JPH04333696A - ポリマー懸濁液の製造方法 - Google Patents

ポリマー懸濁液の製造方法

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JPH04333696A
JPH04333696A JP4009412A JP941292A JPH04333696A JP H04333696 A JPH04333696 A JP H04333696A JP 4009412 A JP4009412 A JP 4009412A JP 941292 A JP941292 A JP 941292A JP H04333696 A JPH04333696 A JP H04333696A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリマー増粘剤の水性懸
濁液に関する。さらに詳細には本発明は,紙用塗料組成
物中に多糖類混合物の懸濁液を使用することに関する。
【0002】
【従来の技術】米国特許第4,799,962;4,8
83,536;及び4,883,537号各明細書は,
ポリエチレンオキシドと塩類を含有した水性懸濁液を開
示している。米国特許第4,154,899号明細書は
,紙製品製造時に紙に塗被される塗料用組成物中に顔料
,クレー,及び変性スターチエーテルを使用することを
説明している。ヨーロッパ特許出願EP307−795
号明細書は,変性スターチ,ガラクトマンナン,メチル
セルロース(MC),又はカルボキシメチルセルロース
(CMC)を含有した,紙用塗料に使用される顔料分散
液について説明している。米国特許第4,840,70
5号明細書に記載の紙製造法においては,第四スターチ
エーテル(quaternary  starch  
ether)が使用されている。
【0003】さらに,アクアロン(Aqualon;登
録商標)パブリケーション250−11C,“ナトロゾ
ル(Natrosol;登録商標)−ヒドロキシエチル
セルロース−非イオン性の水溶性ポリマー−物理的・化
学的性質”から,着色剤やサイズプレス溶液(size
  press  solution)を塗被する際に
,このセルロース系誘導体を使用して,水の結合,固体
のホールドアウト,及びレオロジーを制御することがで
きる。ハーキュレス・インコーポレーテッドの製品デー
タ・パブリケーション456−2“紙及び板紙用の顔料
入り塗料におけるナトロゾル(登録商標)”には,紙の
製造に使用する物品のグレード等級選択に有用な粘度デ
ータが記載されている。
【0004】米国特許第4,228,277号及び第4
,243,802号各明細書には,ラテックスペイント
やシャンプーに使用するための,疎水性が付与されるよ
う変性されたヒドロキシエチルセルロース(HMHEC
)が記載されている。C4 〜C24の鎖長にすると,
疎水性を付与させることができる。
【0005】しかしながらこれまでのところ,2種類以
上のアニオン性多糖類や非イオン性多糖類を使用してど
のようにして紙製造に適用しうる懸濁液を得るのか,に
ついては開示されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は,少な
くとも1種類の低分子量多糖類,少なくとも1種類の非
イオン性セルロースエーテルポリマー,及び10重量%
未満の塩類を含み,流動性があって且つ流し込み可能な
水性ポリマー懸濁液を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】紙用塗料に対しては,前
記の非イオン性のセルロースエーテルポリマーが,疎水
性が付与されるよう変性された水溶性のアルキルセルロ
ース,アルキルヒドロキシアルキルセルロース,又はヒ
ドロキシアルキルセルロースであるのが好ましい。
【0008】ポリマー懸濁液を製造する方法は,(1)
  炭酸塩,硫酸塩,リン酸塩,及びギ酸塩の群から選
ばれるアンモニウム塩もしくはアルカリ塩を最大10重
量%まで含有した低分子量多糖類の水溶液を調製する工
程;及び (2)  非イオン性セルロースエーテルを加えながら
前記水溶液を撹拌してポリマー懸濁液を調製する工程;
を含む。
【0009】アニオン性セルロースと疎水性が付与され
るよう変性されたセルロースエーテルとの混合物は,紙
用塗料組成物に対し単独の増粘剤として加えることもで
きるし,あるいは他の増粘剤と組み合わせて使用するこ
ともできる。好ましいアニオン性ポリマーはカルボキシ
メチルセルロースナトリウムであり,好ましい非イオン
性セルロースエーテルポリマーは疎水性が付与されるよ
う変性されたヒドロキシエチルセルロースである。
【0010】本発明は,異なる特性を有する少なくとも
2種類の水溶性多糖類を含んだ水性懸濁液に関する。マ
ルチ多糖懸濁液(Multi−Polysacchar
ide  Suspension;  MPS)中の多
糖類のうちの1種は比較的低分子量であり,水性連続相
中に溶解される。1種類以上の非イオン性セルロース系
ポリマーが,懸濁液中における分散粒子の形で存在して
いる。本発明の懸濁液は,塩類を含有しないか,あるい
は比較的低レベルの無機塩もしくはそれらの混合物を含
有する(10重量%未満)。本発明の懸濁液は通常,2
0重量%以上のトータル濃度の多糖類を含んでおり,流
動性があって且つ流し込み可能である。本明細書に記載
のマルチ多糖懸濁液(MPS)はいずれも,水性溶媒中
に容易に分散させたり,溶解させたりすることができる
【0011】MPSの水性連続相は,溶解状態の低分子
量多糖類,0(塩類を含まない)〜8重量%(低い塩類
含有量)の濃度の無機塩,及び1重量%未満の少量の添
加剤(例えば,脱泡剤,分散剤,保存剤,及び/又はキ
サンタンガムのような懸濁安定剤など)を含む。これら
の溶解した低分子量多糖類としては,CMC〔アニオン
性,例えばアンバーガム(Ambergum;登録商標
)1570やアンバーガム3021〕,ヒドロキシエチ
ルセルロース(HEC)(非イオン性,例えばAQU−
D3097),減成処理したカルボキシメチルグアー(
アニオン性,例えばAQU−D3144)(これらはい
ずれも,アクアロン社から市販されている),及びスタ
ーチ誘導体〔アマイゾ(Amaizo;登録商標)21
87等のカチオン性スターチ〕などがある。これらの溶
解した低分子量多糖類は通常,15重量%の濃度におい
てブルックフィールド粘度計を使用して12rpmで測
定したときに10,000mPa.s未満の溶液粘度を
有する。好ましい懸濁液の調製に際して使用される無機
塩(もしくは無機塩混合物)としては,ギ酸ナトリウム
,炭酸ナトリウム,硫酸ナトリウム,炭酸カリウム,及
びリン酸二アンモニウム等がある。
【0012】分散相は,1種類以上の分散した非イオン
性セルロース系ポリマー(DNCP)を含有している。 DNCPとしては,ヒドロキシプロピルセルロース〔例
えばクルセル(Klucel;登録商標)HPC〕,メ
チルセルロースもしくはメチルヒドロキシプロピルセル
ロース〔例えばカルミナル(Culminal;商標)
MCもしくはベネセル(Benecel;商標)MHE
C〕,疎水性が付与されるよう変性されたヒドロキシエ
チルセルロース(例えばナトロゾル・プラス330HM
HEC),及びヒドロキシエチルセルロース(例えばナ
トロゾルHEC)などがある。DNCP(溶解した多糖
類に比べて親水性が低い)が水に溶解しにくいのは,主
として,多糖類とDNCPの水に対する溶解度の違いに
よるものである。さらに,必要に応じて水相に比較的少
量の塩(塩は,DNCPに接近しうる水の量を少なくす
るのに役立つ)を溶解することによって,DNCPの膨
潤や分離を起こしにくくすることができる。さらに溶解
した多糖類は液相粘度の増大を引き起こし,これにより
懸濁ポリマー粒子の沈降速度が低下し,従って懸濁液の
安定性が改良される。
【0013】低分子量多糖類の激しく撹拌した溶液にD
NCPを加えることによってMPSを調製することがで
き,このとき無機塩(もしくは無機塩混合物)の濃度は
前述の如く0〜8重量%である。本混合物を15〜60
分撹拌すると懸濁液が得られる。必要に応じて,少量の
添加剤(例えば,脱泡剤,分散剤,又は懸濁安定剤など
)を加えてもよい。脱泡剤のような添加剤は,DNCP
を水溶液中に分散させる前に加えても,あるいは分散さ
せた後に加えてもよい。
【0014】本発明の懸濁液は,ポンプで汲み出したり
水性媒体中に再び溶解することが容易にでき,懸濁液の
溶解は,非イオン性セルロース系ポリマーの溶解より実
質的に速い。こうした特性は,ポリマー溶液調製操作の
効率に大幅な改良をもたらし,セルロース系ポリマーの
乾燥粉末を取り扱う際に付きものの問題点(例えば,粉
末の粉立ちやミキシング操作時における湿潤粒子の塊状
化)を緩和するか又は完全に解消してしまう。
【0015】本発明は,(1)比較的少量の塩類を含有
したセルロース系ポリマーの懸濁液であってしかも簡単
に調製しうる懸濁液を作製する方法;及び(2)特定の
用途に対して異なる機能を付与することのできるセルロ
ース系ポリマー均一混合物を作製するための手段;を提
供することを意図している。
【0016】以下に記載の条件のうちの1つが存在する
場合には,MPSは種々の用途に対して有用である。
【0017】(a)  懸濁液中における異種の多糖類
のそれぞれが,最終的な用途に対して本質的な機能を与
える; (b)  ポイントとなる機能をもたらしているのは主
としてDNCP(懸濁ポリマー)である;  多糖が溶
解することにより,(1)高レベルの塩を使用すること
なく機能付与のDNCPを懸濁させることが可能となる
(高レベルの塩は関連用途に対して許容されない);(
2)懸濁ポリマーの速やかで且つ容易な溶解が可能とな
る;そして(3)例えば,増粘/水保持性のアップや粒
子の分散性の向上等,最終用途に対して影響のない他の
望ましい特性が得られる(最終配合物における保護コロ
イドとして)。
【0018】他の業界にも共通して言えることであるが
,紙や板紙のメーカーも,生産性の向上やより低い操業
コストを求めている。生産性向上を阻害する問題点の1
つは,適切な塗料組成物を作製する際に固体増粘剤を使
用しなければならないということである。
【0019】理想的には,紙用塗料の増粘剤/コバイン
ダー(co−binder)は,簡単な混合,ポンプ送
り,再循環,及び顔料入り塗料の正確な計量(これが最
も重要)のできる所望の特性を有するものでなければな
らない。紙用塗料の増粘剤/コバインダーはさらに,塗
被操作時にペーパーウェブと接触しているときに,水の
消失を起こしにくい被覆構造物をもたらすものでなけれ
ばならない。コーティングレオロジーと水の保持能力と
が適切に組み合わされると,良く制御された塗布量とコ
ーターの良好な走行性が得られる。理想的な増粘剤/コ
バインダーはさらに,被覆されたペーパーの特性(例え
ば,光沢,不透明性,及び被膜強度)向上が計られるよ
うな仕方で被覆構造物に強く接触しなければならない。 さらに,今日の速やかな塗被操作に対して高速・自動化
された塗料製造を容易にするために,液体の形の増粘剤
/コバインダーが強く要望されている。
【0020】長年にわたって,CMCのようなセルロー
ス系誘導体が,紙用塗料の増粘剤として有効であること
が知られている。CMCは,セルロースの誘導体として
,顔料入り塗料が施される紙支持体に対して固有の親和
性を有している。この性質が,水に対する結合性及び長
鎖構造と一緒になって,増粘剤/コバインダーとしての
有効性の主因をなしている。しかしながら,塗布速度の
増大と被膜性能のアップに対する要求が益々強く,従っ
て,いくつかの異なってはいるが必須の機能を同時に付
与することのできる新たな生成物が要求されている。 こうした要求は,単一のセルロース系ポリマーを使用し
ただけでは満足されない場合が多く,2種類以上のセル
ロース系誘導体からなる生成物(例えばMPS)が必要
とされる。以下に記載の説明は,HMHEC/CMC系
懸濁液とHMHEC/MC/CMC系懸濁液のMPSが
,いかにして液状生成物や種々の本質的な被膜特性に対
する現在の要求に応えているかを示している。
【0021】異なる特性をもった2種類以上のセルロー
ス系ポリマーを懸濁液中に組み込むと,単一のポリマー
からは容易に得られない望ましい塗料特性の組み合わせ
が可能となる。例えばHMHECは,強い低剪断被膜構
造(これにより塗料は紙支持体中に浸透しやすくなる)
と,高剪断状態下〔高い塗布速度でのブレード・メータ
リング(blade  metering)の際に通常
みられる〕における低い流れ抵抗との組み合わせを与え
ることが示されている。さらにHMHECは通常高い増
粘効率を与え,このことはつまり,HMHECのもつ自
己会合性により,塗料を目標とするある特定の粘度にま
で増粘させるのにごくわずかな量で済む,ということを
意味している。これらの性質により,HMHECは有効
な紙用軽量塗料(LMC)となる。しかしながら,HM
HECをクレー含有塗料組成物中に単独の増粘剤/コバ
インダーとして使用すると,クレーの高い吸収性により
液体粘度が比較的低くなり,従って水の保持性能がやや
限定されるようになる(このことは,塗被操作に対する
比較的短い水保持時間により示される)。水の保持性能
の向上は,CMCを含んだMPSを使用することによっ
て達成することができる。
【0022】本発明の懸濁液は,多量の水性液体中に容
易に分散・溶解させることができる。従って,懸濁液は
,混合プロセスの種々の段階にて顔料入り塗料に加える
ことができ,種々の塗料浸透条件に適合させることが可
能となる。こうした特質により,MPSは高度に自動化
された塗料製造プロセスに適したものとなる。
【0023】驚くべきことに,本発明の組成物と方法が
,紙工業の要求を満たすのに極めて効率的であることが
見出された。MPSを増粘剤として使用すると,均一な
紙表面が得られる。アニオン性のセルロース系ポリマー
と非イオン性のセルロース系ポリマーを組み合わせると
,品質を落とすことなく,またコストを大幅に増大させ
ることなく,より高い生産性が達成される。
【0024】適切な疎水性付与変性したセルロース系増
粘剤がアクアロン社から市販されている。好ましい変性
セルロース系誘導体は,ナトロゾル・プラスHMHEC
である。アクアロン社の刊行物は,この物質がペイント
中においてどのように会合性増粘剤として機能するかに
ついて説明しているが,本発明の開示内容は全く示され
ていない。
【0025】適切な低分子量多糖類はカルボキシメチル
セルロース(CMC)であり,アクアロン社からアンバ
ーガム1570又はアンバーガム3021として市販さ
れている。しかしながら,懸濁ポリマーはアニオン性物
質に限定されることはなく,ヒドロキシエチルセルロー
ス(HEC)等の低分子量非イオン性物質やアメリカン
・マイゼ社(American  Maize)から市
販のアマイゾ2187等のカチオン性物質も,本発明の
実施に際して使用することができる。
【0026】低分子量多糖類である懸濁ポリマーは,そ
れがアニオン性,非イオン性,又はカチオン性のいずれ
であろうと,その15重量%濃度の溶液が,室温にて1
0,000mPa.s未満のブルックフィールド粘度を
与えるような状態において得られるものでなければなら
ない。
【0027】紙メーカーのニーズにより異なるが,疎水
性が付与されるよう変性された1種類以上のセルロース
系誘導体を1種類以上のアニオン性セルロース系誘導体
(例えばCMC)と組み合わせて使用するのが望ましい
。同様に,他の低分子量多糖類〔例えば,ヒドロキシエ
チルセルロース(HEC),カルボキシメチルグアー(
CMグアー),及びスターチ誘導体等〕も,他のセルロ
ース系ポリマー〔例えば,メチルセルロース(MC),
メチルヒドロキシエチルセルロース(MHEC),メチ
ルヒドロキシプロピルセルロース(MHPC),ヒドロ
キシプロピルセルロース(HPC),及びヒドロキシエ
チルセルロース(HEC)等〕に対する分散媒として使
用することができる。
【0028】紙用塗料組成物に対する増粘剤以外の成分
としては,顔料(例えば,カオリンクレー,炭酸カルシ
ウム,石膏,及び二酸化チタン等),ポリマーバインダ
ー(例えば,スチレン−ブタジエンラテックス,プロテ
イン,及びスターチ等),滑剤(例えば,グリコール類
や脂肪酸類),不溶化剤,及び脱泡剤等がある。塗料組
成物として作製されると,組成物に対する実際の試験を
行う前に,粘度とレオロジー特性を測定するのが普通で
ある。このように,種々の試験結果を実際の品質及び試
験される組成物によって得られる再現性と比較すること
によって,多くの知見が構築される。
【0029】紙用塗料の他に,ラテックスペイント,食
品,医薬品,及びパーソナルケア用品等の分野において
もMPSが使用できると思われる。これらの用途の場合
,MPS中に含まれている多糖類は通常,粘度やレオロ
ジーの制御,水の保持,及び/又は組成物の安定性付与
のために使用されている。本発明の組成物においては塩
類の含量が低いことが望ましい。なぜなら,当該組成物
のコロイド化学に及ぼす塩類の悪影響が最小限に抑えら
れるからである。多糖類懸濁液中に塩類を殆ど又は全く
加えない場合,塩類を含有することによる健康上の問題
が無視しうる程度となる。従って,HPC,MC,又は
MHPCのMPSで,塩類を含まないか又は塩類の含量
の低いMPSは,食品やパーソナルケア用品に使用する
ことができる。
【0030】実施例1〜8は,種々のタイプのMPSの
組成と物理的特性について説明している。これらのMP
S中の全ポリマー濃度の範囲は20〜30重量%である
。DNCPと溶解した多糖類との重量比の範囲は約2.
1〜0.5である。pH値の範囲は6.2〜10.7で
ある。6rpmにて測定したブルックフィールド粘度は
700〜12,000mPa.s(cps)である。実
施例9は,MPSを紙用塗料組成物中の増粘剤/コバイ
ンダーとして使用することを説明している。
【0031】
【実施例】
実施例1 HPCとCMCを含有した塩類非含有懸濁液本実施例で
は,カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)
の溶液中にヒドロキシプロピルセルロース(HPC)を
懸濁して得られる懸濁液の作製につて説明する。このM
PSの組成を表1に示す。激しく撹拌したCMC溶液中
にHPC微粉末を加え,次いで約30分間連続的にミキ
シングすることによって懸濁液を作製した。HPC粉末
を加える前に,CMC溶液中にあらかじめ少量の脱泡剤
と懸濁安定剤(キサンタンガム)を溶解させた。
【0032】こうして得られたMPSは,対応する乾燥
HPC物品より相当速く水性媒体中に溶解することが判
明した。懸濁液が低温水においてその平衡溶液粘度の9
0%を達成するのに必要な時間は約10分であり,乾燥
HPCの場合の1時間に比べるとかなり短い。本組成物
は塩類を含有していないので,増粘剤,バインダー,又
はパーソナルケア,食品,医薬品,及び他の物品におけ
る加工助剤として使用することができる(高レベルの塩
類が存在すると,健康上の問題を引き起こすことがある
)。
【0033】本実施例において使用した低分子量CMC
は,15重量%の濃度にて約1000mPa.sの溶液
粘度を有する溶液生成物として供給した。クルセル(登
録商標)ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)とC
MC溶液生成物〔アンバーガム(登録商標)1570〕
は,どちらもアクアロン社から市販されている。脱泡剤
(ハーキュレスDF285)はハーキュレス社から市販
されている。キサンタンガムはケルコ社(Kelco)
から入手した。本実施例及び以下の実施例における懸濁
液粘度はいずれも,ブルックフィールドLVT粘度計を
使用して6rpmの回転速度で測定したものであり,m
Pa.s(cps)表示にて記載してある。
【0034】 実施例2 HMHECのCMC溶液中への懸濁 疎水性が付与されるよう変性されたヒドロキシエチルセ
ルロース(HMHEC)と低分子量CMCを含有したM
PSを,実施例1に記載の手順に従って作製した。最大
7重量%までの量の無機塩を組成物に加えて,HMHE
Cの不溶化に対して低分子量CMCを補助させた。さら
に,少量の脱泡剤と保存剤〔メチルパラセプト(met
hyl  parasept)〕を加えて,懸濁液の安
定性を保持させやすくした。本実施例において使用した
HMHECとCMCは,アクアロン社から市販されてい
る。
【0035】(1)所定量のCMCとメチルパラセプト
を含有した水溶液を調製し,(2)前記水溶液中に塩類
を溶解し(約20〜30分を要する),(3)前記水溶
液を激しく撹拌しながら,前記水溶液中にHMHEC乾
燥固体を徐々に加え,そして(4)脱泡剤を加えること
によって,MPSを作製した。次いで,こうして得られ
た懸濁液を約30分混合して均一な分散液とした。懸濁
液に対する代表的なpH値と粘度を表2に示す。
【0036】 このタイプのMPSは,紙用塗料として有用であること
がわかった。HMHEC/CMC系のMPSを紙用塗料
の増粘剤/コバインダーとして使用することついては,
実施例9に説明されている。
【0037】実施例3 MC又はMC誘導体のCMC溶液中への懸濁本実施例で
は,低分子量CMC(実施例1に記載のもの)とメチル
セルロースもしくはメチルセルロース誘導体〔例えば,
メチルヒドロキシプロピルセルロース(MHPC)やメ
チルヒドロキシエチルセルロース(MHEC)〕を含有
したMPSの作製について説明する。
【0038】 これらのMPSも,対応する乾燥状態のMC,MHEC
,又はMHPCに比べて水性媒体中により速やかに溶解
した。例えば,MPS  3−C(表3)がその平衡粘
度の90%を達成するに要する時間は5分未満であり,
ベネセルMHEC乾燥物品の場合の約40分に比べると
相当短い。塩類の含量が比較的少ないので,このような
MPSはパーソナルケア用や紙用塗料向けに使用できる
【0039】実施例4 CMC溶液中へのHECの懸濁 以下に記載のMPSは,ヒドロキシエチルセルロース(
HEC)と低分子量CMCを含有した懸濁液が作製でき
ることを示している。MPSを作製する手順は,実施例
1に記載の手順と同様である。本実施例では,非常に低
分子量のCMC(30重量%の濃度にて約1000cp
sの溶液粘度を有する)を使用した。この低分子量CM
Cは,アクアロン社から溶液品(アンバーガム3021
)として市販されている。HEC物品もアクアロン社か
ら市販されている。
【0040】 実施例5 HEC溶液中へのHPCの懸濁 本実施例では,HPCと低分子量HECを含有したMP
Sの作製について説明する。このようなMPSの作製が
適切に行われたということは,MPS中の溶解ポリマー
がイオン的な性質をもっていないことを示している。
【0041】作製手順は,実施例1に記載の手順と同じ
である。使用したHECの溶液粘度は,30重量%のポ
リマー濃度にて約1000cpsであった。HECとH
PCは,どちらもアクアロン社から市販されている。
【0042】 実施例6 CMC溶液中への2種の非イオン性セルロース系ポリマ
ーの懸濁 2種の非イオン性セルロース系ポリマーを低分子量セル
ロース系ポリマーの溶液中に懸濁させることができる。 表6に示されている組成物は,このようなターポリマー
系MPSの例である。一般にこれらの組成物は,分散相
中にHMHEC及びMCもしくはMC誘導体を,そして
水性相中に低分子量CMC(例えばアンバーガム157
0)を含有する。これらの懸濁液の作製手順は,実施例
1の場合と同様である。CMC水溶液にDNCPを加え
,次いで脱泡剤を加えた。
【0043】 実施例7 低分子量グアー誘導体溶液中へのHMHECの懸濁本実
施例では,解重合させた低分子量グアー誘導体であるカ
ルボキシメチル化グアー(CMグアー)を使用し,6部
の炭酸ナトリウムを加えてHMHECを懸濁させた。本
実施例は,溶解されるポリマーが必ずしもセルロース系
誘導体に限定されないことを示している。
【0044】低分子量CMグアーは,アクアロン社から
溶液品(AQU−D3144)として市販されている。 34重量%のCMグアー濃度における本水溶液は,22
0cpsのブルックフィールド粘度を示した。
【0045】 実施例8 スターチ溶液中へのHMHECの懸濁 本実施例では,他の非セルロース系多糖類を溶解ポリマ
ー〔すなわち,アメリカン・マイゼ社製造の低分子量カ
チオン性スターチ(アマイゾ2187)〕として使用す
ることについて説明する。この懸濁液を作製するために
,先ずスチーム・クッカー(steam  cooke
r)を使用してカチオン性スターチ(乾燥品)の原液を
作製した。この原液に補給水と塩類を加え,次いでDN
CP(すなわちHMHEC)を加えた。
【0046】 実施例9 紙用塗料向け増粘剤/コバインダーとしてのMPSの使
用 本実施例では,2種のタイプのMPSを紙用塗料組成物
における増粘剤/コバインダーとして使用することにつ
いて説明する。一方のタイプのMPSは,HMHECと
CMCを含有し,他方のタイプのMPSは,HMHEC
,CMC,及びMHECを含有する。
【0047】HMHEC/CMC系MPS本発明に実施
に際しては会合性増粘剤(すなわち,それ自体と会合す
る性質をもった疎水性が付与されるよう変性されたセル
ロースエーテル)が有用であり,計量用のブレード,ロ
ッド,又はエアーナイフを使用して施される紙用塗料組
成物に対して改良されたレオロジーを与える。会合性増
粘剤は,固体含量の多い塗料組成物に対して高い疑似塑
性を伴った高い増粘効率を与える。ブレードコーティン
グ時において,疎水性が付与されるよう変性されたセル
ロース系誘導体により,より低いブレード圧力が使用で
きるようになり,従って高速での塗布性能が向上するこ
とになる。会合性増粘剤を使用することでブレード圧力
がより低くなるため,特に高い塗布速度において,ヘー
パーストックに対する水の損失,ウェブの破断,及び縞
模様の形成が抑えられる。しかしながら,HMHECを
クレー含有塗料組成物中における単独の増粘剤/コバイ
ンダーとして使用すると,そのクレー吸収性が高いため
に水性液体の粘度が比較的低くなることが多く,従って
水の保持能力が幾分低下する。
【0048】MPS・2−Aを含有した塗料組成物は,
円筒状の実験用コーター(CLC)を使用したコーター
・トライアルにおいて,4500フィート/分という高
い塗布速度にて良好な走行性を与えることがわかった。 適度なブレード圧力での高速塗布において,紙の330
0ft2 当たり約5.0ポンドというかなり低い塗布
量が容易に達成され,このことは塗料の流れ抵抗が低く
かつ調節可能であることを示している。MPS・2−A
を使用して作製した紙サンプルは,HMHEC又はCM
Cだけを含有した塗料の場合より改良された被覆紙特性
を示すことが観察された。表11に示されているように
,MPS・2−Aを使用すると,シート光沢,プリント
光沢,不透明性,及びインキピック強度の最良の組み合
わせが得られる。試験法のセクションにおいて,これら
の測定に関する詳細な説明がなされている。
【0049】上記のデータから,HMHECやCMCを
含有したMPSは,液状生成物に対する業界のニーズを
満たすだけでなく,改良された走行性及び/又は被覆紙
特性ももたらすことがわかる。MPSは,(1)2種以
上のセルロース系ポリマーの存在により,多様な紙製品
に対して被膜特性を最適化できるという点,及び(2)
MPS中に比較的低レベルの塩類を使用することにより
,顔料やラテックスバインダーの過剰な凝集を防止でき
るという点において,さらなる利点を有している。
【0050】HMHEC/MHEC/CMC系MPSH
MHEC,MCもしくはMC誘導体(例えばMHEC)
,及び低分子量CMCを含んだターポリマー系MPSは
,紙用塗料に対する極めて有効な増粘剤/コバインダー
であることが見出されている。MC誘導体(良好なバイ
ンダーかつ水保持用助剤である)は,HMHECやCM
Cと組み合わさって作用して,良好な湿潤塗布走行性及
び優れた被覆紙特性を与える。例えば,ある1種のMP
S(MPS・6−B)は,塗料組成物IIにおいて,増
粘効率,高い剪断粘度,及び水保持性の良好なバランス
を与えることが見出されている(表10を参照)。
【0051】ターポリマー系MPSは,CLCコーター
・トライアルにおいて,良好な高速走行性と被膜特性を
与えることが観察されている。表11に示されているよ
うに,MPS・6−Bを使用して作製した被覆紙サンプ
ルは,市販のCMCを使用して作製した他の紙サンプル
を凌ぐ優れた被覆紙特性を示した。MPS・6−Bを増
粘剤/コバインダーとして使用することにより,耐イン
キピック性が大幅に改良された。こうした被膜強度の改
良は,少なくとも一部は,MC誘導体の優れた結合特性
によるものであると考えられる。
【0052】好ましい生成物 MPS・2−A〜2−D及びMPS・6−A〜6−Dは
,紙用塗料向けの増粘剤/コバインダーとして使用する
のに好ましい生成物である。
【0053】 表11 試験法 モデルET24−6ハーキュレス(登録商標)高剪断粘
度計(紙業界では紙用塗料組成物の評価に対して通常使
用されている)による試験に使用するためのパーツとレ
オグラムペーパー(rheogram  paper)
は,カルテック・サイエンティフィック社〔Kalte
c  Scientific,Inc.,22425 
 ヘスリップ・ドライブ(Heslip  Drive
),ノビ(Novi),ミシガン48050〕から入手
した。
【0054】紙サンプルはすべて,円筒状の実験用コー
ター〔ワシントン州タコマのセンサー・アンド・シミュ
レーション・プロダクツ社(Sensor  and 
 Simulation  Products)製造〕
を使用して4000〜4500フィート/分の速度で一
方の面を塗被した。2つの組成物に対する塗布量は,3
300ft2 当たり約5.0ポンドであった。被覆し
た紙サンプルを,温度160°F及び圧力1500ps
iで4回パスにてスーパーカレンダー処理した。ガード
ナー・グロスメーター(Garder  Glossm
eter)を75°の角度で使用して紙サンプルの光沢
を測定し,入射光の反射率%として記録した。TAPP
I試験法T−425に従って,ダイアノ・オパシメータ
ー(Diano  Opacimeter)を使用して
不透明度を測定した。32Pa.sのオイルインキを使
用してIGTインキピック抵抗を測定し,インキによる
塗布ピッキングの開始時における速度−粘度の積として
記録した。IGTピック抵抗値がより高いということは
,被膜強度がより高いということを示しており,これは
高速印刷にとって望ましいことである。
【0055】S.D.ワレン(Warren)による水
保持試験法の変法〔すなわち,J.C.スティッチフィ
ールド(Stichfield),R.A.クリフト(
Clift),及びJ.J.トーマス(Thomas)
による「TAPPI,41(2),1958,p.77
」〕を使用して,紙用塗料の水保持時間を測定した。
【0056】この試験にて使用したCMCの公称分子量
は約110,000(2%溶液のブルックフィールド粘
度は40mPa.Sであった)であり;このCMC物品
は,アクアロン社から市販されていて塗料用増粘剤とし
て工業的に使用されている。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (1)  炭酸塩,硫酸塩,リン酸塩
    ,及びギ酸塩の群から選ばれるアンモニウム塩もしくは
    アルカリ塩を最大10重量%まで含有した低分子量多糖
    類の水溶液を調製する工程;及び (2)  1種類以上の非イオン性セルロースエーテル
    を加えながら前記水溶液を撹拌してポリマー懸濁液を調
    製する工程;を含む,ポリマー懸濁液の製造方法。
  2. 【請求項2】  保存剤が加えられることをさらに特徴
    とする,請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】  貯蔵安定性の懸濁液を得るために脱泡
    剤と安定剤が加えられることを特徴とする,請求項2記
    載の製造方法。
  4. 【請求項4】  前記セルロースエーテルがヒドロキシ
    エチルセルロース又は疎水性が付与されるよう変性され
    たヒドロキシエチルセルロースであり,前記低分子量多
    糖類がCMC又はCMグアーである,請求項1記載の製
    造方法。
  5. 【請求項5】  前記懸濁液が,20重量%を越える固
    形分,及び6rpmにて10,000mPa.s未満の
    ブルックフィールド粘度を有することをさらに特徴とす
    る,請求項4記載の製造方法。
  6. 【請求項6】  前記ヒドロキシエチルセルロースが,
    ノニルフェニル基,アルケニル基,スクシン基,又はセ
    チル基で疎水性が付与されるよう変性されていることを
    さらに特徴とする,請求項5記載の製造方法。
  7. 【請求項7】  (1)  HEC,CMC,CMグア
    ー,及びカチオン性スターチの群から選ばれる低分子量
    多糖類を水中に溶解させるに足る時間撹拌することによ
    って,前記多糖類の水溶液を調製する工程;(2)  
    前記撹拌溶液に非イオン性セルロースエーテルを加える
    工程;及び (3)  脱泡剤及び/又は安定剤を加えて,25℃に
    て少なくとも4000mPa.sのブルックフィールド
    粘度を有するポリマー懸濁液を調製する工程;を含む,
    ポリマー懸濁液の製造方法。
  8. 【請求項8】  工程(1)においてメチルパラセプト
    保存剤が加えられる,請求項7記載の製造方法。
  9. 【請求項9】  前記セルロースエーテルが,疎水性が
    付与されるよう変性されたヒドロキシエチルセルロース
    である,請求項8記載の製造方法。
  10. 【請求項10】  前記の低分子量多糖類がCMCであ
    る,請求項9記載の製造方法。
  11. 【請求項11】  前記安定剤がキサンタンガムである
    ,請求項10記載の製造方法。
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