JPH0434577B2 - - Google Patents
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- JPH0434577B2 JPH0434577B2 JP16089384A JP16089384A JPH0434577B2 JP H0434577 B2 JPH0434577 B2 JP H0434577B2 JP 16089384 A JP16089384 A JP 16089384A JP 16089384 A JP16089384 A JP 16089384A JP H0434577 B2 JPH0434577 B2 JP H0434577B2
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、種々の環境条件下においても導電性
低下及び緑青の発生の少ない優れた銅系導電性塗
料組成物に関する。 〔従来技術〕 導電性塗料は、導電性フイラー粉末(たとえば
金、銀、銅、ニツケル、モリブデン、タングステ
ン等の金属微粉末、カーボンブラツク、グラフア
イト等の炭素微粉末等)を、ポリフエニルエーテ
ル系、アクリル系、若しくはセルロース系等の熱
可塑性樹脂、又はエポキシ系、フエノール系等の
熱硬化性樹脂溶液中に分散せしめてなるものであ
り、回路用ペースト、導電性接着剤、電磁波シー
ルド剤等の多くの用途に使用される。 上記に各種の導電性フイラー中、金、銀等の貴
金属粉末は高価なために、特殊な用途の導電性塗
料に使用されているにすぎない。また、ニツケル
粉以外の他の金属粉や炭素粉は、導電性又は導電
性の持続性に劣るために、導電性塗料用の導電性
フイラーとしては、シールド用を中心としてニツ
ケル粉末が多用されている。 近年、電子機器の急速な普及により、電磁的相
互干渉(EMI。すなわちElectro Magnetic
Interference)が問題化されるようになつたが、
このEMIが導電性塗料を塗布することにより解
決できる技術が開発され、いわゆるEMIシール
ド技術として知られるようになり、導電性塗料は
この分野において多量に使用されるようになつ
た。 〔従来技術の問題点〕 ところで、表面酸化層を除去した銅粉末を導電
性フイラーとして配合した導電性塗料は、その塗
膜の初期性能がニツケル粉末を用いた導電性塗料
よりも優れているが、耐熱性、耐湿性に劣り、使
用中に導電性が急激に低下するために、実用化さ
れていない。銅粉末はニツケル粉末よりも安価で
あり、かつ銅は地金ベースでみてニツケルよりも
電気伝導度が約4倍も高いので、銅粉末の酸化防
止技術さえ確立されれば、銅粉末はニツケル粉末
に代つて導電性塗料の導電性フイラーに多量に使
用できる筈である。 すなわち、市販銅粉末は、購入した段階で既に
表面が酸化されていて、これをそのまま塗料基材
中に分散させても導電性を示さないが、市販銅粉
末を鉱酸水溶液で洗浄してから塗料基材中に分散
させると初期段階では上記のように優れた導電性
を示すが、酸化の進行とともに塗膜の導電性が次
第に低下し、早い場合には数日後に導電性が全く
失なわれてしまう。しかし、銅粉末の酸化防止技
術が確立されれば、銅粉末を導電性フイラーとす
る導電性塗料が安価に有利に供給できる筈であ
り、従来、銅粉末の酸化防止に関する研究が広く
行なわれ、既に種々の提案がされた。 この種の導電性塗料における銅粉末の酸化防止
技術に関しては、たとえば亜リン酸及びその誘導
体を用いるもの、アントラセン誘導体を用いるも
の、ホルムアルデヒド系樹脂を用いるもの、ヒド
ロキシフエノール誘導体(ヒドロキノン、カテコ
ール等)を用いるもの、有機酸とロジン系物質を
併用するもの、有機チタネートを用いるもの、有
機チタン化合物とフエノール系化合物を併用する
もの等の種々の提案がされた。しかしこれらの提
案は、殆んど若しくは全く効果を示さないか、多
少効果があつてもニツケル粉末又は銀粉末を用い
た塗料には到底比較にならず、しかもすべての場
合に共通する欠点は、程度の差こそあれ、塗料ペ
ースト又はその塗膜に緑青の発生に著しいことで
ある。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明者等は、導電性フイラーとして銅粉末を
用いた導電性塗料における上記緑青の発生の欠点
を改良するために鋭意研究を行なつた結果、還元
減量が0.2%以下の銅粉末又は有機カルボン酸処
理をして表面酸化層を除去した銅粉末を、特定の
酸化防止剤とともに塗料用バインダー樹脂中に分
散せしめた塗料は、貯蔵安定性、耐湿性、耐熱性
及び耐ヒートサイクル性等に著しく優れ、しかも
塗料及び塗膜に緑青の発生が極めて少なく、その
ためにその塗膜は種々の環境条件下において長期
間優れた導電性を示すことを知り、本発明に到達
したのである。 〔問題点を解決する具体的手段〕 本発明の銅系導電性塗料組成物は、(A)還元減量
0.2%以下の銅粉末又は有機カルボン酸処理して
表面酸化層を除いた銅粉末、(B)塗料用バインダー
樹脂、および(C)一般式 〔式中、R1〜R3は炭素数1〜30のアルキル基
又はアリル基である〕 で示されるトリチオホスフアイト類を酸化防止剤
として含有せしめてなるものである。 本発明において使用する還元減量0.2%以下
(JSPM標準3−63)の銅粉末及び有機カルボン
酸処理をする原料の銅粉末は、その製法に格別の
制限がなく、電解法で得られたもの、噴霧法で得
られたもの、搗砕法で得られたもの、及び還元法
で得られたもの等がいずれも使用できる。そし
て、銅粉末の粒径は100μ以下のものが適する。
特に、塗装性等の点からして、325メツシユ以下
の粒子が80%以上を占めるものが好ましい。銅粉
末は2種以上の異なる製法で得られたものを組合
わせて用いることも可能である。本発明において
有機カルボン酸処理を行なう銅粉末は還元減量が
0.2%以上の銅粉末である。 本発明における銅粉末の表面酸化層の除去に使
用する有機カルボン酸としては、たとえば酢酸、
プロピオン酸等のモノカルボン酸類、コハク酸、
トリカルバリン酸等の置換基のないポリカルボン
酸類、乳酸、酒石酸、グリセリン酸、リンゴ酸、
クエン酸、グルコン酸、トロパ酸、ベンジル酸、
マンデル酸、アトロラクチン酸及びグリコール酸
等のヒドロキシカルボン酸類があげられる。これ
ら有機カルボン酸の中で特に好ましいものはヒド
ロキシカルボン酸類である。これらの有機カルボ
ン酸を適当な溶剤に溶解した溶液に銅粉末を加え
て一定時間浸漬して放置するか又は攪拌すれば銅
粉末の表面酸化層は容易に除去される。有機カル
ボン酸を溶解せしめる溶剤としては、水及び各種
の有機溶剤があるが、銅イオンの溶媒和能力の大
きい点からして、水及びメタノール、エタノー
ル、プロパノール等のアルコール類が好ましい。
有機カルボン酸処理後の銅粉末は、過し、水又
はアルコール等で洗浄して乾燥する。かくして得
られる有機カルボン酸処理して表面酸化層を除い
た銅粉末(以下、これを「有機カルボン酸処理銅
粉末」ということがある。)又は還元減量0.2%以
下の銅粉末は、本発明の導電性塗料組成物に配合
されるが、その配合割合は塗料組成物に対して10
〜90重量%、好ましくは30〜70重量%である。 なお、本発明の有機カルボン酸処理に代えて、
鉱酸水溶液で銅粉末を処理して酸化層を除いた場
合には、その処理銅粉末を本発明におけると同様
の酸化防止剤と併用して導電性塗料としても、得
られる塗料は初期導電性を発現しなかつたり、有
機カルボン酸処理したものを用いた場合に較べて
著しく酸化防止性の劣つたものとなる。 次に、本発明の導電性塗料組成物には酸化防止
剤(C)が配合されるが、その酸化防止剤は、一般式 〔式中、R1〜R3はC1〜C30のアルキル基又はア
リール基である〕 で示されるトリチオフオスフアイト類である。 かかるトリチオフオスフアイト類は、C12のも
のが種々の商品名のものとして、たとえば
ChelexLT−3〔堺化学工業(株)製商品名〕、JPS312
〔城北化学工業(株)製商品名〕、TLTTP(Hooker
Chemical製商品名)、PS−36S〔(株)大八化学工業
所製商品名〕等が市販されているからかかる市販
品を適時に使用することができる。 本発明の銅系導電性塗料組成物における酸化防
止剤の配合割合は、酸化防止剤の種類及び塗料組
成物の用途等に応じても変化するが、還元減量
0.2%以下の銅粉末又は有機カルボン酸処理銅粉
末に対して通常0.01〜5重量%、好ましくは0.1
〜2重量%の範囲内である。 以上述べた還元減量0.2%以下の銅粉末又は有
機カルボン酸処理銅粉末及び酸化防止剤を適当な
塗料バインダー樹脂中に所定の割合で混合し分散
せしめれば、本発明の塗料組成物が得られるが、
その塗料用バインダー樹脂としては、通常の塗料
用バインダー樹脂はすべて使用することができ
る。たとえばアクリル系、ビニル系、セルロース
系、及び塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体系等の
熱可塑性樹脂;エポキシ系、ウレタン系、熱硬化
性アクリル系、フエノール系、メラミン系、及び
アルキツド系等の熱硬化性樹脂が使用できる。こ
れらのバインダー樹脂は必要に応じて2種類以上
を混合して使用することも可能である。 これらの塗料用バインダー樹脂には、通常、特
に樹脂自体の粘度が高い場合には適当な有機溶剤
が併用される。その有機溶剤はバインダー樹脂の
種類に応じて変化するが、その有機溶剤の例とし
ては、トルエン、キシレン系の芳香族炭化水素
類;イソプロパノール、ブタノール等のアルコー
ル類;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル等の
エステル類;エチルセロソルブ、ブチルセロソル
ブ等のセロソルブ類等があげられる。有機溶剤は
バインダー樹脂の種類等に応じて1種類を単独使
用してもよいし、2種類以上を適宜に併用するこ
ともできる。なお被塗物がプラスチツク等の場合
には、使用溶剤は被塗物を溶解するおそれのない
ものを選定する等の配慮も必要となる。 本発明の導電性塗料組成物のタイプとしては、
たとえば熱可塑性アクリル樹脂等をバインダー樹
脂として使用した一液速乾性タイプのもの、或い
はたとえばウレタン樹脂若しくはエポキシ樹脂等
を用いた二液タイプのもの等、場合に応じて適宜
タイプのものとすることができる。 本発明の導電性塗料組成物の調製における各成
分の配合割合は、塗料塗膜の導電性が最高にな
り、しかもその導電性が長時間維持されるように
選定するのが望ましい。たとえば吹き付け塗装、
ハケ塗り用等に用いられる導電性塗料の場合の代
表的な配合割合の範囲は下記のとおりである。 バインダー樹脂 5〜20重量% 還元減量0.2%以下の銅粉末又は有機カルボン
酸処理銅粉末 40〜60重量% 酸化防止剤 0.01〜5重量% 溶剤 20〜55重量% 本発明の導電性塗料組成物には、上記の各成分
のほかに、必要に応じて種々の添加剤を配合する
ことができる。特に銅粉末の沈降防止のために、
増粘剤若しくはチクソ剤等と呼ばれるような種々
の沈降防止剤を、導電性を妨げない範囲内で配合
するのが望ましい。かかる沈降防止剤としては、
たとえば水素添加ひまし油、金属石けん、アルミ
ニウムキレート、有機ペントナイト、コロイダル
シリカ、酸化ポリエチレンワツクス、長鎖ポリア
ミノアミド、ポリカルボン酸アルキルアミン等が
あげられ、これらの沈降防止剤は1種類を単独使
用してもよいし、2種以上を併用することも可能
である。 特に好ましい沈降防止剤は、一般式
RCONH2又は(RCONH)2A(各式中、Rは炭素
数5〜21のアルキル基、Aは炭素数1〜6のアル
キレン基である。)で表わされる脂肪族アミド、
及びかかる脂肪族アミドとワツクス類との複合物
である。その脂肪族アミドの具体例としてはオレ
イン酸アミド、カプロン酸アミド、リノール酸ア
ミド、ベヘン酸アミド等のモノアミド類、N,
N′−メチレンビスステアリン酸アミド、N,
N′−エチレンビスステアリン酸アミド等のビス
アミド類があげられる。また、脂肪族アミド類と
ワツクスとの複合類としては、上記のビスアミド
類と分子量1000〜9000のポリオレフインワツクス
との共粉砕によつて得られた複合物があげられる
(特開昭56−65056号公報参照)。 本発明の導電性塗料組成物には、さらに必要に
応じてレベリング剤(たとえばシリコーン、高沸
点ケトン等)、界面活性剤及び難燃剤等を配合す
ることができる。又、特願昭59−107518に開示さ
れている酸化防止剤、例えばリン酸エステル類、
ホスフアチアジン酸誘導体類、アルキルイミダゾ
ール類、アルキルイミダゾール類の有機カルボン
酸塩類、窒素系シランカツプリング剤類、イオウ
系シランカツプリング剤類、フエノチアジン、チ
オニン、及びステアリルプロピレンジアミン等を
前式で示されるトリチオホスフアイト類と併用し
てもよい。 本発明の導電性塗料組成物の調製は、上記のバ
インダー樹脂、有機カルボン酸処理銅粉末、酸化
防止剤、溶剤及び必要に応じて配合する各種の添
加剤を適宜に混合して、通常の塗料調製において
使用されるような分散装置(たとえばデイスパ
ー、ボールミル、サンドミル、三本ロール、フー
バーマーラー等)を用いて塗料化すればよい。か
くして得られる本発明の導電性塗料組成物は、ス
プレー、ハケ塗り、デイツピング、オフセツトプ
リント塗り、スクリーン印刷等の適宜の方法で、
被塗物に塗装又は印刷をすれば、導電性が著しく
高く、しかも種々の環境条件下においても導電性
の低下や緑青の発生の少ない優れた導電性塗膜が
得られる。 以下に、実施例及び比較例をあげてさらに詳述
する。これらの例に記載の「部」は重量部を意味
し、「%」は重量%を意味する。 また、これらの例に記載の体積固有抵抗は下記
の方法により測定したものである。 すなわち、添付図面に示したように、プラスチ
ツク板(ガラス繊維補強エポキシ樹脂積層板)1
に銅箔を貼り付けた巾5cm×長さ10cmの銅張り積
層板の中央部4の銅箔をエツチングして除き、プ
ラスチツク板1の両端部に1.5cm巾の銅箔部2及
び2の残した基板A(基板Aの両銅箔部2及び2
間の距離は7cmである。)とし、この基板Aに、
導電性塗料を1cm巾に塗布し、得られた塗膜3を
各種の環境条件下で所定時間放置後、塗膜の厚さ
をデジタルマイクロメータ(株式会社三豊製作所
製デジマチツクインジケータ543)で、また電気
抵抗をホイートストンブリツジ(横河電機製作所
製タイプ2755)で測定し、次式により体積固有抵
抗を算出した。 体積固有抵抗(Ω、cm)=測定抵抗値(Ω)×厚さ(cm
)×巾(cm)/長さ(cm)=測定抵抗値×厚さ/7 実施例 1 市販の工業用電解銅粉(325メツシユ通過90%
以上還元減量0.25%)100部に、10%クエン酸水
溶液400部を加え、攪拌機で15時間攪拌後、過
して銅粉を分離し、よく水洗し、乾燥した。 得られた銅粉100部に対して、市販のトリラウ
リルトリチオフオスフアイト(城北化学工業製商
品名JPS−312)1部、市販のポリメチルメタク
リレート(和光純薬社製試薬、分子量約10万)の
40%トルエン溶液100部、及びメチルエチルケト
ン60部を加え、高速デイスパー分散を行なわせて
導電性塗料を得た。 この塗料を添付図面に示した基板A上に、上記
したとおり塗布したものを23℃、50%RHで24時
間放置したのち体積固有抵抗を測定したところ、
8.0×10-4Ω・cmであつた。また、この塗膜を85
℃の加熱空気中で1000時間放置後の体積固有抵抗
を測定したところ、8.5×10-4Ω・cmであつた。
また、この塗料の塗膜及び塗料溶液自体を室温で
空気中に1000時間放置したのちのそれぞれの緑青
発生状態を調べた結果、表1に示す様に塗膜、塗
料ともに緑青の発生はみられなかつた。又、23
℃、50RH%で1000時間密閉容器中で保存後基板
A上に作成したサンプルについて同様な抵抗測定
を行つたことろ表1に示す様にほとんど変化がみ
られなかつた。 実施例 2 還元減量0.17%(JSPM 3−63)の工業用電
解銅粉100部に、市販のトリラウリルトリチオフ
オスフアイト(堺化学工業製 商品名Chelex
LT−3)1部、アクリル樹脂(ローム・アン
ド・ハース社製商品名AcryloidA−11)の40%ト
ルエン溶液100部、メチルエチルケトン60部、セ
リダスト9615A(ヘキスト社製アミド変性ワツク
スの商品名)2部を加え、高速デイスパー分散さ
せて、導電性塗料を得た。 この塗料を実施例1におけると同様にして塗布
し、同様にして放置した後の体積固有抵抗を測定
したところ、24時間放置後は7.4×10-4Ω・cm、
1000時間放置後は8.1×10-4Ω・cmであつた。ま
た、この塗料の塗膜及び塗料溶液を実施例1にお
けると同様に1000時間放置後の緑青の発生状態及
び23℃、50%RHで1000時間密閉容器中で保存後
の抵抗値は表1に示すとおりであつた。 比較例 1〜2 実施例1におけるトリラウリルトリチオフオス
フアイト(JPS−312)を全く配合せずに、その
ほかは実施例1におけると同様にして導電性塗料
を製造した(比較例1)。 また、実施例1におけるクエン酸処理銅粉の代
りに、実施例1で用いた工業用電解銅粉をそのま
ま使用し、かつトリチオフオスフアイトを全く配
合せずに、そのほかは実施例1におけると同様に
して導電性塗料を製造した(比較例2)。 得られた各塗料について、実施例1におけると
同様の体積固有抵抗及び緑青の発生状態及び保存
性を試験した結果は表1に示すとおりであつた。 比較例 3 実施例1において用いたと同一の市販の工業用
電解銅粉100部に5%塩酸水溶液100部を加え、攪
拌機で15時間攪拌したのち、銅粉を過して分離
したのち、よく水洗いしてから遠心分離して乾燥
した。 実施例1におけるクエン酸処理銅粉の代りに、
この塩酸処理銅粉を使用し、そのほかは実施例1
におけると同様にして導電性塗料を得た。この塗
料の塗膜の初期の体積固有抵抗は1.0×10-3Ω・
cmであつたが、85℃の空気中に1000時間放置後に
は、その固有抵抗は2.8×10-2Ω・cmと、約10倍
高くなり、しかも表1に示すように塗膜及び塗料
液中の緑青の発生が著しく、かつ、保存性も悪か
つた。 実施例 3 クエン酸水溶液処理に代えて、コハク酸水溶液
処理をし、そのほかは実施例1におけると同様に
して導電性塗料を得た。 得られた塗料について、実施例1におけると同
様の試験をした結果は表1に示すとおりであつ
た。 実施例 4 クエン酸水溶液処理に代えて、酢酸水溶液処理
をし、そのほかは実施例1と同様にして導電性塗
料を調製した。 得られた塗料について、実施例1におけると同
様の試験をした結果は表1に示すとおりであつ
た。
低下及び緑青の発生の少ない優れた銅系導電性塗
料組成物に関する。 〔従来技術〕 導電性塗料は、導電性フイラー粉末(たとえば
金、銀、銅、ニツケル、モリブデン、タングステ
ン等の金属微粉末、カーボンブラツク、グラフア
イト等の炭素微粉末等)を、ポリフエニルエーテ
ル系、アクリル系、若しくはセルロース系等の熱
可塑性樹脂、又はエポキシ系、フエノール系等の
熱硬化性樹脂溶液中に分散せしめてなるものであ
り、回路用ペースト、導電性接着剤、電磁波シー
ルド剤等の多くの用途に使用される。 上記に各種の導電性フイラー中、金、銀等の貴
金属粉末は高価なために、特殊な用途の導電性塗
料に使用されているにすぎない。また、ニツケル
粉以外の他の金属粉や炭素粉は、導電性又は導電
性の持続性に劣るために、導電性塗料用の導電性
フイラーとしては、シールド用を中心としてニツ
ケル粉末が多用されている。 近年、電子機器の急速な普及により、電磁的相
互干渉(EMI。すなわちElectro Magnetic
Interference)が問題化されるようになつたが、
このEMIが導電性塗料を塗布することにより解
決できる技術が開発され、いわゆるEMIシール
ド技術として知られるようになり、導電性塗料は
この分野において多量に使用されるようになつ
た。 〔従来技術の問題点〕 ところで、表面酸化層を除去した銅粉末を導電
性フイラーとして配合した導電性塗料は、その塗
膜の初期性能がニツケル粉末を用いた導電性塗料
よりも優れているが、耐熱性、耐湿性に劣り、使
用中に導電性が急激に低下するために、実用化さ
れていない。銅粉末はニツケル粉末よりも安価で
あり、かつ銅は地金ベースでみてニツケルよりも
電気伝導度が約4倍も高いので、銅粉末の酸化防
止技術さえ確立されれば、銅粉末はニツケル粉末
に代つて導電性塗料の導電性フイラーに多量に使
用できる筈である。 すなわち、市販銅粉末は、購入した段階で既に
表面が酸化されていて、これをそのまま塗料基材
中に分散させても導電性を示さないが、市販銅粉
末を鉱酸水溶液で洗浄してから塗料基材中に分散
させると初期段階では上記のように優れた導電性
を示すが、酸化の進行とともに塗膜の導電性が次
第に低下し、早い場合には数日後に導電性が全く
失なわれてしまう。しかし、銅粉末の酸化防止技
術が確立されれば、銅粉末を導電性フイラーとす
る導電性塗料が安価に有利に供給できる筈であ
り、従来、銅粉末の酸化防止に関する研究が広く
行なわれ、既に種々の提案がされた。 この種の導電性塗料における銅粉末の酸化防止
技術に関しては、たとえば亜リン酸及びその誘導
体を用いるもの、アントラセン誘導体を用いるも
の、ホルムアルデヒド系樹脂を用いるもの、ヒド
ロキシフエノール誘導体(ヒドロキノン、カテコ
ール等)を用いるもの、有機酸とロジン系物質を
併用するもの、有機チタネートを用いるもの、有
機チタン化合物とフエノール系化合物を併用する
もの等の種々の提案がされた。しかしこれらの提
案は、殆んど若しくは全く効果を示さないか、多
少効果があつてもニツケル粉末又は銀粉末を用い
た塗料には到底比較にならず、しかもすべての場
合に共通する欠点は、程度の差こそあれ、塗料ペ
ースト又はその塗膜に緑青の発生に著しいことで
ある。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明者等は、導電性フイラーとして銅粉末を
用いた導電性塗料における上記緑青の発生の欠点
を改良するために鋭意研究を行なつた結果、還元
減量が0.2%以下の銅粉末又は有機カルボン酸処
理をして表面酸化層を除去した銅粉末を、特定の
酸化防止剤とともに塗料用バインダー樹脂中に分
散せしめた塗料は、貯蔵安定性、耐湿性、耐熱性
及び耐ヒートサイクル性等に著しく優れ、しかも
塗料及び塗膜に緑青の発生が極めて少なく、その
ためにその塗膜は種々の環境条件下において長期
間優れた導電性を示すことを知り、本発明に到達
したのである。 〔問題点を解決する具体的手段〕 本発明の銅系導電性塗料組成物は、(A)還元減量
0.2%以下の銅粉末又は有機カルボン酸処理して
表面酸化層を除いた銅粉末、(B)塗料用バインダー
樹脂、および(C)一般式 〔式中、R1〜R3は炭素数1〜30のアルキル基
又はアリル基である〕 で示されるトリチオホスフアイト類を酸化防止剤
として含有せしめてなるものである。 本発明において使用する還元減量0.2%以下
(JSPM標準3−63)の銅粉末及び有機カルボン
酸処理をする原料の銅粉末は、その製法に格別の
制限がなく、電解法で得られたもの、噴霧法で得
られたもの、搗砕法で得られたもの、及び還元法
で得られたもの等がいずれも使用できる。そし
て、銅粉末の粒径は100μ以下のものが適する。
特に、塗装性等の点からして、325メツシユ以下
の粒子が80%以上を占めるものが好ましい。銅粉
末は2種以上の異なる製法で得られたものを組合
わせて用いることも可能である。本発明において
有機カルボン酸処理を行なう銅粉末は還元減量が
0.2%以上の銅粉末である。 本発明における銅粉末の表面酸化層の除去に使
用する有機カルボン酸としては、たとえば酢酸、
プロピオン酸等のモノカルボン酸類、コハク酸、
トリカルバリン酸等の置換基のないポリカルボン
酸類、乳酸、酒石酸、グリセリン酸、リンゴ酸、
クエン酸、グルコン酸、トロパ酸、ベンジル酸、
マンデル酸、アトロラクチン酸及びグリコール酸
等のヒドロキシカルボン酸類があげられる。これ
ら有機カルボン酸の中で特に好ましいものはヒド
ロキシカルボン酸類である。これらの有機カルボ
ン酸を適当な溶剤に溶解した溶液に銅粉末を加え
て一定時間浸漬して放置するか又は攪拌すれば銅
粉末の表面酸化層は容易に除去される。有機カル
ボン酸を溶解せしめる溶剤としては、水及び各種
の有機溶剤があるが、銅イオンの溶媒和能力の大
きい点からして、水及びメタノール、エタノー
ル、プロパノール等のアルコール類が好ましい。
有機カルボン酸処理後の銅粉末は、過し、水又
はアルコール等で洗浄して乾燥する。かくして得
られる有機カルボン酸処理して表面酸化層を除い
た銅粉末(以下、これを「有機カルボン酸処理銅
粉末」ということがある。)又は還元減量0.2%以
下の銅粉末は、本発明の導電性塗料組成物に配合
されるが、その配合割合は塗料組成物に対して10
〜90重量%、好ましくは30〜70重量%である。 なお、本発明の有機カルボン酸処理に代えて、
鉱酸水溶液で銅粉末を処理して酸化層を除いた場
合には、その処理銅粉末を本発明におけると同様
の酸化防止剤と併用して導電性塗料としても、得
られる塗料は初期導電性を発現しなかつたり、有
機カルボン酸処理したものを用いた場合に較べて
著しく酸化防止性の劣つたものとなる。 次に、本発明の導電性塗料組成物には酸化防止
剤(C)が配合されるが、その酸化防止剤は、一般式 〔式中、R1〜R3はC1〜C30のアルキル基又はア
リール基である〕 で示されるトリチオフオスフアイト類である。 かかるトリチオフオスフアイト類は、C12のも
のが種々の商品名のものとして、たとえば
ChelexLT−3〔堺化学工業(株)製商品名〕、JPS312
〔城北化学工業(株)製商品名〕、TLTTP(Hooker
Chemical製商品名)、PS−36S〔(株)大八化学工業
所製商品名〕等が市販されているからかかる市販
品を適時に使用することができる。 本発明の銅系導電性塗料組成物における酸化防
止剤の配合割合は、酸化防止剤の種類及び塗料組
成物の用途等に応じても変化するが、還元減量
0.2%以下の銅粉末又は有機カルボン酸処理銅粉
末に対して通常0.01〜5重量%、好ましくは0.1
〜2重量%の範囲内である。 以上述べた還元減量0.2%以下の銅粉末又は有
機カルボン酸処理銅粉末及び酸化防止剤を適当な
塗料バインダー樹脂中に所定の割合で混合し分散
せしめれば、本発明の塗料組成物が得られるが、
その塗料用バインダー樹脂としては、通常の塗料
用バインダー樹脂はすべて使用することができ
る。たとえばアクリル系、ビニル系、セルロース
系、及び塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体系等の
熱可塑性樹脂;エポキシ系、ウレタン系、熱硬化
性アクリル系、フエノール系、メラミン系、及び
アルキツド系等の熱硬化性樹脂が使用できる。こ
れらのバインダー樹脂は必要に応じて2種類以上
を混合して使用することも可能である。 これらの塗料用バインダー樹脂には、通常、特
に樹脂自体の粘度が高い場合には適当な有機溶剤
が併用される。その有機溶剤はバインダー樹脂の
種類に応じて変化するが、その有機溶剤の例とし
ては、トルエン、キシレン系の芳香族炭化水素
類;イソプロパノール、ブタノール等のアルコー
ル類;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル等の
エステル類;エチルセロソルブ、ブチルセロソル
ブ等のセロソルブ類等があげられる。有機溶剤は
バインダー樹脂の種類等に応じて1種類を単独使
用してもよいし、2種類以上を適宜に併用するこ
ともできる。なお被塗物がプラスチツク等の場合
には、使用溶剤は被塗物を溶解するおそれのない
ものを選定する等の配慮も必要となる。 本発明の導電性塗料組成物のタイプとしては、
たとえば熱可塑性アクリル樹脂等をバインダー樹
脂として使用した一液速乾性タイプのもの、或い
はたとえばウレタン樹脂若しくはエポキシ樹脂等
を用いた二液タイプのもの等、場合に応じて適宜
タイプのものとすることができる。 本発明の導電性塗料組成物の調製における各成
分の配合割合は、塗料塗膜の導電性が最高にな
り、しかもその導電性が長時間維持されるように
選定するのが望ましい。たとえば吹き付け塗装、
ハケ塗り用等に用いられる導電性塗料の場合の代
表的な配合割合の範囲は下記のとおりである。 バインダー樹脂 5〜20重量% 還元減量0.2%以下の銅粉末又は有機カルボン
酸処理銅粉末 40〜60重量% 酸化防止剤 0.01〜5重量% 溶剤 20〜55重量% 本発明の導電性塗料組成物には、上記の各成分
のほかに、必要に応じて種々の添加剤を配合する
ことができる。特に銅粉末の沈降防止のために、
増粘剤若しくはチクソ剤等と呼ばれるような種々
の沈降防止剤を、導電性を妨げない範囲内で配合
するのが望ましい。かかる沈降防止剤としては、
たとえば水素添加ひまし油、金属石けん、アルミ
ニウムキレート、有機ペントナイト、コロイダル
シリカ、酸化ポリエチレンワツクス、長鎖ポリア
ミノアミド、ポリカルボン酸アルキルアミン等が
あげられ、これらの沈降防止剤は1種類を単独使
用してもよいし、2種以上を併用することも可能
である。 特に好ましい沈降防止剤は、一般式
RCONH2又は(RCONH)2A(各式中、Rは炭素
数5〜21のアルキル基、Aは炭素数1〜6のアル
キレン基である。)で表わされる脂肪族アミド、
及びかかる脂肪族アミドとワツクス類との複合物
である。その脂肪族アミドの具体例としてはオレ
イン酸アミド、カプロン酸アミド、リノール酸ア
ミド、ベヘン酸アミド等のモノアミド類、N,
N′−メチレンビスステアリン酸アミド、N,
N′−エチレンビスステアリン酸アミド等のビス
アミド類があげられる。また、脂肪族アミド類と
ワツクスとの複合類としては、上記のビスアミド
類と分子量1000〜9000のポリオレフインワツクス
との共粉砕によつて得られた複合物があげられる
(特開昭56−65056号公報参照)。 本発明の導電性塗料組成物には、さらに必要に
応じてレベリング剤(たとえばシリコーン、高沸
点ケトン等)、界面活性剤及び難燃剤等を配合す
ることができる。又、特願昭59−107518に開示さ
れている酸化防止剤、例えばリン酸エステル類、
ホスフアチアジン酸誘導体類、アルキルイミダゾ
ール類、アルキルイミダゾール類の有機カルボン
酸塩類、窒素系シランカツプリング剤類、イオウ
系シランカツプリング剤類、フエノチアジン、チ
オニン、及びステアリルプロピレンジアミン等を
前式で示されるトリチオホスフアイト類と併用し
てもよい。 本発明の導電性塗料組成物の調製は、上記のバ
インダー樹脂、有機カルボン酸処理銅粉末、酸化
防止剤、溶剤及び必要に応じて配合する各種の添
加剤を適宜に混合して、通常の塗料調製において
使用されるような分散装置(たとえばデイスパ
ー、ボールミル、サンドミル、三本ロール、フー
バーマーラー等)を用いて塗料化すればよい。か
くして得られる本発明の導電性塗料組成物は、ス
プレー、ハケ塗り、デイツピング、オフセツトプ
リント塗り、スクリーン印刷等の適宜の方法で、
被塗物に塗装又は印刷をすれば、導電性が著しく
高く、しかも種々の環境条件下においても導電性
の低下や緑青の発生の少ない優れた導電性塗膜が
得られる。 以下に、実施例及び比較例をあげてさらに詳述
する。これらの例に記載の「部」は重量部を意味
し、「%」は重量%を意味する。 また、これらの例に記載の体積固有抵抗は下記
の方法により測定したものである。 すなわち、添付図面に示したように、プラスチ
ツク板(ガラス繊維補強エポキシ樹脂積層板)1
に銅箔を貼り付けた巾5cm×長さ10cmの銅張り積
層板の中央部4の銅箔をエツチングして除き、プ
ラスチツク板1の両端部に1.5cm巾の銅箔部2及
び2の残した基板A(基板Aの両銅箔部2及び2
間の距離は7cmである。)とし、この基板Aに、
導電性塗料を1cm巾に塗布し、得られた塗膜3を
各種の環境条件下で所定時間放置後、塗膜の厚さ
をデジタルマイクロメータ(株式会社三豊製作所
製デジマチツクインジケータ543)で、また電気
抵抗をホイートストンブリツジ(横河電機製作所
製タイプ2755)で測定し、次式により体積固有抵
抗を算出した。 体積固有抵抗(Ω、cm)=測定抵抗値(Ω)×厚さ(cm
)×巾(cm)/長さ(cm)=測定抵抗値×厚さ/7 実施例 1 市販の工業用電解銅粉(325メツシユ通過90%
以上還元減量0.25%)100部に、10%クエン酸水
溶液400部を加え、攪拌機で15時間攪拌後、過
して銅粉を分離し、よく水洗し、乾燥した。 得られた銅粉100部に対して、市販のトリラウ
リルトリチオフオスフアイト(城北化学工業製商
品名JPS−312)1部、市販のポリメチルメタク
リレート(和光純薬社製試薬、分子量約10万)の
40%トルエン溶液100部、及びメチルエチルケト
ン60部を加え、高速デイスパー分散を行なわせて
導電性塗料を得た。 この塗料を添付図面に示した基板A上に、上記
したとおり塗布したものを23℃、50%RHで24時
間放置したのち体積固有抵抗を測定したところ、
8.0×10-4Ω・cmであつた。また、この塗膜を85
℃の加熱空気中で1000時間放置後の体積固有抵抗
を測定したところ、8.5×10-4Ω・cmであつた。
また、この塗料の塗膜及び塗料溶液自体を室温で
空気中に1000時間放置したのちのそれぞれの緑青
発生状態を調べた結果、表1に示す様に塗膜、塗
料ともに緑青の発生はみられなかつた。又、23
℃、50RH%で1000時間密閉容器中で保存後基板
A上に作成したサンプルについて同様な抵抗測定
を行つたことろ表1に示す様にほとんど変化がみ
られなかつた。 実施例 2 還元減量0.17%(JSPM 3−63)の工業用電
解銅粉100部に、市販のトリラウリルトリチオフ
オスフアイト(堺化学工業製 商品名Chelex
LT−3)1部、アクリル樹脂(ローム・アン
ド・ハース社製商品名AcryloidA−11)の40%ト
ルエン溶液100部、メチルエチルケトン60部、セ
リダスト9615A(ヘキスト社製アミド変性ワツク
スの商品名)2部を加え、高速デイスパー分散さ
せて、導電性塗料を得た。 この塗料を実施例1におけると同様にして塗布
し、同様にして放置した後の体積固有抵抗を測定
したところ、24時間放置後は7.4×10-4Ω・cm、
1000時間放置後は8.1×10-4Ω・cmであつた。ま
た、この塗料の塗膜及び塗料溶液を実施例1にお
けると同様に1000時間放置後の緑青の発生状態及
び23℃、50%RHで1000時間密閉容器中で保存後
の抵抗値は表1に示すとおりであつた。 比較例 1〜2 実施例1におけるトリラウリルトリチオフオス
フアイト(JPS−312)を全く配合せずに、その
ほかは実施例1におけると同様にして導電性塗料
を製造した(比較例1)。 また、実施例1におけるクエン酸処理銅粉の代
りに、実施例1で用いた工業用電解銅粉をそのま
ま使用し、かつトリチオフオスフアイトを全く配
合せずに、そのほかは実施例1におけると同様に
して導電性塗料を製造した(比較例2)。 得られた各塗料について、実施例1におけると
同様の体積固有抵抗及び緑青の発生状態及び保存
性を試験した結果は表1に示すとおりであつた。 比較例 3 実施例1において用いたと同一の市販の工業用
電解銅粉100部に5%塩酸水溶液100部を加え、攪
拌機で15時間攪拌したのち、銅粉を過して分離
したのち、よく水洗いしてから遠心分離して乾燥
した。 実施例1におけるクエン酸処理銅粉の代りに、
この塩酸処理銅粉を使用し、そのほかは実施例1
におけると同様にして導電性塗料を得た。この塗
料の塗膜の初期の体積固有抵抗は1.0×10-3Ω・
cmであつたが、85℃の空気中に1000時間放置後に
は、その固有抵抗は2.8×10-2Ω・cmと、約10倍
高くなり、しかも表1に示すように塗膜及び塗料
液中の緑青の発生が著しく、かつ、保存性も悪か
つた。 実施例 3 クエン酸水溶液処理に代えて、コハク酸水溶液
処理をし、そのほかは実施例1におけると同様に
して導電性塗料を得た。 得られた塗料について、実施例1におけると同
様の試験をした結果は表1に示すとおりであつ
た。 実施例 4 クエン酸水溶液処理に代えて、酢酸水溶液処理
をし、そのほかは実施例1と同様にして導電性塗
料を調製した。 得られた塗料について、実施例1におけると同
様の試験をした結果は表1に示すとおりであつ
た。
【表】
上記各実施例と比較例の対比から明らかなよう
に、各実施例の塗料は導電性に優れており、しか
も種々の環境条件下においても導電性の低下及び
緑青の発生が少ない。
に、各実施例の塗料は導電性に優れており、しか
も種々の環境条件下においても導電性の低下及び
緑青の発生が少ない。
第1図は塗料塗膜の体積固有抵抗の測定に用い
た部分銅張り積層基板Aの斜視図であり、1はプ
ラスチツク基板、2は銅箔部、3は塗料塗膜をそ
れぞれ示す。
た部分銅張り積層基板Aの斜視図であり、1はプ
ラスチツク基板、2は銅箔部、3は塗料塗膜をそ
れぞれ示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (A) 還元減量0.2%以下の銅粉末又は有機カ
ルボン酸処理して表面酸化層を除いた銅粉末、 (B) 塗料用バインダー樹脂、及び(C)一般式 〔式中、R1〜R3はC1〜C30のアルキル基又はア
リル基である〕 で示されるトリチオホスフアイト類を含有する銅
系導電性塗料組成物。 2 (C)成分がトリラウリルトリチオホスフアイト
であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
載の銅系導電性塗料組成物。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16089384A JPS6140383A (ja) | 1984-07-31 | 1984-07-31 | 銅系導電性塗料組成物 |
| US06/749,463 US4663079A (en) | 1984-07-31 | 1985-06-27 | Copper-type conductive coating composition |
| EP85108001A EP0170063B1 (en) | 1984-07-31 | 1985-06-27 | Copper-type conductive coating composition |
| DE8585108001T DE3564636D1 (en) | 1984-07-31 | 1985-06-27 | Copper-type conductive coating composition |
| US06/878,578 US4705647A (en) | 1984-07-31 | 1986-06-26 | Copper-type conductive coating composition |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16089384A JPS6140383A (ja) | 1984-07-31 | 1984-07-31 | 銅系導電性塗料組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6140383A JPS6140383A (ja) | 1986-02-26 |
| JPH0434577B2 true JPH0434577B2 (ja) | 1992-06-08 |
Family
ID=15724636
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16089384A Granted JPS6140383A (ja) | 1984-07-31 | 1984-07-31 | 銅系導電性塗料組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6140383A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4821396B2 (ja) * | 2006-03-27 | 2011-11-24 | 住友金属鉱山株式会社 | 導電性組成物及び導電膜形成方法 |
-
1984
- 1984-07-31 JP JP16089384A patent/JPS6140383A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6140383A (ja) | 1986-02-26 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |