JPH04220431A - 高靭性ポリイミド樹脂の製造方法、プリプレグの製造方法および繊維強化プラスチックの製造方法 - Google Patents

高靭性ポリイミド樹脂の製造方法、プリプレグの製造方法および繊維強化プラスチックの製造方法

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JPH04220431A
JPH04220431A JP40426590A JP40426590A JPH04220431A JP H04220431 A JPH04220431 A JP H04220431A JP 40426590 A JP40426590 A JP 40426590A JP 40426590 A JP40426590 A JP 40426590A JP H04220431 A JPH04220431 A JP H04220431A
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JP
Japan
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reactive
polyimide resin
component
precursor
oligomer
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Application number
JP40426590A
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English (en)
Inventor
Masazumi Enou
正純 得納
Kuniaki Tobukuro
戸袋 邦朗
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は先進複合材料として、強
度、弾性率、破壊靭性、更にはこれらを比重で除した、
比強度、比弾性率の大なることが要求される構造体、特
に耐熱性の要求される航空宇宙機の構造体として好適な
高靭性ポリイミド樹脂およびそれを用いたプリプレグな
らびに繊維強化プラスチックのそれぞれを製造する方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】硬化性樹脂の中でも熱硬化性樹脂は、そ
の優れた力学特性、耐薬品性などを生かし、成形、積層
、接着剤など各産業分野に広く使用されている。特に強
化繊維と、マトリックス樹脂を必須の構成要素とする繊
維強化複合材料には、エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹
脂およびポリイミド樹脂などに代表される熱硬化性樹脂
が多く使われている。
【0003】近年、航空宇宙などの先進分野においては
、材料の高性能化に対する要求が強く、このために30
0℃以上の耐熱性を有する高耐熱付加硬化型イミド樹脂
が注目を集めている。
【0004】たとえば、ジャーナル・オブ・アプライド
・ポリマ・サイエンス第16巻第905頁(1972)
において、ティー・セラフィニらは、末端反応性のイミ
ドオリゴマ硬化物を現場重合により調製する技術を見出
した。PMR−15と呼ばれるこの樹脂は、低融点のモ
ノマ混合物のメタノール溶液を補強繊維に含浸して成形
を行なうので、耐熱性を維持しつつ成形性が大幅に改善
されたためにエンジン部品などに採用されている。しか
し、一方で破壊靭性が低いことなどが原因で、ヒートサ
イクルを受けると構造体中にマイクロクラックが発生し
やすいという欠点が指摘されている。
【0005】第18回サンペ・テクニカルコンファレン
ス予稿集第242頁(1986)において、ディー・ウ
イルソンらは、PMR−15と炭素繊維とからなる複合
材料に対して−55〜232℃までの熱サイクルを15
00回繰返したところ、マイクロクラックの発生に伴っ
て圧縮強度と層間剪断強度とが、いずれも40%低下し
たと報告している。そのため、21世紀に実用化が期待
されるオリエントエクスプレスなどの輸送機器の構造体
に炭素繊維強化ポリイミド樹脂を適用する場合、上記し
た熱サイクルに伴うマイクロクラックが発生することは
重大な事故につながる可能性がある。
【0006】かかるマイクロクラックの発生に関する種
々の対策が研究されている。たとえば、■ポリマ・コン
ポジット、第10巻第2号第134頁(1989)にお
いて、ピー・デルビグスらは、樹脂の主鎖構造に柔軟な
構造単位を導入した結果、樹脂靭性が向上したと報告し
ているが、主鎖構造に柔軟性が増加したために、使用温
度や高温での層間剪断強度が低下するという欠点を有す
る。
【0007】また、■ティー・エル・セント・クレアら
(第29回サンペシンポジウム予稿集第437頁(19
84)や、ジェー・イー・マックグラスら(第32回サ
ンペシンポジウム予稿集第613頁(1987)は、柔
軟なシリコーン構造をポリイミド骨格中に導入する方法
について報告している。しかし、この方法ではいずれも
ポリイミドのガラス転移温度や弾性率が低下してしまい
、耐熱マトリックス樹脂として使用することは困難であ
ると思われる。
【0008】さらに、■クラウジウス・フェーガーら編
の「ポリイミド:マテリアルズ、ケミストリー  アン
ド  キャラクタリゼーション」第37頁(1989)
において、ルース・エイチ・ペーターらは、PMR−1
5にLaRC−TPIやNR−150B2などの熱可塑
性樹脂を配合することによって、靭性を向上させてマイ
クロクラックを大幅に減少できるという報告をしている
。しかし、これらの場合には、配合した熱可塑性樹脂の
分子量が大きいことから、ポリイミドの溶融粘度が大き
くなり、PMR−15の優れた特長である良好な成形性
が大きく損われてしまう。しかも、LaRC−TPIは
ガラス転移温度が低いので、これを配合した場合には、
ポリイミドの耐熱性が大きく低下してしまう。
【0009】すなわち、従来技術においては、付加硬化
型ポリイミドの靭性を向上させる目的で、ポリイミドの
主鎖中に柔軟な構造を導入したり、靭性の高い高分子量
のポリイミド樹脂を配合するといった方法を採用してい
るために、ポリイミドの靭性向上と引きかえに、その耐
熱性や成形性が犠牲になってしまう。
【0010】ところで、ビスマレイミド樹脂やエポキシ
樹脂は、PMR−15などの付加硬化型ポリイミド樹脂
に比べて一般に耐熱性が劣ることから、耐熱レベルとし
ては別の範囲に属するが、樹脂靭性改良のために種々の
工夫がなされている。
【0011】■イー・エム・ヨークギティスらはアドバ
ンスト・ポリマ・サイエンス第72巻第79頁(198
5)において、エポキシ樹脂の主鎖骨格中にメチルシロ
キサン連鎖をもつラバーを導入し、破壊靭性が向上する
ことを述べている。しかし、その効果は十分とはいえず
、また弾性率が顕著に低下している。
【0012】また、■野々垣らは日本高分子学会予稿集
第36巻第3号第739頁(1987)において、エチ
ニル基末端のメチルシロキサンイミドオリゴマでエポキ
シ樹脂を変性する方法について報告しているが、硬化物
は強靱である反面、メチルシロキサン骨格の影響で弾性
率が大幅に低くなることを述べている。すなわち、エポ
キシ樹脂にメチルシロキサン構造を導入して高靭化する
方法は、弾性率の著しい低下を伴う。
【0013】一方、高耐熱かつ高靭性である熱可塑性樹
脂を用いて、エポキシ樹脂やビスマレイミド樹脂を変性
する方法がある。
【0014】■ビスマレイミド樹脂に熱可塑性樹脂をブ
レンドする方法(第33回サンペシンポジウム予稿集第
1546頁(1988))やエポキシ樹脂に熱可塑性樹
脂をブレンドする方法(第19回サンペテクニカルコン
ファレンス予稿集第700頁(1987))が知られて
いる。しかし、これらの方法では、高分子量の熱可塑性
樹脂を使用しているために、得られたブレンド物の粘度
が上昇して成形性が極端に低下するという難点が発生す
る。
【0015】そこで、成形性の低下を抑制するために、
高耐熱かつ高靭性である熱可塑性樹脂のオリゴマを用い
る方法が研究されている。
【0016】つまり、■米国特許第4656208号明
細書および特開昭61−228016号公報においてエ
ポキシ反応性の官能基を末端に有する芳香族オリゴマ(
ポリスルホンオリゴマ)をエポキシ樹脂組成物に加える
検討がなされている。硬化樹脂はミクロ相分離構造(海
島構造)を取り、耐熱性が良好で高い靭性を有すると述
べられている。
【0017】同ようの検討は第31回サンペシンポジウ
ムにおいて、ジェー・イー・マックグラスらが発表して
いる。樹脂靭性はポリスルホンの分子量の増加や添加量
の増加と共に大きくなるが、それに伴い系の粘度が上が
り作業性が低下することを欠点としている。
【0018】ビスマレイミド樹脂についても、■芳香族
オリゴマを添加する方法(特開昭63−33423号公
報)、および■両末端反応性芳香族オリゴマーを添加す
る方法(第32回サンペシンポジウム予稿集第44頁(
1987)、特開昭63−189410号公報)などが
知られている。しかし、かかる■や■の方法では、靭性
の改良が今一歩不足している。
【0019】このように、エポキシ樹脂やビスマレイミ
ド樹脂においても、高靭性熱可塑性樹脂のオリゴマを使
用することで、靭性を向上させる試みがなされている。
【0020】すなわち、高靭性の熱可塑性樹脂をポリイ
ミド樹脂、マレイミド樹脂またはエポキシ樹脂に配合す
ることによって、これらの靭性を向上させる試みが公知
の技術として知られていた。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかし、熱可塑性樹脂
をPMR−15などの付加硬化型ポリイミドに配合した
場合、系の粘度上昇が大きくなり、成形性の点から好ま
しくない。
【0022】一方、反応性イミドオリゴマを硬化して得
られた樹脂の靭性は、イミドオリゴマの数平均分子量が
大きくなるにしたがって改善される。しかし、イミドオ
リゴマの数平均分子量が大きくなると、その溶融粘度が
大きくなり流動性が低下することから、成形性が損われ
る。
【0023】本発明の目的は、シロキサンオリゴマの微
細なドメインを樹脂硬化物中に形成することにより、樹
脂靭性を大幅に向上させ、耐熱性および成形性に優れた
高靭性ポリイミド樹脂を製造する方法を提供せんとする
ものであり。さらに、本発明はその高靭性ポリイミド樹
脂を強化繊維に含浸して得られるプリプレグおよびこれ
を積層した後に硬化して得られる高靭性、高強度を有す
る繊維強化プラスチックの製造方法を提供せんとするも
のである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、つぎのような手段を採用する。
【0025】すなわち、本発明の高靭性ポリイミド樹脂
の製造方法は、次の構成要素〔A〕、〔B〕を必須成分
とする組成物を加熱重合することを特徴とするものであ
る。 〔A〕:反応性イミドオリゴマまたはその前駆体または
それらのモノマ混合物 〔B〕:反応性シロキサンオリゴマ また、本発明のプリプレグの製造方法は、強化繊維〔C
〕を含有し、反応性イミドオリゴマまたはその前駆体ま
たはそれらのモノマ混合物および反応性シロキサンオリ
ゴマとからなる高靭性ポリイミド樹脂をマトリックスと
することを特徴とするものである。
【0026】また、さらに本発明の繊維強化プラスチッ
クの製造方法は、強化繊維〔C〕を含有し、反応性イミ
ドオリゴマまたはその前駆体またはそれらのモノマ混合
物および反応性シロキサンオリゴマとから得られる高靭
性ポリイミド樹脂をマトリックスとしてなるプリプレグ
を硬化することを特徴とするものである。
【0027】
【作用】本発明は、イミドオリゴマの数平均分子量を大
きくして靭性の改善を図ると同時に、反応性フェニルシ
ロキサンオリゴマを添加することによって、イミドオリ
ゴマの溶融粘度を大幅に低下させ、流動性を高くするこ
とにより成形性を改善することができることを見い出し
て完成されたものである。
【0028】このように、反応性フェニルシロキサンオ
リゴマをイミドオリゴマに配合することによって、その
溶融粘度が低下し、その結果、成形性が改善されること
はこれまで知られていなかった。この方法をPMR−1
5などの付加硬化型ポリイミドに適用すると、その良好
な成形性を保持したままイミドオリゴマの平均分子量を
大きくすることができるので、樹脂の靭性や伸びを改良
することができる。さらに好都合なことに、シロキサン
オリゴマは硬化物中で微細に分散しており、この微分散
効果はイミドオリゴマの分子量が大きくなるにしたがっ
て顕著に現われ、該樹脂の靭性を一層向上させることを
究明したものである。すなわち、この反応性シロキサン
オリゴマを用いることにより、その可塑効果からイミド
オリゴマの平均分子量が大きくでき、さらに該樹脂の靭
性を飛躍的に改善させることができる。
【0029】本発明で用いたシロキサンオリゴマは本来
低靭性であるが、このような低靭性オリゴマを配合する
ことにより、ポリイミドの靭性が改善されることはこれ
まで知られていなかった。しかも、このフェニルシロキ
サンオリゴマは、ガラス転移温度および弾性率が高いの
で、ポリイミド樹脂の優れた耐熱性や弾性率をそれほど
低下させることはない。さらに、このオリゴマは撥水性
のシリコーン構造を有しているために、ポリイミド樹脂
の吸水率が大きく低下する利点をも合せ持っている。
【0030】つまり、本願発明は、反応性シロキサンオ
リゴマ(〔A〕成分)を、反応性イミドオリゴマまたは
その前駆体またはそれらを与えるモノマ混合物(〔B〕
成分)と共に使用し、シロキサンオリゴマの微細なドメ
インを樹脂硬化物中に形成させることによって、樹脂靭
性、耐熱性および成形性を飛躍的に改善することに成功
したものである。
【0031】本発明でいう高靭性ポリイミド樹脂は、〔
A〕および〔B〕成分を均一に混合した後に、これを加
熱硬化することによって得られる。プリプレグの場合に
は、〔A〕および〔B〕成分の溶液を強化繊維〔C〕に
含浸して得られる。繊維強化プラスチックは、このプリ
プレグを積層した後に加熱硬化して得られる。
【0032】以下に、各成分の具体例について述べる。
【0033】〔A〕成分は、反応性イミドオリゴマまた
はその前駆体またはそれらを与えるモノマ混合物のいず
れであっても良い。しかし、〔A〕成分が、反応性イミ
ドオリゴマまたはその前駆体である場合、これらはテト
ラカルボン酸二無水物、好ましくはピロメリット酸二無
水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカル
ボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテト
ラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ジフェニ
ルエーテルテトラカルボン酸二無水物などの芳香族テト
ラカルボン酸二無水物、より好ましくは3,3’,4,
4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、3,3’
,4,4’−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸二無
水物などの芳香族テトラカルボン酸二無水物(〔A1 
 〕成分)と、ジアミノ化合物、好ましくはジアミノジ
フェニルメタン、メタフェニレンジアミン、パラフェニ
レンジアミン、ジアミノジフェニルエーテル、ジアミノ
ジフェニルスルフォン、ジアミノジフェニルスルフィド
、ジアミノジフェニルエタン、ジアミノジフェニルプロ
パン、ジアミノジフェニルケトン、ジアミノジフェニル
ヘキサフルオロプロパン、ビス(アミノフェノキシ)ベ
ンゼン、ビス(アミノフェノキシ)ジフェニルスルフォ
ン、ビス(アミノフェノキシ)ジフェニルプロパン、ビ
ス(アミノフェノキシ)ジフェニルヘキサフルオロプロ
パン、フルオレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン
などのジメチル置換体、ジアミノジフェニルメタンのテ
トラメチル置換体、ジアミノジフェニルメタンのジエチ
ル置換体、ジアミノジフェニルメタンのテトラエチル置
換体、ジアミノジフェニルメタンのジメチルジエチル置
換体などの芳香族ジアミノ化合物、より好ましくはビス
(アミノフェノキシ)ベンゼン、ビス(アミノフェノキ
シ)ジフェニルスルフォン、ビス(アミノフェノキシ)
ジフェニルプロパン、ビス(アミノフェノキシ)ジフェ
ニルヘキサフルオロプロパン、フルオレンジアミン、ジ
アミノジフェニルメタンなどのジメチル置換体、ジアミ
ノジフェニルメタンのテトラメチル置換体、ジアミノジ
フェニルメタンのジエチル置換体、ジアミノジフェニル
メタンのテトラエチル置換体、ジアミノジフェニルメタ
ンのジメチルジエチル置換体などの芳香族ジアミノ化合
物(〔A2 〕成分)とを反応させた後、次いでこれに
二重結合含有酸無水物、好ましくは無水ナジック酸、無
水ナジック酸のメチル置換体、無水ナジック酸の塩素置
換体などの無水ナジック酸誘導体(〔A3 〕成分)で
末端を封止することによって反応性イミドオリゴマ前駆
体が得られる。
【0034】反応性イミドオリゴマは、この前駆体をイ
ミド閉環することによって製造されるが、上記したテト
ラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンのより好ましい
例をそれぞれ用いることによって、N,N−ジメチルア
セトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチ
ル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、ジグライ
ム、クロルベンゼン、テトラヒドロフラン、ジオキサン
などの非プロトン性極性溶媒に可溶性にすることができ
る。
【0035】〔A〕成分が、反応性イミドオリゴマを与
えるモノマ混合物は、〔A1 〕成分1モルと1価アル
コール、好ましくはメチルアルコール、エチルアルコー
ル、プロピルアルコール、ブチルアルコール、ペンチル
アルコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノ
ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエー
テル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、より
好ましくは、メチルアルコール、エチルアルコール、プ
ロピルアルコール2モルとの反応生成物であるジエステ
ル、〔A3 〕成分1モルと前記した1価アルコール1
モルとの反応生成物であるモノエルテルおよび〔A2 
〕成分とから構成される。
【0036】これらを合成して、強化繊維に含浸するに
は、溶液状態で使用することが必要である。それには、
イミド系熱硬化性樹脂の溶媒として一般的なN,N−ジ
メチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、
N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシドな
どの非プロトン性極性溶媒、好ましくはイミド系化合物
と、より親和性が低くて除去が可能な各種アルコール類
、各種アルキレングリコールモノアルキルエーテル(セ
ロソルブなど)類、各種エーテル類、各種ケトン類、各
種ハロゲン化炭化水素類など、より好ましくはこれらを
一種または二種以上組み合わせた混合溶媒、特に好まし
くは、〔B〕の溶解力に優れる各種ハロゲン化炭化水素
類を含む混合溶媒に、各成分モノマを溶解することによ
って製造することができる。
【0037】これらの反応性イミドオリゴマまたはその
前駆体またはモノマ混合物から得られる反応性オリゴマ
の分子量は、数平均分子量で1000以上、5000以
下であることが好ましい。すなわち、分子量が1000
より小さい場合には、最終的に得られるポリイミド樹脂
硬化物の架橋密度が大きくなるために脆くなり好ましく
ない。一方、分子量が5000より大きくなるとオリゴ
マの粘度が上昇して流動性が低くなり、したがって成形
性が低下するという欠点が生じる。したがって、分子量
は数平均分子量で1000以上、5000以下であるこ
とが好ましいが、より好ましくは1500以上、400
0以下である。
【0038】〔B〕成分の反応性シロキサンオリゴマは
、次の3つの繰返し単位〔B1 〕、〔B2 〕および
〔B3 〕とから構成されている。
【0039】   この反応性シロキサンオリゴマは、耐熱性、靭性の
改良効果およびポリイミドに対する溶解性等を考慮して
、シリコン原子にフェニル基(Ph)が結合したフェニ
ルトリアルコキシシラン(〔B1 〕成分を形成)と環
状シロキサン化合物(〔B2 〕成分を形成)およびア
ミノ基含有アルコキシシラン(〔B3 〕成分を形成)
とを、酸触媒により縮合反応させて得られるところのア
ミノ基末端シロキサンオリゴマに対して、〔A〕成分の
項で掲げた二重結合含有酸無水物を作用させて得られる
。すなわち、Xは二重結合を有する反応性有機基である
【0040】ここで、Rはフェニル基または炭素数が1
から3のアルキル基より独立して選ばれる。但し、Rが
いずれもアルキル基の場合には、〔B〕成分中の〔B2
 〕成分の重量比率は10%を上回らないのが好ましい
。もし、10%を上回った場合、反応性シロキサンオリ
ゴマとイミドオリゴマとの相溶性や接着性が悪くなる可
能性がある。
【0041】また、一方のRがアルキル基で、もう一方
のRがフェニル基の場合には、同ようの理由から、〔B
2 〕成分の重量比率は15%を上回らないのが好まし
い。このような〔B2 〕成分としては、ジメチルシロ
キシ基、フェニルメチルシロキシ基、ジフェニルシロキ
シ基、メチルプロピルシロキシ基、フェニルプロピルシ
ロキシ基などを含む繰返し単位が挙げられる。
【0042】具体的には、オクタフェニルシクロテトラ
シロキサン、デカフェニルシクロペンタシロキサン、ド
デカフェニルシクロヘキサシロキサンなどの環状シロキ
サン化合物が使用できるが、なかでもオクタフェニルシ
クロテトラシロキサンが特に好ましい。
【0043】R1 、R2 は、炭素数1から10まで
のアルキレン、アリレン、アルカリレンおよびアラルカ
リレンより選ばれる2価の炭化水素基である。R1 は
炭素数が2から8までであることが好ましいが、さらに
好ましい炭素数は3である。Yは0、1または2の値を
とる。 R3 は、メチル基またはフェニル基であるが、メチル
基の方が好ましい。
【0044】〔B〕成分の量は、〔A〕と〔B〕の合計
重量に対して5〜40重量%であることが好ましい。 〔B〕成分の量が5%より少ないと改質剤の配合量が少
なくなるために、靭性向上の効果が小さくなる。一方、
40%より多い場合には、弾性率の低下が大きくなる傾
向にある。したがって、〔B〕成分の配合割合は5%以
上、40%以下が好ましいが、さらに好ましくは、10
%以上、30%以下である。
【0045】〔B〕成分の反応性シロキサンオリゴマの
反応性有機基1個当りの分子量は、550以上、120
0以下であることが好ましい。550より小さいと、硬
化物の靭性向上効果が小さい。1200より大きいと、
イミドオリゴマとの相溶性が悪くなったり、イミドオリ
ゴマとの接着性が悪くなったりする傾向があるので好ま
しくない。反応性有機基1個当たりのより好ましい分子
量は、600以上、1100以下、特に好ましくは70
0以上、1000以下である。
【0046】本発明は、高靭性ポリイミド樹脂と強化繊
維〔C〕よりなる繊維強化プラスチックおよびプリプレ
グの製造方法を提供する。その際に用いる強化繊維は、
一般に先進複合材料として用いられる耐熱性および引っ
張り強度の良好な繊維である。たとえば、その強化繊維
には、炭素繊維、黒鉛繊維、アラミド繊維、炭化ケイ素
繊維、アルミナ繊維、ボロン繊維、タングステンカーバ
イド繊維、ガラス繊維などがあげられる。
【0047】このうち比強度、比弾性率が良好で軽量化
に大きな寄与が認められる炭素繊維や黒鉛繊維が、本発
明には最も好ましく使用される。炭素繊維や黒鉛繊維は
、用途に応じてあらゆる種類の炭素繊維や黒鉛繊維を用
いることが可能であるが、引っ張り強度450 Kgf
/mm2 、引っ張り伸度1. 7%以上の高強度高伸
度炭素繊維が特に好ましく使用される。炭素繊維や黒鉛
繊維は、他の強化繊維を混合して用いてもかまわない。 また、強化繊維は、その形状や配列を限定されず、たと
えば、単一方向、ランダム方向、シート状、マット状、
織物状、組み紐状であっても使用可能である。
【0048】また、特に、比強度、比弾性率が高いこと
を要求される用途には、強化繊維が単一方向に引き揃え
られた配列が特に好ましいが、取り扱いの容易なクロス
(織物)状の配列も使用可能である。
【0049】本発明の高靭性ポリイミド樹脂、繊維強化
プラスチックおよびプリプレグの製造方法により製造さ
れた硬化樹脂および繊維強化プラスチックのガラス転移
温度は、TMA法によって測定した。昇温速度は1℃/
分とした。硬化樹脂の曲げ弾性率は、3点曲げ法によっ
て室温で測定した。スパンは板厚みの16倍とし、クロ
スヘッドスピードは板厚みの0. 5倍とした。0. 
5mm変形したときの荷重と1.0mmに変形したとき
の荷重との差を考慮して、曲げ弾性率を下式により算出
した。
【0050】 式中 A:(スパン)3  B:〔4×(厚み)3 ×幅〕 C:荷重差 D:変形量 硬化樹脂の破壊歪エネルギー開放率GIC( J/ m
2 )は、ダブルトーション(DT)法で測定した。D
T法について詳しくはジャーナル・オブ・マテリアルズ
・サイエンスVol.20 (1985) p.77な
どに記載されている。
【0051】GIC(破壊歪エネルギー開放率: J/
 m2 )は、亀裂発生荷重P、コンプライアンスCの
亀裂進展距離ai に対する傾きΔC/Δai および
亀裂進展部のサンプル厚みtから、次式によって計算さ
れる。 GIC=P2 (ΔC/Δai )/2t(但し、コン
プレイアンスは、亀裂発生時のクロスヘッド移動量δお
よび亀裂発生荷重Pによって定義される。 C=δ/P)なお、荷重をかけるクロスヘッドの速度は
1mm/min. とした。また、オリゴマの数平均分
子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC
)法により、ポリスチレンの分子量に換算して求めた。
【0052】本願発明における構成要素〔B〕は、付加
硬化型イミドオリゴマの溶融粘度を大幅に低下すること
ができるので、良好な成形性を損わずにイミドオリゴマ
の分子量を上げることが可能である。このことと、構成
要素〔B〕本来の靭性改良効果とがあいまって、本願発
明の方法により破壊靭性や破壊強度、伸度が大きく改善
され、しかも、その物性の安定性が高いポリイミド樹脂
を提供することができる。しかも、構成要素〔B〕の添
加は、ポリイミド樹脂本来の高耐熱性、高弾性率などの
物性をさして損うことはない。さらに、構成要素〔B〕
は溌水性のシロキサン構造を有しているために、得られ
たポリイミド樹脂の吸水率を低く抑えることができる。
【0053】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに詳述す
る。
【0054】実施例1 アミノ基末端ジフェニルシロキサンオリゴマの合成撹拌
装置、冷却装置、窒素導入管、滴下漏斗および温度計を
備えた5リットルの丸底フラスコ中に、フェニルトリメ
トキシシラン5.7モル(1128.6g )とキシレ
ン1500g を仕込んだ。内容物を70℃に加熱して
から、濃塩酸0.893モル(2ml)を500mlに
溶かした希塩酸をゆっくり添加した。1時間還流した後
に、60℃以下に冷却して水酸化カリウム0.374モ
ル(20.96g )とオクタフェニルシクロテトラシ
ロキサン0.267モル(212g 、1.07当量)
およびアミノプロピルトリメトキシシラン1.00モル
(179g )とを加えた。冷却器にDean−Sta
rk型脱水トラップを取り付けた後、還流を行なって反
応によって生じる水分をキシレンと共沸させることによ
って除去した。水分の発生が終了してから、さらに16
時間還流を継続した。 反応系中に酢酸23.58g (0.374モル)を加
えて、室温まで冷却すると濁りが生じるので窒素圧を用
いて濾過した。濾液を蒸発皿に移して、キシレンをドラ
フト中で蒸発させ、さらに残存するキシレンは5mmH
gの真空中、100℃で加熱して除去することにより白
色ガラス状のオリゴマを得た。
【0055】GPC分析の結果、平均分子量は1790
であった。また、アミノ基水素当量は544であった。
【0056】実施例2 ナジイミド基末端ジフェニルシロキサンオリゴマ(NT
−PSXと略する)の 合成 実施例1で得たアミノ基末端ジフェニルシロキサンオリ
ゴマ0.368当量(400g )とトルエン500m
lとを、撹拌装置、冷却装置、窒素導入管および温度計
を備えた1Lの丸底フラスコ中に仕込み、窒素雰囲気下
で還流して均一に溶解させた。冷却器にDean−St
ark型脱水トラップを取り付けた後、無水ナジック酸
60.4g (0.368モル)を加えてさらに4時間
還流を継続し、反応によって生じる水分をトルエンと共
沸させることによって除去した。ロータリーエバポレー
ターによって溶媒を留去した後に、1mmHgの真空中
、100℃で16時間加熱することにより残存するトル
エンを除去した。淡黄色ガラス状のオリゴマを得た。
【0057】赤外線吸収スペクトルを測定した結果、1
700cm−1と1780cm−1とにイミド基特有の
吸収が観測された。
【0058】実施例3 撹拌装置、冷却装置、窒素導入管および温度計を備えた
500mlセパラブルフラスコに窒素雰囲気下、メチレ
ンジアニリン0.206モル(40.80g )とN−
メチル−2−ピロリドン150mlとを仕込んで撹拌し
、均一に溶解させる。次いで、3,3’,4,4’−ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物0.156モル
(50.20g )と添加して、100℃で1時間加熱
撹拌した。さらに、ナジック酸無水物0.100モル(
16.42g )を添加して、100℃で1時間加熱撹
拌した。 テトラヒドロフラン50mlで希釈した後、アセトン5
000ml中に加えて、生成したアミック酸オリゴマを
沈殿させ、これをグラスフィルター上に濾集し、真空乾
燥器中で100℃×12時間乾燥した。生成した黄色固
体をアルミ皿上で、熱風乾燥器中210℃×1時間加熱
してイミド化した後に、真空乾燥器中で150℃×4時
間乾燥して数平均分子量2000のイミドオリゴマを得
た(PMR−20と略する)。
【0059】別途、実施例2で合成したNI−PSXを
真空乾燥器中で150℃×4時間乾燥た後に乳鉢を用い
て粉砕した。80重量部のPMR−20と20重量部の
NI−PSXとを、乳鉢を用いて均一混合して、プレス
成形用樹脂粉末(高靭性PMRイミドオリゴマと略する
)とした。この樹脂粉末を300℃に予熱した70×1
30mm(内寸)の金型中に仕込み、200 Kgf/
cm2 の圧力を加えて2時間硬化させたところ、緻密
でムラのない硬化板が得られた(高靭性PMR硬化物と
略する)。
【0060】得られた高靭性PMRイミドオリゴマと高
靭性PMR硬化物の物性測定をした結果を表1に示した
。また、GIC測定後の硬化板を走査型電子顕微鏡を用
いて観察したところ、その破断面は極めて複雑な破壊状
況を呈していた。
【0061】比較例1 メチレンジアニリン0.204モル(40.40g )
とN−メチルピロリドン150mlとを、撹拌装置、冷
却装置、窒素導入管および温度計を備えた500mlの
セパラブルフラスコ中に仕込み、室温で撹拌して均一溶
解した後に、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸二無水物0.138モル(44.39g 
)を添加して100℃×1時間加熱撹拌した。次いで、
ナジック酸無水物0.132モル(21.67g )を
添加して100℃×1時間加熱撹拌した。得られたアミ
ック酸オリゴマ溶液にTHF50mlを加えて希釈した
後に、アセトン5000ml中に滴下して淡黄色粉末を
沈殿させてグラスフィルター上に濾集し、真空乾燥器中
で100℃×12時間乾燥した。得られたアミック酸オ
リゴマ粉末を熱風オーブン中で210℃×1時間加熱し
てイミド化した後に、乳鉢を用いて粉砕した。さらに、
これを真空乾燥器中で150℃×4時間乾燥してプレス
成形用樹脂粉末(PMR−15イミドオリゴマと略する
)とした。この樹脂粉末を300℃に予熱した70×1
30mm(内寸)の金型中に仕込み、200 Kgf/
cm2 の圧力を加えて2時間硬化させたところ、緻密
でムラのない硬化板が得られた(PMR−15硬化物と
略する)。
【0062】得られたPMR−15イミドオリゴマ(表
1)とPMR−15硬化物の物性測定(表2)をした結
果を次表に示した。また、GIC測定後の硬化板を走査
型電子顕微鏡を用いて観察したところ、その破断面は平
滑であった。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】このように、高靭性PMRイミドオリゴマ
は、従来型のPMR15イミドオリゴマに比べて溶融粘
度が低いことから、改質剤であるNI−PSXは反応性
希釈剤として有効であることが判った。このNI−PS
Xで変性した高靭性PMR硬化物の破壊靭性値は、驚く
べきことに、従来型のPMR15硬化物のそれに比べて
著しく増大した。樹脂の破断面を観察した結果、高靭性
PMR硬化物では極めて複雑な破壊状況を呈しており、
破壊に際して大きなエネルギー吸収が行なわれたことが
判った。一方、ガラス転移温度は殆ど変化が無く、耐熱
性は良好であった。また、高靭性PMR硬化物では吸水
率が大きく低下し、耐水性の向上効果が認められた。
【0066】実施例4 撹拌装置、冷却装置、窒素導入管および温度計を備えた
3Lセパラブルフラスコに窒素雰囲気下、3,3’,4
,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物1.
62モル(522g )とメタノール408g および
クロルベンゼン408g とを仕込み、1時間還流して
橙色透明溶液を得た。これに、実施例2で合成したナジ
イミド末端フェニルシロキサンオリゴマ288g (全
固形分に対して20.0重量%)と、ナジック酸のモノ
メチルエステル1.04モル(204g )とを加えて
、さらに20分間還流した。反応液を室温まで冷却して
から、メチレンジアニリン2.14モル(424g )
を加えて1時間撹拌した。その結果、僅かに濁りのある
茶褐色の高靭性ポリイミド樹脂前駆体組成物溶液が得ら
れた。
【0067】クロスプリプレグは、上記高靭性ポリイミ
ド樹脂前駆体組成物溶液をクロルベンゼン/メタノール
(1/1=重量比)により希釈して、固形分を30重量
%とした樹脂液を、ハケにより東レ(株)製炭素繊維平
織クロス#7373に手塗り含浸した。得られたプリプ
レグは、タック性およびドレープ性を有するものであり
、これを10×10cmの大きさに切り出し、20枚積
層した。この積層プリプレグを真空バッグに入れ、オー
トクレーブにセットし、210℃で1時間加熱した後、
温度316℃、圧力14 Kgf/mm2 の条件で2
時間成形を行ない、コンポジット板を得た。
【0068】このコンポジット板を、316℃で10時
間ポストキュアした後に、ダイアモンドカッターで切断
した断面を光学顕微鏡で観察した結果、ボイドなどの欠
点は見られず、緻密な成形品が得られたことが判った。 また、この成形板を2cm角に切り出した試験片を用い
て、−70℃×1分と300℃×1分を1サイクルとす
る熱サイクルを65回繰返す熱サイクル試験を行なった
後に試験片断面を走査型電子顕微鏡で観察した。しかし
、マイクロクラックの発生を認めることはできなかった
【0069】一方向プリプレグは、カリフォルニア・グ
ラファイト・マシン(CGM)社製のプリプレグマシン
を用いて疑似ホットメルト法で製造した。つまり、上記
樹脂液をホットプレート上に供給し、ナイフコーターを
通して離型紙上に塗布して樹脂フィルムを作製した。次
いで、これを一方向に引き揃えた炭素繊維に転写し、含
浸させてプリプレグとした。炭素繊維は、東レ(株)製
トレカT800H、12Kを用い、プリプレグの幅は3
0cm、CF目付は145 g/ m2 とした。
【0070】これを15×35cmの大きさに切り出し
、26枚積層した。この積層プリプレグをオートクレー
ブにセットして上記と同じ条件で成形した。得られたコ
ンポジット板を12.7×30cmの大きさに切り出し
て、その物性を測定したところ次の表3の結果が得られ
た。
【0071】比較例2 3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸
二無水物2.07モル(666g )とメタノール45
0g およびクロルベンゼン450gとを、撹拌装置、
冷却装置、窒素導入管および温度計を備えた3Lフラス
コに仕込み、2時間還流して橙色透明なベンゾフェノン
テトラカルボン酸二無水物のジメチルエステル溶液とし
た後、ナジック酸無水物のモノメチルエステル1.98
モル(389g )を加えて0.5時間還流した。室温
まで冷却してから、メチレンジアニリン3.06モル(
606g )を加えて、室温で1時間撹拌して茶褐色透
明樹脂液を得た。
【0072】クロスプリプレグおよび一方向プリプレグ
は、何れも実施例4で記載した方法と同ようにして作製
した。オートクレーブによる成形についても、実施例4
で記載した方法と同ようにして行なった。得られたコン
ポジット板の物性を測定したところ次の第3表の結果が
得られた。
【0073】また、クロスプリプレグから得られた成形
板を2cm角に切り出した試験片を用いて、実施例4に
記載の方法と同ようの熱サイクル試験を行なった後に試
験片断面を走査型電子顕微鏡で観察したところ、マイク
ロクラックが発生していることが認められた。
【0074】
【表3】
【0075】上表に示したように、高靭性PMRポリイ
ミドをマトリックスとしたコンポジットのGICは、P
MR−15ポリイミドの場合のそれを大きく上回ってお
り、マイクロクラックの生成は認められなかった。高靭
性マトリックスを使用した効果が顕著に現われた。
【0076】
【発明の効果】本発明の方法によって、高靭性、高耐熱
性、低吸水性、さらには良好な成形性を有し、その物性
の安定性が高い高靭性ポリイミド樹脂を提供することが
でき、さらに、これをマトリックス樹脂とするプリプレ
グは、良好なタック性、ドレープ性を有し、硬化物であ
る繊維強化複合材料は、その優れた靭性および力学特性
を有するので、航空・宇宙機器部品、自動車部品などの
分野に有効に使用され得る。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  次の構成要素〔A〕、〔B〕を必須成
    分とする組成物を加熱重合することを特徴とする高靭性
    ポリイミド樹脂の製造方法。 〔A〕:反応性イミドオリゴマまたはその前駆体または
    それらのモノマ混合物 〔B〕:反応性シロキサンオリゴマ
  2. 【請求項2】  〔B〕成分の量が、〔A〕と〔B〕の
    合計重量に対して5〜40重量%であることを特徴とす
    る請求項1記載の高靭性ポリイミド樹脂の製造方法。
  3. 【請求項3】  〔B〕成分の反応性シロキサンオリゴ
    マが、次の3つの繰返し単位〔B1 〕、〔B2 〕お
    よび〔B3 〕とからなることを特徴とする請求項1記
    載の高靭性ポリイミド樹脂の製造方法。 (式中、Phはフェニル基である。Rはフェニル基また
    は炭素数が1から3のアルキル基より独立して選ばれる
    。但し、Rがいずれもアルキル基の場合には、〔B〕成
    分中の〔B2 〕成分の重量比率は10%を上回っては
    ならない。また、一方のRがアルキル基で、もう一方の
    Rがフェニル基の場合には、15%を上回ってはならな
    い。R1 、R2 は炭素数1から10までのアルキレ
    ン、アリレン、アルカリレンおよびアラルカリレンより
    選ばれる2価の炭化水素基。Yは0、1または2の値を
    とる。R3 はメチル基またはフェニル基。Xは二重結
    合を有する反応性有機基を示す。)
  4. 【請求項4】  〔B3 〕成分が、置換されていても
    よいナジイミド基を含有することを特徴とする請求項3
    記載の高靭性ポリイミド樹脂の製造方法。
  5. 【請求項5】  〔B〕成分の反応性シロキサンオリゴ
    マの反応性末端基1個当りの分子量が、500以上13
    00以下であることを特徴とする請求項1記載の高靭性
    ポリイミド樹脂の製造方法。
  6. 【請求項6】  〔A〕成分が、反応性イミドオリゴマ
    またはその前駆体であることを特徴とする請求項1記載
    の高靭性ポリイミド樹脂の製造方法。
  7. 【請求項7】  〔A〕成分の反応性イミドオリゴマま
    たはその前駆体が、芳香族テトラカルボン酸二無水物と
    芳香族ジアミンおよび二重結合含有ジカルボン酸無水物
    とから製造されることを特徴とする請求項1記載の高靭
    性ポリイミド樹脂の製造方法。
  8. 【請求項8】  〔A〕成分の反応性イミドオリゴマま
    たはその前駆体が、非プロトン性極性溶媒に溶解するこ
    とを特徴とする請求項1記載の高靭性ポリイミド樹脂の
    製造方法。
  9. 【請求項9】  〔A〕成分の反応性イミドオリゴマま
    たはその前駆体の分子量が、数平均分子量で1000以
    上、5000以下であることを特徴とする請求項1記載
    の高靭性ポリイミド樹脂の製造方法。
  10. 【請求項10】  〔A〕成分が、反応性イミドオリゴ
    マまたはその前駆体を与えるモノマ混合物であることを
    特徴とする請求項1記載の高靭性ポリイミド樹脂の製造
    方法。
  11. 【請求項11】  〔A〕成分の反応性イミドオリゴマ
    またはその前駆体を与えるモノマ混合物が、芳香族テト
    ラカルボン二無水物のジエステルと芳香族ジアミンおよ
    び二重結合含有ジカルボン酸無水物のモノエルテルの溶
    液であることを特徴とする請求項10記載の高靭性ポリ
    イミド樹脂の製造方法。
  12. 【請求項12】  〔A〕成分の反応性イミドオリゴマ
    またはその前駆体を与えるモノマ混合物が、3、3’、
    4、4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸ジアルキル
    エステルとメチレンジアニリンおよびナジック酸モノア
    ルキルエステルの溶液であることを特徴とする請求項1
    0記載の高靭性ポリイミド樹脂の製造方法。
  13. 【請求項13】  〔A〕成分の反応性イミドオリゴマ
    またはその前駆体を与えるモノマ混合物から得られる反
    応性イミドオリゴマの分子量が、数平均分子量で100
    0以上、5000以下であることを特徴とする請求項1
    記載の高靭性ポリイミド樹脂の製造方法。
  14. 【請求項14】  強化繊維〔C〕を含有し、反応性イ
    ミドオリゴマまたはその前駆体またはそれらのモノマ混
    合物および反応性シロキサンオリゴマとからなる高靭性
    ポリイミド樹脂をマトリックスとすることを特徴とする
    プリプレグの製造方法。
  15. 【請求項15】  〔A〕成分の反応性イミドオリゴマ
    またはその前駆体を与えるモノマ混合物の溶媒として、
    アルコール類とハロゲン化炭化水素との混合溶媒を使用
    することを特徴とする請求項14記載のプリプレグの製
    造方法。
  16. 【請求項16】  強化繊維〔C〕が炭素(黒鉛)繊維
    からなることを特徴とする請求項14記載のプリプレグ
    の製造方法。
  17. 【請求項17】  強化繊維〔C〕を含有し、反応性イ
    ミドオリゴマまたはその前駆体またはそれらのモノマ混
    合物および反応性シロキサンオリゴマとから得られる高
    靭性ポリイミド樹脂をマトリックスとしてなるプリプレ
    グを硬化することを特徴とする繊維強化プラスチックの
    製造方法。
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