JPH04218903A - 異方性希土類磁石又は異方性希土類磁石粉末の製造方法 - Google Patents
異方性希土類磁石又は異方性希土類磁石粉末の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、R2 Fe14B化合
物(ただしRはNd又はPrの少なくとも1種を含む希
土類元素)を主相とする異方性希土類磁石又は異方性希
土類磁石粉末の製造方法に関するものである。本発明に
より得られた磁石又は磁石粉末は、高性能で低価格にな
りうるということから、小型モータ等各種アクチュエー
ターに広範に使用することができる。
物(ただしRはNd又はPrの少なくとも1種を含む希
土類元素)を主相とする異方性希土類磁石又は異方性希
土類磁石粉末の製造方法に関するものである。本発明に
より得られた磁石又は磁石粉末は、高性能で低価格にな
りうるということから、小型モータ等各種アクチュエー
ターに広範に使用することができる。
【0002】
【従来の技術】希土類元素Rと代表的遷移金属元素Fe
とBとを2:14:1に近い割合で含む合金溶湯を単ロ
ール法等の液体急冷法により超急冷することによりすぐ
れた磁石特性を有する急冷薄帯を得ることができる(米
国特許第4802931号明細書、特開昭59−647
39号公報、特開昭60−9852号公報)。この急冷
薄帯は磁気的にはほとんど等方性である。
とBとを2:14:1に近い割合で含む合金溶湯を単ロ
ール法等の液体急冷法により超急冷することによりすぐ
れた磁石特性を有する急冷薄帯を得ることができる(米
国特許第4802931号明細書、特開昭59−647
39号公報、特開昭60−9852号公報)。この急冷
薄帯は磁気的にはほとんど等方性である。
【0003】上記のNd−Fe−B系合金の急冷薄帯を
粉砕して得た粉末を、熱間で圧縮成形すること(ホット
プレス)により合金の真密度に近い状態で成形バルク化
することができる。これは米国特許第4792367号
明細書、特開昭60−100402号公報およびR.W
.Leeによる発表論文「Hot−pressedne
odymium−iron−boron magne
ts」(Applied Physics Let
ters,Vol.46,No.8,pp790−79
1,April 15,1985)に報告されている
。上記の熱間圧縮成形体の残留磁束密度として約8kG
の値が得られることが従来の技術として知られている。
粉砕して得た粉末を、熱間で圧縮成形すること(ホット
プレス)により合金の真密度に近い状態で成形バルク化
することができる。これは米国特許第4792367号
明細書、特開昭60−100402号公報およびR.W
.Leeによる発表論文「Hot−pressedne
odymium−iron−boron magne
ts」(Applied Physics Let
ters,Vol.46,No.8,pp790−79
1,April 15,1985)に報告されている
。上記の熱間圧縮成形体の残留磁束密度として約8kG
の値が得られることが従来の技術として知られている。
【0004】より高い残留磁束密度を得るには磁石に異
方性を付与する必要がある。前記のR.W.Leeは塑
性変形による異方性化法を提案している。この方法は、
Nd−Fe−B系の合金粉末の圧縮成形体の密度をホッ
トプレスによって合金の真密度に近い密度まで高めた後
に、その成形体に、再度据え込み加工(Die−Ups
et)によって塑性変形を加えるというものである。こ
の据え込み加工の程度或いは合金組成に応じて8〜13
kGの残留磁束密度が得られることが報告されている(
例えば、Y.Nozawa他、J.Appl.Phys
.,Vol.64,No.10,pp5285−528
9 November 15,1988)。
方性を付与する必要がある。前記のR.W.Leeは塑
性変形による異方性化法を提案している。この方法は、
Nd−Fe−B系の合金粉末の圧縮成形体の密度をホッ
トプレスによって合金の真密度に近い密度まで高めた後
に、その成形体に、再度据え込み加工(Die−Ups
et)によって塑性変形を加えるというものである。こ
の据え込み加工の程度或いは合金組成に応じて8〜13
kGの残留磁束密度が得られることが報告されている(
例えば、Y.Nozawa他、J.Appl.Phys
.,Vol.64,No.10,pp5285−528
9 November 15,1988)。
【0005】しかし、Nd−Fe−B三元系においては
、据え込み加工により残留磁束密度が向上しても保磁力
が低下してしまい熱安定性に問題が生じる。これに対し
て、Gaを添加して保磁力を向上させ熱安定性を改善で
きることが報告されている(特開昭64−7504号公
報)。また、本出願人は先に、異方性磁石成形用のR−
Fe−B系異方性粉末の製造方法として、上記の等方性
の急冷薄帯(又はそれを粉砕して得られる粉末)を金属
製の容器に詰めて、容器と一緒に熱間圧延する方法を出
願した(特願平1−202675号)。この出願におい
て、微量のCuを添加することにより異方性粉末の保磁
力が著しく向上し、異方性粉末を用いて成形される磁石
の熱安定性が改善されることを開示した。Cu添加は、
上記の据え込み加工においても保磁力の上昇をもたらす
。
、据え込み加工により残留磁束密度が向上しても保磁力
が低下してしまい熱安定性に問題が生じる。これに対し
て、Gaを添加して保磁力を向上させ熱安定性を改善で
きることが報告されている(特開昭64−7504号公
報)。また、本出願人は先に、異方性磁石成形用のR−
Fe−B系異方性粉末の製造方法として、上記の等方性
の急冷薄帯(又はそれを粉砕して得られる粉末)を金属
製の容器に詰めて、容器と一緒に熱間圧延する方法を出
願した(特願平1−202675号)。この出願におい
て、微量のCuを添加することにより異方性粉末の保磁
力が著しく向上し、異方性粉末を用いて成形される磁石
の熱安定性が改善されることを開示した。Cu添加は、
上記の据え込み加工においても保磁力の上昇をもたらす
。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、Nd−Fe
−B系異方性磁石の保磁力と残留磁束密度(即ち、最大
エネルギー積)を同時に向上させる希土類磁石又は希土
類磁石粉末の製造方法を提供することを目的とする。
−B系異方性磁石の保磁力と残留磁束密度(即ち、最大
エネルギー積)を同時に向上させる希土類磁石又は希土
類磁石粉末の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは下記のとおりである。 (1)原子百分率で12%以上20%以下のR(ただし
RはNd又はPrの少なくとも1種を含む希土類元素)
、4%以上8%以下のB、0.05%以上2%以下のC
u、及び残部がFeならびに不可避的不純物からなる異
方性希土類磁石の製造方法において、液体急冷法で作製
した12%以上20%以下のR、4%以上8%以下のB
、及び残部がFeならびに不可避的不純物からなる合金
粉末(X)と、同じく液体急冷法で作製した12%以上
20%以下のR、4%以上8%以下のB、0.2%以上
8%以下のCu、及び残部がFeならびに不可避的不純
物からなる合金粉末(Y)とを前記合金粉末(Y)の体
積百分率が5%以上で50%以下となるように混合した
混合物を得たのち、該混合物を熱間圧縮成形により緻密
化し、その後に塑性変形を加えることを特徴とする異方
性希土類磁石の製造方法。 (2)塑性変形を加える方法が、通電加熱により600
℃以上800℃未満の温度に加熱して第一段階の塑性変
形を加え、引き続き800℃以上1000℃以下の温度
に加熱して第二段階の塑性変形を加える方法であること
を特徴とする前項1記載の異方性希土類磁石の製造方法
。 (3)原子百分率で12%以上20%以下のR(ただし
RはNd又はPrの少なくとも1種を含む希土類元素)
、4%以上8%以下のB、0.05%以上2%以下のC
u、及び残部がFeならびに不可避的不純物からなる異
方性希土類磁石粉末の製造方法において、液体急冷法で
作製した12%以上20%以下のR、4%以上8%以下
のB、及び残部がFeならびに不可避的不純物からなる
合金粉末(X)と、同じく液体急冷法で作製した12%
以上20%以下のR、4%以上8%以下のB、0.2%
以上8%以下のCu、及び残部がFeならびに不可避的
不純物からなる合金粉末(Y)とを混合し、前記合金粉
末(Y)の体積百分率が5%以上で50%以下である混
合物を得たのち、該混合物を金属製容器に封入し、50
0℃以上900℃以下の温度で該容器を圧延することを
特徴とする異方性希土類磁石粉末の製造方法。 (4)Fe量の20%までをCoで置換することを特徴
とする前項1又は3記載の異方性希土類磁石又は異方性
希土類磁石粉末の製造方法。
ろは下記のとおりである。 (1)原子百分率で12%以上20%以下のR(ただし
RはNd又はPrの少なくとも1種を含む希土類元素)
、4%以上8%以下のB、0.05%以上2%以下のC
u、及び残部がFeならびに不可避的不純物からなる異
方性希土類磁石の製造方法において、液体急冷法で作製
した12%以上20%以下のR、4%以上8%以下のB
、及び残部がFeならびに不可避的不純物からなる合金
粉末(X)と、同じく液体急冷法で作製した12%以上
20%以下のR、4%以上8%以下のB、0.2%以上
8%以下のCu、及び残部がFeならびに不可避的不純
物からなる合金粉末(Y)とを前記合金粉末(Y)の体
積百分率が5%以上で50%以下となるように混合した
混合物を得たのち、該混合物を熱間圧縮成形により緻密
化し、その後に塑性変形を加えることを特徴とする異方
性希土類磁石の製造方法。 (2)塑性変形を加える方法が、通電加熱により600
℃以上800℃未満の温度に加熱して第一段階の塑性変
形を加え、引き続き800℃以上1000℃以下の温度
に加熱して第二段階の塑性変形を加える方法であること
を特徴とする前項1記載の異方性希土類磁石の製造方法
。 (3)原子百分率で12%以上20%以下のR(ただし
RはNd又はPrの少なくとも1種を含む希土類元素)
、4%以上8%以下のB、0.05%以上2%以下のC
u、及び残部がFeならびに不可避的不純物からなる異
方性希土類磁石粉末の製造方法において、液体急冷法で
作製した12%以上20%以下のR、4%以上8%以下
のB、及び残部がFeならびに不可避的不純物からなる
合金粉末(X)と、同じく液体急冷法で作製した12%
以上20%以下のR、4%以上8%以下のB、0.2%
以上8%以下のCu、及び残部がFeならびに不可避的
不純物からなる合金粉末(Y)とを混合し、前記合金粉
末(Y)の体積百分率が5%以上で50%以下である混
合物を得たのち、該混合物を金属製容器に封入し、50
0℃以上900℃以下の温度で該容器を圧延することを
特徴とする異方性希土類磁石粉末の製造方法。 (4)Fe量の20%までをCoで置換することを特徴
とする前項1又は3記載の異方性希土類磁石又は異方性
希土類磁石粉末の製造方法。
【0008】
【作用】本発明は、組成の異なる2種の合金粉末(X)
と(Y)を混合し、熱間圧縮成形の後に高温で塑性変形
を加えることによって異方性希土類磁石を製造すること
又は前記混合粉末を金属製容器に封入し、500℃以上
900℃以下の温度で該容器を熱間圧延することによっ
て異方性希土類磁石粉末を製造することを骨子とするも
のである。塑性加工または圧延を行うのは、より高い残
留磁束密度を得るために、磁石又は磁石粉末に異方性を
付与するためである。
と(Y)を混合し、熱間圧縮成形の後に高温で塑性変形
を加えることによって異方性希土類磁石を製造すること
又は前記混合粉末を金属製容器に封入し、500℃以上
900℃以下の温度で該容器を熱間圧延することによっ
て異方性希土類磁石粉末を製造することを骨子とするも
のである。塑性加工または圧延を行うのは、より高い残
留磁束密度を得るために、磁石又は磁石粉末に異方性を
付与するためである。
【0009】ここで合金粉末(X)は、液体急冷法で作
製した12%以上20%以下のR、4%以上8%以下の
B、及び残部がFeならびに不可避的不純物からなる合
金粉末である。Nd−Fe−B三元系の場合、高温で塑
性変形を加え異方性化すると、高い残留磁束密度は得ら
れるが同時に保磁力が大きく低下する。これは熱安定性
の点から実用上問題がある。
製した12%以上20%以下のR、4%以上8%以下の
B、及び残部がFeならびに不可避的不純物からなる合
金粉末である。Nd−Fe−B三元系の場合、高温で塑
性変形を加え異方性化すると、高い残留磁束密度は得ら
れるが同時に保磁力が大きく低下する。これは熱安定性
の点から実用上問題がある。
【0010】一方合金粉末(Y)は液体急冷法で作製し
た12%以上20%以下のR、4%以上8%以下のB、
0.2%以上8%以下のCu、及び残部がFeならびに
不可避的不純物からなる合金粉末である。Cu添加のな
されたNd−Fe−B−Cu系の場合には塑性変形によ
る異方性化後に高い保磁力が得られる。しかしながら、
Cu添加により変形能が損なわれるためにNd−Fe−
B三元系に比して残留磁束密度は低くなることが本発明
者等の研究から分かっている。
た12%以上20%以下のR、4%以上8%以下のB、
0.2%以上8%以下のCu、及び残部がFeならびに
不可避的不純物からなる合金粉末である。Cu添加のな
されたNd−Fe−B−Cu系の場合には塑性変形によ
る異方性化後に高い保磁力が得られる。しかしながら、
Cu添加により変形能が損なわれるためにNd−Fe−
B三元系に比して残留磁束密度は低くなることが本発明
者等の研究から分かっている。
【0011】本発明の製造方法は高い残留磁束密度を得
ることのできる合金粉末(X)に対して、高い保磁力を
与えることのできる合金粉末(Y)を添加し、混合の後
に熱間圧縮成形し、高温で塑性変形を加えること、又は
混合した粉末を金属製容器に封入し、この容器を熱間圧
延することを特徴とする。これにより得られる異方性希
土類磁石又は異方性希土類磁石粉末は、12%以上20
%以下のR、4%以上8%以下のB、0.05%以上2
%以下のCu、及び残部がFeならびに不可避的不純物
からなり、高い保磁力と高い残留磁束密度(したがって
高い最大エネルギー積)を併せ持つ。
ることのできる合金粉末(X)に対して、高い保磁力を
与えることのできる合金粉末(Y)を添加し、混合の後
に熱間圧縮成形し、高温で塑性変形を加えること、又は
混合した粉末を金属製容器に封入し、この容器を熱間圧
延することを特徴とする。これにより得られる異方性希
土類磁石又は異方性希土類磁石粉末は、12%以上20
%以下のR、4%以上8%以下のB、0.05%以上2
%以下のCu、及び残部がFeならびに不可避的不純物
からなり、高い保磁力と高い残留磁束密度(したがって
高い最大エネルギー積)を併せ持つ。
【0012】以下、本発明の詳細について説明する。希
土類元素RとしてはNdが最も好ましいが、Ndの一部
又は全部をPrで置き換えることも可能である。ここで
、粉末(X)及び(Y)のR量は12%以上20%以下
に限定する。Rの量が12%未満のときには、粉末の変
形能が極端に低下し、十分な異方性化を達成することが
できない。また、Rの量が20%より多いときには残留
磁束密度が低い。希土類元素Rの一部を全Rの20%を
越えない範囲でDyにすることができる。特に、合金粉
末(Y)にDyを含有させることにより、磁石の残留磁
束密度の低下を最小限度にして保磁力を高めることがで
きる。ここで、Dyの含有量が全Rの20%を越えると
、残留磁束密度の低下を無視できなくなる。
土類元素RとしてはNdが最も好ましいが、Ndの一部
又は全部をPrで置き換えることも可能である。ここで
、粉末(X)及び(Y)のR量は12%以上20%以下
に限定する。Rの量が12%未満のときには、粉末の変
形能が極端に低下し、十分な異方性化を達成することが
できない。また、Rの量が20%より多いときには残留
磁束密度が低い。希土類元素Rの一部を全Rの20%を
越えない範囲でDyにすることができる。特に、合金粉
末(Y)にDyを含有させることにより、磁石の残留磁
束密度の低下を最小限度にして保磁力を高めることがで
きる。ここで、Dyの含有量が全Rの20%を越えると
、残留磁束密度の低下を無視できなくなる。
【0013】Bの量が4%未満では多くのR2 Fe1
7相が出現し、8%を越えると多くのB−rich相が
出現する。いずれの相も異方性化のための高温における
塑性変形を阻害する。したがって、本発明に係わる急冷
薄帯及びそれらを固化した磁石又は磁石粉末におけるB
の量は一律4%以上で8%以下に限定される。Cuは、
合金粉末(Y)の成分として添加される。ここでCuは
、結晶粒界に存在するR−rich相に濃縮され。R−
rich相の融点を約200℃低下させる。平衡状態の
Nd−Fe−B−Cu系においては、R−rich相の
融点は490℃になる。したがって700℃近傍におけ
る熱間圧縮成形及び高温における塑性変形の際には、R
−rich相が融体となって滲み出すことになる。滲み
出しによってCuは成形体全体に行きわたり、特に粉末
界面を高保磁力化することにより成形磁石の保磁力を高
める。Cuの添加量は0.2%以上で8%以下に限定さ
れる。0.2%未満では成形磁石の保磁力向上に寄与せ
ず、8%を越えると成形磁石の残留磁束密度の低下を無
視できない。
7相が出現し、8%を越えると多くのB−rich相が
出現する。いずれの相も異方性化のための高温における
塑性変形を阻害する。したがって、本発明に係わる急冷
薄帯及びそれらを固化した磁石又は磁石粉末におけるB
の量は一律4%以上で8%以下に限定される。Cuは、
合金粉末(Y)の成分として添加される。ここでCuは
、結晶粒界に存在するR−rich相に濃縮され。R−
rich相の融点を約200℃低下させる。平衡状態の
Nd−Fe−B−Cu系においては、R−rich相の
融点は490℃になる。したがって700℃近傍におけ
る熱間圧縮成形及び高温における塑性変形の際には、R
−rich相が融体となって滲み出すことになる。滲み
出しによってCuは成形体全体に行きわたり、特に粉末
界面を高保磁力化することにより成形磁石の保磁力を高
める。Cuの添加量は0.2%以上で8%以下に限定さ
れる。0.2%未満では成形磁石の保磁力向上に寄与せ
ず、8%を越えると成形磁石の残留磁束密度の低下を無
視できない。
【0014】粉末(X)と(Y)の混合物における粉末
(Y)の体積百分率は5%以上で50%以下に限定され
る。その理由は次の通りである。添加粉末(Y)の体積
百分率が5%未満では十分に高い保磁力が得られない。 また、(Y)の体積百分率が50%を越えると、高い残
留磁束密度を得ることができない。粉末(X)と(Y)
の混合物を成形してなる磁石の平均的なCuの量は、0
.05%以上で2%以下に限定される。高保磁力と高残
留磁束密度を同時に得るために、より好ましいCuの組
成範囲は0.1%以上1%以下である。
(Y)の体積百分率は5%以上で50%以下に限定され
る。その理由は次の通りである。添加粉末(Y)の体積
百分率が5%未満では十分に高い保磁力が得られない。 また、(Y)の体積百分率が50%を越えると、高い残
留磁束密度を得ることができない。粉末(X)と(Y)
の混合物を成形してなる磁石の平均的なCuの量は、0
.05%以上で2%以下に限定される。高保磁力と高残
留磁束密度を同時に得るために、より好ましいCuの組
成範囲は0.1%以上1%以下である。
【0015】合金のキュリー温度をあげて使用温度にお
ける磁束密度の温度変化を小さくするためにFeの一部
をCoで置換することがある。本発明においても、磁石
特性を損なうことなくFeの量の20%まではCoで置
換することが可能である。上記限定成分の超急冷合金粉
末は、既知の単ロール法によって最も安定して得られる
が、他の双ロール法もしくはガスアトマイズ法によって
も得られる。本発明では、2種類の合金粉末を適当な割
合で混合する必要があるが、それは例えばV型混合機に
より容易に行い得る。
ける磁束密度の温度変化を小さくするためにFeの一部
をCoで置換することがある。本発明においても、磁石
特性を損なうことなくFeの量の20%まではCoで置
換することが可能である。上記限定成分の超急冷合金粉
末は、既知の単ロール法によって最も安定して得られる
が、他の双ロール法もしくはガスアトマイズ法によって
も得られる。本発明では、2種類の合金粉末を適当な割
合で混合する必要があるが、それは例えばV型混合機に
より容易に行い得る。
【0016】異方性希土類磁石を製造する場合は、上記
混合粉末を熱間圧縮成形し、その後に高温で塑性変形を
加える。上記混合粉末の熱間圧縮成形は、通常の金型加
熱方式のホットプレス機または通電加熱のできる通電焼
結機を用いて、試料加熱温度600〜800℃、加圧力
200〜1000kg/cm2で容易に行うことができ
る。上記成形体へ塑性変形を加える加工は、熱間圧縮成
形と同様、ホットプレス機または通電焼結機を用いて行
うことができる。
混合粉末を熱間圧縮成形し、その後に高温で塑性変形を
加える。上記混合粉末の熱間圧縮成形は、通常の金型加
熱方式のホットプレス機または通電加熱のできる通電焼
結機を用いて、試料加熱温度600〜800℃、加圧力
200〜1000kg/cm2で容易に行うことができ
る。上記成形体へ塑性変形を加える加工は、熱間圧縮成
形と同様、ホットプレス機または通電焼結機を用いて行
うことができる。
【0017】ここで、塑性変形後には、所定の形状の磁
石が得られ研磨等の後加工を必要としないことが望まし
い。このいわゆるネットシェイプ(Net−Shape
)成形を行うには通電焼結機を用いるのが有効である。 その理由を以下に述べる。通電加熱方式は加熱温度の時
間に対する応答が非常に速く、急速加熱、急速冷却がで
きる。即ち通電焼結機を用いれば、高温での短時間の加
工が可能となる。また、ある温度での加工後に急速に加
熱或いは冷却し、引き続き異なる温度での加工が可能と
なる。
石が得られ研磨等の後加工を必要としないことが望まし
い。このいわゆるネットシェイプ(Net−Shape
)成形を行うには通電焼結機を用いるのが有効である。 その理由を以下に述べる。通電加熱方式は加熱温度の時
間に対する応答が非常に速く、急速加熱、急速冷却がで
きる。即ち通電焼結機を用いれば、高温での短時間の加
工が可能となる。また、ある温度での加工後に急速に加
熱或いは冷却し、引き続き異なる温度での加工が可能と
なる。
【0018】上記の塑性変形は、600℃以上の温度で
可能であるが、結晶粒の成長を抑え、保磁力及び熱安定
性の低下を防ぐために800℃未満で行うのが望ましい
。しかしながら、併せてネットシェイプ成形をするには
、加工すべき成形体の加熱温度を800℃以上にしなけ
ればならないことが本発明者等の知見で得られている。 これは、800℃未満では成形体の延性が十分に高くな
く、加工後の成形体の形状(特に角部)が決まらないた
めである。
可能であるが、結晶粒の成長を抑え、保磁力及び熱安定
性の低下を防ぐために800℃未満で行うのが望ましい
。しかしながら、併せてネットシェイプ成形をするには
、加工すべき成形体の加熱温度を800℃以上にしなけ
ればならないことが本発明者等の知見で得られている。 これは、800℃未満では成形体の延性が十分に高くな
く、加工後の成形体の形状(特に角部)が決まらないた
めである。
【0019】ここで通電焼結機を用いれば、塑性加工と
ネットシェイプ成形を同時に行うために次の様な二段階
の加工ができる。即ち、加圧力200〜1000kg/
cm2 のもとで、第一段階では成形体の温度を600
℃以上800℃未満の温度に保ち、所定の塑性加工の大
部分を行う。第二段階では電流を増加し800℃以上1
000℃以下の温度に急速に加熱し、さらなる塑性加工
により角部等の形状を決定する。この第二段階処理は通
電加熱を用いることにより短時間(5〜60秒)で終え
ることができる。即ち、成形体が800℃以上の高温に
曝されるのは短時間である。そのために結晶粒の成長が
最小限に抑えられ、磁気特性の劣化は少ない。一方、金
型加熱方式のホットプレス機では加熱冷却温度の応答が
遅いため、上述の第二段階処理を行うのに5〜30分を
要し、磁気特性の低下を避けることができない。
ネットシェイプ成形を同時に行うために次の様な二段階
の加工ができる。即ち、加圧力200〜1000kg/
cm2 のもとで、第一段階では成形体の温度を600
℃以上800℃未満の温度に保ち、所定の塑性加工の大
部分を行う。第二段階では電流を増加し800℃以上1
000℃以下の温度に急速に加熱し、さらなる塑性加工
により角部等の形状を決定する。この第二段階処理は通
電加熱を用いることにより短時間(5〜60秒)で終え
ることができる。即ち、成形体が800℃以上の高温に
曝されるのは短時間である。そのために結晶粒の成長が
最小限に抑えられ、磁気特性の劣化は少ない。一方、金
型加熱方式のホットプレス機では加熱冷却温度の応答が
遅いため、上述の第二段階処理を行うのに5〜30分を
要し、磁気特性の低下を避けることができない。
【0020】また、上記のような塑性変形・ネットシェ
イプ成形を行う際、Cu添加のなされた合金粉末を原料
に用いることが必須である。理由は以下の通りである。 本発明者等の知見によれば、Cu添加された合金粉末或
いはこの粉末が混合された粉末は800℃以上の高温で
加工しても結晶粒の成長が抑制され高い保磁力を保つこ
とができる。そのため、上記二段階加工を行っても磁気
特性はさほど劣化しない。これに対して、Cuが添加さ
れていないNd−Fe−B三元系粉末の単一粉末におい
ては、この二段階加工により保磁力が極端に低下してし
まう。
イプ成形を行う際、Cu添加のなされた合金粉末を原料
に用いることが必須である。理由は以下の通りである。 本発明者等の知見によれば、Cu添加された合金粉末或
いはこの粉末が混合された粉末は800℃以上の高温で
加工しても結晶粒の成長が抑制され高い保磁力を保つこ
とができる。そのため、上記二段階加工を行っても磁気
特性はさほど劣化しない。これに対して、Cuが添加さ
れていないNd−Fe−B三元系粉末の単一粉末におい
ては、この二段階加工により保磁力が極端に低下してし
まう。
【0021】異方性希土類磁石粉末を製造する場合は、
前記混合粉末を熱間圧延する。前記混合粉末の熱間圧延
は次のように行う。該混合粉末を金属製の容器に詰めて
、容器内を真空または不活性雰囲気で置換し密閉した後
、500℃以上900℃以下の温度で該容器を圧延する
。金属製の容器に詰めるのは、塑性変形させるための外
部応力に対して粉末に拘束力を与えるためである。また
、本合金は非常に酸化し易いため、高温にする時は雰囲
気を真空または不活性雰囲気にしなければならない。 圧延を行う温度は、500℃より低いと粉末の変形能が
極端に低下し十分な異方性化を達成することができず、
900℃より高いと結晶粒の粗大化が起こり保磁力が低
下するため、500℃以上900℃以下の範囲とした。 高磁気特性を持つ異方性粉末を得るためには、粉末自身
が40%以上の圧下を受けるように圧延を行う必要があ
る。
前記混合粉末を熱間圧延する。前記混合粉末の熱間圧延
は次のように行う。該混合粉末を金属製の容器に詰めて
、容器内を真空または不活性雰囲気で置換し密閉した後
、500℃以上900℃以下の温度で該容器を圧延する
。金属製の容器に詰めるのは、塑性変形させるための外
部応力に対して粉末に拘束力を与えるためである。また
、本合金は非常に酸化し易いため、高温にする時は雰囲
気を真空または不活性雰囲気にしなければならない。 圧延を行う温度は、500℃より低いと粉末の変形能が
極端に低下し十分な異方性化を達成することができず、
900℃より高いと結晶粒の粗大化が起こり保磁力が低
下するため、500℃以上900℃以下の範囲とした。 高磁気特性を持つ異方性粉末を得るためには、粉末自身
が40%以上の圧下を受けるように圧延を行う必要があ
る。
【0022】圧延法によって得られる異方性希土類磁石
は完全にバルク化することも可能であるが、通常種々の
大きさのものが含まれる。従って、粒径を揃えるために
、ディスクミル、ブラウンミル、ピンミル、ボールミル
、アトライターミル等を用いて粉砕することができる。 こうして、異方性希土類磁石粉末が得られる。
は完全にバルク化することも可能であるが、通常種々の
大きさのものが含まれる。従って、粒径を揃えるために
、ディスクミル、ブラウンミル、ピンミル、ボールミル
、アトライターミル等を用いて粉砕することができる。 こうして、異方性希土類磁石粉末が得られる。
【0023】
【実施例】実施例1
原子百分率でFe−14%Nd−6%B(Nd14Fe
80B6 )の組成の合金粉末(X)とFe−14%N
d−5%B−1%Cu(Nd14Fe80B5 Cu1
)の組成の合金粉末(Y)とを用意した。これらの粉末
を作製するにあたって、まず上記組成の合金を高周波誘
導加熱により溶解し、直径1mmの穴を持つ石英ノズル
からその溶湯を回転する銅製ロールの表面上に噴射した
。この時のロールの表面速度は25m / secで、
微細な結晶粒の得られる最適の急冷条件である。得られ
た薄帯を250μm 以下に粉砕した。粉末(X)と(
Y)を種々の割合で混合し、その混合粉末を通電焼結機
を用いて、まず熱間で圧縮成形し、その後据え込み加工
により塑性変形を施した。この実験においては成形体の
形状をリング状とした。
80B6 )の組成の合金粉末(X)とFe−14%N
d−5%B−1%Cu(Nd14Fe80B5 Cu1
)の組成の合金粉末(Y)とを用意した。これらの粉末
を作製するにあたって、まず上記組成の合金を高周波誘
導加熱により溶解し、直径1mmの穴を持つ石英ノズル
からその溶湯を回転する銅製ロールの表面上に噴射した
。この時のロールの表面速度は25m / secで、
微細な結晶粒の得られる最適の急冷条件である。得られ
た薄帯を250μm 以下に粉砕した。粉末(X)と(
Y)を種々の割合で混合し、その混合粉末を通電焼結機
を用いて、まず熱間で圧縮成形し、その後据え込み加工
により塑性変形を施した。この実験においては成形体の
形状をリング状とした。
【0024】まず熱間圧縮成形により、外径14.1m
m、内径8.5mm、厚さ3.4mmのリング状成形体
を得た。次の据え込み加工は、直径19mmの円柱状の
キャビテーを持つセラミックス製のダイと、外径19m
m、内径8.5mmの円筒状のカーボン製パンチ及び直
径8.5mmのステンレス製のコアからなるセットに成
形体をセットし、成形体に450kg/cm2 の圧力
を加えた状態で750Aの通電により成形体を加熱した
。上記の圧力、電流下では試料の実測温度が700〜7
50℃に到達した時点で変形は終了し、加熱開始から変
形終了までに要した時間は約3分であった。得られた成
形体は外径19mm、内径8.5mm、厚さ1.5mm
のリング状であり、変形による厚さ減少率は56%であ
る。
m、内径8.5mm、厚さ3.4mmのリング状成形体
を得た。次の据え込み加工は、直径19mmの円柱状の
キャビテーを持つセラミックス製のダイと、外径19m
m、内径8.5mmの円筒状のカーボン製パンチ及び直
径8.5mmのステンレス製のコアからなるセットに成
形体をセットし、成形体に450kg/cm2 の圧力
を加えた状態で750Aの通電により成形体を加熱した
。上記の圧力、電流下では試料の実測温度が700〜7
50℃に到達した時点で変形は終了し、加熱開始から変
形終了までに要した時間は約3分であった。得られた成
形体は外径19mm、内径8.5mm、厚さ1.5mm
のリング状であり、変形による厚さ減少率は56%であ
る。
【0025】この成形体の加圧方向に60kOe のパ
ルス着磁を行い、自記磁束計により磁気特性を測定した
。図1に成形体の加圧方向の磁気特性を、粉末(Y)の
混合割合に対して示す。粉末(Y)の混合割合の増加と
共に、保磁力 iHcは急激に増加し、30%以上の混
合で一定となり、また、最大エネルギー積(BH)ma
x は20〜40%の混合で最大となる。これは、粉末
(X)の持つ高い残留磁束密度と、Cu添加された粉末
(Y)の高い保磁力とが相乗された効果である。
ルス着磁を行い、自記磁束計により磁気特性を測定した
。図1に成形体の加圧方向の磁気特性を、粉末(Y)の
混合割合に対して示す。粉末(Y)の混合割合の増加と
共に、保磁力 iHcは急激に増加し、30%以上の混
合で一定となり、また、最大エネルギー積(BH)ma
x は20〜40%の混合で最大となる。これは、粉末
(X)の持つ高い残留磁束密度と、Cu添加された粉末
(Y)の高い保磁力とが相乗された効果である。
【0026】比較のために同図に、各々の混合粉末に対
応するCu濃度を持つ単一粉末を用いて同様に作製した
磁石の磁気特性を示す。単一粉末では、上記混合粉末の
様な高特性が得られないのが分かる。 実施例2 実施例1と同じ組成の粉末(X)と(Y)を粉末(Y)
の割合が30%になる様に混合し、実施例1と同様の熱
間圧縮成形を行った。塑性変形は据え込み加工により、
次の様に行った。成形体を実施例1と同様のダイセット
にセットした。成形体に300kg/cm2 の圧力を
加えた状態で、550Aの通電により成形体を加熱した
。この圧力、電流下では、約6分後に成形体の温度は最
高750℃に到達し、到達までに大部分の塑性変形が行
われた。本実施例では750℃到達時点でさらに電流を
800Aに増加し、成形体を30秒間、同様の加圧下で
加熱した。この第二段階の加熱の最高到達温度は900
℃であった。この二段階加熱変形によって得られた成形
体は、角の良く出た外径19mm、内径8.5mm、厚
さ1.5mmのリング状であり、寸法出しのための機械
加工は不要であった。
応するCu濃度を持つ単一粉末を用いて同様に作製した
磁石の磁気特性を示す。単一粉末では、上記混合粉末の
様な高特性が得られないのが分かる。 実施例2 実施例1と同じ組成の粉末(X)と(Y)を粉末(Y)
の割合が30%になる様に混合し、実施例1と同様の熱
間圧縮成形を行った。塑性変形は据え込み加工により、
次の様に行った。成形体を実施例1と同様のダイセット
にセットした。成形体に300kg/cm2 の圧力を
加えた状態で、550Aの通電により成形体を加熱した
。この圧力、電流下では、約6分後に成形体の温度は最
高750℃に到達し、到達までに大部分の塑性変形が行
われた。本実施例では750℃到達時点でさらに電流を
800Aに増加し、成形体を30秒間、同様の加圧下で
加熱した。この第二段階の加熱の最高到達温度は900
℃であった。この二段階加熱変形によって得られた成形
体は、角の良く出た外径19mm、内径8.5mm、厚
さ1.5mmのリング状であり、寸法出しのための機械
加工は不要であった。
【0027】表1にその磁気特性を示す。混合粉末の場
合には、高い保磁力と高い残留磁束密度(従って高い最
大エネルギー積)が同時に得られている。
合には、高い保磁力と高い残留磁束密度(従って高い最
大エネルギー積)が同時に得られている。
【0028】
【表1】
【0029】実施例3
原子百分率でFe−7.5%Co−14%Nd−6%B
(Nd14Fe72.5Co7.5 B6 )の組成の
合金粉末(X1)とFe−11%Co−14%Nd−6
%B(Nd14Fe69Co11B6 )の組成の合金
粉末(X2)とFe−14%Nd−5%B−1%Cu(
Nd14Fe80B5 Cu1 ) の組成の合金粉末
(Y)とを実施例1と同様の方法で作製した。
(Nd14Fe72.5Co7.5 B6 )の組成の
合金粉末(X1)とFe−11%Co−14%Nd−6
%B(Nd14Fe69Co11B6 )の組成の合金
粉末(X2)とFe−14%Nd−5%B−1%Cu(
Nd14Fe80B5 Cu1 ) の組成の合金粉末
(Y)とを実施例1と同様の方法で作製した。
【0030】粉末(X1)と(Y)及び(X2)と(Y
)をそれぞれ粉末(Y)の割合が30%になるように混
合し、その混合粉末を通電焼結機を用いて、まず熱間で
圧縮成形し、その後据え込み加工による塑性変形を施し
た。初めの熱間圧縮成形により、直径20mm、厚さ約
6mmの円盤状の成形体を得た。
)をそれぞれ粉末(Y)の割合が30%になるように混
合し、その混合粉末を通電焼結機を用いて、まず熱間で
圧縮成形し、その後据え込み加工による塑性変形を施し
た。初めの熱間圧縮成形により、直径20mm、厚さ約
6mmの円盤状の成形体を得た。
【0031】次の据え込み加工では、直径36mmの円
柱状のキャビテーを持つセラミックス製ダイのキャビテ
ーにこの成形体を置き、成形体に450kg/cm2
の圧力を加えた状態で1800Aの通電により成形体を
加熱した。上記の圧力、電流下では、試料の実測温度が
700〜750℃に到達した時点で塑性変形は終了し、
加熱開始から変形終了までに要した時間は4〜5分であ
った。 得られた成形体の平均の厚さは2.4mmであり、変形
による厚さ減少率は60%である。
柱状のキャビテーを持つセラミックス製ダイのキャビテ
ーにこの成形体を置き、成形体に450kg/cm2
の圧力を加えた状態で1800Aの通電により成形体を
加熱した。上記の圧力、電流下では、試料の実測温度が
700〜750℃に到達した時点で塑性変形は終了し、
加熱開始から変形終了までに要した時間は4〜5分であ
った。 得られた成形体の平均の厚さは2.4mmであり、変形
による厚さ減少率は60%である。
【0032】加圧方向の磁気特性をキュリー温度と併せ
表2に示す。比較のために粉末(X1)と(X2)を単
一で成形し、同様に据え込み加工を行った場合の特性も
示す。Nd−Fe−B三元系の場合キュリー温度は31
5℃である。単一粉末においても混合粉末においてもC
oの添加によりキュリー温度は上昇する。また、(X1
)、(X2)のどちらの粉末も粉末(Y)を混合するこ
とにより高い残留磁束密度が得られ、保磁力は著しく向
上する。
表2に示す。比較のために粉末(X1)と(X2)を単
一で成形し、同様に据え込み加工を行った場合の特性も
示す。Nd−Fe−B三元系の場合キュリー温度は31
5℃である。単一粉末においても混合粉末においてもC
oの添加によりキュリー温度は上昇する。また、(X1
)、(X2)のどちらの粉末も粉末(Y)を混合するこ
とにより高い残留磁束密度が得られ、保磁力は著しく向
上する。
【0033】
【表2】
【0034】実施例4
原子百分率でFe−14%Nd−6%B(Nd14Fe
80B6 )の組成の合金粉末(X)とFe−14.4
%Nd−1.6%Dy−5%B−1.5%Cu((Nd
0.9 Dy0.1)16Fe77.5B5 Cu1.
5 )の組成の合金粉末(Y)とを実施例1と同様の方
法で作製した。
80B6 )の組成の合金粉末(X)とFe−14.4
%Nd−1.6%Dy−5%B−1.5%Cu((Nd
0.9 Dy0.1)16Fe77.5B5 Cu1.
5 )の組成の合金粉末(Y)とを実施例1と同様の方
法で作製した。
【0035】粉末(X)と(Y)を粉末(Y)の割合が
30%になるように混合し、実施例3と同様の方法で熱
間圧縮成形、据え込み加工を施した。加圧方向の磁気特
性を表3に示す。DyとCuの添加された粉末Yを混合
することにより保磁力の著しい向上が見られる。これに
より熱安定性が大きく向上する。
30%になるように混合し、実施例3と同様の方法で熱
間圧縮成形、据え込み加工を施した。加圧方向の磁気特
性を表3に示す。DyとCuの添加された粉末Yを混合
することにより保磁力の著しい向上が見られる。これに
より熱安定性が大きく向上する。
【0036】
【表3】
【0037】実施例5
実施例1と同じ組成の粉末(X)と(Y)を粉末(Y)
の割合が30%になるように混合し、鉄製のパイプに挿
入した。その後内部を10−3〜10−4に減圧し密閉
した。これを700℃で内容物の圧延率が80%になる
ように圧延した。圧延後は水冷した。
の割合が30%になるように混合し、鉄製のパイプに挿
入した。その後内部を10−3〜10−4に減圧し密閉
した。これを700℃で内容物の圧延率が80%になる
ように圧延した。圧延後は水冷した。
【0038】圧延された内容物は板状である。これを重
ね合わせ接着成形したものを磁気測定用サンプルとした
。これを60kOe の着磁の後にフラックスメータに
より磁気測定した。磁気測定の結果を表4に示す。比較
例として単一粉末(X),(Y)及びCu濃度0.3a
t%の単一粉末(Z)の場合も示す。粉末を混合して得
た本発明例の場合、高い保磁力と高い残留磁束密度を同
時に得ることができる。
ね合わせ接着成形したものを磁気測定用サンプルとした
。これを60kOe の着磁の後にフラックスメータに
より磁気測定した。磁気測定の結果を表4に示す。比較
例として単一粉末(X),(Y)及びCu濃度0.3a
t%の単一粉末(Z)の場合も示す。粉末を混合して得
た本発明例の場合、高い保磁力と高い残留磁束密度を同
時に得ることができる。
【0039】
【表4】
【0040】
【発明の効果】本発明による異方性希土類磁石の製造方
法は、液体急冷法で作製したNd−Fe−B系合金粉末
(X)と(Y)を混合した後、該混合物に塑性変形を加
えることを特徴とする。ここで、合金粉末(X)は、N
d,Fe(Co),Bを主成分とし、異方性化後の残留
磁束密度は高いが保磁力は低い。一方、合金粉末(Y)
はNd,Fe(Co),Bの他にCuが添加され、異方
性化後に高い保磁力を達成することができるが、残留磁
束密度は低い。
法は、液体急冷法で作製したNd−Fe−B系合金粉末
(X)と(Y)を混合した後、該混合物に塑性変形を加
えることを特徴とする。ここで、合金粉末(X)は、N
d,Fe(Co),Bを主成分とし、異方性化後の残留
磁束密度は高いが保磁力は低い。一方、合金粉末(Y)
はNd,Fe(Co),Bの他にCuが添加され、異方
性化後に高い保磁力を達成することができるが、残留磁
束密度は低い。
【0041】これらの粉末の混合により、塑性変形によ
る異方性化後に、高い保磁力と高い残留磁束密度(従っ
て高い最大エネルギー積)を併せ持つ異方性希土類磁石
又は異方性希土類磁石粉末を得ることができる。
る異方性化後に、高い保磁力と高い残留磁束密度(従っ
て高い最大エネルギー積)を併せ持つ異方性希土類磁石
又は異方性希土類磁石粉末を得ることができる。
【図1】合金粉末(X)(Nd14Fe80B6 )と
合金粉末(Y)(Nd14Fe80B5 Cu1 )を
混合し、熱間圧縮成形・据え込み加工により作製した異
方性希土類磁石について、添加粉末(Y)の混合割合に
対して成形磁石の磁気特性を示す図である。
合金粉末(Y)(Nd14Fe80B5 Cu1 )を
混合し、熱間圧縮成形・据え込み加工により作製した異
方性希土類磁石について、添加粉末(Y)の混合割合に
対して成形磁石の磁気特性を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 原子百分率で12%以上20%以下の
R(ただしRはNd又はPrの少なくとも1種を含む希
土類元素)、4%以上8%以下のB、0.05%以上2
%以下のCu、及び残部がFeならびに不可避的不純物
からなる異方性希土類磁石の製造方法において、液体急
冷法で作製した12%以上20%以下のR、4%以上8
%以下のB、及び残部がFeならびに不可避的不純物か
らなる合金粉末(X)と、同じく液体急冷法で作製した
12%以上20%以下のR、4%以上8%以下のB、0
.2%以上8%以下のCu、及び残部がFeならびに不
可避的不純物からなる合金粉末(Y)とを前記合金粉末
(Y)の体積百分率が5%以上で50%以下となるよう
に混合した混合物を得たのち、該混合物を熱間圧縮成形
により緻密化し、その後に塑性変形を加えることを特徴
とする異方性希土類磁石の製造方法。 - 【請求項2】 塑性変形を加える方法が、通電加熱に
より600℃以上800℃未満の温度に加熱して第一段
階の塑性変形を加え、引き続き800℃以上1000℃
以下の温度に加熱して第二段階の塑性変形を加える方法
であることを特徴とする請求項1記載の異方性希土類磁
石の製造方法。 - 【請求項3】 原子百分率で12%以上20%以下の
R(ただしRはNd又はPrの少なくとも1種を含む希
土類元素)、4%以上8%以下のB、0.05%以上2
%以下のCu、及び残部がFeならびに不可避的不純物
からなる異方性希土類磁石粉末の製造方法において、液
体急冷法で作製した12%以上20%以下のR、4%以
上8%以下のB、及び残部がFeならびに不可避的不純
物からなる合金粉末(X)と、同じく液体急冷法で作製
した12%以上20%以下のR、4%以上8%以下のB
、0.2%以上8%以下のCu、及び残部がFeならび
に不可避的不純物からなる合金粉末(Y)とを混合し、
前記合金粉末(Y)の体積百分率が5%以上で50%以
下である混合物を得たのち、該混合物を金属製容器に封
入し、500℃以上900℃以下の温度で該容器を圧延
することを特徴とする異方性希土類磁石粉末の製造方法
。 - 【請求項4】 Fe量の20%までをCoで置換する
ことを特徴とする請求項1又は3記載の異方性希土類磁
石又は異方性希土類磁石粉末の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3076584A JPH04218903A (ja) | 1990-10-13 | 1991-04-09 | 異方性希土類磁石又は異方性希土類磁石粉末の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2-275006 | 1990-10-13 | ||
| JP27500690 | 1990-10-13 | ||
| JP3076584A JPH04218903A (ja) | 1990-10-13 | 1991-04-09 | 異方性希土類磁石又は異方性希土類磁石粉末の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04218903A true JPH04218903A (ja) | 1992-08-10 |
Family
ID=26417722
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3076584A Withdrawn JPH04218903A (ja) | 1990-10-13 | 1991-04-09 | 異方性希土類磁石又は異方性希土類磁石粉末の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04218903A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6332932B1 (en) | 1999-04-20 | 2001-12-25 | Sumitomo Special Metals Co., Ltd. | Punch, powder pressing apparatus and powder pressing method |
| EP1180772A3 (en) * | 2000-08-11 | 2003-02-26 | Nissan Motor Company, Limited | Anisotropic magnet and process of producing the same |
-
1991
- 1991-04-09 JP JP3076584A patent/JPH04218903A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6332932B1 (en) | 1999-04-20 | 2001-12-25 | Sumitomo Special Metals Co., Ltd. | Punch, powder pressing apparatus and powder pressing method |
| US6656417B2 (en) | 1999-04-20 | 2003-12-02 | Sumitomo Special Metals Co., Ltd. | Punch, powder pressing apparatus and powder pressing method |
| US6755883B2 (en) | 1999-04-20 | 2004-06-29 | Sumitomo Special Metals Co., Ltd. | Punch, powder pressing apparatus and powder pressing method |
| EP1180772A3 (en) * | 2000-08-11 | 2003-02-26 | Nissan Motor Company, Limited | Anisotropic magnet and process of producing the same |
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| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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