、この静電潜像を、トナー粒子と
キヤリア粒子とから成る現像用組成物によつて現
像した後、この像を紙等の適当な支持体上に転写
することができる。この電子写真像形成キステム
中で使う光導電性部材としては、導電性基体上に
沈積された光導電性絶縁材料とか、基本と光導電
性組成物との間に置かれた酸化アルミニウム遮断
薄層を有する光導電性絶縁材料等の各種のものが
知られている。この遮断薄層の主な目的は、荷電
後の光導電性層中に基本から電荷が入射されるの
を防ぐためであり、このような入射は光受容組成
物の電気的諸性質に悪影響を及ぼすことがある。 光導電性部材の例としては、有機または無機材
料から成る部材、有機または無機組成物から成る
積層型材料、光導電性物質が他の物質中に分散し
たものを含有する混成積層型材料、その他のもの
がある。ゼログラフイー中で使用する、ある種の
混成光導性層の例は米国特許第3121006号等中に
記載されており、この特許では、電気絶縁性有機
樹脂質バインダー中に、光導電性無機化合物の微
粒子が分散したものが開示されている。商品とし
ての、この光導電性組成物は、均一に分散した酸
化亜鉛粒子を含有するバインダー層から成る被覆
を施した紙製支持体の形になつている。ここで開
示されている適当なバインダー材としては、この
光導電性粒子によつて発生し、入射された電荷キ
ヤリアを、何等の長い距離に亘つては輸送するこ
とのないような材料が挙げられている。従つて、
この光導電性粒子は、被覆層全体に亘つて、粒子
同志がほぼ連続している必要があり、これによつ
て連続作業に必要とされる電荷放散を行わせるこ
ができる。このため、光導電性粒子同志を十分に
接触させて、迅速に放電させるには、通常、約50
容量%の光導電性粒子が必要とされる。このよう
に、光導電性粒子を多量に使うと、樹脂粒子同志
の物理的連続状態を損うことがあり、これによつ
て、バインダー層の機械的強度が大きく低下する
ことになる。 上記特許中で開示された特定のバインダー材の
例としては、ポリスチレン樹脂、シリコーン樹
脂、アクリルおよびメタクリルエステルポリマ
ー、アクリルおよびアルフアアクリル酸のエステ
ル誘導体ポリマー、塩素化ゴム、ビニルポリマー
およびコポリマー、セルローズエステル等が挙げ
られる。 その他の公知の光導電性組成物としては、無定
形セレン、ハロゲン処理の無定形セレン質材料、
セレン/砒素合金:セレン/テルル合金:セレ
ン/砒素/アンチモン合金等の無定形セレン質合
金類、ハロゲン処理セレン合金類、硫化カドミウ
ム等があり、これらの中でハロゲンとしては塩
素、よう素、ふつ素等が使われる。これらの光導
電性材料は通常、適当な導電性基本上に沈積され
た形でゼログラフイー像形成システム中に装備さ
れ、像形成用部材として使用される。 米国特許第4265990号等に開示されているよう
に導電性基本上に沈積された光電子発生層と輸送
層とを有する積層型感光装置や、米国特許第
4251612号等に開示されているように、正孔入射
層、正孔輸送層、光電子発生層および有機絶縁性
樹脂質上面被覆層から成る被覆感光材料が最近発
表されている。これらの特許で開示された光電子
発生層の例としては、3方晶系セレンや各種のフ
タロシアニンがあり、また、正孔輸送層の例とし
ては、不活性ポリカーボネート樹脂材中に分散し
てある種のジアミンがある。なお、上記の米国特
許第4265990号および第4251612号の開示内容の全
体は本明細書中に参照されている。 さらにまた、ベルギー特許第763540号で開示さ
れた電子写真用部材は、2枚以上の電気的活性な
層を有しており、光導電性の第1層は電荷キヤリ
アを光によつて発生し、この光発生された正孔
を、輸送性有機材料を含み、第1層に隣接する第
2活性層に注入することができる。上記の有機材
料は、使用すべきスペクトル帯は吸収しないが、
この光導電性層から光発生性正孔の注入を受容
し、この正孔を第2活性層中を通して輸送する。 積層型感光材料を開示したこの他の代表的特許
には、米国特許第3041116号、同第4115116号、同
第4047949号および同第4081274号がある。 上に述べた各感光材料は、それ自体が目的とす
る各用途には適しているが、さらに改良された装
置を要求する声が高まつている。また、光電子発
生性材料と電荷輸送性材料とを特定な、ほぱ同一
の樹脂質バインダー材中に分散することのできる
ような改良感光装置に対する要望が強くなつてお
り、さらに、光電子発生性組成物用に使う不活性
樹脂質バインダー材を接着材としても使用するこ
とができて、これによつて、光電子発生層を導電
磨き板に接着するためだけの別箇の接着層を必要
としないような改良感光材料が望まれている。さ
らにまた、弾性が有つて脆くなく、しかも薄層に
なり易くかつ溶剤で塗布することのできるような
樹脂質バインダー組成物も要望されている。その
上、光電子発生性材料や電荷輸送用材料の分散媒
として使うことができ、しかも、殆んど不活性で
あつて、ある種の既存バインダー組成物のように
環境を汚染することのないような不活性バインダ
ー組成物の発明も望まれている。 本発明の目的は、上に述べたような欠点の無
い、改良された感光材料を提供することにある。 本発明のその上の目的は、導電性層、光電子発
生層および電荷輸送層から成る、改良された感光
性像形成材料を提供することにある。 本発明のさらにその上の目的は、その光電子発
生層が、光電子発生性の組成物または色素が、あ
る種の樹脂質バインダー材中に分散しているもの
から成つている、改良された感光性像形成材料を
作り出すことにある。 本発明の上記とは別の目的は、材料中の電荷輸
送材料がある種の樹脂質バインダー材中に分散し
ているような、感光性像形成材料を提供すること
にある。 本発明の更に別箇の目的では、光電子発生性色
素と、これに隣接する電荷キヤリア輸送材料と
が、ポリ(ヒドロキシエーテル)からなる樹脂質
バインダー材中に分散しているような、改良され
た感光性像形成材料が提供される。 また、本発明の上記に加えた目的では、ジフエ
ノール類から誘導されたポリ(ヒドロキシエーテ
ル)から成る比較的不活性の樹脂質バインダー組
成物を含有する感光材料が作り出される。 本発明の上記にさらに加えた目的では、ポリ
(ヒドロキシエーテル)系樹脂質バインダー中に
分散している光電子発生性色素と、この光電子発
生層に隣接しており、かつ、ポリ(ヒドロキシエ
ーテル)系樹脂質バインダー中の分散質としての
電荷輸送性材料を含んでいる電荷キヤリア輸送層
とから成り、しかも、電子写真システム用、特
に、ゼログラフイー用像形成材料中の像形成用部
材として有用な、改良された感光性像形成材料が
提供される。 本発明の上に述べた目的およびその他の目的
は、適当な支持基体、導電性層、光電子発生層お
よび電荷キヤリア輸送層から成り、この光電子発
生層が、ある特殊の樹脂質バインダー材中に分散
している光電子発生性色素から成つているよう
な、改良された感光材料の提供によつて達成され
る。これを更に具体的に言うと、本発明のある実
施態様では、(1)基体、(2)導電性層、(3)有機および
無機の光導電性組成物類中から選ばれ、かつ、ポ
リ(ヒドロキシエーテル)系樹脂質バインダー中
に分散している材料から成る光電子発生層、およ
び(4)電荷キヤリア輸送層、の順序に積層してい
る、改良された積層型感光性像形成材料が作り出
されている。 また、本発明の範囲内に包含される像形成方法
では、上記の改良感光性像形成材料上に静電潜像
を形成し、次いで、この潜像を、トナー粒子とキ
ヤリア粒子とから成る現像剤組成物によつて現像
し、その後に、この現像された像を適当な支持体
上に転写し、更に、必要があれば、この像を熱に
よつて永続的に定着するものである。 本発明の内容とその特徴とを十分に理解するた
めには、その各種の好ましい実施態様を詳細した
以下の説明を参照されたい。 第1図で、4として示した、本発明による積層
型感光性像形成材料は、好ましくは絶縁性である
適当な支持基体1、導電性組成物8、ポリ(ヒド
ロキシエーテル)系樹脂質バインダー6中に分散
している有機または無機の光導電性物質から成る
光電子発生性組成物を含む電荷キヤリア光発生層
5、および、ポリ(ヒドロキシエーテル)等の不
活性樹脂質バインダー8中に分散している電荷輸
送性物質を含む電荷キヤリア輸送材の層7から成
つている。 支持基体1は不透明でも、ほぼ透明でもよく、
また、必要とされる機械的性質を有する各種の適
当な支持材料から成つていてもよい。従つて、こ
の基体は、有機または無機のポリマー組成物等の
絶縁性材料、またはアルミニウム、ニツケルまた
はクロム等の導電性材料から成つていてもよい。
また、本発明のある実施態様では、この導電性材
料が柔軟な基体上に沈積されている。実例として
の、この絶縁材料には、ポリエステル、ポリカー
ボネート、ポリアミド、ポリウレタン、マイラー
R(Mylar R)として市販されているテレフター
ル酸樹脂等の、この目的用の各種の公知材料があ
る。 この支持用基体は柔軟であつても強固であつて
もよく、また、板状、円筒状、巻物状または柔軟
な循環ベルト状等の各種の異つた形状のものでも
よいがマイラーR(Mylar R)として市販されて
いる材料から成る柔軟な循環ベルトとなつている
ものが好ましい。 支持基体層の厚さは経済性その他の多くの因子
によつて左右され、本材料に悪影響を及ぼさない
限り、最大200ミクロン以上から最小50ミクロン
以下までの広い範囲に亘つている。ある実施態様
では、この厚さが約60ミクロン乃至150ミクロン
となつているが、約75ミクロン乃至125ミクロン
のものが好ましい。 基体1に隣接する導電層すなわち接地板3は、
アルミニウム、ニツケル、青銅、金、チタン、ス
テンレス鋼、クロム、黒鉛等の各種のこの目的用
の導電性材料から成つていてもよいが、特にアル
ミニウムが好ましい。導電層3の厚さは、本発明
の目的達成に支障を及ぼさない限り、可成りの広
範囲に亘つたものにすることができる。従つて、
この層の厚さは、一般的に約25オングストローム
乃至約5インチ(12.7cm)の範囲であるが、好ま
しくは、約50オングストローム乃至750オングス
トロームであり、本材料の柔軟性が求められる場
合には、約80オングストローム乃至200オングス
トロームであることが更に好ましい。 導電性層3に隣接する光電子発生層5は、ポリ
(ヒドロキシエーテル)材から成る不活性樹脂質
バインダー6中に分散している有機または無機の
光導電性材料から成つている。無機光導電性材料
の実例としては、無定形セレン、セレン/テルル
合金、セレン/テルル/砒素合金、セレン/砒素
合金等のセレン合金類、硫セレン化カドミウム、
セレン化カドミウム、硫化カドミウム、3方晶系
セレンと一般に呼ばれている結晶性セレン、その
他各種のセレン/合金等の当業界の公知の材料が
ある。また、この光電子発生物質としては、ハロ
ゲンやアルカリ金属等の各種公知の材料によるド
ープ処理セレン質材料およびセレン合金がある。
使用されるドープ処理用材料には、塩素、臭素、
よう素およびナトリウムがあり、そのドープ処理
材の含有量は、約50乃至約5000ppm、好ましく
は、約100乃至300ppmである。3方晶系セレン以
外で、光電子発生層5中で使われる好ましい光導
電性材料は、セレン約95乃至99.5重量%、砒素約
5乃至0.5重量%、および、塩素約100乃至
1000ppmから成るハロゲン処理セレン/砒素合金
である。 光電子発生性色素としての有機材料の実施とし
ては、非金属性フタシアニン、金属性フタロシア
ニン、バナジルフタロシアニン、ポリ(N−ビニ
ルカルバゾール)やトリニトロフルオレノン等の
分子間電荷輸送性錯体、その他等の各種の公知材
料、ならびに、本明細書中にその全容が参考とし
て記載されている米国特許第4265990号および第
4251612号中に開示されている光電子発生性色素
がある。さらに、光電子発生性色素の他の特殊の
例としては、本明細書中にその全容が参照されて
いる米国特許第3357989号に開示されたX−型非
金属性フタロシアニン、dupont社からモナスト
ラル(Mcnastral)レツド、モナストラルバイオ
レツト、モナストラルレツドY等の商品名で市販
されているキナクリドン類を包含する銅フタロシ
アニン等の金属性フタロシアニン、米国特許第
3442781号による2,4−ジアミノトリアジン置
換体、および、Allied Chemical社から、インド
フアストダブルスカーレツト(indofast Doubie
Scarlet)、インドフアストバイオレツトレーキB
(indofast Violet Lake B)、インドフアストブ
リリアントスカーレツト(indofast Brilliand
Scarlet)および、インドフアストオレンジ等の
商品名で市販されている多環芳香族キノン類があ
る。また、各種のスカリリウム色素も光電子発生
性色素として有用である。 本発明による光電子発生層用を有機光導電性組
成物として好ましい材料はバナジルフタロシアニ
ンである。 光電子発生性の組成物または色素は、対応する
エポキシ組成物類をも包含するポリ(ヒドロキシ
エーテル)である。本発明にある実施態様におい
て、光電子発生層と導電性層とを接着する接着剤
としても作用する上記のポリ(ヒドロキシエーテ
ル)質材料は、下記の化学式で示される各種の樹
脂質組成物からなる群の内から選ばれる。 および (上記の式中で、XとYとは脂肪族基および芳香
族基から成る群から選ばれた基であり、Zは水素
原子、脂肪族基、芳香族基、カーボニル基、カー
ボキシル基、カーボネート基、等の内から選ばれ
たものであり、かつ、nは約50乃至200、好まし
くは約75乃至125の数値である。) Union Carbide社から市販されているものをも
包含する上記のポリ(ヒドロキシエーテル)類は
関連文献中で一般にフエノキシ樹脂またはエポキ
シ樹脂と呼ばれているものである。 上記ポリ(ヒドロキシエーテル)中の脂肪族基
の例としては、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、デシル、ペ
ンタデシル、エイコデシル等の1個乃至30個の炭
素原子を含むものがあり、この中で好ましいもの
は、メチル、エチル、プロピル、ブチル等の1乃
至6個の炭素原子を含むものである。同じく、芳
香族基の実例としては、6乃至25個の炭素原子か
ら成るフエニル、ナフチル、アンスリル等の基が
あり、この中で好ましいものはフエニル基であ
る。さらにまた、各種の公知置換基、すなわち、
アルキル、ハロゲン、ニトロ、スルフオ等の基が
代入された脂肪族および芳香族基も本発明の範囲
内に包含される。 z置換基の例としては、上記の脂肪族、置換脂
肪族、芳香族、置換芳香族等の基および水素原子
がある。また、zはカーボキシル、カーボニル、
カーボネート等の上記以外の各種の基から選ばれ
てもよく、この時には上記ポリ(ヒドロキシエー
テル)の相当するエステル類、カーボネート類等
ができることになる。 好ましいポリ(ヒドロキシエーテル)として
は、XとYとがメチル基等のアルキル基であり、
Zが水素原子またはカーボネート基であり、か
つ、nが75乃至100の数値であるようなポリエー
テル類がある。また、さらに好ましいポリ(ヒド
ロキシエーテル)の例としては、ベークライト、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニルプロパ
ン)すなわちビスフエノールAとエピクロロヒド
リンとの反応生成物であり、かつ、Union
Carbide社から市販されているフエノキシ樹脂
PKHH、Ciba社から市販されているエポキシ樹
脂アラルダイトR(AraiditeR)6097、Ailied
Chemical社から市販されており、かつ上記のZ
がカーボネート基であるポリ(ヒロキシエーテ
ル)フエニルカーボネート、およびエピクロロヒ
ドリンと、ジクロロビスフエノールA、テトラク
ロロビスフエノールA、テトラブロモビスフエノ
ールA、ビスフエノールF、ビスフエノール
ACP、ビスフエノールL、ビスフエノールV、
ビスフエノールS等から誘導されるポリ(ヒドロ
キシエーテル)類がある。 光導電性の組成物または色素と樹脂質バインダ
ー材とから成る光電子発生層の厚さは、一般に約
0.1ミクロン乃至約5.0ミクロン、好ましくは、約
0.3乃至1ミクロンであるが、本発明の目的達成
を妨げなければ、上記の範囲外であつてもよい。 ポリ(ヒドロキシエーテル)系樹脂質バインダ
ー組成物6中に含まれる光電子発生性の組成物ま
たは色素の量は必ずしも一定しないが、一般的に
は、約10乃至60容量%の光電子発生性色素が約40
乃至90容量%のポリ(ヒドロキシエーテル)系バ
インダー中に分散しており、好ましくは、約20乃
至30容量%のこの色素が、約70乃至80容量%のバ
インダー組成物中に分散している。本発明のある
好ましい実施態様中の光電子発生性色素の含有量
としては、75容量%のポリ(ヒドロキシエーテ
ル)系バインダー組成物中に25容量%が分散して
いる。 本発明の上記のものとは別の実施態様による感
光材料では、そのポリ(ヒドロキシエーテル)系
バインダー組成物中に、約10乃至20容量%の、前
記の活性ジアミン質輸送層が、別記の樹脂質バイ
ンダー材の代りとして組み込まれている。 電荷キヤリア輸送層7は、正孔を輸送すること
のできる各種の適当な材料から成つており、その
厚さは約5乃至50ミクロン、好ましくは約20乃至
40ミクロンである。この電荷キヤリア輸送用材料
は不活性樹脂質バインダー8中に分散している。
本発明のある好ましい実施態様では、有機樹脂質
材料8中に、下記の化学式で示される分子が分散
しているもので、この輸送層が形成されている。 〔上記の式中で、XはオルトCH3、メタCH3、パ
ラCH3、オルトCl、メタClおよびパラClから成る
群から選ばれたものである。〕 米国特許第4265990号と同第4251612号中で詳述
されているこの電荷輸送層は、使用すべきスペク
トル帯である可視光線をほとんど吸収しない。 上記の式に相当するN、N、N′、N′−テトラ
フエニル(1,1−ビフエニル)4,4′−ジアミ
ン類の実例としては、N、N′−ジフエニル−N、
N′−ビス(アルキルフエニル)−(1,1′−ビフエ
ニル)−4,4′−ジアミン(上記中のアルキル基
は、2−メチル、3−メチル、4−メチル等のメ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキ
シル基等の中から選ばれれたものである)。塩素
で置換されたこの種のジアミンは、N、N′−ジ
フエニル−N、N′−ビス(ハロフエニル)−(1,
1′−ビスフエニル)−4,4′−ジアミンと呼ばれ
ることがある(上記中のハロゲンは2−クロロ、
3−クロロまたは4−クロロである)。 樹脂質バインダー8中に分散されて、正孔輸送
層を形成すべき、上記以外の電気的活性物質に
は、トリフエニルメタン、ビス(4−ジエチルア
ミン−2−メチルフエニル)フエニルメタン、
4′,4″−ビス(ジエチルアミン)−2′,2″−ジメチ
ルトリフエニルメタン等がある。 電荷輸送層7用の不活性樹脂質材料8は、本明
細書中にその全容が考照されている米国特許第
3121006号中に記載された多くの不活性樹脂中か
ら選んでもよい。さらにまた、このバインダー材
8は、本明細書中で光電子発生層5用とて前に述
べたポリ(ヒドロキシエーテル)系バインダーか
ら成つていてもよい。従つて、電荷輸送層7用の
バインダー組成物8を、光電子発生層5用の樹脂
質バインダー材6と同じ材料にしてもよい。ま
た、これらのポリ(ヒドロキシエーテル)組成物
以外の、輸送層7用として有用な有機樹脂質バイ
ンダー材としては、ポリカーボネート類、アクリ
ル酸ポリマー類、ビニルポリマー類、セルローズ
ポリマー類、ポリエステル類、ポリシロキサン
類、ポリアミド類、ポリウレタン類、エポキシ
類、および、これらポリマー類のブロツク、ラン
ダムまたは交互共重合体等がある。これらの中で
好ましいバインダー材8には、その分子量が約
20000乃至100000のポリカーボネート樹脂類、特
に分子量約50000乃至100000のもの、および
Union Carbide社商品、ベークライトフノキシ樹
脂PKHH、Ciba社商品、AralditeR6097(変性固
体エポキシ樹脂)等の商品名で市販されているポ
リ(ヒドロキシエーテル)類やエポキシ樹脂類、
ならびに、ポリ(ヒドロキシエーテル)のフエニ
ルカーボネートがある。 電荷輸送性組成物と、これが分散している樹脂
質バインダー8との比率は色々であるが、通常は
約10乃至75重量%、好ましくは、約40乃至50重量
%の電荷輸送性組成物が、約25乃至90重量%、好
ましくは、約50乃至60重量%のバインダー材中に
分散している。 電荷輸送層の厚さは、他の層の厚さや、当感光
材料の電気的性質等の多くの因子によつて異なる
ものの、一般的には、この実施態様におけるよう
に約5乃至50ミクロンであるが、本発明の目的達
成に妨げとならなければ、この範囲以外であつて
もよい。 第2図に示した、本発明による好ましい感光性
像形成材料10は、厚さ約75ミクロンの絶縁性デ
ユポン社商品、ポリエチレンテレフタレートフイ
ルム、マイラーR(MylarR)から成る基体13、
この層に隣接する厚さ約100オングストロームの
導電性アルミニウム板17、25容量%、の3方晶
系セレンが、75容量%のポリ(ヒドロキシエーテ
ル)系樹脂質バインダー〔Union Carbide社の商
品、ベークライトフエノキシ樹脂PKHH〕中に
分散しているものから成る、厚さ約0.5ミクロン
の光発生層19、および、50重量%のN,N′−
ジフエニル−N,N′−ビス(3−メチルフエニ
ル)−(1,1′−ビスフエニル)−4,4′−ジアミ
ンが、50重量%のポリカーボネート組成物23〔商
品名:マクラロンR(MakralonR)〕中に分散して
いるものから成る厚さ約25ミクロンの電荷輸送層
21を包含している。 また、第3図に示した、本発明による感光性像
形成材料の好ましい実施態様25では、厚さ約75
ミクロンのマイラーR(MylarR)製絶縁性基体3
0、厚さ約100オングストロームのアルミニウム
層34、25容量%のバナジルフタロシアニンが75
容量%のポリ(ヒドロキシエーテル)〔Union
Carbide社発売の商品ベークライト(Bakelite)
フエノキシ樹脂PKHH35〕中に分散しているも
のから成る、厚さ約0.5ミクロンの光電子発生層
34、および、約50重量%のジアミン〔N、
N′−ジフエニル−N、N′−ビス(3−メチルフ
エニル)−(1,1′−ビフエニル−4,4′−ジアミ
ン〕が、約50重量%のポリ(ヒドロキシエーテ
ル)〔Union Carbide社の商品名:ベークライト
フエノキシ樹脂PKHH37〕中に分散しているも
のから成る、厚さ約25ミクロンの電荷輸送層36
が示されている。 さらに、第4図に示されている本発明の上記と
は別の実施態様では、光電子発生層34とアルミ
ニウム層37との間に、随意設置層としては誘電
性層33が組込まれている。この誘電性層33用
材料の例としては、酸化アルミニウム、特に
Al2O3、酸化珪素、窒化珪素、チタン酸塩等があ
る。この層の厚さは、通常約0.1ミクロン(100オ
ングストローム)乃至1ミクロン(1000オングス
トローム)であるが、本発明の目的達成に悪影響
がなければ、上記の範囲外の厚さでもよい。 本発明による感光性像形成材料は、各種の電子
写真用像形成システム、特にこの材料上にゼログ
ラフイー潜像を形成するようなシステム中に組み
込むことができる。この潜像は、トナー粒子とキ
ヤリア粒子とから成る現像剤組成物に接触して現
像される。次いで、この可視像を紙等の適当な基
体上に転写し、さらに、必要があれば、熱その他
の手段によつて、この基体上に定着することもで
きる。 連続作業式ゼログラフイー装置中で、本発明に
よる像形成材料を使つて、連続的に多くのコピー
を作る場合には、転写後に残留するトナー材と同
様に、可視像を受像部材上に転写した後に感光体
上に残存する全電荷を、次の作業サイクルに入る
前に、この感光体上から除去する。本材料上に残
留する電荷を除くには、通常、光導電性キヤリア
発生層を均一に照明、接地しながら、感光体上の
電気絶縁性フイルム上方の空気をイオン化して行
う。例えば、電荷除去は、光源による照明下での
交流コロナ放電によつて行うことができる。 本発明による感光性像形成材料は公知の種々な
方法によつて作ることができ、その1つとして
は、本明細書中に、参考としてその全容が示され
ている米国特許第4265990号による方法がある。
ある製造方法の例においては、3方晶系セレン等
の光電子発生性材料と、ポリ(ヒドロキシエーテ
ル)等の樹脂質バインダー材とを、メチルエチル
ケトンと酢酸セロゾルブとの混合溶媒中で混合し
て、約0.1乃至5ミクロン程度の微粒3方晶系セ
レンを準備するが、これには約1日乃至3日を要
する。次いで、このセレン分散液を、バード
(Bird)塗布機によつて導電性層上に塗布し、約
130℃で5分程度乾燥する。この光電子発生層上
に、溶液塗布等の公知の方法によつて輸送層を塗
布し、これを135℃で約5分間乾燥する。本発明
の感光材料内に誘電性層を付加設置する場合に
は、上記の導電性層上の公知の方法によつて、こ
の付加層を蒸着することができる。 以下の記述においては、本発明の内容をそのい
くつかの好ましい実施態様によつて、さらに詳細
に説明するが、これらの実施例は本発明の説明用
のものであり、本発明は、以下に述べる材料、条
件、工程パラメーターのみに限定されるものでは
ないことを了知されたい。なお、以下の実施例中
における「部」と「%」とは、特に指定されない
限り、重量基準のものである。 実施例 1 17mlのメチルエチルケトン、7.7mlの酢酸メチ
ルセロゾルブ、3.3gの3方晶系セレン粉末、1.6
gのポリ(ヒドロキシエーテル)〔Union
Carbide社製ベークライトフエノキシPKHH〕、
および200gの直径1/8インチ(約3.2mm)の316ス
テンレス鋼細粒を4オンス(約120ml)容量の褐
色ガラスびん中で混合し、この混合物をローラー
ミルで96時間練り合せて、フエノキシPKHH67
容量%中に粒径0.05乃至0.20ミクロンの3方晶系
セレン粒子33容量%が分散したものを作つた。こ
の分散系約1.5gを、0.025gのN、N′−ジフエニ
ル−N、N′−ビス(3−メチルフエニル)−1,
1′−ビフエニル−4,4′−ジアミンのテトラヒド
ロフラン溶液2.5g中に加えた。 次いで、厚さ75ミクロンのポリエステル製支持
基体上にアルミニウムを蒸着して作つた、透光度
20%、厚さ100オングストロームのアルミニウム
導電性層上に、上記の混合物を0.0005インチ(約
0.013mm)バード式塗布機によつて、塗布し、次
にこれを135℃で5分間乾燥して、72容量%のポ
リ(ヒドロキシエーテル)PKHH中に、28容量
%の3方晶系セレンが分散しているものから成る
厚さ0.6ミクロンの光電子発生層を形成した。 その後、50%のポリカーボネート〔Bayer社商
品:マクラロン(Makralon)中に50%のN、
N′−ジフエニル−N、N′−ビス(3−メチルフ
エニル)−1,1′−ビフエニル−4,4′−ジアミ
ンが分散しているものから成る厚さ25ミクロンの
電荷輸送層を、溶媒分散法によつて、上記の光電
子発生層上に形成した。 かくして、ポリエステル製基体、この基体の隣
接するアルミニウム製導電性層、この層に隣接
し、かつ、フエノキシ樹脂PKHH中に分散して
いる3方晶系セレンから成る光電子発生層、およ
び、この光電子発生層上を被覆し、かつ、上記の
ジアミンがポリカーボネート中に分散しているも
のから成る電荷輸送層を包含する感光材料が得ら
れた。 実施例 2 実施例1において、アルミニウム導電性層上に
光電子発生層を形成する前に、このアルミニウム
層上に、稀薄酸素ガス中で珪素を減圧蒸着する公
知の方法によつて2酸化珪素から成る厚さ150オ
ングストロームの誘電性層を作つたこと以外は、
実施例1におけると同様な手段によつて感光材料
を作つた。この感光材料は、(1)ポリエステル製支
持基体、(2)アルミニウム製導電性層、(3)2酸化け
い素製誘電性層、(4)フエノキシ樹脂PKHH中に
分散している3方晶系セレンを包含する光電子発
生層、および、(5)ポリカーボネート中に分散して
いる、実施例1中のジアミンを包含する電荷輸送
層、の順序で積層されたものであつた。 実施例 3 実施例1におけるアルミニウムの代りに、ポリ
エステル支持基体上にニツケルを100オングスト
ロームの厚さに蒸着したこと以外は、実施例1に
おけると同様な方法によつて感光材料を調製し
た。この感光材料は、(1)ポリエステル製支持基
体、(2)ニツケル製導電性層、(3)ポリ(ヒドロキシ
エーテル)系樹脂中に分散している3方晶系セレ
ンを包含する光電子発生層、および、(4)実施例1
中のジアミンがポリカーボネート中に分散してい
るものから成る電荷輸送層の順序で積層されてい
た。 実施例 4 実施例3において、ニツケル導電性層上に光電
子発生層を形成する前に、このニツケル層上に厚
さ150オングストロームの2酸化けい素から成る
誘電層を、けい素の稀薄酸素ガス中での減圧蒸着
によつて形成したこと以外は、実施例3と同様な
手段を用いて感光材料を作つた。 この材料は、(1)ポリエステル支持基体、(2)ニツ
ケル導電性層、(3)2酸化けい素製誘電性層、(4)ポ
リ(ヒドロキシエーテル)系樹脂質バインダー中
に分散している3方晶系セレンを包含する光電子
発生層、および、(5)ポリカーボネート中に分散し
ている実施例1中のジアミンを包含する電荷輸送
層、の順序に積層されていた。 実施例 5 実施例1におけるアルミニウムの代りに、透光
率20%厚は100オングストロームのクロム層をポ
リエステル製支持基体上に設けたこと以外は、実
施例1と同様な方法によつて感光材料を作つた。 この感光材料では、(1)ポリエステル質支持基
体、(2)クロム質導電性層、(3)ポリ(ヒドロキシエ
ーテル)系樹脂質バインダー中に分散している3
方晶系セレンを包含する光電子発生層、および、
(4)ポリカーボネート中に分散している実施例1の
ジアミンを包含する電荷輸送層、がこの順序で積
層されていた。 実施例 6 実施例5において導電性クロム層上に光電子発
生層を設ける前に、このクロム層の上に、稀薄酸
素ガス中でのけい素の減圧蒸着法による、厚さ
150オングストロームの2酸化けい素質誘導性層
を形成したこと以外は、実施例5におけると同様
な方法によつて感光材料を調製した。この材料で
は、(1)ポリエステル質支持基体、(2)クロム質導電
性層、(3)2酸化けい素質誘電性層、(4)ポリ(ヒド
ロキシエーテル)系樹脂質バインダー中に分散し
ている3方晶系セレンを包含する光電子発生層、
および(5)ポリカーボネート中に分散している実施
例1のジアミンを包含する電荷輸送層が、この順
序で積層されていた。 実施例 7 実施例1における、ポリ(ヒドロキシエーテ
ル)系フエノキシ樹脂質バインダー中の3方晶系
セレン分散系の2g中に、メチルエチルケトンと
メチルセロゾルブとの体積比2:1の混合液を2
ml加え、これによつて得られた稀釈分散系を実施
例1におけると同様に処理した後に、アルミニウ
ム質導電性層上に被覆した。上記のように稀釈し
たため、厚さ0.4ミクロンの光電子発生層を有す
る感光材料が得られた。 この感光材料では、(1)ポリエステル質支持基
体、(2)アルミニウム質導電性層、(3)ポリ(ヒドロ
キシエーテル)中に分散している3方晶系セレン
から成る厚さ0.4ミクロンの光電子発生層、およ
び(4)ポリカーボネート中に分散している実施例1
のジアミンを包含する電荷輸送層が、上記の順序
に積層されていた。 実施例 8 実施例7におけるポリ(ヒドロキシエーテル)
フエノキシ樹脂中の3方晶系の分散系を、さらに
4mlの、メチルエチルケトンと酢酸メチルセロゾ
ルブとの混合溶媒(混合容量比、2/1)によつ
て稀釈したこと以外は、実施例7と同じ方法によ
つて、厚さ0.3ミクロンの光電子発生層を包含し
た感光材料を調製した。 かくして得られた感光材料では、(1)ポリエステ
ル質支持基体、(2)アルミニウム質導電性層、(3)ポ
リ(ヒドロキシエーテル)フエノキシ樹脂質バイ
ンダー中に分散している3方晶系セレンからな
る、厚さ0.3ミクロンの光電子発生層、次いで(4)
ポリカーボネート中に分散している実施例1のジ
アミンを包含する電荷輸送層の順序に積層されて
いた。 実施例 9 実施例1における、ポリ(ヒドロキシエーテ
ル)中の3方晶系セレンの分散系を作つた後、こ
の分散系2g中に、10重量%のポリ(ヒドロキシ
エーテル)〔Union Carbide社製ベークライトフ
エノキシPKHH〕がメチルエチルケトンと酢酸
メチルセロゾルブとの混合溶媒(混合重量比:
3/1)中に分散している分散系2gを加え、こ
の稀釈分散系をテトラヒドロフラン中に加れてか
ら、実施例1におけると同様に処理した後、アル
ミニウム基体上に塗りつけた事以外は実施例1に
おけると同じ方法によつて感光材料を作製した。
この材料中の光電子発生層は、上記の希釈操作の
ため、85容量%のポリ(ヒドロキシエーテル)フ
エノキシ樹脂中の、15容量%の3方晶系セレンの
分散系となつていた。 かくして得られた感光材料は、(1)ポリエステル
質支持基体、(2)アルミニウム製導電性層、(3)15容
量%の3方晶系セレンの含有する厚さ6ミクロン
のポリ(ヒドロキシエーテル)中の3方晶系セレ
ンの分散系から成る光電子発生層、次に(4)ポリカ
ーボネート樹脂バインダー中に分散している実施
例1のジアミンを包含する電荷輸送層、の順序の
積層体であつた。 実施例 10 メチルエチルケトン17ml、酢酸メチルセロゾル
ブ2.7ml、苛性ソーダで逆洗または洗浄した3方
晶系セレン3.3g、ポリ(ヒドロキシエーテル)
〔Union Carbide社商品、ベークライトフエノキ
シPKHH〕1.6gおよび直径1/8インチ(約3.2mm)
の316ステンレス鋼小粒200gを容量4オンス(約
120ml)の褐色ガラスびん中に入れた。次いで、
この混合物をローラーミル中で96時間さらに混合
して、60容量%のポリ(ヒドロキシエーテル)中
に33容量%のナトリウムドープ処理済み3方晶系
セレンが分散している分散系を作つた。 この分散系1.5gを、ジアミン〔N、N′−ジフ
エニル−N、N′−ビス(3−メチルフエニル)−
1,1−ビフエニル−4,4′−ジアミン〕のテト
ラヒドロフラン溶液2.5g(上記ジアミン0.025g
を含む。)中に加え、得られた混合物を0.0005イ
ンチ(約0.013mm)バード式塗布機によつて、透
光度20%のアルミニウム被覆ポリエステル層(厚
さ75ミクロンのポリエステル支持体上に厚さ100
オングストロームのアルミニウム被覆を施したも
の)上に塗り、この層を135℃で5時間乾燥して、
72容量%のポリ(ヒドロキシエーテル)樹脂質バ
インダー中に28容量%の3方晶系セレンが分散し
ているものから成る厚さ約0.6ミクロンの光電子
発生層を形成した。 次に、50重量%のポリカーボネート〔商品名:
マクラロン(Makralon)〕中の50重量%のN、
N′−ジフエニル−N、N′−ビス(3−メチルフ
エニル)1,1′−ビフエニル−4,4′−ジアミン
の分散系の形で、このジアミンを50重量%含有す
る厚さ25ミクロンの電荷輸送層を、溶媒分散の方
法によつて上記の光電子発生層上に形成した。 かくして得られた感光材料は、(1)ポリエステル
質支持基体、(2)アルミニウム質導電性層、(3)ナト
リウムによるドープ処理済み3方晶系セレンが、
ポリ(ヒドロキシエーテル)フエノキシ樹脂質バ
インダー中に分散しているものから成る、厚さ
0.6ミクロンの光電子発生層、および(4)実施例1
のジアミンがポリカーボネート質樹脂中に分散し
たものから成る電荷輸送層、が、この順序に積層
したものであつた。 実施例 11 17mlのメチルエチルケトン、7.7mlの酢酸メチ
ルセロゾルブ、3.3gの、PH7燐酸ナトリウム緩
衝溶で洗浄した3方晶系セレン、1.6gのポリ
(ヒドロキシエーテル)〔Union Carbide社商品:
ベークライトフエノキシPKHH〕および200gの
直径1/8インチ(約3.2mm)の316ステンレス鋼小
粒を容量4オンス(約120ml)の褐色びん中に入
れ、この混合物を、さらにローラーミル中で96時
間混合して、粒子径0.05乃至0.2ミクロンのナト
リウムドープ処理済み3方晶系セレン33容量%
が、上記ポリ(ヒドロキシエーテル)系樹脂質バ
インダー67容量%中に分散した分散系を得た。 この分散系1.5gを、N、N′−ジフエニル−N、
N′−ビス(3−メチルフエニル)1,1′−ビフエ
ニル−4,4′−ジアミンのテトラヒドロフラン溶
液2.5g(上記ジアミンの含有量:0.025g)を加
え、この混合物を0.0005インチ(約0.013mm)バ
ード式塗布機を使つて、実施例8中で述べた透光
度20%のアミニウム被覆ポリエステル板上に塗布
し、135℃で5分間乾燥して、導電性基体上に光
電子発生層を形成した。 次いで、この光電子発生層上に、50重量%のポ
リカーボネート〔商品名:マクラロン
(Makralon)〕中に50重量%のN、N′−ジフエニ
ル−N、N′−ビス(3−メチルフエニル)1,
1′−ビフエニル−4,4′−ジアミンが分散してい
る分散系の形で上記のジアミンを50重量%含有す
る厚さ25ミクロンの電荷輸送層を溶媒分散法によ
つて形成した。 実施例 12 3方晶系セレンを、PH10の燐酸ナトリウム緩衝
液を使つて処理し、ポリ(ヒドロキシエーテル)
フエノキシ系樹脂中に、ナトリウム処理した3方
晶系セレンが分散している分散系から成る光電子
発生層を作つたこと以外は、実施例11におけると
同じ方法によつて感光材料を作製した。 実施例 13 実施例1中の樹脂質バインダーとして、ベーク
ライトフエノキンPKHHの代りに、Ciba社の商
品、アラルダイトR(AralditeR)6097〔変性固体
エポキシ樹脂〕を使い、また、酢酸メチルセロゾ
ルブの代りに同量のトルエンを使つたこと以外
は、実施例1におけると同じ方法を使つて、67容
量%のポリ(ヒドロキシエーテル)系樹脂質バイ
ンダー、アラルダイトR6097中に、33容量%の3
方晶系セレンが分散している分散系を調製し、こ
の分散系を使用して感光材料を作つた。 この感光材料は、(1)ポリエステル質支持基体、
(2)アルミニウム導電性層、(3)ポリ(ヒドロキシエ
ーテル)樹脂質バインダー、アラルダイトR6097
中に分散している3方晶系セレンから成る厚さ
0.6ミクロンの光電子発生層、および(4)ポリカー
ボネート中に実施例1におけるジアミンが分散し
ているものから成る電荷輸送層が、この順序に積
層したものであつた。 実施例 14 実施例13中のポリエステル質支持体上に、アル
ミニウムの代りに透光度20%、厚さ100オングス
トロームのクロム層を沈積したこと以外は、実施
例13におけると同じ方法によつて感光材料を作つ
た。 かくして得られた感光材料は、(1)ポリエステル
質支持基体、(2)クロム質導電性層、(3)67容量%の
ポリ(ヒドロキシエーテル)樹脂質バインダー、
アラルダイトR6097、中に33容量%の3方晶系セ
レンが分散したものとしての3方晶系セレンを含
有する厚さ0.6ミクロンの光電子発生層、および
(4)ポリカーボネート系樹脂中に分散している実施
例1におけると同じジアミンを含有する電荷輸送
層、のこの順序の積層生成物であつた。 実施例 15 実施例14において、導電性クロム層上に光電子
発生層を形成するに先立つて、このクロム層上
に、厚さ150オングストロームの2酸化珪素質誘
電性層を、低圧酸素ガス中の珪素の真空蒸着等の
公知の手段によつて形成した事以外は、実施例14
におけると同じ方法を使つて感光材料を作つた。 この感光材料中では、(1)ポリエステル質支持基
体、(2)クロム質導電性層、(3)2酸化珪素質誘電性
層、(4)67容量%のポリ(ヒドロキシエーテル)樹
脂質バインダー、アラルダイトR6097、中に33容
量%の3方晶系セレンが分散している分散系とし
ての3方晶系セレンを含有する、厚さ0.6ミクロ
ンの光電子発生層、および(5)ポリカーボネート樹
脂中に分散している実施例1におけると同じジア
ミンを含有する電荷輸送層、の各層が、上記の順
序で積層していた。 実施例 16 実施例15における2酸化珪素質誘電性層の代り
に、窒化珪素を含む厚さ150オングストロームの
誘電性層を使つたこと以外は、実施例15と同じ方
法によつて感光材料を作つた。 実施例 17 ポリ(ヒドロキシエーテル)のフエニルカーボ
ネート誘導体〔赤外分光分析によつて確認〕を下
記の手順に従つて作つた。 ビスフエノールA〔2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフエニル)−プロパン〕のポリ(ヒドロキシ
エーテル)25g(0.088モル)とピリジン15.8g
(0.2モル)とを両口アダプター付き三角フラスコ
中に乾燥1,2−ジメトキシエタン250ml中に溶
解し、この混合液中に、1,2−ジメトキシエタ
ン150ml中に加えた塩化蟻酸フエニル20.7g
(0.13モル)を撹拌しながら、徐々に加えた。発
熱反応が起つて、この混合物の温度が55乃至60℃
に上昇し、これを撹拌しながら2時間還流した。
次いで、この溶液状のフエニルカーボネートポリ
マーを、小量の砕氷と36mlの濃塩酸とともに、
3.600mlのメタノール中に徐々に加えると、この
ポリマーがフレーク状に分離したので、これを
過分取した。次に、このポリマーを1,2−ジメ
トキシエタン1000mlを溶かして、3.9%の溶液と
し、この溶液を蒸留水8000ml中に、徐々に加え
た。分離したフレーク状の沈澱を再び過分取
し、これを再びジメトキシエタン800ml中に溶解
し、この溶液をメタノール5600ml中に滴下した。
分離した沈澱を過分取し、さらに、10乃至15mm
Hgの減圧下50乃至60℃で1日間乾燥した。 かくして得られたフエニルカーボネート誘導体
約0.8g、テトラヒドロフラン7ml、トルエン7
ml、苛性ソーダ洗浄した3方晶系セレン粉末0.38
g、および1/8インチ(約3.1mm)径のステンレス
鋼小粒200gを容量4オンス(約120ml)の褐色ガ
ラスびん中で混合し、この混合物をローラミル中
で96時間練り合せて、粒径0.05乃至0.20ミクロン
のナトリウムドーブ処理済み3方晶系セレンが33
重量%分散している分散系が得られた。 次いで、0.0005インチ(約0.013mm)バード式
塗布機を使つて、この分散系を透光率20%のアル
ミニウム被覆マイラー(Mylar)樹脂上に塗布し
て、厚さ75ミクロンのマイラー基体上に、厚さ
100オングストロームのアルミニウム層を作つた。
この層状基体を135℃で5分間乾燥して、上記導
電性基体上に、厚さ0.6ミクロンの光電子発生層
を形成した。 この光電子発生層上に、50重量%のポリカーボ
ネートポリマー(Bayer社の商品:Makralon)
中に分散しているN、N′−ジフエニル−N、
N′−ビス(3−メチルフエニル)1,1′−ビフエ
ニル−4,4′−ジアミン50%を含有する電荷輸送
層を溶媒分散法によつて形成した。 かくして得られた感光材料は、(1)ポリエステル
質支持基体、(2)アルミニウム質導電性層、(3)ポリ
(ヒドロキシエーテル)フエノキシ樹脂質バイン
ダー中に分散している、ナトリウムドープ処理済
む3方晶系セレンを含有する厚さ0.6ミクロンの
光電子発生層、および(4)ポリカーボネート樹脂中
に分散している上記のジアミンを含有する電荷輸
送層の諸層が、上記の順序で積層したものであつ
た。 実施例 18 実施例17におけるように、3方晶系セレンを苛
性ソーダで処理せずに、フエニルカーボネートポ
リマー含有ポリ(ヒドロキシエーテル)樹脂質バ
インダー67容量%中に33容量%分散した形の非ド
ープ処理3方晶系セレンを包含する光電子発生層
を作つた事以外は、上記実施例におけると同じ手
順によつて感光材料を調製した。 実施例 19 実施例1乃至18によつて作つた各感光材料につ
いて下記のように、その感光性を調べた。 実施例1のアルミニウム層に相当する各導電層
を接地短絡した後に、各感光材料をピンコロナ装
置によつて暗黒中で約−1000ボルトに荷電し、そ
の表面電位を、同じく暗黒中で絶えず測定して、
その減衰を監視し、要すれば、再び約−1000ボル
トに荷電した。 0.156秒後に、各感光材料に広スペクトル帯白
色光を5ホルダ/cm2の割合で照射し、その後0.5
秒経つてから、その表面電位を電位計で測定し、
コンピユーター中に記録した。 各感光材料を光に照射した後の表面電位の、暗
黒中の表面電位に対する比率は、この材料の光導
電性の尺度であり、この比率と1との差に100を
乗じた値を放電率として計算した。すなわち、暗
黒中の感光材料の電位が−900ボルトであり、光
照射後の電位が−108ボルトであつたとすれば、
放電率は0.88×100=88%となる(実施例1を参
照)。 前記各感光材料の放電率は、次の通りであつ
た。
ており、さらに特定的には、本発明は、基体、光
電子発生層および電荷輸送層を包含し、かつ、上
記の光電子発生層は光電子発生性色素が、ポリ
(ヒドロキシエーテル)から成る樹脂質バインダ
ー組成物中に分散したものであるような、改良さ
れた積層型光感応性、すなわち感光性像形成材料
に関連している。本発明の一実施態様では、上記
の光電子発生層と電荷輸送層とが、ポリ(ヒドロ
キシエーテル)類中の、特にジフエノール類から
の誘導ポリ(ヒドロキシエーテル)類中の分散系
である。本発明による感光材料は、その中で形成
された潜像が、例えば、トナー粒子とキヤリア粒
子とから成る現像用組成物によつて可視像に転化
されるような電子写像形成システム、特にゼログ
ラフ像形成システム中の像形成部材として有用な
ものである。 周知の電子写真像形成システムは、同業者間で
光受容体または感光組成物と呼ばれている光導電
性材の表面上に静電潜像を形成して、これを現像
するものである。このような像形成システム、特
にゼログラフイーでは、光導電性絶縁層を有する
ゼログラフイー板の表面を均一に静荷電した後、
光線等のある種の電磁放射線を照射して、光導電
性部材の被照射部上にこの電荷を選択的に分散さ
せ、これによつて、非照射部上に静電潜像を形成
させる。次いで、この静電潜像を、トナー粒子と
キヤリア粒子とから成る現像用組成物によつて現
像した後、この像を紙等の適当な支持体上に転写
することができる。この電子写真像形成キステム
中で使う光導電性部材としては、導電性基体上に
沈積された光導電性絶縁材料とか、基本と光導電
性組成物との間に置かれた酸化アルミニウム遮断
薄層を有する光導電性絶縁材料等の各種のものが
知られている。この遮断薄層の主な目的は、荷電
後の光導電性層中に基本から電荷が入射されるの
を防ぐためであり、このような入射は光受容組成
物の電気的諸性質に悪影響を及ぼすことがある。 光導電性部材の例としては、有機または無機材
料から成る部材、有機または無機組成物から成る
積層型材料、光導電性物質が他の物質中に分散し
たものを含有する混成積層型材料、その他のもの
がある。ゼログラフイー中で使用する、ある種の
混成光導性層の例は米国特許第3121006号等中に
記載されており、この特許では、電気絶縁性有機
樹脂質バインダー中に、光導電性無機化合物の微
粒子が分散したものが開示されている。商品とし
ての、この光導電性組成物は、均一に分散した酸
化亜鉛粒子を含有するバインダー層から成る被覆
を施した紙製支持体の形になつている。ここで開
示されている適当なバインダー材としては、この
光導電性粒子によつて発生し、入射された電荷キ
ヤリアを、何等の長い距離に亘つては輸送するこ
とのないような材料が挙げられている。従つて、
この光導電性粒子は、被覆層全体に亘つて、粒子
同志がほぼ連続している必要があり、これによつ
て連続作業に必要とされる電荷放散を行わせるこ
ができる。このため、光導電性粒子同志を十分に
接触させて、迅速に放電させるには、通常、約50
容量%の光導電性粒子が必要とされる。このよう
に、光導電性粒子を多量に使うと、樹脂粒子同志
の物理的連続状態を損うことがあり、これによつ
て、バインダー層の機械的強度が大きく低下する
ことになる。 上記特許中で開示された特定のバインダー材の
例としては、ポリスチレン樹脂、シリコーン樹
脂、アクリルおよびメタクリルエステルポリマ
ー、アクリルおよびアルフアアクリル酸のエステ
ル誘導体ポリマー、塩素化ゴム、ビニルポリマー
およびコポリマー、セルローズエステル等が挙げ
られる。 その他の公知の光導電性組成物としては、無定
形セレン、ハロゲン処理の無定形セレン質材料、
セレン/砒素合金:セレン/テルル合金:セレ
ン/砒素/アンチモン合金等の無定形セレン質合
金類、ハロゲン処理セレン合金類、硫化カドミウ
ム等があり、これらの中でハロゲンとしては塩
素、よう素、ふつ素等が使われる。これらの光導
電性材料は通常、適当な導電性基本上に沈積され
た形でゼログラフイー像形成システム中に装備さ
れ、像形成用部材として使用される。 米国特許第4265990号等に開示されているよう
に導電性基本上に沈積された光電子発生層と輸送
層とを有する積層型感光装置や、米国特許第
4251612号等に開示されているように、正孔入射
層、正孔輸送層、光電子発生層および有機絶縁性
樹脂質上面被覆層から成る被覆感光材料が最近発
表されている。これらの特許で開示された光電子
発生層の例としては、3方晶系セレンや各種のフ
タロシアニンがあり、また、正孔輸送層の例とし
ては、不活性ポリカーボネート樹脂材中に分散し
てある種のジアミンがある。なお、上記の米国特
許第4265990号および第4251612号の開示内容の全
体は本明細書中に参照されている。 さらにまた、ベルギー特許第763540号で開示さ
れた電子写真用部材は、2枚以上の電気的活性な
層を有しており、光導電性の第1層は電荷キヤリ
アを光によつて発生し、この光発生された正孔
を、輸送性有機材料を含み、第1層に隣接する第
2活性層に注入することができる。上記の有機材
料は、使用すべきスペクトル帯は吸収しないが、
この光導電性層から光発生性正孔の注入を受容
し、この正孔を第2活性層中を通して輸送する。 積層型感光材料を開示したこの他の代表的特許
には、米国特許第3041116号、同第4115116号、同
第4047949号および同第4081274号がある。 上に述べた各感光材料は、それ自体が目的とす
る各用途には適しているが、さらに改良された装
置を要求する声が高まつている。また、光電子発
生性材料と電荷輸送性材料とを特定な、ほぱ同一
の樹脂質バインダー材中に分散することのできる
ような改良感光装置に対する要望が強くなつてお
り、さらに、光電子発生性組成物用に使う不活性
樹脂質バインダー材を接着材としても使用するこ
とができて、これによつて、光電子発生層を導電
磨き板に接着するためだけの別箇の接着層を必要
としないような改良感光材料が望まれている。さ
らにまた、弾性が有つて脆くなく、しかも薄層に
なり易くかつ溶剤で塗布することのできるような
樹脂質バインダー組成物も要望されている。その
上、光電子発生性材料や電荷輸送用材料の分散媒
として使うことができ、しかも、殆んど不活性で
あつて、ある種の既存バインダー組成物のように
環境を汚染することのないような不活性バインダ
ー組成物の発明も望まれている。 本発明の目的は、上に述べたような欠点の無
い、改良された感光材料を提供することにある。 本発明のその上の目的は、導電性層、光電子発
生層および電荷輸送層から成る、改良された感光
性像形成材料を提供することにある。 本発明のさらにその上の目的は、その光電子発
生層が、光電子発生性の組成物または色素が、あ
る種の樹脂質バインダー材中に分散しているもの
から成つている、改良された感光性像形成材料を
作り出すことにある。 本発明の上記とは別の目的は、材料中の電荷輸
送材料がある種の樹脂質バインダー材中に分散し
ているような、感光性像形成材料を提供すること
にある。 本発明の更に別箇の目的では、光電子発生性色
素と、これに隣接する電荷キヤリア輸送材料と
が、ポリ(ヒドロキシエーテル)からなる樹脂質
バインダー材中に分散しているような、改良され
た感光性像形成材料が提供される。 また、本発明の上記に加えた目的では、ジフエ
ノール類から誘導されたポリ(ヒドロキシエーテ
ル)から成る比較的不活性の樹脂質バインダー組
成物を含有する感光材料が作り出される。 本発明の上記にさらに加えた目的では、ポリ
(ヒドロキシエーテル)系樹脂質バインダー中に
分散している光電子発生性色素と、この光電子発
生層に隣接しており、かつ、ポリ(ヒドロキシエ
ーテル)系樹脂質バインダー中の分散質としての
電荷輸送性材料を含んでいる電荷キヤリア輸送層
とから成り、しかも、電子写真システム用、特
に、ゼログラフイー用像形成材料中の像形成用部
材として有用な、改良された感光性像形成材料が
提供される。 本発明の上に述べた目的およびその他の目的
は、適当な支持基体、導電性層、光電子発生層お
よび電荷キヤリア輸送層から成り、この光電子発
生層が、ある特殊の樹脂質バインダー材中に分散
している光電子発生性色素から成つているよう
な、改良された感光材料の提供によつて達成され
る。これを更に具体的に言うと、本発明のある実
施態様では、(1)基体、(2)導電性層、(3)有機および
無機の光導電性組成物類中から選ばれ、かつ、ポ
リ(ヒドロキシエーテル)系樹脂質バインダー中
に分散している材料から成る光電子発生層、およ
び(4)電荷キヤリア輸送層、の順序に積層してい
る、改良された積層型感光性像形成材料が作り出
されている。 また、本発明の範囲内に包含される像形成方法
では、上記の改良感光性像形成材料上に静電潜像
を形成し、次いで、この潜像を、トナー粒子とキ
ヤリア粒子とから成る現像剤組成物によつて現像
し、その後に、この現像された像を適当な支持体
上に転写し、更に、必要があれば、この像を熱に
よつて永続的に定着するものである。 本発明の内容とその特徴とを十分に理解するた
めには、その各種の好ましい実施態様を詳細した
以下の説明を参照されたい。 第1図で、4として示した、本発明による積層
型感光性像形成材料は、好ましくは絶縁性である
適当な支持基体1、導電性組成物8、ポリ(ヒド
ロキシエーテル)系樹脂質バインダー6中に分散
している有機または無機の光導電性物質から成る
光電子発生性組成物を含む電荷キヤリア光発生層
5、および、ポリ(ヒドロキシエーテル)等の不
活性樹脂質バインダー8中に分散している電荷輸
送性物質を含む電荷キヤリア輸送材の層7から成
つている。 支持基体1は不透明でも、ほぼ透明でもよく、
また、必要とされる機械的性質を有する各種の適
当な支持材料から成つていてもよい。従つて、こ
の基体は、有機または無機のポリマー組成物等の
絶縁性材料、またはアルミニウム、ニツケルまた
はクロム等の導電性材料から成つていてもよい。
また、本発明のある実施態様では、この導電性材
料が柔軟な基体上に沈積されている。実例として
の、この絶縁材料には、ポリエステル、ポリカー
ボネート、ポリアミド、ポリウレタン、マイラー
R(Mylar R)として市販されているテレフター
ル酸樹脂等の、この目的用の各種の公知材料があ
る。 この支持用基体は柔軟であつても強固であつて
もよく、また、板状、円筒状、巻物状または柔軟
な循環ベルト状等の各種の異つた形状のものでも
よいがマイラーR(Mylar R)として市販されて
いる材料から成る柔軟な循環ベルトとなつている
ものが好ましい。 支持基体層の厚さは経済性その他の多くの因子
によつて左右され、本材料に悪影響を及ぼさない
限り、最大200ミクロン以上から最小50ミクロン
以下までの広い範囲に亘つている。ある実施態様
では、この厚さが約60ミクロン乃至150ミクロン
となつているが、約75ミクロン乃至125ミクロン
のものが好ましい。 基体1に隣接する導電層すなわち接地板3は、
アルミニウム、ニツケル、青銅、金、チタン、ス
テンレス鋼、クロム、黒鉛等の各種のこの目的用
の導電性材料から成つていてもよいが、特にアル
ミニウムが好ましい。導電層3の厚さは、本発明
の目的達成に支障を及ぼさない限り、可成りの広
範囲に亘つたものにすることができる。従つて、
この層の厚さは、一般的に約25オングストローム
乃至約5インチ(12.7cm)の範囲であるが、好ま
しくは、約50オングストローム乃至750オングス
トロームであり、本材料の柔軟性が求められる場
合には、約80オングストローム乃至200オングス
トロームであることが更に好ましい。 導電性層3に隣接する光電子発生層5は、ポリ
(ヒドロキシエーテル)材から成る不活性樹脂質
バインダー6中に分散している有機または無機の
光導電性材料から成つている。無機光導電性材料
の実例としては、無定形セレン、セレン/テルル
合金、セレン/テルル/砒素合金、セレン/砒素
合金等のセレン合金類、硫セレン化カドミウム、
セレン化カドミウム、硫化カドミウム、3方晶系
セレンと一般に呼ばれている結晶性セレン、その
他各種のセレン/合金等の当業界の公知の材料が
ある。また、この光電子発生物質としては、ハロ
ゲンやアルカリ金属等の各種公知の材料によるド
ープ処理セレン質材料およびセレン合金がある。
使用されるドープ処理用材料には、塩素、臭素、
よう素およびナトリウムがあり、そのドープ処理
材の含有量は、約50乃至約5000ppm、好ましく
は、約100乃至300ppmである。3方晶系セレン以
外で、光電子発生層5中で使われる好ましい光導
電性材料は、セレン約95乃至99.5重量%、砒素約
5乃至0.5重量%、および、塩素約100乃至
1000ppmから成るハロゲン処理セレン/砒素合金
である。 光電子発生性色素としての有機材料の実施とし
ては、非金属性フタシアニン、金属性フタロシア
ニン、バナジルフタロシアニン、ポリ(N−ビニ
ルカルバゾール)やトリニトロフルオレノン等の
分子間電荷輸送性錯体、その他等の各種の公知材
料、ならびに、本明細書中にその全容が参考とし
て記載されている米国特許第4265990号および第
4251612号中に開示されている光電子発生性色素
がある。さらに、光電子発生性色素の他の特殊の
例としては、本明細書中にその全容が参照されて
いる米国特許第3357989号に開示されたX−型非
金属性フタロシアニン、dupont社からモナスト
ラル(Mcnastral)レツド、モナストラルバイオ
レツト、モナストラルレツドY等の商品名で市販
されているキナクリドン類を包含する銅フタロシ
アニン等の金属性フタロシアニン、米国特許第
3442781号による2,4−ジアミノトリアジン置
換体、および、Allied Chemical社から、インド
フアストダブルスカーレツト(indofast Doubie
Scarlet)、インドフアストバイオレツトレーキB
(indofast Violet Lake B)、インドフアストブ
リリアントスカーレツト(indofast Brilliand
Scarlet)および、インドフアストオレンジ等の
商品名で市販されている多環芳香族キノン類があ
る。また、各種のスカリリウム色素も光電子発生
性色素として有用である。 本発明による光電子発生層用を有機光導電性組
成物として好ましい材料はバナジルフタロシアニ
ンである。 光電子発生性の組成物または色素は、対応する
エポキシ組成物類をも包含するポリ(ヒドロキシ
エーテル)である。本発明にある実施態様におい
て、光電子発生層と導電性層とを接着する接着剤
としても作用する上記のポリ(ヒドロキシエーテ
ル)質材料は、下記の化学式で示される各種の樹
脂質組成物からなる群の内から選ばれる。 および (上記の式中で、XとYとは脂肪族基および芳香
族基から成る群から選ばれた基であり、Zは水素
原子、脂肪族基、芳香族基、カーボニル基、カー
ボキシル基、カーボネート基、等の内から選ばれ
たものであり、かつ、nは約50乃至200、好まし
くは約75乃至125の数値である。) Union Carbide社から市販されているものをも
包含する上記のポリ(ヒドロキシエーテル)類は
関連文献中で一般にフエノキシ樹脂またはエポキ
シ樹脂と呼ばれているものである。 上記ポリ(ヒドロキシエーテル)中の脂肪族基
の例としては、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、デシル、ペ
ンタデシル、エイコデシル等の1個乃至30個の炭
素原子を含むものがあり、この中で好ましいもの
は、メチル、エチル、プロピル、ブチル等の1乃
至6個の炭素原子を含むものである。同じく、芳
香族基の実例としては、6乃至25個の炭素原子か
ら成るフエニル、ナフチル、アンスリル等の基が
あり、この中で好ましいものはフエニル基であ
る。さらにまた、各種の公知置換基、すなわち、
アルキル、ハロゲン、ニトロ、スルフオ等の基が
代入された脂肪族および芳香族基も本発明の範囲
内に包含される。 z置換基の例としては、上記の脂肪族、置換脂
肪族、芳香族、置換芳香族等の基および水素原子
がある。また、zはカーボキシル、カーボニル、
カーボネート等の上記以外の各種の基から選ばれ
てもよく、この時には上記ポリ(ヒドロキシエー
テル)の相当するエステル類、カーボネート類等
ができることになる。 好ましいポリ(ヒドロキシエーテル)として
は、XとYとがメチル基等のアルキル基であり、
Zが水素原子またはカーボネート基であり、か
つ、nが75乃至100の数値であるようなポリエー
テル類がある。また、さらに好ましいポリ(ヒド
ロキシエーテル)の例としては、ベークライト、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニルプロパ
ン)すなわちビスフエノールAとエピクロロヒド
リンとの反応生成物であり、かつ、Union
Carbide社から市販されているフエノキシ樹脂
PKHH、Ciba社から市販されているエポキシ樹
脂アラルダイトR(AraiditeR)6097、Ailied
Chemical社から市販されており、かつ上記のZ
がカーボネート基であるポリ(ヒロキシエーテ
ル)フエニルカーボネート、およびエピクロロヒ
ドリンと、ジクロロビスフエノールA、テトラク
ロロビスフエノールA、テトラブロモビスフエノ
ールA、ビスフエノールF、ビスフエノール
ACP、ビスフエノールL、ビスフエノールV、
ビスフエノールS等から誘導されるポリ(ヒドロ
キシエーテル)類がある。 光導電性の組成物または色素と樹脂質バインダ
ー材とから成る光電子発生層の厚さは、一般に約
0.1ミクロン乃至約5.0ミクロン、好ましくは、約
0.3乃至1ミクロンであるが、本発明の目的達成
を妨げなければ、上記の範囲外であつてもよい。 ポリ(ヒドロキシエーテル)系樹脂質バインダ
ー組成物6中に含まれる光電子発生性の組成物ま
たは色素の量は必ずしも一定しないが、一般的に
は、約10乃至60容量%の光電子発生性色素が約40
乃至90容量%のポリ(ヒドロキシエーテル)系バ
インダー中に分散しており、好ましくは、約20乃
至30容量%のこの色素が、約70乃至80容量%のバ
インダー組成物中に分散している。本発明のある
好ましい実施態様中の光電子発生性色素の含有量
としては、75容量%のポリ(ヒドロキシエーテ
ル)系バインダー組成物中に25容量%が分散して
いる。 本発明の上記のものとは別の実施態様による感
光材料では、そのポリ(ヒドロキシエーテル)系
バインダー組成物中に、約10乃至20容量%の、前
記の活性ジアミン質輸送層が、別記の樹脂質バイ
ンダー材の代りとして組み込まれている。 電荷キヤリア輸送層7は、正孔を輸送すること
のできる各種の適当な材料から成つており、その
厚さは約5乃至50ミクロン、好ましくは約20乃至
40ミクロンである。この電荷キヤリア輸送用材料
は不活性樹脂質バインダー8中に分散している。
本発明のある好ましい実施態様では、有機樹脂質
材料8中に、下記の化学式で示される分子が分散
しているもので、この輸送層が形成されている。 〔上記の式中で、XはオルトCH3、メタCH3、パ
ラCH3、オルトCl、メタClおよびパラClから成る
群から選ばれたものである。〕 米国特許第4265990号と同第4251612号中で詳述
されているこの電荷輸送層は、使用すべきスペク
トル帯である可視光線をほとんど吸収しない。 上記の式に相当するN、N、N′、N′−テトラ
フエニル(1,1−ビフエニル)4,4′−ジアミ
ン類の実例としては、N、N′−ジフエニル−N、
N′−ビス(アルキルフエニル)−(1,1′−ビフエ
ニル)−4,4′−ジアミン(上記中のアルキル基
は、2−メチル、3−メチル、4−メチル等のメ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキ
シル基等の中から選ばれれたものである)。塩素
で置換されたこの種のジアミンは、N、N′−ジ
フエニル−N、N′−ビス(ハロフエニル)−(1,
1′−ビスフエニル)−4,4′−ジアミンと呼ばれ
ることがある(上記中のハロゲンは2−クロロ、
3−クロロまたは4−クロロである)。 樹脂質バインダー8中に分散されて、正孔輸送
層を形成すべき、上記以外の電気的活性物質に
は、トリフエニルメタン、ビス(4−ジエチルア
ミン−2−メチルフエニル)フエニルメタン、
4′,4″−ビス(ジエチルアミン)−2′,2″−ジメチ
ルトリフエニルメタン等がある。 電荷輸送層7用の不活性樹脂質材料8は、本明
細書中にその全容が考照されている米国特許第
3121006号中に記載された多くの不活性樹脂中か
ら選んでもよい。さらにまた、このバインダー材
8は、本明細書中で光電子発生層5用とて前に述
べたポリ(ヒドロキシエーテル)系バインダーか
ら成つていてもよい。従つて、電荷輸送層7用の
バインダー組成物8を、光電子発生層5用の樹脂
質バインダー材6と同じ材料にしてもよい。ま
た、これらのポリ(ヒドロキシエーテル)組成物
以外の、輸送層7用として有用な有機樹脂質バイ
ンダー材としては、ポリカーボネート類、アクリ
ル酸ポリマー類、ビニルポリマー類、セルローズ
ポリマー類、ポリエステル類、ポリシロキサン
類、ポリアミド類、ポリウレタン類、エポキシ
類、および、これらポリマー類のブロツク、ラン
ダムまたは交互共重合体等がある。これらの中で
好ましいバインダー材8には、その分子量が約
20000乃至100000のポリカーボネート樹脂類、特
に分子量約50000乃至100000のもの、および
Union Carbide社商品、ベークライトフノキシ樹
脂PKHH、Ciba社商品、AralditeR6097(変性固
体エポキシ樹脂)等の商品名で市販されているポ
リ(ヒドロキシエーテル)類やエポキシ樹脂類、
ならびに、ポリ(ヒドロキシエーテル)のフエニ
ルカーボネートがある。 電荷輸送性組成物と、これが分散している樹脂
質バインダー8との比率は色々であるが、通常は
約10乃至75重量%、好ましくは、約40乃至50重量
%の電荷輸送性組成物が、約25乃至90重量%、好
ましくは、約50乃至60重量%のバインダー材中に
分散している。 電荷輸送層の厚さは、他の層の厚さや、当感光
材料の電気的性質等の多くの因子によつて異なる
ものの、一般的には、この実施態様におけるよう
に約5乃至50ミクロンであるが、本発明の目的達
成に妨げとならなければ、この範囲以外であつて
もよい。 第2図に示した、本発明による好ましい感光性
像形成材料10は、厚さ約75ミクロンの絶縁性デ
ユポン社商品、ポリエチレンテレフタレートフイ
ルム、マイラーR(MylarR)から成る基体13、
この層に隣接する厚さ約100オングストロームの
導電性アルミニウム板17、25容量%、の3方晶
系セレンが、75容量%のポリ(ヒドロキシエーテ
ル)系樹脂質バインダー〔Union Carbide社の商
品、ベークライトフエノキシ樹脂PKHH〕中に
分散しているものから成る、厚さ約0.5ミクロン
の光発生層19、および、50重量%のN,N′−
ジフエニル−N,N′−ビス(3−メチルフエニ
ル)−(1,1′−ビスフエニル)−4,4′−ジアミ
ンが、50重量%のポリカーボネート組成物23〔商
品名:マクラロンR(MakralonR)〕中に分散して
いるものから成る厚さ約25ミクロンの電荷輸送層
21を包含している。 また、第3図に示した、本発明による感光性像
形成材料の好ましい実施態様25では、厚さ約75
ミクロンのマイラーR(MylarR)製絶縁性基体3
0、厚さ約100オングストロームのアルミニウム
層34、25容量%のバナジルフタロシアニンが75
容量%のポリ(ヒドロキシエーテル)〔Union
Carbide社発売の商品ベークライト(Bakelite)
フエノキシ樹脂PKHH35〕中に分散しているも
のから成る、厚さ約0.5ミクロンの光電子発生層
34、および、約50重量%のジアミン〔N、
N′−ジフエニル−N、N′−ビス(3−メチルフ
エニル)−(1,1′−ビフエニル−4,4′−ジアミ
ン〕が、約50重量%のポリ(ヒドロキシエーテ
ル)〔Union Carbide社の商品名:ベークライト
フエノキシ樹脂PKHH37〕中に分散しているも
のから成る、厚さ約25ミクロンの電荷輸送層36
が示されている。 さらに、第4図に示されている本発明の上記と
は別の実施態様では、光電子発生層34とアルミ
ニウム層37との間に、随意設置層としては誘電
性層33が組込まれている。この誘電性層33用
材料の例としては、酸化アルミニウム、特に
Al2O3、酸化珪素、窒化珪素、チタン酸塩等があ
る。この層の厚さは、通常約0.1ミクロン(100オ
ングストローム)乃至1ミクロン(1000オングス
トローム)であるが、本発明の目的達成に悪影響
がなければ、上記の範囲外の厚さでもよい。 本発明による感光性像形成材料は、各種の電子
写真用像形成システム、特にこの材料上にゼログ
ラフイー潜像を形成するようなシステム中に組み
込むことができる。この潜像は、トナー粒子とキ
ヤリア粒子とから成る現像剤組成物に接触して現
像される。次いで、この可視像を紙等の適当な基
体上に転写し、さらに、必要があれば、熱その他
の手段によつて、この基体上に定着することもで
きる。 連続作業式ゼログラフイー装置中で、本発明に
よる像形成材料を使つて、連続的に多くのコピー
を作る場合には、転写後に残留するトナー材と同
様に、可視像を受像部材上に転写した後に感光体
上に残存する全電荷を、次の作業サイクルに入る
前に、この感光体上から除去する。本材料上に残
留する電荷を除くには、通常、光導電性キヤリア
発生層を均一に照明、接地しながら、感光体上の
電気絶縁性フイルム上方の空気をイオン化して行
う。例えば、電荷除去は、光源による照明下での
交流コロナ放電によつて行うことができる。 本発明による感光性像形成材料は公知の種々な
方法によつて作ることができ、その1つとして
は、本明細書中に、参考としてその全容が示され
ている米国特許第4265990号による方法がある。
ある製造方法の例においては、3方晶系セレン等
の光電子発生性材料と、ポリ(ヒドロキシエーテ
ル)等の樹脂質バインダー材とを、メチルエチル
ケトンと酢酸セロゾルブとの混合溶媒中で混合し
て、約0.1乃至5ミクロン程度の微粒3方晶系セ
レンを準備するが、これには約1日乃至3日を要
する。次いで、このセレン分散液を、バード
(Bird)塗布機によつて導電性層上に塗布し、約
130℃で5分程度乾燥する。この光電子発生層上
に、溶液塗布等の公知の方法によつて輸送層を塗
布し、これを135℃で約5分間乾燥する。本発明
の感光材料内に誘電性層を付加設置する場合に
は、上記の導電性層上の公知の方法によつて、こ
の付加層を蒸着することができる。 以下の記述においては、本発明の内容をそのい
くつかの好ましい実施態様によつて、さらに詳細
に説明するが、これらの実施例は本発明の説明用
のものであり、本発明は、以下に述べる材料、条
件、工程パラメーターのみに限定されるものでは
ないことを了知されたい。なお、以下の実施例中
における「部」と「%」とは、特に指定されない
限り、重量基準のものである。 実施例 1 17mlのメチルエチルケトン、7.7mlの酢酸メチ
ルセロゾルブ、3.3gの3方晶系セレン粉末、1.6
gのポリ(ヒドロキシエーテル)〔Union
Carbide社製ベークライトフエノキシPKHH〕、
および200gの直径1/8インチ(約3.2mm)の316ス
テンレス鋼細粒を4オンス(約120ml)容量の褐
色ガラスびん中で混合し、この混合物をローラー
ミルで96時間練り合せて、フエノキシPKHH67
容量%中に粒径0.05乃至0.20ミクロンの3方晶系
セレン粒子33容量%が分散したものを作つた。こ
の分散系約1.5gを、0.025gのN、N′−ジフエニ
ル−N、N′−ビス(3−メチルフエニル)−1,
1′−ビフエニル−4,4′−ジアミンのテトラヒド
ロフラン溶液2.5g中に加えた。 次いで、厚さ75ミクロンのポリエステル製支持
基体上にアルミニウムを蒸着して作つた、透光度
20%、厚さ100オングストロームのアルミニウム
導電性層上に、上記の混合物を0.0005インチ(約
0.013mm)バード式塗布機によつて、塗布し、次
にこれを135℃で5分間乾燥して、72容量%のポ
リ(ヒドロキシエーテル)PKHH中に、28容量
%の3方晶系セレンが分散しているものから成る
厚さ0.6ミクロンの光電子発生層を形成した。 その後、50%のポリカーボネート〔Bayer社商
品:マクラロン(Makralon)中に50%のN、
N′−ジフエニル−N、N′−ビス(3−メチルフ
エニル)−1,1′−ビフエニル−4,4′−ジアミ
ンが分散しているものから成る厚さ25ミクロンの
電荷輸送層を、溶媒分散法によつて、上記の光電
子発生層上に形成した。 かくして、ポリエステル製基体、この基体の隣
接するアルミニウム製導電性層、この層に隣接
し、かつ、フエノキシ樹脂PKHH中に分散して
いる3方晶系セレンから成る光電子発生層、およ
び、この光電子発生層上を被覆し、かつ、上記の
ジアミンがポリカーボネート中に分散しているも
のから成る電荷輸送層を包含する感光材料が得ら
れた。 実施例 2 実施例1において、アルミニウム導電性層上に
光電子発生層を形成する前に、このアルミニウム
層上に、稀薄酸素ガス中で珪素を減圧蒸着する公
知の方法によつて2酸化珪素から成る厚さ150オ
ングストロームの誘電性層を作つたこと以外は、
実施例1におけると同様な手段によつて感光材料
を作つた。この感光材料は、(1)ポリエステル製支
持基体、(2)アルミニウム製導電性層、(3)2酸化け
い素製誘電性層、(4)フエノキシ樹脂PKHH中に
分散している3方晶系セレンを包含する光電子発
生層、および、(5)ポリカーボネート中に分散して
いる、実施例1中のジアミンを包含する電荷輸送
層、の順序で積層されたものであつた。 実施例 3 実施例1におけるアルミニウムの代りに、ポリ
エステル支持基体上にニツケルを100オングスト
ロームの厚さに蒸着したこと以外は、実施例1に
おけると同様な方法によつて感光材料を調製し
た。この感光材料は、(1)ポリエステル製支持基
体、(2)ニツケル製導電性層、(3)ポリ(ヒドロキシ
エーテル)系樹脂中に分散している3方晶系セレ
ンを包含する光電子発生層、および、(4)実施例1
中のジアミンがポリカーボネート中に分散してい
るものから成る電荷輸送層の順序で積層されてい
た。 実施例 4 実施例3において、ニツケル導電性層上に光電
子発生層を形成する前に、このニツケル層上に厚
さ150オングストロームの2酸化けい素から成る
誘電層を、けい素の稀薄酸素ガス中での減圧蒸着
によつて形成したこと以外は、実施例3と同様な
手段を用いて感光材料を作つた。 この材料は、(1)ポリエステル支持基体、(2)ニツ
ケル導電性層、(3)2酸化けい素製誘電性層、(4)ポ
リ(ヒドロキシエーテル)系樹脂質バインダー中
に分散している3方晶系セレンを包含する光電子
発生層、および、(5)ポリカーボネート中に分散し
ている実施例1中のジアミンを包含する電荷輸送
層、の順序に積層されていた。 実施例 5 実施例1におけるアルミニウムの代りに、透光
率20%厚は100オングストロームのクロム層をポ
リエステル製支持基体上に設けたこと以外は、実
施例1と同様な方法によつて感光材料を作つた。 この感光材料では、(1)ポリエステル質支持基
体、(2)クロム質導電性層、(3)ポリ(ヒドロキシエ
ーテル)系樹脂質バインダー中に分散している3
方晶系セレンを包含する光電子発生層、および、
(4)ポリカーボネート中に分散している実施例1の
ジアミンを包含する電荷輸送層、がこの順序で積
層されていた。 実施例 6 実施例5において導電性クロム層上に光電子発
生層を設ける前に、このクロム層の上に、稀薄酸
素ガス中でのけい素の減圧蒸着法による、厚さ
150オングストロームの2酸化けい素質誘導性層
を形成したこと以外は、実施例5におけると同様
な方法によつて感光材料を調製した。この材料で
は、(1)ポリエステル質支持基体、(2)クロム質導電
性層、(3)2酸化けい素質誘電性層、(4)ポリ(ヒド
ロキシエーテル)系樹脂質バインダー中に分散し
ている3方晶系セレンを包含する光電子発生層、
および(5)ポリカーボネート中に分散している実施
例1のジアミンを包含する電荷輸送層が、この順
序で積層されていた。 実施例 7 実施例1における、ポリ(ヒドロキシエーテ
ル)系フエノキシ樹脂質バインダー中の3方晶系
セレン分散系の2g中に、メチルエチルケトンと
メチルセロゾルブとの体積比2:1の混合液を2
ml加え、これによつて得られた稀釈分散系を実施
例1におけると同様に処理した後に、アルミニウ
ム質導電性層上に被覆した。上記のように稀釈し
たため、厚さ0.4ミクロンの光電子発生層を有す
る感光材料が得られた。 この感光材料では、(1)ポリエステル質支持基
体、(2)アルミニウム質導電性層、(3)ポリ(ヒドロ
キシエーテル)中に分散している3方晶系セレン
から成る厚さ0.4ミクロンの光電子発生層、およ
び(4)ポリカーボネート中に分散している実施例1
のジアミンを包含する電荷輸送層が、上記の順序
に積層されていた。 実施例 8 実施例7におけるポリ(ヒドロキシエーテル)
フエノキシ樹脂中の3方晶系の分散系を、さらに
4mlの、メチルエチルケトンと酢酸メチルセロゾ
ルブとの混合溶媒(混合容量比、2/1)によつ
て稀釈したこと以外は、実施例7と同じ方法によ
つて、厚さ0.3ミクロンの光電子発生層を包含し
た感光材料を調製した。 かくして得られた感光材料では、(1)ポリエステ
ル質支持基体、(2)アルミニウム質導電性層、(3)ポ
リ(ヒドロキシエーテル)フエノキシ樹脂質バイ
ンダー中に分散している3方晶系セレンからな
る、厚さ0.3ミクロンの光電子発生層、次いで(4)
ポリカーボネート中に分散している実施例1のジ
アミンを包含する電荷輸送層の順序に積層されて
いた。 実施例 9 実施例1における、ポリ(ヒドロキシエーテ
ル)中の3方晶系セレンの分散系を作つた後、こ
の分散系2g中に、10重量%のポリ(ヒドロキシ
エーテル)〔Union Carbide社製ベークライトフ
エノキシPKHH〕がメチルエチルケトンと酢酸
メチルセロゾルブとの混合溶媒(混合重量比:
3/1)中に分散している分散系2gを加え、こ
の稀釈分散系をテトラヒドロフラン中に加れてか
ら、実施例1におけると同様に処理した後、アル
ミニウム基体上に塗りつけた事以外は実施例1に
おけると同じ方法によつて感光材料を作製した。
この材料中の光電子発生層は、上記の希釈操作の
ため、85容量%のポリ(ヒドロキシエーテル)フ
エノキシ樹脂中の、15容量%の3方晶系セレンの
分散系となつていた。 かくして得られた感光材料は、(1)ポリエステル
質支持基体、(2)アルミニウム製導電性層、(3)15容
量%の3方晶系セレンの含有する厚さ6ミクロン
のポリ(ヒドロキシエーテル)中の3方晶系セレ
ンの分散系から成る光電子発生層、次に(4)ポリカ
ーボネート樹脂バインダー中に分散している実施
例1のジアミンを包含する電荷輸送層、の順序の
積層体であつた。 実施例 10 メチルエチルケトン17ml、酢酸メチルセロゾル
ブ2.7ml、苛性ソーダで逆洗または洗浄した3方
晶系セレン3.3g、ポリ(ヒドロキシエーテル)
〔Union Carbide社商品、ベークライトフエノキ
シPKHH〕1.6gおよび直径1/8インチ(約3.2mm)
の316ステンレス鋼小粒200gを容量4オンス(約
120ml)の褐色ガラスびん中に入れた。次いで、
この混合物をローラーミル中で96時間さらに混合
して、60容量%のポリ(ヒドロキシエーテル)中
に33容量%のナトリウムドープ処理済み3方晶系
セレンが分散している分散系を作つた。 この分散系1.5gを、ジアミン〔N、N′−ジフ
エニル−N、N′−ビス(3−メチルフエニル)−
1,1−ビフエニル−4,4′−ジアミン〕のテト
ラヒドロフラン溶液2.5g(上記ジアミン0.025g
を含む。)中に加え、得られた混合物を0.0005イ
ンチ(約0.013mm)バード式塗布機によつて、透
光度20%のアルミニウム被覆ポリエステル層(厚
さ75ミクロンのポリエステル支持体上に厚さ100
オングストロームのアルミニウム被覆を施したも
の)上に塗り、この層を135℃で5時間乾燥して、
72容量%のポリ(ヒドロキシエーテル)樹脂質バ
インダー中に28容量%の3方晶系セレンが分散し
ているものから成る厚さ約0.6ミクロンの光電子
発生層を形成した。 次に、50重量%のポリカーボネート〔商品名:
マクラロン(Makralon)〕中の50重量%のN、
N′−ジフエニル−N、N′−ビス(3−メチルフ
エニル)1,1′−ビフエニル−4,4′−ジアミン
の分散系の形で、このジアミンを50重量%含有す
る厚さ25ミクロンの電荷輸送層を、溶媒分散の方
法によつて上記の光電子発生層上に形成した。 かくして得られた感光材料は、(1)ポリエステル
質支持基体、(2)アルミニウム質導電性層、(3)ナト
リウムによるドープ処理済み3方晶系セレンが、
ポリ(ヒドロキシエーテル)フエノキシ樹脂質バ
インダー中に分散しているものから成る、厚さ
0.6ミクロンの光電子発生層、および(4)実施例1
のジアミンがポリカーボネート質樹脂中に分散し
たものから成る電荷輸送層、が、この順序に積層
したものであつた。 実施例 11 17mlのメチルエチルケトン、7.7mlの酢酸メチ
ルセロゾルブ、3.3gの、PH7燐酸ナトリウム緩
衝溶で洗浄した3方晶系セレン、1.6gのポリ
(ヒドロキシエーテル)〔Union Carbide社商品:
ベークライトフエノキシPKHH〕および200gの
直径1/8インチ(約3.2mm)の316ステンレス鋼小
粒を容量4オンス(約120ml)の褐色びん中に入
れ、この混合物を、さらにローラーミル中で96時
間混合して、粒子径0.05乃至0.2ミクロンのナト
リウムドープ処理済み3方晶系セレン33容量%
が、上記ポリ(ヒドロキシエーテル)系樹脂質バ
インダー67容量%中に分散した分散系を得た。 この分散系1.5gを、N、N′−ジフエニル−N、
N′−ビス(3−メチルフエニル)1,1′−ビフエ
ニル−4,4′−ジアミンのテトラヒドロフラン溶
液2.5g(上記ジアミンの含有量:0.025g)を加
え、この混合物を0.0005インチ(約0.013mm)バ
ード式塗布機を使つて、実施例8中で述べた透光
度20%のアミニウム被覆ポリエステル板上に塗布
し、135℃で5分間乾燥して、導電性基体上に光
電子発生層を形成した。 次いで、この光電子発生層上に、50重量%のポ
リカーボネート〔商品名:マクラロン
(Makralon)〕中に50重量%のN、N′−ジフエニ
ル−N、N′−ビス(3−メチルフエニル)1,
1′−ビフエニル−4,4′−ジアミンが分散してい
る分散系の形で上記のジアミンを50重量%含有す
る厚さ25ミクロンの電荷輸送層を溶媒分散法によ
つて形成した。 実施例 12 3方晶系セレンを、PH10の燐酸ナトリウム緩衝
液を使つて処理し、ポリ(ヒドロキシエーテル)
フエノキシ系樹脂中に、ナトリウム処理した3方
晶系セレンが分散している分散系から成る光電子
発生層を作つたこと以外は、実施例11におけると
同じ方法によつて感光材料を作製した。 実施例 13 実施例1中の樹脂質バインダーとして、ベーク
ライトフエノキンPKHHの代りに、Ciba社の商
品、アラルダイトR(AralditeR)6097〔変性固体
エポキシ樹脂〕を使い、また、酢酸メチルセロゾ
ルブの代りに同量のトルエンを使つたこと以外
は、実施例1におけると同じ方法を使つて、67容
量%のポリ(ヒドロキシエーテル)系樹脂質バイ
ンダー、アラルダイトR6097中に、33容量%の3
方晶系セレンが分散している分散系を調製し、こ
の分散系を使用して感光材料を作つた。 この感光材料は、(1)ポリエステル質支持基体、
(2)アルミニウム導電性層、(3)ポリ(ヒドロキシエ
ーテル)樹脂質バインダー、アラルダイトR6097
中に分散している3方晶系セレンから成る厚さ
0.6ミクロンの光電子発生層、および(4)ポリカー
ボネート中に実施例1におけるジアミンが分散し
ているものから成る電荷輸送層が、この順序に積
層したものであつた。 実施例 14 実施例13中のポリエステル質支持体上に、アル
ミニウムの代りに透光度20%、厚さ100オングス
トロームのクロム層を沈積したこと以外は、実施
例13におけると同じ方法によつて感光材料を作つ
た。 かくして得られた感光材料は、(1)ポリエステル
質支持基体、(2)クロム質導電性層、(3)67容量%の
ポリ(ヒドロキシエーテル)樹脂質バインダー、
アラルダイトR6097、中に33容量%の3方晶系セ
レンが分散したものとしての3方晶系セレンを含
有する厚さ0.6ミクロンの光電子発生層、および
(4)ポリカーボネート系樹脂中に分散している実施
例1におけると同じジアミンを含有する電荷輸送
層、のこの順序の積層生成物であつた。 実施例 15 実施例14において、導電性クロム層上に光電子
発生層を形成するに先立つて、このクロム層上
に、厚さ150オングストロームの2酸化珪素質誘
電性層を、低圧酸素ガス中の珪素の真空蒸着等の
公知の手段によつて形成した事以外は、実施例14
におけると同じ方法を使つて感光材料を作つた。 この感光材料中では、(1)ポリエステル質支持基
体、(2)クロム質導電性層、(3)2酸化珪素質誘電性
層、(4)67容量%のポリ(ヒドロキシエーテル)樹
脂質バインダー、アラルダイトR6097、中に33容
量%の3方晶系セレンが分散している分散系とし
ての3方晶系セレンを含有する、厚さ0.6ミクロ
ンの光電子発生層、および(5)ポリカーボネート樹
脂中に分散している実施例1におけると同じジア
ミンを含有する電荷輸送層、の各層が、上記の順
序で積層していた。 実施例 16 実施例15における2酸化珪素質誘電性層の代り
に、窒化珪素を含む厚さ150オングストロームの
誘電性層を使つたこと以外は、実施例15と同じ方
法によつて感光材料を作つた。 実施例 17 ポリ(ヒドロキシエーテル)のフエニルカーボ
ネート誘導体〔赤外分光分析によつて確認〕を下
記の手順に従つて作つた。 ビスフエノールA〔2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフエニル)−プロパン〕のポリ(ヒドロキシ
エーテル)25g(0.088モル)とピリジン15.8g
(0.2モル)とを両口アダプター付き三角フラスコ
中に乾燥1,2−ジメトキシエタン250ml中に溶
解し、この混合液中に、1,2−ジメトキシエタ
ン150ml中に加えた塩化蟻酸フエニル20.7g
(0.13モル)を撹拌しながら、徐々に加えた。発
熱反応が起つて、この混合物の温度が55乃至60℃
に上昇し、これを撹拌しながら2時間還流した。
次いで、この溶液状のフエニルカーボネートポリ
マーを、小量の砕氷と36mlの濃塩酸とともに、
3.600mlのメタノール中に徐々に加えると、この
ポリマーがフレーク状に分離したので、これを
過分取した。次に、このポリマーを1,2−ジメ
トキシエタン1000mlを溶かして、3.9%の溶液と
し、この溶液を蒸留水8000ml中に、徐々に加え
た。分離したフレーク状の沈澱を再び過分取
し、これを再びジメトキシエタン800ml中に溶解
し、この溶液をメタノール5600ml中に滴下した。
分離した沈澱を過分取し、さらに、10乃至15mm
Hgの減圧下50乃至60℃で1日間乾燥した。 かくして得られたフエニルカーボネート誘導体
約0.8g、テトラヒドロフラン7ml、トルエン7
ml、苛性ソーダ洗浄した3方晶系セレン粉末0.38
g、および1/8インチ(約3.1mm)径のステンレス
鋼小粒200gを容量4オンス(約120ml)の褐色ガ
ラスびん中で混合し、この混合物をローラミル中
で96時間練り合せて、粒径0.05乃至0.20ミクロン
のナトリウムドーブ処理済み3方晶系セレンが33
重量%分散している分散系が得られた。 次いで、0.0005インチ(約0.013mm)バード式
塗布機を使つて、この分散系を透光率20%のアル
ミニウム被覆マイラー(Mylar)樹脂上に塗布し
て、厚さ75ミクロンのマイラー基体上に、厚さ
100オングストロームのアルミニウム層を作つた。
この層状基体を135℃で5分間乾燥して、上記導
電性基体上に、厚さ0.6ミクロンの光電子発生層
を形成した。 この光電子発生層上に、50重量%のポリカーボ
ネートポリマー(Bayer社の商品:Makralon)
中に分散しているN、N′−ジフエニル−N、
N′−ビス(3−メチルフエニル)1,1′−ビフエ
ニル−4,4′−ジアミン50%を含有する電荷輸送
層を溶媒分散法によつて形成した。 かくして得られた感光材料は、(1)ポリエステル
質支持基体、(2)アルミニウム質導電性層、(3)ポリ
(ヒドロキシエーテル)フエノキシ樹脂質バイン
ダー中に分散している、ナトリウムドープ処理済
む3方晶系セレンを含有する厚さ0.6ミクロンの
光電子発生層、および(4)ポリカーボネート樹脂中
に分散している上記のジアミンを含有する電荷輸
送層の諸層が、上記の順序で積層したものであつ
た。 実施例 18 実施例17におけるように、3方晶系セレンを苛
性ソーダで処理せずに、フエニルカーボネートポ
リマー含有ポリ(ヒドロキシエーテル)樹脂質バ
インダー67容量%中に33容量%分散した形の非ド
ープ処理3方晶系セレンを包含する光電子発生層
を作つた事以外は、上記実施例におけると同じ手
順によつて感光材料を調製した。 実施例 19 実施例1乃至18によつて作つた各感光材料につ
いて下記のように、その感光性を調べた。 実施例1のアルミニウム層に相当する各導電層
を接地短絡した後に、各感光材料をピンコロナ装
置によつて暗黒中で約−1000ボルトに荷電し、そ
の表面電位を、同じく暗黒中で絶えず測定して、
その減衰を監視し、要すれば、再び約−1000ボル
トに荷電した。 0.156秒後に、各感光材料に広スペクトル帯白
色光を5ホルダ/cm2の割合で照射し、その後0.5
秒経つてから、その表面電位を電位計で測定し、
コンピユーター中に記録した。 各感光材料を光に照射した後の表面電位の、暗
黒中の表面電位に対する比率は、この材料の光導
電性の尺度であり、この比率と1との差に100を
乗じた値を放電率として計算した。すなわち、暗
黒中の感光材料の電位が−900ボルトであり、光
照射後の電位が−108ボルトであつたとすれば、
放電率は0.88×100=88%となる(実施例1を参
照)。 前記各感光材料の放電率は、次の通りであつ
た。
【表】
上の表中の放電率は、光照射によつて失われた
電荷量を示したものである。従つて、実施例1の
感光材料では88%の電荷が失われていて、十分な
光導性があり、従つて、静電潜像形成用に使用可
能であることが示されている。 上述の如く、本発明をその好ましい実施例につ
いて説明したが、この事は、本発明がこの実施諸
例だけに限定されると言う事ではない。当業技術
者は、これら実施例の変造品、改造品を作る可能
性を認めるであろうが、これらの変、改造品も本
発明の趣旨および特許請求の範囲内に包含される
ものである。
電荷量を示したものである。従つて、実施例1の
感光材料では88%の電荷が失われていて、十分な
光導性があり、従つて、静電潜像形成用に使用可
能であることが示されている。 上述の如く、本発明をその好ましい実施例につ
いて説明したが、この事は、本発明がこの実施諸
例だけに限定されると言う事ではない。当業技術
者は、これら実施例の変造品、改造品を作る可能
性を認めるであろうが、これらの変、改造品も本
発明の趣旨および特許請求の範囲内に包含される
ものである。
添付図面は本発明のいくつかの好ましい実施態
様を示したものである。すなわち、第1図は、本
発明による感光性像形成材料の一部を図解部に示
した断面図であり、第2図は本発明による感光性
像形成材料の別の実施態様の一部図解的断面図で
あり、第3図と第4図とはともに本発明による感
光性像形成材料を説明するための一部図解的断面
図である。 4,10および25……本発明の像形成材料、
1,13および30……支持基体、3,17およ
び32……導電性層、5,19および34……光
電子発生層、7,21および36……電荷輸送
層、33……誘電性層。
様を示したものである。すなわち、第1図は、本
発明による感光性像形成材料の一部を図解部に示
した断面図であり、第2図は本発明による感光性
像形成材料の別の実施態様の一部図解的断面図で
あり、第3図と第4図とはともに本発明による感
光性像形成材料を説明するための一部図解的断面
図である。 4,10および25……本発明の像形成材料、
1,13および30……支持基体、3,17およ
び32……導電性層、5,19および34……光
電子発生層、7,21および36……電荷輸送
層、33……誘電性層。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 改良された積層型感光性像形成材料であつ
て、 (1) 任意に設けられる支持基体、 (2) 導電性層、 (3) 式() または、式() 〔上記両式中で、XとYとは、それぞれ脂肪族
基および芳香族基から成る群から独自に選ばれ
た基であり、Zは水素原子、脂肪族基または芳
香族基を示し、nは約50乃至約200の数値を表
わす。〕 で示されるポリ(ヒドロキシエーテル)から成
る群から選ばれた樹脂室バインダー材料中に分
散している有機または無機導電性組成物を含む
光電子発生層、および (4) 上記の光電子発生層に接触する電荷輸送層で
あつて、絶縁性有機樹脂質バインダー中に分散
していて、かつ次式、 〔上記式中、Xはオルト(CH3)、メタ
(CH3)、パラ(CH3)、オルト(Cl)、メタ
(Cl)およびパラ(Cl)から成る群から選ばれ
た基である。〕 で示される電気的活性組成物を含む電荷輸送
層、 を含む感光性像形成材料。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US420961 | 1982-09-21 | ||
| US06/420,961 US4439507A (en) | 1982-09-21 | 1982-09-21 | Layered photoresponsive imaging device with photogenerating pigments dispersed in a polyhydroxy ether composition |
Publications (2)
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