JPH04285658A - 多相樹脂組成物 - Google Patents

多相樹脂組成物

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JPH04285658A
JPH04285658A JP7215991A JP7215991A JPH04285658A JP H04285658 A JPH04285658 A JP H04285658A JP 7215991 A JP7215991 A JP 7215991A JP 7215991 A JP7215991 A JP 7215991A JP H04285658 A JPH04285658 A JP H04285658A
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JP
Japan
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resin
polyphenylene ether
elastomer
phase
component
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Withdrawn
Application number
JP7215991A
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English (en)
Inventor
Takaharu Matsunoo
松野尾 隆治
Kazuaki Saito
斉藤 和昭
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性、低温耐衝撃性
に優れた多相樹脂組成物に関する。更に詳しくは、(a
)ポリエステル樹脂からなる連続相並びに(b)ポリフ
ェニレンエーテル樹脂および(c)エラストマーを主た
る成分とする分散相からなり、且つ該分散相の分散粒径
が4μ以下であり、該エラストマーが、該ポリエステル
樹脂からなる連続相および該ポリフェニレンエーテル樹
脂を主たる成分とする分散相の両相に分散相として存在
することを特徴とする多相樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル樹脂は、機械的性質、電気
的性質、耐溶剤性などが優れているため、自動車部品、
電気・電子部品及びその他の機械部品などの用途に広く
使用されている。しかしながら、ポリエステル樹脂には
、耐熱性が劣る(高荷重下の熱変形温度が低い)、低温
での耐衝撃性が低いという問題点がある。
【0003】耐熱性を向上させるために、ガラス繊維な
どの強化剤を充填する方法やガラス転移点が高い他の熱
可塑性樹脂を配合する技術は公知であるが、強化剤を多
量に充填すると、反りを生じ易くなり、嵌合性を要求さ
れる電子部品など、外観や形状に対する要求が厳しい用
途には適用できないという問題点があった。
【0004】また耐衝撃性を向上させるため、エラスト
マーを配合する技術も公知である。しかしながら、エラ
ストマーを配合すると耐熱性がいっそう低下するという
問題点があった。
【0005】ポリエステル樹脂の耐熱性を向上させるた
め、ガラス転移点の高いポリフェニレンエーテル樹脂を
配合する技術は、特公昭51−21664号公報などに
多数開示されている。本来、熱可塑性ポリエステル樹脂
とポリフェニレンエーテル樹脂は相溶性が悪く、単純に
ブレンドしたのみでは、脆く実用性に乏しい為、さらに
これに相溶化剤を加える技術も特開昭60−22145
9号公報、特開昭60−260649号公報、特開昭6
2−27457号公報等に開示されている。これらの技
術では、熱可塑性ポリエステル樹脂の耐熱性およびポリ
フェニレンエーテル樹脂の耐薬品性は改良されるものの
、優れた低温耐衝撃性を示すものはなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱可塑性ポ
リエステル樹脂とポリフェニレンエーテル樹脂およびエ
ラストマーを主体とする組成物において、熱可塑性ポリ
エステルの耐油性を低下させることなく耐熱性を向上さ
せ、かつ、低温耐衝撃性を付与することを課題とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、低温耐衝撃性
、耐熱性、耐油性の良好な樹脂組成物を得るべく成され
たものであり、本発明者らは、(a)ポリエステル樹脂
からなる連続相並びに(b)ポリフェニレンエーテル樹
脂および(c)エラストマーを主たる成分とする分散相
からなる組成物が、特定の分散構造をとる場合において
上記問題点が解決されることを見出し、本発明を完成さ
せるにいたった。
【0008】即ち、(a)ポリエステル樹脂からなる連
続相並びに(b)ポリフェニレンエーテル樹脂および(
c)エラストマーを主たる成分とする分散相からなり、
且つ該分散相の分散粒径が4μ以下であり、該エラスト
マーが、該ポリエステル樹脂からなる連続相および該ポ
リフェニレンエーテル樹脂を主たる成分とする分散相の
両相に分散相として存在することを特徴とする多相樹脂
組成物を提供するものである。
【0009】本発明において(a)成分として用いられ
る熱可塑性ポリエステルは、通常射出成形、押出成形な
どに用いられる公知のポリエステルでよく、主鎖中に−
COO−結合を有する重合体であり、加熱溶融できるも
のである。その具体例としては、テレフタル酸を主たる
成分とするジカルボン酸成分及びジオール成分からなり
、ジカルボン酸成分としては上記テレフタル酸以外では
、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸など
の炭素数2から20の脂肪族ジカルボン酸、イソフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸
、シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環式ジカルボン
酸の単独ないしは混合物が挙げられ、ジオール成分とし
ては、エチレングリコール、プロピレングリコール、テ
トラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコールな
どの脂肪族グリコール、1,4−シクロヘキサンジオー
ルなどの脂環式ジオール、キシリレングリコール、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2
−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)
プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシエトキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシエトキ
シ−3,5−ジブロモフェニル)プロパン等の芳香族ジ
オールなどの単独ないしは混合物が挙げられる。
【0010】また、カルボン酸成分としてトリメリット
酸などの多塩基酸、またはジオール成分としてグリセリ
ンなどの多価アルコールを少量用いてもよい。特に好ま
しい熱可塑性ポリエステルとしては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレートが挙げられる
。
【0011】上記熱可塑性ポリエステルは、フェノール
/テトラクロロエタン混合溶液(6/4重量比)中30
℃で測定した固有粘度が0.4以上であることが好まし
く、0.5以上であることがより好ましい。
【0012】本発明において、(b)成分として用いら
れるポリフェニレンエーテル樹脂とは、次式IおよびI
I
【0013】
【化1】 (式中R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6
 は、同一のまたは異なるtert−ブチル基を除く炭
素数1〜4のアルキル基、アリール基、水素、ハロゲン
などの一価の残基であり、R5 、R6 は同時に水素
ではない)。
【0014】を繰り返し単位とし、構成単位が(I)ま
たは(I)と(II)からなる単独重合体あるいは共重
合体、および該重合体にスチレンなどをグラフト重合さ
せたグラフト共重合体などである。その還元粘度(0.
5g/dl、クロロホルム溶液、 30℃測定)は、0
.15〜0.70の範囲、より好ましくは、0.20〜
0.60の範囲である。
【0015】その具体例としては、ポリ(2,6−ジメ
チルフェニレン−1,4−エーテル)、ポリ(2,6−
ジエチルフェニレン−1,4−エーテル)、ポリ(2,
6−ジクロルフェニレン−1,4−エーテル)、ポリ(
2,6−ジブロムフェニレン−1,4−エーテル)、ポ
リ(2−メチル−6−エチルフェニレン1,4−エーテ
ル)、ポリ(2−クロル−6−メチルフェニレン−1,
4−エーテル)、ポリ(2−メチル−6−イソプロピル
フェニレン−1,4−エーテル)、ポリ(2,6−ジ−
n−プロピルフェニレン−1,4−エーテル)、ポリ(
2−クロル−6−ブロムフェニレン−1,4−エーテル
)、ポリ(2−クロル−6−エチルフェニレン−1,4
−エーテル)、ポリ(2−メチルフェニレン−1,4−
エーテル)、ポリ(2−クロルフェニレン−1,4−エ
ーテル)、ポリ(2−フェニルフェニレン−1,4−エ
ーテル)、ポリ(2−ブロム−6−フェニルフェニレン
1,4−エーテル)など、それらの共重合体及びそれら
のスチレン系化合物グラフト共重合体である。
【0016】本発明においては(b)成分として、カル
ボン酸基またはその誘導体基を含有する分子単位が結合
したポリフェニレンエーテル樹脂を用いてもよい。本発
明において(c)成分として用いられるエラストマーは
、耐衝撃性を向上させるためのものであり、0℃以下の
ガラス転移点を有する、室温でゴム状の物質である。 また、エラストマー成分は特定の分散構造を達成するた
めに、ポリエステル樹脂からなる連続相、及び、ポリフ
ェニレンエーテル樹脂を主たる成分とする分散相に、相
溶性があることが好ましい。
【0017】例えば、ポリブタジエン、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、アク
リロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体、エチレ
ン−α−オレフィン共重合体、エチレン−α−オレフィ
ン−ポリエン共重合体、アクリルゴム、コア−シェル型
アクリルゴム、ポリイソプレンなどのゴム質重合体、さ
らにスチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン
−イソプレンブロック共重合体、水素化スチレン−ブタ
ジエンブロック共重合体、スチレングラフトエチレン−
プロピレンエラストマー、エチレン系アイオノマー樹脂
などの熱可塑性エラストマーがあり、またこれらの重合
体を、カルボキシル基、酸無水物基、エポキシ基、ヒド
ロキシル基、アミノ基などの官能基を含有する化合物で
変性したものでもよい。
【0018】ポリエステル樹脂からなる連続相に相溶性
がある好ましいエラストマーとしては、アクリルゴム、
コア−シェル型アクリルゴム、エチレン−α−オレフィ
ン共重合体が挙げられる。ここで、コア−シェル型アク
リルゴムとは、乳化重合によって得られる、ガラス転移
点が−20℃以下である弾性重合体を含むコア、ガラス
転移点が60℃以上である重合体を含む中間層と、芳香
族ビニル重合体を含むシェルよりなる粒状、フレーク状
、または粉状のエラストマーである。
【0019】ポリフェニレンエーテル樹脂を主たる成分
とする分散相に、相溶性がある好ましいエラストマーと
しては、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イ
ソプレン共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重
合体、水素化スチレン−ブタジエン共重合体などが挙げ
られる。これらをカルボキシル基、酸無水物基、エポキ
シ基などで変性したものが、より好ましく、これらは、
例えば特開昭58−7443号公報に記載の方法など公
知の方法により製造できるものである。
【0020】スチレン−ブタジエンブロック共重合体、
スチレン−イソプレンブロック共重合体およびその水素
化物には、AB型、ABA型、ABAテーパー型、ラジ
アルテレブロック型の構造を有するものなどが含まれる
。
【0021】本発明の樹脂組成物は、(a)ポリエステ
ル樹脂からなる連続相並びに(b)ポリフェニレンエー
テル樹脂および(c)エラストマーを主たる成分とする
分散相からなり、且つ該分散相の分散粒径が4μ以下で
あり、該エラストマーが、該ポリエステル樹脂からなる
連続相および該ポリフェニレンエーテル樹脂を主たる成
分とする分散相の両相に分散相として存在することが必
要である。本発明の樹脂組成物においては、上記の要件
を満たす限り樹脂成分の組成比は限定されることはない
。
【0022】好ましい樹脂成分の組成比は、ポリエステ
ル樹脂の配合量が、30〜87重量%、より好ましくは
40〜85重量%の範囲である。30重量%未満では、
ポリエステル樹脂が連続相を形成しにくくなり、ポリエ
ステル樹脂の特徴である耐油性の低下をもたらすことが
あるので好ましくない。87重量%をこえると、ポリフ
ェニレンエーテル樹脂添加による耐熱性向上の効果が著
しく低下するので好ましくない。
【0023】ポリフェニレンエーテル樹脂の配合量は、
好ましくは10〜60重量%、より好ましくは10〜5
0重量%の範囲である。10重量%未満では、耐熱性の
向上、寸法安定性の向上などポリフェニレンエーテル樹
脂配合の効果が少なく、60重量%をこえると、成形加
工性が低下するので好ましくない。エラストマーの配合
量は、好ましくは3〜40重量%の範囲であり、より好
ましくは5〜35重量%の範囲である。
【0024】本発明においては、ポリフェニレンエーテ
ルを主体とする分散相の粒径を4μ以下にするために第
3成分として相溶化剤を添加することが好ましい。好ま
しい相溶化剤としては、カルボン酸及びその誘導体基、
エポキシ基、酸無水物基、オキサゾリン基などの極性基
を含有するスチレン系重合体、及び、エポキシ基、イソ
シアネート基、オキサゾリン基、カルボン酸およびその
誘導体基などの極性基を2個以上含有する多官能性化合
物が挙げられる。
【0025】本発明に用いる事のできる相溶化剤として
は、極性基を含有するスチレン系重合体の中では、エポ
キシ基を含有するスチレン系重合体が好ましく、グリシ
ジルメタクリレート−スチレン共重合体が挙げられる。 ここで、該スチレン系重合体は、重量平均分子量で1万
5千以上であることが好ましく、より好ましくは3万以
上である。
【0026】また、グリシジルメタクリレートの含有量
は、5重量%以下であることが好ましく、より好ましく
は2重量%以下である。極性基を含有するスチレン系重
合体の配合量は、ポリエステル樹脂とポリフェニレンエ
ーテル樹脂の合計量に対し0.5から50重量%の範囲
が好ましく、より好ましくは0.5から30重量%の範
囲である。
【0027】極性基を含有する多官能性化合物の中では
、特にポリイソシアネートが好ましく、テトラメチレン
ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート
、ヘキサメチレンジイシシアネート、1−イソシアナー
ト−3,3,5−トリメチル−5−イソシアナトメチル
シクロヘキサン、トルエンジイソシアネート、ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネー
トなどの2官能性イソシアネートの他に、3官能性のイ
ソシアネートも用いることができる。これらの中ではジ
フェニルメタンジイソシアネートがより好ましい。
【0028】極性基を含有する多官能性化合物の配合量
は、ポリエステル樹脂とポリフェニレンエーテル樹脂の
合計量に対し0.01から20重量%の範囲が好ましく
、より好ましくは0.1から10重量%、、さらに好ま
しくは0.5から5重量%の範囲である。
【0029】本発明の樹脂組成物の分散構造は、四酸化
オスミウムおよび/または四酸化ルテニウムにより染色
固定し、超薄切片法で調製された試料を、透過型電子顕
微鏡で観察することで確認できる。
【0030】本発明の樹脂組成物における分散相の粒径
は4μ以下であることが必要である。4μを越える粒子
が多くなると、耐衝撃性が低下し、成形品外観が劣るば
かりでなく、耐湿熱性の改良効果も不十分になる。好ま
しくは3μ以下、より好ましくは2μ以下、さらに好ま
しくは1μ以下である。
【0031】分散相の分散粒径の測定は、写真倍率10
000倍で実施し、楕円形のときはその長径および長径
の中央に垂線をたて、楕円体との交点間の距離を短径と
して測定し、  式  D=(長径+短径)/2  か
ら求めたDを分散相の直径とする。
【0032】本発明においては、(a)ポリエステル樹
脂からなる連続相並びに(b)ポリフェニレンエーテル
樹脂および(c)エラストマーを主たる成分とする分散
相からなり、該エラストマーが、該ポリエステル樹脂か
らなる連続相および該ポリフェニレンエーテル樹脂を主
たる成分とする分散相の両相に分散相として存在するよ
うな分散構造をとることが必要である。
【0033】上記分散構造を達成するためには、例えば
、■(c)成分のエラストマーとして、(a)成分のポ
リエステル樹脂と親和性のあるエラストマーと(b)成
分のポリフェニレンエーテル樹脂と親和性のあるエラス
トマーを併用する方法、■(b)成分のポリフェニレン
エーテル樹脂と(c)成分のエラストマーを混練りした
後、(a)成分のポリエステル樹脂を添加する方法、等
が挙げられる。
【0034】(a)成分のポリエステル樹脂に親和性の
エラストマーとしては、ポリブタジエン、アクリロニト
リル−スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−α−
オレフィン共重合体、エチレン−α−オレフィン−ポリ
エン共重合体、アクリルゴム、コア−シェル型アクリル
ゴム、ポリイソプレンなどのゴム質重合体、エチレン系
アイオノマー樹脂などの熱可塑性エラストマーがあり、
またこれらの重合体を、カルボキシル基、酸無水物基、
エポキシ基、ヒドロキシル基、アミノ基などの官能基を
含有する化合物で変性したもの等も挙げられ、
【003
5】(b)成分のポリフェニレンエーテル樹脂と親和性
のエラストマーとしては、スチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−ブタジ
エンブロック共重合体、スチレン−イソプレンブロック
共重合体、水素化スチレン−ブタジエン共重合体、スチ
レングラフトエチレン−プロピレンエラストマーなどが
あり、これらをカルボキシル基、酸無水物基、エポキシ
基、ヒドロキシル基、アミノ基などの官能基を含有する
化合物で変性したものなども挙げられる。
【0036】本発明の樹脂組成物には、その物性、成形
加工性を損なわない範囲に於て、他の成分、例えば顔料
、染料、熱安定剤、酸化防止剤、耐候剤、核剤、滑剤、
可塑剤、帯電防止剤、強化材、充填剤、難燃剤、他の重
合体等を任意の製造・成形過程において添加することが
できる。
【0037】本発明の樹脂組成物は、一般の高分子物質
の混合にもちいられる各種混合装置により、溶融状態で
混合することにより調整できる。それらの混合装置とし
て好適なものは、例えば一軸または多軸のスクリュー型
押出機、ミキシングロール、バンバリーミキサー、ニー
ダー、ブラベンダー等の混合装置が挙げられる。
【0038】本発明の樹脂組成物は、従来公知の任意の
成形加工方法、例えば射出成形法、押出成形法、ブロー
成形法などによって各種形状の成形物に容易に加工でき
る。
【0039】以上の構成からなる本発明の樹脂組成物は
、耐熱性、低温耐衝撃性に優れ、成形加工性も良好なも
のである。本発明の樹脂組成物は、フィルム、シート、
射出成形物、圧縮成形物など、極めて多種多様にわたる
実用上有用な製品にすることができる。
【0040】
【実施例】以下に、本発明を実施例を挙げて説明するが
、本発明はこれらに限定されるものではない。尚、実施
例中の樹脂組成物の物性測定はつぎの方法で行った。
【0041】1)耐衝撃性 厚さ1/8インチの射出成形片を用い、ASTM D−
256により、23℃でのアイゾット衝撃強度を測定し
た。 2)低温耐衝撃性 厚さ1/8インチの射出成形片を用い、ASTM D−
256により、−30℃でのアイゾット衝撃強度を測定
した。
【0042】3)耐熱性 厚さ1/8インチの射出成形片を用い、ASTM D−
648により、荷重18.6 Kg/cm2における熱
変形温度を測定した。 4)耐油性 厚さ1/8インチの射出成形片に2%の歪を加え、サラ
ダ油、てんぷら油に室温で3時間浸漬し、クラックの発
生を観察した。
【0043】5)分散粒径および分散構造倍率1000
0倍の透過型電子顕微鏡写真での分散粒子の直径を測定
した。分散粒子が楕円形のときはその長径および長径の
中央に垂線をたて、楕円体との交点間の距離を短径とし
て測定し、  式  D=(長径+短径)/2  から
求めたDを分散相の直径とした。
【0044】参考例1  変性ポリフェニレンエーテル
の製造 数平均重合度140のポリ(2,6−ジメチルフェニレ
ン−1,4−エーテル)(以下PPEと称する)100
部に対し、ジ−t−ブチルパーオキサイド1部および無
水マレイン酸3部を、室温下でドライブレンドした後、
ベント付き同方向回転二軸押出機(プラスチック工学研
究所(株)製、BT−40、口径40mmφ、L/D=
36)を用い、シリンダー温度300℃、スクリュー回
転数75rpm で溶融し、滞留時間1分で押し出し、
水冷した後、ペレット化し、無水マレイン酸変性ポリ(
2,6−ジメチルフェニレン−1,4−エーテル)(以
下、変性ポリフェニレンエーテルと称する。)を得た。
【0045】得られた変性ポリフェニレンエーテルのペ
レットをクロロホルムに溶解した後、約10倍量のアセ
トン中に再沈して精製した。この精製した変性ポリフェ
ニレンエーテルを乾燥した後、50mgを採取し、クロ
ロホルムに溶解して厚さ約50μのキャストフィルムを
作成した。次いで、このフィルムを乾燥し、赤外分光測
定用試料とした。この試料中の無水マレイン酸との反応
に由来する−(CO)2 O−構造の存在を赤外吸収ス
ペクトルの1780cm−1付近の吸収ピークにより確
認した。 1780cm−1と960cm−1(PPEの吸収)の
吸光度比は0.14であった。
【0046】参考例2  水添スチレン−ブタジエンブ
ロック共重合体の製造 n−ブチルリチウムを重合触媒とし、シクロヘキサン溶
媒中で、テトラヒドロフランをビニル含量調節剤として
、ブタジエンとスチレンをアニオン・ブロック共重合す
ることにより、ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリス
チレンの構造を有し、結合スチレン含量30%、ポリブ
タジエン部分の1,2結合量が30%、数平均分子量1
00,000、分子量分布1.05、スチレン−ブタジ
エンブロック共重合体を得た。
【0047】なお、ポリブタジエン部分の1,2結合量
はハンプトン法で測定した。次に、このブロック共重合
体を、n−ヘキサン及び、シクロヘキサンの混合溶媒中
で、ナフテン酸コバルトとトリエチルアルミニウムを触
媒として、水素圧7kg/cm2 、温度50℃で5時
間水素添加を行って、ブタジエンブロック部分の二重結
合の約99%が水素添加され、スチレンブロック部分の
ベンゼン環はほとんど水素添加されないで残った、選択
的に水素添加されたブロック共重合体を合成した。触媒
残さの金属は、塩酸水溶液−メタノールで洗浄して除去
した。
【0048】実施例1〜3、比較例1〜6表1に示した
成分を表2に示した配合組成でドライブレンドした後、
シリンダー温度260℃に設定した同方向回転二軸押出
機(プラスチック工学研究所(株)製、BT−40、口
径40mmφ、L/D=36)を用いて溶融混練し、冷
却した後ペレット化して、ペレット状の樹脂組成物を得
た。
【0049】この樹脂組成物を、130℃で6時間乾燥
した後、シリンダー温度250℃に設定したインライン
スクリュー型射出成形機を用いて、金型温度80℃で射
出成形し、物性測定用試験片を作製した。得られた物性
を表2に示した。
【0050】実施例4〜5、比較例7〜8表1に示した
成分を表2に示した配合組成でドライブレンドした後、
シリンダー温度280℃に設定した以外は実施例1〜3
と同一の条件で、ペレット状の樹脂組成物を得た。
【0051】この樹脂組成物を130℃で6時間乾燥し
た後、シリンダー温度280℃に設定以外は実施例1〜
3と同一の条件で、物性測定用試験片を作製した。得ら
れた物性を第2表に示した。本発明の組成物は、低温耐
衝撃性、耐熱性、耐油性に優れていたが、比較例に示し
た本発明以外の組成物は、低温耐衝撃性、耐熱性、耐油
性のいずれかが劣っていた。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明によれ
ば、耐熱性、耐油性に優れ、低温耐衝撃性の良好な多相
樹脂組成物を提供することができる。本発明の樹脂組成
物は、フィルム、シート、射出成形物、圧縮成形物など
、極めて多種多様にわたる実用上有用な製品にすること
ができ、自動車用途、電気・電子用途などにもちいるこ
とができる。例えば、自動車外板、自動車用コネクター
、ルーフフレーム、サイドブレーキ、ブロアー用シロッ
コファン、スキー板、スキー用バインダー、ジェットス
キー外板、電気・電子用コネクター、ソケット、ハウジ
ング、シャーシー等に用いることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (a)ポリエステル樹脂からなる連続
    相並びに(b)ポリフェニレンエーテル樹脂および(c
    )エラストマーを主たる成分とする分散相からなり、且
    つ該分散相の分散粒径が4μ以下であり、該エラストマ
    ーが、該ポリエステル樹脂からなる連続相および該ポリ
    フェニレンエーテル樹脂を主たる成分とする分散相の両
    相に分散相として存在することを特徴とする多相樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】  樹脂成分の組成比が(a)ポリエステ
    ル樹脂30〜87重量%、(b)ポリフェニレンエーテ
    ル樹脂10〜60重量%、(c)エラストマー3〜40
    重量%である請求項1記載の多相樹脂組成物。
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