JPH0434555B2 - - Google Patents
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- JPH0434555B2 JPH0434555B2 JP18842383A JP18842383A JPH0434555B2 JP H0434555 B2 JPH0434555 B2 JP H0434555B2 JP 18842383 A JP18842383 A JP 18842383A JP 18842383 A JP18842383 A JP 18842383A JP H0434555 B2 JPH0434555 B2 JP H0434555B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ail
- formula
- compound
- compound represented
- structural formula
- Prior art date
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
本発明は、抗菌活性及び抗腫瘍活性を有する一
般式 (式中Rは水素原子又は低級アルカノイル基を示
す)で表わされる新規な化合物及びその製法に関
する。 本発明者らは愛知県岡崎市の土壌より新たに分
離された菌株(以下Y−32026と呼ぶ)が抗菌性
及び抗腫瘍性を有する物質を生産することを見出
し、培養から次式 で示される新規化合物(AIL)を分離することに
成功した(特開昭58−150595号公報参照)。そし
てさらにこの培養物を精査した結果、化合物AIL
の他に新規化合物であるAIL−Bを見出した。 式Iにおいて置換基Rが水素原子である化合物
AIL−Bは、下記の物理化学的性質を有する。 分子式:34H47N3O9 分子量:641 マススペクトル(FDMS):m/e664(M++Na) IR(CHCl3)吸収:3200、1765、1655、1507、
1410、1190、980cm-1 UV吸収:λCH3OH max230、265(sh)、275、285
(sh)nm1 HNMR(CDCl3+CD3OD):δ 0.97(3H、d、
J=5.6Hz)、1.07(3H、s)、1.20(1H、m)、
1.25(3H、d、J=7.3Hz)、1.32(3H、s)、
1.73(1H、m)、1.77(3H、s)、2.08(1H、m)、
2.48(1H、q、J=7.3Hz)、2.86(3H、s)、
3.52(2H、d、J=7.3Hz)、3.85〜3.95(3H、
m)、3.93(2H、s)、4.34(1H、dd、J=7.0&
6.3Hz)、4.63(1H、s)、5.63(1H、dd、J=7.0
&14.9Hz)、5.67(1H、dt、J=6.3&14.4Hz)、
5.77)1H、dt、J=7.3&15.2Hz)、5.95(1H、
dd、J=11.9&11.9Hz)、6.16(1H、dd、J=
10.6&14.4Hz)、6.21(1H、dd、J=10.6&14.9
Hz)、6.21(1H、dd、J=11.9Hz)、6.41(1H、
brd、J=11.9Hz)、6.64(1H、dd、J=11.9&
15.2Hz)、6.80(1H、s)、7.00(1H、brt、J=
5.6Hz)、7.84(1H、s)13 CNMR(CD3OD):δ 11.408(q)、17.726
(q)、19.656(q)21.470(q)、23.108(d)、
24.278(d)、26.092(q)、29.017(t)、36.096
(t)、42.765(q)、45.164(t)、45.339(s)、
58.151(t)、72.192(s)、75.234(d)、76.814(d)、
80.792(s)、87.461(d)、122.270(d)、124.025(d)、
124.845(d)、128.121(d)、128.530(d)、129.291(d)、
129.583(d)、130.870(d)、131.338(d)、134.556(d)、
138.534(s)、150.703(d)、151.112(s)、
171.764(s)、176.035(s)、178.433(s) 本発明の一般式(I)の化合物中、置換基Rが
低級アルカノイル基である化合物、即ち一般式
(−b)の化合物は、構造式(−a)の化合
物(以下、AIL−Bと略す)をピリジンの存在下
に、酸無水物と反応させて、低級アルカノイル化
することにより製造でき、通常、ベンゼン、アセ
トン、酢酸エチル等の反応に悪影響を及ぼさない
溶媒にAIL−Bを溶解し、過剰のピリジン等のア
ミンの存在下、過剰の酸無水物を反応させる。 この場合、ピリジン等のアミンを反応溶媒とす
ることができる。該反応は室温で進行し、数時間
程度で完結する。反応終了後、過剰のアミンおよ
び酸無水物を留去したのち、例えばシリカゲルカ
ラムクロマト等の公知の精製分離方法により、一
般式(−b)の化合物を得ることができる。 低級アルガノイル基としては、アセチル基プロ
ピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、ピバ
ロイル基等が挙げられ、特にアセチル基が好まし
い。 該酸無水物としては、無水酢酸、無水プロピオ
ン酸、無水酪酸、無水イソ酪酸等の酸無水物が挙
げられる。 例えば、一般式(I)において、置換基Rが、
アセチル基である化合物(AIL−Bトリアセテー
ト)は、AIL−Bをピリジンの存在下に無水酢酸
を作用させることによつて製造される。 AIL−Bをメタノール中、−78℃でオゾン酸化
し、生じたオゾナイドを水素化硼素ナトリウムで
還元し、得られたアルコールを無水酢酸−ピリジ
ンでアセチル化すると分解物(と)が得られ
る。 分解物はAILを同様にオゾン分解に付して得
られた分解物と完全に一致した。以上の事実によ
りAIL−Bは式(−a)で示される構造を有す
ることが明らかになつた。 AIL−Bは、ストレプトミセス属に属するAIL
−B生産菌を培養し、培養液からAIL−Bを採取
することにより得られる。 AIL−Bを製造するには、ストレプトミセス属
に属するAIL−Bを生産する能力を有する菌株を
用いることができる。特に本発明者らにより分離
された菌株Y−3026、又はその変異株を用いるこ
とが好ましい。Y−32026株は工業技術院微生物
工業技術研究所に微工研菌寄第6313号(FERM
P−6313)として寄託されている。 その菌学的性状は、特記しない限り28℃で14日
間観察しもので、次のとおりである。 (1) 形態的性状 分岐した基生菌糸から0.6〜0.7μmの気中菌
糸が伸長し、直線状又は屈曲状を示す。成熟し
た培養物の気中菌糸を検鏡すると卵形の胞子1
×1μmが連鎖状1〜10個になつているものは
少なく、主として大きさ不揃い柱筒状0.4〜
1.0μm×0.7〜3μmの分節胞子様5〜30個の連
鎖が気中菌糸上で観察された。 すなわち、胞子柄上に着生する胞子数は1〜
2個で、それに連続する分節胞子が直線状でな
く不揃いの点はシユードノカルデイアの特徴を
有し、また頂生胞子と内生胞子が見られる場合
がありアクチノマデユーラの特徴も散見され
た。 他に特殊な器官の形成は認められなかつた。 (2) 菌体組成 本菌株をロマノ及びソーラー(Romano
and Sohler)の改変培地中で、28℃で72時間
振盪培養したのち、集菌洗浄した。この菌体を
ジヤーナル・オブ・バクチリオロジー89巻2号
44〜453頁1965年に記載の山口らの方法に従つ
て分析実験し、L,L―ジアミノピメリン酸及
びグリシンを認めた。 この結果をレシバリエ(Lechevalier)によ
る科及び属の検索式(ザ・バイオロジー・オ
ブ・ジアクチノミセテス・アンド・リレイテツ
ド・オーガニスムス11巻78〜92頁1976年)に適
用すると、細胞壁組成型―ストレプトミセス
属に該当した。 (3) 培養的性状 各種培地上で28℃で10〜14日間培養して観察
した結果は、第1表に示すとおりである。
般式 (式中Rは水素原子又は低級アルカノイル基を示
す)で表わされる新規な化合物及びその製法に関
する。 本発明者らは愛知県岡崎市の土壌より新たに分
離された菌株(以下Y−32026と呼ぶ)が抗菌性
及び抗腫瘍性を有する物質を生産することを見出
し、培養から次式 で示される新規化合物(AIL)を分離することに
成功した(特開昭58−150595号公報参照)。そし
てさらにこの培養物を精査した結果、化合物AIL
の他に新規化合物であるAIL−Bを見出した。 式Iにおいて置換基Rが水素原子である化合物
AIL−Bは、下記の物理化学的性質を有する。 分子式:34H47N3O9 分子量:641 マススペクトル(FDMS):m/e664(M++Na) IR(CHCl3)吸収:3200、1765、1655、1507、
1410、1190、980cm-1 UV吸収:λCH3OH max230、265(sh)、275、285
(sh)nm1 HNMR(CDCl3+CD3OD):δ 0.97(3H、d、
J=5.6Hz)、1.07(3H、s)、1.20(1H、m)、
1.25(3H、d、J=7.3Hz)、1.32(3H、s)、
1.73(1H、m)、1.77(3H、s)、2.08(1H、m)、
2.48(1H、q、J=7.3Hz)、2.86(3H、s)、
3.52(2H、d、J=7.3Hz)、3.85〜3.95(3H、
m)、3.93(2H、s)、4.34(1H、dd、J=7.0&
6.3Hz)、4.63(1H、s)、5.63(1H、dd、J=7.0
&14.9Hz)、5.67(1H、dt、J=6.3&14.4Hz)、
5.77)1H、dt、J=7.3&15.2Hz)、5.95(1H、
dd、J=11.9&11.9Hz)、6.16(1H、dd、J=
10.6&14.4Hz)、6.21(1H、dd、J=10.6&14.9
Hz)、6.21(1H、dd、J=11.9Hz)、6.41(1H、
brd、J=11.9Hz)、6.64(1H、dd、J=11.9&
15.2Hz)、6.80(1H、s)、7.00(1H、brt、J=
5.6Hz)、7.84(1H、s)13 CNMR(CD3OD):δ 11.408(q)、17.726
(q)、19.656(q)21.470(q)、23.108(d)、
24.278(d)、26.092(q)、29.017(t)、36.096
(t)、42.765(q)、45.164(t)、45.339(s)、
58.151(t)、72.192(s)、75.234(d)、76.814(d)、
80.792(s)、87.461(d)、122.270(d)、124.025(d)、
124.845(d)、128.121(d)、128.530(d)、129.291(d)、
129.583(d)、130.870(d)、131.338(d)、134.556(d)、
138.534(s)、150.703(d)、151.112(s)、
171.764(s)、176.035(s)、178.433(s) 本発明の一般式(I)の化合物中、置換基Rが
低級アルカノイル基である化合物、即ち一般式
(−b)の化合物は、構造式(−a)の化合
物(以下、AIL−Bと略す)をピリジンの存在下
に、酸無水物と反応させて、低級アルカノイル化
することにより製造でき、通常、ベンゼン、アセ
トン、酢酸エチル等の反応に悪影響を及ぼさない
溶媒にAIL−Bを溶解し、過剰のピリジン等のア
ミンの存在下、過剰の酸無水物を反応させる。 この場合、ピリジン等のアミンを反応溶媒とす
ることができる。該反応は室温で進行し、数時間
程度で完結する。反応終了後、過剰のアミンおよ
び酸無水物を留去したのち、例えばシリカゲルカ
ラムクロマト等の公知の精製分離方法により、一
般式(−b)の化合物を得ることができる。 低級アルガノイル基としては、アセチル基プロ
ピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、ピバ
ロイル基等が挙げられ、特にアセチル基が好まし
い。 該酸無水物としては、無水酢酸、無水プロピオ
ン酸、無水酪酸、無水イソ酪酸等の酸無水物が挙
げられる。 例えば、一般式(I)において、置換基Rが、
アセチル基である化合物(AIL−Bトリアセテー
ト)は、AIL−Bをピリジンの存在下に無水酢酸
を作用させることによつて製造される。 AIL−Bをメタノール中、−78℃でオゾン酸化
し、生じたオゾナイドを水素化硼素ナトリウムで
還元し、得られたアルコールを無水酢酸−ピリジ
ンでアセチル化すると分解物(と)が得られ
る。 分解物はAILを同様にオゾン分解に付して得
られた分解物と完全に一致した。以上の事実によ
りAIL−Bは式(−a)で示される構造を有す
ることが明らかになつた。 AIL−Bは、ストレプトミセス属に属するAIL
−B生産菌を培養し、培養液からAIL−Bを採取
することにより得られる。 AIL−Bを製造するには、ストレプトミセス属
に属するAIL−Bを生産する能力を有する菌株を
用いることができる。特に本発明者らにより分離
された菌株Y−3026、又はその変異株を用いるこ
とが好ましい。Y−32026株は工業技術院微生物
工業技術研究所に微工研菌寄第6313号(FERM
P−6313)として寄託されている。 その菌学的性状は、特記しない限り28℃で14日
間観察しもので、次のとおりである。 (1) 形態的性状 分岐した基生菌糸から0.6〜0.7μmの気中菌
糸が伸長し、直線状又は屈曲状を示す。成熟し
た培養物の気中菌糸を検鏡すると卵形の胞子1
×1μmが連鎖状1〜10個になつているものは
少なく、主として大きさ不揃い柱筒状0.4〜
1.0μm×0.7〜3μmの分節胞子様5〜30個の連
鎖が気中菌糸上で観察された。 すなわち、胞子柄上に着生する胞子数は1〜
2個で、それに連続する分節胞子が直線状でな
く不揃いの点はシユードノカルデイアの特徴を
有し、また頂生胞子と内生胞子が見られる場合
がありアクチノマデユーラの特徴も散見され
た。 他に特殊な器官の形成は認められなかつた。 (2) 菌体組成 本菌株をロマノ及びソーラー(Romano
and Sohler)の改変培地中で、28℃で72時間
振盪培養したのち、集菌洗浄した。この菌体を
ジヤーナル・オブ・バクチリオロジー89巻2号
44〜453頁1965年に記載の山口らの方法に従つ
て分析実験し、L,L―ジアミノピメリン酸及
びグリシンを認めた。 この結果をレシバリエ(Lechevalier)によ
る科及び属の検索式(ザ・バイオロジー・オ
ブ・ジアクチノミセテス・アンド・リレイテツ
ド・オーガニスムス11巻78〜92頁1976年)に適
用すると、細胞壁組成型―ストレプトミセス
属に該当した。 (3) 培養的性状 各種培地上で28℃で10〜14日間培養して観察
した結果は、第1表に示すとおりである。
【表】
【表】
(4) 生理的性状
(1) 生育温度範囲:15〜37℃(至適温度25〜30
℃) (2) ゼラチンの液化:陽性 (3) 殿粉の加水分解:陽性 (4) 脱脂乳のペプトン化:陽性 凝固化:陰性 (5) メラニン様色素の生成 チロシン寒天培地:陽性 ペプトン・イースト鉄寒天培地:陰性 (6) 炭素源の同化性(プリドハム・ゴツトリー
ブ寒天を使用)は第2表のとおりである。
℃) (2) ゼラチンの液化:陽性 (3) 殿粉の加水分解:陽性 (4) 脱脂乳のペプトン化:陽性 凝固化:陰性 (5) メラニン様色素の生成 チロシン寒天培地:陽性 ペプトン・イースト鉄寒天培地:陰性 (6) 炭素源の同化性(プリドハム・ゴツトリー
ブ寒天を使用)は第2表のとおりである。
【表】
−:発育しない
(5) その他の諸性状 液体培地で通気培養した本菌株は、斜面寒天
培養時の形態と全く相違して、対数増殖期には
全部が桿菌状を呈した。 また、本菌株の栄養菌糸をグラム染色すると
陽性であつた。 以上述べたようにY−32026株は、液体培養
で桿菌状の増殖を示すと共に、胞子形態の電顕
像ではシユードノカルデイア及びアクチノマデ
ユーラに類縁性があるが、培養生理的には炭素
源の資化性が広く、気菌糸が豊富でメラニン様
色素を生成し、細胞壁組成が型であることか
ら、本菌株はストレプトミセス属に属すると同
定された(インターナシヨナル・ジヤーナル・
オブ・システマチツク・バクテリオロジー26巻
4号1976年、21巻1号1971年、アプライド・マ
イクロバイオロジー13巻2号1965年及びバージ
ーズ・マニユアル・オブ・デターミナテイブ・
バクテラオロジー第8版1974年参照)。 AIL−Bを発酵法により製造するには、通常の
ストレプトミセスの培養法を用いることができ、
発酵槽内で通気撹拌培養することが好適である。 培地には各種炭素源、窒素源、無機物、生長促
進剤、生長抑制剤、消泡剤等を適当に組み合わせ
て用いることができる。炭素源としては澱粉グリ
セリン、グルコース、マンノース、フラクトー
ス、シユークロース、糖蜜等が単独で又は組み合
わせて用いられる。無機又は有機の窒素源として
は塩化アンモン、硫酸アンモン、硝酸アンモン、
硝酸ソーダ、尿素、ペプトン、肉エキス、酵母エ
キス、乾燥酵母、コーンスチープリカー、大豆粉
等が単独で又は組み合わせて用いられる。そのほ
か必要に応じて食塩、塩化カリウム、カルシウム
塩、リン酸塩、鉄塩、銅塩、亜鉛塩、、マンガン
塩、コバルト塩、マグネシウム塩等の無機塩を加
えることもできる。 培養温度は一般に20〜40℃で、特に27〜30℃が
好ましい。培地のPHは、通常用いられる酸又は塩
基を必要に応じて添加し、PH4〜10、好ましくは
PH6〜8に調整する。通気下に1〜4日間培養す
ると、AIL−Bが菌体内及び培養液中に蓄積され
る。生産量が最大に達した時点で培養を停止し、
培養液を過し、湿菌体と培養液に分離する。 単離精製には通常の方法を用いる。分離した菌
体は例えばアセトン、酢酸エチル、酢酸ブチル等
の溶媒中で撹拌下に機械的に粉砕し、抽出する。
液は酢酸エチル又は酢酸ブチルで撹拌下に抽出
する。菌体からの抽出液及び培養液からの抽出
液を一緒にあるいは別個に濃縮し、必要な場合、
特に湿菌体をアセトンで抽出した場合は、水を含
む濃縮残渣を再度酢酸ブチル、酢酸エチル等で抽
出し、濃縮し、夫々の濃縮残渣を一緒に、あるい
は別個にシリカゲルカラムに吸着させ、適当な溶
媒、例えばクロロホルムーメタノール系の溶媒
で、その混合比を変えて徐々に極性を増しながら
溶離を行うと、AILが溶離した直後にAIL−Bが
溶離してくる。目的物を含むフラクシヨンをまと
めて濃縮することにより、AIL−Bを得ることが
できる。このものはシリカゲルプレートいキーゼ
ルゲル60F254、メルク社製)を用い、15%のメタ
ノールを含むクロロホルムを展開溶媒とし硫酸あ
るいは紫外線を発色剤とした薄層クロマトグラフ
イー(TLC)でAILはRf値0.60、AIL−BはRf値
0.58を示し、またS.ルテアを用いたバイオオート
グラフイーでも同じRf値の坑菌スポツトを示し
た。 本発明の化合物AIL−Bは腹腔内投与で、マウ
スのエールリツヒ腹水癌に対して延命効果を示し
た。 実施例 1 可溶性澱粉15g/、大豆粉15g/、
K2HPO41g/、MgSO4・7H2Oの0.5g/、
NaCl1g/及びCaCl0.5g/の水性培地(PH
7)に、Y−32026株を植菌し、28℃で30時間シ
エカーで振盪培養した。 得られた種培養液を200のタンク中で、下記
組成の発酵培地140に移液し、28℃で43時間、
通気撹拌下(130/分、200rpm)に培養した。 発酵培地組成:グリセリン2.0%、ペプトン10%、
肉エキス0.5%、NaCl0.1%、K2HPO40.1%、
MgSO4・7H2O0.05%、CaCl2・2H2O0.05% 培養液を過し、液約125と湿菌体約5.2Kg
を得た。液をPH7で酢酸ブチル60で2回抽出
し、Na2SO4で乾燥したのち、減圧で溶媒を留去
し、残渣をワコーゲルC−200(和光純薬製カラム
クロマト用シリカゲル)300gのカラムに吸着さ
せ、0.5%、1%、2%、3%、5%、10%のメ
タノールークロロホルム各1.2で順に、TLCで
モニターしながら溶出させ、目的物を含むフラク
シヨンを集め、減圧で溶媒を留去して、AIL−
B20mgを得た。 実地例 2 実施例1で得たAIL−B5mgをピリジン0.5mlに
溶解し、冷却下に無水酢酸0.5mlを加えて室温で
一晩放置したのち、真空でピリジン一無水酢酸を
留去し、さらにトルエンを加えて共沸で完全に除
き、AIL−Bトリアセテート5mgを得た。 物理化学的データー:NMRスペクトルにおい
て、AIL−Bでδ3.93にみられたCH2OHのシング
レツトピークは、アセチル化されることにより底
磁場シフト受け、δ4.20とδ4.66にABq(J=12.5
Hz)として観測された。
(5) その他の諸性状 液体培地で通気培養した本菌株は、斜面寒天
培養時の形態と全く相違して、対数増殖期には
全部が桿菌状を呈した。 また、本菌株の栄養菌糸をグラム染色すると
陽性であつた。 以上述べたようにY−32026株は、液体培養
で桿菌状の増殖を示すと共に、胞子形態の電顕
像ではシユードノカルデイア及びアクチノマデ
ユーラに類縁性があるが、培養生理的には炭素
源の資化性が広く、気菌糸が豊富でメラニン様
色素を生成し、細胞壁組成が型であることか
ら、本菌株はストレプトミセス属に属すると同
定された(インターナシヨナル・ジヤーナル・
オブ・システマチツク・バクテリオロジー26巻
4号1976年、21巻1号1971年、アプライド・マ
イクロバイオロジー13巻2号1965年及びバージ
ーズ・マニユアル・オブ・デターミナテイブ・
バクテラオロジー第8版1974年参照)。 AIL−Bを発酵法により製造するには、通常の
ストレプトミセスの培養法を用いることができ、
発酵槽内で通気撹拌培養することが好適である。 培地には各種炭素源、窒素源、無機物、生長促
進剤、生長抑制剤、消泡剤等を適当に組み合わせ
て用いることができる。炭素源としては澱粉グリ
セリン、グルコース、マンノース、フラクトー
ス、シユークロース、糖蜜等が単独で又は組み合
わせて用いられる。無機又は有機の窒素源として
は塩化アンモン、硫酸アンモン、硝酸アンモン、
硝酸ソーダ、尿素、ペプトン、肉エキス、酵母エ
キス、乾燥酵母、コーンスチープリカー、大豆粉
等が単独で又は組み合わせて用いられる。そのほ
か必要に応じて食塩、塩化カリウム、カルシウム
塩、リン酸塩、鉄塩、銅塩、亜鉛塩、、マンガン
塩、コバルト塩、マグネシウム塩等の無機塩を加
えることもできる。 培養温度は一般に20〜40℃で、特に27〜30℃が
好ましい。培地のPHは、通常用いられる酸又は塩
基を必要に応じて添加し、PH4〜10、好ましくは
PH6〜8に調整する。通気下に1〜4日間培養す
ると、AIL−Bが菌体内及び培養液中に蓄積され
る。生産量が最大に達した時点で培養を停止し、
培養液を過し、湿菌体と培養液に分離する。 単離精製には通常の方法を用いる。分離した菌
体は例えばアセトン、酢酸エチル、酢酸ブチル等
の溶媒中で撹拌下に機械的に粉砕し、抽出する。
液は酢酸エチル又は酢酸ブチルで撹拌下に抽出
する。菌体からの抽出液及び培養液からの抽出
液を一緒にあるいは別個に濃縮し、必要な場合、
特に湿菌体をアセトンで抽出した場合は、水を含
む濃縮残渣を再度酢酸ブチル、酢酸エチル等で抽
出し、濃縮し、夫々の濃縮残渣を一緒に、あるい
は別個にシリカゲルカラムに吸着させ、適当な溶
媒、例えばクロロホルムーメタノール系の溶媒
で、その混合比を変えて徐々に極性を増しながら
溶離を行うと、AILが溶離した直後にAIL−Bが
溶離してくる。目的物を含むフラクシヨンをまと
めて濃縮することにより、AIL−Bを得ることが
できる。このものはシリカゲルプレートいキーゼ
ルゲル60F254、メルク社製)を用い、15%のメタ
ノールを含むクロロホルムを展開溶媒とし硫酸あ
るいは紫外線を発色剤とした薄層クロマトグラフ
イー(TLC)でAILはRf値0.60、AIL−BはRf値
0.58を示し、またS.ルテアを用いたバイオオート
グラフイーでも同じRf値の坑菌スポツトを示し
た。 本発明の化合物AIL−Bは腹腔内投与で、マウ
スのエールリツヒ腹水癌に対して延命効果を示し
た。 実施例 1 可溶性澱粉15g/、大豆粉15g/、
K2HPO41g/、MgSO4・7H2Oの0.5g/、
NaCl1g/及びCaCl0.5g/の水性培地(PH
7)に、Y−32026株を植菌し、28℃で30時間シ
エカーで振盪培養した。 得られた種培養液を200のタンク中で、下記
組成の発酵培地140に移液し、28℃で43時間、
通気撹拌下(130/分、200rpm)に培養した。 発酵培地組成:グリセリン2.0%、ペプトン10%、
肉エキス0.5%、NaCl0.1%、K2HPO40.1%、
MgSO4・7H2O0.05%、CaCl2・2H2O0.05% 培養液を過し、液約125と湿菌体約5.2Kg
を得た。液をPH7で酢酸ブチル60で2回抽出
し、Na2SO4で乾燥したのち、減圧で溶媒を留去
し、残渣をワコーゲルC−200(和光純薬製カラム
クロマト用シリカゲル)300gのカラムに吸着さ
せ、0.5%、1%、2%、3%、5%、10%のメ
タノールークロロホルム各1.2で順に、TLCで
モニターしながら溶出させ、目的物を含むフラク
シヨンを集め、減圧で溶媒を留去して、AIL−
B20mgを得た。 実地例 2 実施例1で得たAIL−B5mgをピリジン0.5mlに
溶解し、冷却下に無水酢酸0.5mlを加えて室温で
一晩放置したのち、真空でピリジン一無水酢酸を
留去し、さらにトルエンを加えて共沸で完全に除
き、AIL−Bトリアセテート5mgを得た。 物理化学的データー:NMRスペクトルにおい
て、AIL−Bでδ3.93にみられたCH2OHのシング
レツトピークは、アセチル化されることにより底
磁場シフト受け、δ4.20とδ4.66にABq(J=12.5
Hz)として観測された。
第1図は抗腫瘍性抗生物質AIL−Bの赤外線吸
収スペクトル、、第2図は抗腫瘍性抗生物質AIL
−Bの紫外線吸収スペクトルである。
収スペクトル、、第2図は抗腫瘍性抗生物質AIL
−Bの紫外線吸収スペクトルである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中Rは水素原子又は低級アルカノイル基を示
す)で表される化合物。 2 Rが水素原子である特許請求の範囲第1項記
載の化合物。 3 Rがアセチル基である特許請求の範囲第1項
記載の化合物。 4 構造式 で表される化合物を製造するにあたり、ストレプ
トミセス属に属し、構造式(I−a)の化合物を
生産する能力を有する微生物を培養し、その培養
液および菌体より構造式(I−a)の化合物を採
取することを特徴とする、構造式(I−a)で表
される化合物の製法。 5 構造式(I−a)の化合物を酸無水物と反応
させることを特徴とする、一般式(I−b) (式中R1は低級アルカノイル基を示す)で表さ
れる化合物の製法。 6 酸無水物が無水酢酸であり、かつR1がアセ
チル基である、特許請求の範囲第5項記載の方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18842383A JPS6081184A (ja) | 1983-10-11 | 1983-10-11 | 抗腫瘍性抗生物質及びその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18842383A JPS6081184A (ja) | 1983-10-11 | 1983-10-11 | 抗腫瘍性抗生物質及びその製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6081184A JPS6081184A (ja) | 1985-05-09 |
| JPH0434555B2 true JPH0434555B2 (ja) | 1992-06-08 |
Family
ID=16223403
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18842383A Granted JPS6081184A (ja) | 1983-10-11 | 1983-10-11 | 抗腫瘍性抗生物質及びその製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6081184A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7312339B2 (en) * | 2003-06-13 | 2007-12-25 | Thallion Pharmaceuticals Inc. | Polyene oxazoles and processes for their preparation |
-
1983
- 1983-10-11 JP JP18842383A patent/JPS6081184A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6081184A (ja) | 1985-05-09 |
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