JPH04218929A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH04218929A
JPH04218929A JP3085519A JP8551991A JPH04218929A JP H04218929 A JPH04218929 A JP H04218929A JP 3085519 A JP3085519 A JP 3085519A JP 8551991 A JP8551991 A JP 8551991A JP H04218929 A JPH04218929 A JP H04218929A
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electrode
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carriers
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祐二 粟野
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に半導体装置に関り
、特にキャリアを加速する構造を備えたチャネルを有す
る半導体装置に関する。
【0002】リソグラフィー技術の進歩により、今日で
は非常にゲート長の短いFETが入手可能になっている
。このようなゲート長の短い素子ではゲート電極直下の
チャネル領域に非常に大きな電界が形成され、キャリア
の加速が生じている。
【0003】
【従来の技術】図13(A)は従来のMESFETの基
本構造を示し、図13(B)はそのバンド構造を示す。
【0004】図13(A)を参照するに、MESFET
は半絶縁性GaAs基板10上に形成されたn形GaA
s層12を有し、このGaAs層12がキャリアのチャ
ネルを形成する。通常のように、チャネル層12上には
ゲート電極14が形成され、さらにゲート電極14の両
側にはソース及びドレイン領域16,18が形成される
。キャリアはソース電極16からチャネル層12に注入
され、ゲート電極14に印加されたゲート電圧により制
御されながらドレイン電極18下のドレイン領域へ流れ
、ドレイン電極18を介してドレイン電流として取出さ
れる。
【0005】図13(B)は図13(A)の素子におい
て、ソース電極16とドレイン電極18との間にソース
・ドレイン電圧Vsgが印加されてソース電極16とゲ
ート電極14との間にソース・ゲート電圧Vsgが印加
された状態におけるチャネル内在付近のバンド構造図を
示す。図中、伝導帯をEC で価電子帯をEV で示す
【0006】図13(B)に示すように、伝導帯と価電
子帯とは、ソース電極とゲート電極の間の領域における
方がゲート下の領域におけるよりも抵抗が小さいため、
ソース電極16とゲート電極14との間で略平坦になる
。これに対し、伝導帯EC 及び価電子帯EV は、ゲ
ート下でチャネル抵抗がより大きいためゲート直下及び
ゲート電極14とドレイン電極18との間で大きく傾斜
し、その結果大きな電界がこの部分で発生し、キャリア
の加速が生じる。このキャリアの加速はゲート直下の領
域で特に顕著であり、しかもゲート長が短くなればなる
程顕著になる。容易に理解されるように、ゲート長が短
くなれば伝導帯の傾斜は大きくなり、従ってキャリアを
加速する電界も大きくなる。
【0007】図14はRuchにより報告された、ゲー
ト長が短くなった場合のキャリアオーバーシュートの効
果を示すグラフである(J.G.Ruch,IEEE 
 Trans.Electron  Devices 
 ED−19,pp.652−654)。このグラフよ
り、ゲート長が1μm以下になるとキャリア速度のオー
バーシュートが現れてくることがわかる。例えば、ゲー
ト長が0.5μmの素子の場合、電界が10kV/cm
を超えると著しいオーバーシュートが見られるのがわか
る。この場合、キャリア速度は、素子ゲート長が1μm
以上であった場合に比べて3倍以上に増加する。キャリ
ア速度がこのように増大すると、素子の動作速度や相互
コンダクタンスあるいはカットオフ周波数等が向上する
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図13(A),(B)
の従来の素子では、このキャリアのオーバーシュートが
主としてキャリアがゲート電極14を通った後で生じる
ため、キャリアオーバーシュートを効果的に利用するこ
とができないでいた。キャリアの加速は、キャリアがピ
ンチオフ点を過ぎてから生じたのでは素子の動作特性を
著しく向上させることにつながらない。また、図13(
B)のバンド図よりわかるように、ソース電極16とゲ
ート電極14との間ではキャリアの加速はほとんど生じ
ない。この領域では伝導帯EC 及び価電子帯EV は
略平坦であって、キャリアを加速する電界はほとんど生
じない。また、図15(A)になすように、チャネル層
12の寄生抵抗Rs がゲート下のチャネルへの高電流
注入を妨げる。このように、従来の短ゲート素子では、
ゲート直下のチャネル領域では望ましいキャリアの加速
が生じるものの、注入キャリア数の頭打ちによって相互
コンゴクタンスの増大や応答特性の向上などが得られな
い問題点があった。
【0009】この問題を解決するため、図15(B)に
示すような自己整合ゲート構造が提案されている。この
構造では、例えばn+ 形にドープされたソース及びド
レイン領域20a,20bが、チャネル12中に、ゲー
ト14をマスクに使って、イオン注入法により形成され
る。この構造では、キャリア密度が領域20a,20b
で増大しているため、寄生抵抗Rs の値を減少させる
ことが可能になる。
【0010】しかし、この従来の構造では、ゲート電極
14に隣接して高キャリア濃度領域が形成されているた
め、ゲート電極14とドレイン電極18との間の耐圧が
低下してしまう問題点がある。また、このような構造で
は図15(B)にCgsで示した寄生容量も無視できな
くなり、素子の高周波特性が劣化してしまうことが避け
られない。また、ゲート長の短いFETに固有の問題と
して、高キャリア濃度領域の深さがゲート長に対して相
対的に大きくなることによってしきい値電圧が設計値か
らずれてしまうことが生じる。
【0011】本発明は以上の問題点に鑑み、ソース電極
とドレイン電極との間のチャネル全域にわたってキャリ
アの加速が生じ、相互コンダクタンスが増大し、高周波
応答特性の改善された半導体装置を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を、
半導体材料よりなり、キャリアを通過させるチャネル(
12,30A,52)と;チャネルと第1の位置でオー
ミック接触し、キャリアを注入するキャリア注入手段(
16,36,58)と;チャネルと第2の位置でオーミ
ック接触し、キャリアを回収する回収手段(18,38
,60)と;チャネル上の、前記第1及び第2の位置の
間の第3の位置に設けられ、制御電圧(Vsg)を印加
されて、キャリア注入手段からキャリア回収手段へチャ
ネル中を流れるキャリアの流れを制御するキャリア制御
手段(14,34,56)とを備えた半導体装置におい
て:第1及び第3の位置の間の、第3の位置をも含む領
域に、加速電圧(V’sg)を供給されて、キャリアを
加速させる電界
【0013】
【数2】
【0014】を前記チャネル内に生じさせる加速手段(
22,24;23;40;68;70)を設けられてな
ることを特徴とする半導体装置により解決する。
【0015】
【作用】本発明によれば、チャネル領域の全範囲にわた
ってキャリアの効果的な加速が得られ、これに伴いトラ
ンジスタの相互コンダクタンスや高周波特性を、耐圧の
低下やしきい値の変動の問題を生じることなく、達成す
ることができる。
【0016】
【実施例】図1(A)は本発明の第1実施例によるME
SFETを示す。図中、既に説明した部分に対応する部
分には同一参照符号を付し、説明を省略する。
【0017】本実施例ではGaAsチャネル層12中に
、ソース電極16とゲート電極14との間のゲート電極
寄りの位置に、薄い垂直なn+ 領域24が形成される
。この領域24は例えばSiにより1×1018cm−
3の不純物濃度にドープされ、横方向の厚さはキャリア
がトンネルできる程度とされる。典型的には、厚さtは
数10nm以下に設定される。領域24はゲート電極1
4に可能な限り近づけて設けるのが好ましい。例えば、
領域24の,ゲート電極14から測った距離は35nm
ないし50nm程度に位置するのが好ましい。チャネル
層12はSiより1×1017cm−3の濃度にドープ
されたn形GaAsよりなり、約1000Åの厚さを有
する。
【0018】チャネル層の上面には、n+ 形領域24
に対応して、電極22が、領域24とオーミック接触す
るように設けられ、電極22とソース電極16との間に
は正電圧V’sgが印加される。その結果、チャネル層
12中のポテンシャルはバンド図上で引下げられ、図1
(B)に示すように、伝導帯EC と価電子帯EV に
、ソース電極16と電極22との間の領域で大きな傾斜
が生じる。これに伴い、チャネル層には導電帯EC の
傾きに比例した電界が生じ、電子がゲート直下及びゲー
ト電極14とドレイン電極18の間の領域のみならず、
ソース電極16と電極22との間の領域においても加速
されるようになる。このため、以下電極22を加速電極
と称することにする。伝導帯EC の傾斜、すなわち加
速電界圧の値は電圧V’sgの値に略比例する。
【0019】図2は種々の半導体材料におけるキャリア
速度に及ぼす電界の効果を示す。図2中、実線は電子速
度をあらわし、破線はホール速度をあらわす。図示した
ように、電子速度は102 V/m〜103 V/mの
範囲の電界では電界の値と共に略直線的に増加する。例
えば、GaAs中、電界の強さが100V/mでは電子
速度は約8×105 m/sであるが、電界の強さが1
kV/mでは電子速度は約8×106 m/sとなる。 最大電子速度は電界が3〜4kV/mの場合に得られ、
その値は約2×107 m/sである。
【0020】ところで、MESFETにおいてはチャネ
ル領域の導電能力は、次式
【0021】
【数3】
【0022】で与えられる電流密度
【0023】
【数4】
【0024】により決定される。ここで、nは電子数、
eは電子電荷、
【0025】
【数5】
【0026】は電子速度、
【0027】
【数6】
【0028】はチャネル中の電界、σはチャネルの導電
率、ρはチャネルの抵抗率である。
【0029】従来は電流密度
【0030】
【数7】
【0031】を増加させるのに、例えば図3(B)に示
すように抵抗率ρを減少させることが試みられてきた。 しかし、この方法では様々な問題点が生じる。これは図
15(B)に関連して説明した通りである。
【0032】これに対し、電流密度
【0033】
【数8】
【0034】は電子速度
【0035】
【数9】
【0036】を増加させることによっても実現すること
ができる。この方法においては、電圧V’sgをソース
電極16と加速電極22との間に印加して、所望の電界
【0037】
【数10】
【0038】を形成する。その場合、電界
【0039】
【数11】
【0040】の強さEはV’sg=E/L’sgにより
決定される。ただし、L’sgは電極16と電極22の
間の距離である。V’sgを適当に設定することで、従
来は典型的に100V/cm位であった電子速度Wを2
0倍以上に増大させることができる。これに対応して、
トランジスタの導電能力をあらわす電流密度
【0041】
【数12】
【0042】は20倍以上に増大する。本発明構成を使
用することにより、ゲート電極14直下における電子速
度のオーバーシュートを効果的かつ完全に利用すること
が可能になり、チャネルと流れる電流を飛躍的に増大さ
せることができる。
【0043】図1(A)の素子におていは、領域24に
はキャリア加速電界
【0044】
【数13】
【0045】を誘起する正電圧V’sgが印加される。 この正電圧V’sgとして、正電圧が電極22に印加さ
れる。この場合、領域24の厚さtは電子が領域tに捕
獲されて無効電流を生じにくくするように、十分薄くし
ておく必要がある。このため、厚さtは電子のトンネリ
ングが可能なように小さな値、好ましくはチャネル中の
電子の平均自由行程よりも小さくなるように設定される
。 図示の例では厚さtは10nmとした。
【0046】図3は図1(A)の素子におけるチャネル
中のポテンシャル分布及び電子速度に関するシミュレー
ションの結果を示す。比較のため、図13(A)に示し
た加速電極22を欠いた従来の素子のポテンシャル分布
及び電子速度分布を破線で示す。図中、本実施例の結果
は実線で示されている。計算はゲート幅Wgが50μm
、チャネルのキャリア密度Ndが5×1017cm−3
の素子について、V’sgとして0.2ボルトの電圧を
加えた条件で行なった。また素子温度は300°Kとし
た。
【0047】この図より明らかなように、チャネル中と
りわけソース・ゲート間のポテンシャル勾配は本実施例
の素子の場合、従来のものよりも急になっており、予想
通りの結果となっている。これに伴い、電子の平均速度
は従来のものよりも大きくなっている。図3中、加速電
極22の位置を下向きの矢印で示している。このシミュ
レーションの結果から、ドレイン−ソース電流IDSは
従来の11.7mAから18.3mAに増加することが
示された。この結果は電流駆動能力及び相互コンダクタ
ンスに関する顕著な向上を示している。
【0048】図4(A)〜(D)及び図5(A)〜(C
)は本発明の第1実施例装置の製造過程を示している。
【0049】図面を参照すると、シリコンを1×101
7cm−3の濃度にドープされたn形GaAsチャネル
層12を、半絶縁性基板10上に、MBE法により10
00Åの厚さに成長させ、図4(A)の構造を形成する
。次に、図4(B)に示すように、SiONよりなる絶
縁層13を層12表面に、プラズマCVD法により、厚
さが500Åになるように形成する。
【0050】さらに、チャネル層12中には、領域24
が形成される部分に、絶縁層13を介してSiの集束イ
オンビーム注入がなされ、これにより図4(C)の構造
が形成される。先にも説明したように、領域24は1×
1018cm−3程度の高濃度にドープされ、960℃
で5分間アニールされる。
【0051】次に、絶縁層13上には電子ビームレジス
ト15が堆積され、次いでパターニングされて、ドープ
領域24の直上に位置するSiON層13が露出される
。さらに、このSiON層13の露出部分はCF4 と
ヘリウムよりなる混合エッチングガスを使ったドライエ
ッチングにより除去され、図4(D)の構造が得られる
【0052】次に、Au−Ge層及びAu層が図4(D
)の構造上に、全体の厚さが3000Åになるように、
順次堆積され、次いで電子ビームレジスト共々リフトオ
フされる。これにより、ソース電極16と、ドレイン電
極18と、加速電極22とが図5(A)に示したように
形成される。この構造はさらに450℃で1分間アニー
ルされ、チャネル層12上面の、領域24と電極22と
が接する部分に5(A)に示す合金化領域24aが形成
される。同様な合金化領域12aが、チャネル層12上
の、ソース電極16あるいはドレイン電極18が形成さ
れる部分にも形成される。これにより、電極16,18
及び22はその下側のチャネル層12あるいはドープ領
域24にオーミック接触をする。
【0053】さらに、図5(A)の構造を電子ビームレ
ジスト19で覆い、さらに図5(B)に示すようにゲー
ト電極を形成する際のSiON絶縁層13の表面部分を
パーニングによって露出させた後、層13の露出部分を
先に説明したドライエッチングにより除去し、チャネル
層12の上面を露出させる。
【0054】次に、Al層を3000Åの厚さに堆積し
た後電子ビームレジスト19共々リフトオフし、図5(
C)の構造を得る。図5(C)の構造では、チャネル層
上面のうち、電極14,16,18,22で覆われてい
ない部分はSiON絶縁層で保護される。この点で、図
5(C)の素子は図1(A)の素子よりも実際的である
。図1(A)の素子においても、電極16,18,22
の下には合金化層が形成されており、これらの電極はそ
の下のGaAs層とオーミック接触する。
【0055】本実施例においては、ドープ領域24はn
+ 形GaAsに限定されるものではなく、チャネル層
12中に加速電界Eを発生させるものならば金属であっ
ても何でも使用可能である。
【0056】次に、本実施例によるMESFETの制御
について説明する。
【0057】図1(A)を再び参照すると、この回には
MESFET本来の他に、直流電源102に接続されて
、加速電圧V’sgを印加する制御ユニット107が図
示されている。最も簡単な場合、ユニット107は、先
に説明したように、一定の加速電圧V’sgを印加する
。 これに対し、ユニット107はゲート電圧Vsgに応じ
て、MESFETがオフの場合に、加速電極22への電
圧V’sgの印加を停止するように制御するものであっ
てもよい。この場合、電荷が領域24に捕獲されること
により生じる無効電流が確実に除去できる。このような
無効電流は、特にトランジスタがオフになっていて、チ
ャネル層12中を、ソース電極16からドレイン電極1
8へドープ領域24を通過して流れる電子流が存在しな
い場合に顕著になる。無効電流を減らすことにより、素
子の消費電力を低減できる。
【0058】次に、本発明の第2実施例を図6を参照し
ながら説明する。図6中、既に他の図面で説明した部分
には同一参照符号を付し、説明を省略する。本実施例素
子も、MESFETである。
【0059】本実施例では、W等の合金よりなる領域2
3がGaAs基板10中に形成され、絶縁層24Aによ
り覆われる。図示の例では、領域23は基板10中に、
その上面が基板上面と実質的に一致するように埋設され
、絶縁層24Aが領域23の露出上面を覆う。一方、こ
の絶縁層24Aはチャネル層12中に埋設される。その
他の部分は第1実施例のMESFETと同じである。 本発明の素子においても、金属領域23が、第1実施例
と同様な、電子の加速を生じる電界Eを発生させる。領
域23は図6の紙面に垂直に延在し、制御ユニット10
7に接続される。領域23を形成する位置は、ソース電
極16とゲート電極14との間のどこでもよく、またゲ
ート電極14の直下であってもよい。ただし、所望の電
子加速効果を得ようとするならば、領域23はゲート電
極14の直下ないし、ゲート電極14に可能な限り近づ
けて設けるのがよい。また、領域23の垂直方向の位置
は図6に示した位置に限られることなく、基板10内部
に形成してもよいし、チャネル中の電子流を妨げなけれ
ばチャネル層12中に形成してもよい。領域23は勿論
金属に限定されることはなく、ドープした半導体であっ
てもよい。
【0060】図7(A)〜(D)は図6の素子の製造行
程を示す。
【0061】図7(A)において、GaAs基板10の
上面に電子ビームレジスト22Aを形成し、次いでこれ
をパターニングして、領域23を形成する予定の位置で
基板表面を露出させる。さらに、CCl2 F2 とH
eよりなる混合エッチングガスを使ったドレイエッチン
グプロセスにより、図7(A)に示した、紙面に垂直に
延在する溝を形成する。溝の深さは例えば1000Å位
にする。
【0062】図7(B)の工程で、図7(A)の構造上
にW層を1000Åの厚さで全面に堆積させ、電子ビー
ムレジスト22A共々リフトオフする。これにより基板
表面は再び露出し、領域24Aを形成するためのSiO
N絶縁層24を全面に堆積する。さらに、電子ビームレ
ジストをSiON層24上に堆積し、これをパターニン
グして、図6の領域24Aに相当するSiON層24の
部分を保持するレジストストリップ22Bを形成する。 図7(B)中、レジストストリップ22Bは紙面に垂直
に延在する。
【0063】次に、図7(C)の工程で、絶縁層24を
CF4 +Heよりなるエッチングガスでドライエッチ
ングし、SiON領域24Aが基板表面上に残った構造
を形成する。さらに、n系GaAsチャネル層12を、
領域24Aを含むように基板10の表面上に成長させ、
さらに電子ビームレジストをチャネル層12上面に堆積
する。次いでこの電子ビームレジストをパターニングす
ることにより、チャネル層12上面のうち、電子チャネ
ルとして使われる部分を保持するレジスト領域22Cを
図7(C)に示すように残す。
【0064】次に、Au及びAu−Ge合金よりなる層
が図7(C)の構造上に3000Åの厚さで堆積され、
リフトオフされる。その結果、ソース及びドレイン領域
16,18が形成される。次いで、このようにして得ら
れた構造を450℃で1分間アニールし、ソース電極1
6及びドレイン電極18の直下に、第1実施例の場合と
同様な合金化領域12aを形成する。次に、図示してい
ないレジストを堆積させ、パターニングして、チャネル
層12表面のゲート電極に対応する部分を露出させる。 そして、この構造上にAl層を厚さ3000Åでスパッ
タした後リフトオフし、チャネル層12にショットキー
接触するゲート電極14を形成する。
【0065】先にも説明したように、領域23はイオン
ビーム注入によって形成してもよい。この場合は図7(
A)の工程での溝の形成はなく、電子ビームレジスト2
2A中に形成した窓を介したイオン注入を行う。
【0066】次に、本発明の第3実施例について、図8
を参照して説明する。
【0067】図8の素子はパーミアブルベーストランジ
スタであって、n形層状半導体構造体30中に形成され
ている。構造体30は、垂直方向に、活性領域30Aと
、アイソレーション領域30Bとに分かれており、アイ
ソレーション領域30Bはプロトン注入等のイオン注入
により形成される。
【0068】GaAs構造体30中には図8に示す凹部
30Cが形成されており、この凹部30C内にW等のベ
ース電極34が形成されている。ベース電極34は凹部
30Cの底面30C’に沿って、凹部30Cの側層30
Cまで平行に延在する複数のくし状電極34Aを有する
。この構造では、キャリアのチャネルが隣接するくし状
電極34Aの間に形成される。図8においてキャリアの
チャネルは図示の都合上、ただの空間として示してある
。勿論、実際の素子ではこのチャネルはn系GaAsに
よって埋められる。
【0069】ベース電極34上には、図8に図示してい
ないn形GaAsチャネル層が、前記n形GaAsに連
結して形成される。すなわち、n形GaAsチャネル層
はベース電極34のくし状電極34Aをその下に埋設さ
せる。ベース電極34は露出したボンディングパッド領
域34aを有する。このn形GaAs層上に、本発明の
要旨である加速電極40が設けられる。この加速電極4
0はW等の金属、あるいは高濃度にドープされた半導体
よりなり、平行に延在するくし状電極40Aを有し、く
し状電極34Aの間を通りぬける電子をあらかじめ加速
する。
【0070】加速電極40上には、n形GaAsチャネ
ル層がくし状電極40Aを埋設させるように形成される
。また、加速電極40は外部接続用のボンディングパッ
ド領域40aを有する。
【0071】さらに、くし状電極40A上のチャネル層
上面にはエミッタ電極36が形成され、これに対応して
半導体構造体30の底面にはコレクタ電極38が形成さ
れる。
【0072】図9(A)は図8の構造の上方から見た平
面図であり、電極34,36,40が露出しているのが
わかる。また、ベース電極34のくし状電極34Aと加
速電極40のくし状電極40Aとが、構造体30を構成
するGaAs層の下に埋設されて、12−12’方向に
くりかえし形成されているのがわかる。
【0073】図9(B)は図9(A)の12−12’に
沿う断面図である。この断面図でわかるように、くし状
電極34Aとくし状電極40Aとは異なったレベルに形
成されており、エミッタ電極36より注入された電子は
、矢印で示したように、ベース電極の隣接するくし形電
極34Aの間のn形GaAsチャネルを通ってコレクタ
電極38へ輸送される。その際、ベース電極34に印加
された電圧により電子流が制御される。
【0074】これに対し、加速電極40には正電圧が印
加され、くし形電極40Aは電子を加速させる加速電界
Eを形成する。各くし形電極40Aはいずれも電子のト
ンネリングが生じるように十分に薄い厚さを有する。例
えば、くし形電極40Aは電子の平均自由行程以下の厚
さにするのが好ましい。図示の例ではくし形電極40A
の厚さは10nmとなっている。
【0075】図8のパーミアブルベーストランジスタは
、例えば、n形GaAs層上にベース電極34となる層
を堆積し、これをパターニングしてくし状電極34Aを
形成し、別のn形GaAs層を堆積して電極34及びく
し状電極34Aを埋設させ、加速電極40となる層を前
記電極34上のn形GaAs層上に堆積し、加速電極4
0をパターニングしてくし状電極40Aを形成し、別の
n形GaAs層を電極40上にくし状電極40Aが埋ま
るように堆積させ、これにコンタクトホール30Dを開
口して電極40のボンディングパッド領域を露出させ、
別のコンタクトホール30Cを開口して電極34のボン
ディングパッド領域を露出させる工程により形成できる
。パーミアブルベーストランジスタのより詳細な説明は
米国特許第4,378,629号に記載されている。
【0076】くし状電極34A及びくし状電極40Aは
図10(A),(B)に示した方法でも形成することが
できる。
【0077】図10(A)を参照するに、この方法では
、その上に活性領域30A及びアイソレーシイン領域3
0Bを形成されるn形GaAs層301を、その上面が
段階状になるように形成し、この段階上の上面の各段階
においてくし状電極34Aとチャネル領域34Bとが隣
接するように、くし状電極34Aとチャネル領域34B
とを形成する。換言すれば、くし状電極34Aとチャネ
ル領域34Bとは、n形GaAs層307上において、
分数超格子構造を形成する。図10(B)はこのような
分数超格子構造の形成方法を示す。図10(B)中、層
34Aは、各段部において一方の縁から他方の縁に向っ
て、例えばMBEやMOPCVD法によって、段部上面
に沿って矢印の方向に成長させられる。層34Aの成長
は、層34Aが各段部で全面を覆う前に打切られ、成長
した層34Aの縁部から始めて、層34Bの成長が、段
部の残りの部分を完全に覆うように実行される。この過
程はGaAs層301上面に形成された全ての段部につ
いてなされる。
【0078】図10(A)の構造が形成されると、領域
34A,34Bよりなる分数超格子構造上面にn形Ga
As層(図10(A)に図示せず)が堆積される。この
n形GaAs層もGaAs層301の上面に対応した段
階状の上面を有し、この段階状上面に、加速電極40A
が、図9(B)に示すうよにチャネル領域34Bに対応
して、電極34Aと同様に形成される。従って、この場
合も各くし状電極40Aはその間の帯状のn形GaAs
領域と共に、図10(A)と同様な分数超格子構造を形
成することになる。この部分の構造は図10(A)と同
様であり、図示を省略する。
【0079】くし状電極34Aに対応する分数超格子構
造とくし状電極40Aに対応する分数超格子構造が形成
された後、n形GaAs層が堆積されて図8に示した層
状構造体30が完成する。この層状構造体30には、さ
らにイオン注入法により、アイソレーション30Bが、
活性領域30Aの両側に形成される。さらに、コンタク
トホール30C,30Dが形成され、電極34,40が
くし状電極34A,40Aとそれぞれ導通するように堆
積される。
【0080】次に、本発明の第4実施例を図11を参照
して説明する。
【0081】図11の素子は半絶縁性GaAs基板50
上に形成されたHEMTであり、通常の場合と同じく、
基板50上に形成されたアンドープGaAs活性層52
と、活性層52上に形成されたn形AlGaAsよりな
る電子供給層54とを有する。活性層52中には、その
上面に沿って2次元電子ガス66が形成されている。電
子供給層54の上面には、ショットキー接触するゲート
電極56が形成され、さらにゲート電極の両側にソース
電極電極58とドレイン電極60とが形成されている。 ソース電極58とドレイン電極60の下には、ドープさ
れたソース領域62とドレイン領域64とが、電極58
及び60にオーミック接触して形成される。
【0082】この構造においては、ゲート電極56とソ
ース電極58との間と第3の電極68が、ゲート電極5
6にできるだけ近づけて、活性層52とオーミック接触
するように形成される。さらに、電極68に対応して、
n形AlGaAs層54中にはn+ 形領域70が、2
次元電子ガス66を横切るように形成される。第1実施
例の場合と同じく、領域70の活性層52中における厚
さtは、素子がトンネリングで通りぬけられるような値
に設定される。領域70は、典型的にはSiを集束イオ
ンビーム注入法により、1×1018cm−3のレベル
にドープすることで形成される。電極68は先に図4(
A)〜(D)及び図5(A)〜(C)により説明した工
程で形成される。図11の素子の製造工程についてのこ
れ以上の説明は省略する。
【0083】この素子を動作させる際には、電極68に
正電圧を印加して領域70に加速電界Eを発生させる。 これにより、電子速度が増加し、相互コンダクタンスが
向上する。HEMTの一般的な動作はよく知られている
ので、これ以上の説明は省略する。
【0084】本発明の第1実施例の構成は、MOSトラ
ンジスタの場合についても適用できる。
【0085】図12(A)は本発明第5実施例によるM
OSトランジスタの構造を示し、図12(B)はそのバ
ンド構造図を示す。図12(A)のMOSトランジスタ
はゲート電極14の下にゲート絶縁膜14Aを有する。 本発明を図12(A)の構造に適用することは図1(A
),(B)及びその説明から容易に分かるので、その説
明は省略する。
【0086】また、本発明はキャリアが電子の場合に限
定されることはなく、ホールの場合であっても適用でき
る。
【0087】さらに、本発明の要旨内で様々な変形・変
更が可能である。
【0088】
【発明の効果】本発明によれば、キャリアのチャネル中
に、キャリアを加速する電界を、印加した電圧に略比例
して形成することができるため、半導体装置の電流供給
能力を拡大させ、相互コンダクタンスを増加させ、高周
波応答性能を向上させ、カットオフ周波数を増大させる
等の好ましい効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明第1実施例によるMFSFET
の構造を示す図、(B)は(A)のMESFETのバン
ド構造図である。
【図2】種々の半導体材料中における印加電界とキャリ
ア速度の関係を示すグラフである。
【図3】図1のMEDFET中におけるポテンシャル分
布及び電子の平均速度分布をあらわすグラフである。
【図4】(A)〜(D)は図1のMESFETを製造す
る工程の一部をあらわす工程図である。
【図5】(A)〜(C)は図1のMESFETを製造す
る工程の別の部分をあわらす工程図である。
【図6】本発明の第2実施例によるMESFETの構造
を示す図である。
【図7】(A)〜(D)は図6のMESFETを製造す
る工程を示す図である。
【図8】本発明の第3実施例によるパーミアブルベース
トランジスタの構造を示す斜視図である。
【図9】(A)は図8のパーミアブルベーストランジス
タの平面図、(B)は(A)中、線12−12’に沿っ
た断面図である。
【図10】(A)は図8のパーミアブルベーストランジ
スタの一部を構成する分数調格子構造を示す図、(B)
は(A)の分数調格子構造を形成する工程を示す図であ
る。
【図11】本発明の第4実施例によるHEMTの構造を
示す図である。
【図12】(A)は本発明の第5実施例によるMOSF
ETの構造を示す図、(B)は(A)のMOSFETの
バンド構造図である。
【図13】(A)は従来のMESFETの構造を示す図
、(B)は(A)のMESFETのバンド構造図である
【図14】GaAsチャネル中におけるキャリア速度と
ゲート長の関係を示すグラフである。
【図15】(A),(B)は従来のMESFETの問題
点を示す図である。
【符号の説明】
10  基板 12,30A,52  チャネル 16,36,58  キャリア注入手段18,38,6
0  キャリア回収手段14,34,56  キャリア
制御手段22,23,24,40,68,70  加速
手段14A  ゲート絶縁層 34A  導電領域 30c’  キャリア通路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  半導体材料よりなり、キャリアを通過
    させるチャネル(12,30A,52)と;チャネルと
    第1の位置でオーミック接触し、キャリアを注入するキ
    ャリア注入手段(16,36,58)と;チャネルと第
    2の位置でオーミック接触し、キャリアを回収する回収
    手段(18,38,60)と;チャネル上の、前記第1
    及び第2の位置の間の第3の位置に設けられ、制御電圧
    (Vsg)を印加されて、キャリア注入手段からキャリ
    ア回収手段へチャネル中を流れるキャリアの流れを制御
    するキャリア制御手段(14,34,56)とを備えた
    半導体装置において:第1及び第3の位置の間の、第3
    の位置をも含む領域に、加速電圧(V’sg)を供給さ
    れて、キャリアを加速させる電界 【数1】 を前記チャネル内に生じさせる加速手段(22,24;
    23;40;68,70)を設けられてなることを特徴
    とする半導体装置。
  2. 【請求項2】  該キャリア加速手段(22,24)は
    、前記チャネル中の、第1及び第3の位置の間の第4の
    位置において、チャネル層上面から下面へ延在するよう
    に形成された導電領域(24)と、半導体層上面に、前
    記導電領域とオーミック接触するように形成された加速
    電極(22)とよりなり、前記導電領域は半導体層上面
    に沿ってキャリア注入手段からキャリア回収手段に向っ
    て測った厚さ(t)が、キャリアの平均自由行程以下の
    値に設定されてなることを特徴とする請求項1記載の半
    導体装置。
  3. 【請求項3】  該加速手段(23)は半導体層下面近
    傍に、第1及び第3の位置の間に第3の位置をも含むよ
    うに規定された第4の位置に対応して形成された導電領
    域(23)よりなることを特徴とする請求項1記載の半
    導体装置。
  4. 【請求項4】  該キャリア制御手段は複数の導電領域
    (34A)とその間に形成された複数のキャリア通路(
    30c’)とよりなり、該加速手段はキャリアの流れを
    横切るように配置された導電性の板状領域よりなり、該
    板状導電性領域はキャリアの平均自由行程以下の厚さを
    有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】  該チャネルはノンドープ半導体層(5
    2)と、ノンドープ半導体層上に形成され該ノンドープ
    半導体沿うよりも電子親和力の小さいドープ半導体層(
    54)と、ノンドープ半導体層中にその上面に沿って形
    成された2次元電子ガス(66)とよりなり、該キャリ
    ア注入手段は、ドープ半導体層(54)上面の第1の位
    置においてオーミック接触するように形成されたソース
    電極(58)よりなり、キャリア回収手段はドープ半導
    体層上面の第2の位置においてオーミック接触するよう
    に形成されたドレイン電極(60)よりなり、キャリア
    制御手段は、ドープ半導体層上面の第3の位置において
    ショットキー接触するゲート電極(56)よりなり、該
    加速手段は、第1及び第3の位置の間に規定される第4
    の位置において、ドープ半導体層上面らか下面に延在し
    、さらにドープ半導体層下面からノンドープ半導体層中
    に延在して2次元電子ガスを横切る導電領域(70)と
    、該導電領域に対してオーミック接触するオーミック電
    極(68)とよりなることを特徴とする請求項1記載の
    半導体装置。
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