JPH04250179A - 競技施設用ネット - Google Patents

競技施設用ネット

Info

Publication number
JPH04250179A
JPH04250179A JP14627391A JP14627391A JPH04250179A JP H04250179 A JPH04250179 A JP H04250179A JP 14627391 A JP14627391 A JP 14627391A JP 14627391 A JP14627391 A JP 14627391A JP H04250179 A JPH04250179 A JP H04250179A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
net
molecular weight
high molecular
ultra
strength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP14627391A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyasu Fujiwara
藤原 義康
Hirofumi Shirai
白井 博典
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Petrochemical Industries Ltd filed Critical Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Priority to JP14627391A priority Critical patent/JPH04250179A/ja
Publication of JPH04250179A publication Critical patent/JPH04250179A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Artificial Filaments (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、競技施設用ネットに関
するものであって、より詳しくは、特定の重合体の分子
配向成形体からなる高強度の競技施設用ネットに関する
【0002】
【従来の技術およびその問題点】競技場において、飛球
が観客席に飛び込むのを防ぐための防球ネットや、移動
式の野球用バックネット、あるいはサッカーやアイスホ
ッケーなどのゴールポストに張られるゴールネツトなど
の競技施設用ネットには、ポリエチレンやポリプロピレ
ンの繊維を編んだネツトが使用されている。
【0003】ところで、これらの競技施設用ネットは、
いずれの場合も、球やパックが高速度でネツトに衝突す
るため、ネツトの受ける衝撃力はすさまじく、これらの
強い衝撃力に耐える強度を有するものとするためには、
それに使用するネツト構成部材の径をどうしても太いも
のにしなければならないのが現状である。そのために、
たとえば、プロ野球などを観戦した際に、径の太い防球
ネットが視界を邪魔し、野球観戦の楽しみが半減したよ
うな経験は多くの人がもっていることであり、このよう
不都合は、野球観戦に限らず、他の球技等においても経
験することである。
【0004】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、細い径のネッ
ト構造部材の使用で、強度、耐クリープ性および耐候性
にすぐれ、しかも、耐摩耗性、耐カット性にもすぐれる
とともに、適度の柔軟性を保持した競技施設用ネットを
提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明は、上記の目的
を達成するために提案されたものであって、ネツト構成
材料として、特定の重合体の分子配向成形体を使用する
ことを特徴とする。すなわち、本発明によれば、極限粘
度[η]が少なくとも5dl/gである超高分子量エチ
レン系重合体の分子配向成形体からなる競技施設用ネッ
トが提供される。さらに、本発明によれば、前記超高分
子量エチレン系重合体が、炭素数3個以上のα−オレフ
ィンを、炭素数1000個あたり平均0.1 ないし2
0個含有する、エチレンとα−オレフィンの共重合体、
とくにα−オレフィンが、ブテン−1、4−メチルペン
テン−1、ヘキセン−1、オクテン−1およびデセン−
1からなる群から選ばれた1種または2種以上のもので
あるエチレンとα−オレフィン共重合体を使用した場合
に、一層前記物性のすぐれた競技施設用ネットを提供す
ることができる。
【0006】
【発明の具体的な説明】本発明に係る競技施設用ネット
は、135℃デカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]
が、少なくとも5dl/g、好ましくは6ないし30d
l/gである超高分子量エチレン系重合体の分子配向成
形体から構成される。超高分子量エチレン系重合体とし
ては、超高分子量ポリエチレンばかりでなく、前記の極
限粘度を有するエチレンと、炭素数が3個以上、好まし
くは4ないし10個のα−オレフィン、たとえばプロピ
レン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチルペンテン
−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、デ
セン−1の1種または2種以上との共重合体が挙げられ
るが、なかでも、エチレンと、ブテン−1、4−メチル
ペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1およびデセ
ン−1からなる群より選ばれたα−オレフィンとの共重
合体が、耐衝撃性および耐クリープ性にすぐれており、
好適に使用される。
【0007】超高分子量エチレン系重合体が、前記エチ
レンとα−オレフィンとの共重合体である場合、α−オ
レフィンコモノマーは、炭素数1000個あたり平均0
.1 ないし20個、好ましくは平均0.5 ないし1
0個含有されていることが望ましい。α−オレフィンコ
モノマーの含有量が前記の範囲にあることにより、α−
オレフィン成分が高破断エネルギーの達成に有効な分子
間絡み合い構造をつくり、競技施設用ネットとして要求
される高強度の物性が保持されることになる。
【0008】本発明における超高分子量エチレン・α−
オレフィン共重合体中のα−オレフィン成分の定量は赤
外分光光度計(日本分光工業製)によって行った。つま
りエチレン鎖の中に取り込まれたα−オレフィンのメチ
ル基の変角振動を表わす1378cm−1の吸光度を測
定し、これからあらかじめ13C核磁気共鳴装置にて、
モデル化合物を用いて作成した検査線にて1000炭素
原子当りのメチル分岐数に換算することにより測定した
値から算出した。
【0009】超高分子量エチレン系重合体の極限粘度[
η]が5dl/g未満のものは、たとえ延伸倍率を大き
くしても、十分な強度の分子配向成形体が得られず、逆
に[η]が30dl/g以上のものは、高濃度下での溶
融粘度が極めて高く、押出時にメルトフラクチャー等が
発生し、溶融紡糸性に劣るため、好適なマルチフィラメ
ントを得ることができない。
【0010】本発明の超高分子量エチレン系重合体は、
エチレン、またはエチレンと前記α−オレフィンコモノ
マーとを、周期律表第IVb,Vb,VIb,VIII
族の遷移金属化合物および周期律表第IないしIII 
族の金属水素化物または有機金属よりなる触媒の存在下
に、たとえば有機溶媒中でスラリー重合することにより
得ることができる。かくして得られた超高分子量エチレ
ン系重合体は、たとえば、溶融成形を可能にするための
稀釈剤を配合したり、常温固体のパラフィン系ワックス
を混合して溶融押出しされ、ついで延伸されることによ
って、繊維あるいはテープなどの分子配向成形体とする
【0011】稀釈剤としては、超高分子量エチレン系重
合体に対する溶剤や、超高分子量エチレン系重合体に対
して分散性を有する各種ワックス状物が使用される。
【0012】溶剤は、好ましくは前記重合体の融点以上
、更に好ましくは融点+20℃以上の沸点を有する溶剤
である。かかる溶剤としては、具体的にはn−ノナン、
n−デカン、n−ウンデカン、n−ドデカン、n−テト
ラデカン、n−オクタデカンあるいは流動パラフィン、
灯油等の脂肪族炭化水素系溶媒、キシレン、ナフタリン
、テトラリン、ブチルベンゼン、p−シメン、シクロヘ
キシルベンゼン、ジエチルベンゼン、ベンチルベンゼン
、ドデシルベンゼン、ビシクロヘキシル、デカリン、メ
チルナフタリン、エチルナフタリン等の芳香族炭化水素
系溶媒あるいはその水素化誘導体、1,1,2,2 −
テトラクロロエタン、ペンタクロロエタン、ヘキサクロ
ロエタン、1,2,3 −トリクロロプロパン、ジクロ
ロベンゼン、1,2,4 −トリクロロベンゼン、ブロ
モベンゼン等のハロゲン化炭化水素溶媒、パラフィン系
プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族系
プロセスオイル等の鉱油が挙げられる。
【0013】ワックス類としては、脂肪族炭化水素化合
物あるいはその誘導体が使用される。
【0014】脂肪族炭化水素化合物としては、飽和脂肪
族炭化水素化合物を主体とするもので、通常分子量が2
000以下、好ましくは1000以下、さらに好ましく
は800以下のパラフィン系ワックスと呼ばれるもので
ある。これら脂肪族炭化水素化合物としては、具体的に
は、ドコサン、トリコサン、テトラコサン、トリアコン
タン等の炭素数22以上のn−アルカンあるいはこれら
を主成分とした低級n−アルカンとの混合物、石油から
分離精製された、いわゆるパラフィンワックス、エチレ
ンあるいはエチレンと他のα−オレフィンとを共重合し
て得られる低分子量重合体である中・低圧法ポリエチレ
ンワックス、高圧法ポリエチレンワックス、エチレン共
重合ワックスあるいは中・低圧法ポリエチレン、高圧法
ポリエチレン等のポリエチレンを熱減成等により分子量
を低下させたワックス、およびそれらのワックスの酸化
物あるいはマレイン酸変性等の酸化ワックス、マレイン
酸変性ワックス等が挙げられる。
【0015】脂肪族炭化水素化合物誘導体としては、た
とえば、脂肪族炭化水素基(アルキル基、アルケニル基
)の末端もしくは内部に1個またはそれ以上、好ましく
は1ないし2個、特に好ましくは1個のカルボキシル基
、水酸基、カルバモイル基、エステル基、メルカプト基
、カルボニル基等の官能基を有する化合物である、炭素
数8以上、好ましくは炭素数12ないし50または分子
量130ないし2000、好ましくは200ないし80
0の脂肪酸、脂肪族アルコール、脂肪酸アミド、脂肪酸
エステル、脂肪族メルカプタン、脂肪族アルデヒド、脂
肪族ケトン等を挙げることができる。具体的には、脂肪
酸としてカプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、脂肪族アルコー
ルとしてラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、
セチルアルコール、ステアリルアルコール、脂肪酸アミ
ドとしてカプリンアミド、ラウリンアミド、パルミチン
アミド、ステアリルアミド、脂肪酸エステルとしてステ
アリル酢酸エステル等を例示することができる。
【0016】超高分子量エチレン系重合体と稀釈剤との
比率は、これらの種類によっても相違するが、一般的に
言って3:97ないし80:20、特に15:85ない
し60:40の重量比で用いるのがよい。稀釈剤の量が
上記範囲よりも低い場合には、溶融粘度が高くなり過ぎ
、溶融混練や溶融成形が困難になると共に、成形物の肌
荒れが著しく、延伸切れ等を生じ易い。一方、稀釈剤の
量が上記範囲よりも多いと、やはり溶融混練が困難とな
り、また成形品の延伸性が劣るようになる。
【0017】溶融混練は、一般に150ないし300℃
、特に170ないし270℃の温度で行なうのが望まし
く、上記範囲よりも低い温度では、溶融粘度が高すぎて
、溶融成形が困難となり、また上記範囲よりも高い場合
には、熱減成により超高分子量エチレン系重合体の分子
量が低下して高弾性率および高強度の成形体を得ること
が困難となる。なお、配合はヘンシェルミキサー、V型
ブレンダー等による乾式ブレンドで行ってもよいし、単
軸あるいは多軸押出機を用いる溶融混合で行ってもよい
【0018】溶融成形は、一般に溶融押出成形により行
われる。たとえば、紡糸口金を通して溶融押出すること
により、延伸用フィラメントが得られ、またフラットダ
イあるいはリングダイを通して押出すことにより、延伸
用フイルムあるいはシートあるいはテープが得られ、さ
らにサーキュラーダイを通して押出すことにより、延伸
ブロー成形用パイプ(パリソン)が得られる。
【0019】この際、紡糸口金より押出された溶融物に
ドラフト、すなわち溶融状態での引き伸しを加えること
もできる。溶融樹脂のダイ・オリフィス内での押出速度
VO と冷却固化した未延伸物の巻き取り速度Vとの比
をドラフト比として次式で定義することができる。 ドラフト比=V/VO  このようなドラフト比は、混合物の温度および超高分子
量エチレン系重合体の分子量等により変化するが、通常
は3以上、好ましくは6以上とすることができる。
【0020】次に、このようにして得られた超高分子量
エチレン系重合体の未延伸成形体を延伸処理する。延伸
操作は、一段あるいは二段以上の多段で行うことができ
る。延伸倍率は、所望とする分子配向およびこれに伴な
う融解温度向上の効果にも依存するが、一般に5ないし
80倍、特に10ないし50倍の延伸倍率となるように
延伸操作を行えば満足すべき結果が得られる。一般には
、二段以上の多段延伸が有利であり、一段目では、80
ないし120℃の比較的低い温度で押出成形体中の稀釈
剤を抽出しながら延伸操作を行ない、二段目以降では、
120ないし160℃の温度で、かつ一段目延伸温度よ
りも高い温度で成形体の延伸操作を続行するのがよい。
【0021】かくして得られる分子配向成形体は、所望
により拘束条件下に熱処理することができる。この熱処
理は、一般に140ないし180℃、特に150ないし
175℃の温度で、1ないし20分間、特に3ないし1
0分間行うことができる。熱処理により、配向結晶部の
結晶化が一層進行し、結晶融解温度の高温側移行、強度
および弾性率の向上および高温での耐クリープ性の向上
がもたらされる。
【0022】成形体における分子配向の過程は、X線回
折法、複屈折法、蛍光偏光法等で知ることができる。本
発明の超高分子量エチレン系重合体の延伸フィラメント
の場合、呉祐吉、久保揮一郎:工業化学雑誌第39巻、
992頁(1939)に詳しく述べられている半値巾に
よる配向度、即ち式   式中、H°は赤道線上最強のパラトロープ面のデバ
イ環に沿っての強度分布曲線の半値巾(°)である。で
定義される配向度(F)が0.90以上、特に0.95
以上となるように分子配向されていることが、機械的性
質の点で望ましい。
【0023】本発明に係る競技施設用ネットは、かくし
て得られる超高分子量エチレン系重合体の分子配向成形
体を、自体公知の方法によってそれぞれの用途に応じた
大きさの部材径、網目(目合い)を有する有結節または
無結節ネットに加工される。
【0024】有結節ネットの場合、公知の方法で編組し
たロープまたは紐で編網するが、一般に好適なロープの
形態としては、撚った構造として三つ打、六つ打、そし
て編んだ構造として八つ打(通称、エイトロープ)、1
2打(通称、トエルロープ)、二重組打索(通称、タフ
レロープ)等の構造が挙げられる。また、カバーブレー
ドとしてポリエステル、ナイロン、ポリプロピレンを用
い、コアーブレードとして本発明の超高分子量エチレン
系重合体のフィラメント状の分子配向成形体を用いるこ
ともできる。ダブルブレードまたアウターブレードジャ
ケットにポリエステル、ナイロン、ポリプロピレンなど
を用い、中間にネオプレン、ポリ塩化ビニルのような中
間層を、そしてパラレルヤーンコアーとして本発明のフ
ィラメント状分子配向成形体を用いたユニラインパラレ
ルヤーンコア等の構造を挙げることができる。
【0025】競技用施設ネットとして、たとえば硬式野
球場のグラウンドと観客席の境界に設置される防球ネッ
トの場合を例にとると、通常用いられているポリエチレ
ンモノフイラメント製のネットでは、一般に目合いが一
辺37.5mm以下、構成部材径は2.2 mm以上の
ものを使用しないと硬式試合球の打球の衝撃力を吸収す
るに十分なものとなされていない。このような目合い、
部材径の防球ネットが設置されると、観客はネットによ
って視界が制限され競技観戦の興味が損なわれることが
しばしば生じる。
【0026】本発明の高分子量エチレン系重合体の分子
配向成形体から作られたネットは、ポリエチレン製ネッ
トと同程度の強度を持たせるのに、構成部材径を1.5
mm 程度まで細くすることが可能となり、したがって
このような細い部材で作られたネットを防球ネットとす
ることにより、視界が邪魔される度合いが著しく軽減さ
れ、競技観戦の興味が損なわれることがなくなる。この
ような特徴は、野球場の防球ネットに限られたものでは
なく、サッカーのゴールネットなどネットを使用する競
技全般にいえることであり、本発明によって得られるネ
ットはこのような競技施設用として広く利用することが
できる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、特定の重合体の分子配
向成形体を使用することにより、適度の柔軟性を有する
とともに、強度、耐クリープ性、耐候性、耐摩耗性およ
び耐カット性にすぐれた競技施設用ネットを提供するこ
とができ、このネットは、従来使用されているポリプロ
ピレンやポリエチレンなどのネットに比較して、きわめ
て細い径で同程度の強度を示すために、たとえば、野球
場などの防球ネットとして使用すると、ネツトによって
視界が邪魔されることがなく、試合観戦ができるととも
に、ネットの受ける風圧抵抗を部材径に比例して軽減で
きるものでネットを取付ける構造体も細くすることがで
きる。また、ナイフなどの刃物での切断が極めて困難で
あるために、興奮した観客がネットを切りさいて競技場
に乱入するなどの事態を未然に防止することができる。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。 実施例1 <超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体の重合>チ
ーグラー系触媒を用い、n−デカン1リットルを重合溶
媒として、超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体の
スラリー重合を行なった。エチレンとブテン−1との組
成がモル比で97.2:2.8 の比率の混合モノマー
ガスを圧力が5kg/cm2の一定圧力を保つように反
応器に連続供給した。重合は反応温度70℃で2時間で
終了した。得られた超高分子量エチレン・ブテン−1共
重合体粉末の収量は160 gで極限粘度[η](デカ
リン:135℃)は8.2 dl/g、赤外分光光度計
によるブテン−1含量は1000炭素原子あたり1.5
 個であった。
【0029】<超高分子量エチレン・ブテン−1共重合
体延伸配向物の調製>上述の重合により得られた超高分
子量エチレン・ブテン−1共重合体粉末20重量部とパ
ラフィンワックス(融点=69℃、分子量=490)8
0重量部との混合物を次の条件で溶融紡糸した。該混合
物 100重量部にプロセス安定剤として3,5 −ジ
−tert−ブチル−4−ハイドロキシトルエンを0.
1 重量部配合した。次いで該混合物をスクリュー式押
出機(スクリュー径=25mm、L/D =25、サー
モプラスチックス社製)を用いて、設定温度 190℃
で溶融混練を行なった。引き続き、該混合溶融物を押出
機に付属するオリフィス径2mmの紡糸ダイより溶融紡
糸した。押出溶融物は 180cmのエアーギャップで
36倍のドラフト比で引き取られ、空気中にて冷却、固
化し、未延伸繊維を得た。さらに該未延伸繊維を次の条
件で延伸した。
【0030】三台のゴデットロールを用いて二段延伸を
行なった。このとき第一延伸槽の熱媒はn−デカンであ
り、温度は 110℃、第二延伸槽の熱媒はトリエチレ
ングリコールであり、温度は 145℃であった。槽の
有効長はそれぞれ50cmであった。延伸に際しては、
第1ゴデットロールの回転速度を0.5m/分として第
3ゴデットロールの回転速度を変更することにより、所
望の延伸比の配向繊維を得た。第2ゴデットロールの回
転速度は安定延伸可能な範囲で適宜選択した。初期に混
合されたパラフィンワックスは、ほぼ全量が延伸時n−
デカン中に抽出された。このあと配向繊維は水洗し、減
圧下室温にて一昼夜乾燥し、諸物性の測定に供した。な
お延伸比は、第1ゴデットロールと第3ゴデットロール
の回転速度比から計算で求めた。
【0031】<引張特性の測定>弾性率および引張強度
は、島津製作所製DCS−50M 型引張試験機を用い
、室温(23℃)にて測定した。この時クランプ間の試
料長は 100mmであり、引張速度 100mm/分
(100%/分歪速度)であった。弾性率は初期弾性率
で接線の傾きを用いて計算した。計算に必要な繊維断面
積は密度を0.960g/cc として重量から計算で
求めた。
【0032】<熱履歴後の引張弾性率、強度保持率>熱
履歴試験は、ギヤーオーブン(パーフェクトオーブン:
田葉井製作所製)内に放置することによって行なった。 試料は約3mの長さでステンレス枠の両端に複数個の滑
車を装置したものに折り返しかけて試料両端を固定した
。この際試料両端は試料がたるまない程度に固定し、積
極的に試料に張力はかけなかった。熱履歴後の引張特性
は、前述の引張特性の測定の記載に基づいて測定した。
【0033】<耐クリープ性の測定>耐クリープ性の測
定は、熱応力歪測定装置TMA/SS10(セイコー電
子工業社製)を用いて、試料長1cm、雰囲気温度70
℃、荷重は室温での破断荷重の30%に相当する重量の
促進条件下で行なった。クリープ量を定量的に評価する
ため以下の二つの値を求めた。すなわち、試料に荷重を
加えて90秒経過時のクリープ伸び(%)CR90の値
と、この90秒経過時から 180秒経過時の平均クリ
ープ速度(sec−1) εの値である。
【0034】得られた延伸配向繊維を複数本束ねたマル
チフィラメントの引張特性を表1に示す。
【0035】超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体
延伸フィラメント(試料−1)の本来の結晶融解ピーク
は126.7 ℃、全結晶融解ピーク面積に対するTp
 の割合は33.8%であった。また耐クリープ性はC
R90=3.1 %、ε=3.03×10−5sec−
1 であった。さらに 170℃、5分間の熱履歴後の
弾性率保持率は102.2 %、強度保持率は102.
5 %で熱履歴による性能の低下は見られなかった。ま
た、延伸フィラメントの破断に要する仕事量は10.3
kg・m/gであり、密度は 0.973g/cm3 
であり、誘電率は2.2 であり、誘電正接は0.02
4 %であり、インパルス電圧破壊値は 180kV/
mm であった。マルチフィラメントの結節強度、ルー
プ強度の直線強度に対する低下率は、それぞれ38%、
36%であった。
【0036】こうして得られた超高分子量エチレン・ブ
テン−1共重合体の延伸フィラメント(試料−1)を用
いて公知の無結節ネットを編網機により部材構成100
0d/100F×10、目合い40mmの無結節ネット
を編網した。次いでこの無結節ネットの強度を下記の方
法により測定した。 試験機種類      定速伸長形 試験方法        JIS L−1043( 1
節2本)引張り速度      200mm/min 
 試験温度        23℃
【0037】結果を表2に示す。
【0038】実施例2 <超高分子量エチレン・オクテン−1共重合体の重合>
チーグラー系触媒を用いて、n−デカン1リットルを重
合溶媒としてエチレンのスラリー重合を行なった。この
とき、共単量体としてオクテン−1を125ml と分
子量調整のための水素40Nml を重合開始前に一括
添加し、重合を開始した。エチレンガスを反応器の圧力
が5kg/cm2の一定圧力を保つように連続供給し、
重合は70℃、2時間で終了した。得られた超高分子量
エチレン・オクテン−1共重合体粉末の収量は 178
gでその極限粘度[η](デカリン、135 ℃)は1
0.66dl/g、赤外分光光度計によるオクテン−1
共単量体含量は1000炭素原子あたり0.5 個であ
った。
【0039】<超高分子量エチレン・オクテン−1共重
合体延伸配向物の調製とその物性>実施例1に記載した
方法により延伸配向繊維の調製を行なった。得られた延
伸配向繊維を複数本束ねたマルチフィラメントの引張特
性を表3に示す。
【0040】超高分子量エチレン・オクテン−1共重合
体延伸フィラメント(試料−2)の本来の結晶融解ピー
クは132.1 ℃、全結晶融解ピーク面積に対するT
p およびTp1の割合はそれぞれ97.7%および5
.0 %であった。 試料−2の耐クリープ性はCR90=2.0 %、ε=
9.50×10−6sec−1 であった。また、 1
70℃、5分間の熱履歴の後の弾性率保持率は108.
2 %、強度保持率は102.1 %であった。さらに
試料−2の破断に要する仕事量は10.1kg・m/g
であり、密度は 0.971g/cm3 であり、誘電
率は2.2 であり、誘電正接は0.031 %であり
、インパルス電圧破壊値は 185kV/mm であっ
た。マルチフィラメントの結節強度、ループ強度の直線
強度に対する低下率は、それぞれ35%、32%であっ
た。  こうして得られた超高分子量エチレン・オクテ
ン−1共重合体の延伸フィラメント(試料−2)を用い
て実施例−1と同じ方法で部材構成1000d/100
F×10、目合い40mmの無結節ネットを編網、引張
り速度を測定した。
【0041】結果を表4に示す。
【0042】実施例3 <超高分子量ポリエチレンの重合>チーグラー系触媒を
用いて、n−デカン1リットルを重合溶媒として超高分
子量ポリエチレンのスラリー重合を行なった。重合に先
立って反応器中にエチレンガスと水素ガスとの混合ガス
を圧力5kg/cm2(うち水素ガス分圧 0.2kg
/cm2)となる様に充満させ、以後、エチレンガスの
みを重合圧力を5kg/cm2を保つ様に供給した。重
合は反応温度70℃で2時間で終了した。得られた超高
分子量ポリエチレンの収量は 170gで極限粘度[η
](デカリン:135℃)は7.42dl/gであった
【0043】上記重合により得られた超高分子量ポリエ
チレン(ホモポリマー)粉末(極限粘度[η]=7.4
2dl/g、デカリン、135 ℃):20重量部とパ
ラフィンワツクス(融点=69℃、分子量=490):
80重量部の混合物を実施例1と同様の方法で溶融紡糸
し、延伸し、延伸配向繊維(試料−3)を得た。
【0044】表5に得られた延伸配向繊維を複数本束ね
たマルチフィラメントの引張特性を示す。
【0045】超高分子量ポリエチレン延伸フィラメント
(試料−3)本来の結晶融解ピークは135.1 ℃、
全結晶融解ピーク面積に対するTp の割合は8.8 
%であった。 また同様に全結晶融解ピーク面積に対する高温側ピーク
Tp1の割合は1%以下であった。耐クリープ性はCR
90=11.9%、ε=1.07×10−3sec−1
 であった。また 170℃、5分間の熱履歴後の弾性
率保持率は80.4%、強度保持率は78.2%であっ
た。さらに試料−3の破断に要する仕事量は10.2k
g・m/gであり、密度は 0.985g/cm3 で
あり、誘電率は2.3 、誘電正接は0.030 %で
あり、インパルス電圧破壊値は 182kV/mm で
あった。マルチフィラメントの結節強度、ループ強度の
直線強度に対する低下率は、それぞれ54%、52%で
あった。
【0046】こうして得られた超高分子量ポリエチレン
重合体の延伸フィラメント(試料−3)を用いて、実施
例−1と同じ方法で目合い40mm、部材構成1000
d/100F×10の無結節ネットを編網し引張り強度
を測定した。
【0047】結果を表6に示す。
【0048】比較例 市販の部材構成400d×44、目合い37.5のポリ
エチレン製無結節防球ネットを入手し、実施例1と同じ
方法で引張り速度を測定した。結果を表7に示す。
【0049】上記のように超高分子量エチレン−αオレ
フィン系重合体の延伸フィラメントを用いることにより
、既存のポリエチレン製防球ネットに比較して構成部材
径を約4割細径化しても同等以上の強度を有するネット
を提供出来る。このことは競技観戦に際して観客の視野
を拡げ、さらにネットが受ける風圧抵抗を小さく出来る
利点がある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  極限粘度[η]が少なくとも5dl/
    gである超高分子量エチレン系重合体の分子配向成形体
    からなる競技施設用ネット。
  2. 【請求項2】  超高分子量エチレン系重合体が、炭素
    数3個以上のα−オレフィンを、炭素数1000個あた
    り平均0.1 ないし20個含有する、エチレンとα−
    オレフィンの共重合体である請求項1記載の競技施設用
    ネット。
  3. 【請求項3】  α−オレフィンが、ブテン−1、4−
    メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1およ
    びデセン−1からなる群から選ばれた1種または2種以
    上のものである請求項2記載の競技施設用ネット。
  4. 【請求項4】  α−オレフィンの含有量が、炭素数1
    000個あたり平均0.5 ないし10個である請求項
    2記載の競技施設用ネット。
JP14627391A 1990-11-26 1991-06-18 競技施設用ネット Withdrawn JPH04250179A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14627391A JPH04250179A (ja) 1990-11-26 1991-06-18 競技施設用ネット

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-321426 1990-11-26
JP32142690 1990-11-26
JP14627391A JPH04250179A (ja) 1990-11-26 1991-06-18 競技施設用ネット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04250179A true JPH04250179A (ja) 1992-09-07

Family

ID=26477154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14627391A Withdrawn JPH04250179A (ja) 1990-11-26 1991-06-18 競技施設用ネット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04250179A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5143977A (en) Resin or rubber article reinforced with a polyolefin fiber having improved initial elongation
US5246657A (en) Process of making polyolefin fiber
US4968765A (en) Molecularly oriented molded body of ultra-high-molecular-weight ethylene/polyene copolymer
JP2557459B2 (ja) 牽引用ロープ
US5115067A (en) Molecularly oriented molded body of ultra-high-molecular weight ethylene/α-olefin copolymer
JPH06158568A (ja) 合成樹脂で被覆した高強度ポリエチレン繊維製のロー プ、紐またはネット
JPH04245964A (ja) 凧糸
JP2599751B2 (ja) 窓ブラインド用紐
JP2599750B2 (ja) ロープ
JPH04250179A (ja) 競技施設用ネット
JPH04249819A (ja) プルスイッチ作動用紐
JPH04250206A (ja) 落石防止用ネット
JPH04242675A (ja) アイスホッケー選手用ユニフォーム
JPH04228602A (ja) 耐切創性にすぐれた靴下
JPH04231077A (ja) 遊戯用具用の紐
JP2548292B2 (ja) 漁網および漁網牽引用ロープ
JPH04250205A (ja) 雪崩防止用ネット
JP2557460B2 (ja) ヨット用ロープ
JP2557461B2 (ja) 係留用ロープ
JPH04333603A (ja) 護身用衣料
JPH089803B2 (ja) 超高分子量エチレン−α−オレフィン共重合体の分子配向成形体
JP3122479B2 (ja) ラケット用ガット
JPH04253878A (ja) アイスホッケー用プロテクター
JPH01256335A (ja) 釣糸
JPH01260078A (ja) テント固定用ロープ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980903