JPH04340920A - 安定なポリビニルアルコールのヒドロゲルコンタクトレンズ及びその製造方法 - Google Patents
安定なポリビニルアルコールのヒドロゲルコンタクトレンズ及びその製造方法Info
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- JPH04340920A JPH04340920A JP3242405A JP24240591A JPH04340920A JP H04340920 A JPH04340920 A JP H04340920A JP 3242405 A JP3242405 A JP 3242405A JP 24240591 A JP24240591 A JP 24240591A JP H04340920 A JPH04340920 A JP H04340920A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アニーリング促進溶媒
の存在下で実質的に雰囲気下の条件下においてアニーリ
ングが施される、ポリビニルアルコールのソフトコンタ
クトレンズ及びその利用に関する。さらに本発明は、ア
ニーリングによって成形されたポリビニルアルコールの
、コンタクトレンズに有用なヒドロゲルの製造方法に関
する。 【0002】 【従来の技術】テトラサイクリン、ピロカルピン、アト
ロピンなどのような薬剤を吸収させた場合、例えば下部
結膜嚢における、眼科用挿入物としてのポリビニルアル
コールの薄膜及びゲルの利用が報告されている。概して
かかる材料は、架橋結合された薄膜又はゲルの形態をな
している。例えば、下記の文献が参照される:マイチュ
ーク(Y.F. Maichuk):「 眼科用薬剤挿
入物(Ophthalmic Drug Insert
s)」、インベスティゲーティブ・オフサルモロジー(
Invest. Ophthalmol)、第14巻(
1975 年)87 〜90ページ、ランバーツ(D.
W. Lamberts) :「 固体送達装置(So
lidDelivery Devices)」 、イン
ターナショナル・オフサルモロジー・クリニック(In
t. Ophthalmol. Clinic) 、第
20巻、第3号(1980 年)68 〜69ページ、
及び、マイチューク(Y.E. Maichuk)、ア
ンチバイオティク(Antibiotik)、第12巻
、第4号(1967 年)432〜435 ページ。 【0003】米国特許第3,408,423 号明細書
では、ヒドロゲルコンタクトレンズの材料として、グリ
オキサールで架橋結合されたポリビニルアルコールが提
案されている。米国特許第4,559,186 号明細
書には、ホウ酸塩で架橋結合されたヒドロゲルコンタク
トレンズの材料についての記載がある。米国特許第4,
619,793 号明細書では、結晶化度を増大させる
ためにポリビニルアルコールにアニーリングを施し、か
つ膨潤用溶媒中でこれを膨潤させている。かかるアニー
リングを実施するには、特に水又は水/可塑剤に溶かし
たポリビニルアルコールゲルの蒸発、高圧力の付加で誘
導される固相ポリビニルアルコールの結晶化、あるいは
任意に可塑化したポリビニルアルコールの高温での熱的
アニーリングが用いられ、いずれの場合も、それによっ
てポリビニルアルコールのレンズのレプリカを形成し、
次いで、これを膨潤用溶媒中、例えば水中で膨潤させて
、膨潤ヒドロゲルのレンズを形成する。 【0004】完成したレンズは膨潤状態にあることから
、例えばアニーリングを施したレンズレプリカの外形は
、レンズレプリカ形成の処置後に行う膨潤の、予測され
るその度合に基づいて計算によって算出しなければなら
ない。米国特許第4,874,562号明細書には、ポ
リビニルアルコールを溶かした水性/有機溶媒の溶液を
、0℃またはそれ以下、好ましくは約−20℃に冷却す
ることによってポリビニルアルコールを析出させ、得ら
れたゲルを水に浸漬するポリビニルアルコールの結晶化
の方法が例示されている。ところが、かかるゲルは一般
に、溶媒を水あるいは食塩水に変えた時に約15〜約3
0%の体積変化を生じる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、患者
が装着した際のコンタクトレンズの寸法にほぼ合致する
型を用いて経済的に製造することの可能な、ポリビニル
アルコールゲルのコンタクトレンズを提供することであ
る。 【0006】かかるレンズの製造方法を提供することも
、本発明の目的である。 【0007】さらに、角膜表面にかかるレンズを装着す
ることによって、それを必要とする患者の視力を矯正す
る方法を提供することも、本発明の目的である。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、膨潤レンズの
総重量を基準として平衡含水量が約70〜80重量%で
あるポリビニルアルコールよりなる寸法的に安定なヒド
ロゲルによるコンタクトレンズであって、前記レンズに
アニーリングが、コンタクトレンズの寸法に実質的に合
致する型中で、水性− 有機アニーリング促進溶媒の存
在下で実質的に雰囲気下の非乾燥硬化条件下において、
アニーリングの平衡に達するのにほぼ充分な時間にわた
って施されたことを特徴とするコンタクトレンズを提供
する。 【0009】ポリビニルアルコールは、重量平均分子量
が少なくとも約10,000であるのが好ましい。上限
としては、その重量平均分子量は1,000,000
までとすることができる。ポリビニルアルコールは、重
量平均分子量が300,000 までであるのが好適で
ある。 【0010】通常、ポリビニルアルコールは、対応する
ポリ酢酸ビニルの加水分解によって製造される。好適な
実施例においては、ポリビニルアルコール中のポリ酢酸
ビニル単位の含量は1モル%未満である。 【0011】通常、ポリビニルアルコールは、主にポリ
(2− ヒドロキシ) エチレン構造を有する。しかし
、開始物質としてのポリビニルアルコールには、例えば
酢酸ビニル− 炭酸ビニレン共重合体のアルカリ加水分
解などによって得られる、炭素鎖中の1,2−ジヒドロ
キシエチレンよりなる共重合単位のように、1,2−グ
リコールの形で少量のヒドロキシル基も含まれている。 かかる共重合体中のかかる単位の含量は、20モル%未
満、好ましくは10モル%未満であるのが好適である。 【0012】さらに、該ポリビニルアルコールは、エチ
レン、プロピレン、アクリルアミド、メタクリルアミド
、ジメタクリルアミド、ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、メタクリル酸メチル、アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、ビニルピロリドン、ヒドロキシエチルアクリ
レート、アリルアルコールなどの共重合単位を少量含有
することもできる。重合体中のビニルアルコール以外の
単位の含量は、5モル%を超えないのが好適である。 ポリビニルアルコール中でのかかる共重合単位の含量は
1モル%未満であるのが最も好適である。 【0013】市販のポリビニルアルコール樹脂、例えば
、デュポン(DuPont)社製のエルバノール71−
30 号(ELVANOL 71−30:商品名) 、
あるいはエアープロダクツ社(Air Product
s, Inc.)製のビノール125 号(Vinol
125:商品名) を用いることもできる。 【0014】アニーリングが施されるポリビニルアルコ
ールは、50℃までは実質的に水に不溶であるのが好ま
しく、60℃まで不溶であるのが最も好適である。 【0015】水性/有機アニーリング促進溶媒は、液状
の有機アニーリング促進溶媒、あるいは、水及び有機ア
ニーリング促進剤含有の水性−有機溶媒溶液であること
ができる。慣用の可塑剤及びその水溶液は、優れたアニ
ーリング促進剤として働くことが判明している。適切な
促進剤としては、多価アルコール( 例えばエチレング
リコール、プロピレングリコール、及びグリセリン)
、アミン( 例えばピリジン、トリメチルアミン、及び
エタノールアミン)、エーテル( 例えばエチレングリ
コールモノ又はジメチルエーテル)、ポリアルキレング
リコール( 例えばポリエチレングリコール) 、テト
ラヒドロフラン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド
、ジメチルスルホキシド又はその水溶液、酢酸トリエタ
ノールアミン及び塩酸トリエタノールアミンを含むエタ
ノールアミン塩などがある。多価アルコール及びエーテ
ルが好ましく、多価アルコール、例えばグリセリンが特
に好適である。 【0016】用いる促進剤の量は、選択した特定の促進
剤の性質に依存し、アニーリングが実質的平衡に達する
のに要する時間を左右することになる。したがって、促
進剤のみよりなる溶液を用いることもできるが、一般的
には、少なくとも約5重量%、より好ましくは少なくと
も約10重量%の促進剤、及び残余としての水よりなる
促進剤水溶液を用いるのが好都合である。残留量の促進
剤除去の必要性を回避するには、実質的無害の促進剤、
例えばグリセリン、ポリエチレングリコール、あるいは
それらの混合物を用いるのが好ましい。また、大量のあ
る種の促進剤、例えばグリセリンは、レンズに曇りを生
起させることがある。これは、必要とあらば促進剤を水
で希釈することによって、回避することが可能である。 【0017】一般的にはほぼ常温常圧の条件が用いられ
るが、約10〜約40℃の温度が好ましく、約15〜約
30℃の温度が一層好ましい。 【0018】ポリビニルアルコールのゲルがアニーリン
グの平衡にほぼ達するのに要する時間は、正確な条件に
依存するが、通常は約20時間ないし約45日間でかか
る平衡に到達する。後述の実施例にて実証されるとおり
、アニーリングの実質的平衡の状態では、さらに保存を
続けることによって、食塩水溶液に投入した際のレンズ
の含水量が影響されることはほとんどない。 【0019】注型液には、ポリビニルアルコール、アニ
ーリング促進剤、及び任意に水を含有させ、これを型に
注入して硬化させる。かかる溶液のポリビニルアルコー
ル含量は、一般的には約18〜35重量%、好ましくは
約18〜約30重量%、最も好ましくは約18〜約25
重量%である。 【0020】好適実施例においては、注型液は、約10
〜60重量%のアニーリング促進剤、好ましくはグリセ
リン、約18〜約30重量%のポリビニルアルコール、
及び残余としての水を含有する。 【0021】注型液は、ポリビニルアルコール、アニー
リング促進剤、及び水を、好ましくは常温より高い温度
、例えば約50〜約120 ℃で混合してポリビニルア
ルコールの溶解を促し、清澄な溶液を得ることによって
、調製するのが好適である。次いで、この溶液を、コン
タクトレンズ用食塩水中で平衡状態にあって、所望のコ
ンタクトレンズに形状及び寸法がほぼ合致する、好まし
くは常温ないし約100 ℃の温度のコンタクトレンズ
の型に注入し、アニーリングの平衡にほぼ達するまで、
常温にて硬化させる。アニーリングの実質的平衡におけ
るレンズは、ほぼ同一寸法、例えば、食塩水で膨潤した
レンズの含水量を基準として約1〜約3%の範囲内であ
るから、型は、好都合にも所望のレンズ完成品と同じ寸
法とすることができる。レンズのアニーリングの終了後
は、これを型から取り出し、水溶液、例えば水または食
塩水で洗浄して促進剤を除去し、保存のために食塩水中
に置く。 【0022】アニーリング工程の間に、注型液は寸法的
に安定なゲルへと変質する。ゲルの形成の際にその構造
が崩壊するのを防ぐには、ゲルが実質的に乾燥しないこ
とが重要であるが、それは、これがレンズ完成品の大き
さ及び特性に不都合に作用するからである。この目的は
、注型液を、密閉された、又は実質的に密閉された系に
閉じ込めることにより、あるいはこれに代えて、蒸気圧
を注型液のそれより高く調整して溶媒系の蒸発を実質的
に阻止することによって、これを最も好都合に達成する
ことが可能である。 【0023】所望の場合、約2〜約6メガラドの照射強
度のガンマ線照射によって、レンズを滅菌することもで
きる。ある程度の架橋形成が起こるものの、この照射は
、照射されたレンズの耐熱性を増大させる以外は、レン
ズの含水量または寸法的な強度特性に実質的な影響を及
ぼすことはない。 【0024】 【実施例】以下の実施例は、本発明の例示のみを目的と
して記述され、本発明の制約を意図してなされるもので
はない。百分率はすべて、別途指定のない限り重量%で
示される。温度は摂氏で与えられている。 【0025】実施例1 99〜100 モル%の水解ポリビニルアルコール(
前出デュポン社製のエルバノール71−30 号)20
gをグリセリン35g及び蒸留水45gと混合して、
スラリーを形成させる。 次いで、このスラリーをピストン− バレル式供給装置
内で110 ℃の最終温度まで加熱し、これを18時間
保つ。これによって、清澄な溶解ゲル状物質が得られる
。この溶解物質を90℃まで冷却し、次いで、これをコ
ンタクトレンズの形状を形作るポリプロピレンの型に注
入する。次いで、充填した型を、レンズの形状が保持さ
れるよう型締装置に取り付け、室温(22 ℃) にて
保存する。 【0026】次いで、総時間数にして3日間までの、下
表に示したそれぞれのアニーリング時間が経過した時点
でレンズ型を開放する。レンズを型から取り出し、リン
酸緩衝食塩水中に投入してグリセリンを除去する。次い
で、レンズの湿潤重量及び乾燥重量の測定によって、レ
ンズの含水量を算出する。結果を表1に要約する。 【0027】
表1
型中の保存時間 レンズの含水量
1時間
91%
2時間
86%
24時間
79%
48時間
78%
72時間 79%【
0028】平衡値までアニーリングを施した場合、ポリ
ビニルアルコールは、含水量がほぼ79%のレンズを形
成する。この平衡状態に達するまでのアニーリング時間
はほぼ24時間である。 【0029】実施例2 実施例1の要領で、ポリビニルアルコールの溶解ゲルを
調製する。次いで、ポリプロピレンのレンズ型にこのゲ
ルを充填し、22℃にて5日間のアニーリングを施す。 このアニーリングの終了時点で、レンズを型から取り出
し、リン酸緩衝食塩水を用いて抽出を施し、さらにこの
食塩水に浸しつつ、総線量が2.5〜4.0 メガラド
の範囲となるようガンマ線の照射を行う。得られたレン
ズの諸特性を下記に要約する。 含水量: 80.2%ヤング率
: 86 x 105ダイン/cm
2引張強度: 200 x 105
ダイン/cm2破壊時の伸長率: 389 % 34℃における 溶解酸素の透過率: 40.7 x 1010 cm
3・mm/cm2/ 秒/mmHg 【0030】実施例3 前出エルバノール71−30 号( 前出デュポン社製
の99〜100 モル%の水解ポリビニルアルコール)
25 gをグリセリン25g及び脱イオン水50gと混
合する。このスラリーをピストン− バレル式供給装置
に投入して、110 ℃まで徐々に加熱し、 この温度
に18時間保つ。90℃にて清澄な溶解ゲルをポリプロ
ピレンの型に注入し、この型を室温(22 ℃) にて
2週間にわたって型締装置中に固定して、コンタクトレ
ンズの形状を保持する。毎日レンズを取り出し、含水量
を算出する。得られたデータを表2に要約する。 【0031】
表2
型中の保存時間 レンズの含水量
1時間
95%
6時間
89%
9時間
84%
24時間
78%
46時間 75%
3日間
74%
8日間
74%
14日間
74%【0032】22℃にてアニーリン
グの3日後に、含水量がほぼ74%のコンタクトレンズ
が形成されることが判明する。 【0033】実施例4 実施例3の要領で、ポリビニルアルコールの溶解ゲルを
調製する。型を室温(22 ℃) にて5日間保持して
アニーリングを施す。レンズを金型から取り出し、リン
酸緩衝食塩水中で抽出する。抽出後、リン酸緩衝食塩水
を満たしたガラス製バイアルにレンズを投入し、線量が
2.5 〜4.0 メガラドの範囲となるようガンマ線
の照射を行う。 ゲルの組成は、ポリビニルアルコール25%、グリセリ
ン25%、及び水50%( いずれも重量%) である
。得られたレンズに対する試験の結果を表3に要約する
。 【0034】
表3
含水量: 76.3%
ヤング率:
117 x 105 ダイン/cm2
引張強度:
246 x 105 ダイン/cm2
破壊時の伸長率: 395
% 34℃における
溶解酸素の透過率:
25.4 x 1010 cm3・mm/cm2/ 秒
/mmHg 【0035】実施例5 前出エルバノール71−30 号25gを、分子量が6
00 のポリエチレングリコール12.5g、グリセリ
ン12.5g、及び脱イオン水50gと混合する。得ら
れた物質を105℃の温度で18時間加熱し、90℃に
冷却、次いで、ポリプロピレンの型に注入する。型を2
2℃にて保存し、所定の時間の経過後に、レンズを型か
ら取り出す。次いで、レンズをリン酸緩衝食塩水中に投
入し、その後、レンズの含水量を算出する。下記に結果
を要約する。 型中の保存時間 レンズの含水量5時間
81%24
時間 76%
48時間 7
6%72時間
74%【0036】上記のデータから、実施例3の組
成物にポリエチレングリコールを添加することによって
、アニーリングの時間が3日間から約1日間へと短縮さ
れることが判明する。 【0037】実施例6 実施例3にならうが、脱イオン水50gをリン酸緩衝食
塩水50gに置き換える。得られたデータを表4に要約
する。 【0038】
表4
型中の保存時間 レンズの含水
量
24時間
77%
48時間
74.5%
72時間
74%
96時間 74%
【0039
】実施例3におけると同様に、アニーリングのほぼ3日
後に、同じ含水量がコンタクトレンズにおいて達成され
る。
の存在下で実質的に雰囲気下の条件下においてアニーリ
ングが施される、ポリビニルアルコールのソフトコンタ
クトレンズ及びその利用に関する。さらに本発明は、ア
ニーリングによって成形されたポリビニルアルコールの
、コンタクトレンズに有用なヒドロゲルの製造方法に関
する。 【0002】 【従来の技術】テトラサイクリン、ピロカルピン、アト
ロピンなどのような薬剤を吸収させた場合、例えば下部
結膜嚢における、眼科用挿入物としてのポリビニルアル
コールの薄膜及びゲルの利用が報告されている。概して
かかる材料は、架橋結合された薄膜又はゲルの形態をな
している。例えば、下記の文献が参照される:マイチュ
ーク(Y.F. Maichuk):「 眼科用薬剤挿
入物(Ophthalmic Drug Insert
s)」、インベスティゲーティブ・オフサルモロジー(
Invest. Ophthalmol)、第14巻(
1975 年)87 〜90ページ、ランバーツ(D.
W. Lamberts) :「 固体送達装置(So
lidDelivery Devices)」 、イン
ターナショナル・オフサルモロジー・クリニック(In
t. Ophthalmol. Clinic) 、第
20巻、第3号(1980 年)68 〜69ページ、
及び、マイチューク(Y.E. Maichuk)、ア
ンチバイオティク(Antibiotik)、第12巻
、第4号(1967 年)432〜435 ページ。 【0003】米国特許第3,408,423 号明細書
では、ヒドロゲルコンタクトレンズの材料として、グリ
オキサールで架橋結合されたポリビニルアルコールが提
案されている。米国特許第4,559,186 号明細
書には、ホウ酸塩で架橋結合されたヒドロゲルコンタク
トレンズの材料についての記載がある。米国特許第4,
619,793 号明細書では、結晶化度を増大させる
ためにポリビニルアルコールにアニーリングを施し、か
つ膨潤用溶媒中でこれを膨潤させている。かかるアニー
リングを実施するには、特に水又は水/可塑剤に溶かし
たポリビニルアルコールゲルの蒸発、高圧力の付加で誘
導される固相ポリビニルアルコールの結晶化、あるいは
任意に可塑化したポリビニルアルコールの高温での熱的
アニーリングが用いられ、いずれの場合も、それによっ
てポリビニルアルコールのレンズのレプリカを形成し、
次いで、これを膨潤用溶媒中、例えば水中で膨潤させて
、膨潤ヒドロゲルのレンズを形成する。 【0004】完成したレンズは膨潤状態にあることから
、例えばアニーリングを施したレンズレプリカの外形は
、レンズレプリカ形成の処置後に行う膨潤の、予測され
るその度合に基づいて計算によって算出しなければなら
ない。米国特許第4,874,562号明細書には、ポ
リビニルアルコールを溶かした水性/有機溶媒の溶液を
、0℃またはそれ以下、好ましくは約−20℃に冷却す
ることによってポリビニルアルコールを析出させ、得ら
れたゲルを水に浸漬するポリビニルアルコールの結晶化
の方法が例示されている。ところが、かかるゲルは一般
に、溶媒を水あるいは食塩水に変えた時に約15〜約3
0%の体積変化を生じる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、患者
が装着した際のコンタクトレンズの寸法にほぼ合致する
型を用いて経済的に製造することの可能な、ポリビニル
アルコールゲルのコンタクトレンズを提供することであ
る。 【0006】かかるレンズの製造方法を提供することも
、本発明の目的である。 【0007】さらに、角膜表面にかかるレンズを装着す
ることによって、それを必要とする患者の視力を矯正す
る方法を提供することも、本発明の目的である。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、膨潤レンズの
総重量を基準として平衡含水量が約70〜80重量%で
あるポリビニルアルコールよりなる寸法的に安定なヒド
ロゲルによるコンタクトレンズであって、前記レンズに
アニーリングが、コンタクトレンズの寸法に実質的に合
致する型中で、水性− 有機アニーリング促進溶媒の存
在下で実質的に雰囲気下の非乾燥硬化条件下において、
アニーリングの平衡に達するのにほぼ充分な時間にわた
って施されたことを特徴とするコンタクトレンズを提供
する。 【0009】ポリビニルアルコールは、重量平均分子量
が少なくとも約10,000であるのが好ましい。上限
としては、その重量平均分子量は1,000,000
までとすることができる。ポリビニルアルコールは、重
量平均分子量が300,000 までであるのが好適で
ある。 【0010】通常、ポリビニルアルコールは、対応する
ポリ酢酸ビニルの加水分解によって製造される。好適な
実施例においては、ポリビニルアルコール中のポリ酢酸
ビニル単位の含量は1モル%未満である。 【0011】通常、ポリビニルアルコールは、主にポリ
(2− ヒドロキシ) エチレン構造を有する。しかし
、開始物質としてのポリビニルアルコールには、例えば
酢酸ビニル− 炭酸ビニレン共重合体のアルカリ加水分
解などによって得られる、炭素鎖中の1,2−ジヒドロ
キシエチレンよりなる共重合単位のように、1,2−グ
リコールの形で少量のヒドロキシル基も含まれている。 かかる共重合体中のかかる単位の含量は、20モル%未
満、好ましくは10モル%未満であるのが好適である。 【0012】さらに、該ポリビニルアルコールは、エチ
レン、プロピレン、アクリルアミド、メタクリルアミド
、ジメタクリルアミド、ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、メタクリル酸メチル、アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、ビニルピロリドン、ヒドロキシエチルアクリ
レート、アリルアルコールなどの共重合単位を少量含有
することもできる。重合体中のビニルアルコール以外の
単位の含量は、5モル%を超えないのが好適である。 ポリビニルアルコール中でのかかる共重合単位の含量は
1モル%未満であるのが最も好適である。 【0013】市販のポリビニルアルコール樹脂、例えば
、デュポン(DuPont)社製のエルバノール71−
30 号(ELVANOL 71−30:商品名) 、
あるいはエアープロダクツ社(Air Product
s, Inc.)製のビノール125 号(Vinol
125:商品名) を用いることもできる。 【0014】アニーリングが施されるポリビニルアルコ
ールは、50℃までは実質的に水に不溶であるのが好ま
しく、60℃まで不溶であるのが最も好適である。 【0015】水性/有機アニーリング促進溶媒は、液状
の有機アニーリング促進溶媒、あるいは、水及び有機ア
ニーリング促進剤含有の水性−有機溶媒溶液であること
ができる。慣用の可塑剤及びその水溶液は、優れたアニ
ーリング促進剤として働くことが判明している。適切な
促進剤としては、多価アルコール( 例えばエチレング
リコール、プロピレングリコール、及びグリセリン)
、アミン( 例えばピリジン、トリメチルアミン、及び
エタノールアミン)、エーテル( 例えばエチレングリ
コールモノ又はジメチルエーテル)、ポリアルキレング
リコール( 例えばポリエチレングリコール) 、テト
ラヒドロフラン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド
、ジメチルスルホキシド又はその水溶液、酢酸トリエタ
ノールアミン及び塩酸トリエタノールアミンを含むエタ
ノールアミン塩などがある。多価アルコール及びエーテ
ルが好ましく、多価アルコール、例えばグリセリンが特
に好適である。 【0016】用いる促進剤の量は、選択した特定の促進
剤の性質に依存し、アニーリングが実質的平衡に達する
のに要する時間を左右することになる。したがって、促
進剤のみよりなる溶液を用いることもできるが、一般的
には、少なくとも約5重量%、より好ましくは少なくと
も約10重量%の促進剤、及び残余としての水よりなる
促進剤水溶液を用いるのが好都合である。残留量の促進
剤除去の必要性を回避するには、実質的無害の促進剤、
例えばグリセリン、ポリエチレングリコール、あるいは
それらの混合物を用いるのが好ましい。また、大量のあ
る種の促進剤、例えばグリセリンは、レンズに曇りを生
起させることがある。これは、必要とあらば促進剤を水
で希釈することによって、回避することが可能である。 【0017】一般的にはほぼ常温常圧の条件が用いられ
るが、約10〜約40℃の温度が好ましく、約15〜約
30℃の温度が一層好ましい。 【0018】ポリビニルアルコールのゲルがアニーリン
グの平衡にほぼ達するのに要する時間は、正確な条件に
依存するが、通常は約20時間ないし約45日間でかか
る平衡に到達する。後述の実施例にて実証されるとおり
、アニーリングの実質的平衡の状態では、さらに保存を
続けることによって、食塩水溶液に投入した際のレンズ
の含水量が影響されることはほとんどない。 【0019】注型液には、ポリビニルアルコール、アニ
ーリング促進剤、及び任意に水を含有させ、これを型に
注入して硬化させる。かかる溶液のポリビニルアルコー
ル含量は、一般的には約18〜35重量%、好ましくは
約18〜約30重量%、最も好ましくは約18〜約25
重量%である。 【0020】好適実施例においては、注型液は、約10
〜60重量%のアニーリング促進剤、好ましくはグリセ
リン、約18〜約30重量%のポリビニルアルコール、
及び残余としての水を含有する。 【0021】注型液は、ポリビニルアルコール、アニー
リング促進剤、及び水を、好ましくは常温より高い温度
、例えば約50〜約120 ℃で混合してポリビニルア
ルコールの溶解を促し、清澄な溶液を得ることによって
、調製するのが好適である。次いで、この溶液を、コン
タクトレンズ用食塩水中で平衡状態にあって、所望のコ
ンタクトレンズに形状及び寸法がほぼ合致する、好まし
くは常温ないし約100 ℃の温度のコンタクトレンズ
の型に注入し、アニーリングの平衡にほぼ達するまで、
常温にて硬化させる。アニーリングの実質的平衡におけ
るレンズは、ほぼ同一寸法、例えば、食塩水で膨潤した
レンズの含水量を基準として約1〜約3%の範囲内であ
るから、型は、好都合にも所望のレンズ完成品と同じ寸
法とすることができる。レンズのアニーリングの終了後
は、これを型から取り出し、水溶液、例えば水または食
塩水で洗浄して促進剤を除去し、保存のために食塩水中
に置く。 【0022】アニーリング工程の間に、注型液は寸法的
に安定なゲルへと変質する。ゲルの形成の際にその構造
が崩壊するのを防ぐには、ゲルが実質的に乾燥しないこ
とが重要であるが、それは、これがレンズ完成品の大き
さ及び特性に不都合に作用するからである。この目的は
、注型液を、密閉された、又は実質的に密閉された系に
閉じ込めることにより、あるいはこれに代えて、蒸気圧
を注型液のそれより高く調整して溶媒系の蒸発を実質的
に阻止することによって、これを最も好都合に達成する
ことが可能である。 【0023】所望の場合、約2〜約6メガラドの照射強
度のガンマ線照射によって、レンズを滅菌することもで
きる。ある程度の架橋形成が起こるものの、この照射は
、照射されたレンズの耐熱性を増大させる以外は、レン
ズの含水量または寸法的な強度特性に実質的な影響を及
ぼすことはない。 【0024】 【実施例】以下の実施例は、本発明の例示のみを目的と
して記述され、本発明の制約を意図してなされるもので
はない。百分率はすべて、別途指定のない限り重量%で
示される。温度は摂氏で与えられている。 【0025】実施例1 99〜100 モル%の水解ポリビニルアルコール(
前出デュポン社製のエルバノール71−30 号)20
gをグリセリン35g及び蒸留水45gと混合して、
スラリーを形成させる。 次いで、このスラリーをピストン− バレル式供給装置
内で110 ℃の最終温度まで加熱し、これを18時間
保つ。これによって、清澄な溶解ゲル状物質が得られる
。この溶解物質を90℃まで冷却し、次いで、これをコ
ンタクトレンズの形状を形作るポリプロピレンの型に注
入する。次いで、充填した型を、レンズの形状が保持さ
れるよう型締装置に取り付け、室温(22 ℃) にて
保存する。 【0026】次いで、総時間数にして3日間までの、下
表に示したそれぞれのアニーリング時間が経過した時点
でレンズ型を開放する。レンズを型から取り出し、リン
酸緩衝食塩水中に投入してグリセリンを除去する。次い
で、レンズの湿潤重量及び乾燥重量の測定によって、レ
ンズの含水量を算出する。結果を表1に要約する。 【0027】
表1
型中の保存時間 レンズの含水量
1時間
91%
2時間
86%
24時間
79%
48時間
78%
72時間 79%【
0028】平衡値までアニーリングを施した場合、ポリ
ビニルアルコールは、含水量がほぼ79%のレンズを形
成する。この平衡状態に達するまでのアニーリング時間
はほぼ24時間である。 【0029】実施例2 実施例1の要領で、ポリビニルアルコールの溶解ゲルを
調製する。次いで、ポリプロピレンのレンズ型にこのゲ
ルを充填し、22℃にて5日間のアニーリングを施す。 このアニーリングの終了時点で、レンズを型から取り出
し、リン酸緩衝食塩水を用いて抽出を施し、さらにこの
食塩水に浸しつつ、総線量が2.5〜4.0 メガラド
の範囲となるようガンマ線の照射を行う。得られたレン
ズの諸特性を下記に要約する。 含水量: 80.2%ヤング率
: 86 x 105ダイン/cm
2引張強度: 200 x 105
ダイン/cm2破壊時の伸長率: 389 % 34℃における 溶解酸素の透過率: 40.7 x 1010 cm
3・mm/cm2/ 秒/mmHg 【0030】実施例3 前出エルバノール71−30 号( 前出デュポン社製
の99〜100 モル%の水解ポリビニルアルコール)
25 gをグリセリン25g及び脱イオン水50gと混
合する。このスラリーをピストン− バレル式供給装置
に投入して、110 ℃まで徐々に加熱し、 この温度
に18時間保つ。90℃にて清澄な溶解ゲルをポリプロ
ピレンの型に注入し、この型を室温(22 ℃) にて
2週間にわたって型締装置中に固定して、コンタクトレ
ンズの形状を保持する。毎日レンズを取り出し、含水量
を算出する。得られたデータを表2に要約する。 【0031】
表2
型中の保存時間 レンズの含水量
1時間
95%
6時間
89%
9時間
84%
24時間
78%
46時間 75%
3日間
74%
8日間
74%
14日間
74%【0032】22℃にてアニーリン
グの3日後に、含水量がほぼ74%のコンタクトレンズ
が形成されることが判明する。 【0033】実施例4 実施例3の要領で、ポリビニルアルコールの溶解ゲルを
調製する。型を室温(22 ℃) にて5日間保持して
アニーリングを施す。レンズを金型から取り出し、リン
酸緩衝食塩水中で抽出する。抽出後、リン酸緩衝食塩水
を満たしたガラス製バイアルにレンズを投入し、線量が
2.5 〜4.0 メガラドの範囲となるようガンマ線
の照射を行う。 ゲルの組成は、ポリビニルアルコール25%、グリセリ
ン25%、及び水50%( いずれも重量%) である
。得られたレンズに対する試験の結果を表3に要約する
。 【0034】
表3
含水量: 76.3%
ヤング率:
117 x 105 ダイン/cm2
引張強度:
246 x 105 ダイン/cm2
破壊時の伸長率: 395
% 34℃における
溶解酸素の透過率:
25.4 x 1010 cm3・mm/cm2/ 秒
/mmHg 【0035】実施例5 前出エルバノール71−30 号25gを、分子量が6
00 のポリエチレングリコール12.5g、グリセリ
ン12.5g、及び脱イオン水50gと混合する。得ら
れた物質を105℃の温度で18時間加熱し、90℃に
冷却、次いで、ポリプロピレンの型に注入する。型を2
2℃にて保存し、所定の時間の経過後に、レンズを型か
ら取り出す。次いで、レンズをリン酸緩衝食塩水中に投
入し、その後、レンズの含水量を算出する。下記に結果
を要約する。 型中の保存時間 レンズの含水量5時間
81%24
時間 76%
48時間 7
6%72時間
74%【0036】上記のデータから、実施例3の組
成物にポリエチレングリコールを添加することによって
、アニーリングの時間が3日間から約1日間へと短縮さ
れることが判明する。 【0037】実施例6 実施例3にならうが、脱イオン水50gをリン酸緩衝食
塩水50gに置き換える。得られたデータを表4に要約
する。 【0038】
表4
型中の保存時間 レンズの含水
量
24時間
77%
48時間
74.5%
72時間
74%
96時間 74%
【0039
】実施例3におけると同様に、アニーリングのほぼ3日
後に、同じ含水量がコンタクトレンズにおいて達成され
る。
Claims (9)
- 【請求項1】 膨潤レンズの総重量を基準として、平
衡含水量が約70〜約80重量%であるポリビニルアル
コールよりなる寸法的に安定なヒドロゲルコンタクトレ
ンズであって、コンタクトレンズの寸法に実質的に合致
する型中で、水性−有機アニーリング促進溶媒の存在下
で、実質的に雰囲気下の非乾燥硬化条件下において、ア
ニーリングの平衡に達するのにほぼ充分な時間にわたっ
て、アニーリングが施されたものであることを特徴とす
るコンタクトレンズ。 - 【請求項2】 アニーリングが、約15〜約30℃の
温度で約20時間ないし約45日間にわたって施された
請求項1記載のコンタクトレンズ。 - 【請求項3】 注型液が、実質的に、10〜約60重
量%のアニーリング促進剤、約18〜約30重量%のポ
リビニルアルコール、及び残余としての水よりなる請求
項1記載のコンタクトレンズ。 - 【請求項4】 アニーリング促進剤がグリセリンであ
る請求項3記載のコンタクトレンズ。 - 【請求項5】 膨潤レンズの総重量を基準として、平
衡含水量が約70〜80重量%であるポリビニルアルコ
ールよりなる寸法的に安定なヒドロゲルコンタクトレン
ズの製造方法であって、水性− 有機アニーリング促進
溶媒中に約18〜約35重量%のポリビニルアルコール
を含有する注型液を調製する工程、前記注型液を、完成
コンタクトレンズの寸法に実質的に合致する型中に、実
質的に雰囲気下の非乾燥硬化条件下において、アニーリ
ングの平衡に達するのに充分な時間にわたって定置する
工程、アニーリングの施されたレンズを前記型から取り
出す工程、水性溶液で前記レンズを洗浄することによっ
て、前記有機アニーリング促進溶媒を除去する工程、並
びに、得られたコンタクトレンズを回収する工程を含む
ことを特徴とする方法。 - 【請求項6】 レンズに、アニーリングを、約15〜
約30℃の温度で約20時間ないし約45日間にわたっ
て施す請求項5記載の方法。 - 【請求項7】 注型液が実質的に、約10〜約60重
量%のアニーリング促進剤、約18〜約30重量%のポ
リビニルアルコール、及び残余としての水よりなる請求
項6記載の方法。 - 【請求項8】 アニーリング促進剤がグリセリンであ
る請求項7記載の方法。 - 【請求項9】 請求項5記載の方法によって得ること
が可能なコンタクトレンズ。
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