JPH043170B2 - - Google Patents
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- JPH043170B2 JPH043170B2 JP63147619A JP14761988A JPH043170B2 JP H043170 B2 JPH043170 B2 JP H043170B2 JP 63147619 A JP63147619 A JP 63147619A JP 14761988 A JP14761988 A JP 14761988A JP H043170 B2 JPH043170 B2 JP H043170B2
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Landscapes
- Mushroom Cultivation (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明はヤナギマツタケの人工栽培においてな
される菌掻方法およびこの菌掻方法で用いられる
菌掻刃に関する。 (背景技術) きのこの人工栽培においては、培地に蔓延した
菌糸から子実体(キノコ)を発生させるため菌糸
に物理的変化もしくは刺激を与えることが行われ
ている。菌掻とは、エノキタケのようなオガクズ
等を培地材として用いた人工栽培でとくに瓶栽培
において、菌床面から種菌を除去し、同時に菌床
面の菌糸に切断等の物理的刺激を与えることによ
つて子実体(きのこ)の発生を促す操作である。 たとえば、エノキタケの瓶栽培においてなされ
る菌掻方法には、種菌除去と同時に培地の表層部
をある程度掻き取る「ブツカキ」と呼ばれる方
法、あるいは種菌を除去するだけで培地の表層部
は掻き取らず培地の表面をこするようにして菌糸
を刺激する「平掻き」と呼ばれる方法がある。 また、シロタモギタケの栽培においては、菌床
面の中央部に種菌を残し、残つた種菌から子実体
(きのこ)を発生させるように菌掻が行われてい
る。 一方、ヤナギマツタケは近年栽培が開始された
きのこで、現在まだ栽培方法が確立しておらず、
種々の栽培方法が試みられているものである。 本発明者はヤナギマツタケの栽培に関し、とく
に瓶栽培における好適な栽培方法について実験・
研究を行つた結果、ヤナギマツタケはその菌掻方
法によつて生育状況が大きく影響されること、及
び上記従来の「ブツカキ」等の菌掻方法による栽
培方法では収穫作業に不適であり、商品価値の面
で劣る等の問題点を見出した。 本発明は上記問題点を解消すべくなされたもの
であり、その目的とするところは、ヤナギマツタ
ケの人工栽培、とくに瓶栽培において、きのこの
形状がそろい、根元がまとまつて収穫作業等がし
やすいと同時に商品価値のたかいヤナギマツタケ
を得ることができるヤナギマツタケの菌掻方法お
よびこの菌掻方法で用いる菌掻刃を提供しようと
するものである。 (課題を解決するための手段) 本発明は上記目的を達成するため次の構成をそ
なえる。 すなわち、ヤナギマツタケの菌掻方法として
は、培地が充填された栽培瓶にヤナギマツタケの
種菌を接種し、培養を行つて菌糸が培地内に蔓延
した後、菌掻を行う際、菌床面の中央部分に対し
ては培地表面を露出させて発茸面に整え、この発
茸面の周辺部分に対しては培地の表層部分をも掻
き取つて菌掻することを特徴とし、また菌掻すべ
き栽培瓶の瓶口内に回転しながら前進されて種菌
あるいは培地を掻き取る菌掻刃において、前記菌
掻刃が、菌床面の中央部分に対応する部位が培地
表面を露出させるための平掻き用刃に形成され、
菌床面の周辺部分に対応する部位が培地の表層部
までを掻き取るブツカキ用刃に形成されているこ
とを特徴とする。また、平掻き用刃としてはワイ
ヤによつて構成されたもの、平板状部材によつて
構成されたもの、ブラシ状に形成されたもの、菌
床面に向けて付勢して設けられたもの、エアを用
いるもの等が使用できる。 (発明の概要) 本発明に係るヤナギマツタケの菌掻方法では、
菌掻の際に菌床面の中央部分では培地表面を露出
させることによつて発茸しやすい発茸面とし、発
茸面の周辺部分では培地の表層部分を掻き取るよ
うにして菌掻する。いいかえれば、菌床面の中央
部分では「平掻き」し、菌床面の周辺部分では
「ブツカキ」を行うようにする。 第1図aは本発明の菌掻方法を示す説明図であ
る。図で10は栽培瓶に充填された培地であり、
培地10の中央部には植菌孔12が上下方向にあ
けられている。種菌は瓶口から栽培瓶内に落とし
込むようにして接種されるが、図は菌掻によつて
種菌が除去された後の状態である。 図のように菌掻によつて菌床面14の周辺部は
培地の表層部分が掻き取られて中央部よりもやや
低く段差が形成され、菌床面14の中央部すなわ
ち植菌孔12の上部近傍は種菌のみが取り除かれ
て培地表面が露出している。 図中の破線14aは菌掻を行う前の培地表面位
置を示し、Aは菌床面の周辺で「ブツカキ」を行
つた部分、Bは菌床面中央部で「平掻き」した部
分を示す。 第1図bおよびcは第1図aに示す菌掻によつ
てきのこが生育する状態を示す説明図である。図
のようにこの菌掻方法によれば菌床面14の中央
部付近が発茸面となつてこの発茸面からまとまつ
て子実体16(きのこ)が発生し、生育したきの
こは根元が株状にまとまると同時に大きく生長し
生育状態も良好となる。 なお、この菌掻方法では菌掻の際に菌床面に種
菌があるかないかは問題ではなく、菌床面の中央
部分に対しては培地表面を露出させ、周辺部分に
対しては培地の表層部分を掻き取るようにする。
したがつて、種菌接種によつて菌床面上に種菌が
残つているような場合は、当然菌床面の中央部分
に対しては種菌を除去して培地表面を露出させ、
周辺部分対しては種菌とともに培地の表層部分を
も掻き取る。 第2図、第3図、第4図はエノキタケ等のきの
こ栽培で従来なされている菌掻方法によつてヤナ
ギマツタケを生育させた場合を比較例として示す
ものである。 第2図は培地表層部分を掻き取らずに種菌を除
去する「平掻き」による方法であつて、この場合
は第2図bに示すように菌床面14全体から子実
体16が発生するため根元部分のまとまりが悪く
なる。この結果きのこを収穫した際、根元がばら
けてしまい取り扱いにくくなる。 第3図は「ブツカキ」による方法で、この場合
は培地の表層部分を掻き取つてしまうため、きの
この発生が貧弱となり、全体的に収量が劣る。そ
して、条件がよい場合は第3図bのように菌床面
14全体から一様に発生するが「平掻き」と同様
に根元がばらけてしまい、また菌床面14が乾燥
したような場合は第3図cのように中央部の植菌
孔12付近からのみ発生し、植菌孔12内に根が
深くはいつて取り扱いにくくなる。 また、第4図はシロタモギタケ式の菌掻方法に
よるもので、菌床面の中央部に種菌18を残して
菌掻を行つたものである。ヤナギマツタケは培養
温度が比較的高いので種菌18は乾燥しがちであ
り、このような菌掻ではきのこは種菌18の周囲
の菌床面14からしか発生しない。 また、第5図は菌掻をせずに種菌18を接種し
たままの状態できのこを発生させたものである。
この場合もきのこの発生は活発でなく、種菌18
の表面からわずかに発生したり、種菌18のわき
から発生するような状態となる。 上記従来例に比較して本発明の方法では、菌床
面の中央部は培地表面が露出されただけであるの
で、培地表層部分まで掻き取られた周辺部分に比
べて子実体原基が早く形成される。原基が形成さ
れると菌糸に含有されている栄養分は原基に集中
し子実体を発生させやすくなる。この結果、中央
部付近が発茸面となつてこの発茸面から株状に子
実体が発生し、適度な大きさ、および本数で生育
する。これにより、収穫作業が容易となるととも
に商品価値の高いきのこが得られる。 なお、本発明に係る菌掻方法では菌床面の中央
部すなわち植菌孔付近では培地表層を露出させ、
菌床面の周辺部では培地表層を掻き取るようにす
るから、この菌掻で用いる菌掻刃は、植菌孔付近
の菌床面に対しては柔らかく押圧して培地表層を
掻き取らないように作用し、周辺部の培地表面に
対しては培地表層を削り取るように作用するもの
が好適に使用される。 (実施例) 以下、ヤナギマツタケについて本発明の菌掻方
法によつて菌掻を行つたものと、従来の「平掻
き」によるもの、および菌掻を行わないものにつ
いての実験例について説明する。 800c.c.ポリプロピレン瓶に鋸屑培地を詰め、ヤ
ナギマツタケ種菌を接種し、A、B、Cの3区に
分ける。これらを同一の方法で培養して菌糸が培
地内に蔓延した後、A区には本発明の方法による
菌掻を行い、B区には従来の「平掻き」による菌
掻を行い、C区には菌掻をせず種菌を菌床面に残
したまま子実体(きのこ)を発生させた。 各々について子実体(きのこ)の本数、大き
さ、揃い、生育日数、根元のまとまりを調べた。
結果を表1に示す。
される菌掻方法およびこの菌掻方法で用いられる
菌掻刃に関する。 (背景技術) きのこの人工栽培においては、培地に蔓延した
菌糸から子実体(キノコ)を発生させるため菌糸
に物理的変化もしくは刺激を与えることが行われ
ている。菌掻とは、エノキタケのようなオガクズ
等を培地材として用いた人工栽培でとくに瓶栽培
において、菌床面から種菌を除去し、同時に菌床
面の菌糸に切断等の物理的刺激を与えることによ
つて子実体(きのこ)の発生を促す操作である。 たとえば、エノキタケの瓶栽培においてなされ
る菌掻方法には、種菌除去と同時に培地の表層部
をある程度掻き取る「ブツカキ」と呼ばれる方
法、あるいは種菌を除去するだけで培地の表層部
は掻き取らず培地の表面をこするようにして菌糸
を刺激する「平掻き」と呼ばれる方法がある。 また、シロタモギタケの栽培においては、菌床
面の中央部に種菌を残し、残つた種菌から子実体
(きのこ)を発生させるように菌掻が行われてい
る。 一方、ヤナギマツタケは近年栽培が開始された
きのこで、現在まだ栽培方法が確立しておらず、
種々の栽培方法が試みられているものである。 本発明者はヤナギマツタケの栽培に関し、とく
に瓶栽培における好適な栽培方法について実験・
研究を行つた結果、ヤナギマツタケはその菌掻方
法によつて生育状況が大きく影響されること、及
び上記従来の「ブツカキ」等の菌掻方法による栽
培方法では収穫作業に不適であり、商品価値の面
で劣る等の問題点を見出した。 本発明は上記問題点を解消すべくなされたもの
であり、その目的とするところは、ヤナギマツタ
ケの人工栽培、とくに瓶栽培において、きのこの
形状がそろい、根元がまとまつて収穫作業等がし
やすいと同時に商品価値のたかいヤナギマツタケ
を得ることができるヤナギマツタケの菌掻方法お
よびこの菌掻方法で用いる菌掻刃を提供しようと
するものである。 (課題を解決するための手段) 本発明は上記目的を達成するため次の構成をそ
なえる。 すなわち、ヤナギマツタケの菌掻方法として
は、培地が充填された栽培瓶にヤナギマツタケの
種菌を接種し、培養を行つて菌糸が培地内に蔓延
した後、菌掻を行う際、菌床面の中央部分に対し
ては培地表面を露出させて発茸面に整え、この発
茸面の周辺部分に対しては培地の表層部分をも掻
き取つて菌掻することを特徴とし、また菌掻すべ
き栽培瓶の瓶口内に回転しながら前進されて種菌
あるいは培地を掻き取る菌掻刃において、前記菌
掻刃が、菌床面の中央部分に対応する部位が培地
表面を露出させるための平掻き用刃に形成され、
菌床面の周辺部分に対応する部位が培地の表層部
までを掻き取るブツカキ用刃に形成されているこ
とを特徴とする。また、平掻き用刃としてはワイ
ヤによつて構成されたもの、平板状部材によつて
構成されたもの、ブラシ状に形成されたもの、菌
床面に向けて付勢して設けられたもの、エアを用
いるもの等が使用できる。 (発明の概要) 本発明に係るヤナギマツタケの菌掻方法では、
菌掻の際に菌床面の中央部分では培地表面を露出
させることによつて発茸しやすい発茸面とし、発
茸面の周辺部分では培地の表層部分を掻き取るよ
うにして菌掻する。いいかえれば、菌床面の中央
部分では「平掻き」し、菌床面の周辺部分では
「ブツカキ」を行うようにする。 第1図aは本発明の菌掻方法を示す説明図であ
る。図で10は栽培瓶に充填された培地であり、
培地10の中央部には植菌孔12が上下方向にあ
けられている。種菌は瓶口から栽培瓶内に落とし
込むようにして接種されるが、図は菌掻によつて
種菌が除去された後の状態である。 図のように菌掻によつて菌床面14の周辺部は
培地の表層部分が掻き取られて中央部よりもやや
低く段差が形成され、菌床面14の中央部すなわ
ち植菌孔12の上部近傍は種菌のみが取り除かれ
て培地表面が露出している。 図中の破線14aは菌掻を行う前の培地表面位
置を示し、Aは菌床面の周辺で「ブツカキ」を行
つた部分、Bは菌床面中央部で「平掻き」した部
分を示す。 第1図bおよびcは第1図aに示す菌掻によつ
てきのこが生育する状態を示す説明図である。図
のようにこの菌掻方法によれば菌床面14の中央
部付近が発茸面となつてこの発茸面からまとまつ
て子実体16(きのこ)が発生し、生育したきの
こは根元が株状にまとまると同時に大きく生長し
生育状態も良好となる。 なお、この菌掻方法では菌掻の際に菌床面に種
菌があるかないかは問題ではなく、菌床面の中央
部分に対しては培地表面を露出させ、周辺部分に
対しては培地の表層部分を掻き取るようにする。
したがつて、種菌接種によつて菌床面上に種菌が
残つているような場合は、当然菌床面の中央部分
に対しては種菌を除去して培地表面を露出させ、
周辺部分対しては種菌とともに培地の表層部分を
も掻き取る。 第2図、第3図、第4図はエノキタケ等のきの
こ栽培で従来なされている菌掻方法によつてヤナ
ギマツタケを生育させた場合を比較例として示す
ものである。 第2図は培地表層部分を掻き取らずに種菌を除
去する「平掻き」による方法であつて、この場合
は第2図bに示すように菌床面14全体から子実
体16が発生するため根元部分のまとまりが悪く
なる。この結果きのこを収穫した際、根元がばら
けてしまい取り扱いにくくなる。 第3図は「ブツカキ」による方法で、この場合
は培地の表層部分を掻き取つてしまうため、きの
この発生が貧弱となり、全体的に収量が劣る。そ
して、条件がよい場合は第3図bのように菌床面
14全体から一様に発生するが「平掻き」と同様
に根元がばらけてしまい、また菌床面14が乾燥
したような場合は第3図cのように中央部の植菌
孔12付近からのみ発生し、植菌孔12内に根が
深くはいつて取り扱いにくくなる。 また、第4図はシロタモギタケ式の菌掻方法に
よるもので、菌床面の中央部に種菌18を残して
菌掻を行つたものである。ヤナギマツタケは培養
温度が比較的高いので種菌18は乾燥しがちであ
り、このような菌掻ではきのこは種菌18の周囲
の菌床面14からしか発生しない。 また、第5図は菌掻をせずに種菌18を接種し
たままの状態できのこを発生させたものである。
この場合もきのこの発生は活発でなく、種菌18
の表面からわずかに発生したり、種菌18のわき
から発生するような状態となる。 上記従来例に比較して本発明の方法では、菌床
面の中央部は培地表面が露出されただけであるの
で、培地表層部分まで掻き取られた周辺部分に比
べて子実体原基が早く形成される。原基が形成さ
れると菌糸に含有されている栄養分は原基に集中
し子実体を発生させやすくなる。この結果、中央
部付近が発茸面となつてこの発茸面から株状に子
実体が発生し、適度な大きさ、および本数で生育
する。これにより、収穫作業が容易となるととも
に商品価値の高いきのこが得られる。 なお、本発明に係る菌掻方法では菌床面の中央
部すなわち植菌孔付近では培地表層を露出させ、
菌床面の周辺部では培地表層を掻き取るようにす
るから、この菌掻で用いる菌掻刃は、植菌孔付近
の菌床面に対しては柔らかく押圧して培地表層を
掻き取らないように作用し、周辺部の培地表面に
対しては培地表層を削り取るように作用するもの
が好適に使用される。 (実施例) 以下、ヤナギマツタケについて本発明の菌掻方
法によつて菌掻を行つたものと、従来の「平掻
き」によるもの、および菌掻を行わないものにつ
いての実験例について説明する。 800c.c.ポリプロピレン瓶に鋸屑培地を詰め、ヤ
ナギマツタケ種菌を接種し、A、B、Cの3区に
分ける。これらを同一の方法で培養して菌糸が培
地内に蔓延した後、A区には本発明の方法による
菌掻を行い、B区には従来の「平掻き」による菌
掻を行い、C区には菌掻をせず種菌を菌床面に残
したまま子実体(きのこ)を発生させた。 各々について子実体(きのこ)の本数、大き
さ、揃い、生育日数、根元のまとまりを調べた。
結果を表1に示す。
【表】
表1からわかるように、菌掻をせずに種菌から
子実体(きのこ)を発生させた(C区)は、本
数、大きさともばらつきが大きく、従つて生育日
数も一定しなかつた。また、子実体(きのこ)が
種菌の各所から発生するため根元がまとまらな
い。 また、「平掻き」を行つたB区は子実体(きの
こ)の本数は多く揃いも良かつたが、子実体全部
に栄養が均等に配分されるため、子実体一本一本
の大きさが小さくなつた。また菌床面全体から子
実体(きのこ)が発生するが、ヤナギマツタケに
はエノキタケのような根元の融合がみられないた
めまとまりが悪くなつた。 これらに比べ、本発明による方法(A区)では
子実体(きのこ)の本数はB区に比べ減少する
が、その分一本一本の大きさが増し、よく揃う
上、菌床面の中央部にのみ子実体が密に発生する
ので根元のまとまりが良く、収穫時にも容易に根
元が分離することがないものが得られた。 このように、本発明の菌掻方法によれば、適度
な大きさ、本数になるとともに収穫作業に好適で
かつ商品価値の高い根元のまとまつたヤナギマツ
タケを生産することができる。 なお、第6図〜第13図に本発明に係る菌掻刃
の実施例を示す。第14図および第15図は従来
用いられている菌掻刃の例で第14図は「平掻
き」用に使用される菌掻刃、第15図は「ブツカ
キ」用に使用されているものである。 第6図〜第13図に示す菌掻刃はいずれも菌床
面の中央部に対応する部位に対して培地表面を露
出させるための平掻き用刃20と、菌床面の周辺
部分に対応する部位を「ブツカキ」して培地表層
部まで掻き取るブツカキ用刃22とが形成されて
いる。 第6図に示す菌掻刃は平掻き用刃20としてワ
イヤを用い、植菌孔に合わせて培地表面を好適に
露出させることができるように中央部で突出させ
て形成され、支持部材24の両端に対称に立設さ
れた平板状のブツカキ用刃22の先端にワイヤの
基部が固定されて成る。ブツカキ用刃22の菌床
面との接触部は培地を削り取る刃が形成されてい
る。 菌掻を行う際は瓶口を下方に向けて栽培瓶を支
持し、菌掻刃の中心線を回転軸線として菌掻刃を
回転させながら瓶口内に前進させ培地表面を露出
させ同時に培地の表層部分を掻き取る。この実施
例では平掻き用刃20をワイヤで形成しているの
で菌掻刃を回転させた際瓶口に種菌などが詰まら
ないで容易に菌掻することができる。 第7図に示す菌掻刃はワイヤで形成された平掻
き用刃20の基端をブツカキ用刃22の外周にス
プリング状に巻回し、平掻き用刃20を回転軸方
向に移動可能とし菌床面方向に付勢したものであ
る。第8図に示す例は支持部材24の中央部に立
設した支持棒26にスプリング状に形成した平掻
き用刃20を支持したものである。 第9図に示す例は平掻き用刃20として植菌孔
に向けて中央部を突出させた平板状部材を用いた
ものであり、第10図の例は平板状の平掻き用刃
20の後部にスプリング28を設けて前方に付勢
して設けたものである。第11図に示す例は平掻
き用刃20として前記平板状部材のかわりに菌床
面に向けて植立させたブラシを用いたもので、植
菌孔内に突入するように中央部が突出して形成さ
れている。 また、第12図に示す例は第8図に示す例と同
様に平掻き用刃20aを中央部が突出するスプリ
ング状に形成し支持棒26aに基部を固定して支
持するとともにスプリング状の平掻き用刃の中途
にブツカキ用刃22aを配設したものである。ブ
ツカキ用刃22aは回転軸線から偏位した位置に
設けられた菌床面の周辺部に当接して培地表層を
削り取るように作用する。 また、第13図に示す例はエアによつて種菌を
除去するように構成したもので、支持部材24の
中央にエア吹出し用のノズル30を設け、支持部
材24の両端にブツカキ用刃22を立設したもの
である。この菌掻刃の場合は中央部のノズル30
から圧縮空気を吐出させて菌床面の中央部の培地
を露出させ、菌床面の周辺部に対してはブツカキ
用刃22を当てて培地表層を掻き取るようにす
る。なお、エアをノズルから吐出させるかわりに
エアを吸引して培地表面を露出してもよい。 上記各実施例では全体形状が平板状の菌掻刃に
ついて示したが、周方向に配置する刃の数はとく
に限定されず、また回転軸線の少なくとも片側に
菌掻用刃が形成されていればよい。 以上、本発明について好適な実施例を挙げて
種々説明したが、本発明はこの実施例に限定され
るものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内
で多くの改変を施し得るのはもちろんのことであ
る。 (発明の効果) 本発明の菌掻方法によれば、上述したように、
株状に生育すると共に、適度な大きさおよび本数
のきのこが得られ、収穫作業、包装作業等が容易
に行えると同時に見栄えよく生育して商品価値の
高いヤナギマツタケを得ることができる。 また、本発明の菌掻刃によれば、ヤナギマツタ
ケの栽培に好適な菌掻を容易に行うことができる
等の著効を奏する。
子実体(きのこ)を発生させた(C区)は、本
数、大きさともばらつきが大きく、従つて生育日
数も一定しなかつた。また、子実体(きのこ)が
種菌の各所から発生するため根元がまとまらな
い。 また、「平掻き」を行つたB区は子実体(きの
こ)の本数は多く揃いも良かつたが、子実体全部
に栄養が均等に配分されるため、子実体一本一本
の大きさが小さくなつた。また菌床面全体から子
実体(きのこ)が発生するが、ヤナギマツタケに
はエノキタケのような根元の融合がみられないた
めまとまりが悪くなつた。 これらに比べ、本発明による方法(A区)では
子実体(きのこ)の本数はB区に比べ減少する
が、その分一本一本の大きさが増し、よく揃う
上、菌床面の中央部にのみ子実体が密に発生する
ので根元のまとまりが良く、収穫時にも容易に根
元が分離することがないものが得られた。 このように、本発明の菌掻方法によれば、適度
な大きさ、本数になるとともに収穫作業に好適で
かつ商品価値の高い根元のまとまつたヤナギマツ
タケを生産することができる。 なお、第6図〜第13図に本発明に係る菌掻刃
の実施例を示す。第14図および第15図は従来
用いられている菌掻刃の例で第14図は「平掻
き」用に使用される菌掻刃、第15図は「ブツカ
キ」用に使用されているものである。 第6図〜第13図に示す菌掻刃はいずれも菌床
面の中央部に対応する部位に対して培地表面を露
出させるための平掻き用刃20と、菌床面の周辺
部分に対応する部位を「ブツカキ」して培地表層
部まで掻き取るブツカキ用刃22とが形成されて
いる。 第6図に示す菌掻刃は平掻き用刃20としてワ
イヤを用い、植菌孔に合わせて培地表面を好適に
露出させることができるように中央部で突出させ
て形成され、支持部材24の両端に対称に立設さ
れた平板状のブツカキ用刃22の先端にワイヤの
基部が固定されて成る。ブツカキ用刃22の菌床
面との接触部は培地を削り取る刃が形成されてい
る。 菌掻を行う際は瓶口を下方に向けて栽培瓶を支
持し、菌掻刃の中心線を回転軸線として菌掻刃を
回転させながら瓶口内に前進させ培地表面を露出
させ同時に培地の表層部分を掻き取る。この実施
例では平掻き用刃20をワイヤで形成しているの
で菌掻刃を回転させた際瓶口に種菌などが詰まら
ないで容易に菌掻することができる。 第7図に示す菌掻刃はワイヤで形成された平掻
き用刃20の基端をブツカキ用刃22の外周にス
プリング状に巻回し、平掻き用刃20を回転軸方
向に移動可能とし菌床面方向に付勢したものであ
る。第8図に示す例は支持部材24の中央部に立
設した支持棒26にスプリング状に形成した平掻
き用刃20を支持したものである。 第9図に示す例は平掻き用刃20として植菌孔
に向けて中央部を突出させた平板状部材を用いた
ものであり、第10図の例は平板状の平掻き用刃
20の後部にスプリング28を設けて前方に付勢
して設けたものである。第11図に示す例は平掻
き用刃20として前記平板状部材のかわりに菌床
面に向けて植立させたブラシを用いたもので、植
菌孔内に突入するように中央部が突出して形成さ
れている。 また、第12図に示す例は第8図に示す例と同
様に平掻き用刃20aを中央部が突出するスプリ
ング状に形成し支持棒26aに基部を固定して支
持するとともにスプリング状の平掻き用刃の中途
にブツカキ用刃22aを配設したものである。ブ
ツカキ用刃22aは回転軸線から偏位した位置に
設けられた菌床面の周辺部に当接して培地表層を
削り取るように作用する。 また、第13図に示す例はエアによつて種菌を
除去するように構成したもので、支持部材24の
中央にエア吹出し用のノズル30を設け、支持部
材24の両端にブツカキ用刃22を立設したもの
である。この菌掻刃の場合は中央部のノズル30
から圧縮空気を吐出させて菌床面の中央部の培地
を露出させ、菌床面の周辺部に対してはブツカキ
用刃22を当てて培地表層を掻き取るようにす
る。なお、エアをノズルから吐出させるかわりに
エアを吸引して培地表面を露出してもよい。 上記各実施例では全体形状が平板状の菌掻刃に
ついて示したが、周方向に配置する刃の数はとく
に限定されず、また回転軸線の少なくとも片側に
菌掻用刃が形成されていればよい。 以上、本発明について好適な実施例を挙げて
種々説明したが、本発明はこの実施例に限定され
るものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内
で多くの改変を施し得るのはもちろんのことであ
る。 (発明の効果) 本発明の菌掻方法によれば、上述したように、
株状に生育すると共に、適度な大きさおよび本数
のきのこが得られ、収穫作業、包装作業等が容易
に行えると同時に見栄えよく生育して商品価値の
高いヤナギマツタケを得ることができる。 また、本発明の菌掻刃によれば、ヤナギマツタ
ケの栽培に好適な菌掻を容易に行うことができる
等の著効を奏する。
第1図a,b,cは本発明に係る菌掻方法およ
びこの菌掻方法による子実体の生育状態を示す説
明図、第2図、第3図および第4図は従来の菌掻
方法による場合第5図は菌掻を行わない場合での
子実体の生育状態を示す説明図、第6図〜第13
図は本発明に係る菌掻刃の実施例を示す斜視図、
第14図および第15図は菌掻刃の従来例を示す
斜視図である。 10…培地、12…植菌孔、14…菌床面、1
6…子実体、18…種菌、20…平掻き用刃、2
2…ブツカキ用刃。
びこの菌掻方法による子実体の生育状態を示す説
明図、第2図、第3図および第4図は従来の菌掻
方法による場合第5図は菌掻を行わない場合での
子実体の生育状態を示す説明図、第6図〜第13
図は本発明に係る菌掻刃の実施例を示す斜視図、
第14図および第15図は菌掻刃の従来例を示す
斜視図である。 10…培地、12…植菌孔、14…菌床面、1
6…子実体、18…種菌、20…平掻き用刃、2
2…ブツカキ用刃。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 培地が充填された栽培瓶にヤナギマツタケの
種菌を接種し、培養を行つて菌糸が培地内に蔓延
した後、菌掻を行う際、菌床面の中央部分に対し
ては培地表面を露出させて発茸面に整え、この発
茸面の周辺部分に対しては培地の表層部分をも掻
き取つて菌掻することを特徴とするヤナギマツタ
ケの菌掻方法。 2 菌掻すべき栽培瓶の瓶口内に回転しながら前
進されて種菌あるいは培地を掻き取る菌掻刃にお
いて、 前記菌掻刃が、菌床面の中央部分に対応する部
位が培地表面を露出させるための平掻き用刃に形
成され、菌床面の周辺部分に対応する部位が培地
の表層部までを掻き取るブツカキ用刃に形成され
ていることを特徴とするヤナギマツタケ栽培用の
菌掻刃。 3 平掻き用刃がワイヤによつて形成され、培地
の植菌孔内に突入すべく中央部が突出するように
湾曲して形成された請求項2記載の菌掻刃。 4 平掻き用刃が平板状部材によつて形成され培
地の植菌孔内に突入すべく中央部が突出して形成
された請求項2記載の菌掻刃。 5 平掻き用刃が菌床面に向けて植立されたブラ
シによつて形成され、培地の植菌孔内に突入すべ
く中央部が突出して形成された請求項2記載の菌
掻刃。 6 平掻き用刃が回転軸の軸線方向に前後動可能
に支持され、菌床面に向けて付勢して設けられた
請求項3、請求項4または請求項5記載の菌掻
刃。 7 菌掻すべき栽培瓶の瓶口内に回転しながら前
進されて種菌あるいは培地を掻き取る菌掻刃にお
いて、 前記菌掻刃が、菌床面の中央部分に対応する部
位がエアの吐出あるいはエアの吸引によつて培地
表面を露出するエア吸・吐出部に形成され、菌床
面の周辺部分に対応する部位が培地の表層部まで
を掻き取るブツカキ用刃に形成されていることを
特徴とするヤナギマツタケ栽培用の菌掻刃。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63147619A JPH01317334A (ja) | 1988-06-15 | 1988-06-15 | ヤナギマツタケの菌掻方法およびこれに用いる菌掻刃 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63147619A JPH01317334A (ja) | 1988-06-15 | 1988-06-15 | ヤナギマツタケの菌掻方法およびこれに用いる菌掻刃 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01317334A JPH01317334A (ja) | 1989-12-22 |
| JPH043170B2 true JPH043170B2 (ja) | 1992-01-22 |
Family
ID=15434420
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63147619A Granted JPH01317334A (ja) | 1988-06-15 | 1988-06-15 | ヤナギマツタケの菌掻方法およびこれに用いる菌掻刃 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH01317334A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4778756B2 (ja) * | 2004-09-24 | 2011-09-21 | タカラバイオ株式会社 | きのこの人工栽培方法 |
-
1988
- 1988-06-15 JP JP63147619A patent/JPH01317334A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01317334A (ja) | 1989-12-22 |
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