JPH0432073B2 - - Google Patents
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- JPH0432073B2 JPH0432073B2 JP60261629A JP26162985A JPH0432073B2 JP H0432073 B2 JPH0432073 B2 JP H0432073B2 JP 60261629 A JP60261629 A JP 60261629A JP 26162985 A JP26162985 A JP 26162985A JP H0432073 B2 JPH0432073 B2 JP H0432073B2
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- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D407/00—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D405/00
- C07D407/02—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D405/00 containing two hetero rings
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- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P1/00—Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
- A61P1/16—Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system for liver or gallbladder disorders, e.g. hepatoprotective agents, cholagogues, litholytics
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- A61P17/02—Drugs for dermatological disorders for treating wounds, ulcers, burns, scars, keloids, or the like
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- A61P39/00—General protective or antinoxious agents
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- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P39/00—General protective or antinoxious agents
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P43/00—Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
-
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
- Silicon Compounds (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は新規フラボリグナン誘導体、その製法
及びこの新規化合物を含有する医薬組成物に関す
る。 従来の技術 ネオヒレアザミ(silybum Marianum(L.)
Gaertn.(Carduns Marianus L.))は、従来から
公知の医薬用植物である。この植物の実中に生じ
るフラポリグナンから、R.ミユンスター
(Muenster)はシリビンと称される成分を単離し
た〔R.ミエンスター(ミユンヘン在)の論文
1966年、参照〕。この化合物の構造は、A.ペルタ
ー(Pelter)及びR.ヘンゼル(Haensel)により
解明された〔テトラヘドロン・レタース
(Tetrahedron Letters、London)25、2911〜
2916/1968参照〕。 従来シリマリンとも称されていたシリビン
は、有用な肝臓治療物質である〔西ドイツ特許第
1767666号明細書参照〕。シリビン(シリマリン
)を製造する工業的方法は、例えば西ドイス特
許第1923082号明細書に記載されている。 1974年に、H.ワグナー(Wagner)、P.デイゼ
ル(Diesel)及びM.ザイツ(Seitz)は、シリビ
ンに関して2種の位置異性体即ちシリビン及びイ
ソシリビンを仮定した〔アルツナイミツテルフオ
ルシユング(Arzneimittelforschung)24(4)466〜
471〕。この推測は、A.アルノン(Arnone)、L.メ
ルリニ(Merlini)及びZ.ザナロツテイ
(Zanarotti)により実験的に研究され、確認され
た〔ジヤーナル・オブ・ザ・ケミカル・ソサエテ
イ・ケミカル・コミユニケーシヨンズ(J.Chem.
Soc.Chem.Comn.)16、696〜697/1079参照〕。
これによれば、この公知シリビンは、2種の異な
る化合物、即ち次の構造式A及びBの化合物より
なる: この構造から、これら化合物は位置異性体であ
ることがわかる。A式の化合物には、最近、
INN命名で、シリビニンが付与された。この名
称をここではA式の化合物に対して使用する。 シリビンの治療上の使用で、このシリビンは実
際に水中に不溶であるという困難が生じ、従つ
て、シリビン含有注射溶液又は製剤(この場合
に、特定の水溶性が必要)は製造できなかつた。
西ドイツ特許第1963318号明細書中には、明らか
に、特定の水溶性を有するシリビン誘導体が記載
されているが、これらはコハク酸の半エステルの
非常に複雑な混合物である。この混合物はシリビ
ン中に5個のエステル化しうるヒドロキシル基を
有し、このシリビンも前記の2種の位置異性体を
も有し、エステル化に使用するためのコハク酸は
モノエステルだけではなくジエステルをも形成す
ることのできるジカルボン酸であるので、複雑な
のである。薬物学的目的には、非常に種々異なり
かつ説明できない予知不能な化合物よりなる生成
物は使用できない。 発明が解決しようとする問題点 従つて、本発明の目的は、医薬の目的に好適で
あり、正確に化学的に個々の化合物として特定さ
れる水溶性のシリビニン誘導体を得ることであ
る。 問題を解決する手段 特定のアルカン及びアルキレンジカルボン酸の
シリビニン誘導体は、この要求を満たすことが判
明した。 従つて、本発明により、一般式: [式中mは1を表わし、Alk1は4個までの炭素
原子を有するアルキレン基又は2〜4個の炭素原
子を有するアルケニレン基を表わし、M1は水素
原子又はアルカリ金属原子を表わす]のシリビニ
ン誘導体が得られる。 一般式()の有利な化合物は、式中のmはl
を表わし、Alk1は各々2個のC−原子を有する
アルキレン基を表わし、M1はアルカリ金属を表
わすものである。 シリビニン−C−2′,3−ジヒドロゲンスクシ
ネートの2ナトリウム塩が殊に有利である。 本発明による化合物の場合に、ベンゼン核に結
合していないヒドロキシル基は、例えばシユウ
酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、マレイン
酸又はフマル酸により部分的又は完全にエステル
化されている。シリビニンの2個の非芳香性結合
ヒドロキシル基は、前記カルボン酸の1個により
単純エステル化されているのが有利である。 本発明により、一般式()の新規化合物の製
法が得られ、ここで、前記(A)式のシリビニン約1
重量部をピリジン1〜2重量部中に溶かし、撹拌
しながら一般式: [式中Alkは前記Alk1の定義の1つの同じものを
表わす]のジカルボン酸無水物1〜3重量部と反
応させ、次いで均一混合物を得るまでエタノール
を加え、引続きこれと水を激しく撹拌しながら混
合すると芳香性結合したヒドラロキシル基の存在
エステルは加水分解されるから、この加水分解が
終了したら直ちに、この反応混合物を酢酸エチル
で希釈し、酢酸エチルで飽和された酸性水で洗浄
し、酢酸エチル相を蒸発させ、残分をエタノール
中に入れ、アルカリ金属水酸化物のアルコール性
溶液で、この遊離のエステル化されていないカル
ボン酸残基の塩に変じる。 このジカルボン酸無水物との反応は、40〜50℃
で実施するのが有利である。酢酸エチル飽和酸性
水のPHは約1.5〜2.4に保持するのが有利である。 これら化合物殊にシリビニン−C−2′,3−ジ
ヒドロゲンスクシネートの2ナトリウム塩は意外
にも、火傷の治療の際に優れた薬理作用を示す。
更に前記誘導体にもかかわらず、これらは肝臓治
療薬としての公知シリビンの完全な薬理効果を保
持する。これらは殊に、肝硬変及び毒性代謝性肝
臓障害の治療に好適である。 肝臓ミクローム脂質中の脂肪酸型の変化は、火
傷の場合にも、肝臓中毒及び肝臓病変の場合にも
重要な役割を演じている。従つて、脂肪酸型の変
化は火傷及び中毒及び肝臓障害の尺度である。こ
れら障害による肝臓ミクロソーム脂質中の脂肪酸
型の変化は本発明のシリビニン誘導体で回復され
る。 意外にも、本発明の化合物は、キノコ毒殊に、
タマゴテングダケ(Amanita phalloides)とし
て公知のキノコによる非常に危険な毒の治療に極
めて有効であることも立証された。ハロゲン化さ
れた有機溶剤例えば四塩化炭素、トリクロルエチ
レン、クロロホルム及び類似物による毒もこれで
意想外に良好に治療できる。予防的使用の場合に
は、本発明による化合物は前記障害を予防する。 従つて、本発明により、これら新規化合物の少
なくとも1種を薬物学的に認容性の固体又は液体
希釈剤又は担持体剤と共に含有する医薬組成物も
得られる。これらは、通例、系統的に、例えば丸
剤、カプセル、溶液及び類似物の形で、慣用の担
持剤中でかつ場合によつては慣用のアジユバント
と一緒に使用される。 大人に対する1日の適用量は、患者の状態及び
疾病の重症度に依り、約50〜500mgである。 シリビニン−C−2′、3−ジヒドロゲンスクシ
ネートの2ナトリウム塩(Sili−Suc−Na)を用
いる実験 火傷の場合の症状を、殊に熱的組織壊疽の形成
による中毒により起こさせた。重症の皮膚火傷の
後の自己中毒症がその応答である証明は、種々の
方法で実施した。殊に、火傷及び非火傷皮膚を健
康なかつ火傷した受容動物に交又移植するのが説
得力があり、この際、火傷皮膚の非火傷受容体は
死亡し、非火傷皮膚の火傷受容体は損傷作用を示
さないことが明らかにされている〔K.H.シユミ
ツト(Schmidt)のニユー・アスペクツ・オブ・
オートイントキシケーシヨン・アフター・シビ
ア・バーニングス(New aspects of
autointoxication after severe burnings):ザ・
バーニング・デイジーズ(The burning
disease);F.W.アーンフエルド(Ahnefeld)等
によるスプリンガー・フエルラーク、ベルリン
(Springer Verlag、Berlin)発行、45〜52頁参
照〕。 皮膚火傷の場合に、多くの化合物の発生又は新
形成が起こる。これらの多数の代りに、これら化
合物のいくつかの構造を説明することができてい
る。特に、皮膚火傷の場合に生じる化合物は、脂
質過酸化の際に生じる化合物と類似している。こ
れら物質の毒性作用に関しても類似している。殊
に、種々の長さの連鎖の飽和又は不飽和アルデヒ
ドは、毒性作用の形成が、脂質過酸化〔ベネデイ
ツテイ(Benedetti)等によるアイデンテイフイ
ケーシヨン・オブ・4−ヒドロキシノネナール・
アズ・ア・サイトトキシツク・プロダクト・オル
ジネーテイング、フロム・ザ・ペプオキシデーシ
ヨン・オブ・リバー・ミクロソマール・リピズ
(Identification of 4−hydroxynonenal as a
cytotoxic product originating from the
peroxidation of liver microsomal Lipids)、ビ
オキム・ビオフイズ・アクタ(Biochim.
Biophys.Acta)620、281〜296頁(1980年)〕及
び熱的組織損傷〔K.H.シユミツト(Schmidt)
等によるスタデイス・オン・ザ・ストラクチヤ・
アンド・バイオロジカル・エフエクト・オブ・ピ
ロトキシンズ・ピユリフアイド・フロム・バーン
ド・スキン(Studies on the etructure and
biological effects of pyrotoxins purified from
burned skin)ワールド・J.サージ・(World J.
Surg.)3、361〜365頁(1979年)〕の結果とし
て、殊に印象的である。従つて、火傷は細胞構造
の酸化性損傷をもたらすと仮定されている。 従つて、膜脂質の自己酸化性変化を、重度の火
傷の後の自己中毒症の結果として研究した。特に
膜脂質の脂肪酸組成の変化を研究した。更に、本
発明によるシリビン誘導体が膜脂質の脂肪酸組成
の変化にどの程度影響するかを試験した。 重度火傷の後の膜脂質の脂肪酸組成の変化 平均体重360gの雄ウイスターラツテ(Wister
rats)を水及び乾燥飼料を自由に与えて3群に保
持した。この実験の開始までに、室温は22℃であ
り、この実験の開始の後には動物を30℃で保持し
た。 表面積20cm2の銅スタンプを用い、一定圧及び
250℃の温度で皮膚火傷を形成した。深部組織ま
での熱的損傷をさけるために、皮膚を空冷中空ス
パーテル(epatula)上に引きよせた。非常に正
確な火傷が、一定の生存率を示すこの動物モデル
で形成できる。 この実験の開始前に、動物をネンブタール
(nembutal)50mg/Kgで麻酔した。火傷の後に、
シヨツク予防のためにリンゲル・ラクテート
(Ringer lactate)20mlを腹膜内に注射した。 5つの実験群を使用した: (a) 正常群:完全に損傷のない動物 (b) 対照群:Sili−Suc−Na 75.5mgで6日間シ
リビニン治療のみ (c) 対照群:為−処理動物 (d) 火傷動物群:25%、250℃、20秒、0.5at. (e) 試験群:火傷後1日から開始してSili−Suc
−Na75.5mgを6日間腹膜内に適用した動物 ミクロソームの単離のために、実験期間の終了
後に、動物から麻酔下に採血した。引続き、肝臓
を取り出し、重量測定し、直ちに、氷冷単離媒体
(サツカロース0.25M、EDTA1mM、トリス・
HCl10mモル、PH7.2)中に移した。肝臓を切断
し、媒体中でホモジエネートした。 ミクロソームフラクシヨンを分画遠心法により
ペレツト化した。このミクロソーム再懸濁させ、
再び遠心した。引続き、懸濁液を製造し、この
際、懸濁液1mlは肝臓組織1gに相当した。 脂質を、J.フオルヒ(Folch)の方法で測定し
た〔ア・シンプル・メソツド・フオア・ザ・アイ
ソレーシヨン・アンド・ピウリフイケーシヨン・
オブ・トータル・リピズ・フロム・アニマル・テ
イシユーズ(A simple method for the
isolation and purification of total lipids
from animal tissues)、ジヤーナルオブ・ビオ
ロジカル・ケミストリイ(J.biol.Chem.)226、
497〜508/1957ブリイ及びデイヤーの変法ア・ラ
ピド・メソツド・オブ・トータユ・リピド・エク
ストラクシヨン・アンド・ピウリフイケーシヨン
(modification of Bligh and Dyer;A repid
method of total lipid extraction and
purification)、カナデイアン・ジヤーナル・オ
ブ・ビオケミストリイ・アンド・フイジオロギイ
(Can.J.Biochem.physiol.)37、911〜917/1959
参照〕 抽出されたミクロソーム脂質を水酸化ナトリウ
ム水溶液で鹸化した。遊利脂肪酸をBF3−メタノ
ールの添加によりエステル化した。メタノールの
蒸発及び親水性副産物の除去の後に、脂肪酸エス
テルを定量的に測定した。 非火傷動物群の場合に、脂肪酸型の注目に値す
る変化を確かめることはできなかつた。従つて、
麻酔及び僅かな処置操作はミクロソーム脂質を変
化しなかつた。この理由から、比較のために、正
常群と対照群を1つの対照群に一緒にした。 非火傷動物と火傷動物とをそれらのミクロソー
ム脂肪酸型に関して比較すると、不飽和脂肪酸か
ら飽和脂肪酸への重大な転換は示さなかつた。 添付の第1図は、ミクロソーム肝臓脂質中の脂
肪酸分布及び熱的皮膚損傷による変化を示してい
る。パルミチン酸(c16)の割合は、火傷の後に、
全脂肪酸の25.1から34.4%に増加した。ステアリ
ング酸(C18)の場合は、火傷動物の場合の割合
は46.3%で、対照動物で得られた値より13.2%高
かつた。オレイン酸(C18:1)の場合、僅な取
るに足らぬ低下が認められる。リノレイン酸
(C18:2)の割合は、火傷の後に当初値より約
3分の1に低下した。最後に、アラキドン酸
(C20:4)の場合に、火傷の後に当初値の31%
だけであることが認められた。 次表は火傷及び非火傷動物における脂肪酸の割
合に対するSili−Suc−Naの影響を示している:
及びこの新規化合物を含有する医薬組成物に関す
る。 従来の技術 ネオヒレアザミ(silybum Marianum(L.)
Gaertn.(Carduns Marianus L.))は、従来から
公知の医薬用植物である。この植物の実中に生じ
るフラポリグナンから、R.ミユンスター
(Muenster)はシリビンと称される成分を単離し
た〔R.ミエンスター(ミユンヘン在)の論文
1966年、参照〕。この化合物の構造は、A.ペルタ
ー(Pelter)及びR.ヘンゼル(Haensel)により
解明された〔テトラヘドロン・レタース
(Tetrahedron Letters、London)25、2911〜
2916/1968参照〕。 従来シリマリンとも称されていたシリビン
は、有用な肝臓治療物質である〔西ドイツ特許第
1767666号明細書参照〕。シリビン(シリマリン
)を製造する工業的方法は、例えば西ドイス特
許第1923082号明細書に記載されている。 1974年に、H.ワグナー(Wagner)、P.デイゼ
ル(Diesel)及びM.ザイツ(Seitz)は、シリビ
ンに関して2種の位置異性体即ちシリビン及びイ
ソシリビンを仮定した〔アルツナイミツテルフオ
ルシユング(Arzneimittelforschung)24(4)466〜
471〕。この推測は、A.アルノン(Arnone)、L.メ
ルリニ(Merlini)及びZ.ザナロツテイ
(Zanarotti)により実験的に研究され、確認され
た〔ジヤーナル・オブ・ザ・ケミカル・ソサエテ
イ・ケミカル・コミユニケーシヨンズ(J.Chem.
Soc.Chem.Comn.)16、696〜697/1079参照〕。
これによれば、この公知シリビンは、2種の異な
る化合物、即ち次の構造式A及びBの化合物より
なる: この構造から、これら化合物は位置異性体であ
ることがわかる。A式の化合物には、最近、
INN命名で、シリビニンが付与された。この名
称をここではA式の化合物に対して使用する。 シリビンの治療上の使用で、このシリビンは実
際に水中に不溶であるという困難が生じ、従つ
て、シリビン含有注射溶液又は製剤(この場合
に、特定の水溶性が必要)は製造できなかつた。
西ドイツ特許第1963318号明細書中には、明らか
に、特定の水溶性を有するシリビン誘導体が記載
されているが、これらはコハク酸の半エステルの
非常に複雑な混合物である。この混合物はシリビ
ン中に5個のエステル化しうるヒドロキシル基を
有し、このシリビンも前記の2種の位置異性体を
も有し、エステル化に使用するためのコハク酸は
モノエステルだけではなくジエステルをも形成す
ることのできるジカルボン酸であるので、複雑な
のである。薬物学的目的には、非常に種々異なり
かつ説明できない予知不能な化合物よりなる生成
物は使用できない。 発明が解決しようとする問題点 従つて、本発明の目的は、医薬の目的に好適で
あり、正確に化学的に個々の化合物として特定さ
れる水溶性のシリビニン誘導体を得ることであ
る。 問題を解決する手段 特定のアルカン及びアルキレンジカルボン酸の
シリビニン誘導体は、この要求を満たすことが判
明した。 従つて、本発明により、一般式: [式中mは1を表わし、Alk1は4個までの炭素
原子を有するアルキレン基又は2〜4個の炭素原
子を有するアルケニレン基を表わし、M1は水素
原子又はアルカリ金属原子を表わす]のシリビニ
ン誘導体が得られる。 一般式()の有利な化合物は、式中のmはl
を表わし、Alk1は各々2個のC−原子を有する
アルキレン基を表わし、M1はアルカリ金属を表
わすものである。 シリビニン−C−2′,3−ジヒドロゲンスクシ
ネートの2ナトリウム塩が殊に有利である。 本発明による化合物の場合に、ベンゼン核に結
合していないヒドロキシル基は、例えばシユウ
酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、マレイン
酸又はフマル酸により部分的又は完全にエステル
化されている。シリビニンの2個の非芳香性結合
ヒドロキシル基は、前記カルボン酸の1個により
単純エステル化されているのが有利である。 本発明により、一般式()の新規化合物の製
法が得られ、ここで、前記(A)式のシリビニン約1
重量部をピリジン1〜2重量部中に溶かし、撹拌
しながら一般式: [式中Alkは前記Alk1の定義の1つの同じものを
表わす]のジカルボン酸無水物1〜3重量部と反
応させ、次いで均一混合物を得るまでエタノール
を加え、引続きこれと水を激しく撹拌しながら混
合すると芳香性結合したヒドラロキシル基の存在
エステルは加水分解されるから、この加水分解が
終了したら直ちに、この反応混合物を酢酸エチル
で希釈し、酢酸エチルで飽和された酸性水で洗浄
し、酢酸エチル相を蒸発させ、残分をエタノール
中に入れ、アルカリ金属水酸化物のアルコール性
溶液で、この遊離のエステル化されていないカル
ボン酸残基の塩に変じる。 このジカルボン酸無水物との反応は、40〜50℃
で実施するのが有利である。酢酸エチル飽和酸性
水のPHは約1.5〜2.4に保持するのが有利である。 これら化合物殊にシリビニン−C−2′,3−ジ
ヒドロゲンスクシネートの2ナトリウム塩は意外
にも、火傷の治療の際に優れた薬理作用を示す。
更に前記誘導体にもかかわらず、これらは肝臓治
療薬としての公知シリビンの完全な薬理効果を保
持する。これらは殊に、肝硬変及び毒性代謝性肝
臓障害の治療に好適である。 肝臓ミクローム脂質中の脂肪酸型の変化は、火
傷の場合にも、肝臓中毒及び肝臓病変の場合にも
重要な役割を演じている。従つて、脂肪酸型の変
化は火傷及び中毒及び肝臓障害の尺度である。こ
れら障害による肝臓ミクロソーム脂質中の脂肪酸
型の変化は本発明のシリビニン誘導体で回復され
る。 意外にも、本発明の化合物は、キノコ毒殊に、
タマゴテングダケ(Amanita phalloides)とし
て公知のキノコによる非常に危険な毒の治療に極
めて有効であることも立証された。ハロゲン化さ
れた有機溶剤例えば四塩化炭素、トリクロルエチ
レン、クロロホルム及び類似物による毒もこれで
意想外に良好に治療できる。予防的使用の場合に
は、本発明による化合物は前記障害を予防する。 従つて、本発明により、これら新規化合物の少
なくとも1種を薬物学的に認容性の固体又は液体
希釈剤又は担持体剤と共に含有する医薬組成物も
得られる。これらは、通例、系統的に、例えば丸
剤、カプセル、溶液及び類似物の形で、慣用の担
持剤中でかつ場合によつては慣用のアジユバント
と一緒に使用される。 大人に対する1日の適用量は、患者の状態及び
疾病の重症度に依り、約50〜500mgである。 シリビニン−C−2′、3−ジヒドロゲンスクシ
ネートの2ナトリウム塩(Sili−Suc−Na)を用
いる実験 火傷の場合の症状を、殊に熱的組織壊疽の形成
による中毒により起こさせた。重症の皮膚火傷の
後の自己中毒症がその応答である証明は、種々の
方法で実施した。殊に、火傷及び非火傷皮膚を健
康なかつ火傷した受容動物に交又移植するのが説
得力があり、この際、火傷皮膚の非火傷受容体は
死亡し、非火傷皮膚の火傷受容体は損傷作用を示
さないことが明らかにされている〔K.H.シユミ
ツト(Schmidt)のニユー・アスペクツ・オブ・
オートイントキシケーシヨン・アフター・シビ
ア・バーニングス(New aspects of
autointoxication after severe burnings):ザ・
バーニング・デイジーズ(The burning
disease);F.W.アーンフエルド(Ahnefeld)等
によるスプリンガー・フエルラーク、ベルリン
(Springer Verlag、Berlin)発行、45〜52頁参
照〕。 皮膚火傷の場合に、多くの化合物の発生又は新
形成が起こる。これらの多数の代りに、これら化
合物のいくつかの構造を説明することができてい
る。特に、皮膚火傷の場合に生じる化合物は、脂
質過酸化の際に生じる化合物と類似している。こ
れら物質の毒性作用に関しても類似している。殊
に、種々の長さの連鎖の飽和又は不飽和アルデヒ
ドは、毒性作用の形成が、脂質過酸化〔ベネデイ
ツテイ(Benedetti)等によるアイデンテイフイ
ケーシヨン・オブ・4−ヒドロキシノネナール・
アズ・ア・サイトトキシツク・プロダクト・オル
ジネーテイング、フロム・ザ・ペプオキシデーシ
ヨン・オブ・リバー・ミクロソマール・リピズ
(Identification of 4−hydroxynonenal as a
cytotoxic product originating from the
peroxidation of liver microsomal Lipids)、ビ
オキム・ビオフイズ・アクタ(Biochim.
Biophys.Acta)620、281〜296頁(1980年)〕及
び熱的組織損傷〔K.H.シユミツト(Schmidt)
等によるスタデイス・オン・ザ・ストラクチヤ・
アンド・バイオロジカル・エフエクト・オブ・ピ
ロトキシンズ・ピユリフアイド・フロム・バーン
ド・スキン(Studies on the etructure and
biological effects of pyrotoxins purified from
burned skin)ワールド・J.サージ・(World J.
Surg.)3、361〜365頁(1979年)〕の結果とし
て、殊に印象的である。従つて、火傷は細胞構造
の酸化性損傷をもたらすと仮定されている。 従つて、膜脂質の自己酸化性変化を、重度の火
傷の後の自己中毒症の結果として研究した。特に
膜脂質の脂肪酸組成の変化を研究した。更に、本
発明によるシリビン誘導体が膜脂質の脂肪酸組成
の変化にどの程度影響するかを試験した。 重度火傷の後の膜脂質の脂肪酸組成の変化 平均体重360gの雄ウイスターラツテ(Wister
rats)を水及び乾燥飼料を自由に与えて3群に保
持した。この実験の開始までに、室温は22℃であ
り、この実験の開始の後には動物を30℃で保持し
た。 表面積20cm2の銅スタンプを用い、一定圧及び
250℃の温度で皮膚火傷を形成した。深部組織ま
での熱的損傷をさけるために、皮膚を空冷中空ス
パーテル(epatula)上に引きよせた。非常に正
確な火傷が、一定の生存率を示すこの動物モデル
で形成できる。 この実験の開始前に、動物をネンブタール
(nembutal)50mg/Kgで麻酔した。火傷の後に、
シヨツク予防のためにリンゲル・ラクテート
(Ringer lactate)20mlを腹膜内に注射した。 5つの実験群を使用した: (a) 正常群:完全に損傷のない動物 (b) 対照群:Sili−Suc−Na 75.5mgで6日間シ
リビニン治療のみ (c) 対照群:為−処理動物 (d) 火傷動物群:25%、250℃、20秒、0.5at. (e) 試験群:火傷後1日から開始してSili−Suc
−Na75.5mgを6日間腹膜内に適用した動物 ミクロソームの単離のために、実験期間の終了
後に、動物から麻酔下に採血した。引続き、肝臓
を取り出し、重量測定し、直ちに、氷冷単離媒体
(サツカロース0.25M、EDTA1mM、トリス・
HCl10mモル、PH7.2)中に移した。肝臓を切断
し、媒体中でホモジエネートした。 ミクロソームフラクシヨンを分画遠心法により
ペレツト化した。このミクロソーム再懸濁させ、
再び遠心した。引続き、懸濁液を製造し、この
際、懸濁液1mlは肝臓組織1gに相当した。 脂質を、J.フオルヒ(Folch)の方法で測定し
た〔ア・シンプル・メソツド・フオア・ザ・アイ
ソレーシヨン・アンド・ピウリフイケーシヨン・
オブ・トータル・リピズ・フロム・アニマル・テ
イシユーズ(A simple method for the
isolation and purification of total lipids
from animal tissues)、ジヤーナルオブ・ビオ
ロジカル・ケミストリイ(J.biol.Chem.)226、
497〜508/1957ブリイ及びデイヤーの変法ア・ラ
ピド・メソツド・オブ・トータユ・リピド・エク
ストラクシヨン・アンド・ピウリフイケーシヨン
(modification of Bligh and Dyer;A repid
method of total lipid extraction and
purification)、カナデイアン・ジヤーナル・オ
ブ・ビオケミストリイ・アンド・フイジオロギイ
(Can.J.Biochem.physiol.)37、911〜917/1959
参照〕 抽出されたミクロソーム脂質を水酸化ナトリウ
ム水溶液で鹸化した。遊利脂肪酸をBF3−メタノ
ールの添加によりエステル化した。メタノールの
蒸発及び親水性副産物の除去の後に、脂肪酸エス
テルを定量的に測定した。 非火傷動物群の場合に、脂肪酸型の注目に値す
る変化を確かめることはできなかつた。従つて、
麻酔及び僅かな処置操作はミクロソーム脂質を変
化しなかつた。この理由から、比較のために、正
常群と対照群を1つの対照群に一緒にした。 非火傷動物と火傷動物とをそれらのミクロソー
ム脂肪酸型に関して比較すると、不飽和脂肪酸か
ら飽和脂肪酸への重大な転換は示さなかつた。 添付の第1図は、ミクロソーム肝臓脂質中の脂
肪酸分布及び熱的皮膚損傷による変化を示してい
る。パルミチン酸(c16)の割合は、火傷の後に、
全脂肪酸の25.1から34.4%に増加した。ステアリ
ング酸(C18)の場合は、火傷動物の場合の割合
は46.3%で、対照動物で得られた値より13.2%高
かつた。オレイン酸(C18:1)の場合、僅な取
るに足らぬ低下が認められる。リノレイン酸
(C18:2)の割合は、火傷の後に当初値より約
3分の1に低下した。最後に、アラキドン酸
(C20:4)の場合に、火傷の後に当初値の31%
だけであることが認められた。 次表は火傷及び非火傷動物における脂肪酸の割
合に対するSili−Suc−Naの影響を示している:
【表】
本発明によるシリビニン誘導体による治療は、
非処理動物と比べて、非火傷対照動物の場合に重
大な変化を起こさないことが判る。火傷動物の場
合に、治療は不飽和脂肪酸の消失を完全に除去し
た。 要約すれば次のことが言える:火傷は、ミクロ
ソーム脂質の脂肪酸型を変える。これは、膜の酸
化性損傷に依るものと思われる。これは、殊に、
多不飽和脂肪酸の著るしい減少により明らかであ
る。 従つて、本発明によるシリビニン誘導体は酸化
性の細胞損傷を阻止することができる。従つて、
これらは、殊に重度の火傷の後の酸化性損傷機構
を阻止するために有用である。 既述のように、重度の火傷の後の自己中毒反応
は殊に酸化性細胞損傷をもたらすと思われてい
る。従つて、標準熱的外傷は、ラツテの脾臓及び
未稍血液からのT−リンパ球のPHA−誘起細胞
分裂にいかなる影響を及ぼすかを調査した。更
に、本発明によるシリビニン誘導体は、重度火傷
の後のリンパ球性機能妨害にいかなる影響を及ぼ
すかを調査した。 ラツテの脾臓及び末稍血液からのT−細胞の
PHA誘起細胞分裂(blastogenesis)に対する標
準熱的外傷の作用 ウイスター・ラツテの背部皮膚を前記方法で銅
スタンプを用いて火傷させた。対照群として、す
べての処置操作を行なつたが火傷させなかつた偽
火傷動物を用いた。火傷及び非火傷動物から2、
4、7及び9日後に採血し、エーテル麻酔下に脾
臓を取り出した。 リンパ球の単離のために、ヘパリン処理した血
液をフイコル−ハイパク溶液(Ficoll−Hypaque
solution:比重1.077)に重層した。引続き、これ
を遠心し、得られたリンパ球をその生命力に関し
てトリプタンブルーを用いて試験した。脾臓リン
パ球の単離のために、組織を細砕し、篩に通し、
ゲイズ・リシス溶液(Gay′s lysis solution)を
用いて付随赤血球を除いた。 引続き、この細胞混合物を5%熱−失活胎生牛
血清の存在下に容器中で30分間インキユベートし
て、容器壁への付着により懸濁液中の単細胞の割
合を減少させた(5%)。計算のために、細胞を
平底マイクロ滴定プレート内に入れた。次いで20
%胎生牛血清を導入した。この方法で、自然の細
胞分裂を、この細胞のDNA内に3H−チイジン−
(2Ci/mM)を導入する方法で測定した。 先の実験で、最適ミトゲン刺激は、5μmg/ml
のPHA濃度(ミトゲン フイトヘマ グルチニ
ン)の場合に起こることがはつきりした。この細
胞試験系の最適化のためのこの実験の場合に、
DNAの新規合成の最大刺激は72時間後に行なわ
れたことが確かめられた。更に、最大刺激を達成
するための胎生牛血清の最適濃度は20%であるこ
とが確かめられた。 前記のように、自然の細胞分裂は、3H−チミジ
ンを細胞のDNA中に導入する方法で測定した。
3H−チミジン添加後18時間に細胞を集め、この
際、この18時間に対する0点が最大刺激の時点と
一致している。 本発明によるシリビニン誘導体の作用の調査の
ために、ラツテの1群をシリビニン誘導体で処理
した。このために、sili−cus−Na75.5mgを1日
1回腹膜内注射した。この治療は、火傷の日から
その組織が除かれた日まで(最大9日まで)実施
した。 対照動物で得られた結果及びsili−suc−Na処
置動物で得られた結果の評価のために、刺激指数
を計算した。この数値は、刺激試料の平均値と対
照試料の平均値との商を表わす。各実験動物の場
合にこうして得られた刺激指数から、各動物群当
りの平均刺激指数を計算した。得られた結果を指
数SIで表現する。 添付の第2図は、リンパ球の細胞分裂に対する
使用sili−suc−Naの影響を示している。火傷動
物の場合に、細胞の低下された刺激能力はシリビ
ニン誘導体により著るしく増大された。 sili−suc−Na処置動物の場合に第2日目です
でに、血液リンパ球のPHAへの応答は約10倍高
いことが判明した。外傷治療第4日目に、処置動
物に関する血液リンパ球の場合の刺激指数値は8
であり、非処置動物の場合の相応する値は1.5で
あつた。 脾臓の場合に、火傷した非処置動物の刺激指数
はすべて明らかに1より下であつた。シリビニン
誘導体の適用は、すべての調査日において著るし
く改良され、最大は、外傷治療第7日目に認めら
れている。 健康な動物の場合にsili−suc−Na単独は、脾
臓及び末稍血液からのT−リンパ球のPHA−誘
起細胞分裂の刺激能力に顕著な変化が生じなかつ
たことを示した比較実験も実施した。 従つて、本発明によるシリビニン誘導体は、火
傷動物のリンパ球の細胞分裂を著るしく刺激す
る。 本発明によるシリビニン誘導体で処理した動物
の場合、熱的外傷の後に動物は再び迅速に体重が
増加するので、一般的な異化作用は低かつたこと
も確められた。 キノコ毒 毒キノコ(タマゴテングダケAmanita
phalloides)による毒は医学上最も重大なものに
属する。すべてのキノコ毒の10〜30%がタマゴテ
ングダケにより起こされているが、このキノコの
毒は、危険性の故に、医学上常に注目すべき大き
な関心を有する。古い文献中にはその死亡率は30
〜50%であると言われている。近代の漸進的な医
学により、フレーシヤイン(Floersheim)等に
よる患者205人での収集研究によれば、この値は
平均22.4%まで低下されている。 タマゴテングダケからの毒アマニチン
(amanitin)は、7mgの量(この毒量はこの生キ
ノコ約50g中に存在する)で、大人に対して致命
的であり得る。 成功のみこまれた一連の動物実験の後に、活性
物質sili−suc−Naをタマゴテングダケによる毒
の治療に使用した。 タマゴテングダケ中毒患者25人で、慣用の治療
に加えて、sili−suc−Naでの治療を行なつた。
この28人の患者のうち、このキノコを自殺の目的
で比較的多量摂取した1人だけが死亡した。この
結果は、この分野における非常な治療上の進歩を
示した。 ラツテの雄及び雌並びにマウスにおける、シリ
ビニンジヘミスクシネート(シリビニン−C−
2′,3−ジヒドロゲンスクシネート、2ナトリウ
ム塩)のLD50は>1000mg/Kg(静注)であつた。 イソシリビン不含のシリビニンの製造 西ドイツ特許第1923082号明細書によるシリマ
リン含分約70%及びシリビン/シリジアニン/シ
リクリスチンの異性体比約3:1:1でシリビン
含量がイソシリビンの約3分の1である生成物
500gをメタノール2Kg(約2.53)中に懸濁さ
せた懸濁液を撹拌しながら15分間加熱沸騰させ
る。この時間の後に、このようにして得た溶液か
ら、いくらかのシリビニンは沈殿析出することが
できる。引続きメタノールの0.75〜1.25Kg(約
0.96〜1.58)を真空中で除去し、残分を室温で
10〜28日放置する。沈殿したシリビニンを濾過
し、冷メタノール50mlで2回洗浄した。真空中40
℃で乾燥の後に、単離された粗製シリビニンを更
に、次の方法で精製する: 粗製シリビニン60gを加熱下に工業用酢酸エチ
ル3中に溶かす。引続き、これな活性炭20gを
加え、混合物を還流下に更に2時間加熱し、その
間撹拌する。その後濾過により澄明化し、溶液を
減圧下に50℃で蒸発させ、約250mlとした。この
濃縮物をウルトラ−タラツクス装置(Ultra−
Turrax apparatus)を用いて、15分間撹拌し、
撹拌の間にメタノール25mlと混合する。引続き、
混合物を室温で1夜放置する。吸引濾過の前に、
この際に沈殿したシリビンを再びウルトラ−タラ
ツクス装置で5分間撹拌する。吸引濾過した沈殿
を酢酸エチル50mlで2回洗浄し、40℃で真空乾燥
箱中で1夜乾燥させる。得られる生成物を引続き
磨砕し、更に同じ条件下で48時間乾燥させる。 実施例 次の実施例は本発明を説明するためのものであ
る: 例 1 シリビニン−C−2′,3−ジヒドロゲンスクシ
ネートの製造 シリビニン50gを45℃でピリジン70ml中に溶か
し、これに無水コハク酸50gを添加し、混合物を
45℃で約8時間撹拌し、これにエタノール30mlを
添加し、更に混合物を、均一混合物が形成される
まで撹拌する。引続き、これに、酢酸フエニルの
鹸化のために、激しい撹拌下に、約30分かかつて
水60mlを添加する。30℃で1時間撹拌の後に、フ
エニルエステルは定量的に加水分解される。加水
分解の完全度はHPLCを用いて試験する。こうし
て得た反応混合物に酢酸エチル1.7を迅速に添
加することにより加水分解を停止させる。 過剰のコハク酸及びピリジンを分離するため
に、酢酸エチルで希釈した反応溶液を、酢酸エチ
ルで飽和され、PH1.85の水(稀塩酸で調節)5
で向流により2回抽出する。この際、酢酸エチル
で飽和され、酸性にされた洗浄水を、稀釈された
反応溶液に対して向流でポンプ循環させ、引続
き、稀塩酸の添加により、酢酸エチル通過の後に
そのPH値が残るようになるまでPH値を1.85に保持
する。 引続き、過剰の塩酸の洗出のために、酢酸エチ
ル相を、酢酸エチルで飽和された水3.4で向流
により2回抽出する。洗浄水のPH値が4.5より大
きくなつたら直ちに有機相を定量的に分離し、真
空中、40〜50℃で蒸発させ、当初量の12分の1
(約0.2)にし、次いでエタノール125mlで稀釈
する。 表題化合物は、エタノール/水からの再沈殿及
び真空中、50℃で15時間乾燥することにより得ら
れる。 分析試料を製造するために、表題化合物をエタ
ノール/水から3回再沈殿させ、引続き、真空
中、50℃で15時間乾燥させる。 FD質量スペクトルで、分子ピークは、682の予
想分子量の所に現れる。 IRスペクトルは、CO原子価振動の領域内に2
個の重複吸収帯を示し、その1方はシリビニンの
場合と同様に1635cm-3の波長でピロン環のカルボ
ニル官能基と関連している。第2の吸収帯は1730
cm-3の所にあり、2個のエステル性カルボニル官
能基に基因する。 1H−NMRスペクトルで、2個のエステル化が
起つていることが確認される。従つて、芳香性プ
ロトン対コハク酸残基のメチレンプロトンとの比
(積分により測定)は8:8(ppm範囲5.9−7.1)
になる。このメチレンプロトン(2.6ppm)とメ
トキシ基のメチルプロトン(3.8ppm)との比は
8.3になり、従つて、これと一致する。 13C−研究の場合の化学変位は、2個のアルコ
ール性ヒドロキシル基のエステル化が行なわれた
ことを示している、即ち、この化学変位はC11の
所及び隣接炭素原子C12〜C14の所で、同様にC2〜
C4の所で最も強く変化している。 元素分析 C33H30O16(分子量682.60) 計算値: C58.07% H4.4% O37.50% 実測値: 58.05% 4.57% 37.31% 例 2 シリビニン−C−2′,3−ジヒドロゲンスクシ
ネートの2ナトリウム塩の製造 例1により得られたエタノール溶液に、撹拌及
び外からの−5〜9℃での冷却下に、6%水酸化
ナトリウムエタノール溶液(このエタノール溶液
の固体含分の測定に基づく)を添加する。懸濁液
を更に室温で1時間撹拌し、ベージユ色の沈殿固
体を吸引により濾過し、タラツクスを用いて、エ
タノール150ml中に2回各々5〜10分間懸濁させ、
再び吸引濾過する。残留酢酸エチルの除去のため
に、引続き、生成物を室温でエタノール280ml中
に14時間懸濁させ、再び吸引濾過し、次いでエタ
ノール70mlで洗浄し、真空乾燥箱中、40〜45℃で
15時間乾燥させる。この予め乾燥された生成物を
引続き磨砕し、篩を通して0.2mmより小さい粒子
寸法にし、再び真空中、40〜45℃で48時間乾燥さ
せる。 こうして表題化合物52g(理論量の69%)が得
られる。 この表題化合物は明確な融点を有しない。約80
℃で焼結しはじめ、約100℃で泡形成下に融解す
る。 メタノール中でのUVスペクトル: λnax=288nm、ε=1.73×104 この表題化合物の分子量は726.56である。この
化合物は僅かにベージユ色の、無臭で塩様の味を
有する微晶粉末である。これは水中に易溶性で、
エタノール中に僅かに可溶であり、アセトン、ジ
エチルエーテル及びクロロホルム中には実際に不
溶である。 使用例 静脈適用のための凍結乾燥物の製造 シリビニン−C−2′,3−ジヒドロゲンスクシネ
ートの2ナトリウム塩 75.0mg マンニツト 10.0mg 注射用水 全長 1.5ml 溶液1.5mlを容量5mlの尖つたアンプル中に入
れ、公知方法で凍結乾燥させる。貯蔵の目的で、
最終凍結乾燥物を含有するアンプルを常法で閉じ
る。使用のために、この凍結乾燥物を無菌の生理
食塩水5ml中に溶かして澄明溶液とする。
非処理動物と比べて、非火傷対照動物の場合に重
大な変化を起こさないことが判る。火傷動物の場
合に、治療は不飽和脂肪酸の消失を完全に除去し
た。 要約すれば次のことが言える:火傷は、ミクロ
ソーム脂質の脂肪酸型を変える。これは、膜の酸
化性損傷に依るものと思われる。これは、殊に、
多不飽和脂肪酸の著るしい減少により明らかであ
る。 従つて、本発明によるシリビニン誘導体は酸化
性の細胞損傷を阻止することができる。従つて、
これらは、殊に重度の火傷の後の酸化性損傷機構
を阻止するために有用である。 既述のように、重度の火傷の後の自己中毒反応
は殊に酸化性細胞損傷をもたらすと思われてい
る。従つて、標準熱的外傷は、ラツテの脾臓及び
未稍血液からのT−リンパ球のPHA−誘起細胞
分裂にいかなる影響を及ぼすかを調査した。更
に、本発明によるシリビニン誘導体は、重度火傷
の後のリンパ球性機能妨害にいかなる影響を及ぼ
すかを調査した。 ラツテの脾臓及び末稍血液からのT−細胞の
PHA誘起細胞分裂(blastogenesis)に対する標
準熱的外傷の作用 ウイスター・ラツテの背部皮膚を前記方法で銅
スタンプを用いて火傷させた。対照群として、す
べての処置操作を行なつたが火傷させなかつた偽
火傷動物を用いた。火傷及び非火傷動物から2、
4、7及び9日後に採血し、エーテル麻酔下に脾
臓を取り出した。 リンパ球の単離のために、ヘパリン処理した血
液をフイコル−ハイパク溶液(Ficoll−Hypaque
solution:比重1.077)に重層した。引続き、これ
を遠心し、得られたリンパ球をその生命力に関し
てトリプタンブルーを用いて試験した。脾臓リン
パ球の単離のために、組織を細砕し、篩に通し、
ゲイズ・リシス溶液(Gay′s lysis solution)を
用いて付随赤血球を除いた。 引続き、この細胞混合物を5%熱−失活胎生牛
血清の存在下に容器中で30分間インキユベートし
て、容器壁への付着により懸濁液中の単細胞の割
合を減少させた(5%)。計算のために、細胞を
平底マイクロ滴定プレート内に入れた。次いで20
%胎生牛血清を導入した。この方法で、自然の細
胞分裂を、この細胞のDNA内に3H−チイジン−
(2Ci/mM)を導入する方法で測定した。 先の実験で、最適ミトゲン刺激は、5μmg/ml
のPHA濃度(ミトゲン フイトヘマ グルチニ
ン)の場合に起こることがはつきりした。この細
胞試験系の最適化のためのこの実験の場合に、
DNAの新規合成の最大刺激は72時間後に行なわ
れたことが確かめられた。更に、最大刺激を達成
するための胎生牛血清の最適濃度は20%であるこ
とが確かめられた。 前記のように、自然の細胞分裂は、3H−チミジ
ンを細胞のDNA中に導入する方法で測定した。
3H−チミジン添加後18時間に細胞を集め、この
際、この18時間に対する0点が最大刺激の時点と
一致している。 本発明によるシリビニン誘導体の作用の調査の
ために、ラツテの1群をシリビニン誘導体で処理
した。このために、sili−cus−Na75.5mgを1日
1回腹膜内注射した。この治療は、火傷の日から
その組織が除かれた日まで(最大9日まで)実施
した。 対照動物で得られた結果及びsili−suc−Na処
置動物で得られた結果の評価のために、刺激指数
を計算した。この数値は、刺激試料の平均値と対
照試料の平均値との商を表わす。各実験動物の場
合にこうして得られた刺激指数から、各動物群当
りの平均刺激指数を計算した。得られた結果を指
数SIで表現する。 添付の第2図は、リンパ球の細胞分裂に対する
使用sili−suc−Naの影響を示している。火傷動
物の場合に、細胞の低下された刺激能力はシリビ
ニン誘導体により著るしく増大された。 sili−suc−Na処置動物の場合に第2日目です
でに、血液リンパ球のPHAへの応答は約10倍高
いことが判明した。外傷治療第4日目に、処置動
物に関する血液リンパ球の場合の刺激指数値は8
であり、非処置動物の場合の相応する値は1.5で
あつた。 脾臓の場合に、火傷した非処置動物の刺激指数
はすべて明らかに1より下であつた。シリビニン
誘導体の適用は、すべての調査日において著るし
く改良され、最大は、外傷治療第7日目に認めら
れている。 健康な動物の場合にsili−suc−Na単独は、脾
臓及び末稍血液からのT−リンパ球のPHA−誘
起細胞分裂の刺激能力に顕著な変化が生じなかつ
たことを示した比較実験も実施した。 従つて、本発明によるシリビニン誘導体は、火
傷動物のリンパ球の細胞分裂を著るしく刺激す
る。 本発明によるシリビニン誘導体で処理した動物
の場合、熱的外傷の後に動物は再び迅速に体重が
増加するので、一般的な異化作用は低かつたこと
も確められた。 キノコ毒 毒キノコ(タマゴテングダケAmanita
phalloides)による毒は医学上最も重大なものに
属する。すべてのキノコ毒の10〜30%がタマゴテ
ングダケにより起こされているが、このキノコの
毒は、危険性の故に、医学上常に注目すべき大き
な関心を有する。古い文献中にはその死亡率は30
〜50%であると言われている。近代の漸進的な医
学により、フレーシヤイン(Floersheim)等に
よる患者205人での収集研究によれば、この値は
平均22.4%まで低下されている。 タマゴテングダケからの毒アマニチン
(amanitin)は、7mgの量(この毒量はこの生キ
ノコ約50g中に存在する)で、大人に対して致命
的であり得る。 成功のみこまれた一連の動物実験の後に、活性
物質sili−suc−Naをタマゴテングダケによる毒
の治療に使用した。 タマゴテングダケ中毒患者25人で、慣用の治療
に加えて、sili−suc−Naでの治療を行なつた。
この28人の患者のうち、このキノコを自殺の目的
で比較的多量摂取した1人だけが死亡した。この
結果は、この分野における非常な治療上の進歩を
示した。 ラツテの雄及び雌並びにマウスにおける、シリ
ビニンジヘミスクシネート(シリビニン−C−
2′,3−ジヒドロゲンスクシネート、2ナトリウ
ム塩)のLD50は>1000mg/Kg(静注)であつた。 イソシリビン不含のシリビニンの製造 西ドイツ特許第1923082号明細書によるシリマ
リン含分約70%及びシリビン/シリジアニン/シ
リクリスチンの異性体比約3:1:1でシリビン
含量がイソシリビンの約3分の1である生成物
500gをメタノール2Kg(約2.53)中に懸濁さ
せた懸濁液を撹拌しながら15分間加熱沸騰させ
る。この時間の後に、このようにして得た溶液か
ら、いくらかのシリビニンは沈殿析出することが
できる。引続きメタノールの0.75〜1.25Kg(約
0.96〜1.58)を真空中で除去し、残分を室温で
10〜28日放置する。沈殿したシリビニンを濾過
し、冷メタノール50mlで2回洗浄した。真空中40
℃で乾燥の後に、単離された粗製シリビニンを更
に、次の方法で精製する: 粗製シリビニン60gを加熱下に工業用酢酸エチ
ル3中に溶かす。引続き、これな活性炭20gを
加え、混合物を還流下に更に2時間加熱し、その
間撹拌する。その後濾過により澄明化し、溶液を
減圧下に50℃で蒸発させ、約250mlとした。この
濃縮物をウルトラ−タラツクス装置(Ultra−
Turrax apparatus)を用いて、15分間撹拌し、
撹拌の間にメタノール25mlと混合する。引続き、
混合物を室温で1夜放置する。吸引濾過の前に、
この際に沈殿したシリビンを再びウルトラ−タラ
ツクス装置で5分間撹拌する。吸引濾過した沈殿
を酢酸エチル50mlで2回洗浄し、40℃で真空乾燥
箱中で1夜乾燥させる。得られる生成物を引続き
磨砕し、更に同じ条件下で48時間乾燥させる。 実施例 次の実施例は本発明を説明するためのものであ
る: 例 1 シリビニン−C−2′,3−ジヒドロゲンスクシ
ネートの製造 シリビニン50gを45℃でピリジン70ml中に溶か
し、これに無水コハク酸50gを添加し、混合物を
45℃で約8時間撹拌し、これにエタノール30mlを
添加し、更に混合物を、均一混合物が形成される
まで撹拌する。引続き、これに、酢酸フエニルの
鹸化のために、激しい撹拌下に、約30分かかつて
水60mlを添加する。30℃で1時間撹拌の後に、フ
エニルエステルは定量的に加水分解される。加水
分解の完全度はHPLCを用いて試験する。こうし
て得た反応混合物に酢酸エチル1.7を迅速に添
加することにより加水分解を停止させる。 過剰のコハク酸及びピリジンを分離するため
に、酢酸エチルで希釈した反応溶液を、酢酸エチ
ルで飽和され、PH1.85の水(稀塩酸で調節)5
で向流により2回抽出する。この際、酢酸エチル
で飽和され、酸性にされた洗浄水を、稀釈された
反応溶液に対して向流でポンプ循環させ、引続
き、稀塩酸の添加により、酢酸エチル通過の後に
そのPH値が残るようになるまでPH値を1.85に保持
する。 引続き、過剰の塩酸の洗出のために、酢酸エチ
ル相を、酢酸エチルで飽和された水3.4で向流
により2回抽出する。洗浄水のPH値が4.5より大
きくなつたら直ちに有機相を定量的に分離し、真
空中、40〜50℃で蒸発させ、当初量の12分の1
(約0.2)にし、次いでエタノール125mlで稀釈
する。 表題化合物は、エタノール/水からの再沈殿及
び真空中、50℃で15時間乾燥することにより得ら
れる。 分析試料を製造するために、表題化合物をエタ
ノール/水から3回再沈殿させ、引続き、真空
中、50℃で15時間乾燥させる。 FD質量スペクトルで、分子ピークは、682の予
想分子量の所に現れる。 IRスペクトルは、CO原子価振動の領域内に2
個の重複吸収帯を示し、その1方はシリビニンの
場合と同様に1635cm-3の波長でピロン環のカルボ
ニル官能基と関連している。第2の吸収帯は1730
cm-3の所にあり、2個のエステル性カルボニル官
能基に基因する。 1H−NMRスペクトルで、2個のエステル化が
起つていることが確認される。従つて、芳香性プ
ロトン対コハク酸残基のメチレンプロトンとの比
(積分により測定)は8:8(ppm範囲5.9−7.1)
になる。このメチレンプロトン(2.6ppm)とメ
トキシ基のメチルプロトン(3.8ppm)との比は
8.3になり、従つて、これと一致する。 13C−研究の場合の化学変位は、2個のアルコ
ール性ヒドロキシル基のエステル化が行なわれた
ことを示している、即ち、この化学変位はC11の
所及び隣接炭素原子C12〜C14の所で、同様にC2〜
C4の所で最も強く変化している。 元素分析 C33H30O16(分子量682.60) 計算値: C58.07% H4.4% O37.50% 実測値: 58.05% 4.57% 37.31% 例 2 シリビニン−C−2′,3−ジヒドロゲンスクシ
ネートの2ナトリウム塩の製造 例1により得られたエタノール溶液に、撹拌及
び外からの−5〜9℃での冷却下に、6%水酸化
ナトリウムエタノール溶液(このエタノール溶液
の固体含分の測定に基づく)を添加する。懸濁液
を更に室温で1時間撹拌し、ベージユ色の沈殿固
体を吸引により濾過し、タラツクスを用いて、エ
タノール150ml中に2回各々5〜10分間懸濁させ、
再び吸引濾過する。残留酢酸エチルの除去のため
に、引続き、生成物を室温でエタノール280ml中
に14時間懸濁させ、再び吸引濾過し、次いでエタ
ノール70mlで洗浄し、真空乾燥箱中、40〜45℃で
15時間乾燥させる。この予め乾燥された生成物を
引続き磨砕し、篩を通して0.2mmより小さい粒子
寸法にし、再び真空中、40〜45℃で48時間乾燥さ
せる。 こうして表題化合物52g(理論量の69%)が得
られる。 この表題化合物は明確な融点を有しない。約80
℃で焼結しはじめ、約100℃で泡形成下に融解す
る。 メタノール中でのUVスペクトル: λnax=288nm、ε=1.73×104 この表題化合物の分子量は726.56である。この
化合物は僅かにベージユ色の、無臭で塩様の味を
有する微晶粉末である。これは水中に易溶性で、
エタノール中に僅かに可溶であり、アセトン、ジ
エチルエーテル及びクロロホルム中には実際に不
溶である。 使用例 静脈適用のための凍結乾燥物の製造 シリビニン−C−2′,3−ジヒドロゲンスクシネ
ートの2ナトリウム塩 75.0mg マンニツト 10.0mg 注射用水 全長 1.5ml 溶液1.5mlを容量5mlの尖つたアンプル中に入
れ、公知方法で凍結乾燥させる。貯蔵の目的で、
最終凍結乾燥物を含有するアンプルを常法で閉じ
る。使用のために、この凍結乾燥物を無菌の生理
食塩水5ml中に溶かして澄明溶液とする。
第1図は、ラツテにおけるミクロソーム肝脂質
中の脂肪酸分布及び熱的皮膚障害により惹起され
る変化を示すグラフ、第2図aは血液リンパ球の
細胞分裂刺激指数を示すグラフ、第2図bは脾臓
リンパ球の細胞分裂刺激指数を示すグラフであ
る。
中の脂肪酸分布及び熱的皮膚障害により惹起され
る変化を示すグラフ、第2図aは血液リンパ球の
細胞分裂刺激指数を示すグラフ、第2図bは脾臓
リンパ球の細胞分裂刺激指数を示すグラフであ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式: [式中mは1を表わし、Alk1は4個までの炭素
原子を有するアルキレン基、2〜4個の炭素原子
を有するアルケニレン基を表わし、M1は水素原
子又はアルカリ金属原子を表わす]のシリビニン
誘導体。 2 式中のmは1を表わし、Alk1は2個の炭素
原子数を有するアルキレン基を表わし、M1はア
ルカリ金属原子を表わす、特許請求の範囲第1項
記載の化合物。 3 シリビニン−C−2′,3−ジヒドロゲンスク
シネートの2ナトリウム塩である、特許請求の範
囲第1項記載の化合物。 4 一般式: [式中mは1を表わし、Alk1は4個までの炭素
原子を有するアルキレン基、2〜4個の炭素原子
を有するアルケニレン基を表わし、M1は水素原
子又はアルカリ金属原子を表わす]のシリビニン
誘導体を製造するため、 式: のシリビニン1重量部をピリジン1〜2重量部中
に溶かし、撹拌しながら、一般式: [式中AlkはAlk1と同じものを表わす]のジカル
ボン酸無水物1〜3重量部と反応させ、次いでこ
れに均一混合物が生じるまでエタノールを加え、
引続きこれを激しい撹拌下に水を添加し、この際
に存在する芳香性結合ヒドロキシル基のエステル
を加水分解させ、この加水分解が完結したら直ち
に混合物を酢酸エチルで希釈し、酢酸エチルで飽
和された酸性水で洗浄し、酢酸エチル層を蒸発さ
せ、残分をエタノール中に入れ、アルカリ金属水
酸化物アルコール溶液を用いて遊離のカルボン酸
残基の塩に変じることを特徴とする、シリビニン
誘導体の製法。 5 無水ジカルボン酸との反応を約40〜50℃の温
度で実施する、特許請求の範囲第4項記載の方
法。 6 酢酸エチル飽和され、酸性にされた水を約
1.5〜2.4のPH値に保持する、特許請求の範囲第4
項又は第5項に記載の方法。 7 [式中mは1を表わし、Alk1は4個までの炭素
原子を有するアルキレン基、2〜4個の炭素原子
を有するアルケニレン基を表わし、M1は水素原
子又はアルカリ金属原子を表わす]のシリビニン
誘導体少なくとも1種を固体又は液体の薬剤希釈
剤又は担持剤と混合して含有することを特徴とす
る、火傷治療剤。 8 [式中mは1を表わし、Alk1は4個までの炭素
原子を有するアルキレン基、2〜4個の炭素原子
を有するアルケニレン基を表わし、M1は水素原
子又はアルカリ金属原子を表わす]のシリビニン
誘導体少なくとも1種を固体又は液体の薬剤希釈
剤又は担持剤と混合して含有することを特徴とす
る、キノコ毒の治療剤。 9 [式中mは1を表わし、Alk1は4個までの炭素
原子を有するアルキレン基、2〜4個の炭素原子
を有するアルケニレン基を表わし、M1は水素原
子又はアルカリ金属原子を表わす]のシリビニン
誘導体少なくとも1種を固体又は液体の薬剤希釈
剤又は担持剤と混合して含有することを特徴とす
る、毒性代謝性肝臓障害治療剤。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE3442639.6 | 1984-11-22 | ||
| DE19843442639 DE3442639A1 (de) | 1984-11-22 | 1984-11-22 | Flavolignanderivate, verfahren zu deren herstellung und arzneimittel, die diese verbindungen enthalten |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61143377A JPS61143377A (ja) | 1986-07-01 |
| JPH0432073B2 true JPH0432073B2 (ja) | 1992-05-28 |
Family
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|---|---|---|---|
| JP60261629A Granted JPS61143377A (ja) | 1984-11-22 | 1985-11-22 | シリビニン誘導体、その製法及びこれを含有する火傷、肝臓障害及びキノコ毒の治療剤 |
Country Status (29)
| Country | Link |
|---|---|
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| KR (1) | KR870001020B1 (ja) |
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| BE (1) | BE903693A (ja) |
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-
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-
1985
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