JPH04149028A - 針状バリウムフェライト磁性粉及びその製造法 - Google Patents

針状バリウムフェライト磁性粉及びその製造法

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高密度磁気記録方式用垂直磁気記録方式の塗
布型媒体に使用する針状バリウムフェライト磁性粉及び
その製造法、詳しくは、針状で、焼結がきわめて少なく
、且つ飽和磁化の高いバリウムフェライト磁性粉及びそ
の製造法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、バリウムフェライト磁性粉には板状のものと針状
のものが知られている。板状のものの製造法としては、
例えば、共沈法、ガラス結晶化法、水熱合成法等、種々
の方法が知られている。また、針状のものの製造法とし
ては、例えば、針状のオキシ水酸化鉄等を炭酸バリウム
等で被覆した後、焼成する方法(特開昭61−1046
02号公報参照)が知られている。
(発明が解決しようとする課題〕 しかし、針状のものは、原料鉄化合物の針状形状を焼成
時に保持するのが難しく、焼成温度が低ければ、針状を
保持できるが、飽和磁化が低くなり、また焼成温度が高
ければ、飽和磁化を高くできるが、焼結してしまい針状
が保持できなくなるという問題があった。焼成温度を低
くして時間を長くする方法もあるが、やはり焼結も時間
と共に進行するし、生産効率からも好ましい方法とはい
えない。
また、特開昭6に104602号公報に記載されている
製造法においては、炭酸バリウムによるオキシ水酸化鉄
の被覆を、塩化バリウムに重炭酸ソーダ又は炭酸ソーダ
を反応させる方法により行っているが、この方法では、
炭酸バリウムを充分に微細なコロイド粒子としてオキシ
水酸化鉄に被覆することができず、得られるバリウムフ
ェライト磁性粉の磁気特性が不充分であった。これは、
生成する炭酸バリウムが充分に微細でないこと、及びバ
リウムの一部が溶出してしまうためである。
従って、本発明の目的は、前記問題点を解決し、針状で
、焼結しておらず、且つ飽和磁化が従来のものと比較し
て飛躍的に向上したバリウムフェライト磁性粉及びその
製造法を提供することにある。
(課題を解決するための手段] 本発明者等は、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果
、バリウム化合物で被覆した針状のオキシ水酸化鉄又は
酸化鉄を焼成して針状バリウムフェライト磁性粉を製造
する際に、予め、上記オキシ水酸化鉄又は酸化鉄の粒子
表面をSi及びA1の少なくとも1種の元素の酸化物及
び/又は水酸化物で被覆しておくことにより、焼結が少
なくなり、更に、リン酸を添加しておくことにより、焼
結が更に少なくなり、しかも、飽和磁化が向上した針状
バリウムフェライト磁性粉が得られることを知見した。
また、本発明者等は、針状のオキシ水酸化鉄又は酸化鉄
をバリウム化合物で被覆する際に、塩化バリウム等の水
溶性バリウム化合物を含む針状のオキシ水酸化鉄又は酸
化鉄のスラリーに、水酸化アルカリを添加してpHを8
以上にし、このスラリーに炭酸ガス又は炭酸塩の炭酸源
を添加し、pH8〜12の範囲で炭酸バリウムを析出さ
せることにより、微細な炭酸バリウムのコロイド粒子を
生成させることができ、上記オキシ水酸化鉄又は酸化鉄
を炭酸バリウムで均一に被覆でき、磁気特性の優れた針
状バリウムフェライト磁性粉が得られることを知見した
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、粒子表
面がSi及びAlの少なくとも一種の元素の酸化物で被
覆され、Pを含有し、針状であることを特徴とするバリ
ウムフェライト磁性粉を提供するものである。
また、本発明は、本発明の上記バリウムフェライト磁性
粉の製造法として、針状のオキシ水酸化鉄又は酸化鉄、
及び水溶性バリウム化合物を含む水分散スラリーに、水
酸化アルカリを添加し、次いで、炭酸ガス及び/又は炭
酸塩を添加するか或いは添加せずにp H8〜12とし
て上記オキシ水酸化鉄又は酸化鉄の表面をバリウム化合
物で被覆し、次いで、バリウム化合物で被覆されたオキ
シ水酸化鉄又は酸化鉄を、Si及びAlの少なくとも一
種の元素の酸化物及び/又は水酸化物で更に被覆し、次
いで、リン酸を添加し、濾過、水洗、乾燥した後、70
0〜1000 ”Cで焼成することをI徴とする針状バ
リウムフェライト磁性粉の製造法を提供するものである
以下、本発明のバリウムフェライト磁性粉を、その本発
明の製造法に基づいて詳述する。
本発明で用いられる針状のオキシ水酸化鉄及び酸化鉄と
しては、α−FeOOH1β−PeOOH,T−FeO
OH1α−Fe40=、及びγ−Fe20..の何れで
あっても良いが、良好な針状バリウムフェライトを得る
ためには、枝分かれのないもの、粒度分布の揃ったもの
が好ましく、平均長軸長0.1〜1.0μm及び平均短
軸長0.01〜0.1μmの範囲のものを使用するのが
好ましい。
而して、本発明のバリウムフェライト磁性粉を製造する
には、先ず、上記オキシ水酸化鉄又は酸化鉄(以下、原
料鉄化合物という)を次のようにしてバリウム化合物で
被覆する。
原料鉄化合物及び塩化バリウム等の水溶性バリウム化合
物を水に加えて、原料鉄化合物の水分散スラリーを調製
する。この際、スラリー濃度は、原料鉄化合物5〜7 
g、#程度とするのが好ましい。
次いで、上記スラリーに水酸化アルカリを添加して、ス
ラリーのpHを8以上にした後、炭酸ガス及び/又は炭
酸塩を添加し、pH8〜12の範囲で炭酸バリウムを析
出させて、炭酸バリウムで被覆された原料鉄化合物を得
る。即ち、例えば、水溶性バリウム化合物として塩化バ
リウムを用いた場合、水酸化アルカリの添加によりスラ
リー中の塩化バリウムは水酸化バリウムとなるが、pH
8以上では水酸化バリウムの水に対する溶解度はBaO
換算で3.84g/100g (20°C)であるから
、溶解度以下の濃度にしておけば水酸化バリウムは熔解
している。この状態で炭酸源を添加すると、速やかに微
細な炭酸バリウムが析出し、原料鉄化合物に被着するの
である。この際、スラリーのpHを8〜12の範囲に保
持するのは、pHを7以下にすると炭酸バリウムが溶解
し始め、またpHを12超とすると充分に微細な炭酸バ
リウムが得られないからである。
また、上記水酸化アルカリとしては、水酸化ナトリウム
が好ましく、また、上記炭酸塩としては、炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム等が好ましい。
また、バリウム化合物による原料鉄化合物の被覆は、次
のようにして行うこともできる。
上記と同様にして調製した原料鉄化合物の水分散スラリ
ーに水酸化アルカリを添加して水酸化バリウムを生成さ
せ、スラリーを充分に撹拌して、バリウム化合物で被覆
された原料鉄化合物を得る。
次に、上記の如くしてバリウム化合物で被覆された原料
鉄化合物を、次のようにしてSi及びA1の少なくとも
一種の元素の酸化物及び/又は水酸化物で更に被覆する
バリウム化合物で被覆された原料鉄化合物に、水ガラス
、ケイ酸ソーダ等のSi化合物及び/又はアルミン酸ソ
ーダ、塩化アルミニウム等のAl化合物を添加し、Si
、 Alの酸化物及び/又は水酸化物を付着させる。
この際、Siとして水ガラスやケイ酸ソーダ、A1とし
てアルミン酸ソーダのようなアルカリ性のものを使用す
る場合は、塩酸や炭酸ガス等を添加することにより、ま
た塩化アルミニウム等のような酸性のものを使用する場
合は、アルカリを添加することにより、それぞれpHを
8〜12に調整することが好ましい。
Si、 Alの酸化物及び/又は水酸化物の被着量は、
Feに対して、Siは好ましくは0.1〜2.0モル%
、より好ましくは0.5〜1.0モル%、Alは好まし
くは0.1〜4.0モル%、より好ましくは0.5〜2
.0モル%である。
次いで、上記の如くしてSi、 Alの酸化物及び/又
は水酸化物で更に被覆された原料鉄化合物に、リン酸を
添加する。
リン酸の添加方法は特に制限はなく、リン酸を水に希釈
して一度に加えても良く、滴下ロート等で徐々に加えて
も良い。
リン酸の添加後、充分に撹拌し、次いで濾過、水洗、乾
燥を行い、粉末を得る。この粉末にリンが含有されてい
ることは蛍光X線分析で確認できる。リンがどのような
形でとり込まれるかは明確ではない。しかし、Ba3(
Pot)zがBaCO3の飽和溶液とリン酸との反応に
より生成することが化学大辞典(井守出版社、昭和37
年発行)に記載されており、本反応条件はまさにそれに
該当するので、BaC01の一部がBa3’(PO,)
zに置き換わるものと考えられる。リン酸の添加により
飽和磁化を高くできることは、本発明者等が鋭意検討の
結果、発見したものであり、リン酸の添加量は、Feに
対して0.1〜1.5モル%程度が好ましい。0.5モ
ル%程度で飽和磁化が最高となる。一般に、リン酸1よ
TFezO=の製造などにおいても、分散剤又は焼結防
止剤として知られているが、飽和磁化を向上させる効果
があることは知られていない。このような効果が奏され
る理由としては、リンがBaCO3の分解及びBaのフ
ェライト内拡散を促進する触媒として寄与するのではな
いかと考えられる。
然る後、上記の如くして得られた粉末を700〜100
0°Cで焼成し、本発明の針状バリウムフェライl性粉
を得る。
焼成温度が700°Cのように低い場合は、100時間
のような長時間の焼成により充分な飽和磁化を得ること
ができる。また、焼成が1000“Cのような高温の場
合は、数分〜数10分で充分な飽和磁化が得られる。更
に好ましくは、800℃で5時間、又は900°Cで1
時間のような焼成条件である。即ち、焼成温度800〜
900°C2焼成時間1〜5時間が現実的な範囲として
推奨できるが、本発明においては、Si又はAlの酸化
物及び/又は水酸化物の添加により、900〜1000
°Cでも焼結の少ないバリウムフェライト磁性粉を得る
ことができる。
この様にして得られる本発明のバリウムフェライト磁性
粉は、長さ0.1〜1.0μm及び輻0.01〜0.1
μmの針状粉末であり、焼結がきわめて少なく且つ飽和
磁化が高いものである。
尚、本発明においては、焼成する前に酸化硼素(B20
3)や酸化ビスマス(Bi2O2)等の融剤を加えても
良い。B201は750°C以上で飽和磁化を向上さ廿
る効果があるが、焼結も促進する。また、BizO3は
850°C付近、即ちB+zO3の融点付近で飽和磁化
を向上させる効果がある。これらの融剤は、バリウムフ
ェライトに対して1重量%程度の添加では焼結はほとん
ど進まない。従って、融剤を添加する場合、その好まし
い添加量は1〜5重量%である。
また、本発明においては、保磁力制御剤としてのCo及
びT1を添加することもでき、これらの添加は、バリウ
ム化合物被着と同時あるいはその前後に行えば良い。
〔実施例〕
以下に実施例を比較例と共に挙げ、本発明を更に具体的
に説明する。
実施例1〜4 針状ゲーサイト(α−Fe00)1)  66.6 g
及び塩化バリウム(BaC1z・2HzO) 16.8
 gを脱イオン水に加えて10fの分散スラリーとし、
これを撹拌しながら、水酸化ナトリウム(NaOH) 
11 gを脱イオン水に溶解して加え、スラリーのp 
Hを12にする。
これに炭酸ガスを3ff/分で8分間通し、スラリーの
pHを10.5とする。これに水ガラスをSiとして下
記表1に示す割合で添加し、更にリン酸溶液を下記表1
に示す割合で加え、良く撹拌する。
得られたスラリーをa過、水洗、乾燥して固型物を得る
。、得られた固型物を空気雰囲気下で900°Cで1時
間焼成して、針状バリウムフェライHR性粉をそれぞれ
得た。
得られたバリウムフェライト磁性粉は、何れも、X線回
折スペクトルによりマグネトブランバイト型であること
を確認した。また、これらのバリウムフェライト磁性粉
それぞれについて、振動試料型磁力計で磁気特性を、透
過型電子顕微鏡で焼結状態をそれぞれ測定した。その結
果を下記表1に示す。
実施例5〜8 実施例1〜4において、水ガラスを添加する代わりに、
塩化アルミニウム(AlCh・6)1zO)を水に溶解
したものをA1として下記表1に示す割合で添加する以
外は、実施例1〜4と同様にして針状ハリウムフェライ
Hff性粉をそれぞれ得た。
得られたバリウムフェライト磁性粉それぞれの磁気特性
及び焼結状態を実施例1〜4と同様の方法で測定した。
その結果を下記表1に示す。
実施例9 実施例1〜4において、炭酸ガスを31/分で8分間通
しる代わりに、炭酸ナトリウム(NazCOi)14、
57 gを脱イオン水に溶解して加える(スラリーのp
 i(1,0,51)以外は、実施例1〜4と同様にし
7て針状バリウムフェライト磁性粉を得た。
得られたバリウムフェライト磁性粉の磁気特性及び焼結
状態を実施例1〜4と同様の方法で測定した。その結果
を下記表1に示す。
実施例10 針状ゲーサイト(a −FeOOH) 55.5 g、
塩化バリウム(BaC]z4HzO) 16.8 B、
塩化コバルト(CoC+、、2o2o) 10.4 g
及び塩化チタン(TiC1a) 11.9gを脱イオン
水に加えて1042の分散スラリーとし、これを撹拌し
ながら、水酸化ナトリウム(NaO)1)26gを脱イ
オン水に溶解して加え、スラリーのp Hを12にする
。これに炭酸ガスを3ffi/分で8分間通じ、スラリ
ーのpHを10.5とする。
これに水ガラスをSiとして下記表1に示す割合で添加
し、更にリン酸溶液を下記表1に示す割合で加え、良く
撹拌する。得られたスラリーを濾過、水洗、乾燥して固
型物を得る。得られた固型物を空気雰囲気下で900 
’Cで5時間焼成して、針状バリウムフェライト磁性粉
を得た。
得られたバリウムフェライト磁性粉は、X線回折スペク
トルによりマグネトブランバイト型であることを確認し
た。また、このバリウムフェライト磁性粉の磁気特性及
び焼結状態を実施例1〜4と同様の方法で測定した。そ
の結果を下記表1に示す。
比較例1 針状ゲーサイト(α−FeOO)1) 66.6 g及
び塩化バリウム(BaC1z・2H20) 16.8 
gを脱イオン水に加えて101の分散スラリーとした。
これに炭酸ナトリウム(i誓azcO3) 14.57
 gを脱イオン水に溶解して加える。これに水ガラスを
Siとして下記表1に示す割合で添加し、更にリン酸水
溶液を下記表1に示す割合で加え、良く撹拌する。得ら
れたスラリーを濾過、水洗、乾燥して固型物を得る。得
られた固型物を空気雰囲気下で900°Cで1時間焼成
して、針状バリウムフェライト磁性粉を得た。
得られたバリウムフェライト磁性粉の磁気特性及び焼結
状態を実施例1〜4と同様の方法で測定した。その結果
を下記表1に示す。
比較例2 比較例1において、炭酸ナトリウム(NazCO,)を
加える代わりに、炭酸水素ナトリウム(NaHCO,)
 ]1.55gを加え、且つ、水ガラスの代わりに、塩
化アルミニウム(AlCl2・6H,O)を加える以外
は、比較例1と同様にして針状バリウムフェライト磁性
粉を得た。
得られたバリウムフェライト磁性粉の磁気特性及び焼結
状態を実施例1〜4と同様の方法で測定した。その結果
を下記表1に示す。
〔発明の効果〕
本発明のバリウムフェライト磁性粉は、針状で、焼結が
きわめて少なく、且つ飽和磁化が従来のものと比較して
飛躍的に向上したものである。
また、本発明のバリウムフェライト磁性粉の製造法によ
れば、上記の本発明のバリウムフェライト磁性粉を得る
ことができる。
特許出願人  関東電化工業株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) 粒子表面がSi及びAlの少なくとも一種の元
    素の酸化物で被覆され、Pを含有し、針状であることを
    特徴とするバリウムフェライト磁性粉。
  2. (2) 針状のオキシ水酸化鉄又は酸化鉄、及び水溶性
    バリウム化合物を含む水分散スラリーに、水酸化アルカ
    リを添加し、次いで、炭酸ガス及び/又は炭酸塩を添加
    するか或いは添加せずにpH8〜12として上記オキシ
    水酸化鉄又は酸化鉄の表面をバリウム化合物で被覆し、
    次いで、バリウム化合物で被覆されたオキシ水酸化鉄又
    は酸化鉄を、Si及びAlの少なくとも一種の元素の酸
    化物及び/又は水酸化物で更に被覆し、次いで、リン酸
    を添加し、濾過、水洗、乾燥した後、700〜1000
    ℃で焼成することを特徴とする針状バリウムフェライト
    磁性粉の製造法。
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