JPH04330091A - 生理活性物質tan−1263,その製造法及び用途 - Google Patents

生理活性物質tan−1263,その製造法及び用途

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JPH04330091A
JPH04330091A JP3036109A JP3610991A JPH04330091A JP H04330091 A JPH04330091 A JP H04330091A JP 3036109 A JP3036109 A JP 3036109A JP 3610991 A JP3610991 A JP 3610991A JP H04330091 A JPH04330091 A JP H04330091A
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JP
Japan
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tan
active substance
physiologically active
δppm
magnetic resonance
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Withdrawn
Application number
JP3036109A
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English (en)
Inventor
Masayuki Muroi
室井 正之
Naofumi Ishii
尚書 石井
Yukimasa Nozaki
野崎 幸正
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真菌感染症の治療剤と
して有用な新規化合物TAN−1263A,B,Cおよ
びDならびにそれらの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年,癌化学療法剤,免疫療法剤,副腎
皮質ホルモン剤の繁用などによる生体内免疫能の低下や
抗菌剤投与による菌交代現象等により,深在性の真菌症
が増加し,医薬の面で大きな問題となりつゝある。深在
性或いは表在性の真菌症に対しては,ポリエン系抗生物
質,フルシトシン,アゾール系抗真菌剤などによる化学
療法が行われているが,従来の抗真菌剤は副作用の強い
ものや耐性菌の出現し易いものなど,不満足なものが多
く,真菌感染症は化学療法分野で大きな問題となってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように真菌感染
症に対する治療薬は,未だ極めて不満足なものであり,
副作用が弱く臨床上有効な新しい抗真菌剤が常に求めら
れている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは,多数の微
生物から新しい抗真菌剤を得るための探索研究を行った
ところ,財団法人発酵研究所で海水から分離されたコロ
ロスポラ・グラシリス(Corollospora  
gracilis )IFO  32111株が,抗真
菌性物質を産生することを見出した。該微生物を適宜の
培地に培養することにより, 抗真菌性物質を培地中お
よび菌体中に蓄積しうることを認め,活性物質を単離し
,その物理化学的性質から,当該活性物質がいずれも新
規物質であることを確め,これらの知見に基づいてさら
に研究を続けた結果,本発明を完成するにいたった。す
なわち,本発明は、新規生理活性物質TAN−1263
A,B,C及びD、コロロスポラ属に属し、生理活性物
質TAN−1263A,B,Cおよび/またはDを生産
する能力を有する微生物を培地に培養し、培養物中に該
生理活性物質を生成,蓄積せしめ,これを採取すること
を特徴とする生理活性物質TAN−1263A,B,C
および/またはDの製造法、生理活性物質TAN−12
63A,B,Cおよび/またはDを含有する抗真菌剤を
提供するものである。
【0005】本発明の生理活性物質TAN−1263(
以下,単にTAN−1263と略称することもある)を
生産する菌としては,コロロスポラ(Corollos
pora)属に属し,TAN−1263を産生する能力
を有する微生物であればいずれのものでもよい。その例
としては,例えば財団法人発酵研究所(IFO)に番号
IFO  32111として登録されている公知のコロ
ロスポラ・グラシリス(Corollospora g
racilis)が具体的に使用しうる例としてあげら
れる((財)発酵研究所発行「リサーチ・コミュニケー
ションズ(Research Communicati
ons),No.14,168頁(1989)参照)。
【0006】本発明方法に用いられるコロロスポラ属真
菌は、一般にその性状が変化しやすく、たとえば紫外線
,X線,化学薬品(例、 ニトロソグアニジン,エチル
メタンスルホン酸)などを用いる人工変異手段で容易に
変異しうるものであるが、どの様な変異株であっても、
本発明の対象とするTAN−1263の生産能を有する
ものはすべて本発明方法に使用することができる。
【0007】TAN−1263を生産する菌の培養に際
しては、炭素源としては、たとえばグルコース,麦芽糖
,乳糖,廃糖蜜,油脂類(例、 大豆油,オリーブ油な
ど),有機酸類(例、 クエン酸,コハク酸,グルコン
酸など)など菌が資化しうるものが適宜用いられる。窒
素源としては、 たとえば大豆粉,綿実粉,コーン・ス
ティープ・リカー,乾燥酵母,酵母エキス,肉エキス,
ペプトン,尿素,硫酸アンモニウム,硝酸アンモニウム
,塩化アンモニウム,リン酸アンモニウムなどの有機窒
素化合物や無機窒素化合物が利用できる。 また、 無
機塩としては、 例えば塩化ナトリウム,塩化カリウム
,炭酸カルシウム,硫酸マグネシウム,リン酸一カリウ
ム,リン酸二ナトリウムなどの通常真菌の培養に必要な
無機塩類が単独もしくは適宜、組合せて使用される。 
また、 TAN−1263を生産する菌の資化しうる硫
黄化合物、たとえば硫酸塩(例、硫酸アンモニウムなど
),チオ硫酸塩(例、 チオ硫酸アンモニウムなど)、
亜硫酸塩(例、亜硫酸アンモニウム)などの無機硫黄化
合物,含硫アミノ酸(例、シスチン,システィン,L−
チアゾリジン−4−カルボン酸),ヒポタウリン,含硫
ペプチド(例、グルタチオン)などの有機硫黄化合物ま
たは、これらの混合物を培地に添加すると目的物の生成
量が増大する場合がある。また、硫酸第1鉄,硫酸銅な
どの重金属類,ビタミンB1,ビオチンなどのビタミン
類なども必要に応じて添加される。さらにシリコーンオ
イルやポリアルキレングリコールエーテルなどの消泡剤
や界面活性剤を培地に添加してもよい。 その他菌の発
育を助け、 TAN−1263の生産を促進するような
有機物や無機物を適宜に添加してもよい。
【0008】培養方法としては、一般の抗生物質の生産
方法と同様に行なえばよく、固体培養でも液体培養でも
よい。液体培養の場合は静置培養,撹拌培養,振盪培養
,通気培養などいずれを実施してもよいが、とくに通気
撹拌培養が好ましい。 又培養温度は約15℃ないし3
5℃の範囲が好ましく、さらに好ましくは約24℃ない
し28℃であり、培地のpHは約4ないし8の範囲、さ
らに好ましくは約6ないし7の範囲であり、約8時間な
いし168時間、好ましくは約24時間ないし144時
間培養する。生成したTAN−1263は,培養ろ液及
び菌体中に存在するので,培養物を遠心分離,或いはろ
過などによって上清液と菌体とに分離し,その上清液及
び菌体からそれぞれ抽出,精製することもできるが,培
養物に直接,メタノール,アセトン,ブタノール,酢酸
エチルなどの有機溶媒を添加して得られる抽出液から精
製する方がより有利である場合もある。TAN−126
3を培養液から採取するには,当該物質が中性脂溶性物
質であるので,そのような微生物代謝産物を採取する為
に通常用いられる分離・精製の手段が適宜利用される。 例えば,夾雑物との溶解度の差を利用する方法,活性炭
,非イオン性ハイポーラス樹脂,シリカゲル,アルミナ
,デキストランゲル等の各種担体を用いるクロマトグラ
フィーなどがそれぞれ単独または組合わせて利用される
【0009】培養物中に生産されるTAN−1263を
採取する方法を具体的に説明すると,まず培養液に酢酸
エチルのような当該化合物を溶解し得る有機溶媒を加え
て撹拌,抽出した後,ハイフロスーパーセルなどのろ過
助剤を用いてろ過する。得られた抽出ろ液は水で水洗し
た後,濃縮,乾固し,残渣をシリカゲルのカラムクロマ
トグラフィーに付す。 展開溶媒としては,例えばヘキ
サン−酢酸エチル,クロホルム−メタノール,またはヘ
キサン−アセトンの混合溶媒が用いられ,順次各々の溶
媒系中の極性溶媒,即ち,酢酸エチル,メタノール,ま
たはアセトンの比率を増すことにより,他の夾雑物と分
離して溶出することができる。
【0010】生理活性物質TAN−1263の成分A,
B,C及びDの含量あるいは夾雑物の量により,上記シ
リカゲルカラムグラフィーによる精製は適宜,溶媒系の
組合わせをかえて2〜数回繰り返すことにより,成分A
,B,C及びDの精製標品を単離することができる。 TAN−1263A,B,Cおよび/またはDの含量が
少く、しかも夾雑物が多く,上記のシリカゲルのカラム
クロマトグラフィーで精製標品を得ることが困難な場合
には,更に分取高速液体クロマトグラフィーを用いて,
成分A,B,C及びDを単離することができる。ここで
用いられる高速液体クロマトグラフィーの担体としては
,例えば逆相系のYMC−Pack SH−343 S
−15 ODS(山村化学,日本)が,溶媒系としては
含水メタノールが用いられる。
【0011】このようにして,後述の実施例の方法で得
られたTAN−1263A,B,C及びDの物理化学的
性質は次に示す通りである。 (1) TAN−1263A 1)形  状:無色針状晶   4)質量分析値(EIMS法):m/z399(M
+)5)分子式:C22H25NO6 6)元素分析値(C22H25NO6として):計算値
:C,66.15;   H,6.31;   N,3
.51実測値:C,65.94;   H,6.31;
   N,3.53  8)赤外線吸収スペクトル(K
Br錠法による):3300, 2970, 2930
, 2850, 1740, 1690, 1620,
 1450, 1400, 1350, 1325, 
1265, 1160, 1100, 1045, 1
020, 970, 905, 815,790, 7
45, 690, 665(cm−1;図1)9)1H
核磁気共鳴スペクトル(300MHz,重 クロロホル
ム中,δppm):0.92(3H,t,J=7.5)
, 1.67(3H,s), 1.97(2H,ddq
,J=7.4,1.0,7.3), 2.35(2H,
dt,J=6.7,7.1), 2.63(2H,m)
, 3.39(3H,s), 4.14(1H,d,J
=12.6,D2O添加消失),4.59(1H,d,
J=12.5), 5.39(1H,dtt,J=15
.2,6.6,1.2), 5.54(1H,dt,J
=15.2,6.1), 7.49(2H,dd,J=
8.0,7.4), 7.64(1H,tt,J=7.
4,1.6), 7.68(1H,br s,D2O添
加消失), 8.32(2H,dd,J=8.3,1.
3)10)13C核磁気共鳴スペクトル(75MHz,
重クロロホルム中でのケミカルシフト,δppm):1
97.2(s), 194.7(s), 190.6(
s), 166.0(s), 134.5(d), 1
34.4(d), 132.5(s), 130.6(
d), 130.6(d), 128.7(d), 1
28.7(d), 126.1(d), 111.1(
s), 91.6(s),89.9(s), 74.2
(d), 51.7(q), 29.4(t), 29
.1(t), 25.5(t), 13.6(q), 
5.7(q)但し,s: singlet, d: d
oublet, t: triplet, q: qu
artetを示す。 11)呈色反応: 陽性:リンモリブデン酸,グレイグ・リーバック,KM
nO4,ヨウ素,硫酸 陰性:坂口,エールリッヒ,ドラーゲンドルフ,バート
ン12)溶解性: 易溶:メタノール,エタノール,酢酸エチル, ジエチ
ルエーテル,クロロホルム 難溶:水,ヘキサン 13)薄層クロマトグラフィー(担体,シリカゲルガラ
スプレート60F254,0.25mm,西独メルク社
製):14)高速液体クロマトグラフィー: 担  体:Lichrospher 100RP−18
(e) 5μm,4×125mm(メルク) 溶媒系:60%メタノール 流  速:1.0ml/分 保持時間:9.7分 15)酸性,中性,塩基性の別:中性
【0012】(2) TAN−1263B  3)質量
分析値(EIMS法):m/z415(M+)4)分子
式:C22H25NO7 5)元素分析値(C22H25NO7・1/2CH3C
OOC2H5として): 計算値:C,62.73;   H,6.36;   
N,3.05実測値:C,62.57;   H,6.
36;   N,3.11  7)赤外線吸収スペクト
ル(KBr錠法による):3280, 2970, 2
940, 2870, 1740, 1705, 16
30, 1600, 1580, 1445, 140
0, 1330, 1265, 1185, 1160
, 1100, 1045, 1020, 975, 
940, 905, 855, 810, 790, 
760, 720, 690, 665(cm−1;図
2) 8)1H核磁気共鳴スペクトル(300MHz,重クロ
ロホルム中,δppm):0.91(3H,t,J=7
.1), 1.39(2H,m), 1.46(2H,
m), 1.58(1H,m), 1.78(1H,m
), 1.80(3H,s), 3.38(3H,s)
, 3.44(1H,ddd,J=6.3,4.2,1
.9), 3.62(1H,d,J=1.9), 4.
22(1H,d,J=12.3,D2O添加消失), 
4.62(1H,d,J=12.3), 7.47(2
H,dd,J=7.9,7.5), 7.63(1H,
tt,J=7.4,1.2), 7.95(1H,s,
D2O添加消失), 8.28(2H,dd,J=8.
0,1.3) 9)13C核磁気共鳴スペクトル(75MHz,重クロ
ロホルム中でのケミカルシフト,δppm):196.
9(s), 194.5(s), 182.9(s),
 165.6(s), 134.5(d), 132.
5(s), 130.5(d), 130.5(d),
 128.7(d), 128.7(d), 113.
9(s), 91.9(s), 89.9(s), 7
4.0(d), 59.6(d), 51.9(q),
 51.0(d), 31.4(t), 27.8(t
), 22.4(t), 13.9(q), 5.1(
q)10)呈色反応: 陽性:リンモリブデン酸,グレイグ・リーバック,KM
nO4,ヨウ素,硫酸 陰性:坂口,エールリッヒ,ドラーゲンドル フ,バー
トン11)溶解性: 易溶:メタノール,エタノール,酢酸エチル,ジエチル
エーテル,クロロホルム 難溶:水,ヘキサン 12)薄層クロマトグラフィー(担体,シリカゲルガラ
スプレート60F254,0.25mm,西独メルク社
製):13)高速液体クロマトグラフィー: 担  体:Lichrospher 100RP−18
(e) 5μm,4×125mm(メルク) 溶媒系:60%メタノール 流  速:1.0ml/分 保持時間:5.4分 14)酸性,中性,塩基性の別:中性
【0013】(3) TAN−1263C1)形  状
:無色針状晶 4)質量分析値(EIMS法):m/z  310(M
+−C6H5CO) 5)分子式:C22H25NO7 6)元素分析値(C22H25NO7・1/2H2Oと
して):計算値:C,62.25;   H,6.17
;   N,3.30実測値:C,62.28;   
H,6.26;   N,3.06  8)赤外線吸収
スペクトル(KBr錠法による):3430, 296
0, 2930, 2860, 1735, 1705
, 1640, 1595, 1450, 1400,
 1380, 1340, 1320, 1265, 
1195, 1160, 1080, 960, 93
0, 850, 800, 780, 750, 68
5, 670(cm−1;図3)9)1H核磁気共鳴ス
ペクトル(300MHz,重クロロホルム中,δppm
):0.92(3H,t,J=7.1), 1.40(
2H,m), 1.45(2H,m), 1.59(1
H,m), 1.81(1H,m),1.84(3H,
s), 3.29(3H,s), 3.40(1H,d
,J=2.9,D2O添加消失), 3.54(1H,
ddd,J=6.4,4.3,2.1), 3.65(
1H,d,J=2.1), 4.79(1H,d,J=
2.7), 7.42(1H,br s,D2O添加消
失), 7.47(2H,dd,J=7.9,7.4)
, 7.61(1H,tt,J=7.4,1.3), 
8.21(2H,dd,J=8.3,1.5) 10)13C核磁気共鳴スペクトル(75MHz,重ク
ロロホルム中でのケミカルシフト,δppm):196
.9(s), 192.7(s), 179.8(s)
, 167.2(s), 133.9(d), 133
.9(s), 129.7(d), 129.7(d)
, 128.7(d), 128.7(d), 115
.0(s), 94.7(s),88.6(s), 7
6.3(d), 59.7(d), 51.3(q),
 50.8(d), 31.3(t), 27.8(t
), 22.4(t), 13.9(q), 5.3(
q)11)呈色反応: 陽性:リンモリブデン酸,グレイグ・リーバック,KM
nO4,ヨウ素,硫酸 陰性:坂口,エールリッヒ,ドラーゲンドルフ,バート
ン12)溶解性: 易溶:メタノール,エタノール,酢酸エチル,ジエチル
エーテル,クロロホルム 難溶:水,ヘキサン 13)薄層クロマトグラフィー(担体,シリカゲルガラ
スプレート60F254,0.25mm,西独メルク社
製):14)高速液体クロマトグラフィー: 担  体:Lichrospher 100RP−18
(e) 5μm,4×125mm(メルク) 溶媒系:60%メタノール 流  速:1.0ml/分 保持時間:4.6分 15)酸性,中性,塩基性の別:中性
【0014】(4) TAN−1263D1)形  状
:無色針状晶   4)質量分析値(EIMS法):m/z  310
(M+−C6H5CO) 5)分子式:C22H25NO7 6)元素分析値(C22H25NO7として):計算値
:C,63.60;   H,6.07;   N,3
.37実測値:C,63.35;   H,6.40;
   N,3.11  8)赤外線吸収スペクトル(K
Br錠法による):3420, 2960, 2930
, 2860, 1740, 1705, 1630,
 1595, 1450, 1400, 1320, 
1270, 1195, 1150, 1090, 1
050, 1020, 960, 905, 855,
 790, 750, 730, 690, 660(
cm−1;図4)9)1H核磁気共鳴スペクトル(30
0MHz,重クロロホルム中,δppm):0.95(
3H,t,J=7.2), 1.45(2H,m), 
1.50(2H,m), 1.65(1H,m), 1
.77(1H,m),1.79(3H,s), 3.3
2(1H,d,J=12.4,D2O添加消失), 3
.33(3H,s), 3.38(1H,ddd,J=
6.5,4.5,2.0), 3.61(1H,d,J
=2.0), 4.53(1H,d,J=12.4),
 7.43(1H,br s,D2O添加消失), 7
.47(2H,dd,J=8.0,7.5), 7.6
4(1H,tt,J=7.4,1.3), 8.28(
2H,dd,J=8.2,1.4) 10)13C核磁気共鳴スペクトル(75MHz,重ク
ロロホルム中でのケミカルシフト,δppm):199
.8(s), 193.8(s), 181.8(s)
, 166.6(s), 134.6(d), 133
.1(s), 130.6(d), 130.6(d)
, 128.7(d), 128.7(d), 114
.3(s), 92.5(s),86.9(s), 7
3.3(d), 59.8(d), 51.9(q),
 51.9(d), 31.5(t), 27.9(t
), 22.5(t), 14.0(q), 5.1(
q)11)呈色反応: 陽性:リンモリブデン酸,グレイグ・リーバック,KM
nO4,ヨウ素,硫酸 陰性:坂口,エールリッヒ,ドラーゲンドルフ,バート
ン12)溶解性: 易溶:メタノール,エタノール,酢酸エチル,ジエチル
エーテル,クロロホルム 難溶:水,ヘキサン 13)薄層クロマトグラフィー(担体,シリカゲル ガ
ラスプレート60F254,0.25mm,西独メルク
社製):14)高速液体クロマトグラフィー: 担  体:Lichrospher 100RP−18
(e) 5μm,4×125mm(メルク) 溶媒系:60%メタノール 流  速:1.0ml/分 保持時間:5.1分 15)酸性,中性,塩基性の別:中性 化合物TAN−1263A,B,C及びDは紫外線吸収
スペクトルその他の物理化学的データから,かびの代謝
産物シューロチン(Pseurotin)系に属すると
推定されるが,本化合物と一致するものはなく,新規化
合物と判断された。
【0015】
【作用】次にTAN−1263の生物学的性状について
述べる。抗生物質TAN−1263の1000μg/m
lメタノール溶液に浸漬したろ紙円板(東洋製作所製、
直径8mm)を各種真菌の含菌寒天平板にはりつけ、 
所定の濃度で所定時間培養後、ろ紙円板のまわりに生じ
た生育抑制円の直径を表1に示す。表中“0”は阻止円
の認められなかったことを示す。用いた培地は次のとお
りである。イースト・ナイトロゲン・ベース(ディフコ
社、米国)にグルコース2.0%,寒天1.5%添加

表1】
【0016】表1に示すように、化合物TAN−126
3Bは、ある種の真菌類に対して抗菌力を示し、又TA
N−1263Aも前記被検菌のうち、Aspergil
lus fumi−gatus IFO  6344に
対して、35mmの阻止円を示した。更に、 TAN−
1263Bは、他の抗真菌剤例えば,クロトリマゾール
,ミコナゾール,フルコナゾール等のアリゾール系抗真
菌剤などとの併用により,相乗作用を示すことが見出さ
れた。
【0017】例えば,クロトリマゾールとの相乗作用を
,カンディダ・アルビカンス(Candidaalbi
cans)IFO0583株とTA株を被検菌とし,培
地としてサブロー寒天培地(Difco社製)を用いて
チェッカーボード法により測定した結果,TAN−12
63B及びクロトリマゾールの単独でのMICは,それ
ぞれ100μg/ml及び5μg/mlであったが,F
IC(fractional inhibitory 
concentration) indexは,Can
−dida albicans IFO  0583株
に対しては0.25,Candida albican
s TA株に対しては0.125であり,相乗効果を示
した。さらに、TAN−1263AまたはBを投与量4
00mg/kgでマウスに腹腔内投与しても急性毒性は
全く認められなかった。これらのデータから明らかなよ
うにTAN−1263は真菌に対して抗菌性を示し、哺
乳動物などに毒性を示さない抗生物質であると云える。 したがってTAN−1263はヒトおよび家畜、家きん
などの真菌感染症の治療に用いることが出来る。この治
療用に、TAN−1263は公知の製剤化技術に従って
賦形剤,希釈剤などと種々の剤形の医薬組成物に処方し
て用いることができる。
【0018】TAN−1263Bをたとえばキャンディ
ダ感染症の治療薬として通常用いるには、たとえばTA
N−1263Bを注射剤として非経口的に静脈内,皮下
または筋肉内に通常1〜50mg/kg/日、好ましく
は5〜20mg/kg/日投与する。また経口剤として
、抗生物質TAN−1263Bを乳糖と混合してカプセ
ル剤、あるいは公知の方法によって製造される糖衣錠と
し、TAN−1263Bとして通常1〜100mg/k
g/日、好ましくは5〜50mg/kg/日投与する。 また、本発明によって得られるTAN−1263は、外
用殺菌剤として用いることができる。たとえばTAN−
1263を通常0.1〜10W/V%,好ましくは0.
5〜5W/V%の濃度で蒸留水などに溶解した液剤、ま
たはワセリン,ラノリンを基剤とし、1gあたりTAN
−1263を通常0.2〜100mg、好ましくは1〜
20mg含有する軟膏剤として、ヒトおよび動物の皮膚
あるいは粘膜などの殺菌、消毒に用いることができる。 抗生物質TAN−1263はまた新しい医薬品の合成中
間体としても有望な化合物である。
【0019】
【実施例】次に実施例をもってさらに詳細に本発明を説
明するが、これによって本発明が限定されるものではな
い。パーセントは、特にことわりのないかぎり重量/容
量%を示す。 実施例1 グルコース2%,マルトース3%,生大豆粉1.5%,
コーン・スチープ・リカー1%,ポリペプトン0.5%
,酵母エキス0.3%,塩化ナトリウム0.3%(pH
6.0)からなる種培養培地500mlを2l容坂口フ
ラスコに分注し、120℃で20分間滅菌したのち、コ
ロロスポラ・グラシリスIFO32111株を接種し、
28℃で40時間往復振盪機上で培養した。かくして得
られた坂口フラスコ2本分の種培養物1lを上記と同一
組成の種培養培地(消泡剤アクトコール0.05%含む
)30lを含む50l容タンクに移植し、28℃で66
時間通気撹拌培養[通気量100%(30l/分)、撹
拌、毎分280回転]した。かくして得られた種培養物
10lをグルコース0.5%、デキストリン5%、脱脂
大豆3.5%、沈降性炭酸カルシウム0.7%、消泡剤
アクトコール0.05%(炭酸カルシウム添加前のpH
7.0)からなる主培養培地110lを含む200l容
タンク2基に移植し、28℃で114時間通気撹拌培養
[通気量100%(120l/分)、撹拌、毎分150
回転]し、培養物170lを得た。
【0020】実施例2 実施例1で得られた培養液(170l)に,同量の酢酸
エチルを加えて30分間撹拌した後,ハイフロスーパー
セル(Johns−Manville社,米国)をろ過
助剤として用いてろ過した。ろ液の酢酸エチル層(13
8l)を,水(80l)で洗浄した後,濃縮して得られ
た残渣(56.8g)をシリカゲル(1.2l, Ki
esel gel 60,70〜230メッシュ,メル
ク社,西独)のカラムクロマトグラフィーに付し,ヘキ
サン−酢酸エチルの溶媒系で順次酢酸エチルの比率と増
して展開し,ヘキサン−酢酸エチル(1:1)で溶出す
ると,TAN−1263Aを含む画分(1.2g)及び
Bを含む画分(1.0g)がそれぞれ得られた。成分A
を含む上記の粗画分(1.2g)は,再度シリカゲル(
200ml)のカラムクロマトグラフィーに付し,15
%アセトン−ヘキサンで溶出し,濃縮後,ジクロロメタ
ン−ヘキサンから結晶化して粗結晶(85.6mg)を
得た。これをさらに同一混合溶媒から再結晶して,TA
N−1263Aの無色針状晶(59.3mg)を得た。 成分Bを含む粗画分(1.0g)は再びシリカゲル(2
00ml)のカラムクロマトグラフィーに付し,20%
アセトン−ヘキサンで展開,溶出した後,濃縮して得ら
れた油状残渣(500mg)を更に,分取高速液体クロ
マトグラフィー(カラム:YMC  PAK SH−3
45 S−15 ODS(山村化学研究所),展開溶媒
:60%メタノール,流速: 10ml/分,検出:U
V280nm)で精製した。保持時間36.8〜42.
4分のピークを集め,メタノールを留去し,酢酸エチル
で2回抽出して,無水硫酸ナトリウムで乾燥した後,濃
縮し,残渣をジクロロメタン−ヘキサンで処理して,T
AN−1263Bの白色粉末(298mg)を得た。
【0021】実施例3 培養液(205l,実施例2とは異なるロット)に同量
の酢酸エチルを加えて30分間撹拌した後、ハイフロス
ーパーセルをろ過助剤と用いてろ過した。ろ液の酢酸エ
チル層(139l)を水(80l)で洗浄した後、 濃
縮して得られる残渣(234g)をシリカゲル(2l,
Kiesel gel 60,70〜230メッシュ)
のカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エ
チルの溶媒系で順次酢酸エチルの比率を増して展開し、
ヘキサン−酢酸エチル(3:2)で溶出すると、TAN
−1263Cを含む画分(8.2g)及びTAN−12
63Dを含む画分(2.1g)がそれぞれ得られた。成
分Cを含む上記粗画分(8.2g)は、再度シリカゲル
(800ml)のカラムクロマトグラフィーに付し、ヘ
キサン−アセトンの溶媒系で展開し、20%アセトン−
ヘキサンで溶出すると、オイル状の粗物質(2.0g)
が得られた。これを更に分取高速液体クロマトグラフィ
ー(カラム:YMC  PAK  SH−363  I
−15  ODS,展開溶媒:60%メタノール,流速
:20ml/分,検出:UV280nm)で精製し、保
持時間25.6〜28.4分のピークを集めて濃縮乾固
し、TAN−1263Cの粗物質(118mg)を得た
。これを再びシリカゲル(20ml)のカラムクロマト
グラフィーに付し、ヘキサン−クロロホルム−メタノー
ル(60:40:0.2)の混合溶媒で溶出し、濃縮後
ジクロロメタン−ヘキサンから結晶化してTAN−12
63Cの無色針状晶(90mg)を得た。TAN−12
63Dを含む画分(2.1g)は、再びシリカゲル(2
00ml)のカラムクロマトグラフィーに付し、15%
アセトン−ヘキサンで溶出し、濃縮後ジクロロメタン−
ヘキサンから結晶化してTAN−1263Dの無色針状
晶(13.4mg)を得た。
【0022】実施例4  (抗真菌治療用製剤)  T
AN−1263B 100g,乳糖80g,トウモロコ
シデンプン30gからなる均質な混合物より,常法によ
り調製した顆粒に,残りのトウモロコシデンプン及びス
テアリン酸マグネシウムとからなる粉末混合物を合わせ
,更にタルク粉末を加えて混合均質化した後,常法によ
り錠剤1,000錠を打錠した。本錠を患者の症状等に
合わせ,1日当り2〜10錠を経口投与する。
【0023】
【発明の効果】本発明の生理活性物質TAN−1263
は,真菌に対して抗菌作用を示し,例えば人および他の
動物に経口的,非経口的または外用的に投与することに
より,真菌感染症の治療・予防に用いることができる。
【0024】
【図面の簡単な説明】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の物理化学的性質を有する生理活性物質
      TAN−1263A 1)形  状:無色固体 2)融  点:139〜140℃   6)1H核磁気共鳴スペクトル(300MHz,重
    クロロホルム中でのケミカルシフト,δppm):0.
    92(3H,t,J=7.5), 1.67(3H,s
    ), 1.97(2H,ddq,J=7.4,1.0,
    7.3), 2.35(2H,dt,J=6.7,7.
    1), 2.63(2H,m), 3.39(3H,s
    ), 4.14(1H,d,J=12.6,D2O添加
    消失),4.59(1H,d,J=12.5), 5.
    39(1H,dtt,J=15.2,6.6,1.2)
    , 5.54(1H,dt, J=15.2,6.1)
    , 7.49(2H,dd,J=8.0,7.4), 
    7.64(1H,tt,J=7.4,1.6), 7.
    68(1H,br s,D2O添加消失), 8.32
    (2H,dd,J=8.3,1.3) 7)13C核磁気共鳴スペクトル(75MHz,重クロ
    ロホルム中でのケミカルシフト,δppm):197.
    2(s), 194.7(s), 190.6(s),
     166.0(s), 134.5(d), 134.
    4(d), 132.5(s), 130.6(d),
     130.6(d), 128.7(d), 128.
    7(d), 126.1(d), 111.1(s),
     91.6(s), 89.9(s), 74.2(d
    ), 51.7(q), 29.4(t), 29.1
    (t), 25.5(t), 13.6(q), 5.
    7(q)
  2. 【請求項2】次の物理化学的性質を有する生理
    活性物質  TAN−1263B 1)形  状:白色粉末 5)1H核磁気共鳴スペクトル(300MHz,重クロ
    ロホルム中でのケミカルシフト,δppm):0.91
    (3H,t,J=7.1), 1.39(2H,m),
     1.46(2H,m), 1.58(1H,m), 
    1.78(1H,m), 1.80(3H,s), 3
    .38(3H,s), 3.44(1H,ddd,J=
    6.3,4.2,1.9), 3.62(1H,d,J
    =1.9), 4.22(1H,d,J=12.3,D
    2O添加消失), 4.62(1H,d,J=12.3
    ), 7.47(2H,dd,J=7.9,7.5),
     7.63(1H,tt,J=7.4,1.2), 7
    .95(1H,s,D2O添加消失), 8.28(2
    H,dd,J=8.0,1.3)6)13C核磁気共鳴
    スペクトル(75MHz,重クロロホルム中でのケミカ
    ルシフト,δppm):196.9(s), 194.
    5(s), 182.9(s), 165.6(s),
     134.5(d), 132.5(s), 130.
    5(d), 130.5(d), 128.7(d),
     128.7(d), 113.9(s), 91.9
    (s), 89.9(s), 74.0(d), 59
    .6(d), 51.9(q), 51.0(d), 
    31.4(t), 27.8(t), 22.4(t)
    , 13.9(q), 5.1(q)
  3. 【請求項3】次の
    物理化学的性質を有する生理活性物質  TAN−12
    63C 1)形  状:無色固体 2)融  点:93.5〜95.5℃ 6)1H核磁気共鳴スペクトル(300MHz,重クロ
    ロホルム中でのケミカルシフト,δppm):0.92
    (3H,t,J=7.1), 1.40(2H,m),
     1.45(2H,m), 1.59(1H,m), 
    1.81(1H,m), 1.84(3H,s), 3
    .29(3H,s), 3.40(1H,d,J=2.
    9,D2O添加消失), 3.54(1H,ddd,J
    =6.4,4.3,2.1), 3.65(1H,d,
    J=2.1), 4.79(1H,d,J=2.7),
     7.42(1H,brs,D2O添加消失), 7.
    47(2H,dd,J=7.9,7.4), 7.61
    (1H,tt,J=7.4,1.3), 8.21(2
    H,dd,J=8.3,1.5)  7)13C核磁気
    共鳴スペクトル(75MHz,重クロロホルム中でのケ
    ミカルシフト,δppm):196.9(s), 19
    2.7(s), 179.8(s), 167.2(s
    ), 133.9(d), 133.9(s), 12
    9.7(d), 129.7(d), 128.7(d
    ), 128.7(d), 115.0(s), 94
    .7(s), 88.6(s), 76.3(d), 
    59.7(d), 51.3(q), 50.8(d)
    , 31.3(t), 27.8(t), 22.4(
    t), 13.9(q), 5.3(q)
  4. 【請求項4】次の物理化学的性質を有する生理活性物質
      TAN−1263D 1)形  状:無色固体 2)融  点:164〜165.5℃(分解)  6)
    1H核磁気共鳴スペクトル(300MHz,重クロロホ
    ルム中でのケミカルシフト,δppm):0.95(3
    H,t,J=7.2), 1.45(2H,m), 1
    .50(2H,m), 1.65(1H,m), 1.
    77(1H,m), 1.79(3H,s), 3.3
    2(1H,d,J=12.4,D2O添加消失), 3
    .33(3H,s), 3.38(1H,ddd,J=
    6.5,4.5,2.0), 3.61(1H,d,J
    =2.0), 4.53(1H,d,J=12.4),
     7.43(1H,brs,D2O添加消失), 7.
    49(2H,dd,J=8.0,7.5), 7.64
    (1H,tt,J=7.4,1.3), 8.28(2
    H,dd,J=8.2,1.4)7)13C核磁気共鳴
    スペクトル(75MHz,重クロロホルム中でのケミカ
    ルシフト,δppm):199.8(s), 193.
    8(s), 181.8(s), 166.6(s),
     134.6(d), 133.1(s), 130.
    6(d), 130.6(d), 128.7(d),
     128.7(d), 114.3(s), 92.5
    (s), 86.9(s), 73.3(d), 59
    .8(d), 51.9(q), 51.9(d), 
    31.5(t), 27.9(t), 22.5(t)
    , 14.0(q), 5.1(q)
  5. 【請求項5】コロ
    ロスポラ属に属し、生理活性物質TAN−1263A,
    B,Cおよび/またはDを生産する能力を有する微生物
    を培地に培養し、培養物中に該生理活性物質を生成,蓄
    積せしめ,これを採取することを特徴とする生理活性物
    質TAN−1263A,B,Cおよび/またはDの製造
    法。
  6. 【請求項6】生理活性物質TAN−1263A,B,C
    および/またはDを含有してなる抗真菌剤。
JP3036109A 1990-03-02 1991-03-01 生理活性物質tan−1263,その製造法及び用途 Withdrawn JPH04330091A (ja)

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