JPH04253878A - アイスホッケー用プロテクター - Google Patents

アイスホッケー用プロテクター

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JPH04253878A
JPH04253878A JP3146285A JP14628591A JPH04253878A JP H04253878 A JPH04253878 A JP H04253878A JP 3146285 A JP3146285 A JP 3146285A JP 14628591 A JP14628591 A JP 14628591A JP H04253878 A JPH04253878 A JP H04253878A
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JP
Japan
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protector
molecular weight
ultra
ice hockey
high molecular
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Withdrawn
Application number
JP3146285A
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English (en)
Inventor
Kazuo Yagi
和雄 八木
Yoshiyasu Fujiwara
藤原 義康
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Publication date
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  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アイスホッケー用プロ
テクターに関するもので、より詳しくは、アイスホッケ
ー特有の激しい運動に伴う衝突や転倒、あるいはスケー
ト刃、ステイック、パックなどとの激しい接触によって
も破断することがなく、しかも材質を薄めに形成するこ
とが可能となる。耐衝撃性ならびに耐クリープ性にすぐ
れたアイスホッケー用プロテクターに関する。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】スポーツの中でも、特
に激しいスポーツとして知られているアイスホッケーは
、選手同士の衝突はもとより、フェンスとの衝突、転倒
が連続的に起こり、その都度、スケート刃、ステイック
、あるいはパックなどとの激しい接触を伴うきわめて過
激なスポーツである。したがって、選手はこれらの危険
から少しでも身を守るために、頭部はヘルメットをかぶ
り、それ以外の部分はそれぞれのプロテクターで覆い、
その上からユニフォームを着用している。ところで、こ
のプロテクターは、肩、胸、腕、脛など、ほぼそれを着
用する部分の形状に形成された、硬質のプラスチックや
、ガラス繊維やケブラー繊維などのマットあるいはクロ
スなどを強化材とした強化プラスチックによって成形さ
れている。しかしながら、これらに材質によって成形さ
れたプロテクターは、低温下での耐衝撃性が必ずしも十
分ではなく、アイスホッケー競技のような激しい衝突や
転倒を伴う運動においては、衝撃によって、プロテクタ
ーが破損し、その破片で怪我をしてしまう事故が起きた
り、また、該プロテクターの強度を十分なものにするた
めには、材質を厚めに成形しなければならず、その場合
は、円滑な運動を妨げる結果となり、アイスホッケー用
のプロテクターとして好適に機能することができない。
【0003】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、アイスホッケ
ー競技におけるいかなる衝撃に対しても、薄い材質の使
用で、つまり、軽量できわめてすぐれた耐衝撃性を示す
アイスホッケー用のプロテクターを提供することにある
。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は、前記目的を
達成するために提案されたものであって、特定の重合体
の分子配向成形体、またはその編織物を補強材とする強
化プラスチックからなるアイスホッケー用プロテクター
を特徴とするものである。すなわち、本発明によれば、
極限粘度[η]が少なくとも5dl/gである超高分子
量エチレン系重合体の分子配向成形体、またはその編織
物を補強材とする強化プラスチックからなるアイスホッ
ケー用プロテクターが提供される。また、本発明によれ
ば、前記超高分子量エチレン系重合体が、炭素数3個以
上のα−オレフィンを、炭素数1000個あたり平均0
.1 ないし20個含有する、エチレンとα−オレフィ
ンの共重合体、とくに、α−オレフィンが、ブテン−1
、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1およびデセン
−1からなる群から選ばれた1種または2種以上のもの
であるエチレンとα−オレフィンの共重合体を使用した
場合に、一層耐切創性にすぐれたアイスホッケー用プロ
テクターが提供される。
【0005】
【発明の具体的な説明】本発明にかかるアイスホッケー
用プロテクターは、135℃デカリン溶媒中で測定した
極限粘度[η]が、少なくとも5dl/g、好ましくは
、6ないし30dl/gである超高分子量エチレン系重
合体の分子配向成形体、あるいはその編織物を強化材と
する強化プラスチックからなる。
【0006】超高分子量エチレン系重合体としては、超
高分子量ポリエチレンばかりでなく、前記極限粘度を有
する、エチレンと、炭素数が3個以上のα−オレフィン
、例えば、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、4
−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、
オクテン−1およびデセン−1からなる群より選ばれた
1種または2種以上との共重合体が挙げられるが、なか
でも、エチレンと、ブテン−1、4−メチルペンテン−
1、ヘキセン−1、オクテン−1およびデセン−1から
なる群より選ばれた1種または2種以上との共重合体が
耐切創性にすぐれるばかりでなく、耐摩耗性、耐クリー
プ性にもすぐれ、高い強度を有しており、本発明の目的
に好適に使用される。さらに、前記超高分子量エチレン
系重合体が、エチレンとα−オレフィンとの共重合体で
ある場合には、α−オレフィンコモノマーは、炭素数1
000個あたり平均0.1 ないし20個、好ましくは
平均0.5 ないし10個含有されていることが望まし
い。共重合体中におけるα−オレフィンコモノマーの含
有量が前記の範囲にあることにより、α−オレフィン成
分が高破断エネルギーの達成に有効な分子間絡み合い構
造を形成し、この構造が、耐衝撃性をはじめとする前記
物性向上に寄与し、その分子配向成形体、あるいはその
編織物を強化材とする強化プラスチックからなるアイス
ホッケー用プロテクターは、薄手の素材でありながら耐
衝撃性にすぐれたものとなる。
【0007】本発明における超高分子量エチレン・α−
オレフィン共重合体中のα−オレフィン成分の定量は、
赤外分光光度計(日本分光工業製)によって行った。つ
まりエチレン鎖の中に取り込まれたα−オレフィンのメ
チル基の変角振動を表わす1378cm−1の吸光度を
測定し、これからあらかじめ13C核磁気共鳴装置にて
、モデル化合物を用いて作成した検査線にて1000炭
素原子当りのメチル分岐数に換算することにより測定し
た値から算出した。
【0008】超高分子量エチレン系重合体の極限粘度[
η]が5dl/g未満のものは、たとえ延伸倍率を大き
くしても、十分な強度の分子配向成形体が得られず、逆
に[η]が30dl/g以上のものは、高濃度下での溶
融粘度が極めて高く、押出時にメルトフラクチャー等が
発生し、溶融紡糸性に劣るため、好適なマルチフィラメ
ントを得ることができない。
【0009】本発明のプロテクターを構成する強化プラ
スチックは、強化材として、前記超高分子量エチレン系
重合体の延伸糸で構成されている平行糸条、またはその
編織物を使用し、不飽和ポリエステル樹脂やエポキシ樹
脂などの熱硬化性樹脂を含浸した成形体からなる。平行
糸条とは、幾何学的な平行のみを意味するものでなく、
糸が交差していない状態の糸条全般を指すものであり、
編織物としては、平織り、綾織り、絡み織りなど自体公
知の編織物を意味する。また、そのいずれの場合にも、
前記重合体からつくられたフィルムまたはテープをカー
ディング機で解繊した解繊糸、または構成繊維各部分の
繊維分布をコントロールすることによってえられる嵩高
糸である繊毛糸からなるマルチフィラメントを使用して
もよい。
【0010】本発明において、強化プラスチックの強化
剤として使用される平行糸条または編織物は、通常30
ないし2000デニール、好ましくは100ないし10
00デニールのマルチフィラメントから構成され、編織
物の場合の目付は、通常20ないし500g/m2 、
好ましくは50ないし300g/m2 のものがよい。 本発明の特定の重合体の分子配向成形体の平行糸条また
はその編織物を強化材(補強材)として使用することに
よって得られる強化プラスチックは、前記分子配向成形
体がきわだってすぐれた耐衝撃性、耐摩耗性および耐ク
リープ性を有する高強度のものであるために、その使用
量を著しく少なくすることができ、プロテクターとして
の形状を全体として薄手に形成することができる。これ
によって、プロテクターが軽量であることから、これを
着用した場合には、選手の円滑な運動が妨げられること
もないし、プロテクターの肉厚を薄手に形成することが
できる分、プロテクターの裏面、つまり、体に当接する
面にスポンジ状などの緩衝材を裏打ちすることが可能と
なる。
【0011】本発明の超高分子量エチレン系重合体は、
エチレンと前記α−オレフィンコモノマーとを、周期律
表第IVb,Vb,VIb,VIII族の遷移金属化合
物および周期律表第IないしIII 族の金属水素化物
または有機金属よりなる触媒の存在下に、たとえば有機
溶媒中でスラリー重合することにより得ることができる
。
【0012】かくして得られた超高分子量エチレン系重
合体は、たとえば、溶融成形を可能にするための稀釈剤
を配合したり、常温固体のパラフィン系ワックスを混合
して溶融押出しされ、ついで延伸されることによって、
繊維あるいはテープなどの分子配向成形体とする。
【0013】稀釈剤としては、超高分子量エチレン系重
合体に対する溶剤や、超高分子量エチレン系重合体に対
して分散性を有する各種ワックス状物が使用される。
【0014】溶剤は、好ましくは前記重合体の融点以上
、さらに好ましくは融点+20℃以上の沸点を有する溶
剤である。かかる溶剤としては、具体的にはn−ノナン
、n−デカン、n−ウンデカン、n−ドデカン、n−テ
トラデカン、n−オクタデカンあるいは流動パラフィン
、灯油等の脂肪族炭化水素系溶媒、キシレン、ナフタリ
ン、テトラリン、ブチルベンゼン、p−シメン、シクロ
ヘキシルベンゼン、ジエチルベンゼン、ベンチルベンゼ
ン、ドデシルベンゼン、ビシクロヘキシル、デカリン、
メチルナフタリン、エチルナフタリン等の芳香族炭化水
素系溶媒あるいはその水素化誘導体、1,1,2,2 
−テトラクロロエタン、ペンタクロロエタン、ヘキサク
ロロエタン、1,2,3 −トリクロロプロパン、ジク
ロロベンゼン、1,2,4 −トリクロロベンゼン、ブ
ロモベンゼン等のハロゲン化炭化水素溶媒、パラフィン
系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、芳香族
系プロセスオイル等の鉱油が挙げられる。
【0015】ワックス類としては、脂肪族炭化水素化合
物あるいはその誘導体が使用される。
【0016】脂肪族炭化水素化合物としては、飽和脂肪
族炭化水素化合物を主体とするもので、通常分子量が2
000以下、好ましくは1000以下、さらに好ましく
は800以下のパラフィン系ワックスと呼ばれるもので
ある。これら脂肪族炭化水素化合物としては、具体的に
はドコサン、トリコサン、テトラコサン、トリアコンタ
ン等の炭素数22以上のn−アルカン、あるいはこれら
を主成分とした低級n−アルカンとの混合物、石油から
分離精製された所謂パラフィンワックス、エチレンある
いはエチレンと他のα−オレフィンとを共重合して得ら
れる低分子量重合体である中・低圧法ポリエチレンワッ
クス、高圧法ポリエチレンワックス、エチレン共重合ワ
ックスあるいは中・低圧法ポリエチレン、高圧法ポリエ
チレン等のポリエチレンを熱減成等により分子量を低下
させたワックスおよびそれらのワックスの酸化物あるい
はマレイン酸変性等の酸化ワックス、マレイン酸変性ワ
ックス等が挙げられる。
【0017】脂肪族炭化水素化合物誘導体としては、た
とえば、脂肪族炭化水素基(アルキル基、アルケニル基
)の末端もしくは内部に1個またはそれ以上、好ましく
は1ないし2個、特に好ましくは1個のカルボキシル基
、水酸基、カルバモイル基、エステル基、メルカプト基
、カルボニル基等の官能基を有する化合物である炭素数
8以上、好ましくは炭素数12ないし50、または分子
量130ないし2000、好ましくは200ないし80
0の脂肪酸、脂肪族アルコール、脂肪酸アミド、脂肪酸
エステル、脂肪族メルカプタン、脂肪族アルデヒド、脂
肪族ケトン等を挙げることができる。具体的には、脂肪
酸としてカプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、脂肪族アルコー
ルとしてラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、
セチルアルコール、ステアリルアルコール、脂肪酸アミ
ドとしてカプリンアミド、ラウリンアミド、パルミチン
アミド、ステアリルアミド、脂肪酸エステルとしてステ
アリル酢酸エステル等を例示することができる。
【0018】超高分子量エチレン系重合体と稀釈剤との
比率は、これらの種類によっても相違するが、一般的に
言って3:97ないし80:20、特に15:85ない
し60:40の重量比で用いるのがよい。稀釈剤の量が
上記範囲よりも低い場合には、溶融粘度が高くなり過ぎ
、溶融混練や溶融成形が困難となると共に、成形物の肌
荒れが著しく、延伸切れ等を生じ易い。一方、稀釈剤の
量が上記範囲よりも多いと、やはり溶融混練が困難とな
り、また成形品の延伸性が劣るようになる。
【0019】溶融混練は、一般に150ないし300℃
、特に170ないし270℃の温度で行なうのが望まし
く、上記範囲よりも低い温度では、溶融粘度が高すぎて
、溶融成形が困難となり、また上記範囲よりも高い場合
には、熱減成により超高分子量エチレン系重合体の分子
量が低下して高弾性率および高強度の成形体を得ること
が困難となる。なお、配合はヘンシェルミキサー、V型
ブレンダー等による乾式ブレンドで行ってもよいし、単
軸あるいは多軸押出機を用いる溶融混合で行ってもよい
。
【0020】溶融成形は、一般に溶融押出成形により行
われる。たとえば、紡糸口金を通して溶融押出すること
により、延伸用フィラメントが得られ、またフラットダ
イあるいはリングダイを通して押出すことによりテープ
が得られる。この際、紡糸口金より押し出された溶融物
に、ドラフト、すなわち溶融状態での引伸しを加えるこ
ともできる。溶融樹脂のダイ・オリフィス内での押出速
度VO と冷却固化した未延伸物の巻き取り速度Vとの
比をドラフト比として次式で定義することができる。 ドラフト比=V/VO このようなドラフト比は、混合物の温度および超高分子
量エチレン系重合体の分子量等により変化するが、通常
は3以上、好ましくは6以上とすることができる。
【0021】次に、このようにして得られた超高分子量
エチレン系重合体の未延伸成形体を延伸処理する。延伸
操作は、一段あるいは二段以上の多段で行うことができ
る。延伸倍率は、所望とする分子配向およびこれに伴な
う融解温度向上の効果にも依存するが、一般に5ないし
80倍、特に10ないし50倍の延伸倍率となるように
延伸操作を行えば満足すべき結果が得られる。一般には
、二段以上の多段延伸が有利であり、一段目では、80
ないし120℃の比較的低い温度で押出成形体中の稀釈
剤を抽出しながら延伸操作を行ない、二段目以降では、
120ないし160℃の温度で、かつ、一段目の延伸温
度よりも高い温度で成形体の延伸操作を続行するのがよ
い。かくして得られる分子配向成形体は、所望により拘
束条件下に熱処理することができる。この熱処理は、一
般に140ないし180℃、特に150ないし175℃
の温度で、1ないし20分間、特に3ないし10分間行
うことができる。熱処理により、配向結晶部の結晶化が
一層進行し、結晶融解温度の高温側移行、強度および弾
性率の向上および高温での耐クリープ性の向上がもたら
される。
【0022】成形体における分子配向の過程は、X線回
折法、複屈折法、蛍光偏光法等で知ることができる。本
発明の超高分子量エチレン系重合体の延伸フィラメント
の場合、たとえば呉祐吉、久保揮一郎:工業化学雑誌第
39巻、992頁(1939)に詳しく述べられている
半値巾による配向度、すなわち、式   (式中、H°は赤道線上最強のパラトロープ面のデ
バイ環に沿っての強度分布曲線の半値巾(°)である。 )で定義される配向度(F)が0.90以上、特に0.
95以上となるように分子配向されていることが、機械
的性質の点で望ましい。
【0023】編織物は、20ないし85容積%、好まし
くは40ないし75容積%の量で用いられ、またマトリ
ックス樹脂は、80ないし15容積%、好ましくは60
ないし25容積%の量で用いられる。本発明で用いられ
る強化プラスチックは、超高分子量エチレン系重合体の
分子配向成形体を1ないし2インチにカットしたカット
ファイバーとマトリックス樹脂から構成されるSMC(
シートモールドコンパウンド)でもよいし、分子配向成
形体編織物(クロス)層とマトリックス樹脂層とから構
成される積層体であってもよく、また2枚以上の上記ク
ロス層がマトリックス樹脂層とともに互いに複合されて
構成される多層積層体であつてもよい。1枚の編織物(
クロス)層とマトリックス樹脂層とから構成される積層
体は、マトリックス樹脂がポリオレフィンであれば、た
とえばトルエンのような有機溶媒にポリオレフィンを溶
解し、この溶液で前記分子配向体からなる編織物の表面
を処理し、編織物に十分マトリックス樹脂を含浸させて
、予備乾燥し、プレス成形してもよいし、また、マトリ
ックス樹脂が熱硬化性樹脂であれば、硬化剤を含んだ熱
硬化性樹脂のワニスを、前記分子配向体からなる編織物
に十分含浸させて、予備乾燥してプレス成形することな
どにより、製造することができる。
【0024】上記プレス成形条件は、用いられる分子配
向成形体からなる編織物の種類、厚み、および目付、マ
トリックス樹脂の種類および塗布樹脂量などに応じて決
定する。以上の様にして得られる強化プラスチックの曲
げ弾性率はJIS K7055 による3点曲げ試験で
得られる値で、少なくとも3GPa以上、好ましくは5
GPa 以上である。また本強化プラスチックの最大の
特徴である耐衝撃強度は、ASTM D3763により
評価して23℃において最大荷重時の吸収エネルギー量
が少なくとも25J以上、好ましくは30J以上、特に
好ましくは40J以上であり、また破壊に到るまでの全
吸収エネルギー量(トータルエネルギー)は30J以上
、好ましくは35J以上、特に好ましくは45Jである
。また、上述の耐衝撃強度は、本強化プラスチックスが
用いられる−20℃ないし10℃の温度領域で評価して
も、吸収エネルギー量が上記の値を下廻らないことが重
要である。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、特定の重合体の分子配
向成形体、あるいはその編織物を補強材とする強化プラ
スチックからなるアイスホッケー用プロテクターが提供
され、このプロテクターは、補強材が有する耐衝撃性を
はじめとし、耐摩耗性、耐クリープ性にすぐれるという
特性があいまって、軽量で、しかも耐衝撃性にすぐれた
アイスホッケー用プロテクターとなり、選手の構造を妨
げることなく、円滑なプレーが楽しめることになる。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。 参考例1 <超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体の重合>チ
ーグラー系触媒を用い、n−デカン1リットルを溶媒と
して、超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体のスラ
リー重合を行なった。エチレンとブテン−1との組成が
モル比で97.2:2.8 の比率の混合モノマーガス
を圧力が5kg/cm2の一定圧力を保つように反応器
に連続供給した。 重合は反応温度70℃で2時間で終了した。得られた超
高分子量エチレン・ブテン−1共重合体粉末の収量は1
60 gで、極限粘度[η](デカリン:135℃)は
8.2dl/g、赤外分光光度計によるブテン−1含量
は1000炭素原子あたり1.5 個であった。
【0027】<超高分子量エチレン・ブテン−1共重合
体延伸配向物の調製> 上述の重合により得られた超高分子量エチレン・ブテン
−1共重合体粉末20重量部とパラフィンワックス(融
点=69℃、分子量=490)80重量部との混合物を
次の条件で溶融紡糸した。該混合物 100重量部に、
プロセス安定剤として、3,5 −ジ−tert−ブチ
ル−4−ハイドロキシトルエンを0.1 重量部配合し
た。次いで該混合物をスクリュー式押出機(スクリュー
径=25mm、L/D =25、サーモプラスチックス
社製)を用いて、設定温度 190℃で溶融混練を行な
った。引続き、該混合溶融物を押出機に付属するオリフ
ィス径2mmの紡糸ダイより溶融紡糸した。押出溶融物
は 180cmのエアーギャップで36倍のドラフト比
で引き取られ、空気中にて冷却、固化し、未延伸繊維を
得た。さらに該未延伸繊維を次の条件で延伸した。
【0028】三台のゴデットロールを用いて二段延伸を
行なった。このとき第一延伸槽の熱媒はn−デカンであ
り、温度は 110℃、第二延伸槽の熱媒はトリエチレ
ングリコールであり、温度は 145℃であった。槽の
有効長はそれぞれ50cmであった。延伸に際しては、
第1ゴデットロールの回転速度を0.5m/分として第
3ゴデットロールの回転速度を変更することにより、所
望の延伸比の配向繊維を得た。第2ゴデットロールの回
転速度は安定延伸可能な範囲で適宜選択した。初期に混
合されたパラフィンワックスは、ほぼ全量が延伸時n−
デカン中に抽出された。このあと配向繊維は水洗し、減
圧下室温にて一昼夜乾燥し、諸物性の測定に供した。な
お延伸比は、第1ゴデットロールと第3ゴデットロール
の回転速度比から計算で求めた。
【0029】<引張特性の測定> 弾性率、および引張強度は、島津製作所製DCS−50
M 型引張試験機を用い、室温(23℃)にて測定した
。この時クランプ間の試料長は 100mmであり、引
張速度 100mm/分(100%/分歪速度)であっ
た。弾性率は初期弾性率で接線の傾きを用いて計算した
。計算に必要な繊維断面積は密度を0.960g/cc
 として重量から計算で求めた。
【0030】<熱履歴後の引張弾性率、強度保持率>熱
履歴試験は、ギヤーオーブン(パーフェクトオーブン:
田葉井製作所製)内に放置することによって行なった。 試料は約3mの長さでステンレス枠の両端に複数個の滑
車を装置したものに折り返しかけて試料両端を固定した
。この際試料両端は試料がたるまない程度に固定し、積
極的に試料に張力はかけなかった。熱履歴後の引張特性
は、前述の引張特性の測定の記載に基づいて測定した。
【0031】<耐クリープ性の測定> 耐クリープ性の測定は、応力歪測定装置TMA/SS1
0(セイコー電子工業社製)を用いて、試料長1cm、
雰囲気温度70℃、荷重は室温での破断荷重の30%に
相当する重量の促進条件下で行なった。クリープ量を定
量的に評価するため以下の二つの値を求めた。すなわち
、試料に荷重を加えて90秒経過時のクリープ伸び(%
)CR90の値と、この90秒経過時から 180秒経
過時の平均クリープ速度(sec−1) εの値である
。
【0032】得られた延伸配向繊維を複数本束ねたマル
チフィラメントの引張特性を表1に示す。
【0033】超高分子量エチレン・ブテン−1共重合体
延伸フィラメント(試料−1)の本来の結晶融解ピーク
は126.7 ℃、全結晶融解ピーク面積に対するTp
 の割合は33.8%であった。また耐クリープ性はC
R90=3.1 %、ε=3.03×10−5sec−
1 であった。さらに 170℃、5分間の熱履歴後の
弾性率保持率は102.2 %、強度保持率は102.
5 %で熱履歴による性能の低下は見られなかった。ま
た、延伸フィラメントの破断に要する仕事量は10.3
kg・m/gであり、密度は 0.973g/cm3 
であり、誘電率は2.2 であり、誘電正接は0.02
4 %であり、インパルス電圧破壊値は 180kV/
mm であった。マルチフィラメントの結節強度、ルー
プ強度の直線強度に対する低下率は、それぞれ38%、
36%であった。
【0034】参考例2 <超高分子量エチレン・オクテン−1共重合体の重合>
チーグラー系触媒を用いて、n−デカン1リットルを重
合溶媒としてエチレンのスラリー重合を行なった。この
とき、共単量体としてオクテン−1を125mlと、分
子量調整のための水素40Nml を重合開始前に一括
添加し、重合を開始した。エチレンガスを反応器の圧力
が5kg/cm2の一定圧力を保つように連続供給し、
重合は70℃、2時間で終了した。得られた超高分子量
エチレン・オクテン−1共重合体粉末の収量は 178
gで、その極限粘度[η](デカリン、135 ℃)は
10.66dl/g、赤外分光光度計によるオクテン−
1共単量体含量は1000炭素原子あたり0.5 個で
あった。
【0035】<超高分子量エチレン・オクテン−1共重
合体延伸配向物の調製とその物性> 参考例1に記載した方法により、延伸配向繊維の調製を
行なった。得られた延伸配向繊維を複数本束ねたマルチ
フィラメントの引張特性を表2に示す。   超高分子量エチレン・オクテン−1共重合体延伸フ
ィラメント(試料−2)の本来の結晶融解ピークは13
2.1 ℃、全結晶融解ピーク面積に対するTp およ
びTp1の割合はそれぞれ97.7%および5.0 %
であった。試料−2の耐クリープ性はCR90=2.0
 %、ε=9.50×10−6sec−1 であった。 また、 170℃、5分間の熱履歴の後の弾性率保持率
は108.2 %、強度保持率は102.1 %であっ
た。さらに試料−2の破断に要する仕事量は10.1k
g・m/gであり、密度は 0.971g/cm3 で
あり、誘電率は2.2 であり、誘電正接は0.031
 %であり、インパルス電圧破壊値は 185kV/m
m であった。マルチフィラメントの結節強度、ループ
強度の直線強度に対する低下率は、それぞれ35%、3
2%であった。
【0036】実施例 <各種編織物の仕様> 参考例1および2で調製したマルチフィラメントを用い
て、編織物(クロス)を得た。これらの編織物(クロス
)の仕様を後で比較するリファレンスクロスの仕様と共
に表3に示した。
【0037】ここで用いた編織物の組織は、全て平織り
である。リファレンス編織物として、No. 3は鐘紡
社製ポリエチレン織物:品番PT837、No. 4は
鐘紡社製ケブラー織物:品番K281、No. 5は東
レ社製トレカT−300織物:品番6343、No. 
6は日東紡社製Tガラス織物:品番WFT230N−1
00を用いた。No. 3のポリエチレン織物は超高分
子量エチレン重合体を用いた高弾性率、高強度繊維より
なる織物である。
【0038】<強化プラスチックの調製方法>マトリッ
クス樹脂は、昭和高分子社製ビニルエステル樹脂リポキ
シRT−883、硬化剤は日本油脂社製パーロイルLを
用いた。これらの配合比率はリポキシRT−883:パ
ーロイルL=100:1である。調製強化プラスチック
の目標板厚を約1mmとし、編織物の体積分率が約60
%となる様に編織物の枚数をそれぞれ設定した。 したがって、この結果編織物の枚数は、各試料でNo.
 1ないし3は各4枚、No. 4は5枚、No. 5
は6枚、No. 6は8枚となった。積層はポリエステ
ルフイルム(商品名:ルミラー、東レ社製)上に上記ビ
ニルエステル樹脂のワニスを薄くのばし、編織物を置き
、さらにワニスを塗布し、編織物を置く操作を繰り返し
、最後にポリエステルフイルムをかぶせてサンドイッチ
としてこのまま成形に供した。成形は80℃で5分間、
約10kg/cm2の圧力をかけて行い、さらにポスト
キュアーを100℃で2時間行ない、編織物とマトリッ
クス樹脂からなる強化プラスチックを得た。
【0039】<衝撃強度> ASTM D3763により、評価を行なった。試験片
寸法は150×150mmとして以下の条件で衝撃試験
を行った。 プローブ径:1/2 インチ バックアップリング径:1インチ 試験速度:1m/sec 23℃の温度条件における結果を表4に、また、−10
℃の温度条件における結果を表5に示した。
【0040】
【0041】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  極限粘度[η]が少なくとも5dl/
    gである超高分子量エチレン系重合体の分子配向成形体
    、またはその編織物を補強材とする強化プラスチックか
    らなるアイスホッケー用プロテクター。
  2. 【請求項2】  超高分子量エチレン系重合体が、炭素
    数3個以上のα−オレフィンを、炭素数1000個あた
    り平均0.1 ないし20個含有する、エチレンとα−
    オレフィンの共重合体である請求項1記載のプロテクタ
    ー。
  3. 【請求項3】  α−オレフィンが、ブテン−1、4−
    メチルペンテン−1、ヘキセン−1およびデセン−1か
    らなる群より選ばれた1種または2種以上のものである
    請求項2記載のプロテクター。
  4. 【請求項4】  α−オレフィンの含有量が、炭素数1
    000個あたり平均0.5 ないし10個である請求項
    3記載のプロテクター。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102558648A (zh) * 2011-12-16 2012-07-11 李胜春 一种用于体育用品中的功能护具材料及其制备方法

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