JPH0426281B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0426281B2 JPH0426281B2 JP61192920A JP19292086A JPH0426281B2 JP H0426281 B2 JPH0426281 B2 JP H0426281B2 JP 61192920 A JP61192920 A JP 61192920A JP 19292086 A JP19292086 A JP 19292086A JP H0426281 B2 JPH0426281 B2 JP H0426281B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- deodorizing
- rush
- acid
- carboxylic acid
- zinc
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
- Floor Finish (AREA)
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は脱臭性い草製品およびその製造方法に
関し、更に詳しくは、い草製品本来の好ましい香
りおよび色を保持したまま、周囲の不快臭気を無
くすることができる脱臭性い草製品の提供を目的
とする。 (従来の技術) 従来、畳表や花莚等のい草製品は、刈取つたい
草を乾燥した後織成して製造され、多くの家屋内
の畳や敷物として使用されている。 (発明が解決しようとしている問題点) これらのい草製品は、好ましい香気を発生する
とともに家屋内の種々の不快臭をも吸収し、住居
環境を好ましく保持することができるものである
が、これらのい草の香気は時間とともに失なわ
れ、また周囲の不快臭の吸収性も間もなく飽和し
てしまい、い草製品の上記の如き作用は容易に失
なわれることになる。 このような欠点を解決する方法としては、これ
らい草製品に活性炭、ゼオライト、硫酸第1鉄等
の脱臭剤を付与することが考えられている。 しかしながら、活性炭は黒色であり、い草製品
の表面を黒色にするため、現実的には使用でき
ず、またゼオライト等の無機脱臭剤はい草製品本
来の香気をも吸収するため、い草製品の品質を低
下させる欠点があり、また硫酸第一鉄は、容易に
空気中に酸素で酸化されて黄褐色に変色するとい
う問題があつて使用できなかつた。 従つて、い草製品が本来有する好ましい香気を
吸収することなく、周囲雰囲気の不快な吸気を長
期間吸収して周囲から不快な臭気を除去できるい
草製品が要望されている。 (問題点を解決するための手段) すなわち、本発明、2発明からなり、第1の発
明は、い草製品の表面に白色または実質的に無色
の有機カルボン酸を含有する脱臭剤を付着させて
なる脱臭性い草製品であり、第2の発明は、い草
製品の表面に脱臭性塗料を塗布および乾燥するこ
とを特徴とする脱臭性い草製品の製造方法であ
る。 次に本発明を更に詳細に説明すると、本発明の
主たる特徴は、畳表や花莚等の如きい草製品に特
定の脱臭剤を付与させることによつて、い草製品
が本来有している好ましい香気や色調を何ら損う
ことなく、い草製品に長期間の脱臭作用を付与せ
しめた点である。 本発明において使用するい草製品とは、畳表や
花莚の如く、い草を織成してなるものであり、こ
れらのい草製品は各種の染色や色模様が付与され
たものでもよいし、これらの加工が何ら施されて
いない原反でもよいものである。 上記の如きい草製品の表面に付着させる脱臭剤
は活性炭の如く黒色のものではなく、白色または
実質的に無色であり、且つ変色性の無いこと必要
があり、更にい草本来の好ましい香気を吸収する
ものであつてはならず、一般家屋内等で生じるア
ンモニア臭、アミン臭、メルカプト臭等の不快臭
を良好に吸収するものであることが好ましい。 以上の如き特性を有する脱臭剤としては有機カ
ルボン酸が挙げられ、特に好ましい有機カルボン
酸は脂肪族ポリカルボン酸、芳香族ポリカルボン
酸およびポリマーカルボン酸である。 脂肪族ポリカルボン酸の好ましい例としては、
例えば、シユウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタ
ル酸、アジピン酸、ピメリン酸、フマル酸、マレ
イン酸、メチルマレイン酸、メチルフマル酸、イ
タコン酸、シトラコン酸、メサコン酸、アセチレ
ン酸、リンゴ酸、メチルリンゴ酸、クエン酸、イ
ソクエン酸、酒石酸等のジまたはトリカルボン酸
またはそれらの塩であり、本発明において特に好
ましいものはクエン酸、フマル酸またはその塩で
ある。 芳香族ポリカルボン酸の好ましい例としては、
例えば、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル
酸、トリメリツト酸、1,2,3−ベンゼントリ
カルボン酸、1,3,5−ベンゼントリカルボン
酸、ピロメリツト酸、ベンゼンヘキサカルボン
酸、ナフタレンジカルボン酸、ナフタレントリカ
ルボン酸、ナフタレンテトラカルボン酸、ジフエ
ニルテトラカルボン酸、ジフエニルエーテルテト
ラカルボン酸、アゾベンゼンテトラカルボン酸等
の芳香族カルボン酸あるいはそれらの無水物であ
り、本発明において特の好ましい芳香族ポリカル
ボン酸は、ベンゼントリカルボン酸、特にトリメ
リツト酸である。 またポリマーカルボン酸としては、クエン酸、
酒石酸、フタル酸等の多価カルボン酸と、エチレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチ
レングリコール等の多価アルコールとを酸過剰で
反応させて得られる末端カルボキシル基ポリエス
テル;各種多価カルボン酸で変性した酸性セルロ
ース誘電体;多価カルボン酸のビニルエーテルエ
ステルモノマー等の単独重合体または他の一般的
なモノマーとのランダム共重合体、ブロツク共重
合体、グラフト共重合体等;アクリル酸またはメ
タクリル酸等のモノマーの単独重合体または他の
一般的なモノマーとのランダム共重合体、ブロツ
ク共重合体、グラフト共重合体等;無水マレイン
酸、イタコン酸等のα、β−不飽和ビニルモノマ
ー等の単独重合体または他の一般的なモノマーと
のランダム共重合体、ブロツク共重合体、グラフ
ト共重合体等が挙げられる。 以上の如き有機カルボン酸は、い草本来の好ま
しい香気を吸収することなく、特にアミン臭やア
ンモニア臭等の不快臭の吸収性に優れている。 また上記の如き有機カルボン酸に亜鉛化合物を
添加することによつて、アミン臭やアンモニア臭
以外の悪臭源であるメルカプト臭をも吸収するこ
とができる。 このような亜鉛化合物としては、例えば、酸化
亜鉛、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、リン酸亜鉛、硝酸亜
鉛、炭酸亜鉛等の無機亜鉛化合物、酢酸亜鉛、シ
ユウ酸亜鉛、クエン酸亜鉛、フマル酸亜鉛、ギ酸
亜鉛等の有機亜鉛塩が使用できるが、特に好まし
いものは亜鉛華(酸化亜鉛)および炭酸亜鉛であ
る。 このような亜鉛化合物は有機カルボン酸100重
量部あたり1〜1000重量部の割合で配合すること
が好ましい。 更に本発明の目的に好ましい白色または実質的
に無色の脱臭剤としては、上記亜鉛化合物にアル
ミニウム化合物を配合したものが挙げられる。こ
のような脱臭剤も、い草本来の好ましい香気を吸
収することなく、各種の悪臭源であるアミン臭、
アンモニア臭およびメルカプト臭等の不快臭を吸
収することができる。アルミニウム化合物として
好ましいものは硫酸アルミニウムや硫酸アルミニ
ウムカリウム等であり、これらのアルミニウム化
合物は亜鉛化合物100重量部に対して1〜1000重
量部の割合で使用することが好ましい。 以上の如き白色または実質的に無色の有機カル
ボン酸を含有する脱臭剤をい草製品に付着させる
方法は、上記の如き脱臭剤を含む塗料を使用する
方法であり、好ましい塗料は水性塗料、特にエマ
ルジヨン塗料である。すなわち、有機溶剤や水性
媒体中に各種樹脂バインダーを溶解し、この中に
前記脱臭剤を溶解あるいは分散した塗料を用いる
ことも可能であるが、このような塗料の場合には
塗布量を大にするとい草製品の表面に連続塗膜が
形成されたり、あるいは部分的な連続塗膜が形成
される結果、い草製品の通気性や吸湿性を低下さ
せ、表面の艶が高くなりすぎ、い草本来の柔かい
視感と触感が低下することがある。これに対して
エマルジヨン塗料を用いるときは、このような問
題が生じることなく、い草製品の本来の柔かい視
感と触感あるいは通気性や吸湿性を保持したま
ま、前記脱臭剤を容易にい草製品の表面に付着さ
せることができる。 このようなエマルジヨン塗料は、例えば、ポリ
酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポ
リアクリル酸エステル、酢酸ビニル−アクリル酸
エステル共重合体、ポリウレタン、合成ゴム、天
然ゴム系の微粒子が水性媒体中に乳化したもので
あり、多数のものが市場から入手でき、いずれも
本発明において使用することができる。これらの
エマルジヨン塗料は前記の脱臭剤の外に各種の塗
料添加剤を含み得るものであり、その他青色〜緑
色の顔料等や各種の白色の体質顔料、更にはい草
処理剤として公知の各種の染土をも含有させるこ
とができ、い草製品の着色処理等も同時に行うこ
とができる。 以上の如きエマルジヨン塗料中に添加する脱臭
剤の量は、これらの脱臭剤がエマルジヨン塗料中
で約1〜30重量%を占める割合が一般的である。 上記の脱臭剤を含有する塗料をい草製品に塗布
する方法は、例えば、浸漬、スプレー等の方法が
好ましく、塗布量があまりに大であるとい草製品
の通気性や吸湿性を低下させるので好ましくな
く、またあまりに少量であると本発明の目的が十
分に達成されないので、好ましい塗布量はい草製
品の1m2あたり0.1〜20g(固形分)程度である。
次に十分に乾燥することによつて本発明の脱臭性
い草製品が得られる。 (作用・効果) 以上の如き本発明の脱臭性い草製品は、い草が
本来有する好ましい香気をそのまま有するととも
に、周囲の悪臭であるアミン臭、アンモニア臭、
あるいはメルカプト臭等を長期間吸収して周囲雰
囲気から悪臭を脱臭することができ、家屋内等を
長期間常に良好な雰囲気に保持することができる
ものである。 また本発明の方法は、従来の畳表や花莚等のい
草製品の各種処理、例えば染土処理や着色加工処
理時に、それらの処理剤中に前述の如き好ましい
脱臭剤を包含させることによつて行うことができ
るので、工程的に特別なコストがかかることもな
く非常に経済的に上記の作用効果を有する脱臭性
い草製品を提供することができる。 次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明
する。尚、文中、部および%とあるのは特に断り
のない限り重量基準である。 参考例(脱臭性塗料の調製) 市販のポリ酢酸ビニルエマルジヨン塗料100部
中にそれぞれ下記の脱臭剤成分を添加し、十分に
分散させてそれぞれ脱臭性塗料を調製した。 塗料 1(実施例1用) クエン酸7部およびクエン酸ナトリウム10部 塗料 2(実施例2用) トリメリツト酸 15部 塗料 3(実施例3用) ポリアクリル酸 15部 塗料 4(実施例4用) トリメリツト酸7部および酸化亜鉛10部 塗料 5(実施例5用) フマール酸10部および炭酸亜鉛10部 塗料 6(実施例6用) 酸化亜鉛10部および硫酸アルミニウム10部 塗料 7(実施例7用) 炭酸亜鉛10部および硫酸アルミニウムカリウム
15部 塗料 8(実施例8用) トリメリツト酸5部、酸化亜鉛10部および青色
顔料1部 実施例1〜8 参考例の各々の脱臭性塗料を、い草から織成し
た畳表の表面にスプレー塗装した後、約80℃で2
時間乾燥してそれぞれ本発明の脱臭性い草製品を
得た。これらの脱臭性い草製品のアンモニア臭お
よびメルカプト臭に対する脱臭性をテストしたと
ころ下記の結果を得た。 尚、アンモニア脱臭性は、300ml容のフラスコ
中にサンプル(50×200mm)1枚を入れ、更に28
%アンモニア水10μを採取して完全にガス化さ
せた後、25℃に保存して所定の時間経過後北川式
ガス検知器を用いてフラスコ内のアンモニア残存
濃度(ppm)を測定して評価した。 また、メルカプト臭の脱臭性のテストは、300
ml容の三角フラスコ内にサンプル(50×200mm)
1枚を入れ、800ppmの硫化ナトリウム水溶液1
mlと1規定の硫酸0.1mlを入れ、硫化水素を完全
にガス化させ、25℃に保存し、一定時間経過後の
フラスコ内の硫化水素(ppm)を北川式検知器で
測定した。
関し、更に詳しくは、い草製品本来の好ましい香
りおよび色を保持したまま、周囲の不快臭気を無
くすることができる脱臭性い草製品の提供を目的
とする。 (従来の技術) 従来、畳表や花莚等のい草製品は、刈取つたい
草を乾燥した後織成して製造され、多くの家屋内
の畳や敷物として使用されている。 (発明が解決しようとしている問題点) これらのい草製品は、好ましい香気を発生する
とともに家屋内の種々の不快臭をも吸収し、住居
環境を好ましく保持することができるものである
が、これらのい草の香気は時間とともに失なわ
れ、また周囲の不快臭の吸収性も間もなく飽和し
てしまい、い草製品の上記の如き作用は容易に失
なわれることになる。 このような欠点を解決する方法としては、これ
らい草製品に活性炭、ゼオライト、硫酸第1鉄等
の脱臭剤を付与することが考えられている。 しかしながら、活性炭は黒色であり、い草製品
の表面を黒色にするため、現実的には使用でき
ず、またゼオライト等の無機脱臭剤はい草製品本
来の香気をも吸収するため、い草製品の品質を低
下させる欠点があり、また硫酸第一鉄は、容易に
空気中に酸素で酸化されて黄褐色に変色するとい
う問題があつて使用できなかつた。 従つて、い草製品が本来有する好ましい香気を
吸収することなく、周囲雰囲気の不快な吸気を長
期間吸収して周囲から不快な臭気を除去できるい
草製品が要望されている。 (問題点を解決するための手段) すなわち、本発明、2発明からなり、第1の発
明は、い草製品の表面に白色または実質的に無色
の有機カルボン酸を含有する脱臭剤を付着させて
なる脱臭性い草製品であり、第2の発明は、い草
製品の表面に脱臭性塗料を塗布および乾燥するこ
とを特徴とする脱臭性い草製品の製造方法であ
る。 次に本発明を更に詳細に説明すると、本発明の
主たる特徴は、畳表や花莚等の如きい草製品に特
定の脱臭剤を付与させることによつて、い草製品
が本来有している好ましい香気や色調を何ら損う
ことなく、い草製品に長期間の脱臭作用を付与せ
しめた点である。 本発明において使用するい草製品とは、畳表や
花莚の如く、い草を織成してなるものであり、こ
れらのい草製品は各種の染色や色模様が付与され
たものでもよいし、これらの加工が何ら施されて
いない原反でもよいものである。 上記の如きい草製品の表面に付着させる脱臭剤
は活性炭の如く黒色のものではなく、白色または
実質的に無色であり、且つ変色性の無いこと必要
があり、更にい草本来の好ましい香気を吸収する
ものであつてはならず、一般家屋内等で生じるア
ンモニア臭、アミン臭、メルカプト臭等の不快臭
を良好に吸収するものであることが好ましい。 以上の如き特性を有する脱臭剤としては有機カ
ルボン酸が挙げられ、特に好ましい有機カルボン
酸は脂肪族ポリカルボン酸、芳香族ポリカルボン
酸およびポリマーカルボン酸である。 脂肪族ポリカルボン酸の好ましい例としては、
例えば、シユウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタ
ル酸、アジピン酸、ピメリン酸、フマル酸、マレ
イン酸、メチルマレイン酸、メチルフマル酸、イ
タコン酸、シトラコン酸、メサコン酸、アセチレ
ン酸、リンゴ酸、メチルリンゴ酸、クエン酸、イ
ソクエン酸、酒石酸等のジまたはトリカルボン酸
またはそれらの塩であり、本発明において特に好
ましいものはクエン酸、フマル酸またはその塩で
ある。 芳香族ポリカルボン酸の好ましい例としては、
例えば、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル
酸、トリメリツト酸、1,2,3−ベンゼントリ
カルボン酸、1,3,5−ベンゼントリカルボン
酸、ピロメリツト酸、ベンゼンヘキサカルボン
酸、ナフタレンジカルボン酸、ナフタレントリカ
ルボン酸、ナフタレンテトラカルボン酸、ジフエ
ニルテトラカルボン酸、ジフエニルエーテルテト
ラカルボン酸、アゾベンゼンテトラカルボン酸等
の芳香族カルボン酸あるいはそれらの無水物であ
り、本発明において特の好ましい芳香族ポリカル
ボン酸は、ベンゼントリカルボン酸、特にトリメ
リツト酸である。 またポリマーカルボン酸としては、クエン酸、
酒石酸、フタル酸等の多価カルボン酸と、エチレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチ
レングリコール等の多価アルコールとを酸過剰で
反応させて得られる末端カルボキシル基ポリエス
テル;各種多価カルボン酸で変性した酸性セルロ
ース誘電体;多価カルボン酸のビニルエーテルエ
ステルモノマー等の単独重合体または他の一般的
なモノマーとのランダム共重合体、ブロツク共重
合体、グラフト共重合体等;アクリル酸またはメ
タクリル酸等のモノマーの単独重合体または他の
一般的なモノマーとのランダム共重合体、ブロツ
ク共重合体、グラフト共重合体等;無水マレイン
酸、イタコン酸等のα、β−不飽和ビニルモノマ
ー等の単独重合体または他の一般的なモノマーと
のランダム共重合体、ブロツク共重合体、グラフ
ト共重合体等が挙げられる。 以上の如き有機カルボン酸は、い草本来の好ま
しい香気を吸収することなく、特にアミン臭やア
ンモニア臭等の不快臭の吸収性に優れている。 また上記の如き有機カルボン酸に亜鉛化合物を
添加することによつて、アミン臭やアンモニア臭
以外の悪臭源であるメルカプト臭をも吸収するこ
とができる。 このような亜鉛化合物としては、例えば、酸化
亜鉛、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、リン酸亜鉛、硝酸亜
鉛、炭酸亜鉛等の無機亜鉛化合物、酢酸亜鉛、シ
ユウ酸亜鉛、クエン酸亜鉛、フマル酸亜鉛、ギ酸
亜鉛等の有機亜鉛塩が使用できるが、特に好まし
いものは亜鉛華(酸化亜鉛)および炭酸亜鉛であ
る。 このような亜鉛化合物は有機カルボン酸100重
量部あたり1〜1000重量部の割合で配合すること
が好ましい。 更に本発明の目的に好ましい白色または実質的
に無色の脱臭剤としては、上記亜鉛化合物にアル
ミニウム化合物を配合したものが挙げられる。こ
のような脱臭剤も、い草本来の好ましい香気を吸
収することなく、各種の悪臭源であるアミン臭、
アンモニア臭およびメルカプト臭等の不快臭を吸
収することができる。アルミニウム化合物として
好ましいものは硫酸アルミニウムや硫酸アルミニ
ウムカリウム等であり、これらのアルミニウム化
合物は亜鉛化合物100重量部に対して1〜1000重
量部の割合で使用することが好ましい。 以上の如き白色または実質的に無色の有機カル
ボン酸を含有する脱臭剤をい草製品に付着させる
方法は、上記の如き脱臭剤を含む塗料を使用する
方法であり、好ましい塗料は水性塗料、特にエマ
ルジヨン塗料である。すなわち、有機溶剤や水性
媒体中に各種樹脂バインダーを溶解し、この中に
前記脱臭剤を溶解あるいは分散した塗料を用いる
ことも可能であるが、このような塗料の場合には
塗布量を大にするとい草製品の表面に連続塗膜が
形成されたり、あるいは部分的な連続塗膜が形成
される結果、い草製品の通気性や吸湿性を低下さ
せ、表面の艶が高くなりすぎ、い草本来の柔かい
視感と触感が低下することがある。これに対して
エマルジヨン塗料を用いるときは、このような問
題が生じることなく、い草製品の本来の柔かい視
感と触感あるいは通気性や吸湿性を保持したま
ま、前記脱臭剤を容易にい草製品の表面に付着さ
せることができる。 このようなエマルジヨン塗料は、例えば、ポリ
酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポ
リアクリル酸エステル、酢酸ビニル−アクリル酸
エステル共重合体、ポリウレタン、合成ゴム、天
然ゴム系の微粒子が水性媒体中に乳化したもので
あり、多数のものが市場から入手でき、いずれも
本発明において使用することができる。これらの
エマルジヨン塗料は前記の脱臭剤の外に各種の塗
料添加剤を含み得るものであり、その他青色〜緑
色の顔料等や各種の白色の体質顔料、更にはい草
処理剤として公知の各種の染土をも含有させるこ
とができ、い草製品の着色処理等も同時に行うこ
とができる。 以上の如きエマルジヨン塗料中に添加する脱臭
剤の量は、これらの脱臭剤がエマルジヨン塗料中
で約1〜30重量%を占める割合が一般的である。 上記の脱臭剤を含有する塗料をい草製品に塗布
する方法は、例えば、浸漬、スプレー等の方法が
好ましく、塗布量があまりに大であるとい草製品
の通気性や吸湿性を低下させるので好ましくな
く、またあまりに少量であると本発明の目的が十
分に達成されないので、好ましい塗布量はい草製
品の1m2あたり0.1〜20g(固形分)程度である。
次に十分に乾燥することによつて本発明の脱臭性
い草製品が得られる。 (作用・効果) 以上の如き本発明の脱臭性い草製品は、い草が
本来有する好ましい香気をそのまま有するととも
に、周囲の悪臭であるアミン臭、アンモニア臭、
あるいはメルカプト臭等を長期間吸収して周囲雰
囲気から悪臭を脱臭することができ、家屋内等を
長期間常に良好な雰囲気に保持することができる
ものである。 また本発明の方法は、従来の畳表や花莚等のい
草製品の各種処理、例えば染土処理や着色加工処
理時に、それらの処理剤中に前述の如き好ましい
脱臭剤を包含させることによつて行うことができ
るので、工程的に特別なコストがかかることもな
く非常に経済的に上記の作用効果を有する脱臭性
い草製品を提供することができる。 次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明
する。尚、文中、部および%とあるのは特に断り
のない限り重量基準である。 参考例(脱臭性塗料の調製) 市販のポリ酢酸ビニルエマルジヨン塗料100部
中にそれぞれ下記の脱臭剤成分を添加し、十分に
分散させてそれぞれ脱臭性塗料を調製した。 塗料 1(実施例1用) クエン酸7部およびクエン酸ナトリウム10部 塗料 2(実施例2用) トリメリツト酸 15部 塗料 3(実施例3用) ポリアクリル酸 15部 塗料 4(実施例4用) トリメリツト酸7部および酸化亜鉛10部 塗料 5(実施例5用) フマール酸10部および炭酸亜鉛10部 塗料 6(実施例6用) 酸化亜鉛10部および硫酸アルミニウム10部 塗料 7(実施例7用) 炭酸亜鉛10部および硫酸アルミニウムカリウム
15部 塗料 8(実施例8用) トリメリツト酸5部、酸化亜鉛10部および青色
顔料1部 実施例1〜8 参考例の各々の脱臭性塗料を、い草から織成し
た畳表の表面にスプレー塗装した後、約80℃で2
時間乾燥してそれぞれ本発明の脱臭性い草製品を
得た。これらの脱臭性い草製品のアンモニア臭お
よびメルカプト臭に対する脱臭性をテストしたと
ころ下記の結果を得た。 尚、アンモニア脱臭性は、300ml容のフラスコ
中にサンプル(50×200mm)1枚を入れ、更に28
%アンモニア水10μを採取して完全にガス化さ
せた後、25℃に保存して所定の時間経過後北川式
ガス検知器を用いてフラスコ内のアンモニア残存
濃度(ppm)を測定して評価した。 また、メルカプト臭の脱臭性のテストは、300
ml容の三角フラスコ内にサンプル(50×200mm)
1枚を入れ、800ppmの硫化ナトリウム水溶液1
mlと1規定の硫酸0.1mlを入れ、硫化水素を完全
にガス化させ、25℃に保存し、一定時間経過後の
フラスコ内の硫化水素(ppm)を北川式検知器で
測定した。
【表】
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 い草製品の表面に白色または実質的に無色の
有機カルボン酸を含有する脱臭剤が付着している
ことを特徴とする脱臭性い草製品。 2 脱臭剤が有機カルボン酸と亜鉛化合物とから
なる特許請求の範囲第1項に記載の脱臭性い草製
品。 3 脱臭剤が有機カルボン酸と亜鉛化合物とアル
ミニウム化合物とからなる特許請求の範囲第1項
に記載の脱臭性い草製品。 4 有機カルボン酸が脂肪族ポリカルボン酸であ
る特許請求の範囲第1項に記載の脱臭性い草製
品。 5 有機カルボン酸が芳香族ポリカルボン酸であ
る特許請求の範囲第1項に記載の脱臭性い草製
品。 6 有機カルボン酸がポリマーカルボン酸である
特許請求の範囲第1項に記載の脱臭性い草製品。 7 脱臭剤がエマルジヨン塗料によつてい草に付
着している特許請求の範囲第1項に記載の脱臭性
い草製品。 8 い草製品が畳表あるいは花莚である特許請求
の範囲第1項に記載の脱臭性い草製品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61192920A JPS6351106A (ja) | 1986-08-20 | 1986-08-20 | 脱臭性い草製品およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61192920A JPS6351106A (ja) | 1986-08-20 | 1986-08-20 | 脱臭性い草製品およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6351106A JPS6351106A (ja) | 1988-03-04 |
| JPH0426281B2 true JPH0426281B2 (ja) | 1992-05-07 |
Family
ID=16299177
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61192920A Granted JPS6351106A (ja) | 1986-08-20 | 1986-08-20 | 脱臭性い草製品およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6351106A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2850003B2 (ja) * | 1988-04-12 | 1999-01-27 | 東海染工株式会社 | 消臭性繊維及びその製造方法 |
| JP2002114833A (ja) * | 2000-10-06 | 2002-04-16 | Nicca Chemical Co Ltd | ポリウレタン樹脂の皮膜を備えた藺草製品およびその製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS521008B2 (ja) * | 1974-04-16 | 1977-01-12 |
-
1986
- 1986-08-20 JP JP61192920A patent/JPS6351106A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6351106A (ja) | 1988-03-04 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR900003414B1 (ko) | 탈취용도료 및 그것을 사용한 탈취시이트의 제조방법 | |
| US5063256A (en) | Deodorizing resin compositions and formed deodorizing articles | |
| US4737406A (en) | Flame retardant treatment | |
| US4808466A (en) | Deodorant sheet | |
| JPWO1996020018A1 (ja) | 鉄(▲ii▼)化合物を含む脱臭性組成物及び脱臭性樹脂組成物 | |
| JPS6351106A (ja) | 脱臭性い草製品およびその製造方法 | |
| JP2845078B2 (ja) | 煙草臭脱臭塗料組成物 | |
| JPH0510951B2 (ja) | ||
| JPH0447044B2 (ja) | ||
| JPS6312723A (ja) | 消臭性アクリル系合成繊維およびその製法 | |
| JPS62129183A (ja) | 脱臭性ポリ塩化ビニルシ−ト材料 | |
| JP2919693B2 (ja) | 煙草臭等の脱臭方法 | |
| JPS62265362A (ja) | 脱臭用塗料およびそれを用いた脱臭シ−ト | |
| JP2510455B2 (ja) | 脱臭性ポリウレタン系樹脂組成物 | |
| JPS62195062A (ja) | 脱臭用塗料およびそれを用いた脱臭シ−ト | |
| JP2647467B2 (ja) | 機能性壁紙 | |
| JPS62235371A (ja) | 脱臭用塗料およびそれを用いた脱臭シ−ト | |
| JPS62299571A (ja) | 脱臭作用を有する短繊維 | |
| JPH01158075A (ja) | 脱臭性組成物、脱臭性複合材料、脱臭性樹脂組成物、脱臭性樹脂成形品及び脱臭性発泡体 | |
| JPS62129335A (ja) | 脱臭性ポリ塩化ビニルシ−ト材料 | |
| JPS63196651A (ja) | 脱臭性不飽和ポリエステル樹脂組成物 | |
| JPH1072782A (ja) | ポリエステル系繊維材料およびその製造方法 | |
| JP2642106B2 (ja) | 消臭繊維とその製造方法 | |
| JPH0534981B2 (ja) | ||
| JPS62292165A (ja) | 脱臭剤 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |