JPH0421709Y2 - - Google Patents
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- JPH0421709Y2 JPH0421709Y2 JP1985094411U JP9441185U JPH0421709Y2 JP H0421709 Y2 JPH0421709 Y2 JP H0421709Y2 JP 1985094411 U JP1985094411 U JP 1985094411U JP 9441185 U JP9441185 U JP 9441185U JP H0421709 Y2 JPH0421709 Y2 JP H0421709Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- oil passage
- oil
- rotating shaft
- wheel drive
- Prior art date
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- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Retarders (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
<産業上の利用分野>
本考案は油圧ポンプを介して前輪と後輪とを同
一のエンジンで駆動する車両用四輪駆動装置に関
する。
一のエンジンで駆動する車両用四輪駆動装置に関
する。
<従来の技術>
車両用四輪駆動装置は同一のエンジンで前輪と
後輪とを同時に駆動するものであり、泥濘地や雪
上等の悪路での車両の走破性能に優れるばかり
か、前輪と後輪とから駆動力や制動力が路面に伝
えられるため、車両の急加速性能や急制動性能に
も優れている。
後輪とを同時に駆動するものであり、泥濘地や雪
上等の悪路での車両の走破性能に優れるばかり
か、前輪と後輪とから駆動力や制動力が路面に伝
えられるため、車両の急加速性能や急制動性能に
も優れている。
本出願人は、必要な場合には自動的に前後輪に
駆動トルクを伝達して、上記のような優れた性能
を発揮することができる車両用四輪駆動装置とし
て次のようなものを既に提案した。すなわち、前
輪側に連結された第1回転軸と後輪側に連結され
た第2回転軸との間に油圧ポンプを介装し、前輪
又は後輪がスリツプして第1回転軸と第2回転軸
との間に回転速度差(差動)が生じた場合に油圧
ポンプで発生される油圧の吐出を規制して、油圧
ポンプ内の静圧で第1回転軸と第2回転軸とを剛
体的に連結し、四輪駆動化を自動的に達成するも
のである。
駆動トルクを伝達して、上記のような優れた性能
を発揮することができる車両用四輪駆動装置とし
て次のようなものを既に提案した。すなわち、前
輪側に連結された第1回転軸と後輪側に連結され
た第2回転軸との間に油圧ポンプを介装し、前輪
又は後輪がスリツプして第1回転軸と第2回転軸
との間に回転速度差(差動)が生じた場合に油圧
ポンプで発生される油圧の吐出を規制して、油圧
ポンプ内の静圧で第1回転軸と第2回転軸とを剛
体的に連結し、四輪駆動化を自動的に達成するも
のである。
<考案が解決しようとする問題点>
上記した既提案の車両用四輪駆動装置にあつて
も、常時前後輪に駆動トルクを伝達する一般的な
四輪駆動装置と同様に、所謂コーナリングブレー
キ現象が生じてしまうという問題があつた。すな
わち、車両は旋回するときにその前輪と後輪との
間に軌道長の差が生じて前後輪間に差動が生じる
が、四輪駆動状態にあつてはこの差動が阻害され
回転速度の早い車輪が回転速度の遅い車輪により
制動されてしまう現象が生じていた。
も、常時前後輪に駆動トルクを伝達する一般的な
四輪駆動装置と同様に、所謂コーナリングブレー
キ現象が生じてしまうという問題があつた。すな
わち、車両は旋回するときにその前輪と後輪との
間に軌道長の差が生じて前後輪間に差動が生じる
が、四輪駆動状態にあつてはこの差動が阻害され
回転速度の早い車輪が回転速度の遅い車輪により
制動されてしまう現象が生じていた。
本考案は上記した既提案のものを改良し、四輪
駆動による性能を維持しつつ所謂コーナリングブ
レーキ現象を防止した車両用四輪駆動装置を提供
することを目的とする。
駆動による性能を維持しつつ所謂コーナリングブ
レーキ現象を防止した車両用四輪駆動装置を提供
することを目的とする。
<問題点を解決するための手段>
本考案の車両用四輪駆動装置は、車両の前輪側
に連結した第1回転軸と、車両の後輪側に連結し
た第2回転軸と、回転自在に支持され且つ前記第
1回転軸又は前記第2回転軸のいずれか一方に連
結されるケーシングと他方の回転軸に連結され且
つ該ケーシング内に回転自在に収容されるロータ
とを有して該第1回転軸と該第2回転軸との回転
速度差により駆動されて該回転速度差に応じた油
量を吐出する油圧ポンプと、前記油圧ポンプの吐
出口側油圧と吸込口側油路とを連通する副油路
と、車両の進行方向前後への加速度を検出して該
加速度が大きくなるに応じて前記副油路の流路を
絞る可変絞り機構とを備えたことを特徴とする。
に連結した第1回転軸と、車両の後輪側に連結し
た第2回転軸と、回転自在に支持され且つ前記第
1回転軸又は前記第2回転軸のいずれか一方に連
結されるケーシングと他方の回転軸に連結され且
つ該ケーシング内に回転自在に収容されるロータ
とを有して該第1回転軸と該第2回転軸との回転
速度差により駆動されて該回転速度差に応じた油
量を吐出する油圧ポンプと、前記油圧ポンプの吐
出口側油圧と吸込口側油路とを連通する副油路
と、車両の進行方向前後への加速度を検出して該
加速度が大きくなるに応じて前記副油路の流路を
絞る可変絞り機構とを備えたことを特徴とする。
<作用>
副油路により定まる油量が油圧ポンプの吐出口
側油路から吸込口側油路へ流れるのを許容し、車
両旋回時に生ずる前後輪間の比較的小さな差動を
許容して所謂コーナリングブレーキ現象の発生を
防止する。一方、車両の進行方向前後への加速度
が大きくなる急加速時や急制動時には副油路の流
路を絞り、油圧ポンプの吐出口側油路から吸込口
側油路への圧油の流れを規制して前後輪にほぼ同
等な駆動トルクを伝達する。
側油路から吸込口側油路へ流れるのを許容し、車
両旋回時に生ずる前後輪間の比較的小さな差動を
許容して所謂コーナリングブレーキ現象の発生を
防止する。一方、車両の進行方向前後への加速度
が大きくなる急加速時や急制動時には副油路の流
路を絞り、油圧ポンプの吐出口側油路から吸込口
側油路への圧油の流れを規制して前後輪にほぼ同
等な駆動トルクを伝達する。
<実施例>
本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本実施例の四輪駆動装置を適用した車両
の駆動系を表す構成図、第2図は本実施例の四輪
駆動装置を油圧ポンプを横断面した状態で表す構
成図、第3図はその油圧ポンプの縦断面図、第4
図はその可変絞り機構の断面図、第5図は作用を
説明するグラフである。
第1図は本実施例の四輪駆動装置を適用した車両
の駆動系を表す構成図、第2図は本実施例の四輪
駆動装置を油圧ポンプを横断面した状態で表す構
成図、第3図はその油圧ポンプの縦断面図、第4
図はその可変絞り機構の断面図、第5図は作用を
説明するグラフである。
第1図に示すように、横置されたエンジン1に
変速機2が連結され、その出力軸3に取り付けた
ドライブギヤ4から駆動力が取り出されて、アイ
ドルギヤ5を介して両端部にギヤ6,7を備えた
中間伝達軸8に伝達される。
変速機2が連結され、その出力軸3に取り付けた
ドライブギヤ4から駆動力が取り出されて、アイ
ドルギヤ5を介して両端部にギヤ6,7を備えた
中間伝達軸8に伝達される。
そして、この中間伝達軸8の一方のギヤ7から
前輪9用の差動装置10に駆動力が伝達されて前
輪9が駆動される一方、前輪9に伝達された駆動
力がそのまま第1の回転軸11にギヤ12を介し
て伝達され、さらに、四輪駆動装置13に伝達さ
れる。
前輪9用の差動装置10に駆動力が伝達されて前
輪9が駆動される一方、前輪9に伝達された駆動
力がそのまま第1の回転軸11にギヤ12を介し
て伝達され、さらに、四輪駆動装置13に伝達さ
れる。
この四輪駆動装置13を経由した駆動力は、第
2の回転軸14に伝達されるようになつており、
回転取出方向を変換する歯車機構15を介して後
輪16用の差動装置17に駆動力が伝達され、後
輪16を駆動する。
2の回転軸14に伝達されるようになつており、
回転取出方向を変換する歯車機構15を介して後
輪16用の差動装置17に駆動力が伝達され、後
輪16を駆動する。
この四輪駆動装置13は、第2,3図に示すよ
うに、油圧ポンプとしてのベーンポンプVPとこ
れに付属する油圧回路21とで構成されており、
ベーンポンプVPのロータ19が、前輪9に駆動
力を伝達する第1の回転軸11に連結されるとと
もに、ケーシング20を構成するカムリング部2
0a、環状プレート20bおよび出力側プレート
20cが、後輪16に駆動力を伝達する第2の回
転軸14に連結されている。
うに、油圧ポンプとしてのベーンポンプVPとこ
れに付属する油圧回路21とで構成されており、
ベーンポンプVPのロータ19が、前輪9に駆動
力を伝達する第1の回転軸11に連結されるとと
もに、ケーシング20を構成するカムリング部2
0a、環状プレート20bおよび出力側プレート
20cが、後輪16に駆動力を伝達する第2の回
転軸14に連結されている。
このベーンポンプVPには、そのロータ19の
外周面19aに周方向に等間隔に多数(ここで
は、10個)の孔部19bが形成されていて、この
多数の孔部19bのそれぞれには、カムリング部
20aの内周面20dに摺接しうるベーン18が
嵌挿されている。
外周面19aに周方向に等間隔に多数(ここで
は、10個)の孔部19bが形成されていて、この
多数の孔部19bのそれぞれには、カムリング部
20aの内周面20dに摺接しうるベーン18が
嵌挿されている。
また、ベーンポンプVPは、その回転数に比例
した油量を吐出するものであり、ロータ19とカ
ムリング部20aとの間に相対回転、すなわち、
第1の回転軸11と第2の回転軸14との間に相
対回転が生ずると油圧ポンプとして機能して油圧
を発生する。
した油量を吐出するものであり、ロータ19とカ
ムリング部20aとの間に相対回転、すなわち、
第1の回転軸11と第2の回転軸14との間に相
対回転が生ずると油圧ポンプとして機能して油圧
を発生する。
ベーンポンプVPの吐出口(ケーシング20に
対するベーン18の相対的回転方向先端の吸込吐
出口22〜27がこれに相当)を塞ぐことによ
り、油を介してその静圧でロータ19とカムリン
グ部20aとが剛体のようになつて一体に回転さ
れる。
対するベーン18の相対的回転方向先端の吸込吐
出口22〜27がこれに相当)を塞ぐことによ
り、油を介してその静圧でロータ19とカムリン
グ部20aとが剛体のようになつて一体に回転さ
れる。
このため、カムリング部20aとロータ19と
の間には等間隔に3つのポンプ室28,29,3
0が形成され、また、回転方向基端側に位置した
とき吸込口となり先端側に位置したとき吐出口と
なる6個の吸込吐出口22〜27がほぼ等間隔に
形成してあり、それぞれ同一機能をなす吸込吐出
口22,24,26と吸込吐出口23,25,2
7とが、それぞれカムリング部20aの回転状態
でも油を送通し得る機構を介して第1油路31と
第2油路32とで連通されている。
の間には等間隔に3つのポンプ室28,29,3
0が形成され、また、回転方向基端側に位置した
とき吸込口となり先端側に位置したとき吐出口と
なる6個の吸込吐出口22〜27がほぼ等間隔に
形成してあり、それぞれ同一機能をなす吸込吐出
口22,24,26と吸込吐出口23,25,2
7とが、それぞれカムリング部20aの回転状態
でも油を送通し得る機構を介して第1油路31と
第2油路32とで連通されている。
また、第1油路31と第2油路32との間に、
それぞれチエツク弁33,34を介してオイル溜
35が連通され、オイル溜35から各油路31,
32への流れのみが許容されるとともに、第1油
路31と第2油路32との間に流出のみを許容す
る相対向した2つのリリーフ弁36,37を介し
て両油路31,32が連通されている。尚、これ
らリリーフ弁36,37はそれぞれスプリング3
6a,37aにより常閉状態に付勢されており、
この付勢力に勝る或る一定以上の油圧が作用した
ときに開くようになつている。
それぞれチエツク弁33,34を介してオイル溜
35が連通され、オイル溜35から各油路31,
32への流れのみが許容されるとともに、第1油
路31と第2油路32との間に流出のみを許容す
る相対向した2つのリリーフ弁36,37を介し
て両油路31,32が連通されている。尚、これ
らリリーフ弁36,37はそれぞれスプリング3
6a,37aにより常閉状態に付勢されており、
この付勢力に勝る或る一定以上の油圧が作用した
ときに開くようになつている。
このような油圧回路21とすることで、ロータ
19とカムリング部20aとの相対回転方向によ
らず、常に吐出圧がリリーフ弁36,37に作用
し、オイル溜35が吸込口と連通することにな
る。
19とカムリング部20aとの相対回転方向によ
らず、常に吐出圧がリリーフ弁36,37に作用
し、オイル溜35が吸込口と連通することにな
る。
また、吸込吐出口22,24,26を接続する
油路31と吸込吐出口23,25,27を接続す
る油路32とを連通する副油路38が設けられて
おり、副油路38には、第4図に示すように、車
両の進行方向前後への加速度が大きくなるに応じ
てその絞り径が小さくなる可変絞り機構Mが設け
られている。可変絞り機構Mは、副油路38が形
成されたケース39に摺動自在に収容されたスプ
ール40と、スプール40をその両端からそれぞ
れ付勢して中立位置に保持し該副油路38を所定
の絞りにて開通させる一対のスプリング41,4
2とを備えており、このスプール40は車両の増
速加速度や、減速加速度が作用して車両の進行方
向前後に摺動し得るように配設されている。従つ
て、進行方向前後への加速度が生じない車両の通
常走行時にはスプール40は中立位置にあり、副
油路38における圧油の所定量以下の流通を許容
する一方、急加速、急制動時のようにスプール4
0にスプリング41,42の付勢力に勝る加速度
が作用するときにはこの加速度の大きさに応じて
スプール40が移動し、副油路38の流路を絞つ
て流通する圧油の量を減少又は副油路38を遮断
する。
油路31と吸込吐出口23,25,27を接続す
る油路32とを連通する副油路38が設けられて
おり、副油路38には、第4図に示すように、車
両の進行方向前後への加速度が大きくなるに応じ
てその絞り径が小さくなる可変絞り機構Mが設け
られている。可変絞り機構Mは、副油路38が形
成されたケース39に摺動自在に収容されたスプ
ール40と、スプール40をその両端からそれぞ
れ付勢して中立位置に保持し該副油路38を所定
の絞りにて開通させる一対のスプリング41,4
2とを備えており、このスプール40は車両の増
速加速度や、減速加速度が作用して車両の進行方
向前後に摺動し得るように配設されている。従つ
て、進行方向前後への加速度が生じない車両の通
常走行時にはスプール40は中立位置にあり、副
油路38における圧油の所定量以下の流通を許容
する一方、急加速、急制動時のようにスプール4
0にスプリング41,42の付勢力に勝る加速度
が作用するときにはこの加速度の大きさに応じて
スプール40が移動し、副油路38の流路を絞つ
て流通する圧油の量を減少又は副油路38を遮断
する。
上記のように構成された四輪駆動装置によれ
ば、前輪9と後輪16との間(第1の回転軸11
と第2の回転軸14との間)に回転速度差(差
動)がない場合には、ベーンポンプVPでの油圧
の発生はなく、後輪16に駆動力が伝達されず、
前輪9のみによる二輪駆動となる。また、車両旋
回時にあつては前輪9と後輪16との間にはわず
かに差動が生ずるが、急加速や急制動による進行
方向前後への大きな加速度が生じない場合にはこ
のわずかな差動によりベーンポンプVPに生ずる
油圧は副油路38を通つて第1油路31と第2油
路32との間を流通する圧油により解消され、上
記と同様な二輪駆動状態を維持し、コーナリング
ブレーキ現象の生ずることのない円滑な旋回が達
成される。
ば、前輪9と後輪16との間(第1の回転軸11
と第2の回転軸14との間)に回転速度差(差
動)がない場合には、ベーンポンプVPでの油圧
の発生はなく、後輪16に駆動力が伝達されず、
前輪9のみによる二輪駆動となる。また、車両旋
回時にあつては前輪9と後輪16との間にはわず
かに差動が生ずるが、急加速や急制動による進行
方向前後への大きな加速度が生じない場合にはこ
のわずかな差動によりベーンポンプVPに生ずる
油圧は副油路38を通つて第1油路31と第2油
路32との間を流通する圧油により解消され、上
記と同様な二輪駆動状態を維持し、コーナリング
ブレーキ現象の生ずることのない円滑な旋回が達
成される。
一方、例えば雪路等で前輪9にスリツプが生じ
た場合や制動時に後輪16がロツクしてしまつた
場合のように後輪16の回転速度に較べて前輪9
の回転速度が比較的大きくなる場合には、この回
転速度差に応じた油圧がベーンポンプVPに生ず
る。この場合の油圧は副油路38の流通許容量を
上回るものとなり、ロータ19とカムリング部2
0aが圧油を介して剛体のように一体回転し、前
輪9への駆動トルクが後輪16へも伝達される四
輪駆動状態となる。この場合、吐出油の流れを実
線矢印・吸込油の流れを破線矢印で表す第2図に
示すように、ベーンポンプVPにおける油の流れ
は、相対的にロータ19が回転することになり、
吸込吐出口23,25,27が吸込口となつてチ
エツク弁34を介してオイル溜35から油が吸込
まれる一方、吸込吐出口22,24,26が吐出
口となつてチエツク弁33を閉じると同時にリリ
ーフ弁36,37に油が導かれ、この吐出油の流
れはリリーフ弁36,37により阻止される。こ
れにより、ベーンポンプVP内の圧力が上昇して、
上記のようにロータ19とカムリング部20aと
が一体回転する。ここで、前輪9の回転速度が後
輪16に較べて非常に大きくなり、ベーンポンプ
VPでの発生油圧が所定値を上回る場合には、リ
リーフ弁36がスプリング36aに抗して開いて
吐出油圧をほぼ一定に制御し、後輪16に一定の
吐出油圧に対応した駆動トルクを伝達する四輪駆
動状態となる。上記の結果、前輪9の回転速度が
減少するとともに、後輪16の回転速度が増大す
ることとなつて回転速度差を縮小(ノンスリツプ
デフと同一機能)するようになり、前輪9のスリ
ツプ状態では後輪16への駆動トルクが増大され
て走行不能となることを回避できるとともに、後
輪16がロツク気味の場合には、前輪9のブレー
キトルクを増大して後輪16のロツクを防止す
る。
た場合や制動時に後輪16がロツクしてしまつた
場合のように後輪16の回転速度に較べて前輪9
の回転速度が比較的大きくなる場合には、この回
転速度差に応じた油圧がベーンポンプVPに生ず
る。この場合の油圧は副油路38の流通許容量を
上回るものとなり、ロータ19とカムリング部2
0aが圧油を介して剛体のように一体回転し、前
輪9への駆動トルクが後輪16へも伝達される四
輪駆動状態となる。この場合、吐出油の流れを実
線矢印・吸込油の流れを破線矢印で表す第2図に
示すように、ベーンポンプVPにおける油の流れ
は、相対的にロータ19が回転することになり、
吸込吐出口23,25,27が吸込口となつてチ
エツク弁34を介してオイル溜35から油が吸込
まれる一方、吸込吐出口22,24,26が吐出
口となつてチエツク弁33を閉じると同時にリリ
ーフ弁36,37に油が導かれ、この吐出油の流
れはリリーフ弁36,37により阻止される。こ
れにより、ベーンポンプVP内の圧力が上昇して、
上記のようにロータ19とカムリング部20aと
が一体回転する。ここで、前輪9の回転速度が後
輪16に較べて非常に大きくなり、ベーンポンプ
VPでの発生油圧が所定値を上回る場合には、リ
リーフ弁36がスプリング36aに抗して開いて
吐出油圧をほぼ一定に制御し、後輪16に一定の
吐出油圧に対応した駆動トルクを伝達する四輪駆
動状態となる。上記の結果、前輪9の回転速度が
減少するとともに、後輪16の回転速度が増大す
ることとなつて回転速度差を縮小(ノンスリツプ
デフと同一機能)するようになり、前輪9のスリ
ツプ状態では後輪16への駆動トルクが増大され
て走行不能となることを回避できるとともに、後
輪16がロツク気味の場合には、前輪9のブレー
キトルクを増大して後輪16のロツクを防止す
る。
一方、前輪9の回転速度に比べ後輪16の回転
速度が大きくなる場合、例えば前輪9のブレーキ
状態でロツク気味となる場合では、四輪駆動装置
13に接続する第1の回転軸11と第2の回転軸
14との間に、上述とは逆方向に非常に大きな回
転速度が生じる。これにより、ベーンポンプVP
では、第2図に示す油の流れと逆方向の油の流れ
が生じ、吸込吐出口22,24,26が吸込口と
なり、チエツク弁33を介してオイル溜35から
油が吸込まれる一方、吸込吐出口23,25,2
7が吐出口となり第2油路32を経てチエツク弁
34を閉じ、リリーフ弁37に所定値を上回る油
圧が作用するときにはこの油圧もリリーフ弁37
により一定に保持され一定の駆動力が後輪16に
伝達されて四輪駆動状態となる。
速度が大きくなる場合、例えば前輪9のブレーキ
状態でロツク気味となる場合では、四輪駆動装置
13に接続する第1の回転軸11と第2の回転軸
14との間に、上述とは逆方向に非常に大きな回
転速度が生じる。これにより、ベーンポンプVP
では、第2図に示す油の流れと逆方向の油の流れ
が生じ、吸込吐出口22,24,26が吸込口と
なり、チエツク弁33を介してオイル溜35から
油が吸込まれる一方、吸込吐出口23,25,2
7が吐出口となり第2油路32を経てチエツク弁
34を閉じ、リリーフ弁37に所定値を上回る油
圧が作用するときにはこの油圧もリリーフ弁37
により一定に保持され一定の駆動力が後輪16に
伝達されて四輪駆動状態となる。
上記のように、前輪9と後輪16との間の回転
速度差の増大に応じて前輪9と後輪16との間の
伝達トルク量を徐々に増大させ、この回転速度差
が或る値以上となる場合には伝達トルクをほぼ一
定とする特性(第5図中に点線で示す)をもつ
て、二輪駆動状態と四輪駆動状態とが自動的に切
換る。
速度差の増大に応じて前輪9と後輪16との間の
伝達トルク量を徐々に増大させ、この回転速度差
が或る値以上となる場合には伝達トルクをほぼ一
定とする特性(第5図中に点線で示す)をもつ
て、二輪駆動状態と四輪駆動状態とが自動的に切
換る。
ところで、急加速時や急制動時のように車両に
進行方向前後への加速度が生ずる場合には、この
加速度の大きさに応じて副油路38の流路が絞ら
れる。従つて、前輪9と後輪16との間にわずか
な回転速度差が生じてもベーンポンプVPのロー
タ19とカムリング部20aとは圧油を介して一
体回転することとなつて四輪駆動化される。すな
わち、上記特性は、第5図中に実線で示すように
四輪駆動化の時期が早くなり、四輪駆動状態によ
る優れた急加速性能や急制動性能が効果的に発揮
される。
進行方向前後への加速度が生ずる場合には、この
加速度の大きさに応じて副油路38の流路が絞ら
れる。従つて、前輪9と後輪16との間にわずか
な回転速度差が生じてもベーンポンプVPのロー
タ19とカムリング部20aとは圧油を介して一
体回転することとなつて四輪駆動化される。すな
わち、上記特性は、第5図中に実線で示すように
四輪駆動化の時期が早くなり、四輪駆動状態によ
る優れた急加速性能や急制動性能が効果的に発揮
される。
上記実施例で示した可変絞り機構Mは車両の加
速度を慣性移動するスプール40で検出するもの
であるが、第6図に示すように、副油路38を互
いに並列な2つの油路38a,38bに分岐し、
一方の油路38aに固定絞り45を設けると共に
他方の油路38bにソレノイド作動する常開の2
位置切換弁46を設け、このソレノイドを車両進
行方向前後への加速度を検出する公知の加速度セ
ンサ47の出力信号に基づいて作動させ、切換弁
46を開閉するようにしても良い。尚、図中48
は加速度センサ47とソレノイドとの間に設けら
れた制御回路である。このように構成した場合に
あつても、加速度が生ずることにより副油路38
は両油路38a,38bで定まる流路抵抗かに油
路38aのみで定まる流路抵抗となり、上記実施
例と同様に加速度が所定値より大きくなると副油
路38の流路が絞られて早期に四輪駆動化され
る。尚、加速度を検出する手段としては、上記の
もの他に車輪の回転速度変化が利用するもの等
種々なものを用いることができる。また、上記実
施例では油圧ポンプとして吸込吐出口が6個の平
衡形ベーンポンプを用いて説明したが、吸込吐出
口が2個の不平衡形ベーンポンプや他の形式の油
圧ポンプ、例えば内接ギヤポンプ、トロコイドポ
ンプ、ハイポサイクロイドポンプ、アキシヤルお
よびラジアルプランジヤポンプ等、回転速度差に
応じて吐出油量が変化する形式のものであれば使
用することができる。また、ベーンポンプVPの
吐出油の流れを規制する弁機構としては、上記リ
リーフ弁36,37以外に例えばコンピユータに
よりデユーテイ制御や開閉制御されるソレノイド
弁等その他周知のものを用いることができる。
速度を慣性移動するスプール40で検出するもの
であるが、第6図に示すように、副油路38を互
いに並列な2つの油路38a,38bに分岐し、
一方の油路38aに固定絞り45を設けると共に
他方の油路38bにソレノイド作動する常開の2
位置切換弁46を設け、このソレノイドを車両進
行方向前後への加速度を検出する公知の加速度セ
ンサ47の出力信号に基づいて作動させ、切換弁
46を開閉するようにしても良い。尚、図中48
は加速度センサ47とソレノイドとの間に設けら
れた制御回路である。このように構成した場合に
あつても、加速度が生ずることにより副油路38
は両油路38a,38bで定まる流路抵抗かに油
路38aのみで定まる流路抵抗となり、上記実施
例と同様に加速度が所定値より大きくなると副油
路38の流路が絞られて早期に四輪駆動化され
る。尚、加速度を検出する手段としては、上記の
もの他に車輪の回転速度変化が利用するもの等
種々なものを用いることができる。また、上記実
施例では油圧ポンプとして吸込吐出口が6個の平
衡形ベーンポンプを用いて説明したが、吸込吐出
口が2個の不平衡形ベーンポンプや他の形式の油
圧ポンプ、例えば内接ギヤポンプ、トロコイドポ
ンプ、ハイポサイクロイドポンプ、アキシヤルお
よびラジアルプランジヤポンプ等、回転速度差に
応じて吐出油量が変化する形式のものであれば使
用することができる。また、ベーンポンプVPの
吐出油の流れを規制する弁機構としては、上記リ
リーフ弁36,37以外に例えばコンピユータに
よりデユーテイ制御や開閉制御されるソレノイド
弁等その他周知のものを用いることができる。
<考案の効果>
本考案の車両用四輪駆動装置によれば、四輪駆
動による優れた性能、特に急加速性能や急制動性
能を維持しつつコーナリングブレーキ現象の発生
を有効に防止することができる。
動による優れた性能、特に急加速性能や急制動性
能を維持しつつコーナリングブレーキ現象の発生
を有効に防止することができる。
第1図は本考案の一実施例としての四輪駆動車
の駆動系を示す概略構成図、第2図は本考案の一
実施例としての駆動連結装置に備えられた油圧ポ
ンプの横断面図、第3図はその縦断面図、第4図
は可変絞り機構の断面図、第5図は作用を説明す
るグラフ、第6図は可変絞り機構の他の態様を表
す概略構成図である。 図面中、9は前輪、11は第1回転軸、14は
第2回転軸、16は後輪、19はロータ、20は
ケーシング、22,23,24,25,26,2
7は吐出吸込口、36,37はリリーフ弁、38
は副油路、VPはベーンポンプ、Mは可変絞り機
構である。
の駆動系を示す概略構成図、第2図は本考案の一
実施例としての駆動連結装置に備えられた油圧ポ
ンプの横断面図、第3図はその縦断面図、第4図
は可変絞り機構の断面図、第5図は作用を説明す
るグラフ、第6図は可変絞り機構の他の態様を表
す概略構成図である。 図面中、9は前輪、11は第1回転軸、14は
第2回転軸、16は後輪、19はロータ、20は
ケーシング、22,23,24,25,26,2
7は吐出吸込口、36,37はリリーフ弁、38
は副油路、VPはベーンポンプ、Mは可変絞り機
構である。
Claims (1)
- 車両の前輪側に連結した第1回転軸と、車両の
後輪側に連結した第2回転軸と、回転自在に支持
され且つ前記第1回転軸又は前記第2回転軸のい
ずれか一方に連結されるケーシングと他方の回転
軸に連結され且つ該ケーシング内に回転自在に収
容されるロータとを有して該第1回転軸と該第2
回転軸との回転速度差により駆動されて該回転速
度差に応じた油量を吐出する油圧ポンプと、前記
油圧ポンプの吐出口側油路と吸込口側油路とを連
通する副油路と、車両の進行方向前後への加速度
を検出して該加速度が大きくなるに応じて前記副
油路の流路を絞る可変絞り機構とを備えたことを
特徴とする車両用四輪駆動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985094411U JPH0421709Y2 (ja) | 1985-06-24 | 1985-06-24 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985094411U JPH0421709Y2 (ja) | 1985-06-24 | 1985-06-24 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS623326U JPS623326U (ja) | 1987-01-10 |
| JPH0421709Y2 true JPH0421709Y2 (ja) | 1992-05-18 |
Family
ID=30652928
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1985094411U Expired JPH0421709Y2 (ja) | 1985-06-24 | 1985-06-24 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0421709Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60116529A (ja) * | 1983-11-30 | 1985-06-24 | Mitsubishi Motors Corp | 四輪駆動用駆動連結装置 |
-
1985
- 1985-06-24 JP JP1985094411U patent/JPH0421709Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS623326U (ja) | 1987-01-10 |
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