JPH04227996A - 粉体および電気粘性流体 - Google Patents

粉体および電気粘性流体

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JPH04227996A
JPH04227996A JP3096255A JP9625591A JPH04227996A JP H04227996 A JPH04227996 A JP H04227996A JP 3096255 A JP3096255 A JP 3096255A JP 9625591 A JP9625591 A JP 9625591A JP H04227996 A JPH04227996 A JP H04227996A
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powder
dispersed
matrix phase
conductivity
electrorheological
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JP3096255A
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Ikuo Kurachi
育夫 倉地
Yoshiki Fukuyama
良樹 福山
Shigeki Endo
茂樹 遠藤
Tasuku Saito
斉藤 翼
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性中位のマトリッ
クス相に導電性低位の微粒子分散相が均一に分散してい
る微粒子均一分散型複合粒子からなる高機能性粉体なら
びにその粉体を電気絶縁性に優れた油状媒体に分散させ
た電気粘性流体に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】電気粘
性流体は、電気制御によりその粘弾性特性を大きくしか
も可逆的に変えることができる流体で、電気粘性流体に
ついては、電場の印加により流体の見掛けの粘度が大き
く変わる現象がウインズロー効果として古くから知られ
ている。しかし、初期の電気粘性流体はデンプンなどを
鉱油や潤滑油に分散させたものであり、電気粘性効果の
重要性を認識させる上では十分であったが、再現性が欠
如していた。
【0003】このため、電気粘性効果が高く、再現性の
良い流体を得ることを目的として、これまで分散質とし
て用いる粉体を中心に多くの提案がなされている。例え
ば、粉体として、ポリアクリル酸のような酸基をもつ高
吸水性樹脂(特開昭53−93186号)、イオン交換
樹脂(特公昭60−31211号)、アルミナシリケー
ト(特開昭62−95397号)などが知られている。
【0004】これらの電気粘性流体はいずれも親水性の
固体粉体を含水させ、絶縁性の油状媒体中に分散させた
ものであり、外部から高電圧を印加した時に、水の作用
により粉体を構成する粒子に分極が生じ、この分極によ
り粒子間に電場方向の架橋が生じるため粘度が増大する
といわれている。
【0005】しかし、これらの含水粉体を用いた含水系
電気粘性流体には実用性の上で大きな問題があった。す
なわち、含水系電気粘性流体は、広い温度範囲における
電気粘性効果が不十分、水分の蒸発や凍結を招かないた
めの使用温度の制限、温度上昇による著しい電流の増大
、水分の移行による安定性の不足あるいは高電圧印加時
における電極金属の溶解腐食など、多くの問題があり、
電気粘性流体としての実用化は困難である。
【0006】この含水系電気粘性流体の欠点を改良する
方法として、水分を含まない粒子の粉体を用いた非水系
電気粘性流体も提案されている。
【0007】かかる非水系流体としては、ポリアセンキ
ノンなどの有機半導体粒子、すなわち電気特性(半導性
)の有機化合物単味の均一質からなる均質型単相粒子の
粉体を用いる流体(特開昭61−216202号)、有
機又は無機固体粒子の表面に導電性薄膜層を形成した上
に、さらに電気絶縁性薄膜層を形成した誘電体粒子、す
なわち電気特性(導電性/絶縁性)の膜層を必須とする
薄膜被覆型複合粒子の粉体を用いる流体(特開昭63−
97694号、特開平1−164823号)などが知ら
れている。
【0008】しかし、非水系電気粘性流体は均質型単相
粒子または薄膜被覆型複合粒子の粉体を用いたいずれの
ものも、現在のところ、特性の長期安定性が不足し、復
元性に劣る上、電場を印加した場合、電気粘性流体に流
れる電流が大きいため電流消費が大きくなり、更に工業
的製造が困難であるなどの理由により実用化されていな
い。
【0009】このため、非水系電気粘性流体の分散質と
して好適に用いられる粉体が要望されていた。なお、電
気特性の制御された粉体としては、上述した均質型単相
粒子や薄膜被覆型複合粒子のほか、焼成温度の異なるカ
ーボン粉体、表面処理の行なわれた金属粉体、金属コー
トされた無機粉体などが知られているが、これまで電気
特性を主な機能として用いられた粉体は耐熱性、耐酸化
性に劣り、また電気抵抗や誘電率の制御が困難など多く
の問題点があるため、その用途の拡大が著しく阻害され
ていた。従って、かかる機能に優れた粉体の開発も求め
られていた。
【0010】本発明は上記要望に応えるためになされた
もので、本発明の目的は耐酸化性および電気特性の制御
に優れ、電気粘性流体用分散質等として好適に用いられ
る高機能性粉体ならびに前述したような従来の流体の欠
点を克服した新規な電気粘性流体を提供することである
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らは上
記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、粒子の構
造と電気特性に着目し、従来にない新概念のミクロ複合
粒子からなる粉体を得て、本発明を完成するに至った。
【0012】すなわち、本発明者らは、例えば残炭率の
高い有機化合物と金属化合物を混合し、粉末化し、次い
で炭化するなどの方法によりマトリックス相中に更にこ
れより電気伝導度の小さい微粒子を均一に分散させて得
られる微粒子均一分散型複合粒子から粉体を構成するこ
と、しかもこの場合、マトリックス相の電気伝導度を1
0−10〜102Scm−1の範囲とし、かつこれに分
散される分散微粒子をマトリックス相の電気伝導度の1
/10以下の電気伝導度を有する半導体又は絶縁体にて
形成すること、更に、分散微粒子のマトリックス相中に
おける分散量を全体として70%(重量%、以下同じ)
以下にすることにより耐熱性、耐酸化性に優れ、かつ、
電気抵抗および誘電率の制御が容易な高機能性粉体が得
られることを知見した。
【0013】また、かかる導電性中位のマトリックス相
に導電性低位の微粒子分散相が均一に分散している新構
造の微粒子均一分散型複合粒子からなる粉体を分散質と
して用い、電気絶縁性油状媒体に分散することにより、
従来の均質型単相粒子、薄膜被覆型複合粒子と根本的に
相違して、高機能の電気粘性流体、すなわち、広い温度
範囲において高レベルの電気粘性効果を与え、かつその
特性が長期間安定し、しかも電場を印加した場合に流れ
る電流が小さいなど、優れた機能の電気粘性流体が得ら
れることを見い出し、本発明をなすに至ったものである
【0014】従って、本発明は、マトリックス相に微粒
子が均一に分散した微粒子均一分散型複合粒子からなり
、上記マトリックス相の電気伝導度が10−10〜10
2Scm−1であり、上記分散微粒子が半導体及び絶縁
体から選ばれる少なくとも一つの材料で形成されかつそ
の電気伝導度が上記マトリックス相の電気伝導度の1/
10以下であると共に、上記分散微粒子の複合粒子中に
おける分散量が全体として70%以下であることを特徴
とする粉体、及び、上記粉体を電気絶縁性を有する油状
媒体中に分散させてなる電気粘性流体を提供する。
【0015】以下、本発明につき更に詳述すると、まず
、本発明の第1発明の粉体は、該粉体を構成する複合粒
子が、導電性中位のマトリックス相に導電性低位の微粒
子が均一に分散されたミクロ複合構造(海−島構造)か
らなるものである。
【0016】ここで、上記マトリックス相の電気伝導度
は中位の導電性、すなわち10−10〜102Scm−
1であり、好ましくは10−10〜100Scm−1で
ある。該マトリックス相を形成するための材料は、前記
電気伝導度を示すものであれば有機材料あるいは無機材
料を問わず用いることができる。具体的には、炭素質材
料、炭化硼素,炭化アルミニウムなどの炭化物材料、ポ
リアニリン,ポリアセンキノンなどの有機半導体材料、
酸化亜鉛,チタン酸カリウム,チタン酸バリウムなどの
酸化物系半導体材料などを例示することができるが、好
ましいものは炭素質材料である。中でも、炭素含有率8
0〜99.9%の炭素質材料が好適であり、更に好まし
いものは90〜99%の炭素質材料である。なお、残部
は通常水素原子、酸素原子、窒素原子から構成される。
【0017】一方、このマトリックス相に分散される微
粒子は半導体及び絶縁体より選ばれる少なくとも一つの
材料であるが、その電気伝導度はマトリックス相に対し
てより低い値を有することが必須条件で、マトリックス
相のそれの1/10以下、好ましくは1/10〜1/1
014、さらに好ましくは1/103〜1/1014で
ある。これが1/10より大きいと有効な複合粒子が得
られない。更に、該微粒子の電気伝導度は前記条件を満
足しつつ、10−2Scm−1以下、特に10−6Sc
m−1以下であることが好ましい。
【0018】該微粒子材料としては、例えば、アルミナ
,シリカ,酸化硼素,チタニア,酸化カルシウム,酸化
鉄,酸化錫,酸化亜鉛などの酸化物、炭化珪素,窒化珪
素,窒化アルミニウムなどの非酸化物等を挙げることが
できる。また、マトリックス相を炭素質材料とする場合
、これより導電性低位の炭素質材料を微粒子として用い
ることも可能である。微粒子材料の中でも、好ましいも
のは、シリカ、アルミナ、チタニアなどである。
【0019】なお、微粒子の大きさは1nm〜10μm
、好ましくは2nm〜5μmの範囲が好適である。大き
さが1nmより小さくても、10μmより大きくても本
発明の効果が得られない。また、複合粒子中の微粒子分
散量は全体として0.1〜70%、好ましくは1〜60
%である。0.1%より少ない場合には、該複合粒子の
電気特性は電気伝導度が制御されず、導電性中位のマト
リックス相とほぼ同一になり、本発明の効果が得られな
い。また、70%より多い場合には、該複合粒子の電気
特性は導電性低位の微粒子に類似となり、好ましくない
【0020】上記のマトリックス相及び分散微粒子から
なる本発明の複合粒子において、その平均粒子径は特に
制限されないが、後述する電気粘性流体の分散質として
用いる場合は0.1〜100μmが好ましく、より好ま
しくは0.5〜50μmの範囲である。0.1μm未満
では電場のない状態で初期粘度が著しく大きくなって電
気粘性効果による粘度変化が小さく、また100μmを
越えると十分な安定性が得られない場合が生じる。
【0021】また、該複合粒子からなる粉体の電気伝導
度は特に制限されないが、粉体を成型して測定した電気
伝導度が好ましくは10−13〜102Scm−1であ
り、より好ましくは10−12〜10−2Scm−1で
ある。
【0022】更に、本粉体の水分保有量は1%以下であ
ることが好ましく、特に好ましいのは0.5%以下であ
る。水分量が1%を越えると、電気粘性流体の分散質と
した場合、水による導電性のため高温での消費電力が大
きくなる場合が生じる。
【0023】なお、この発明の複合粒子の内部構造の指
標、すなわちモルフォロジー状態や物理的諸元について
は後述する実施例で示した各種の分析手法により容易に
特定できる。
【0024】ここで、本発明の複合粒子の粉体を製造す
る方法としては、導電性中位のマトリックス相に相当す
る出発化合物(以下、マトリックス相化合物と略す)と
導電性低位の微粒子に相当する出発化合物(以下、微粒
子化合物と略す)とを混合し、この混合物をスプレード
ライなどの方法で造粒する方法、この混合物を硬化反応
などにより固化したのちボールミル等を利用して造粒方
法、造粒された粉体をさらに高温度で熱処理する方法、
あるいは混合物を一度熱処理を行なったのち造粒する方
法などを挙げることができる。目的とする粉体を製造す
るためには、出発化合物の組み合わせ、その混合方法、
造粒する方法、あるいは熱処理方法(熱処理の手段、熱
処理の雰囲気を含む)等の製造プロセスにおいて、両化
合物の形態、熱特性などの物理的特性により、下記(A
)〜(C)の特別な方法を採用することができる。 (A)該マトリックス相化合物が液状あるいは溶液状で
あり、該微粒子化合物を内包する状態、あるいは、該製
造プロセスにおいて液化し、該微粒子化合物を内包する
状態とした後、適当な方法にてゲル化あるいは硬化させ
、熱処理する方法。なお、該微粒子化合物は、該製造プ
ロセスで固体状の材料を選択する。(B)該マトリック
ス相化合物および該微粒子化合物の両化合物が液状ある
いは溶液状にて混合され粉体を製造する場合には、該微
粒子化合物は、該マトリックス相化合物よりも早くゲル
化あるいは沈殿を形成するような材料から選択し、さら
に両化合物の量比等を選んで両化合物を混合後、ゲル化
あるいは硬化させ、造粒し、熱処理する方法。(C)該
マトリックス相化合物および該微粒子化合物の両化合物
が固体状にて混合され粉体を製造する場合には、目的と
する粉体を得る該製造プロセスの途中で該マトリックス
相化合物が流動性をもつこと、および該微粒子化合物が
すべての該製造プロセスにおいて固体状であることの条
件を満たして、両化合物を混合し、必要に応じて熱処理
を行ない、その後に造粒する方法。
【0025】上記(A)〜(C)の製造法により本発明
の粉体が得られるが、出発化合物の組み合わせによって
は、得られた粉体をさらに高温度で熱処理し、熱処理温
度、熱処理雰囲気を制御することにより粉体の導電率を
変化させることが望ましい。熱処理雰囲気の制御を例示
すれば、熱処理後も複合粒子に炭化物を多く残存させた
い場合には、通常不活性ガス雰囲気が選択されるが、特
に窒化物を複合粒子内部に生成させたい時は、NH3ガ
ス、N2ガス等の雰囲気が選択される。
【0026】上記マトリックス相に相当する出発化合物
としては、フェノール樹脂,フラン樹脂,ポリジメチル
シラン樹脂などの残炭率の高い有機化合物などから選ば
れた少なくとも一つの化合物を用いることができる。
【0027】一方、微粒子に相当する出発化合物として
は、エチルシリケート,アルミニウムイソプロポキシド
,チタニウムイソプロポキシドなどの金属アルコキシド
、フェロセンなどの有機金属錯体、ジエタノールアミン
と硼酸より合成される硼酸エステルなどの有機化合物と
無機酸からなるエステル、シリカ,アルミナ,チタニア
,その他の絶縁材料、半導体材料などから選ばれた少な
くとも一つの化合物を用いることができる。
【0028】なお、上記残炭率の高い有機化合物と炭化
処理後これより導電性の高い炭素材料を生成するタール
、ピッチなどの有機化合物とを組み合わせた場合でも、
前者の化合物が微粒子に相当し、後者の化合物がマトリ
ックス相に相当する複合粒子からなる本発明の粉体を得
ることができる。
【0029】なおまた、本発明の複合粒子は上記の製造
方法に限定されるものではない。
【0030】次に、本発明の第2の発明である電気粘性
流体は、第1発明の粉体を分散質として用い、これを電
気絶縁性を有する油状媒体(分散媒)に分散したもので
ある。
【0031】ここで、分散媒としては、炭化水素油、エ
ステル油、芳香族系油、シリコーン油、フロロシリコー
ン油、ホスファゼン油などの電気絶縁油を例示すること
ができる。これらは単独で用いることもでき、二種以上
を併用することもできる。これら電気絶縁油の中でもポ
リジメチルシロキサンやポリメチルフェニルシロキサン
などのシリコーン油がゴム状の弾性を有する材料と直接
接触する状態でも使用できるなどの点で優れている。な
お、本発明の電気絶縁油としてはこれらの例に限定され
ない。
【0032】電気絶縁油の粘度は25℃において0.6
5〜1000センチストークス(cSt)であることが
好ましく、より好ましく1〜500cStの粘度を有す
るものを用いる。この粘度の電気絶縁油を分散媒とする
ことによって分散質を効率良く懸濁させることができる
が、分散媒の粘度が低すぎると揮発分が多くなり、分散
媒の安定性が悪くなる。また、分散媒の粘度が高すぎる
と電場のない時の初期粘度が高くなりすぎて、応用製品
の効果的な電気制御が困難になる場合が生じる。
【0033】本発明の電気粘性流体を構成する分散質と
分散媒の割合は、分散質の含有量が1〜60%、好まし
くは5〜50%、であり、分散媒の含有量が40〜99
%、好ましくは50〜95%であることが好適である。 分散質の量が1%未満では電気粘性効果が小さく、60
%を越えると電場がない時の初期粘度が著しく大きくな
るおそれがある。
【0034】なお、本発明の電気粘性流体は、本発明の
効果を損なわない範囲で他の分散質や界面活性剤、分散
剤、無機塩などの添加剤を配合することもできる。
【0035】
【発明の効果】本発明の粉体は、耐酸化性に優れ、大気
中の熱安定性が高い上、電気抵抗および誘電率の制御が
極めて容易である。
【0036】従って、本粉体は電気粘性流体の分散質と
して有効であり、更に高分子化合物の電気特性賦与剤な
どの用途にも好適である。
【0037】また、本発明の電気粘性流体の効果を列挙
すれば以下の通りである。 i      広い温度範囲において、電気粘性効果の
レベルは高い。 ii    電気粘性流体の特性が長期間に安定してい
る。 iii  電場を印加した場合、電気粘性流体に流れる
電流は小さく、電力消費が少ない。 iv    電場の印加は直流、交流いずれも任意に選
択できる。 v      工業的製法が容易で、実用性に富む。
【0038】このため、本発明の電気粘性流体は、エン
ジンマウント、ショックアブソーバー、バルブ、クラッ
チなどの機械装置の電気的な制御に有効に応用される。
【0039】
【実施例】以下、実施例と比較例を示して本発明をより
詳細に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。なお、下記の例において、粉体の特性およ
び電気粘性流体の特性は下記方法により測定した。粉体
の特性 粒径:日機装株式会社製MICROTRAC  SPA
/MK−II型にて測定 電気伝導度:圧粉体を二端子法にて測定分散微粒子の大
きさ:超高分解能電子顕微鏡にて測定複合粒子中のシリ
カ重量比率:フッ酸を用いてシリカ抽出を行ない、誘導
結合プラズマ法(ICP法)にて測定 400℃重量減少率:真空理工株式会社製TGD700
0を用い、空気中、昇温速度5℃/分の条件で、熱重量
分析にて測定電気粘性流体の特性レオメトリックスファ
ーイースト社製RDS−IIを用い、せん断速度350
/秒の条件にて測定
【0040】〔実施例1〕 レゾール型フェノール樹脂(住友ジュレス株式会社製レ
ジン)60g、ポリ珪酸エステル(コルコート株式会社
製エチルシリケート40)30gおよびトルエンスルフ
ォン酸10gを混合し、激しく撹拌する。ゲル化が進行
し始めたところで、乳鉢にて細かくすり潰し粉末化する
。このようにして得られた粉末を、アルゴン雰囲気下、
昇温速度5℃/分にて625℃まで昇温後、1時間加熱
し、炭化して、平均粒径10μmの球状の複合粒子から
なる比重2.1の粉体を得た。
【0041】この複合粒子は炭素質材料をマトリックス
相、シリカを微粒子とするもので、炭素質材料とシリカ
の電気伝導度はそれぞれ4×10−9Scm−1と1×
10−14Scm−1であった。なお、該粉体の電気伝
導度は全体として3×10−12Scm−1であった。 また、分散シリカの大きさは60nmを示し、複合粒子
中のシリカの分散量は全体として29%であった。また
、この粉体は、室温で放置した状態での水分含有量を測
定した結果、0.2%であった。更に、この粉体の耐酸
化性の指標として空気中400℃での重量減少率を測定
した。その結果を表1に示すが、この結果から本粉体が
耐酸化性に優れていることが認められる。
【0042】以上のように、この実施例で得られた粉体
を構成する複合粒子は、炭素質材料にシリカが均一に分
散し、微粒子均一分散型複合粒子構造を有することが確
認され、また本粉体はレベルの高い耐熱性をもっている
ことがわかった。
【0043】〔実施例2〕水酸化アルミニウム粉末50
gを水400gに分散させ、これに水溶性フェノール樹
脂(住友ジュレス株式会社製レジン)100g、トルエ
ンスルフォン酸65%水溶液30gを添加し、スプレー
ドライを行なう。得られた粉末を実施例1と同様に炭化
して、平均粒径15μmの球状の複合粒子からなる比重
2.6の粉体を得た。
【0044】この複合粒子は炭素質材料をマトリックス
相、アルミナを微粒子とするもので、炭素質材料とアル
ミナの電気伝導度はそれぞれ4×10−9Scm−1と
1×10−14Scm−1以下であった。なお、該粉体
の電気伝導度は全体として8×10−12Scm−1で
あった。また、分散アルミナの大きさは0.8μmを示
し、複合粒子中のアルミナの分散量は全体として47%
であり、実施例1と同様に微粒子均一分散型複合粒子構
造を有することがわかった。またこの粉体は室温で放置
した状態での水分含有量を測定した結果、0.25%で
あった。
【0045】また、本粉体の耐酸化性は、表1に示す通
り、実施例1の粉体と同様に極めて優れていることがわ
かった。
【0046】〔比較例1〕 実施例2で用いた水溶性フェノール樹脂を30%、トル
エンスルフォン酸1%含有する混合水溶液をスプレード
ライ法により乾燥し、この粉末をアルゴン雰囲気下、昇
温速度5℃/分にて625℃まで昇温後、1時間加熱し
、炭化すると、平均粒径12μm、電気伝導度6×10
−9Scm−1の炭素質材料の粒子からなる粉体が得ら
れた。
【0047】この粉体の空気中400℃での重量減少率
を表1に示す。本粉体に比べて、実施例1および実施例
2の粉体の耐酸化性が明らかに優れていることがわかる
【0048】
【表1】
【0049】〔実施例3〕 実施例1で得られた粉体50gをシリコーン油(東芝シ
リコーン株式会社製:TSF451−10)95gに分
散させて電気粘性流体を製造した。電気粘性流体として
の特性を表2に示す。
【0050】まず、無電場,室温で測定した場合の粘度
は0.4ポイズであり、2KV/mmの直流電場印加に
より2.5ポイズに増粘した。また、その時の電流値は
0.001μA/cm2以下を示した。次に、100℃
での初期粘度は0.2ポイズであり、2KV/mmの電
場印加により3.0ポイズに増粘し、その時の電流値は
0.1μA/cm2であった。
【0051】また、室温で、2KV/mmの直流電場印
加における粘度および電流の経時変化を示したのが表3
である。これからわかるように、この流体は1000時
間以上に亘り使用しても、その効果は変わらないもので
あった。
【0052】従って、以上の結果が示すように、この電
気粘性流体は、広い温度範囲において電気粘性効果のレ
ベルが高い、電場を印加した場合に流れる電流は小さく
電力消費が少ない、長期安定性が極めて優れているなど
の特長を有していることが認められる。
【0053】〔実施例4〕 実施例2で得られた粉体を用い、実施例3と同様にして
電気粘性流体を製造した。電気粘性流体としての特性を
表2に示す。
【0054】まず、無電場,室温で測定した場合の粘度
は0.8ポイズであり、2KV/mmの直流電場印加に
より8.13ポイズに増粘した。また、その時の電流値
は12μA/cm2であった。次に、100℃での初期
粘度は0.3ポイズであり、2KV/mmの電場印加に
より7.9ポイズに増粘し、その時の電流値は96μA
/cm2を示した。
【0055】以上の結果からわかるように、本実施例の
電気粘性流体は実施例3と同様に優れた特性を有してい
る。
【0056】〔比較例2〕 比較例1の粉体を用い、実施例3と同様にして懸濁状流
体を得た。この流体の電気粘性特性を表2に示す。
【0057】この流体は電気粘性効果を示さず、しかも
、直流電場により大きな電流が流れることがわかる。 すなわち、本発明の複合粒子を構成するマトリックス相
(この場合、炭素質材料)のみでは有効な電気粘性流体
が得られないことを示す。なお、本発明の複合粒子を構
成する分散微粒子の一つであるシリカまたはアルミナの
みでも満足な電気粘性流体は得られないものであった。
【0058】〔比較例3〕 シリカゲル(日本シリカ株式会社製ニプシルVN−3)
の水分量を6重量%に調節したもの13重量部をシリコ
ーン油87重量部に分散させて電気粘性流体を得た。こ
の流体の電気粘性特性を表2に示す。
【0059】この電気粘性流体は無電場,室温で測定し
た場合の粘度は3.4ポイズであり、2KV/mmの直
流電場印加により6.0ポイズに増粘した。その時の電
流値は21μA/cm2を示した。また、100℃では
電流が大きすぎて、電気粘性効果の測定は不能であった
。更に、この流体は長時間連続使用すると、その効果が
徐々に減少し、約100時間で効果は1/2以下に低下
した。
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  マトリックス相に微粒子が均一分散し
    た微粒子均一分散型複合粒子からなり、上記マトリック
    ス相の電気伝導度が10−10〜102Scm−1であ
    り、上記分散微粒子が半導体及び絶縁体から選ばれる少
    なくとも一つの材料にて形成されかつその電気伝導度が
    上記マトリックス相の電気伝導度の1/10以下である
    と共に、上記分散微粒子の複合粒子中における分散量が
    全体として70重量%以下であることを特徴とする粉体
  2. 【請求項2】  請求項1に記載の粉体を電気絶縁性を
    有する油状媒体中に分散させてなる電気粘性流体。
JP3096255A 1990-05-14 1991-04-02 粉体および電気粘性流体 Pending JPH04227996A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014133852A (ja) * 2013-01-11 2014-07-24 Fujikura Kasei Co Ltd 電気レオロジーゲル、および熱伝導率可変成形体

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