JPH04286368A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH04286368A
JPH04286368A JP5125591A JP5125591A JPH04286368A JP H04286368 A JPH04286368 A JP H04286368A JP 5125591 A JP5125591 A JP 5125591A JP 5125591 A JP5125591 A JP 5125591A JP H04286368 A JPH04286368 A JP H04286368A
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temperature
film
fluorine
annealing
semiconductor device
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JP5125591A
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Hideaki Oka
岡秀明
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Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に係わり、特に、絶縁性非晶質材料上に半導体素子を形
成する製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス、石英等の絶縁性非晶質基板や、
SiO2 等の絶縁性非晶質層上に、高性能な半導体素
子を形成する試みが活発化している。
【0003】近年、大型で高解像度の液晶表示パネルや
、高速で高解像度の密着型イメージセンサやTFTを負
荷部に用いたSRAM等のニーズが高まるにつれて、絶
縁性非晶質材料上に高性能な半導体素子を形成する技術
の確立が急務となっている。絶縁性非晶質材料上に薄膜
トランジスタ(TFT)を形成する場合を例にとると、
(1)プラズマCVD法等で形成した非晶質シリコンを
素子材としたTFT、(2)CVD法等で形成した多結
晶シリコンを素子材としたTFT、(3)溶融再結晶化
法等で形成した単結晶シリコンを素子材としたTFT等
が検討されている。
【0004】ところが、これらのTFTのうち非晶質シ
リコンを素子材としたTFTは、多結晶シリコンや単結
晶シリコンを素子材とした場合に比べてTFTの電界効
果移動度が大幅に低く(非晶質シリコンTFT  < 
 1cm2/V・sec)、高性能なTFTの実現は困
難である。
【0005】一方、レーザビーム等による溶融再結晶化
法は、未だに十分に完成した技術とは言えず、また、液
晶表示パネルの様に、大面積に素子を形成する必要があ
る場合には技術的困難が特に大きい。
【0006】そこで、絶縁性非晶質材料上に形成する高
性能な半導体素子として、CVD法等で形成した多結晶
シリコンや固相成長法(Thin SolidFilm
s 100 (1983) p.227 , JJAP
 Vol.25 No.2 (1986) p.L12
1)で形成した大粒径多結晶シリコン等を素子材とした
poly−SiTFTが注目され、実用化に向けての研
究が活発化している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術で
は、チャンネル領域を成すpoly−Si層をCVD法
やプラズマCVD法等で成膜するため、シリコンウェー
ハーを用いたLSIと異なり、シリコン中に不純物等が
混入し易く、TFTのオフ電流増大等の特性劣化の原因
となっていた。
【0008】そこで、本発明は、少なくともチャンネル
領域の一部が非単結晶半導体で形成された絶縁ゲート型
電界効果トランジスタにおいて、そのオフ電流を低減し
、同時に電界効果移動度も大きい優れた特性を有するト
ランジスタを実現するための構造及びその製造方法を提
供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
1)絶縁ゲート型電界効果トランジスタのチャンネル領
域の少なくとも一部が非単結晶半導体により形成された
半導体装置において、該非単結晶半導体中の弗素量が1
×1018/cm3以下であることを特徴とする。
【0010】2)前記非単結晶半導体が多結晶シリコン
であることを特徴とする。
【0011】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
3)絶縁ゲート型電界効果トランジスタのチャンネル領
域の少なくとも一部が非単結晶半導体により形成された
CMOS型の半導体装置の製造方法において、(a)絶
縁性非晶質材料上にシリコンを主体とする非単結晶半導
体層を形成する工程、(b)第1の導電型の不純物をイ
オン注入しソースドレイン領域を形成する工程、(c)
第2の導電型の不純物をイオン注入しソースドレイン領
域を形成する工程、(d)イオン注入されたドーパント
を活性化するためのアニール工程を少なくとも有し、前
記第1の不純物のイオン注入若しくは前記第2の不純物
のイオン注入の内の一方が基板のほぼ全面に渡ってイオ
ン注入がなされ、他の一方が所定の領域のみにイオン注
入され、トランジスタ完成後の前記非単結晶半導体中の
弗素量が1×1018/cm3以下であることを特徴と
する。
【0012】4)前記活性化のためのアニールが900
℃以下の温度で成されたことを特徴とする。
【0013】5)前記非単結晶半導体中の弗素量が5×
1017/cm3以下であることを特徴とする。
【0014】6)前記活性化のためのアニールが100
0℃以下の温度で成されたことを特徴とする。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の実施例における半導体装置
の製造工程図の一例である。尚、図1では半導体素子と
して薄膜トランジスタ(TFT)を形成する場合を例と
している。
【0016】図1において、(a)は、ガラス、石英等
の絶縁性非晶質基板、もしくはSiO2等の絶縁性非晶
質材料層等の絶縁性非晶質材料101上にシリコン層1
02を形成する工程である。成膜条件の一例としては、
プラズマCVD法で基板温度を室温〜600℃程度に保
持し、モノシラン若しくはモノシランを水素、アルゴン
、ヘリウム等で希釈したガスを反応室内に導入し、高周
波エネルギー等を加えガスを分解して所望の基板上にシ
リコン層を膜厚100Å〜2000Å程度形成する等の
方法がある。尚、プラズマCVD法でa−Siを成膜し
た場合、チェンバー内に残留しているF(弗素)がa−
Si膜中に混入し、固相成長後のpoly−Si膜、及
びイオンインプラ/活性化アニール後のソースドレイン
領域の欠陥を増大させ、TFT特性(特にオフ電流の増
大)に大きな影響を与えることが我々の検討の結果明ら
かとなった。その詳細な結果は後で述べる。尚、本実施
例では、プラズマCVD法で形成したa−Siを固相成
長する場合を例とするが、本発明はこれに限定されるも
のではない。例えば、LPCVD法でpoly−Siを
成膜する方法や、プラズマCVD法以外でa−Siを成
膜し固相成長させる方法や、プラズマCVD法等で形成
したa−Si若しくはpoly−Siをレーザーアニー
ル法で結晶成長させる方法に対しても本発明は有効であ
る。 特に、プラズマCVD法でa−Siを形成し、レーザー
アニール法で結晶成長させる方法は、以下に示す実施例
の膜中不純物の低減方法をそのまま適用できる。
【0017】(b)は、該シリコン層102を熱処理等
により結晶成長させ多結晶シリコン層103を形成し、
必要に応じて該多結晶シリコン層を所定の形状にパター
ン形成する工程である。尚、工程(b)の熱処理工程と
工程(c)のゲート酸化工程を連続して行なう場合等必
要な場合は、結晶成長させる前に該シリコン層102を
所定の形状にパターン形成する。熱処理条件は、工程(
a)のシリコン層の成膜方法によってその最適条件が異
なる。 例えば、成膜時の基板温度によって以下に述べるような
違いがある。
【0018】(1)基板温度が室温〜150℃程度の比
較的低温で成膜した膜は、膜中に多量の水素を含む非晶
質シリコンになるが、200〜300℃程度で成膜した
膜と比べてより低温の熱処理で膜中の水素を抜くことが
できる。熱処理条件の一例を以下に述べる。プラズマC
VD反応室内で成膜後の非晶質シリコン膜に第一のアニ
ールを行う。成膜温度が低い非晶質シリコン膜はポーラ
スな膜であるため、成膜後そのまま大気中に取り出すと
膜中に酸素等が取り込まれ易く、膜質劣化の原因となる
が、大気中に取り出す前に適切な熱処理を行うと膜の緻
密化が成され、酸素等の取り込みが防止される。熱処理
温度は300℃以上が望ましく、400〜500℃程度
まで温度を上げると特に効果が大きい。尚、熱処理温度
が300℃未満であっても熱処理による膜の緻密化の効
果はある。但し、真空を破らずに連続してアニールを行
う場合は第一のアニールを省くこともできる。
【0019】続いて 、第二のアニールを行う。低い成
膜温度で形成された非晶質シリコン膜は550℃〜65
0℃程度の比較的低温の熱処理を数時間〜20時間程度
行なうと、水素の脱離と結晶成長が起こり、結晶粒径1
〜2μm以上の大粒径の多結晶シリコンが形成される。 尚、第一のアニール及び第二のアニールとも所定のアニ
ール温度まで昇温する際に短時間で急激に温度を上昇さ
せるのは好ましくない。その理由は、温度が上昇するに
つれて(特に、300℃を越えると)膜中の水素の脱離
が起こり、昇温速度が急激であると膜中に欠陥を形成し
易くなる。場合によってはピンホールができたり、膜が
剥離することもある。少なくとも300℃以上の温度で
は20℃/分〜50℃/分よりも遅い昇温速度(10℃
/分よりも遅い昇温速度が特に望ましい)で温度を徐々
に上昇すると膜中の欠陥は少なくなる。
【0020】(2)基板温度が150℃〜300℃程度
で成膜した膜は、上述の低温で形成した非晶質シリコン
膜に比べて、膜中の水素量は減少するが水素が脱離する
温度はより高温側にシフトする。ただし、成膜後の膜は
低温で形成した膜に比べて緻密であるため上述の第一の
アニールを省くこともできる。第二のアニール条件は、
550℃〜650℃程度の熱処理を数時間〜20時間程
度行うと、水素の脱離と結晶成長が起こり、結晶粒径1
〜2μm程度の大粒径の多結晶シリコンが形成される。 尚、550℃〜650℃までの昇温方法は、(1)の場
合と同様に少なくとも300℃以上の温度では20℃/
分〜50℃/分(望ましくは、10℃/分)よりも遅い
昇温速度で温度を徐々に上昇すると膜中の欠陥が少なく
なり望ましい。
【0021】(3)基板温度が300℃を越えると膜中
の水素量はさらに減少するが、550℃〜650℃程度
のアニールでは水素の脱離が起こり難くなるため、前記
温度よりもより高い温度での熱処理が重要となる。
【0022】図1(c)は、該多結晶シリコン層103
を熱酸化法によって酸化し、ゲート絶縁膜104を形成
する工程である。ゲート酸化温度は1000℃〜120
0℃程度である。多結晶シリコン層103は、工程(b
)で固相成長法で結晶成長させたものであるが、その結
晶化率は必ずしも高くない。特に、プラズマCVD法で
形成したシリコン膜(非晶質シリコン、若しくは非晶質
相中に微少な結晶領域が存在する微結晶シリコンになっ
ている。)を熱処理で固相成長させた場合は、その結晶
化率は、40%〜85%程度と必ずしも高くない。その
為、該多結晶シリコン層を熱酸化法で酸化する場合に、
1000℃〜1200℃程度の高温まで短時間に急激に
昇温すると、60%〜15%程度残っている未結晶化領
域の結晶性が損なわれることが、我々の検討の結果明ら
かとなった。現在のところ明確な因果関係は明らかでは
ないが、昇温が急激な場合は、(1)未結晶化領域で多
数の結晶核が発生し、微細な結晶粒が多数成長する。
【0023】(2)昇温〜熱酸化過程中に進行する未結
晶領域の結晶化があまり進まない。
【0024】(3)昇温途中で膜中に残留している水素
が急激に脱離し、欠陥が発生する。
【0025】等の原因が考えられる。そこで、我々は、
この様な問題を解決する手段として、1000℃〜12
00℃程度の熱酸化温度まで昇温する際の昇温速度及び
昇温方法を制御することで、多結晶シリコン層の結晶性
を大幅に向上させる方法を見いだした。
【0026】本発明における固相成長後の熱処理条件、
特に、固相成長温度よりも高い所定の温度(例えば、ゲ
ート酸化温度)までの昇温方法について述べる。(1)
所定の温度(T1)で、例えばアルゴン、窒素等不活性
ガス雰囲気中でアニールしてシリコン層102を固相成
長させて多結晶シリコン層103を形成し、続いて、所
定のゲート酸化温度(T2)まで所定の昇温速度で昇温
してゲート酸化を行う場合、T1からT2への昇温速度
は、20℃/分〜50℃/分程度(望ましくは10℃/
分)より遅い方が、ゲート酸化後の結晶化率が高く望ま
しく、昇温速度が50℃/分を越えると、明かなトラン
ジスタ特性の劣化がみられた。また、昇温の途中でアル
ゴン、窒素等の不活性ガス雰囲気から酸素、水蒸気、塩
化水素等のうちの少なくとも1種以上を含む雰囲気に切
り換え酸化を進行させながら昇温させる方法もある。(
この方法は、以下に述べる昇温方法にも適用できる。)
尚、昇温速度は常に一定である必要はなく、上述の値の
範囲で変動しても無論構わない。また、温度T1で熱処
理し、一旦試料を取り出した後、所定の温度(T3)に
加熱された酸化炉等に再び試料を挿入し、所定の昇温方
法でT2まで昇温する方法(以下、低温挿入法と記す)
もある。尚、T3としては、550℃〜1000℃程度
の間が望ましい。特に、プロセス時間の短縮と結晶性の
向上を両立させる点で、700℃〜950℃程度の間が
特に望ましい。この低温挿入法は、第4図(a)に示し
た実施例に限らず、他の昇温方法においても有効である
。 又、基板を炉の中に挿入する際の搬送速度を遅くして、
基板の昇温速度を実質的に20℃/分〜50℃/分程度
以下にすることで、基板の急激な昇温を避ける方法も有
効である。この場合は、炉の均熱部が1000℃〜12
00℃程度に加熱された炉に基板を直に挿入した場合で
も、トランジスタ特性の劣化はほとんど見られなかった
。
【0027】(2)所定の温度(T1)でアニールして
シリコン層102を固相成長させて多結晶シリコン層1
03を形成し、続いて、所定のゲート酸化温度(T2)
まで高温側で昇温速度を小さくして、昇温する方法も有
効である。特に、温度が900℃〜1000℃程度を越
えた領域では昇温速度を10℃/分〜20℃/分より小
さくした方が望ましい。また、逆に800℃〜900℃
程度以下では昇温速度を20℃/分〜50℃/分より大
きくし、プロセス時間を短縮することもできる。
【0028】この様な昇温方法は、プラズマCVD法で
形成した膜に限らず、蒸着法、CVD法、EB蒸着法、
MBE法、スパッタ法等で非晶質シリコンもしくは微結
晶シリコンを成膜した場合や、微結晶シリコンもしくは
多結晶シリコン等をプラズマCVD法、CVD法、蒸着
法、EB蒸着法、MBE法、スパッタ法等で形成後、S
i,Ar,B,P,He,Ne,Kr,H等の元素をイ
オン打ち込みして、該微結晶シリコンもしくは多結晶シ
リコン等を完全もしくは一部を非晶質化する等の方法で
形成した場合にも有効である。中でも特に、as−de
poの膜の非晶質相の割合が高く、多結晶核発生密度の
低い(即ち、固相成長法で大粒径の多結晶シリコンを形
成し易い)膜ほど、本発明はその効果が大きい。
【0029】図1(d)は、ゲート電極105を形成後
、ソース・ドレイン領域106をゲート電極105をマ
スクにして、イオン注入法(ドーズ量0.5〜5×10
15cm−2程度、加速電圧20〜100keV程度)
等で形成する工程である。製造プロセスの一例としては
、ゲート電極をLPCVD法等でP型、もしくはN型の
poly−Si等の材料で形成後、イオン注入法(ドー
ズ量0.5〜5×1015cm−2程度、加速電圧20
〜100keV程度)等で、ゲート電極をマスクにして
ソース・ドレイン領域を形成する。尚、本実施例では同
一基板上にPチャンネル(Pch)TFT及びNチャン
ネル(Nch)TFTを形成したCMOS型の半導体素
子を形成する場合を例としており、まず、全面にわたっ
て、B(ボロン)等のP型不純物をイオン注入した後(
Pch領域に加えてNch領域もイオン注入する)、P
ch領域をレジストで覆い、P(リン)等のN型不純物
を注入し、NchTFTを形成する。一旦、第1の導電
型の不純物を全面に渡って注入した後、所定の領域をレ
ジストで覆い、第2の不純物を注入する。従って、フォ
ト工程が1工程で済むため、工程が簡略となり、製造コ
ストを低減できるというメリットがある。
【0030】図1(e)は、PchTFTの部分をレジ
スト111で覆い、P(リン)等のN型不純物を注入し
、NchTFTのソース・ドレイン領域107を形成す
る工程である。Nchのソース・ドレイン領域にはB等
のP型不純物とP等のN型不純物が混在した状態となっ
ている。従って、P等のN型不純物のドーズ量は、工程
(d)でイオン注入されたB等のP型不純物のドーズ量
の2〜3倍以上必要である。  図1(f)は、層間絶
縁膜108をCVD法、スパッタ法、プラズマCVD法
等で形成し、ソース・ドレイン領域の結晶性の回復及び
不純物を活性化する目的で600℃〜1100℃程度の
アニールを行い、続いて、該層間絶縁膜にコンタクト穴
109を開け、Al等で配線110を形成する工程であ
る。尚、本実施例では、水素ガス雰囲気中でのアニール
を行なっただけで、水素プラズマ処理等の水素化処理は
特に行なっていない。前記活性化アニールの時間はアニ
ール温度によって、その最適値が異なり、例えば、60
0℃では、16時間〜70時間程度のアニール時間を要
し、900℃では1時間〜16時間程度のアニール時間
を要する。又、1000℃では15分〜30分程度のア
ニール時間を要する。尚、前述のa−Si中に混入した
F量に応じて、活性化アニール条件を最適化することが
、TFT特性の向上(特に、オフ電流の低減)に対して
重要であることを見いだした。その詳細については後で
述べる。
【0031】本発明に基づく半導体装置の製造方法で作
製した多結晶シリコンTFT(Nチャンネル)の電界効
果移動度は、150〜200cm2/V・secであり
、十分なオン電流を有するpoly−SiTFTを簡便
なプロセスで形成することができた。
【0032】続いて、a−Siに混入した弗素がTFT
特性(特に、オフ電流特性)に与える影響に関して述べ
る。以下、プラズマCVD法でa−Siを成膜する場合
を例とするが、成膜方法はこれに限定されるものではな
い。プラズマCVD法でa−Siを成膜する際、膜中に
微量のF(弗素)が混入する場合がある。その量は、P
CVD装置反応室内のクリーニング方法、基板ホルダー
等の治具の洗浄・乾燥方法等の条件によって大きく変わ
る。例えば、反応室のクリーニングをCF4+O2ガス
を用いて行ない、残留弗素除去のための対策を施さない
場合は、成膜後のa−Si膜中に多量の弗素が混入し、
TFT完成後のpoly−Si中に2×1018/cm
3程度以上の多量の弗素が含まれる。この様な膜をTF
Tのチャンネル領域及びソース・ドレイン領域に用いた
場合と、poly−Si中の弗素量を5×1017/c
m3程度以下に抑えた場合とで、オフ電流に大きな相違
があることを見いだした。又、オフ電流はソース・ドレ
イン領域のドーパントの活性化アニール条件等にも依存
して大きく変わることを見いだした。以下、実施例に基
づいて、その詳細を説明する。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】表1及び表2はチャンネル領域及びソース
・ドレイン領域を成すpoly−Si膜中の弗素量とT
FTのオフ電流との関係を示した表である。この内、表
1はNch及びPchのソース・ドレイン領域をそれぞ
れレジストを形成して選択的にイオン注入した場合のN
chTFTのオフ電流特性であり、表2は図1に示した
製造工程で作製したNchTFTのオフ電流特性である
。測定条件は、NチャンネルTFT(ゲート長6μm、
ゲート幅10μm)を用い、ゲート電圧 0V、ドレイ
ン電圧 5Vである。poly−Si膜中のF量は、a
−Si成膜前のPCVD装置反応室の残留弗素除去や基
板ホルダー等の洗浄・乾燥等を最適化することで、表に
示すような5水準のサンプルを作製した。又、ソース・
ドレイン領域のドーパントの活性化アニール条件を6水
準(1000℃ 20分、900℃ 1、5、16時間
、600℃ 16、70時間)振った場合のオフ電流値
の変化も併せて示す。
【0036】表1と表2を比べると明らかなように、N
chTFTをN型不純物のみを打ち込んで作製した方が
、P型不純物を打ち込んでからN型不純物を打ち込んだ
場合と比べてオフ電流が低くなる傾向がある。しかし、
両者の差は、poly−Si膜中の弗素量が少なくなる
ほど小さくなる傾向がある。オフ電流が1×10−11
A程度以下であれば、LCDパネルの画素スイッチとし
て十分な特性であることを考慮すると、poly−Si
膜中に存在する弗素量を5×1017/cm3以下に抑
えれば、所望のオフ電流を有するCMOS型のpoly
−SiTFTのソース・ドレイン領域を、フォト工程1
工程のみで作製できることがわかる。特に、弗素量を1
×1017/cm3程度以下に抑えると、(1)活性化
アニールの条件にほとんど依存せずに、オフ電流を4×
1017A程度以下に抑えることができる、(2)Nc
h及びPchを別々にイオン注入した場合との特性差も
ほとんど無い等の効果があり、特に望ましい。この場合
、活性化アニール条件としては、例えば900℃1時間
、1000℃20分等の比較的短時間のアニールで低い
オフ電流が得られるメリットがある。又、不純物濃度が
1×1018/cm3程度であっても、900℃16時
間のアニール若しくは600℃70時間のアニール等の
低温アニールを行なうと実用上十分なオフ電流特性が得
られる。
【0037】続いて、プラズマCVD法を例にとり、膜
中の弗素量を低減する方法に関して述べる。前述の通り
、反応室のクリーニングをCF4+O2ガスを用いて行
ない、残留弗素除去のための対策を施さない場合は、成
膜後のa−Si膜中に多量の弗素が混入し、TFT完成
後のpoly−Si中に2×1018/cm3程度以上
の多量の弗素が含まれる。一方、以下に述べる残留弗素
除去対策を実行することで、膜中に混入する弗素量を大
幅に低減することができる。(1)反応室のクリーニン
グをCF4+O2ガスを用いずに、電極板・防着板等を
分解して取り外し、ガラスビーズ処理等の機械的な処理
により、表面に付着したシリコン膜を除去する。(2)
基板ホルダー等の治具も上述の機械的な処理により、シ
リコン膜を除去する。又は、HF(弗酸)等で洗浄した
場合は、250℃〜300℃程度以上の温度で30分か
ら2時間程度ベークし、残留HFを除去する。(3)反
応室のクリーニング終了後、反応室を成膜時の基板温度
若しくはそれより少し高い温度に数時間保持し、同時に
高真空排気し、残留弗素をより完全に除去する。(4)
クリーニング後、基板を取り付けない状態でa−Siを
成膜する。弗素が残留している場合でも、この様な処理
を行なうと、残留弗素がa−Si中に取り込まれ基板ホ
ルダー等に膜として付着するため、残留弗素量低減の効
果がある。成膜時間は10分から1時間程度が望ましく
。30分以上が特に有効である。(5)基板に付着して
いる弗素(HF等)を除去するために、成膜の前処理と
して、250℃〜350℃程度以上の温度で30分〜2
時間程度アニールする。(6)原料ガスの不純物を低減
する。以上述べた対策を1つ若しくは複数実行すること
で、膜中の弗素量を1×1018/cm3、5×101
7/cm3、1×1017/cm3程度以下と段階的に
低減することができる。
【0038】以上述べたように、poly−Si中の弗
素量を低減することで、poly−SiTFTのオフ電
流を大幅に低減することができる。又、活性化アニール
を低温化する方法もオフ電流の低減に有効であることも
明かとなった。この様な弗素量とオフ電流、活性化アニ
ール方法とオフ電流の因果関係は現在のところ明確に解
明されてはいないが、以下に述べるようなメカニズムが
推測される。まず、poly−SiTFTのオフ電流は
ドレイン端の欠陥準位を介した生成電流やField−
Enhanced−Emission電流が支配的と考
えられている。従って、ドレイン端の欠陥準位密度の低
減がオフ電流の低減に対して有効であることが容易に推
測される。ドレイン端の欠陥準位を低減するには、ドレ
イン端近傍のpoly−Si膜の結晶性を向上させるこ
とが必須となる。そこで、我々は、膜中の弗素量とイオ
ンインプラ後の活性化アニールがドレイン端近傍のpo
ly−Si膜の結晶性と強い相関があると推察している
。図1(d)、図1(e)に示した工程でイオン注入を
行なった後、図1(f)に示した工程で活性化アニール
を行ない、不純物イオンが注入された領域の結晶性の回
復(ソース・ドレイン領域のpoly−Si膜の少なく
とも一部は、イオン注入により非晶質化され、活性化ア
ニールにより、結晶成長し再びpoly−Si化する。 )及び不純物の活性化を行なう。その際、poly−S
i膜中に弗素が存在すると、活性化アニールによる結晶
性の回復が十分に成されず、ドレイン端近傍のpoly
−Si膜の結晶性が低下し、多数の欠陥準位が存在する
膜になる。その結果、前述の機構によりオフ電流が増加
すると推察される。そこで、poly−Si中の弗素量
が2×1018/cm3、1×1018/cm3、5×
1017/cm3、1×1017/cm3の膜を用いて
活性化アニール後の不純物注入領域の欠陥密度をESR
(電子スピン共鳴)によって評価した。その結果、弗素
量が2×1018/cm3、1×1018/cm3、5
×1017/cm3、1×1017/cm3の膜に対し
て、スピン密度が、それぞれ1.5×1019/cm3
、4.5×1018/cm3、3.9×1017/cm
3、8.7×1016/cm3という値が得られた。尚
、このサンプルの活性化アニール条件は1000℃20
分である。この結果から、弗素量の多い膜は、欠陥密度
の高い膜になっていることが分かる。この結果は、前述
の弗素量とオフ電流の相関に対する推察を裏付けるもの
であり、表2に示したオフ電流の測定結果と合わせてみ
ると、ソース・ドレイン領域のスピン密度は1×101
8/cm3以下であることが望ましく、1×1017/
cm3以下であることが特に望ましい。
【0039】尚、本発明は、図1の実施例に示したTF
T以外にも、絶縁ゲート型半導体素子全般に応用できる
。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によればオフ
電流が低く、移動度の大きいpoly−SiTFTをは
じめとする絶縁ゲート型電界効果トランジスタを簡便な
製造方法で作製することができる。その結果、絶縁性非
晶質材料上に高性能な半導体素子を形成することが可能
となり、大型で高解像度の液晶表示パネルや高速で高解
像度の密着型イメージセンサやTFTを負荷部に用いた
SRAM等の三次元ICなどを容易に作製できるように
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における半導体装置の製造工程
図である。
【符号の説明】
101 ・・・  絶縁性非晶質材料 102 ・・・  シリコン層 103 ・・・  多結晶シリコン層 104 ・・・  ゲート絶縁膜 105 ・・・  ゲート電極 106,107 ・・・  ソース・ドレイン領域10
8 ・・・  層間絶縁膜 109 ・・・  コンタクト穴 110 ・・・  配線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  絶縁ゲート型電界効果トランジスタの
    チャンネル領域の少なくとも一部が非単結晶半導体によ
    り形成された半導体装置において、該非単結晶半導体中
    の弗素量が1×1018/cm3以下であることを特徴
    とする半導体装置。
  2. 【請求項2】  前記非単結晶半導体が多結晶シリコン
    であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】  絶縁ゲート型電界効果トランジスタの
    チャンネル領域の少なくとも一部が非単結晶半導体によ
    り形成されたCMOS型の半導体装置の製造方法におい
    て、(a)絶縁性非晶質材料上にシリコンを主体とする
    非単結晶半導体層を形成する工程、(b)第1の導電型
    の不純物をイオン注入しソースドレイン領域を形成する
    工程、(c)第2の導電型の不純物をイオン注入しソー
    スドレイン領域を形成する工程、(d)イオン注入され
    たドーパントを活性化するためのアニール工程を少なく
    とも有し、前記第1の不純物のイオン注入若しくは前記
    第2の不純物のイオン注入の内の一方が基板のほぼ全面
    に渡ってイオン注入がなされ、他の一方が所定の領域の
    みにイオン注入され、トランジスタ完成後の前記非単結
    晶半導体中の弗素量が1×1018/cm3以下である
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】  前記活性化のためのアニールが900
    ℃以下の温度で成されたことを特徴とする請求項3記載
    の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】  前記非単結晶半導体中の弗素量が5×
    1017/cm3以下であることを特徴とする請求項3
    記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】  前記活性化のためのアニールが100
    0℃以下の温度で成されたことを特徴とする請求項5記
    載の半導体装置の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE19500380A1 (de) * 1994-05-20 1995-11-23 Mitsubishi Electric Corp Aktivmatrix-Flüssigkristallanzeige und Herstellungsverfahren dafür

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