JPH04341708A - 極細多芯平行接着線 - Google Patents
極細多芯平行接着線Info
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- JPH04341708A JPH04341708A JP3159697A JP15969791A JPH04341708A JP H04341708 A JPH04341708 A JP H04341708A JP 3159697 A JP3159697 A JP 3159697A JP 15969791 A JP15969791 A JP 15969791A JP H04341708 A JPH04341708 A JP H04341708A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気ヘッド用バイフ
ィラコイルなどに使用される極細多芯平行接着線に関し
、特に導体の電気導電性を低下させることなく、弾性限
界強度、引張強度を高めることによって、磁気ヘッドフ
ェライトコアなどへの巻線時あるいは単芯分離後のアセ
ンブリ一時における導体の細りや断線などの不都合を皆
無にしえるようにしたものである。
ィラコイルなどに使用される極細多芯平行接着線に関し
、特に導体の電気導電性を低下させることなく、弾性限
界強度、引張強度を高めることによって、磁気ヘッドフ
ェライトコアなどへの巻線時あるいは単芯分離後のアセ
ンブリ一時における導体の細りや断線などの不都合を皆
無にしえるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】磁気ヘッド、特にウィンチェスター型磁
気ディスク装置の磁気ヘッド用のバイフィラコイルに用
いられるエナメル線については、磁気ヘッド自体の小型
化、記録密度の向上、巻線加工性などの加工性の向上な
どの要求があることから、巻線径100μm以下、特に
40μm以下の極細エナメル銅線を2芯平行に並べて接
着用樹脂組成物で接着した極細2芯平行接着線が使用さ
れるようになっている。
気ディスク装置の磁気ヘッド用のバイフィラコイルに用
いられるエナメル線については、磁気ヘッド自体の小型
化、記録密度の向上、巻線加工性などの加工性の向上な
どの要求があることから、巻線径100μm以下、特に
40μm以下の極細エナメル銅線を2芯平行に並べて接
着用樹脂組成物で接着した極細2芯平行接着線が使用さ
れるようになっている。
【0003】しかしながら、従来のタフピッチ銅を用い
て得られた素線径40μmのエナメル銅線から作られた
2芯平行接着エナメル銅線では、フェライトコア等に巻
回した後、その端末をそれぞれ素線に分離し、各素線端
末を引き回して端子等に半田付けする際に、素線の線径
が細ったり、断線する問題があった。
て得られた素線径40μmのエナメル銅線から作られた
2芯平行接着エナメル銅線では、フェライトコア等に巻
回した後、その端末をそれぞれ素線に分離し、各素線端
末を引き回して端子等に半田付けする際に、素線の線径
が細ったり、断線する問題があった。
【0004】これらは、導体径が30〜40μm程度と
なると、導体自体の引張強度が極めて低くなるために生
じるものであって、例えば導体径50μmのポリウレタ
ン線では引張強度が56g、伸びが23%であるのに対
し、導体径40μmのポリウレタン線では引張強度が3
5g、伸びが21%、導体径30μmでは引張強度が2
1g、伸びが20%となる。
なると、導体自体の引張強度が極めて低くなるために生
じるものであって、例えば導体径50μmのポリウレタ
ン線では引張強度が56g、伸びが23%であるのに対
し、導体径40μmのポリウレタン線では引張強度が3
5g、伸びが21%、導体径30μmでは引張強度が2
1g、伸びが20%となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】よって、この発明にお
ける課題は、素線の導体径を30〜40μm程度の極細
としても素線エナメル線の引張り強さが高く、しかも導
体抵抗の増加がない極細多芯平行接着線を提供すること
にある。
ける課題は、素線の導体径を30〜40μm程度の極細
としても素線エナメル線の引張り強さが高く、しかも導
体抵抗の増加がない極細多芯平行接着線を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、0.01
重量%以上の銀(Ag)を含有し、残部が銅(Cu)お
よび不可避的不純物からなり、かつ加工度が40%以上
の素線に対し半軟化処理を施して引張り強さが27kg
f/mm2以上で、伸びが5%以上とした導体上に絶縁
層を設けてなる極細エナメル素線を2芯以上平行に接着
したもので解決される。
重量%以上の銀(Ag)を含有し、残部が銅(Cu)お
よび不可避的不純物からなり、かつ加工度が40%以上
の素線に対し半軟化処理を施して引張り強さが27kg
f/mm2以上で、伸びが5%以上とした導体上に絶縁
層を設けてなる極細エナメル素線を2芯以上平行に接着
したもので解決される。
【0007】以下、この発明を詳しく説明する。
【0008】図1は、この発明の極細多芯平行接着線の
一例を示すもので、図中符号1は極細エナメル素線であ
る。この極細エナメル素線1は、導体2上に絶縁層3を
被覆し、この絶縁層3上に保護層4をさらに被覆してな
るものである。
一例を示すもので、図中符号1は極細エナメル素線であ
る。この極細エナメル素線1は、導体2上に絶縁層3を
被覆し、この絶縁層3上に保護層4をさらに被覆してな
るものである。
【0009】導体2は、0.01重量%以上、好ましく
は、0.02〜0.5重量%の銀(Ag)を含有する無
酸素銅から作られている。この導体は、純度99.99
%以上の無酸素銅に上記規定量となる銀を添加して得ら
れた銅合金から作られる。ここで、無酸素銅の純度が9
9.99%未満では導体抵抗が大きくなったり、軟化温
度が高くなるなどの問題がある。
は、0.02〜0.5重量%の銀(Ag)を含有する無
酸素銅から作られている。この導体は、純度99.99
%以上の無酸素銅に上記規定量となる銀を添加して得ら
れた銅合金から作られる。ここで、無酸素銅の純度が9
9.99%未満では導体抵抗が大きくなったり、軟化温
度が高くなるなどの問題がある。
【0010】次に、素線のAg含有量及び加工度の限定
理由について説明する。
理由について説明する。
【0011】(Ag含有量)Ag含有量が0.01重量
%未満では、Ag含有量が不足して軟化温度(再結晶温
度)を十分について高めることができないので、エナメ
ル焼付工程等において銅合金線材が完全軟化しやすくな
る。このため、素線のAg含有量を0.01重量%以上
にする。また、0.5重量%を越えると導体抵抗が大き
くなるとともにコストが高くなって不都合となる。また
、ここでの無酸素銅の酸素含有率は重量比で30ppm
以下とされ、30ppmを越えると酸化物からなる非金
属介在物量が増大し、伸線時に断線しやすい問題がある
。さらに、この発明での無酸素銅においては不可避の不
純物が含まれていてもよいが、これら不可避不純物の総
量は0.009重量%以下とすることが好ましい。
%未満では、Ag含有量が不足して軟化温度(再結晶温
度)を十分について高めることができないので、エナメ
ル焼付工程等において銅合金線材が完全軟化しやすくな
る。このため、素線のAg含有量を0.01重量%以上
にする。また、0.5重量%を越えると導体抵抗が大き
くなるとともにコストが高くなって不都合となる。また
、ここでの無酸素銅の酸素含有率は重量比で30ppm
以下とされ、30ppmを越えると酸化物からなる非金
属介在物量が増大し、伸線時に断線しやすい問題がある
。さらに、この発明での無酸素銅においては不可避の不
純物が含まれていてもよいが、これら不可避不純物の総
量は0.009重量%以下とすることが好ましい。
【0012】(加工度)素線の伸線加工等による加工度
が40%未満では、製造後における銅合金線材の所望の
破断強度が得られない。従って、伸線加工による加工度
を40%以上にする。
が40%未満では、製造後における銅合金線材の所望の
破断強度が得られない。従って、伸線加工による加工度
を40%以上にする。
【0013】本発明での加工度40%以上とすることの
意味は、目的の外径の線材を得るための最終の伸線加工
での加工度が40%以上であることを意味する。したが
って、一連の伸線加工において適宜焼鈍を施すことが可
能であるが、最終の伸線加工での加工度が40%以上で
あることが必要である。
意味は、目的の外径の線材を得るための最終の伸線加工
での加工度が40%以上であることを意味する。したが
って、一連の伸線加工において適宜焼鈍を施すことが可
能であるが、最終の伸線加工での加工度が40%以上で
あることが必要である。
【0014】この発明における半軟化処理とは、通常の
冷間加工された金属に対して再結晶が約50%程度進行
するまで熱処理を施すことを意味する。したがって、半
軟化処理の具体的な処理条件としては、極めて広範囲な
温度および時間を設定でき、原理的には半軟化に必要な
再結晶活性エネルギーを満たす温度・時間条件を選択す
ればよい。
冷間加工された金属に対して再結晶が約50%程度進行
するまで熱処理を施すことを意味する。したがって、半
軟化処理の具体的な処理条件としては、極めて広範囲な
温度および時間を設定でき、原理的には半軟化に必要な
再結晶活性エネルギーを満たす温度・時間条件を選択す
ればよい。
【0015】次に、半軟化処理後における必要な破断強
度及び伸びの限定理由について説明する。
度及び伸びの限定理由について説明する。
【0016】(破断強度及び伸び)銅合金線材の破断強
度が27kgf/mm2未満では、強度が低いため、巻
線工程における所望の耐屈曲性が得られないと共に断線
が発生しやすい。一方、銅合金線材の伸びが5%未満で
は、巻線されたコイル状の線材が反りかえって、所謂ス
プリングバックが発生しやすいため、巻線が困難になる
。従って、破断強度が27kgf/mm2以上、好まし
くは27〜35kgf/mm2、伸びが5%以上、好ま
しくは5〜15%の機械的特性が得られる半軟化処理を
実施する必要がある。
度が27kgf/mm2未満では、強度が低いため、巻
線工程における所望の耐屈曲性が得られないと共に断線
が発生しやすい。一方、銅合金線材の伸びが5%未満で
は、巻線されたコイル状の線材が反りかえって、所謂ス
プリングバックが発生しやすいため、巻線が困難になる
。従って、破断強度が27kgf/mm2以上、好まし
くは27〜35kgf/mm2、伸びが5%以上、好ま
しくは5〜15%の機械的特性が得られる半軟化処理を
実施する必要がある。
【0017】また、導体2の径は特に限定されることは
ないが、上述のように90μm以下、好ましくは50μ
m以下、より好ましくは40μm以下とすることが発明
の目的からして望ましい。
ないが、上述のように90μm以下、好ましくは50μ
m以下、より好ましくは40μm以下とすることが発明
の目的からして望ましい。
【0018】このような導体2上には絶縁層3が設けら
れている。この絶縁層3は、ポリエステル、ポリウレタ
ン、ポリエステルイミド、ポリアミドイミド、ポリアミ
ド、ポリヒダントイン、ポリイミド、ポリビニルホルマ
ール、ポリビニルブチラール、エポキシ、シリコーンな
どの絶縁塗料を常法によって塗布、焼付して形成するこ
とができるが、半田付け性の点からはポリウレタンが最
も好ましい。この絶縁層3の厚さは、特に限定されない
が、本発明の目的から薄い方が好ましく、通常10μm
以下、好ましくは5μm以下とされる。
れている。この絶縁層3は、ポリエステル、ポリウレタ
ン、ポリエステルイミド、ポリアミドイミド、ポリアミ
ド、ポリヒダントイン、ポリイミド、ポリビニルホルマ
ール、ポリビニルブチラール、エポキシ、シリコーンな
どの絶縁塗料を常法によって塗布、焼付して形成するこ
とができるが、半田付け性の点からはポリウレタンが最
も好ましい。この絶縁層3の厚さは、特に限定されない
が、本発明の目的から薄い方が好ましく、通常10μm
以下、好ましくは5μm以下とされる。
【0019】また、この絶縁層3上には、さらに、保護
層4が被覆されて極細エナメル線1となっている。この
保護層4は、絶縁層3の機械的損傷等を防止するための
もので、必ずしも必須のものではない。保護層4は、ポ
リエステル、ポリウレタン、ポリエステルイミド、ポリ
アミドイミド、ポリアミド、ポリヒダントイン、ポリイ
ミド、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール、
エポキシ、シリコーンなどの絶縁塗料を常法によって塗
布、焼付して形成することができる。また、保護層4に
かえてナイロンなどからなる自己潤滑層やポリビニルブ
チラール、フェノキシ樹脂などからなる自己接着層を設
けることができる。
層4が被覆されて極細エナメル線1となっている。この
保護層4は、絶縁層3の機械的損傷等を防止するための
もので、必ずしも必須のものではない。保護層4は、ポ
リエステル、ポリウレタン、ポリエステルイミド、ポリ
アミドイミド、ポリアミド、ポリヒダントイン、ポリイ
ミド、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール、
エポキシ、シリコーンなどの絶縁塗料を常法によって塗
布、焼付して形成することができる。また、保護層4に
かえてナイロンなどからなる自己潤滑層やポリビニルブ
チラール、フェノキシ樹脂などからなる自己接着層を設
けることができる。
【0020】そして、このような極細エナメル素線1は
、2本並列にかつ平行に密着させて、接着用樹脂組成物
で接着して極細2芯平行接着線5とされる。図中符号6
は接着用樹脂組成物からなる接着層である。ここで使用
される接着用樹脂組成物としては、ポリアミド、ポリビ
ニルブチラール、ポリスルホン、ポリスルホンエーテル
、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂などやこれにイソシア
ネート化合物、アミノプラスト化合物、酸無水物などの
硬化剤を添加した熱硬化性樹脂が挙げられる。接着層6
の厚さは、1〜10μm程度とされるが、なるべく薄い
ものがやはり好ましい。
、2本並列にかつ平行に密着させて、接着用樹脂組成物
で接着して極細2芯平行接着線5とされる。図中符号6
は接着用樹脂組成物からなる接着層である。ここで使用
される接着用樹脂組成物としては、ポリアミド、ポリビ
ニルブチラール、ポリスルホン、ポリスルホンエーテル
、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂などやこれにイソシア
ネート化合物、アミノプラスト化合物、酸無水物などの
硬化剤を添加した熱硬化性樹脂が挙げられる。接着層6
の厚さは、1〜10μm程度とされるが、なるべく薄い
ものがやはり好ましい。
【0021】また、上記接着用樹脂組成物を用いずに、
極細2芯平行接着線5を得ることができる。すなわち、
保護層4あるいは絶縁層3そのものを接着用樹脂組成物
として兼用するものであり、保護層4あるいは絶縁層3
をなす樹脂組成物の選択およびその厚さの設定を適宜行
うことによって可能である。
極細2芯平行接着線5を得ることができる。すなわち、
保護層4あるいは絶縁層3そのものを接着用樹脂組成物
として兼用するものであり、保護層4あるいは絶縁層3
をなす樹脂組成物の選択およびその厚さの設定を適宜行
うことによって可能である。
【0022】また、この発明では、2本以上の極細エナ
メル素線1…の接着を、その長手方向に間欠的に行った
ものであってもよい。すなわち、極細2芯平行接着線の
長手方向には、接着部分と非接着部分とが交互に形成さ
れていてもよい。
メル素線1…の接着を、その長手方向に間欠的に行った
ものであってもよい。すなわち、極細2芯平行接着線の
長手方向には、接着部分と非接着部分とが交互に形成さ
れていてもよい。
【0023】さらに、3本以上の極細エナメル素線を平
行に並べて接着して3芯以上の極細多芯平行接着線とす
ることもできる。
行に並べて接着して3芯以上の極細多芯平行接着線とす
ることもできる。
【0024】このような極細多芯平行接着線にあっては
、導体径が細いにもかかわらず、その引張強度が高く、
自動巻線時や素線分離後のアセンブリ加工時などにおい
て断線することがない。また、導体径が細いにもかかわ
らず、導体抵抗が増加がなく、巻回数を増加しても直流
抵抗の増加がない。さらに、無酸素銅であることから、
高周波特性が良好であり、10MHz程度までの信号を
低損失で伝送できる。
、導体径が細いにもかかわらず、その引張強度が高く、
自動巻線時や素線分離後のアセンブリ加工時などにおい
て断線することがない。また、導体径が細いにもかかわ
らず、導体抵抗が増加がなく、巻回数を増加しても直流
抵抗の増加がない。さらに、無酸素銅であることから、
高周波特性が良好であり、10MHz程度までの信号を
低損失で伝送できる。
【0025】(実施例)次に、本発明の実施例について
その比較例とともに説明する。
その比較例とともに説明する。
【0026】(実施例1)先ず、0.01重量%のAg
を含有し、線径が16mmの銅合金ロッドを伸線加工し
て線径が2.6mmの素線を得た。次に、この素線を不
活性ガス雰囲気の炉内にて焼鈍することにより完全軟化
させた後、99.9%以上の加工度で伸線加工して線径
40μmの極細線を得た。その後、この極細線を不活性
ガス雰囲気の走間焼鈍炉内にて400℃の温度で焼鈍す
ることにより半軟化処理を施して破断強度が33kgf
/mm2、伸びが5%の機械的強度を有するAg含有銅
合金極細線を製造した。
を含有し、線径が16mmの銅合金ロッドを伸線加工し
て線径が2.6mmの素線を得た。次に、この素線を不
活性ガス雰囲気の炉内にて焼鈍することにより完全軟化
させた後、99.9%以上の加工度で伸線加工して線径
40μmの極細線を得た。その後、この極細線を不活性
ガス雰囲気の走間焼鈍炉内にて400℃の温度で焼鈍す
ることにより半軟化処理を施して破断強度が33kgf
/mm2、伸びが5%の機械的強度を有するAg含有銅
合金極細線を製造した。
【0027】(実施例2)線速を遅くして走間焼鈍炉内
の滞留時間、即ち焼鈍時間を実施例1より長くしたこと
以外は、実施例1と同様にして、破断強度が27kgf
/mm2、伸びが12%の機械的強度を有するAg含有
銅合金極細線を製造した。
の滞留時間、即ち焼鈍時間を実施例1より長くしたこと
以外は、実施例1と同様にして、破断強度が27kgf
/mm2、伸びが12%の機械的強度を有するAg含有
銅合金極細線を製造した。
【0028】(実施例3)先ず、0.1重量%のAgを
含有し、線径が16mmの銅合金ロッドを伸線加工して
線径が2.6mmの素線を得た。次に、この素線を不活
性ガス雰囲気の炉内にて焼鈍することにより完全軟化さ
せた後、伸線加工して線径を52μmにした。更に、こ
の素線を不活性ガス雰囲気の走間焼鈍炉内にて焼鈍する
ことにより完全軟化させた後、40.8%の加工度で伸
線加工して線径が40μmの極細線を得た。その後、こ
の極細線を不活性ガス雰囲気の走間焼鈍炉内にて300
℃の温度で焼鈍することにより半軟化処理を施して破断
強度が28kgf/mm2、伸びが10%の機械的強度
を有するAg含有銅合金極細線を製造した。
含有し、線径が16mmの銅合金ロッドを伸線加工して
線径が2.6mmの素線を得た。次に、この素線を不活
性ガス雰囲気の炉内にて焼鈍することにより完全軟化さ
せた後、伸線加工して線径を52μmにした。更に、こ
の素線を不活性ガス雰囲気の走間焼鈍炉内にて焼鈍する
ことにより完全軟化させた後、40.8%の加工度で伸
線加工して線径が40μmの極細線を得た。その後、こ
の極細線を不活性ガス雰囲気の走間焼鈍炉内にて300
℃の温度で焼鈍することにより半軟化処理を施して破断
強度が28kgf/mm2、伸びが10%の機械的強度
を有するAg含有銅合金極細線を製造した。
【0029】(比較例1)走間焼鈍炉内の線速を遅くし
て滞留時間を実施例2より長くしたこと以外は、実施例
1と同様にして破断強度が23kgf/mm2、伸びが
22%の機械的強度を有するAg含有銅合金極細線を製
造した。
て滞留時間を実施例2より長くしたこと以外は、実施例
1と同様にして破断強度が23kgf/mm2、伸びが
22%の機械的強度を有するAg含有銅合金極細線を製
造した。
【0030】(比較例2)走間焼鈍炉内の温度を300
℃とし、線速を遅くして滞留時間を実施例1より短くし
たこと以外は、実施例1と同様にして破断強度が41k
gf/mm2、伸びが2.5%の機械的強度を有するA
g含有銅合金極細線を製造した。
℃とし、線速を遅くして滞留時間を実施例1より短くし
たこと以外は、実施例1と同様にして破断強度が41k
gf/mm2、伸びが2.5%の機械的強度を有するA
g含有銅合金極細線を製造した。
【0031】(比較例3)出発原料に99.99重量%
(4ナイン)無酸素銅ロッド(線径16mm)を使用し
、走間焼鈍炉内の温度を300℃としたこと以外は、完
全軟化処理及び加工度等は実施例1と同様にして破断強
度が28kgf/mm2、伸びが10%の機械的強度を
有する銅極細線を製造した。
(4ナイン)無酸素銅ロッド(線径16mm)を使用し
、走間焼鈍炉内の温度を300℃としたこと以外は、完
全軟化処理及び加工度等は実施例1と同様にして破断強
度が28kgf/mm2、伸びが10%の機械的強度を
有する銅極細線を製造した。
【0032】(比較例4)出発原料に0.005重量%
のAgを含有する銅合金ロッド(線径16mm)を使用
し、走間焼鈍炉内の温度を300℃としたこと以外は、
完全軟化処理及び加工度等は実施例1と同様にして破断
強度が32kgf/mm2、伸びが7%の機械的強度を
有するAg含有銅合金極細線を製造した。
のAgを含有する銅合金ロッド(線径16mm)を使用
し、走間焼鈍炉内の温度を300℃としたこと以外は、
完全軟化処理及び加工度等は実施例1と同様にして破断
強度が32kgf/mm2、伸びが7%の機械的強度を
有するAg含有銅合金極細線を製造した。
【0033】(比較例5)実施例3と同様の銅合金ロッ
ドを伸線加工して線径が2.6mmの素線を得て、この
素線を不活性ガス雰囲気の炉中にて焼鈍することにより
完全軟化させた後、伸線加工して線径を43μmにした
。更に、この素線材を不活性ガス雰囲気の素間焼鈍炉内
にて焼鈍することにより完全軟化させた後、13.5%
の加工度で伸線加工して、線径が40μmであり、破断
強度が23kgf/mm2、伸びが28%の機械的強度
を有するAg含有銅合金極細線を製造した。
ドを伸線加工して線径が2.6mmの素線を得て、この
素線を不活性ガス雰囲気の炉中にて焼鈍することにより
完全軟化させた後、伸線加工して線径を43μmにした
。更に、この素線材を不活性ガス雰囲気の素間焼鈍炉内
にて焼鈍することにより完全軟化させた後、13.5%
の加工度で伸線加工して、線径が40μmであり、破断
強度が23kgf/mm2、伸びが28%の機械的強度
を有するAg含有銅合金極細線を製造した。
【0034】上述した実施例1ないし3及び比較例1な
いし5に係る各銅合金極細線(銅極細線も含む)につい
て、その導電率(%IACS)を測定した。次いで、こ
れらの銅合金線材にポリウレタン塗料を塗布、焼き付け
た後の銅合金線材における軟化の有無を調べ、更に、フ
ェノキシ樹脂塗料を塗料、焼付して厚さ1μmの接着層
を被覆した。このものを2本平行に並べて密着させた状
態で約200℃の加熱炉中を走行させ接着層を溶融させ
て素線を接着し、極細2芯平行接着線を得た。
いし5に係る各銅合金極細線(銅極細線も含む)につい
て、その導電率(%IACS)を測定した。次いで、こ
れらの銅合金線材にポリウレタン塗料を塗布、焼き付け
た後の銅合金線材における軟化の有無を調べ、更に、フ
ェノキシ樹脂塗料を塗料、焼付して厚さ1μmの接着層
を被覆した。このものを2本平行に並べて密着させた状
態で約200℃の加熱炉中を走行させ接着層を溶融させ
て素線を接着し、極細2芯平行接着線を得た。
【0035】この極細2芯平行接着線を用い、磁気ヘッ
ドのフェライトコア部への巻線を行なって、その巻線の
容易度について調べた。これらの結果をまとめて下記表
1に示す。
ドのフェライトコア部への巻線を行なって、その巻線の
容易度について調べた。これらの結果をまとめて下記表
1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】この表1から明らかなように、実施例1な
いし3に係る銅合金極細平行接着線は、導電率が99な
いし100%IACSであって十分に高いと共に、エナ
メルの焼き付けによって軟化が生じることがなく、巻線
が容易であった。一方、比較例1ないし5に係る銅合金
極細平行接着線も、導電率は99ないし100%IAC
Sと十分に高い値であった。しかしながら、走間焼鈍時
間が実施例1に比して長い比較例1及び加工度が13.
5%と低い比較例5に係る鈍合金極細平行接着線は、エ
ナメルの焼き付けによる軟化が生じじなかったものの、
巻線工程における十分な破断強度が得られないため耐屈
曲性が悪く、巻線が困難であり、断線が発生した。
いし3に係る銅合金極細平行接着線は、導電率が99な
いし100%IACSであって十分に高いと共に、エナ
メルの焼き付けによって軟化が生じることがなく、巻線
が容易であった。一方、比較例1ないし5に係る銅合金
極細平行接着線も、導電率は99ないし100%IAC
Sと十分に高い値であった。しかしながら、走間焼鈍時
間が実施例1に比して長い比較例1及び加工度が13.
5%と低い比較例5に係る鈍合金極細平行接着線は、エ
ナメルの焼き付けによる軟化が生じじなかったものの、
巻線工程における十分な破断強度が得られないため耐屈
曲性が悪く、巻線が困難であり、断線が発生した。
【0038】また、走間焼鈍時間が実施例1に比して短
い比較例2に係る銅合金極細平行接着線は、エナメルの
焼き付けによる軟化が生じなかったものの巻線工程にお
ける十分な伸びが得られないためスプリングバックが発
生し、巻線が困難であった。更に、Agを含有しない比
較例3に係る銅極細線及びAgの含有量が0.005重
量%である比較例4に係る銅合金極細線は、エナメルの
焼き付けにより軟化が生じて破断強度が低下したため、
耐屈曲性が悪く、巻線が困難であり、断線が発生した。
い比較例2に係る銅合金極細平行接着線は、エナメルの
焼き付けによる軟化が生じなかったものの巻線工程にお
ける十分な伸びが得られないためスプリングバックが発
生し、巻線が困難であった。更に、Agを含有しない比
較例3に係る銅極細線及びAgの含有量が0.005重
量%である比較例4に係る銅合金極細線は、エナメルの
焼き付けにより軟化が生じて破断強度が低下したため、
耐屈曲性が悪く、巻線が困難であり、断線が発生した。
【0039】図2に示したグラフは、0.1重量%の銀
を添加して得られた極細エナメル素線(A)、銀無添加
の極細エナメル素線(B)、極細エナメル素線(A)か
ら得られた極細2芯平行接着線(C)および極細エナメ
ル素線(B)から得られた極細2芯平行接着線(D)に
ついて、その線径と引張強さとの関係を示すものである
。
を添加して得られた極細エナメル素線(A)、銀無添加
の極細エナメル素線(B)、極細エナメル素線(A)か
ら得られた極細2芯平行接着線(C)および極細エナメ
ル素線(B)から得られた極細2芯平行接着線(D)に
ついて、その線径と引張強さとの関係を示すものである
。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、所
定量のAgを含有すると共に、所定の加工度で加工を受
けた素線に対して、半軟化処理により所定の機械的性質
を具備させたものにより銅合金線材を構成したから、こ
の銅合金線材は導電率が低下することなく巻線工程にお
ける断線又は屈曲を防止することができる。これにより
、この銅合金線材は、導電性が優れていると共に、その
周面にエナメルを焼き付けても軟化しないため、耐屈曲
性、破断強度及び伸び等の機械的性質が優れ、巻線工程
において断線又は屈曲することがない。
定量のAgを含有すると共に、所定の加工度で加工を受
けた素線に対して、半軟化処理により所定の機械的性質
を具備させたものにより銅合金線材を構成したから、こ
の銅合金線材は導電率が低下することなく巻線工程にお
ける断線又は屈曲を防止することができる。これにより
、この銅合金線材は、導電性が優れていると共に、その
周面にエナメルを焼き付けても軟化しないため、耐屈曲
性、破断強度及び伸び等の機械的性質が優れ、巻線工程
において断線又は屈曲することがない。
【0041】したがって、この発明の極細多芯平行接着
線にあっては、その導体径を40μm程度以下としても
、磁気ヘッド用バイフィラコイルとしての高強度極細2
芯平行接着線の実用化が進むなかで、手巻加工以外に高
速自動巻線加工時やアセンブリ−加工時などにおいて発
生する断線事故を皆無とすることができる。さらに、引
張強さが十分高いので、より一層の極細化が可能であり
、例えば30μm以下の導体径としても断線の恐れがな
く、種々の用途に適用可能となる。
線にあっては、その導体径を40μm程度以下としても
、磁気ヘッド用バイフィラコイルとしての高強度極細2
芯平行接着線の実用化が進むなかで、手巻加工以外に高
速自動巻線加工時やアセンブリ−加工時などにおいて発
生する断線事故を皆無とすることができる。さらに、引
張強さが十分高いので、より一層の極細化が可能であり
、例えば30μm以下の導体径としても断線の恐れがな
く、種々の用途に適用可能となる。
【図1】 この発明の極細多芯平行接着線の例を示す
概略斜視図である。
概略斜視図である。
【図2】 具体例における極細エナメル素線ならびに
極細多芯平行接着線についての線径と引張強さの関係を
表したグラフである。
極細多芯平行接着線についての線径と引張強さの関係を
表したグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】 0.01重量%以上の銀(Ag)を含
有し、残部が銅(Cu)および不可避的不純物からなり
、かつ加工度が40%以上の素線に対し半軟化処理を施
して引張り強さが27kgf/mm2以上で伸びが5%
以上とした導体上に絶縁層を設けてなる極細エナメル素
線を2芯以上平行に接着したことを特徴とする極細多芯
平行接着線。 - 【請求項2】 前記極細エナメル線の絶縁層上に保護
層が設けられていることを特徴とする請求項1記載の極
細多芯平行接着線。 - 【請求項3】 2芯以上の極細エナメル線の接着が、
その長手方向において間欠的になされていることを特徴
とする請求項1または2記載の極細多芯平行接着線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3159697A JPH04341708A (ja) | 1990-11-30 | 1991-06-04 | 極細多芯平行接着線 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2-334098 | 1990-11-30 | ||
| JP33409890 | 1990-11-30 | ||
| JP3159697A JPH04341708A (ja) | 1990-11-30 | 1991-06-04 | 極細多芯平行接着線 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04341708A true JPH04341708A (ja) | 1992-11-27 |
Family
ID=26486414
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3159697A Pending JPH04341708A (ja) | 1990-11-30 | 1991-06-04 | 極細多芯平行接着線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04341708A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009123279A1 (ja) * | 2008-04-03 | 2009-10-08 | 住友電工ウインテック株式会社 | 絶縁電線、その絶縁電線を用いたコイル、及びモータ |
| JPWO2009048102A1 (ja) * | 2007-10-12 | 2011-02-24 | 住友電工ウインテック株式会社 | 絶縁電線、その絶縁電線を用いた電気コイル、及びモータ |
| JP2019500494A (ja) * | 2015-12-02 | 2019-01-10 | ヘレウス マテリアルズ シンガポール ピーティーイー. リミテッド | 銀合金化銅ワイヤ |
| JP2022003610A (ja) * | 2020-06-23 | 2022-01-11 | 東京特殊電線株式会社 | 平行リード線及びリード線付き測温抵抗体 |
-
1991
- 1991-06-04 JP JP3159697A patent/JPH04341708A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2009048102A1 (ja) * | 2007-10-12 | 2011-02-24 | 住友電工ウインテック株式会社 | 絶縁電線、その絶縁電線を用いた電気コイル、及びモータ |
| WO2009123279A1 (ja) * | 2008-04-03 | 2009-10-08 | 住友電工ウインテック株式会社 | 絶縁電線、その絶縁電線を用いたコイル、及びモータ |
| JP2009266797A (ja) * | 2008-04-03 | 2009-11-12 | Sumitomo Electric Wintec Inc | 絶縁電線 |
| JP2019500494A (ja) * | 2015-12-02 | 2019-01-10 | ヘレウス マテリアルズ シンガポール ピーティーイー. リミテッド | 銀合金化銅ワイヤ |
| JP2022003610A (ja) * | 2020-06-23 | 2022-01-11 | 東京特殊電線株式会社 | 平行リード線及びリード線付き測温抵抗体 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020205 |