JPH04323203A - チオール基を有する重合体の製法 - Google Patents

チオール基を有する重合体の製法

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JPH04323203A
JPH04323203A JP12236291A JP12236291A JPH04323203A JP H04323203 A JPH04323203 A JP H04323203A JP 12236291 A JP12236291 A JP 12236291A JP 12236291 A JP12236291 A JP 12236291A JP H04323203 A JPH04323203 A JP H04323203A
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薫 池田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチオール基を有する重合
体の製法に関する。
【従来の技術】重合体の末端基制御技術は、重合体の環
境安定性や構造の制御された重合体合成の観点から極め
て重要である。チオール基は良く知られているように、
酸化−還元能を有し、重金属類とメルカプチドを形成し
、ラジカルに対する反応性が極めて高いといった非常に
高活性な官能基であることから、重合体への導入、すな
わち重合体の側鎖、両末端および片末端への導入がいろ
いろと試みられている。重合体片末端への導入について
は、特開昭59−187003、特開昭59−1870
04および特開昭59−187005に、チオール酸の
存在下のラジカル重合で得た重合体を、アルカリまたは
酸で処理することにより片末端にチオール基を有する重
合体を得る方法が開示されている。しかし該方法は製造
方法として有効ではあるが、使用するチオール酸、とり
わけ該方法において有利に使用されるチオ酢酸の反応性
が高いことから、重合時に副反応を伴なうことがあり重
合条件が限定される点や、条件によっては反応装置の腐
食が問題になる等の問題点を有している。
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した如きチオール酸を使用する時の問題点を解決し、分
子中にチオール基を有する重合体の製法を提供せんとす
るものである。
【0002】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
解決に向けて鋭意検討した結果、分子中にチオール基と
チオールカルボン酸エステル基とを有する化合物の存在
下にラジカル重合可能なモノマーをラジカル重合し、得
られた重合体をアルカリまたは酸で処理することにより
、副反応や装置の腐食を問題にすることなく、チオール
基を有する重合体が得られることを見い出し、本発明を
完成したものである。本発明の重合体の製造方法の特徴
は、チオール基とチオールカルボン酸エステル基とを有
する化合物の存在下にラジカル重合を実施する点にある
。ここで使用する分子中にチオール基とチオールカルボ
ン酸エステル基とを有する化合物としては、1分子中に
チオール基(SH基)とチオールカルボン酸エステル基
(SCOR基、ここでRは炭化水素基を表す)とを有す
る化合物である。すなわちジチオールのカルボン酸モノ
エステルやトリチオールのカルボン酸モノエステルある
いはカルボン酸ジエステル等に代表される化合物であっ
て、カルボン酸エステルの種類には特に制限はなく、酢
酸エステル、プロピオン酸エステル、吉草酸エステル、
安息香酸エステル等である。該化合物の具体例を挙げる
と、エタンジチオールモノ酢酸エステル、エタンジチオ
ールモノプロピオン酸エステル、エタンジチオールモノ
安息香酸エステル、1,4−ブタンジチオールモノ酢酸
エステル、1,4−ブタンジチオールモノプロピオン酸
エステル、1,4−ブタンジチオール安息香酸エステル
、1,6−ヘキサンジチオールモノ酢酸エステル、1,
6−ヘキサンジチオールモノプロピオン酸エステル、1
,6−ヘキサンジチオールモノ安息香酸エステル、1,
10−デカンジチオールモノ酢酸エステル、1,10−
デカンジチオールモノプロピオン酸エステル、1,10
−デカンジチオール安息香酸エステル、1,2−ベンゼ
ンジチオールモノ酢酸エステル、1,2−ベンゼンジチ
オールモノプロピオン酸エステル1,2−ベンゼンジチ
オール安息香酸エステル、1,3−ベンゼンジチオール
モノ酢酸エステル、1,3−ベンゼンジチオールモノプ
ロピオン酸エステル、1,3−ベンゼンジチオールモノ
安息香酸エステル等であり、後述するアルカリまたは酸
による分解の容易さから酢酸エステルが好ましく使用さ
れる。チオール基を含有する重合体は、該化合物を使用
して重合した後、アルカリまたは酸処理によって得られ
るが、使用する化合物は、目的とする重合体の性質や使
用目的、重合するモノマーのラジカル重合性等によって
適宜選択される。
【0003】本発明の製造方法は、ラジカル重合が可能
なモノマーであれば特に制限なく適用できチオール基を
有する重合体を得ることができる。このようなモノマー
としては、たとえば以下のモノマーが例示される。すな
わち、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブテン
等のオレフィン類、酢酸ビニル、プロピオン酸、ピバリ
ン酸ビニル、バーサチック酸ビニル等のビニルエステル
類、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル
、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸ドデシル等のアクリル酸エステル類、メ
タクリル酸およびその塩、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル
酸i−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル
酸i−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸
2−エチルヘキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリ
ル酸オクタデシル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル
、メタクリル酸2−ジメチルアミノエチルおよびその塩
と4級塩、メタクリル酸2−ジエチルアミノエチルおよ
びその塩と4級塩、メタクリル酸(2−ヒドロキシ)ジ
メチルアミノプロピル、メタクリル酸3−トリメトキシ
シリルプロピル等のメタクリル酸エステル類、スチレン
、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、クロロメ
チルスチレン、p−スチレンスルホン酸およびその塩、
p−ヒドロキシスチレンおよびその誘導体等のスチレン
類、アクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−
エチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミ
ド、ジアセトンアクリルアミド、アクリルアミドプロパ
ンスルホン酸およびその塩、アクリルアミドプロピルジ
メチルアミンおよびその塩と4級塩、N−メチロールア
クリルアミドおよびその誘導体等のアクリルアミド誘導
体、メタクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、
N−エチルメタクリルアミド、メタクリルアミドプロパ
ンスルホン酸およびその塩、メタクリルアミドプロピル
ジメチルアミンおよびその塩と4級塩、N−メチロール
メタクリルアミドおよびその誘導体等のメタクリルアミ
ド誘導体、N−ビニルピロリドン、メチルビニルエーテ
ル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテ
ル、i−プロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエ
ーテル、i−ブチルビニルエーテル、t−ブチルビニル
エーテル、ドデシルビニルエーテル、ステアリルビニル
エーテル等のビニルエーテル類、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル等のニトリル類、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等のハロゲ
ン化ビニル類、酢酸アリル、塩化アリル、アリルアルコ
ール等のアリル化合物、無水マレイン酸、マレイン酸お
よびその塩とそのエステル、フマル酸およびその塩とそ
のエステル、イタコン酸およびその塩とそのエステル、
酢酸イソプロペニル、N−ビニルイミダゾール等のほか
、ポリオキシアルキレン、ポリオキシアルキレン燐酸エ
ステル、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリ
シロキサン等のマクロモノマー類が挙げられ、これらは
単独重合もしくは共重合で使用される。
【0004】本発明のチオール基を有する重合体の合成
は、第1段階として分子中にチオール基とチオールカル
ボン酸エステル基とを有する化合物の存在下に、ラジカ
ル重合可能なモノマーをラジカル重合することにより、
該重合体の前駆体を得る。ここで分子中にチオール基と
チオールカルボン酸エステル基とを有する化合物の重合
系への添加は、重合するモノマーの該化合物への連鎖移
動反応の起こりやすさにより該化合物の重合体中への導
入が最も効率的に行なわれる方法が選択され、通常モノ
マーおよび該化合物の両者の一括添加、あるいはモノマ
ーおよび/または該化合物を重合反応中に、連続してま
たは分割して添加する方法が採用される。重合は通常の
ラジカル重合法で行なわれ、バルク重合、溶液重合、懸
濁重合あるいは乳化重合により、回分式、半回分式、連
続式等公知の方式で実施される。ラジカル重合開始剤と
しては、アゾ化合物、パーオキサイド、ハイドロパーオ
キサイド等が用いられ、2,2’−アゾビスイソブチロ
ニトリル、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4
’−ジメチルバレロニトリル)、1,1’−アゾビス(
シクロヘキサン−1−カーボニトリル)、2,2’−ア
ゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’
−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩、2,2’
−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロ
パン]、ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロ
ピオネート)、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、
n−プロピルパーオキシカーボネート、i−プロピルパ
ーオキシカーボネート、過硫酸カリウム、過硫酸アンモ
ニウム、過酸化水素、t−ブチルハイドロパーオキサイ
ド、クメンハイドロパーオキサイド等が具体例として挙
げられる。また光、放射線、電子線照射による重合も利
用できる。重合温度は特に制限はないが、通常−20℃
から150℃の範囲で選ばれる。続いて該前駆体を加水
分解し、チオール基を有する重合体を得る。加水分解の
方法として特に制限はなく、該前駆体を溶解もしくは分
散させ得る溶媒中で塩基または酸を用いた加水分解や加
溶媒分解が適用される。使用する溶媒は該前駆体の種類
に応じてその溶解性を考慮して適宜決定されるが、通常
メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロ
パノール等のアルコール類、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレ
ングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコール
ジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエー
テル等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族系、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素系
、水等が単独または混合して使用される。また塩基、酸
としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウム、水酸化カルシウム等のアルカリ金属やアルカリ
土類金属の水酸化物、ナトリウムメチラート、ナトリウ
ムエチラート、カリウムメチラート、カリウムエチラー
ト、カリウムt−ブチラート、リチウムメチラート、リ
チウムエチラート等のアルカリ金属アルコラート、塩酸
、硫酸等の鉱酸類、ベンゼンスルホン酸、p−トルエン
スルホン酸等のスルホン酸類が挙げられ、さらには陽イ
オンおよび陰イオン交換樹脂、イオン交換膜等も利用で
きる。この中でアルカリ金属の水酸化物やアルコラート
とメタノールを用いたエステル交換による方法が良く用
いられる。加水分解反応は、生成するチオール基の酸化
を防止するために実質的に酸素のない状態、通常窒素ガ
スやアルゴンガスのような不活性ガスで置換された系中
で実施され、反応終了後ただちに酸による中和を行なう
のが好ましい。反応温度および反応時間に特に制限はな
く、通常室温から100℃の温度下、5分から10時間
の範囲で実施される。また反応を促進するために、生成
する酢酸メチル等を反応系外に除きながら該反応を実施
することも良く行なわれる。
【0005】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれによって何等制限されるもの
ではない。なお実施例中の「%」および「部」は、特に
断わりのない限り「重量%」および「重量部」を表す。 実施例1 攪拌機、還流冷却管、窒素導入管および温度計を備えた
反応器に、酢酸ビニルモノマー2400gとメタノール
600gを仕込み、窒素ガスを15分バブリングして脱
気した。別途、エタンジチオールモノアセテート0.3
7gをメタノール50gに溶解したチオールの初期添加
液、エタンジチオールモノアセテート30gにメタノー
ルを加えて全量を100mlにしたチオールの連続添加
液およびメタノール50gに2,2’−アゾビスイソブ
チロニトリル1.81gを溶解した開始剤溶液をそれぞ
れ調製し、窒素ガスのバブリングにより窒素置換した。 反応器の昇温を開始し、内温が60℃となったところで
、上記調製したチオールの初期添加液と開始剤溶液をこ
の順序に添加し重合を開始した。直ちにチオールの連続
添加液の添加を開始し、3時間にわたって均一に添加を
行ないながら重合を続けた。3時間後冷却して重合を停
止した。この時の固形分濃度は53.0%であった。 続いて30℃で減圧下にメタノールを時どき添加しなが
ら未反応の酢酸ビニルモノマーの除去を行い、ポリ酢酸
ビニルのメタノール溶液を得た(濃度60.2%)。こ
のメタノール溶液の一部を取り、ポリ酢酸ビニル濃度4
5%、[NaOH]/[VAc]=0.05(モル比)
の条件で、窒素雰囲気下、40℃で2時間けん化した。 酢酸で中和後メタノールによるソックスレー洗浄を実施
して精製することにより、ポリビニルアルコール系重合
体(以下PVAと略記する)を得た。該PVAのけん化
度は99.3モル%であり、チオール基量をヨウ素滴定
により求めたところ、2.25x10↑−↑4当量/P
VA−gであった。
【0006】実施例2 実施例1で得たポリ酢酸ビニルのメタノール溶液30g
を取り、窒素ガスのバブリングにより脱気した後、窒素
ガスバブリングにより脱気した25%アンモニア水5m
lを加えて25℃で30分間窒素雰囲気下で攪拌した。 その後該ポリ酢酸ビニル溶液を水中に投入して重合体を
回収し、アセトン−水系で2回再沈殿操作を繰り返して
精製した。該ポリ酢酸ビニルをメタノール/水(80/
20重量比)系でヨウ素滴定したところ、チオール基量
は1.35x10↑−↑4当量/PVA−gであった。
【0007】実施例3 攪拌機を備えた耐圧重合器に酢酸ビニル1651gとメ
タノール369gおよび2,2−アゾビスイソブチロニ
トリル0.512gを仕込み、窒素ガスバブリングによ
り脱気した。別途、エタンジチオールモノアセテート1
2.5gをメタノール100mlに溶解した溶液を調製
し、窒素バブリングにより脱気した。エチレンをゲージ
圧で38kg/cm↑2になるように加圧し、耐圧重合
器の内温が55℃となったところで、上記調製したチオ
ールのメタノール溶液の連続添加を開始した。内温を6
0℃に保ちながら、4時間にわたってチオール溶液を均
一に添加しながら重合した。冷却して重合を停止し、固
形分を測定したところ23.3%であった。重合液はエ
チレンをパージした後、大量のn−ヘキサンに投入し酢
酸ビニル−エチレン共重合体を回収し、アセトン−n−
ヘキサン系で2回再沈精製した。攪拌機、還流冷却管、
窒素導入管および温度計を備えた反応器に、該共重合体
50gとメタノール100gを計り取り減圧脱気、窒素
置換した後、NaOH0.05gをメタノール10gに
溶解し窒素置換した溶液を添加した。窒素流下、30℃
で6時間攪拌を続けた後、酢酸0.16gを加えて中和
した。反応液を大量の水中に投入して重合体を回収し、
アセトン−n−ヘキサン系で2回再沈精製した。該重合
体をメタノール/水(80/20重量比)系でヨウ素滴
定したところ、チオール基量は1.28x10↑−↑4
当量/共重合体−gであった。
【0008】比較例1 攪拌機を備えた耐圧重合器に酢酸ビニル1651gとメ
タノール369gおよび2,2−アゾビスイソブチロニ
トリル0.512gを仕込み、窒素ガスバブリングによ
り脱気した。別途、エタンジチオールモノアセテート1
4.0gをメタノール200mlに溶解した溶液を調製
し、窒素バブリングにより脱気した。エチレンをゲージ
圧で38kg/cm↑2になるように加圧し、耐圧重合
器の内温が55℃となったところで、上記調製したチオ
ールのメタノール溶液の連続添加を開始した。内温を6
0℃に保ちながら、8時間にわたってチオール溶液を均
一に添加しながら重合したが、固形分濃度が5%と低く
、少量の重合体しか得られなかった。
【0009】実施例4 攪拌機、蒸留器、窒素導入管および温度計を備えた反応
器に、実施例3で得た酢酸ビニルとエチレンとの共重合
体60gおよびメタノール250gを計り取り減圧脱気
、窒素置換した後、60℃に加熱した。窒素流下50g
のNaOHを添加し、生成する酢酸メチルをメタノール
とともに流出させながら攪拌を続けた。30分後、さら
に50gのNaOHを添加して2.5時間攪拌を続けた
。反応終了後、室温まで冷却して180gの酢酸を添加
して中和し、内容物を大量の蒸留水中に投入して重合体
を回収した。該共重合体は蒸留水による洗浄を繰り返し
て精製した。該共重合体をn−プロパノール/水(70
/30重量比)系でヨウ素滴定したところ、チオール基
量は2.20x10↑−↑4当量/共重合体−gであっ
た。またd↓6−DMSO中でH−NMRを測定したと
ころ、エチレン含量31モル%、酢酸ビニル単位のけん
化度は99.2モル%であった。
【0010】実施例5 攪拌機、還流冷却管、窒素導入管および温度計を備えた
反応器に、ピバリン酸ビニルモノマー1000gとt−
ブタノール850gを仕込み、窒素ガスを15分バブリ
ングして脱気した。別途、ヘキサメチレンジチオールモ
ノアセテート0.013gをt−ブタノール20gに溶
解したチオールの初期添加液、ヘキサメチレンジチオー
ルモノアセテート0.60gにt−ブタノールを加えて
全量を100mlにしたチオールの連続添加液およびメ
タノール40gに2,2’−アゾビスイソブチロニトリ
ル0.43gを溶解した開始剤溶液をそれぞれ調製し、
窒素ガスのバブリングにより窒素置換した。反応器の昇
温を開始し、内温が60℃となったところで、上記調製
したチオールの初期添加液と開始剤溶液をこの順序に添
加し重合を開始した。直ちにチオールの連続添加液の添
加を開始し、3時間にわたって均一に添加を行ないなが
ら重合を続けた。3時間後冷却して重合を停止した。こ
の時の固形分濃度は29.0%であった。続いて重合溶
液を大量のメタノール中に投入して重合体を回収し、ア
セトン−メタノール系で再沈操作を2回繰り返して精製
した。攪拌機、還流冷却管、窒素導入管および温度計を
備えた反応器に、該共重合体50gとメタノール50g
およびテトラヒドロフラン100gを計り取り減圧脱気
、窒素置換した後、NaOH0.05gをメタノール1
0gに溶解し窒素置換した溶液を添加した。窒素流下、
30℃で6時間攪拌を続けた後、酢酸0.16gを加え
て中和した。反応液を大量の水中に投入して重合体を回
収し、アセトン−n−ヘキサン系で2回再沈精製した。 該重合体をアセトン/水(90/10重量比)系でヨウ
素滴定したところ、チオール基量は、8.40x10↑
−↑6当量/重合体−gであった。
【0011】実施例6 攪拌機、蒸留器、窒素導入管および温度計を備えた反応
器に、実施例5で得たポリピバリン酸ビニル10gおよ
びメチルエチルケトン90gを計り取り減圧脱気、窒素
置換した後、60℃に加温した。窒素流下、別途水酸化
カリウム5.3gをメタノール16gに溶解し窒素置換
して調製したアルカリ溶液を添加し、60℃で2時間反
応させた。反応終了後6.8gの酢酸を添加して中和し
、内容物を少量の酢酸を含む大量のメタノール中で粉砕
し、メタノールによるソックスレー洗浄により精製する
ことによりPVAを得た。該PVAのけん化度は99.
2モル%であり、チオール基量をヨウ素滴定により求め
たところ、2.31x10↑−↑5当量/PVA−gで
あった。
【0012】実施例7 攪拌機、還流冷却管、窒素導入管および温度計を備えた
反応器に、スチレンモノマー1200gを仕込み、窒素
ガスを15分バブリングして脱気した。別途、エタンジ
チオールモノアセテート0.10gをトルエン50gに
溶解したチオールの初期添加液、エタンジチオールモノ
アセテート24.6gにトルエンを加えて全量を100
mlにしたチオールの連続添加液およびトルエン10g
に2,2’−アゾビスイソブチロニトリル3.0gを溶
解した開始剤溶液をそれぞれ調製し、窒素ガスのバブリ
ングにより窒素置換した。反応器の昇温を開始し、内温
が70℃となったところで、上記調製したチオールの初
期添加液と開始剤溶液をこの順序に添加し重合を開始し
た。直ちにチオールの連続添加液の添加を開始し、12
時間にわたって均一に添加を行ないながら重合を続けた
。12時間後冷却して重合を停止した。この時の固形分
濃度は47.0%であった。続いて重合液を大量のメタ
ノール中に投入して重合体を回収し、アセトン−メタノ
ール系で3回再沈精製を繰り返した。攪拌機、還流冷却
管、窒素導入管および温度計を備えた反応器に、該重合
体50gとメタノール20gおよびテトラヒドロフラン
130gを計り取り減圧脱気、窒素置換した後、NaO
H0.05gをメタノール10gに溶解し窒素置換した
溶液を添加した。窒素流下、30℃で6時間攪拌を続け
た後、酢酸0.16gを加えて中和した。反応液を大量
の水中に投入して重合体を回収し、アセトン−メタノー
ル系で2回再沈精製した。該重合体をアセトン/水(9
0/10重量比)系でヨウ素滴定したところ、チオール
基量は、1.03x10↑−↑4当量/重合体−gであ
った。
【0013】実施例8 攪拌機、還流冷却管、窒素導入管および温度計を備えた
反応器に、メタクリル酸メチルモノマー2900gを仕
込み、窒素ガスを15分バブリングして脱気した。別途
、m−ジチオールベンゼンモノアセテート1.71gを
トルエン50gに溶解したチオールの初期添加液、m−
ジチオールベンゼンモノアセテート40.0gにトルエ
ンを加えて全量を100mlにしたチオールの連続添加
液およびトルエン10gに2,2’−アゾビス(シクロ
ヘキサン−1−カーボニトリル)1.80gを溶解した
開始剤溶液をそれぞれ調製し、窒素ガスのバブリングに
より窒素置換した。反応器の昇温を開始し、内温が90
℃となったところで、上記調製したチオールの初期添加
液と開始剤溶液をこの順序に添加し重合を開始した。 直ちにチオールの連続添加液の添加を開始し、4時間に
わたって均一に添加を行ないながら重合を続けた。4時
間後冷却して重合を停止した。この時の固形分濃度は6
3.0%であった。続いて重合液を大量のn−ヘキサン
中に投入して重合体を回収し、アセトン−n−ヘキサン
系で3回再沈精製を繰り返した。攪拌機、還流冷却管、
窒素導入管および温度計を備えた反応器に、該重合体5
0gとメタノール50gおよびテトラヒドロフラン10
0gを計り取り減圧脱気、窒素置換した後、NaOH0
.05gをメタノール10gに溶解し窒素置換した溶液
を添加した。窒素流下、30℃で6時間攪拌を続けた後
、酢酸0.16gを加えて中和した。反応液を大量の水
中に投入して重合体を回収し、アセトン−n−ヘキサン
系で2回再沈精製した。該重合体をアセトン/水(90
/10重量比)系でヨウ素滴定したところ、チオール基
量は、1.15x10↑−↑4当量/重合体−gであっ
た。
【0014】実施例9 攪拌機、還流冷却管、窒素導入管および温度計を備えた
反応器に、アクリル酸エチルモノマー2900gを仕込
み、窒素ガスを15分バブリングして脱気した。別途、
m−ジチオールベンゼンモノアセテート0.61gをト
ルエン50gに溶解したチオールの初期添加液、m−ジ
チオールベンゼンモノアセテート14.0gにトルエン
を加えて全量を100mlにしたチオールの連続添加液
およびトルエン10gに2,2’−アゾビス(シクロヘ
キサン−1−カーボニトリル)0.40gを溶解した開
始剤溶液をそれぞれ調製し、窒素ガスのバブリングによ
り窒素置換した。反応器の昇温を開始し、内温が90℃
となったところで、上記調製したチオールの初期添加液
と開始剤溶液をこの順序に添加し重合を開始した。直ち
にチオールの連続添加液の添加を開始し、5時間にわた
って均一に添加を行ないながら重合を続けた。5時間後
冷却して重合を停止した。この時の固形分濃度は74.
0%であった。続いて重合液を大量のn−ヘキサン中に
投入して重合体を回収し、アセトン−n−ヘキサン系で
3回再沈精製を繰り返した。攪拌機、還流冷却管、窒素
導入管および温度計を備えた反応器に、該重合体50g
とメタノール20gおよびテトラヒドロフラン100g
を計り取り減圧脱気、窒素置換した後、NaOH0.0
5gをメタノール10gに溶解し窒素置換した溶液を添
加した。窒素流下、30℃で6時間攪拌を続けた後、酢
酸0.16gを加えて中和した。反応液を大量の水中に
投入して重合体を回収し、アセトン−n−ヘキサン系で
2回再沈精製した。該重合体をアセトン/水(90/1
0重量比)系でヨウ素滴定したところ、チオール基量は
、3.45x10↑−↑5当量/重合体−gであった。
【0015】実施例10 攪拌機、還流冷却管、窒素導入管および温度計を備えた
反応器に、アクリル酸モノマー290gとエタンジチオ
ールモノアセテート10.8gを仕込み、窒素ガスを1
5分バブリングして脱気した。別途、アクリル酸10g
に2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.30gを
溶解した開始剤溶液をそれぞれ調製し、窒素ガスのバブ
リングにより窒素置換した。反応器の昇温を開始し、内
温が60℃となったところで、上記調製した開始剤溶液
を添加し重合を開始した。2時間後冷却して重合を停止
し、この時の固形分濃度は37.0%であった。続いて
重合液をエーテル中に投入して重合体を回収し、メタノ
ール−エーテル系で3回再沈精製を繰り返した。攪拌機
、還流冷却管、窒素導入管および温度計を備えた反応器
に、該重合体50gとメタノール100gを計り取り減
圧脱気、窒素置換した後、1N−メタノール塩酸50m
lを添加した。窒素流下、30℃で6時間攪拌を続けた
後、反応液を大量のエーテル中に投入して重合体を回収
し、メタノール−エーテル系で2回再沈精製した。該重
合体をヨウ素滴定したところ、チオール基量は、9.7
6x10↑−↑5当量/重合体−gであった。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、分子中にチオール基と
チオールカルボン酸エステル基とを有する化合物の存在
下にラジカル重合可能なモノマーをラジカル重合し、得
られた重合体をアルカリまたは酸で処理することでチオ
ール基を含有する重合体を効率良く得ることができる。 上記の実施例および比較例から、該化合物を使用する本
発明の製法がチオールカルボン酸を使用する方法と比較
して優位にあることも明らかである。本発明で得られた
分子中にチオール基を有する重合体は、チオール基の高
反応性を反映した高反応性高分子材料であり、たとえば
該重合体の存在下にラジカル重合可能なモノマーをラジ
カル重合することにより、種々の重合体の組み合わせか
らなるブロック共重合体またはグラフト共重合体を合成
でき、不均一系重合時の分散安定剤としても極めて有用
である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】    分子中にチオール基とチオールカ
    ルボン酸エステル基とを有する化合物の存在下にラジカ
    ル重合可能なモノマーをラジカル重合し、得られた重合
    体をアルカリまたは酸で処理することを特徴とするチオ
    ール基を有する重合体の製法。
  2. 【請求項2】    分子中にチオール基とチオールカ
    ルボン酸エステル基とを有する化合物が、ジチオールの
    モノカルボン酸エステルである請求項1記載の重合体の
    製法。
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