JPH0415728B2 - - Google Patents
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- JPH0415728B2 JPH0415728B2 JP60007413A JP741385A JPH0415728B2 JP H0415728 B2 JPH0415728 B2 JP H0415728B2 JP 60007413 A JP60007413 A JP 60007413A JP 741385 A JP741385 A JP 741385A JP H0415728 B2 JPH0415728 B2 JP H0415728B2
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- Japan
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- film
- polyester
- stretching
- thermal
- fine particles
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- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は熱溶融転写あるいは熱昇華転写により
記録を行なうサーマルプリンタ等に使用される転
写インクを担持した感熱転写記録媒体用ポリエス
テルフイルムに関する。 従来の技術と解決すべき問題点 近年サーマルプリンター、サーマルフアクシミ
リ等で、薄いポリエステルフイルム上に熱溶融型
転写インクあるいは熱昇華転写型転写インクを塗
布してなる熱転写記録材が用いられ、普通紙上に
鮮明で堅牢な画像が得られている。しかしこのポ
リエステルフイルムは熱伝導率が低いために良好
な熱伝導性を得るためには厚さを薄くする必要が
あるが、3〜6μのごとき極薄フイルムとなると
機械的強度が低下し、切断やしわが生じ作業性が
極めて悪化する。これらの問題を解決するため
に、ポリエステル中に熱伝導率の高い微粒子を混
在させることにより基材フイルムの熱伝導率をあ
げる工夫がなされている(特開昭59−162090,特
開昭59−174392)。 しかしながら、これらの方法においても基材フ
イルムの熱伝導率を高めるためには熱良導体を多
量に含有せしめる必要があり、その結果フイルム
の機械的性質が悪化したり粗大ツブが生じたりす
る欠点がある。又、該熱良導体の含有量が増大す
ればする程コストアツプとなる等、末だ満足な方
法がないのが現状であり、これらの点から熱良導
体のフイルム中の含有量を減少せしめて同等の効
果を得る方法を見出すことが要望されていた。 問題点を解決するための手段 本発明者はポリエステルフイルム中の熱良導体
含量量を減少させて該フイルムの機械的性質を保
持し、熱伝導性の点ですぐれた効果を得るべく鋭
意検討の結果、ポリエステルフイルムの物性をあ
る特定の範囲にすることにより解決できる事を見
出し本発明に到達したものである。 すなわち本発明はX線回折で測定した〔100〕
面のピーク値X100と〔110〕面のピーク値X110の
比XI=X110/X100の値が0.09以上の基材フイルム
中に基材の熱伝導率より高い熱伝導率を有する熱
良導体の微粒子を含有せしめたことを特徴とする
感熱転写記録媒体用ポリエステルフイルムに関す
るものである。 本発明にいうポリエステルとは、テレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカル
ボン酸のごとき芳香族ジカルボン酸、又はそのエ
ステルと、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、テトラメチレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール等のジオールとを重縮合させて得る
ことのできる結晶性芳香族ポリエステルである。 該ポリエステルは芳香族ジカルボン酸とグリコ
ールを直接重縮合させて得られる他、芳香族ジカ
ルボン酸ジアルキルエステルとグリコールとをエ
ステル交換反応させた後重縮合せしめる、あるい
は芳香族ジカルボン酸のジグリコールエステルを
重縮合せしめる等の方法によつても得られる。 かかるポリマーの代表的なものとして、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6ナ
フタレンジカルボキシレート、ポリテトラメチレ
ンテレフタレート、ポリテトラメチレン−2,6
−ナフタレート等がある。 このポリマーは共重合されないホモポリマーで
あつてもよいが、その特性を低下させない限りに
おいて、繰り返し単位の80モル%以上がエチレン
テレフタレート或いはエチレン−2,6−ナフタ
レート単位よりなり、繰り返し単位の20モル%以
下が他の成分である共重合ポリエステル、又はこ
れらのポリエステルに他のポリマーを添加、混合
した混合ポリエステルであつても良い。ポリエス
テルに他のポリマーを添加、混合する場合はポリ
エステルの性質を本質的に変化させない範囲内で
添加、混合する必要があり、ポリオレフイン、ポ
リアミド、ポリカーボネート、その他のポリエス
テル等を15重量%未満の割合で添加することが出
来る。 また前記ポリエステルには、必要に応じて滑剤
等として作用する通常用いられる不活性微粒子を
含有せしめてもよい。該不活性微粒子は重合中折
出させる内部粒子であつてもよく、又外部から添
加する無機又は有機不活性微粒子であつてもよ
い。 本発明の熱良導体微粒子としては、アルミナ粒
子のごとき金属酸化物、アルミニウム等の金属、
CaCO3、石英ガラス等の無機化合物、セルロー
ス等の高分子有機物等、273Kにおける熱伝導率
が10W/m・deg以上、好ましくは50W/m・
deg以上のものであれば特に限定するものではな
い。熱良導体微粒子は粉体状、繊維状いずれでも
よいが、本発明においては、繊維状、棒状のもの
が特に好ましい。粒子径としては0.001〜5.0μm
で、含有量としては0.1〜15wt%である。 該外部粒子及び良熱伝導粒子の添加はポリエス
テル重合前でもよく、重合反応中でもよく、又重
合終了後ペレタイズする時に押出機中で混練させ
てもよいし、更にシート状に溶融押出する際に添
加し、押出機中で分散させて押出してもよい。 本発明において、基体フイルムであるポリエス
テルフイルムはX線回折で測定した〔100〕面の
ピーク値X100と〔110〕面のピーク値X110の比XI
=X110/X100の値が0.09以上であることが必要で
ある。 ここでXIが0.09以上のフイルムはベンゼン環の
フイルム面内への配向を低く抑えることにより得
られる。その方法としては例えば常法により2軸
延伸したフイルムを245℃以上の高温で1段階で
熱固定したり、230℃以上の高温で2段階以上熱
固定することにより達せられる。又より好ましい
方法としては、逐次2軸延伸の際、第1軸方向の
延伸後の配向が低くなるように延伸したのち、そ
れと直角方向に110℃〜150℃で延伸し熱固定する
ことである。この場合第1軸方向の配向を低下せ
しめる事により、2軸延伸後のフイルムにおいて
ベンゼン環のフイルム面への配向度合を低くし、
XIを0.09以上とすることが可能となる。この第1
軸方向の延伸後の複屈折率を0.08以下となる具体
的方法としては、1段で延伸する際は90℃以上
3.5倍以下で延伸することにより得られるが、好
ましい方法としては多段階で最終延伸前の複屈折
率を0.015〜0.055としたのち更に同一方向に85℃
〜130℃の温度下で1.1〜1.9倍最終段で延伸する
ことにより得られる。 但し上記延伸処方において熱良導体の微粒子が
多量に含有されている場合にはフイルムが不透明
となるため複屈折率が測定出来ない場合が生じ
る。それ故、微粒子を多量に含有するフイルムの
複屈折率は微粒子を享有しないフイルムの複屈折
率で代用することとした。 上式を満足するフイルムは上式の範囲外のフイ
ルムに比べて同種の熱良導体微粒子を用いた際、
少量の含有量ですぐれた印字の鮮明度を得ること
ができる。 理由は定かではないが、おそらく本発明のフイ
ルムはポリエステル中のベンゼン環のフイルム平
面に対しての傾きが大きいため、混入した良熱伝
導性微粒子が厚み方向に連続して存在し得、その
ためフイルム全体としての熱伝導率が向上するも
のと思われる。 次に本発明のポリエステルフイルムの製膜方法
を具体的に説明する。 重合体中にマツト化剤、熱良導体微粒子、滑り
剤を必要量含有せしめたポリマーレジンを常法の
手段で乾燥し、押出機を通して押出しをし、回転
冷却体ドラム上で冷却固化し未延伸ポリエステル
シートを形成する。この際、静電印加冷却法等、
公知の冷却手段を採用することも好ましい。 このようにして得た未延伸フイルムは、まず第
一軸方向、通常は縦方向にその複屈折率Δnが
0.080以下となるよう延伸し、次に該一軸方向と
直角方向に90℃〜150℃の温度で2.5〜4.5倍延伸
し、200℃〜250℃で1秒から10分間熱固定する。 本発明においては第一軸延伸、通常は縦延伸後
のΔnを0.080以下とすることによりXを0.09以下
とする事が最も好ましい。第一軸延伸を多段延伸
化したり、スーパードロー又はスーパードロー近
傍の延伸を適用することも好ましい。 フイルムの厚みは特に限定するものではない
が、該用途としては1μ〜50μが好ましい。 実施例 以下に本発明を実施例で更に詳しく説明する
が、本発明がこれらの実施例によつて限定される
ものでないことは言うまでもない。 フイルムの各物性の評価法を以下に示す。 (1) 複屈折率 カールツアイス社製偏光顕微鏡により、リター
デーシヨンを測定し、次式により複屈折率(Δn)
を求めた。 Δn=R/d但しR:リターデーシヨンd:フ
イルム厚さ (2) X線回折測定 X線自動回折装置でフイルム状でサンプルを測
定し2θ=26゜付近の(100)面のピーク値と2θ=
23゜付近の(110)面のピーク値を読みその比
(XI)を取つた。X線出力は30kV,15mAで行な
つた。 (3) 感熱転写材の評価 6μのPETフイルムの片面にステイツク防止の
ためシリコーン樹脂加工を行ない、その反対面に
ホツトメルトコーターで融点65℃の熱転写性着色
インキを塗布して感熱転写記録材とし、ブラザー
ー工業(株)製タイプライターEP−20及び富士ゼロ
ツクス(株)製ラインプリンタP6を使用して評価し
た。 評価結果が良好なものを〇、不良なものを×と
した。Δはその中間である。 (4) F5−値 1/2インチ幅、チヤツク間50mmの長の試料フイ
ルムを東洋ボールドウイン社製テンシロン
(UTN−)により、20℃、65%RHにて50mm/
minで引張り、5%伸張時の荷重を初期の断面積
で割り、Kg/mm2単位で表わした。 実施例 1,2 (ポリエステルの製造) ジメチルテレフタレート100部、エチレングリ
コール70部、酢酸カルシウム−水塩0.11部を反応
器にとり加熱昇温すると共にメタノールを留去さ
せエステル交換反応を行ない、反応開始後約4時
間を要して230℃に達せしめ、実質的にエステル
交換反応を終了した。 次にこの反応混合物にトリエチルホスフアイト
0.062部とトリエチルホスフエート0.27部とをエ
チレングリコールに均一に溶解させた液を添加
し、次いで三酸化アンチモン0.04部を添加したの
ち10分間を要して236℃に達せしめた。 この時点から系内の圧力を徐々に減じ三酸化ア
ンチモン添加後80分で系内の温度を265℃、圧力
を30mmHgとし、以後も徐々に昇温減圧し最終的
に285℃、1mmHg以下とした。4時間後系内を常
圧に戻し、ポリマーを吐出しチツプ化してポリエ
ステルAを得た。 一方該ポリエステルAに0.7μの平均粒径をもつ
アルミナ10wt%を押出機で練り混みチツプ化し
てポリエステルBを得た。 これらポリエステルA,Bの〔η〕は0.63とな
るよう調製した。 (ポリエステルフイルムの製造法) 上記のチツプをA:B=9:1となるよう混合
し、常法により乾燥し、285℃で押出機によりシ
ート状に押し出し急冷して無定形シートとした。 該無定形シートを105℃で3.4倍延伸しΔnを
0.040としたのち、更に105℃で1.25倍及び1.35倍
延伸した。 かくして得られた縦延伸フイルムを次にテンタ
ーで145℃で3.9倍に横方向に延伸し、205℃で熱
固定を行ない6μ(実施例1,2)とした。 フイルムの物性を第1表に示す。該フイルムを
用いて感熱転写材としての評価を行なつたとこ
ろ、サーマルヘツドの再現性が良く鮮明な画像を
与えた。 比較例 1,2 前記実施例と同様に作製した無定形シートを用
いて該無定形フイルムを85℃で縦方向に3.7倍延
伸し、次いで100℃で横方向に3.9倍延伸し205℃
で熱固定を行なつて6μ(比較例1)のフイルムを
得た。フイルムの物性を第1表に示す。該フイル
ムについて感熱転写材としての評価を行なつたと
ころ、サーマルヘツドの再現性が悪く、線が細か
つたり切れたり、また文字の一部が欠けたりして
不鮮明な画像を与えた。 そこで感熱転写材としての評価が良好になるア
ルミナの量を知るべくポリエステルAとポリエス
テルBの配合比を変えて検討した所、該延伸法で
はフイルム中のアルミナ量を6wt%と極めて多量
に混入する必要があることが分つた。 実施例 3 実施例1と同様の方法で横延伸まで行ない、更
に縦方向に1.15倍延伸したのち205℃で熱固定し
た。 比較例 3 実施例1と同様に作成した無定形フイルムを用
いて、該無定形フイルムを85℃縦方向に3.95倍延
伸し、次いで100℃で横方向に3.9倍延伸し205℃
で熱固定した。
記録を行なうサーマルプリンタ等に使用される転
写インクを担持した感熱転写記録媒体用ポリエス
テルフイルムに関する。 従来の技術と解決すべき問題点 近年サーマルプリンター、サーマルフアクシミ
リ等で、薄いポリエステルフイルム上に熱溶融型
転写インクあるいは熱昇華転写型転写インクを塗
布してなる熱転写記録材が用いられ、普通紙上に
鮮明で堅牢な画像が得られている。しかしこのポ
リエステルフイルムは熱伝導率が低いために良好
な熱伝導性を得るためには厚さを薄くする必要が
あるが、3〜6μのごとき極薄フイルムとなると
機械的強度が低下し、切断やしわが生じ作業性が
極めて悪化する。これらの問題を解決するため
に、ポリエステル中に熱伝導率の高い微粒子を混
在させることにより基材フイルムの熱伝導率をあ
げる工夫がなされている(特開昭59−162090,特
開昭59−174392)。 しかしながら、これらの方法においても基材フ
イルムの熱伝導率を高めるためには熱良導体を多
量に含有せしめる必要があり、その結果フイルム
の機械的性質が悪化したり粗大ツブが生じたりす
る欠点がある。又、該熱良導体の含有量が増大す
ればする程コストアツプとなる等、末だ満足な方
法がないのが現状であり、これらの点から熱良導
体のフイルム中の含有量を減少せしめて同等の効
果を得る方法を見出すことが要望されていた。 問題点を解決するための手段 本発明者はポリエステルフイルム中の熱良導体
含量量を減少させて該フイルムの機械的性質を保
持し、熱伝導性の点ですぐれた効果を得るべく鋭
意検討の結果、ポリエステルフイルムの物性をあ
る特定の範囲にすることにより解決できる事を見
出し本発明に到達したものである。 すなわち本発明はX線回折で測定した〔100〕
面のピーク値X100と〔110〕面のピーク値X110の
比XI=X110/X100の値が0.09以上の基材フイルム
中に基材の熱伝導率より高い熱伝導率を有する熱
良導体の微粒子を含有せしめたことを特徴とする
感熱転写記録媒体用ポリエステルフイルムに関す
るものである。 本発明にいうポリエステルとは、テレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカル
ボン酸のごとき芳香族ジカルボン酸、又はそのエ
ステルと、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、テトラメチレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール等のジオールとを重縮合させて得る
ことのできる結晶性芳香族ポリエステルである。 該ポリエステルは芳香族ジカルボン酸とグリコ
ールを直接重縮合させて得られる他、芳香族ジカ
ルボン酸ジアルキルエステルとグリコールとをエ
ステル交換反応させた後重縮合せしめる、あるい
は芳香族ジカルボン酸のジグリコールエステルを
重縮合せしめる等の方法によつても得られる。 かかるポリマーの代表的なものとして、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6ナ
フタレンジカルボキシレート、ポリテトラメチレ
ンテレフタレート、ポリテトラメチレン−2,6
−ナフタレート等がある。 このポリマーは共重合されないホモポリマーで
あつてもよいが、その特性を低下させない限りに
おいて、繰り返し単位の80モル%以上がエチレン
テレフタレート或いはエチレン−2,6−ナフタ
レート単位よりなり、繰り返し単位の20モル%以
下が他の成分である共重合ポリエステル、又はこ
れらのポリエステルに他のポリマーを添加、混合
した混合ポリエステルであつても良い。ポリエス
テルに他のポリマーを添加、混合する場合はポリ
エステルの性質を本質的に変化させない範囲内で
添加、混合する必要があり、ポリオレフイン、ポ
リアミド、ポリカーボネート、その他のポリエス
テル等を15重量%未満の割合で添加することが出
来る。 また前記ポリエステルには、必要に応じて滑剤
等として作用する通常用いられる不活性微粒子を
含有せしめてもよい。該不活性微粒子は重合中折
出させる内部粒子であつてもよく、又外部から添
加する無機又は有機不活性微粒子であつてもよ
い。 本発明の熱良導体微粒子としては、アルミナ粒
子のごとき金属酸化物、アルミニウム等の金属、
CaCO3、石英ガラス等の無機化合物、セルロー
ス等の高分子有機物等、273Kにおける熱伝導率
が10W/m・deg以上、好ましくは50W/m・
deg以上のものであれば特に限定するものではな
い。熱良導体微粒子は粉体状、繊維状いずれでも
よいが、本発明においては、繊維状、棒状のもの
が特に好ましい。粒子径としては0.001〜5.0μm
で、含有量としては0.1〜15wt%である。 該外部粒子及び良熱伝導粒子の添加はポリエス
テル重合前でもよく、重合反応中でもよく、又重
合終了後ペレタイズする時に押出機中で混練させ
てもよいし、更にシート状に溶融押出する際に添
加し、押出機中で分散させて押出してもよい。 本発明において、基体フイルムであるポリエス
テルフイルムはX線回折で測定した〔100〕面の
ピーク値X100と〔110〕面のピーク値X110の比XI
=X110/X100の値が0.09以上であることが必要で
ある。 ここでXIが0.09以上のフイルムはベンゼン環の
フイルム面内への配向を低く抑えることにより得
られる。その方法としては例えば常法により2軸
延伸したフイルムを245℃以上の高温で1段階で
熱固定したり、230℃以上の高温で2段階以上熱
固定することにより達せられる。又より好ましい
方法としては、逐次2軸延伸の際、第1軸方向の
延伸後の配向が低くなるように延伸したのち、そ
れと直角方向に110℃〜150℃で延伸し熱固定する
ことである。この場合第1軸方向の配向を低下せ
しめる事により、2軸延伸後のフイルムにおいて
ベンゼン環のフイルム面への配向度合を低くし、
XIを0.09以上とすることが可能となる。この第1
軸方向の延伸後の複屈折率を0.08以下となる具体
的方法としては、1段で延伸する際は90℃以上
3.5倍以下で延伸することにより得られるが、好
ましい方法としては多段階で最終延伸前の複屈折
率を0.015〜0.055としたのち更に同一方向に85℃
〜130℃の温度下で1.1〜1.9倍最終段で延伸する
ことにより得られる。 但し上記延伸処方において熱良導体の微粒子が
多量に含有されている場合にはフイルムが不透明
となるため複屈折率が測定出来ない場合が生じ
る。それ故、微粒子を多量に含有するフイルムの
複屈折率は微粒子を享有しないフイルムの複屈折
率で代用することとした。 上式を満足するフイルムは上式の範囲外のフイ
ルムに比べて同種の熱良導体微粒子を用いた際、
少量の含有量ですぐれた印字の鮮明度を得ること
ができる。 理由は定かではないが、おそらく本発明のフイ
ルムはポリエステル中のベンゼン環のフイルム平
面に対しての傾きが大きいため、混入した良熱伝
導性微粒子が厚み方向に連続して存在し得、その
ためフイルム全体としての熱伝導率が向上するも
のと思われる。 次に本発明のポリエステルフイルムの製膜方法
を具体的に説明する。 重合体中にマツト化剤、熱良導体微粒子、滑り
剤を必要量含有せしめたポリマーレジンを常法の
手段で乾燥し、押出機を通して押出しをし、回転
冷却体ドラム上で冷却固化し未延伸ポリエステル
シートを形成する。この際、静電印加冷却法等、
公知の冷却手段を採用することも好ましい。 このようにして得た未延伸フイルムは、まず第
一軸方向、通常は縦方向にその複屈折率Δnが
0.080以下となるよう延伸し、次に該一軸方向と
直角方向に90℃〜150℃の温度で2.5〜4.5倍延伸
し、200℃〜250℃で1秒から10分間熱固定する。 本発明においては第一軸延伸、通常は縦延伸後
のΔnを0.080以下とすることによりXを0.09以下
とする事が最も好ましい。第一軸延伸を多段延伸
化したり、スーパードロー又はスーパードロー近
傍の延伸を適用することも好ましい。 フイルムの厚みは特に限定するものではない
が、該用途としては1μ〜50μが好ましい。 実施例 以下に本発明を実施例で更に詳しく説明する
が、本発明がこれらの実施例によつて限定される
ものでないことは言うまでもない。 フイルムの各物性の評価法を以下に示す。 (1) 複屈折率 カールツアイス社製偏光顕微鏡により、リター
デーシヨンを測定し、次式により複屈折率(Δn)
を求めた。 Δn=R/d但しR:リターデーシヨンd:フ
イルム厚さ (2) X線回折測定 X線自動回折装置でフイルム状でサンプルを測
定し2θ=26゜付近の(100)面のピーク値と2θ=
23゜付近の(110)面のピーク値を読みその比
(XI)を取つた。X線出力は30kV,15mAで行な
つた。 (3) 感熱転写材の評価 6μのPETフイルムの片面にステイツク防止の
ためシリコーン樹脂加工を行ない、その反対面に
ホツトメルトコーターで融点65℃の熱転写性着色
インキを塗布して感熱転写記録材とし、ブラザー
ー工業(株)製タイプライターEP−20及び富士ゼロ
ツクス(株)製ラインプリンタP6を使用して評価し
た。 評価結果が良好なものを〇、不良なものを×と
した。Δはその中間である。 (4) F5−値 1/2インチ幅、チヤツク間50mmの長の試料フイ
ルムを東洋ボールドウイン社製テンシロン
(UTN−)により、20℃、65%RHにて50mm/
minで引張り、5%伸張時の荷重を初期の断面積
で割り、Kg/mm2単位で表わした。 実施例 1,2 (ポリエステルの製造) ジメチルテレフタレート100部、エチレングリ
コール70部、酢酸カルシウム−水塩0.11部を反応
器にとり加熱昇温すると共にメタノールを留去さ
せエステル交換反応を行ない、反応開始後約4時
間を要して230℃に達せしめ、実質的にエステル
交換反応を終了した。 次にこの反応混合物にトリエチルホスフアイト
0.062部とトリエチルホスフエート0.27部とをエ
チレングリコールに均一に溶解させた液を添加
し、次いで三酸化アンチモン0.04部を添加したの
ち10分間を要して236℃に達せしめた。 この時点から系内の圧力を徐々に減じ三酸化ア
ンチモン添加後80分で系内の温度を265℃、圧力
を30mmHgとし、以後も徐々に昇温減圧し最終的
に285℃、1mmHg以下とした。4時間後系内を常
圧に戻し、ポリマーを吐出しチツプ化してポリエ
ステルAを得た。 一方該ポリエステルAに0.7μの平均粒径をもつ
アルミナ10wt%を押出機で練り混みチツプ化し
てポリエステルBを得た。 これらポリエステルA,Bの〔η〕は0.63とな
るよう調製した。 (ポリエステルフイルムの製造法) 上記のチツプをA:B=9:1となるよう混合
し、常法により乾燥し、285℃で押出機によりシ
ート状に押し出し急冷して無定形シートとした。 該無定形シートを105℃で3.4倍延伸しΔnを
0.040としたのち、更に105℃で1.25倍及び1.35倍
延伸した。 かくして得られた縦延伸フイルムを次にテンタ
ーで145℃で3.9倍に横方向に延伸し、205℃で熱
固定を行ない6μ(実施例1,2)とした。 フイルムの物性を第1表に示す。該フイルムを
用いて感熱転写材としての評価を行なつたとこ
ろ、サーマルヘツドの再現性が良く鮮明な画像を
与えた。 比較例 1,2 前記実施例と同様に作製した無定形シートを用
いて該無定形フイルムを85℃で縦方向に3.7倍延
伸し、次いで100℃で横方向に3.9倍延伸し205℃
で熱固定を行なつて6μ(比較例1)のフイルムを
得た。フイルムの物性を第1表に示す。該フイル
ムについて感熱転写材としての評価を行なつたと
ころ、サーマルヘツドの再現性が悪く、線が細か
つたり切れたり、また文字の一部が欠けたりして
不鮮明な画像を与えた。 そこで感熱転写材としての評価が良好になるア
ルミナの量を知るべくポリエステルAとポリエス
テルBの配合比を変えて検討した所、該延伸法で
はフイルム中のアルミナ量を6wt%と極めて多量
に混入する必要があることが分つた。 実施例 3 実施例1と同様の方法で横延伸まで行ない、更
に縦方向に1.15倍延伸したのち205℃で熱固定し
た。 比較例 3 実施例1と同様に作成した無定形フイルムを用
いて、該無定形フイルムを85℃縦方向に3.95倍延
伸し、次いで100℃で横方向に3.9倍延伸し205℃
で熱固定した。
【表】
発明の効果
以上記載のとおり、本発明は前記特許請求の範
囲に記載の構成、すなわちポリエステルフイルム
のX線回折測定値、XI=X110/X100の値を0.09以
上とすることにより、ポリエステルフイルム自体
の有する機械的特性を保持し、感熱転写のすぐれ
たフイルムが得られ、本発明フイルムは感熱転写
記録媒体用ポリエステルフイルムとして有用なも
のである。
囲に記載の構成、すなわちポリエステルフイルム
のX線回折測定値、XI=X110/X100の値を0.09以
上とすることにより、ポリエステルフイルム自体
の有する機械的特性を保持し、感熱転写のすぐれ
たフイルムが得られ、本発明フイルムは感熱転写
記録媒体用ポリエステルフイルムとして有用なも
のである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 X線回折で測定した〔100〕面のピーク値
X100と〔110〕面のピーク値X110の比XI=X110/
X100の値が0.09以上の基材フイルム中に基材の熱
伝導率より高い熱伝導率を有する熱良導体の微粒
子を含有せしめたことを特徴とする感熱転写記録
媒体用ポリエステルフイルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60007413A JPS61167529A (ja) | 1985-01-21 | 1985-01-21 | 感熱転写記録媒体用ポリエステルフイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60007413A JPS61167529A (ja) | 1985-01-21 | 1985-01-21 | 感熱転写記録媒体用ポリエステルフイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61167529A JPS61167529A (ja) | 1986-07-29 |
| JPH0415728B2 true JPH0415728B2 (ja) | 1992-03-18 |
Family
ID=11665176
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60007413A Granted JPS61167529A (ja) | 1985-01-21 | 1985-01-21 | 感熱転写記録媒体用ポリエステルフイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61167529A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4896558B2 (ja) * | 2006-03-30 | 2012-03-14 | 帝人デュポンフィルム株式会社 | 太陽電池裏面保護膜用ポリエステルフィルムおよびそれを用いた太陽電池裏面保護膜 |
-
1985
- 1985-01-21 JP JP60007413A patent/JPS61167529A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61167529A (ja) | 1986-07-29 |
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