JPH0430934B2 - - Google Patents

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JPH0430934B2
JPH0430934B2 JP59146593A JP14659384A JPH0430934B2 JP H0430934 B2 JPH0430934 B2 JP H0430934B2 JP 59146593 A JP59146593 A JP 59146593A JP 14659384 A JP14659384 A JP 14659384A JP H0430934 B2 JPH0430934 B2 JP H0430934B2
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sulfuric acid
bbe
acetaldehyde
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Priority to DE8585108834T priority patent/DE3579858D1/de
Priority to DE8585108833T priority patent/DE3580799D1/de
Priority to EP85108833A priority patent/EP0168802B1/en
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明はp−イソブチルスチレンの経済的な製
造方法に関するものである。 p−イソブチルスチレンは、オキソ反応、ある
いはレツペ反応によりカルボニル化することによ
つて、有用な医薬などを得ることができる有機中
間体である。 〔従来の技術〕 例えば、従来p−イソブチルスチレンは、特開
昭52−51338号公報の中に開示されているように、
p−イソブチルアセトフエノンの水素添加、脱水
により製造される。あるいは、特開昭52−62233
号公報に記載されているようにグリニヤール試薬
を用いて製造される。しかしながら、いずれも高
価で複雑な化合物を出発原料としており、また高
価な試薬を利用するなどの点で問題がある。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記のような事情に鑑み、p−イソブチルスチ
レン(PBS)を安価で経済的に製造するために
は、以下のような考慮が必要である。 (イ) 単純な化合物を出発原料とすること、 (ロ) 反応工程数が少なく、各工程における反応中
間体もできるだけ単純で、かつ安定な化合物と
なる反応を利用すること、 (ハ) イソブチル基は異性化を受け易いので、各工
程の反応の間、製品は勿論、出発原料も異性化
などを起さない反応を利用すること、および (ニ) グリニヤール試薬などの高価な試薬を使用せ
ず、安価な試薬または触媒を利用すること などである。 本発明は、これらの事項を充足することを目的
としてなされたものである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、工程()において、イソブチルベ
ンゼンとアセトアルデヒドとを、反応系中のアセ
トアルデヒドの濃度を1重量%以下に保持しなが
ら反応温度40℃以下で硫酸触媒の存在下に反応さ
せて1,1−ビス(p−イソブチルフエニル)エ
タンを得て、次に工程()において、プロトン
酸および/または固体酸触媒の存在下に、200〜
650℃で接触分解することにより、p−イソブチ
ルスチレンとイソブチルベンゼンとを得て、イソ
ブチルベンゼンの少なくとも一部は前記工程
()に戻して再使用することを特徴とするp−
イソブチルスチレンの製造方法に関するものであ
る。 本発明の方法を反応式で表わすと下記の通りで
ある。 すなわち、本発明の方法によれば、イソブチル
ベンゼン(IBB)、アセトアルデヒドなどの安価
で大量に入手し得る単純な化合物である出発原料
から、1,1−ビス(p−イソブチルフエニル)
エタンを得て、2段階でp−イソブチルスチレン
(PBS)が得られる。 本発明の出発原料たるIBBは、公知の方法で得
られるいずれのものも使用できる。 以下に、各反応についてその実施方法を具体的
に説明する。 本発明の方法における第一段の反応である工程
()は、IBBとアセトアルデヒドとを硫酸触媒
の存在下に反応させ、対称型のジアリールアルカ
ンである1,1−ビス(p−イソブチルフエニ
ル)エタン(BBE)を得ることを目的としてい
る。工程()では収率よく、しかもIBB中のイ
ソブチル基が異性化することなく、p−位の選択
性良くBBEを得られる方法を用いることが必須
条件である。 例えば、硫酸または硫酸と水銀とを触媒として
アセチレンを用いる方法、ハロゲン化金属を触媒
として1,1−ジクロルエタンや塩化ビニルを用
いる方法、およびリン酸またはリン酸とハロゲン
化金属との錯体を触媒としてアセトアルデヒドを
用いる方法などでは、BBEの収率が著しく低く
実用的ではない。また、イソブチル基の異性化お
よび生成物であるジアリールエタンが目的である
BBEの他、多量のm−位置換物を含んでいる等
いずれも好ましい方法ではない。 工程()において、反応中の硫酸濃度は75重
量%以上(硫酸と水との合計に対して)、好まし
くは80〜95重量%に保持される。反応液中の硫酸
濃度が96重量%より高い場合には、重合物の生成
が増加するのみならず、IBBの芳香核がスルホン
化されるなどの副反応が起り、有効に目的が達成
されない。また、反応液中の硫酸濃度が75重量%
よりも低い場合には、反応が有効に達成されず、
アルデヒドの液中濃度が高くなり、重合物の生成
または中間体である1−(p−イソブチルフエニ
ル)エタノールの生成が多くなり好ましくない。 この反応は脱水反応であるので、反応の経過と
共に水が生成し、反応液中の硫酸水の硫酸濃度は
反応の経過と共に低下し反応を阻害するので、反
応液中の硫酸水の硫酸濃度を所定のレベルに維持
することが必要である。 この目的のためには、反応中に濃硫酸等を連続
的に添加することも好ましい方法である。硫酸濃
度の維持のために添加するものとしては、濃硫酸
の他、発煙硫酸、無水硫酸などの硫酸濃度が90重
量%を越えるものを添加することが好ましい。ま
た、添加する硫酸の濃度が90重量%以下の場合に
は、使用する硫酸量が多くなるので経済的ではな
い。 工程()において使用する硫酸の量は、通常
使用するアセトアルデヒドに対して1〜10倍モ
ル、より好ましくは2〜8倍モルである。硫酸の
量がこの範囲より少な過ぎると反応が有効に達成
されず、かつ重合物の生成が多くなり好ましくな
い。一方、硫酸の量がこの範囲より多過ぎる場合
は経済的でない。また、工程()で使用する硫
酸は、使用後に所定の濃度に調節して再度使用す
ることができる。 工程()において用いるアセトアルデヒドと
しては、パラアルデヒド、含水アセトアルデヒド
等でもよい。 工程()においては、反応系におけるアセト
アルデヒドの濃度を1重量%に以下に保持して実
施すればより好ましい結果が得られる。アセトア
ルデヒドの濃度が1重量%より大であれば、中間
体である1−(p−イソブチルフエニル)エタノ
ールの生成量が増す。また、重合反応等の副反応
が増加するのみならず、使用した硫酸の純度がよ
り低下し、回収再使用が困難になり好ましくな
い。 工程()において用いるIBBは、純品は勿
論、不活性溶剤、例えば、ヘキサン、ペンタンな
どの脂肪族炭化水素により希釈されたものも使用
できる。IBBは、通常アセトアルデヒドに対して
過剰になるように加えられ、添加量はアセトアル
デヒドの2倍モル以上、より好ましくは2.2倍モ
ル以上である。IBBがこの範囲より少な過ぎる
と、反応が有効に達成されず重合物が生成する。
IBBの使用量は多いほど好ましい結果となるが、
それだけ処理すべき量が増加するので、その上限
使用量は経済的観点から決定されるべきである。
従つて通常は100倍モル、より好ましくは20倍モ
ルの使用が実用的である。 工程()においては、攪拌下に、反応温度を
40℃以下、好ましくは−20〜20℃に保持すること
が必要である。40℃を越えると重合反応やIBBの
スルホン化反応などの副反応が急増するので好ま
しくない。このため反応器を外部または内部から
冷却することが望ましい。 工程()における好ましい反応形式は、反応
器に一方の反応物であるIBBおよび所定濃度の硫
酸を仕込み、所定量のアセトアルデヒドまたはそ
のIBB溶液を2時間以上にわたつて少量ずつ逐次
添加反応させると同時に、反応液中の硫酸水より
高濃度の硫酸を反応液中に添加して、反応系中の
硫酸水の硫酸濃度を維持することである。 アセトアルデヒドまたはそのIBB溶液の添加時
間が2時間より短いと、反応液中のアセトアルデ
ヒドの濃度が増大し、重合物の量が増加する。本
発明の反応は、比較的反応速度が大きいので長時
間の反応は必ずしも必要ではない。好ましくは3
〜10時間である。 反応圧力については、特に制限はないが、好ま
しくは常圧または密閉反応器の反応温度における
自圧で実施する。 反応終了後、攪拌を停止し、反応混合物を反応
器内で、あるいは静置槽へ移行させて静置する。
下層は副反応のスルホン化反応で生成したIBB等
のスルホン化物の大部分を溶解する硫酸層である
が、これは回収し所定濃度に調整して再使用する
ことができる。上層の炭化水素層にはBBE、未
反応IBBおよび副生成物の炭化水素の大部分が含
有される。この上層を分離し、残存する硫酸を
NaOH、KOH、Ca(OH)2、Na2CO3などのアル
カリまたはその水溶液で中和し、水洗する。 この際、スルホン化物等によるエマルジヨンの発
生を防ぐ目的で、エーテル、n−ヘキサン等の溶
媒を添加することもできる。 中和後の炭化水素層を好ましくは減圧下で蒸留
することによつてIBBとBBEとが得られる。本
発明の方法では、未反応物としてのIBBの異性化
は全く生じないので、蒸留によつて得られたIBB
は特別の精製を行なうことなく循環させて再使用
できる。また、得られたBBEは選択性の高いp
−位置換体であつて、対称型であるため次の分解
反応である工程()の原料として好ましいもの
である。 本発明の第2段目の工程()は、プロトン
酸、固体酸、またはプロトン酸担持固体酸触媒の
存在下で工程()により得られたBBEを接触
分解し、p−イソブチルスチレン(PBS)と、
前記工程()の出発原料たるIBBを製造する工
程である。 接触分解温度は、触媒の種類、気相または液相
などの反応形式に応じて、200〜650℃の範囲内で
選択することができる。 接触分解の触媒は、リン酸、硫酸、塩酸、およ
びケイタングステン酸などのヘテロポリ酸等の無
機プロトン酸、ならびにp−トルエンスルホン酸
等の有機プロトン酸が好ましい他、シリカ、アル
ミナ、シリカ・アルミナ、シリカ・マグネシア、
合成ゼオライト等の合成シリカ・アルミナ系触媒
や、カオリン、アタパルジヤイト、酸性白土、フ
ラー土等の天然白土鉱物から製造される白土系シ
リカ・アルミナ等の固体酸、あるいは前記のプロ
トン酸をこれら固体酸に担持させた担持固体酸も
また好ましく使用される。これに対して、フツ化
珪素、塩化アルミニウム、塩化鉄、臭化鉄、塩化
亜鉛等のハロゲン化金属に代表される非プロトン
酸である所謂ルイス酸系触媒では、接触分解の
際、イソブチル基がsec−ブチル基などに異性化
したり、また一旦生成したPBSの重合を促進す
るので好ましくない。 反応相は液相または気相のいずれによつても接
触分解することができるが、好ましくは、プロト
ン酸触媒で液相下で分解する方法、および固体酸
または前記のプロトン酸担持の固体酸触媒で気相
で接触分解する方法を採用することができる。特
に装置の腐食、連続化などを考慮すると、固体酸
触媒による気相接触分解が好ましい。 プロトン酸触媒で液相で接触分解するために
は、反応温度は200〜350℃が好ましく、250〜325
℃が特に好ましい。反応温度がこの範囲より高過
ぎる場合には、副反応が多くなり、選択率が悪く
なる。また、反応温度がこの範囲より低過ぎる場
合には、反応速度が小さくなり経済性が悪くなる
ので好ましくない。 工程()の液相分解において、使用するプロ
トン酸は、BBEに対して0.001〜100倍モル、好ま
しくは0.005〜10倍モルが適当である。 プロトン酸の使用量がこの範囲より少ない場合
にはBBEの転化率が低くなり過ぎる。 また、プロトン酸の使用量がこの範囲より多い
場合には、反応上特に不都合はないが、経済性が
悪くなるので好ましくない。 この際に使用する酸は、リン酸、硫酸、ヘテロ
ポリ酸等の無機酸、またはp−トルエンスルホン
酸などの有機スルホン酸等のプロトン酸が用いら
れるが、この中では特にリン酸が好ましい。リン
酸としては、オルトリン酸、ピロリン酸、ポリリ
ン酸、メタリン酸などの態様があるが、いかなる
ものでも使用可能である。 本発明において使用する酸は、市販品をそのま
ま用いてもよく、また水溶液の状態で使用するこ
ともできる。 反応圧力は、反応条件下で生成したPBSおよ
びIBBが気化し得る範囲であれば特に制限はない
が、通常常圧ないし減圧下が好ましい。 本発明における原料のBBEと触媒との接触時
間は適宜選択できるが0.001〜1000hr.g.cat/gが
好ましく、特に0.01〜100hr.g.cat/gが好まし
い。 一方、固体酸および担持固体酸を用い気相接触
分解をする工程における反応圧力は、反応ガスが
その温度条件下で気相を保つ範囲でさえあれば、
常圧、高圧、減圧のいずれであつてもよい。更に
反応相は固定床、移動床、流動床のいずれを用い
て本発明の目的を達成することができる。更に本
発明に適用される固体酸について述べると、ある
程度の表面積を有するものであれば更によく、例
えば、表面積が250m2/g以上、好ましくは350〜
1000m2/gであればよい。表面積の小さいものは
大きいものに比べて転化率が幾分低下することも
ある。 反応ガスの固体酸との接触時間は、通常0.05〜
5秒で適当であるが、反応ガス組成、固体酸の種
類、反応温度、あるいは反応ガスの予熱温度など
の種々の組合せの相違によつて、更に任意に変化
せしめることができる。 分解反応温度は300℃〜650℃が好ましく、350
℃〜500℃が特に好ましい。反応温度がこの範囲
より高過ぎる場合は副反応が多くなり選択性が悪
くなる。また、反応温度がこの範囲より低過ぎる
場合には分解速度が小さくなり経済性が悪くなる
ので好ましくない。 また、液相分解、気相分解のいずれの分解にお
いても、生成したPBSを速やかに留出させる目
的や、触媒の劣化を防止する目的のために、不活
性ガスで希釈することができる。これらの不活性
ガスとしては、水素、窒素、ヘリウム、メタンお
よびこれらの混合ガスの他、水蒸気が挙げられ
る。 特に気相分解の場合、副生物であるp−イソブ
チルエチルベンゼン(PBE)の生成を抑制し、
またPBSの収率を向上させるためには、水蒸気
の存在下で行なうことが好ましい。水蒸気は
BBEに対して、2重量倍以上、好ましくは4重
量倍以上である。共存させる水蒸気量の上限は特
に限定されないが、経済的観点から通常はBBE
に対して、100重量倍を越えないことが好ましい。 接触分解反応である工程()に使用する
BBEは対称型のジアリールアルカンである。こ
のため工程()により生成するものは、主とし
て工程()の出発原料、すなわち本発明の出発
原料であるIBBと、本発明の目的物であるPBSお
よび、触媒の種類にもよるが、少量の副反応生成
物としてp−イソブチルエチルベンゼンのような
PBSのビニル基が飽和された炭化水素がある。
従つて、生成したIBBは勿論、安定なPBSも単蒸
留などの簡単な精製のみで充分に純度の高いもの
が回収される。それ故回収したIBBの少なくとも
一部は、前記工程()に戻して再度出発原料と
して使用する。またPBSは、例えばカルボニル
化反応の原料として供することができる。このこ
とは経済的観点、すなわち本発明の方法を安価
に、かつ経済的なものとするために重要なことで
ある。 次に第1図に示すフローシートにより、本発明
の一実施例を説明する。 先ず、IBB、アセトアルデヒドおよび硫酸を反
応槽1に供給する。IBBの一部は、回収IBBとし
てライン18から供給される。反応終了後反応液
をライン11から静置槽2へ送り、下層の硫酸を
分離した後、上層を中和槽3へ移して残存硫酸を
調和し、ライン12から蒸留塔4へ送る。 蒸留塔4では、未反応IBBとBBEを分離する。
回収IBBはライン16,18を経て反応槽1に戻
す。蒸留塔4で分離したBBEは分解槽5におい
て接解分解し、分解生成物はライン14から蒸留
塔6へ送る。蒸留塔6ではPBSとIBBを分離す
る。PBSはライン15から回収され、一方回収
IBBはライン17を経てライン18から反応槽1
へ循環する。 〔発明の効果〕 本発明の工程()においては、IBBを硫酸触
媒によりアセトアルデヒドと反応させるので、イ
ソブチル基の異性化などは生じない。また、p−
位の選択率は良く、新規化合物であるBBEが得
られる。従つて工程()では、未反応のIBBも
有効に回収でき、またBBEも好収率で製造でき
る。 工程()では、対称型のジアリールアルカン
である工程()からの得られるBBEを接触分
解する。対称型のジアリールアルカンを用いるの
で主な分解生成物はPBSとIBBである。IBBは上
記の工程()に戻して出発原料として再使用す
るので、本発明の方法を経済的に価値のあるもの
としている。接触分解の触媒は、プロトン酸また
は固体酸などを利用するので、イソブチル基の異
性化や、PBSの重合が少ない。従つてIBBや
PBSが好収率で得られる。また分解時の副生物
でも容易に分離し得るものであるから、精製が容
易で、たとえば単蒸留などで高純度のPBSおよ
びIBBが得られる。また、IBB中に僅かに含まれ
る不純分を工程()に戻しても何ら問題はな
い。すなわち、原料を循環使用する時にしばしば
問題となる。不純物の反応系内の蓄積による不都
合もないので好都合である。 以上述べたように、本発明は、新規な化合物の
BBEに着眼することにより、従来法に比較して
安価な原料を使用して、簡単な操作し易い中間体
を経ることにより、効率良くPBSを製造する方
法を完成させたものであり、画期的な発明という
ことができる。 以下に実施例により本発明を詳述する。 実施例 工程 () 実験 No.1 後記の実験No.15から蒸留して得られたIBBを50
%含むIBB402g(3モル)と95重量%濃度の硫
酸600g(5.8モル)を攪拌機付き2丸底フラス
コに供給し、外部を氷冷して10℃以下に保持し
た。攪拌下にアセトアルデヒド44g(1モル)と
IBB67g(0.5モル)の混合液を4時間かけて
徐々に滴加した。反応温度は10℃以下に保持し
た。滴加終了後さらに2時間攪拌した。反応終了
後この反応液を分液ロートに移し静置した。下層
の硫酸を除去した後、振盪しながら約2%
NaOH水溶液を中性になるまで加えた。下の水
層を抜きとり、油層を蒸留釜に入れ生成物を減圧
蒸留で精製し、後記の物性を示すBBE260gを得
た。BBEの収率はアセトアルデヒドの基準で88
モル%であつた。 なお、アセトアルデヒド溶液添加中の、反応液
中のアセトアルデヒド濃度は0.5重量%以下であ
り、反応終了時の反応液中の硫酸濃度は93重量%
であつた。 また、圧力3mmHgで留出温度範囲60〜80℃の
留分において、GLC、NMRにより分析したとこ
ろ、原料として用いたIBBと全く同一の物質であ
ることが確かめられた。 BBEの物性 沸点 180〜183℃/3mmHg(無色液体) 赤外吸収スペクトル(液膜法) 2960cm-1、1540cm-1、1480cm-1 1390cm-1、1370cm-1、1210cm-1 850cm-1、 800cm-1 核磁気共鳴スペクトル(CCl4溶媒、δppm) 6.95 (8H 1重線) 3.7〜4.2 (1H 4重線) 2.39 (4H 2重線) 1.58 (3H 2重線) 0.87 (12H 2重線) 1.6〜2.2 (2H 多重線) 元素分析 理論値 C:89.80 H:10.20 分析値 C:89.83 H:10.06 実験 No.2〜4 IBBとアセトアルデヒドのモル比を変化させた
他は、実験No.1と同様にして反応させ、BBEを
製造した。結果は表1に示す。
【表】 実験 No.5〜8 硫酸温度を変化させた他は、実験No.1と同様に
反応させ、BBEを製造した。その結果を表2に
示す。
【表】 実験 No.9 IBB402g(3モル)と95重量%濃度の硫酸600
g(5.8モル)を、攪拌機付き2丸底フラスコ
に供給し、外部を氷冷して10℃以下に保持した。
攪拌下にアセトアルデヒド44g(1モル)と
IBB67g(0.5モル)の混合液を4時間かけて
徐々に滴加した。また同時に98重量%濃度の硫酸
100g(1モル)を4時間かけて徐々に滴加した。
反応温度は10℃以下に保持した。それぞれの滴加
終了後、さらに2時間攪拌した。 反応終了後、この反応液を分液ロートに移し静
置した。下層の硫酸を除去した後、振盪しながら
約2%NaOH水溶液を中性になるまで加えた。
下の水層を抜取り、油層を減圧蒸留して精製した
ところBBEの収率はアセトアルデヒド基準で89
%であつた。なお、アセトアルデヒド溶液添加中
の反応液中のアセトアルデヒド濃度は0.5重量%
以下であり、また反応終了後の硫酸濃度は95重量
%であつた。 実験 No.10 IBB402g(3モル)と85重量%濃度の硫酸400
g(3.5モル)とを、攪拌機付き2丸底フラス
コに供給し、外部を氷冷して10℃以下に保持し
た。攪拌下にアセトアルデヒド44g(1モル)と
IBB67g(0.5モル)との混合液を4時間かけて
徐々に滴加した。また、同時に30%発煙硫酸150
gを4時間かけて徐々に滴加した。反応温度は10
℃以下に保持した。滴加終了後、さらに2時間攪
拌した。 反応終了後、実験No.1と同様にしてBBEを得
た。BBEの収率は、アセトアルデヒド基準で87
%であつた。また、反応終了後の硫酸濃度は88重
量%であつた。 比較実験 No.1〜6 IBBとアセトアルデヒドとから硫酸を使用して
BBEを製造する代りに、触媒としての硫酸およ
びIBBに対するアルキル化剤を次表の如く変え、
他は実験No.1と同様にして実施した。 IBBに対するアルキル化剤はいずれも0.2モル
使用した。 次の表3に示す結果から解るように、BBEを
収率よく、しかもp−位の選択性よく製造するこ
とができず、IBBを用いることは、アセトアルデ
ヒドを硫酸の存在下に反応させることが最も経済
的であることが解る。
【表】
【表】 工程 () 1,1−ビス(p−イソブチルフエニル)エタ
ン(BBE)の分解による p−イソブチルスチレン(PBS)およびイソ
ブチルベンゼン(IBB)の製造 実験 No.11 蒸留冷却装置、攪拌装置およびガス導入装置を
取付けた容量500mlの反応器に、実験No.1で得た
BBE148g(0.5モル)および触媒として珪タング
ステン酸50g(0.02モル)を仕込み、280℃まで
加熱して分解させた。温度が200℃を越えた時点
で、ガス導入装置から水素を1/分の速度で流
し、分解生成物と共に蒸留冷却装置に導き、冷却
し分解生成物を捕集した。分解生成物の留出が認
められなくなるまで分解操作を行なつた。 留出物をGLC分析した結果、PBSの二重結合
が水素化された形のp−イソブチルエチルベンゼ
ン(PBE)7%、IBB47%、PBS39%および原
料のBBE6%であつた。 各成分を分離し、MASS、IR、NMRで確認し
たところ、IBBおよびBBEは共に原料に用いた
ものと全く同一であり、イソブチル基の異性化等
副反応は生じていないことを確認できた。 また、PBE、PBSについても、ブチル基はイ
ソブチル基であり、その置換位置はp−位であつ
た。 実験No.12〜14および比較実験No.7 実験No.11に準じて、触媒を変えて接触分解反応
を実施した。その結果を表4に示す。
【表】 実験 No.15 合成シリカ・アルミナ系のFCC−HA触媒(触
媒化成工業(株)製)を粒径0.5mm〜1mmに調整し、
内径10mm、長さ60cmのステンレス管に5ml充填し
た。実験No.1で得たBBEを5ml/hr、水素200
ml/minおよび水30ml/hrを、予熱管を経て温度
450℃で触媒層に通し分解させた。分解物は氷冷
し、気液を分離した後、有機層についてGLC分
析により分解率および選択率を確認した。 分解物の組成はIBB30wt%、PBE6wt%、
PBS26wt%、BBE37wt%で、不明分1wt%と高
い選択性で分解されていることが確認できた。ま
た各成分について構造分析を実験No.11の場合と同
様に行い、イソブチル基が異性化されていないこ
と、および分解生成物のp−位選択性が高いこと
を確認した。 実験 No.16〜25 FCC−HA触媒の代りに、各種の固体酸につい
て、実験No.15と同様に、実験No.1で得たBBEを
接触分解した。その結果を表5に示す。
【表】 [非対称ジアリールアルカンの合成と分解] 参考実験 No.1 非対称ジアリールアルカンの合成 IBB670g(5モル)と95%硫酸100gとを3
の攪拌機付きフラスコに入れ、氷冷し温度10℃ま
で冷却した。温度10℃に保持してIBB134g(1
モル)とスチレン104g(1モル)り混合物を4
時間で滴加した。滴加終了後、さらに1時間攪拌
して反応を終了した。硫酸層を分離除去した後、
中和水洗し、3mmHgの減圧で蒸留し、留出温度
145〜160℃の留分である1−(p−イソブチルフ
エニル)−1−フエニルエタン(PBPE)129gを
得た。 参考実験 No.2 参考実験No.1と同様にして、スチレンの代りに
p−メチルスチレン118g(1モル)を用いて、
留出温度150〜165℃の留分である1−(p−イソ
ブチルフエニル)−1−(p−トリル)エタン
(PBTE)80gを得た。 比較実験 No.8 参考実験No.1および2で合成したPBPEと
PBTEとを実験No.15と同様にして接触分解させ
た。いずれの場合も重量分解率は55〜60%であつ
た。 しかし、下の化学式で示すように、Aにおける
分解とBにおける分解との比がA/B=9〜8で
あり、目的物のPBSよりも、Aにおける分解、
すなわち原料であるスチレンまたはp−メチルス
チレンにもどる方向で圧倒的に分解した。 また、分解生成物の組成はPBPEの場合は以下
の通りであつた。 wt% ベンゼン 2 エチルベンゼン 2 スチレン 17 IBB 20 PBE 1 PBS 2 PBPE 55 以上の結果から、PBSへの分解効率が悪いと
共に、原料であるIBBを再使用するためには、複
雑な精製工程を経る必要があることが解る。 比較実験 No.9 下記の物質を用いて比較実験を行つた。 使用物質: 1,1−ビス(p−n−ブチルフエニル)エタ
ン(以下「NBE」という) 1,1−ビス(p−sec−ブチルフエニル)エ
タン(以下「SBE」という) 1,1−ビス(p−tert−ブチルフエニル)エ
タン(以下「TBE」という) 実験方法: 実験 A 出発原料として、n−ブチルベンゼン(以下
「NBB」という)、sec−ブチルベンゼン(以下
「SBB」という)およびtert−ブチルベンゼン
(以下「TBB」という)を用い。実験No.1と同様
にして、それぞれアセトアルデヒドと縮合させ
た。但しTBBの場合には、反応混合物の凍結を
防止するために、44g(1モル)のアセトアルデ
ヒドと402g(3モル)のTBBとの混合物を滴下
して反応させた。 その結果、表1に示す通り、それぞれNBEを
主とするNBE留分、SBEと主とするSBE留分お
よびTBEを主とするTBE留分が得られた。但
し、これらの留分は位置異性体であるo−体およ
びp−体を4〜9重量%含んでいた。
【表】 ンから再結晶させた後測
定した。
実験 B 実験Aで得たNBE留分、SBE留分およびTBE
留分を用いて、実験No.15と同様にしてそれぞれ分
解した。結果を表2に示す。
【表】
【表】 上記の結果から解るように、イソブチル基以外
のC4基を有する物質を本発明の方法により分解
しても、分解生成物中には痕跡量のp−イソブチ
ルスチレンも検出されず、また対応するp−ブチ
ルスチレンも高純度のものではなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法のフローシートを示す。 1……反応槽、2……静置槽、3……中和槽、
4……蒸留塔、5……分解槽、6……蒸留塔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 工程()において、イソブチルベンゼンと
    アセトアルデヒドとを、反応系中のアセトアルデ
    ヒドの濃度を1重量%以下に保持しながら反応温
    度40℃以下で硫酸触媒の存在下に反応させて1,
    1−ビス(p−イソブチルフエニル)エタンを得
    て、次に工程()において、プロトン酸およ
    び/または固体酸触媒の存在下に、200〜650℃で
    接触分解することにより、p−イソブチルスチレ
    ンとイソブチルベンゼンを得て、イソブチルベン
    ゼンの少なくとも一部は前記工程()に戻して
    再使用することを特徴とするp−イソブチルスチ
    レンの製造方法。
JP14659384A 1984-07-14 1984-07-14 p−イソブチルスチレンの製造方法 Granted JPS6124527A (ja)

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JPS5630929A (en) * 1979-08-21 1981-03-28 Sumitomo Chem Co Ltd Production of styrene or benzen nucleus-substituted styrene
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