JPH04316544A - シクロヘキシルアミン誘導体及びその製造方法 - Google Patents

シクロヘキシルアミン誘導体及びその製造方法

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JPH04316544A
JPH04316544A JP4023193A JP2319392A JPH04316544A JP H04316544 A JPH04316544 A JP H04316544A JP 4023193 A JP4023193 A JP 4023193A JP 2319392 A JP2319392 A JP 2319392A JP H04316544 A JPH04316544 A JP H04316544A
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JP
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formula
compound
group
general formula
liquid crystal
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Application number
JP4023193A
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English (en)
Inventor
Ayako Kurotaki
黒滝 綾子
Takeo Watanabe
岳男 渡辺
Osami Inoue
長三 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、新規な液晶を呈する
化合物、その製造法及びこれら化合物を使用した液晶素
子を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶化合物として数多く知られているも
のに、ネマチック液晶と呼ばれているものがある。この
ものは、現在液晶表示装置に使用される化合物または組
成物の主流をなしているけれども、短所の一つに応答速
度が遅く、数msecのオーダーの応答速度しか得られ
ないという問題があり、そのため表示の大型化に対して
限界に近づいていると言われている。
【0003】このような従来型の液晶表示素子の欠点を
改善するものとして、双安定性を有する液晶の使用がク
ラーク及びラガウェルにより提案されている(特開昭5
6−107216号)。この双安定性を有する液晶は、
強誘電性液晶と呼ばれ、高速応答性とメモリ性が得られ
ることが注目され、特に近年においてその実用化の検討
が活発であり、実用強誘電性液晶物質の開発が盛んに行
われている。
【0004】一般に強誘電性液晶は、光学活性部位を有
する化合物で、かつその分子長軸が層の法線方向からチ
ルトした分子配向を有する一連のスメクチック相におい
て発現される。中でもキラルスメクチックC(以下SC
*と略記する。)相は、比較的低電圧動作性のため実用
上優れた性質を有している。
【0005】このように強誘電性液晶は、自発分極を有
するために非常に速い応答速度を有する上に、メモリ性
のある双安定状態を発現させることができ、更に視野角
が優れていることから、大容量大画面のディスプレイ用
材料として適している。
【0006】このような強誘電性液晶として1975年
、R.B.Meyerらにより合成された4−(4−n
−デシルオキシベンジリデンアミノ)桂皮酸−2−メチ
ルブチルエステル(以下DOBAMBCと略記する。)
が知られている(J.Physique  36  L
−69(1975))。
【0007】このDOBAMBCは、シッフベースを構
造内に含むため、その化学的安定性に難がある。そこで
強誘電性液晶材料として、物理的、化学的に安定な種々
の化合物が探索され、現在、4−(4−n−アルキルオ
キシフェニル)−1−カルボン酸−2−メチルブチルエ
ステル(以下CNと略記する。)を始めとするエステル
系化合物の探索にその主力が移ってきている。しかし、
このCNを始めとするエステル系化合物はSc*相を示
さないか、示したとしてもそのSc*相を示す温度範囲
が狭く、しかも液晶を加熱、冷却したときで異なる相系
列を示すモノトロピック液晶であるため、実用に耐える
ものは少ない(Liquid  Crystals  
and  Ordered  Fluids  4(1
984))。
【0008】一方、ヘテロ原子を含む強誘電性液晶化合
物は数多く知られているが、窒素原子を含む化合物とし
ては、ピリミジン環などのヘテロ環として含むもの(特
開昭61−22072,24576,129170号)
、及びDOBAMBCを始めとしたシッフ塩基などを結
合基として含むものが知られている。
【0009】結合基として窒素原子を含む化合物のうち
、シッフ塩基は先に述べたように化学的安定性に難があ
る。また、アミド結合を含む化合物は一般に融点が高く
、液晶性を示しにくいため有効とは言えなかった。
【0010】アミンの形で窒素原子を導入した液晶の例
としては、まずアルキル鎖中にトラネキサム酸を原料と
してアミンを導入し、安価で広い液晶温度範囲を示す液
晶化合物を提供した例がある(特開平3−218338
号、特願平2−149487号)。また、芳香族アミン
として導入した例として、芳香族2級アミンを導入した
例がある(特開昭63−2961号、特開平2−537
56号)。
【0011】しかし、これらの化合物は液晶性を示す温
度範囲が適当でない、あるいは高温で示す例が開示され
ているだけで、実用段階にはまだ至っていない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は化学的に安定
で、かつ広い温度範囲で液晶性を示す新規なシクロヘキ
シルアミン誘導体を提供することを目的とする。
【0013】更に、アルキル基の種類の変更が容易なN
,N−ジ置換シクロヘキシル誘導体を中間体とした新規
な液晶化合物の製造方法の開発を目的とする。また、ア
ルキル基の種類及び長さ及びエステル基の種類を容易に
変更でき、液晶状態において発現する液晶相の種類や温
度範囲の制御が可能な液晶化合物、及びそれを少なくと
も1種類配合成分として含有する液晶組成物を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明ではN,N−ジ置
換アミン誘導体を中間体として、これにビフェニル誘導
体を反応させエステル化を行うことにより、広範囲にわ
たる温度範囲で安定した液晶性を示す化合物を合成する
ことに成功した。
【0015】即ち、本発明は一般式(I)
【化8】 (式中R1 、R3 は炭素数1〜18の直鎖または分
岐鎖のアルキル基であってハロゲンを含んでいても良い
。R2 は水素、メチル基またはエチル基、XはCOO
またはOCO、mは0または1を表す。)で表される化
合物を提供するものである。この化合物はそのR1 、
R2 、R3 、m、Xの値の組み合わせを変えること
によってさまざまな液晶性を示す化合物を得ることが可
能になった。
【0016】本発明のシクロヘキシルアミン誘導体は、
シクロヘキサン環を隣接したN,N−ジ置換アミン誘導
体部分、
【化9】 とビフェニル誘導体部分
【化10】 の2つに分けられ、この2つがXで表されるエステル結
合により結びついている。
【0017】R1 、R3 について言えば、炭素数1
〜18は直鎖または分岐鎖のアルキル基であって、その
一部がハロゲン置換されたものも含み、好ましくは炭素
数3〜8である。R1 、R3 の具体例としては、2
−オクチル基、2−クロルプロピル基、直鎖アルキル基
の他に2−メチルブチル基などが挙げられ、光学活性な
(S)−2−メチルブチル基は安価に入手できる点で好
ましい。
【0018】またR1 、R3 に光学活性基を導入し
たときは、この誘導体は強誘電性液晶を示すようになる
【0019】R2 は水素、メチル基またはエチル基で
ある。メチル基において好ましい結果が得られ、エチル
基の場合も同様の効果が得られる。R2 の炭素数が3
以上となると液晶性が低下し好ましくない。
【0020】XはCOOまたはOCOを表し、XがCO
Oのときはネマチック性が増し、XがOCOのときはス
メクチック性が増す傾向が見られる。
【0021】mは0または1を表すが、mが1のときは
0のときに比べて低融点化の傾向があり、実用化の点で
好ましい。
【0022】本発明の化合物は、次の製造方法に従って
製造することができる。まず一般式(I)において、X
で表されるエステル結合がCOOであるか、またはOC
Oであるかによって製造方法が異なる。X=COO(一
般式(Ia)で表される)の場合は、3級アミン誘導体
部分のシクロヘキシル基の4位にカルボキシル基がつい
たもの(一般式(II)で表される。)と、ビフェニル
誘導体のビフェニル基の4位に水酸基がついたもの(一
般式(III) で表される。)を反応させる。X=O
CO(一般式Ibで表される。)の場合は、上述のカル
ボキシル基と水酸基が入れ替わった化合物(一般式(I
V)、(V)で表される)を同様に反応させることによ
り得られる。
【0023】即ち、XがCOOで表される化合物の場合
は一般式(II)
【化11】 で表される化合物またはその塩と、一般式(III)

化12】 で表される化合物とをエステル化することにより、一般
式(Ia)
【化13】 (式中R1 、R3 は炭素数1〜18の直鎖または分
岐鎖のアルキル基であってハロゲンを含んでいても良い
。R2 は水素、メチル基またはエチル基、mは0また
は1を表す。)で表される化合物を得る。
【0024】またXがOCOで表される化合物の場合は
一般式(IV)
【化14】 で表される化合物またはその塩と、一般式(V)
【化1
5】 で表される化合物またはその反応性誘導体によりエステ
ル化することにより一般式(Ib)
【化16】 で表される化合物を得ることができる。
【0025】エステル化は、ジシクロヘキシルカルボジ
イミド(以下DCCと略す)あるいは塩化チオニルを用
いて行う。
【0026】一般式(II)及び(IV)で表される3
級アミン中間体は、各々相当するシクロヘキシルアミン
の活性水素に保護基を付けた後、R1 、R2 に相当
するアルキル基を持ったハロゲン化アルキルを水素化ナ
トリウムなどの塩基を用いてN−アルキル化することに
より得ることができる。
【0027】即ち、一般式(II)で表される化合物は
、市販の4−アミノシクロヘキシルカルボン酸またはそ
の塩のシス・トランス混合物から、既知の方法(特開昭
57−122062号)を用いてトランス体のみを単離
し、アミンの保護基としてt−ブチルオキシカルボニル
基などを導入し、R2 に相当するハロゲン化アルキル
でN−アルキル化を行い、同時にエステル化することで
カルボキシル基の保護基を形成することができる(図1
(A)参照)。次いで塩酸で脱保護し、R1 に相当す
るハロゲン化アルキルでN−アルキル化し、最後にエス
テルを加水分解して化合物(II)を得ることができる
(図1(B)参照)。
【0028】(IV) で示される化合物は、市販のト
ランス−4−ヒドロキシシクロヘキシルアミンまたはそ
の塩を用いて、(II)の場合と同様にまずアミンの保
護基としてt−ブチルオキシカルボニル基などを導入し
、次に水酸基の保護基としてベンジル基またはトシル基
などを導入する。R2 に相当するハロゲン化アルキル
でN−アルキル化を行い、塩酸でアミン側の脱保護の後
にR1 に相当するハロゲン化アルキルでN−アルキル
化し、最後に水酸基の脱保護を行うことにより得ること
ができる。
【0029】図1、図2にシクロヘキシルアミン中間体
(II)、(IV)を経由した一般式(Ia)、(Ib
)で表される化合物の反応ルートを示す。
【0030】上述した方法にて製造した化合物は、カラ
ムクロマトグラフィー及び再結晶にて精製する。
【0031】一般式(III) で表される化合物は特
開平3−218338号に示された方法と同様にして得
ることができる。また一般式(V)で表される化合物は
市販のものを用いることが可能である。
【0032】
【作用】本発明における一般式(I)
【化17】 (式中R1 、R3 は炭素数1〜18の直鎖または分
岐鎖のアルキル基であってハロゲンを含んでいても良い
。R2 は水素、メチル基またはエチル基、XはCOO
またはOCO、mは0または1を表す。)で表される化
合物は低融点でかつ非常に安定な液晶性を示すシクロヘ
キシルアミン誘導体である。
【0033】シクロヘキサン環とアミノ基を組み合わせ
ることで安定な液晶性を示すことは、アミノ基が分子の
分極を促し、液晶配列を取り易くしているためと推定さ
れる。
【0034】またアミノ基がシクロヘキサン環と隣接し
ているため、3級アミン部位が固定されることにより、
更に液晶の熱安定性が増している。
【0035】このように分子内にアミノ基を有する化合
物は、強い分子間水素結合を持つアミド結合などと異な
り液晶性を向上させる効果を持つことが分かった。
【0036】更に窒素原子の近傍に不斉炭素を導入する
ことによって、安定かつ広い温度範囲で強誘電性を発現
させる効果がある。
【0037】本発明の化合物はすでに知られている強誘
電性液晶と配合して強誘電性を示す温度領域を上下に広
げたり、応答性を改善したりすることができ、また光学
活性な化合物の場合、光学活性でない液晶に配合して強
誘電性を持たせたりすることができる。
【0038】本発明の化合物は、上記理由により応答性
、メモリ性に優れた液晶表示素子の一成分としての利用
可能性を有する新規なシクロヘキシルアミン誘導体であ
る。
【0039】
【実施例】以下、実施例により本発明の化合物について
更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により
限定されるものではない。
【0040】以下、Cry、N、Ch、SA 、SC 
、Sc*、Iso相はそれぞれ結晶、ネマチック相、コ
レステリック相、スメクチックA相、スメクチックC相
、キラルスメクチックC相、等方性液体を示し、SX 
はスメクチック相の高次構造を示す。
【0041】本発明の化合物の精製はシリカゲルクロマ
トグラフィーおよびアルコール、ヘキサン等による再結
晶にて行った。
【0042】以下に示す相転移点の測定値は、物質の純
度により若干の影響を受けることもある。
【0043】(実施例1)4−[N−メチル−N−n−
プロピルアミノ]シクロヘキサンカルボン酸4”−n−
ペンチルオキシカルボニル−4’−ビフェニルエステル
の合成
【0044】(1−1)  4−(N−t−ブチルオキ
シカルボニルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸の合成
市販の4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸シス
・トランス混合物を用い、既知の手法(特開昭57−1
22062号)を適用してトランス体を単離した。  
得られたトランス−4−アミノシクロヘキサンカルボン
酸3.1gをジオキサン−水(2:1)60mlに溶解
し、氷冷下で1M−NaOH水溶液21.4mlとジ−
t−ブチルジカーボネーチ4.68gをジオキサン(5
.0ml)溶液を10分間かけて滴下した。室温に戻し
2.5時間撹拌した後、反応液を外温50〜60℃の水
溶上でおよそ1/3に減圧濃縮し、氷冷下1N塩酸およ
そ40ml滴下し、pH3〜4に調整した。酢酸エチル
(40ml×3)で抽出し、有機層を精製水(30ml
)、飽和食塩水(30ml)で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。えられた粗結晶
をイソプロピルエーテルで洗浄した後、酢酸エチルから
再結晶することにより無色粉末の4−(N−t−ブチル
オキシカルボニルアミノシクロヘキサンカルボン酸3.
3g(収率63%)を得た。
【0045】(1−2)  4−(N−t−ブチルオキ
シカルボニル−N−メチルアミノ)シクロヘキサンカル
ボン酸メチルエステルの合成 (1−1)で得た化合物3.3gとヨウ化メチル6.7
mlをジメチルホルムアミド(40ml)に溶解し、氷
冷下ゆっくり撹拌しながら60%水素化ナトリウム1.
6gを少しずつ加えた。室温に戻し、一晩撹拌を続けた
後エチルエーテル80mlで希釈し、氷冷下精製水5m
lを滴下した。有機層を精製水(20ml×3)、飽和
炭酸水素ナトリウム(20ml)、飽和食塩水(20m
l)で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶
媒を減圧留去することにより黄色油状の粗4−(N−t
−ブチルオキシカルボニル−N−メチルアミノ)シクロ
ヘキサンカルボン酸メチルエステル3.6g(収率10
0%)を得た。
【0046】(1−3)  4−(N−メチル−N−n
−プロピルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸メチルエ
ステルの合成 (1−2)で得た化合物3.6gを氷冷下4N−塩化水
素−酢酸エチル溶液(12ml)を加え、1時間撹拌し
た後、生じた結晶を濾取し、4−(N−メチルアミノ)
シクロヘキサンカルボン酸メチルエステル塩酸塩2.6
g(収率94%)を得た。得られた結晶2.6gをジメ
チルホルムアミド30mlに溶解し、氷冷下トリエチル
アミン1.7ml、プロピルブロミド1.7gを加えた
。60%水素化ナトリウム0.55gを少しずつ加え、
80℃で1〜2時間加温した。冷却後、エチルエーテル
80mlで希釈し、精製水5mlをゆっくりと滴下した
。有機層を精製水(20ml)、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液(20ml)、飽和食塩水(20ml)で順次
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留
去した。得られた黄色油状物を80gのシリカゲルを用
いてカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘ
キサン(1:6)の留分から無色油状の4−(N−メチ
ル−N−プロピルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸メ
チルエステル1.94g(収率73%)を得た。
【0047】(1−4)4−(N−メチル−N−n−プ
ロピルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸塩酸塩の合成
(1−3)で得た化合物1.94gを6N塩酸(15m
l)に溶解し、50℃で6時間撹拌した。溶媒を減圧留
去したのち、イソプロパノール−エーテルから再結晶し
、無色粉末4−(N−メチル−N−プロピルアミノ)シ
クロヘキサンカルボン酸塩酸塩1.7g(収率80%)
を得た。
【0048】(1−5)  標記化合物の合成(1−4
)で得た化合物200mgと、常法により得られた4−
ヒドロキシ−4’−ペンチルオキシビフェニル261m
gをジクロロメタン4mlに溶解し、ジシクロヘキシル
カルボジイミド210mgと4−ピロリジノピリジン6
3mgを加え、室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧留去し
、酢酸エチル20mgを加えてしばらく撹拌後濾過した
。得られた結晶を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液30m
lに溶解し、不溶物を除いた後、酢酸エチル(20ml
×3)で抽出した。有機層を飽和食塩水(20ml)で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を減圧留去
した。得られた粗結晶をヘキサンから2回再結晶して無
色粉末の標記化合物60mg(収率15%)を得た。得
られた化合物は  1 H−NMR、IRでその構造を
確認した。結果は表2に示す。次にこの物質の相転移温
度を測定した結果を表1に示す。相転移温度は偏光顕微
鏡による目視観察と示差走査熱量計を併用して判定した
【0049】(実施例2〜3)一般式(I)において、
XがCOO、R1、R2 、R3 、mがそれぞれ表1
に示す基である実施例2〜3の化合物を実施例1と同様
にそれぞれ合成した。得られた化合物はそれぞれ 1H
−NMR及びIRでその構造を確認した。結果は表2に
示す。 これらの化合物について実施例1に示した方法で相転移
温度を測定した結果を表1に示す。
【0050】(実施例4)4−オクチルオキシ−4’−
ビフェニルカルボン酸 トランス−4−[N−(S)−2−メチルブチル−N−
メチルアミノ]シクロヘキシルエステルの合成
【005
1】(4−1)  トランス−4−N−t−ブトキシカ
ルボニルアミノシクロヘキサノールの合成市販のトラン
ス−4−アミノシクロヘキサノール塩酸塩4.7gをジ
オキサン−水(2:1)90mlに溶解し、氷冷下1モ
ル水酸化ナトリウム水溶液60mlとジ−t−ブチルジ
カーボネート7.9gを10分間を要して滴下した。室
温に戻し、2hr撹拌した後、反応液を外温50〜60
℃の水溶上でおよそ1/3に減圧濃縮し、酢酸エチル(
30ml×3)で抽出した。有機層を精製水(30ml
)、飽和食塩水(30ml)で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた粗結晶
を酢酸エチルで再結晶することにより無色針状のトラン
ス−4−N−t−ブトキシカルボニルアミノシクロヘキ
サノール6.15g(収率95%)を得た。
【0052】(4−2)  トランス−4−N−t−ブ
トキシカルボニルアミノシクロヘキシルベンジルエーテ
ルの合成 60%水素化ナトリウム2.2gを氷冷下テトラヒドロ
フラン100mlに懸濁し、(4−1)で得た化合物5
.4gを加えた。ベンジルブロミド3.3mlを滴下後
、徐々に室温に戻し、更に50〜60℃で1hr加温し
た。冷却後、精製水10mlを加えてから減圧濃縮し、
ヘキサン200mlを加え、不溶の結晶を除いた後、有
機層の溶媒を減圧留去した。得られた粗結晶をヘキサン
から再結晶することにより、無色粉末状のトランス−4
−N−t−ブトキシカルボニルアミノシクロヘキシルベ
ンジルエーテル2.3g(収率35%)を得た。
【0053】(4−3)  トランス−4−[N−(S
)−2−メチルブチル−N−メチルアミノ]シクロヘキ
シルベンジルエーテル塩酸塩の合成 (4−2)で得た化合物3gとヨウ化メチル0.9ml
をジメチルホルムアミド30mlに溶解し、氷冷下60
%水素化ナトリウム520mgを少しずつ加えた。室温
に戻し、一晩反応させた後エチルエーテル50mlで希
釈し、氷冷下精製水5mlを滴下した。有機層を水洗後
溶媒を減圧留去することにより黄色油状の粗トランス−
4−(N−t−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ
)シクロヘキシルベンジルエーテル3.6gを得た。 得られた油状物3.6gに氷冷下4N塩酸−酢酸エチル
溶液8mlを加え、30分撹拌した後、生じた結晶を濾
取した。結晶をジクロロメタン30mlに溶解し、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液10mlで中和後、有機層の
溶媒を減圧留去して無色油状のトランス−4−N−メチ
ルアミノシクロヘキシルベンジルエーテル1.8g(収
率75%)を得た。得られた油状物1.8gをジメチル
ホルムアミド10mlに溶解し、氷冷下60%水素化ナ
トリウム485mgを加え、(s)−2−メチルブチル
ブロミド1.3mlを滴下し、60℃でおよそ3時間加
温した。冷却後エチルエーテル50mlで希釈し、精製
水5mlを滴下した。有機層を水洗した後、溶媒を減圧
留去した。得られた黄色油状物を50gのシリカゲルを
用いてカラムクロマトグラフィーに付し、2%メタノー
ル−ジクロロメタンの留分から無色油状のトランス−4
−(N−(S)−2−メチルブチル−N−メチルアミノ
)シクロヘキシルベンジルエーテル1.3g(収率57
%)を得た。更に塩化水素−酢酸エチル溶液を加えて塩
酸塩として単離した。
【0054】(4−4)  トランス−4−(N−(S
)−2−メチルブチル−N−メチルアミノ)シクロヘキ
サノールの合成 (4−3)で得られた化合物700mgをジクロロメタ
ン50mlに溶解し、ドライアイス−アセトン冷却槽で
冷却下、1M三臭化ホウ素−ジクロロメタン溶液を滴下
した。10分後、精製水を数滴加えた後、室温に戻し、
しばらく撹拌した。反応液を精製水20mlで3回抽出
し、水層を集めて50%NaOHでpH10〜11に調
整した。ジクロロメタン20mlで3回抽出し、抽出液
を集めて水洗後溶媒を留去して無色油状のトランス−4
−(N−(S)−2−メチルブチル−N−メチルアミノ
)シクロヘキサノール320mg(75%)を得た。
【0055】(4−5)  標記化合物の合成4−(4
’−オクチルオキシ)ビフェニルカルボン酸786mg
を四塩化炭素10mlに溶解し、塩化チオニル0.53
mlとジメチルホルムアミド1滴を加え、1時間加熱還
流した。溶媒を留去して酸クロリドを得た。 (4−4)で得られた化合物320mgをトルエン3m
lに溶解し、ピリジン0.6mlを加え、先に得られた
酸クロリドのトルエン溶液(2ml)を滴下した。3時
間加熱還流した後、冷却し、酢酸エチル10mlで希釈
した。反応液を精製水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
、飽和食塩水で順次洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、溶媒を減圧下で留去した。得られた粗結晶を30g
のシリカゲルを用いてカラムクロマトグラフィーに付し
、3%メタノール−ジクロロメタンの留分から標記化合
物を得、さらにメタノール約15mlから再結晶して無
色粉末晶141mgを得た。得られた化合物は  1 
H−NMRおよびIRでその構造を確認し、結果を表2
に示す。さらにこの化合物について実施例1に示した方
法で相転移温度を測定した結果を表1に示す。
【0056】(実施例5〜6)一般式(I)においてO
CO、R1 、R2 、R3 、mがそれぞれ表1に示
す基である実施例5〜6の化合物を実施例4と同様にそ
れぞれ合成した。得られた化合物はそれぞれ1H−NM
R及びIRでその構造を確認した。結果を表2に示す。 これらの化合物について実施例1に示した方法で相転移
温度を測定した結果を表1に示す。
【0057】(実施例7)実施例2及び4の化合物につ
いて、自発分極を測定し、表1に自発分極の値を併記し
た。自発分極の測定は以下の方法によった。
【0058】(自発分極の測定)化合物を加熱して等方
性液体とした後、ポリイミドを塗布し、ラビング処理を
施した透明電極付ガラス板からなる厚さ3.3μmのセ
ルに注入し、等方性液体の状態からゆるやかに降温し、
スメクチック相を配向させた。さらにこの状態から温度
を低下させ、Sc*相が発現する温度より10℃下がっ
た温度で三角波電圧印加法(Miyasato et 
al., Japanese Journal Of 
Applied Physics, Vol.22, 
No.10, p.L661,1983)により自発分
極値を測定した(印加電圧30Vp−p ,50Hz)
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】(実施例8〜11)実施例5で得られた化
合物に下記に示す光学活性な化合物A〜Dを表3に示す
割合で混合し、液晶組成物を調整した。実施例7で示し
たセルを用いて矩形波電圧(30VP−P ,50Hz
)を印加したところ、明瞭な明暗のスイッチングを示し
た。
【0062】
【化18】
【0063】
【化19】
【0064】
【化20】
【0065】
【化21】 その相転移温度と応答速度を表3に示す。
【0066】
【表3】
【0067】
【発明の効果】以上例示したように、本発明の化合物は
極めて広範な温度領域において強誘電性を呈する。従っ
て単独にあるいは他のネマチック、スメクチックあるい
は強誘電性液晶と適切に配合されて、実用温度領域にお
いて電気光学的効果を応用した液晶表示素子の材料とし
て、有用な新規な化合物を簡単に廉価に提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般式(Ia)で表される化合物の反応ルート
を示す。
【図2】一般式(Ib)で表される化合物の反応ルート
を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式(I) 【化1】 (式中R1 、R3 は炭素数1〜18の直鎖または分
    岐鎖のアルキル基であってハロゲンを含んでいても良い
    。R2 は水素、メチル基またはエチル基、XはCOO
    またはOCO、mは0または1を表す。)で表されるシ
    クロヘキシルアミン誘導体。
  2. 【請求項2】  一般式(II) 【化2】 (式中R1 は炭素数1〜18の直鎖または分岐鎖のア
    ルキル基であってハロゲンを含んでいても良い。R2 
    は水素、メチル基またはエチル基を表す。)で表される
    化合物またはその塩と、一般式(III) 【化3】 (式中R3 は炭素数1〜18の直鎖または分岐鎖のア
    ルキル基であってハロゲンを含んでいても良い。mは0
    または1を表す。)で表される化合物を反応させること
    を特徴とする一般式(Ia) 【化4】 (式中R1 、R3 は炭素数1〜18の直鎖または分
    岐鎖のアルキル基であってハロゲンを含んでいても良い
    。R2 は水素、メチル基またはエチル基、mは0また
    は1を表す。)で表されるシクロヘキシルアミン誘導体
    の製造方法。
  3. 【請求項3】  一般式(IV) 【化5】 (式中R1 は炭素数1〜18の直鎖または分岐鎖のア
    ルキル基であってハロゲンを含んでいても良い。R2 
    は水素、メチル基またはエチル基を表す。)で表される
    化合物またはその塩と、一般式(V) 【化6】 (式中R3 は炭素数1〜18の直鎖または分岐鎖のア
    ルキル基であってハロゲンを含んでいても良い。mは0
    または1を表す。)で表される化合物を反応させること
    を特徴とする一般式(Ib) 【化7】 (式中R1 、R3 は炭素数1〜18の直鎖または分
    岐鎖のアルキル基であってハロゲンを含んでいても良い
    。R2 は水素、メチル基またはエチル基、mは0また
    は1を表す。)で表されるシクロヘキシルアミン誘導体
    の製造方法。
  4. 【請求項4】  請求項1記載のシクロヘキシルアミン
    誘導体を少なくとも一種配合成分として含有する液晶組
    成物。
  5. 【請求項5】  請求項1記載のシクロヘキシルアミン
    誘導体または請求項4記載の液晶組成物の少なくとも一
    種を使用して構成された液晶素子。
JP4023193A 1991-01-14 1992-01-13 シクロヘキシルアミン誘導体及びその製造方法 Pending JPH04316544A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07300447A (ja) * 1994-03-11 1995-11-14 Dainippon Ink & Chem Inc トリフルオロメチルアミノ基を有する化合物、その中間体、その製造方法及びそれを含有する液晶組成物

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