JPH0435480B2 - - Google Patents

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JPH0435480B2
JPH0435480B2 JP7587883A JP7587883A JPH0435480B2 JP H0435480 B2 JPH0435480 B2 JP H0435480B2 JP 7587883 A JP7587883 A JP 7587883A JP 7587883 A JP7587883 A JP 7587883A JP H0435480 B2 JPH0435480 B2 JP H0435480B2
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dnp
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dinitrophenyl
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Kenichi Myoshi
Masanori Suzuki
Tooru Fuwa
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Wakunaga Pharmaceutical Co Ltd
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Wakunaga Pharmaceutical Co Ltd
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  • Saccharide Compounds (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の発景 技術分野 本発明は、一般に、2,4−ジニトロフエニル
ヌクレオチド誘導体に関する。さらに具体的に
は、本発明は、ヌクレオチドの塩基以外の部分に
2,4−ジニトロベンゼンを結合させてなる2,
4−ジニトロフエニルヌクレオチド誘導体に関す
る。 先行技術 放射性同位元素を使わず、特殊な抗体や酵素に
よつて検出することができる、ポリあるいはオリ
ゴヌクレオチド誘導体は、核酸用アフイニテイー
プローブとして興味が持たれている。 近年、Vincentらによつて、2,4−ジニトロ
フエニル(以下DNPと略す)基を核酸に結合さ
せた、DNAプローブが開発されている(Nucl.
Acids Res.,106787−6796(1982))。彼らは、ア
デノシントリリン酸(ATP)のDNP誘導体を
DNA鎖に取り込ませ、相補的塩基配列を持つ
DNAにハイブリダイズさせたのち、DNPに対す
るウサギ抗血清およびパーオキシダーゼで標識し
たウサギ免疫グロブリンG型(IgG)に対するヒ
ツジ抗血清を順次加えて目的からDNAを検出し
ている。ここで用いたDNA鎖は、天然から取り
出したフラグメントである。 しかし、本発明者らの知るところによれば、こ
のようにして製造されるDNP−ヌクレオチド誘
導体には下記のような問題点がある。 (イ) ヌクレオチドの塩基部分にDNPを含有する
ため、使用オリゴヌクレオチド固有の融解温度
(Tm値)に変化を生じる。 (ロ) 任意でかつ定められた塩基配列をもつDNA
の合成が困難である。 これらの理由によつて、現段階でのDNP−ヌ
クレオチド誘導体は、その応用範囲が狭く、有用
性が限定されているのが現状である。 発明の概要 要 旨 本発明は上記の点に解決を与えることを目的と
し、特定のオリゴデオキシリボヌクレオチドのヌ
クレオチド塩基以外に特定部位に2,4−ジニト
ロベンゼンを結合させてなるDNP−ヌクレオチ
ド誘導体によつてこの目的を達成しようとするも
のである。 従つて、本発明によるDNP−ヌクレオチド誘
導体は下式〔〕で示されるDNP−オリゴデオ
キシリボヌクレオチドであること、を特徴とする
ものである。 〔ただし、mおよびnはそれぞれ0または任意
の自然数であり、R1は2価の直鎖または分岐鎖
の炭化水素残基であり、Bはヌクレオチドを構成
する塩基である(Bが複数個存在するときは、そ
れらは同一でも異なつてもよい)。〕 効 果 本発明者らの合成したDNP−オリゴデオキシ
リボヌクレオチドは、前記核酸用非放射性アフイ
ニテイプローブの短所を回避することができて、
下記のような長所をもつものである。 (イ) ヌクレオチドの塩基部分にDNPを含有しな
いので、融解温度(Tm値)に変化を生じるこ
とがなくて安定である。 (ロ) いかなる塩基配列をもつDNP−オリゴヌク
レオチドも合成可能である。 (ハ) プローブとして短鎖オリゴマーで十分であ
る。 (ニ) 合成が非常に簡単であつて大量合成が可能で
あり、また長期保存も可能である。 (ホ) プライマー(鋳型合成の際のDNA断片)と
しても利用できる。 最近、板倉らは、鎖長19の合成オリゴヌクレオ
チドを用いてβ−グロビンの遺伝子病の診断を行
なつており(Proc.Natl.Acad.Sci.USA;80、278
−282(1983)、遺伝子中のわずか一つの塩基配列
の違いも検出できる合成オリゴヌクレオチドが各
種遺伝子病解析に有用であることを示している。 彼らは合成オリゴヌクレオチドの検出した放射
性同位元素(32P)を使用したが、代わりに本発
明者らが開発したDNP−ヌクレオチド誘導体を
用いることができれば、非常に有用なことは明白
であろう。 すなわち、たとえば、DNP−オリゴヌクレオ
チドは、非放射性核酸用フアイニテイープローブ
として、あるいはプライマーとして、有用可能で
あることは前記したところであつて、その検出方
法は抗体による沈降、酵素免疫活性測定、螢光性
染色による可視化等々、多様であり、また本発明
のDNP−ヌクレオチド誘導体は放射性プローブ
(32P)に比べて被曝の危険、コスト、廃棄物の処
理および保存性の点でも有用である。 なお、DNP基は、市販のウサギ抗血清(たと
えばMiles Laboratories,Code No.61−006−
1)または、DNPに対するモノクローナル抗体
によつて容易に検出することができる。 このような長所があるところから、本発明の
DNP−ヌクレチオド誘導体の利用方法の拡大も
考えられる。 発明の具体的説明 DNPヌクレオチド誘導体〔〕 本発明によるDNPヌクレオチド誘導体は、前
記の式〔〕で示されるものである。 式中、記号【式】は、2′−デオキシリボヌクレ オシドの3′−および5′−水酸基を除いたデオキシ
リボヌクレオシド残基を示すのに慣用されている
ものであつて、具体的には下記の構造のものであ
る。 置換基Bはヌクレオチドを構成する塩基を示
し、通常はアデニン、チミン、シトシンまたはグ
アニンである。化合物〔〕中にBが複数個存在
するときは、それらは同一でも異なつてもよい。 mおよびnは、それぞれ0または自然数を示
す。本発明DNPオリゴヌクレオチド誘導体の重
合度がm+nで表示されているのは、本発明の好
ましい製造法で重合度がそれぞれmおよびnのフ
ラクシヨンを縮合させていることによるものであ
る(詳細後記)。その場合のmは実用的には0〜
6、特に1〜4、nは実用的には0〜40、特に0
〜20、である。 基R1は、化合物〔〕の核酸部分とDNP部分
とを連結する二価の直鎖または分岐鎖の炭化水素
残基である。これは、特に炭素数2〜20程度の直
鎖または分岐鎖のアルキレン基が適当である。好
ましいR1は、炭素数2〜6のアルキレン基であ
る。 化合物〔〕の合成 一般的説明 化合物〔〕、すなわち本発明によるDNP−ヌ
クレチオド誘導体、は合目的的な任意の方法によ
つて合成することができる。 一つの好ましい方法は、下式〔〕で示される
オリゴヌクレオチド誘導体の末端アミノ基に2,
4−ジニトロベンゼンを結合させて下式〔〕で
示されるDNP−オリゴデオキシリボヌクレオチ
ドを得ること、を特徴とするものである。 〔ただし、mおよびnはそれぞれ0または任意
の自然数であり、R1は2価の直鎖または分岐鎖
の炭化水素残基であり、Bはヌクレオチドを構成
する塩基である(Bが複数個存在するときは、そ
れらは同一でも異なつてもよい)。〕 すなわち、この方法は、前記の式〔〕のオリ
ゴヌクレオチド誘導体は、すなわちオリゴヌクレ
オチドの5′−末端リン酸基に基R1を介して一級ア
ミノ基が導入されたもの、のアミノ基にDNPを
結合させることからなるものである。 一方、式〔〕の化合物は、オリゴヌクレオチ
ドの合成および生成オリゴヌクレオチドの5′−水
酸基延長上での一級アミノ基の導入からなる方法
で合成することができる。 第1図は、この好ましい合成法の一例を示すフ
ローチヤートである。フローチヤート中の記号
は、下記の意味を持つ(その意義ないし詳細は、
後記した通りである)。 R0 リン酸基を保護する置換基であつて、通常
オルトクロロフエニル基が用いられる。 R1 二価の炭化水素残基である。 R2 5′−末端水酸基の保護基であつて、通常ジメ
トキシトリチル基が用いられる。 R3 他のすべての保護基が安定な条件で容易に
脱離されて、リン酸ジエステルを与えることが
できる置換基であつて、通常シアノエチル基が
用いられる。 R4 アミノ基の保護基であつて、通常トリフル
オロアセチル基が用いられる。 q nより小さい任意の自然数。 m 0または任意の自然数。 n 0および任意の自然数。 B 塩基を示す。 B′ 保護された塩基を示すが、通常はN6−ベン
ゾイルアデニン、N−イソブチリルグアニン、
N6−ベンゾイルシトシンおよびチミン(すな
わち、保護不要)より選択される。 スペーサーを介した担体であつて、通常は
下記のものである。 (pはスチレンの重合度) 化合物〔〕の合成 一般にオリゴヌクレオチド合成法としては、ト
リエステル法、ホスフアイト法およびそれぞれの
固相法および液相法がある。本発明者らは既に固
相法によるオリゴヌクレオチド製造技術を確立し
ており、化合物〔〕の合成には本発明者らの下
記の方法が好ましい。 Tetrahedron Letters1979,3635(1979) Nucleic Acids Research8,5473(1980) Nucleic Acids Research8,5491(1980) Nucleic Acids Research8,5507(1980) Nucleic Acids Research Symposium Series
7,281(1980) また、上記で合成したオリゴヌクレオチドの
5′−水酸基にリン酸基を介して一級アミノ基を導
入する方法、すなわち化合物〔〕の合成法とし
ては、たとえば本発明者らの特願昭57−138136号
明細書記載の方法がある。 化合物〔〕の合成法をその一実施態様につい
て示せば、下記の通りである。すなわち、第1図
に示したように、化合物〔〕の保護基R3を除
去したものと化合物〔〕の保護基R2を除去し
たものとを縮合させ、これらの操作をくり返すこ
とによつて、化合物〔〕を合成する。オリゴヌ
クレオチド化合物〔〕の合成法は、上記の通り
公知である。 一方、本発明者らの方法(特願昭57−138136号
明細書参照)に従つて、式〔〕の化合物を合成
する。すなわち、化合物〔〕のR2を除去して
5′−水酸基化合物とし、これにリン酸化剤(たと
えば、ホスホジトリアゾリド、ホスホジクロリド
またはホスホジベンゾトリアゾリド等)を作用さ
せてリン酸化し、ついでアミノ基が保護されてい
るアミノアルコール化合物R2−NH−R1−OH
〔この化合物はオメガ−アミノアルコール(NH2
−R1OH)のアミノ基をR2で保護することにより
得ることができる〕を縮合させることにより、化
合物〔〕を得ることができる(詳細は該明細書
参照)。 この化合物〔〕の保護基R3を除去し、化合
物〔〕の保護基R2を除去したものと縮合させ
て、化合物〔〕を合成する。縮合は、化合物
〔〕の合成の際の縮合と本質的には変らない方
法で行なうことができる。 このようにして合成された化合物〔〕の保護
基をすべて除去すれば、化合物〔〕が得られ
る。保護基CO、リン酸トリエステル中のオ
ルト−クロロフエニル基および塩基部分のアシル
基は、0.5Mのテトラメチルグアニジン−ピリジ
ン−2−カルボアルドキシムのジオキサン−水
(9:1,(V/V))溶液で処理後、アルカリ処
理(濃アンモニア水)を行なうことにより除去さ
れる。R4がトリフルオロアセチル基の場合は、
アンモニア処理により充分脱離されるが、オルト
ニトロフエニルスルフエニル基である場合はメル
トカプトエタノール処理が必要である。R4とし
て他の保護基を用いた場合は、オリゴヌクレオチ
ド部分が安定な条件で、さらに別の処理を加える
ことも可能である。なお、オリゴデオキシリボヌ
クレオチドの合成法は既に各種のものが公知であ
つて、保護基の種類およびその導入ないし除去な
らびに縮合その他について上記以外の詳細は核酸
の化学合成に関する成書や総説たとえば「ヌクレ
オシド・ヌクレオチドの合成」「丸善1977年)、
「核酸有機化学」(化学同人1979年)、「核酸」(朝
倉書店1979年)、Tetrahedron、34、3143(1978)、
有合化、34、723(1978)および化学の領域、33、
566(1979)等を参照することができる。 化合物の〔〕の合成 DNP−オリゴデオキシリボヌクレオチド(化
合物〔〕)は、上記化合物〔〕の5′−末端延
長上の一級アミノ基に2,4−ジニトロベンゼン
を結合させることによつて得ることができる。 両者の結合は、2,4−ジニトロベンゼンの1
−位と化合物〔〕のアミノ基との間のC−N結
合の形成を実現することのできる任意の方法によ
つて行なうことができる。 両者の結合は、一般に、前者の誘導体、すなわ
ちDNP−X(Xは1−置換基)とアミノ基との間
の脱H−X縮合によることがふつうである。Xと
しては、ハロゲンが好ましい。Xがハロゲンであ
る誘導体、すなわち1−ハロゲノ−2,4−ジニ
トロベンゼンが好ましいのは、一般に、オリゴヌ
クレオチドの塩基部分のアミノ基とは反応しない
で5′−末端延長上の一級アミノ基とのみ選択的に
反応し、しかも反応操作が簡便だからである。と
りわけ、1−フルオロ−2,4−ジニトロベンゼ
ンは市販され容易に入手でき、穏かな反応条件で
化合物〔〕のアミノ基との反応が進行する。 1−ハロゲノ−2,4−ジニトロベンゼンと化
合物〔〕との反応は、両者の均一溶液中(溶媒
は、たとえば含水アルコール)あるいは不均一溶
液中(溶媒は、たとえば水)、ハロゲン化水素捕
捉剤(たとえば、炭酸水素ナトリウム、トリエチ
ルアミン、水酸化カリウム等)の存在下に、10〜
50℃程度の温度で実施することができる。目的生
成物は、たとえば抽出によつて回収すればよい。
なおDNP化に関しては、適当な総説、たとえば
「実験化学講座、蛋白質の化学、第118頁」
(1976年丸善(株)発行)等を参照することができる。 実験例 1 フローチヤート 第2図のフローチヤートに従つて、本発明化合
物(同図の化合物)を製造した。 第2図で、記号は次の意味を持つ。 B ベンゾイル化アデニン B アデニン DMTr ジメトキシトリチル R0 オルトクロロフエニル Et エチル CE−シアノエチル m 2 n 12 2 化合物〔〕(第2図の)の合成 実験1−1 ジメトキシトリチルアデノシン/樹脂〔〕
(樹脂は担体に過ぎないが、樹脂に担持された目
的化合物は外観的には樹脂そのものと変らないの
で、樹脂に担持された当該化合物を以下において
単に樹脂と呼ぶことにする)300mg(0.033mmol)
をイソプロパノール−塩化メチレン(15:85、
V/V)溶液10mlで3回洗浄後、臭化亜鉛の
1.0Mのイソプロパノール−塩化メチレン溶液8
mlで5分間ずつ4回反応(脱トリチル化)させて
樹脂〔〕を得る。樹脂〔〕をイソプロパノー
ル−塩化メチレン溶液10mlで3回洗浄し、これに
ジヌクレオチド〔〕15mg(0.1mmol)のピリジ
ン溶液を添加後、共沸させて系を無水とし、メシ
チレンスルホニルニトロトリアゾリド(以下
MSNTと記す)150mg(0.5mmol)と無水ピリジ
ン2mlとを添加して90分間反応(縮合)させる。
反応後、ピリジン10mlで3回洗浄し、触媒量(約
10mg)のジメチルアミノピリジン(以下DMAP)
を含む無水酢酸−ピリジン(1:9、(V/V))
溶液10mlを添加し10分間反応させて未反応5′−水
酸基をアセチル化して保護し、これをピリジンで
洗浄して、化合物〔′〕(n=2)を得る。以上
のような操作を6回くり返して、化合物〔〕
(n=12)を得る。 一方、5′−ヒドロキシ−ジヌクレオチド〔〕
800mg(0.71mmol)とオルトクロロフエニルホス
ホジトリアゾリドとを後者のジオキサン溶液
(1.0mmol、6ml)中で2時間反応させ、続いて
トリフルオロアセチル−6−アミノヘキサノール
300mg(1.4mmol)および1−メチル−イミダゾ
ール115mg(1.4mmol)を加えてさらに2時間反
応させる。反応終了後、溶媒を留去し、残渣をク
ロロホルムに溶解した後、水、0.5Mリン酸二水
素ナトリウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液および5%の塩化ナトリウム水溶液でそれぞ
れ洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。クロ
ロホルム層を濃縮後、シリカゲルカラムで精製
(溶出液として0〜4%のメタノール含有クロロ
ホルムを使用)し、溶出液を濃縮後ペンタン中に
滴下し粉末状の化合物〔〕を得る。 上記で合成した化合物〔〕(n=12)115mg、
(3.45μmol)を前述と同様の方法で脱トリチル化
したもの〔〕に、化合物〔〕60mg
(0.04mmol)をトリエチルアミン−ピリジン−水
(1:3:1、V/V)溶液3mlで処理(脱シア
ノエチル化)した化合物〔〕を加え、無水にし
たのち、MSNT50mg(0.2mmol)およびピリジ
ン1mlを加え90分間反応(縮合)させ、反応終了
後ピリジンおよびメタノールで洗浄し、乾燥し
て、完全に保護されたオリゴヌクレオチド誘導体
〔〕を得る。 オリゴヌクレオチド誘導体〔〕15mgを0.5M
テトラメチルグアニジン−ピリジン−2−カルボ
アルドキシムのジオキサン−水(9:1、(V/
V)溶液200μ1を加え、遠沈管中、室温で24時間
反応させる。反応後、濃アンモニア水(2.5ml)
を加えて密閉し、50℃で一夜反応させる。反応終
了後、過し、液を濃縮後、水に溶解させてか
らエーテルで抽出を行なう。水層を濃縮後、セフ
アデツクスG−50(φ1.5×120cm、溶出液は0.05M
の重炭酸トリエチルアンモニウム緩衝液PH7.5)
で脱塩精製しペンタデカアデニル酸誘導体〔〕
を得た。 また同様の方法で実験1−2、1−3および1
−4のようなオリゴヌクレオチド誘導体を得た。
以上で合成した化合物を第1表に示す。 【表】 ただし、この表でAはアデニン、Tはチミン、
Gはグアニン、Cはシトシンを示す。 これら4種の化合物の高速液体クロマトグラフ
イーの結果を第3図に示す。A〜Dは、それぞれ
実験1−1〜1−4の化合物についての図であ
る。 3 2,4−ジニトロフエニル−ペンタデカアデ
ニル酸〔〕の製造 実験2−1 上記実験1−1で合成したペンタデカアデニル
酸誘導体〔〕約1.0ODを0.1M炭酸水素ナトリ
ウム水溶液(PH8.3)10μlに溶解し、1−フルオ
ロ−2,4−ジニトロベンゼンのエタノール溶液
(50mg/ml)5μl(大過剰)を加えて37℃で2時間
反応させた後、水30μlを加えエーテル150μlで4
回試薬の除去を行ない、2,4−ジニトロフエニ
ル−ペンタデカアデニル酸〔〕を得る。反応の
確認は、高速液体クロマトグラフイーにより行な
つた。 またその際、反応性の比較のため上記で合成し
たオリゴヌクレオチド〔〕を脱保護して得た
5′−水酸基をもつ化合物〔〕も同様に1−フル
オロ−2,4−ジニトロベンゼンと反応させる
(対照実験3−1)。 上記実験1−2、1−3および1−4で合成し
た化合物〔〕についても実験2−1と同様な操
作を行なつて各々について化合物〔〕を製造す
る。この実験をそれぞれ2−2、2−3、2−4
とする。また、反応の比較のため5′−水酸基をも
つ化合物〔〕をも製造し、化合物〔〕と1−
フルオロ−2,4−ジニトロ−ベンゼンとを各々
反応させる。このときの実験を各々実験3−2,
3−3および3−4とした。 実験2で製造した化合物および対照実験3を第
2表に示す。 【表】 ただし、この表でAはアデニン、Tはチミン、
Gはグアニン、Cはシトシンを示す。 以上の結果を第4図(高速液体クロマトグラフ
イーの結果)に示す。 第4図は高速液体クロマトグラフイーの溶出パ
ターンを示すものである。図中、1は何れも反応
前の化合物そのもの、2は何れも化合物と1−フ
ルオロ−2,4−ジニトロベンゼンとを反応させ
たもの、のクロマトグラムである。イは実験3−
1で式〔〕である化合物、ロは実験2−1で式
〔〕である化合物、ハは実験3−2で式〔〕
である化合物、ニは実験2−2で式〔〕である
化合物、ホは実験3−2で式〔〕である化合
物、ヘは実験2−3で式〔〕である化合物、ト
は実験3−4で式〔〕である化合物、チは実験
2−3で式〔〕である化合物について上記のよ
うな操作を行なつた際のクロマトグラムを示す。
なおピーク上の数値は保持時間を示す。 これらの結果からみれば、式で示される5′−
水酸基をもつ化合物(第4図のイ−1、ハ−1、
ホ−1、およびト−1)は1−フルオロ−2,4
−ジニトロベンゼンと反応していないことがわか
る(第4図イ−2、ハ−2、ホ−2、およびト−
2)。 それに対してオリゴヌクレオチド誘導体〔〕
は1−フルオロ−2,4−ジニトロベンゼンと反
応させると、高速液体クロマトグラフイーの溶出
パターンに変化が生じて、原料のピーク(第4図
ロ−1、ニ−1、ヘ−1およびチ−1)はなくな
つており、1−フルオロ−2,4−ジニトロベン
ゼンと反応して新しい化合物(第4図ロ−2、ニ
−2、ヘ−2およびチ−2)ができていることが
わかる。 すなわち、一級アミノ基を有する化合物〔〕
は、1−フルオロ−2,4−ジニトロベンゼンと
選択的に反応し、5′−水酸基をもつ化合物〔〕
とは全く反応しないことがわかる。 なお、第4図の保持時間5分程度で各々溶出さ
れるピークは、2,4−ジニトロフエノールと考
えられる。 上記において、高速液体クロマトグラフイーは
日本分光HPLC System Tri−Roterを用い、
次の条件により測定を行なつた。 カラム:μ−Bondapak C18(Waters) 流速:2ml/分 溶出液:アセトニトリルを含む、20mM−
TEAA緩衝液(PH7.2) 濃度公配:アセトニトリルの濃度6〜14%/16
分(16分以後は14%を続ける)
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の化合物を合成する方法の一
例を示すフローチヤートである。第2図は、実験
例で示した本発明化合物の製造法のフローチヤー
トである。第3図A〜Dは、実験例で示した化合
物〔〕の高速液体クロマトグラフイーの結果を
示す図である。第4図は、高速液体クロマトグラ
フイーの溶出パターンを示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下式〔〕で示される2,4−ジニトロフエ
    ニル−オリゴデオキシリボヌクレオチドであるこ
    とを特徴とする、2,4−ジニトロフエニルヌク
    レチオド誘導体。 〔ただし、mおよびnはそれぞれ0または任意
    の自然数であり、R1は2価の直鎖または分岐鎖
    の炭化水素残基であり、Bはヌクレオチドを構成
    する塩基である(Bが複数個存在するときは、そ
    れらは同一でも異なつてもよい)。〕 2 塩基Bがアデニン、チミン、シトシンおよび
    グアニンからなる群より選ばれたものである、特
    許請求の範囲第1項記載の2,4−ジニトロフエ
    ニルヌクレオチド誘導体。 3 R1が炭素2〜20の直鎖または分岐鎖のアル
    キレン基である、特許請求の範囲第1項または第
    2項記載の2,4−ジニトロフエニルヌクレオチ
    ド誘導体。 4 mが0または6までの自然数、nが0または
    40までの自然数である、特許請求の範囲第1〜3
    項のいずれか一項に記載の2,4−ジニトロフエ
    ニルヌクレオチド誘導体。
JP7587883A 1983-02-14 1983-04-28 2,4―ジニトロフェニルヌクレオチド誘導体 Granted JPS59204200A (ja)

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