JPH04355940A - Tabインナーリードの接合方法 - Google Patents

Tabインナーリードの接合方法

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JPH04355940A
JPH04355940A JP3279370A JP27937091A JPH04355940A JP H04355940 A JPH04355940 A JP H04355940A JP 3279370 A JP3279370 A JP 3279370A JP 27937091 A JP27937091 A JP 27937091A JP H04355940 A JPH04355940 A JP H04355940A
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bonding
electrode
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semiconductor element
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泰弘 大塚
Hideki Kaneko
秀樹 金子
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  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子の実装に用
いられるTAB(Tape  Automated  
Bonding)用テープキャリアのインナーリードと
半導体素子の電極とを接合する方法とそれに用いるボン
ディングツールに関する。
【0002】
【従来の技術】インナーリードと半導体素子の電極との
接合においては、一般に、図9に示すように半導体素子
15の電極部12またはテープキャリアのインナーリー
ド13の先端部のいずれか一方にバンプ20となる突起
を形成した後、バンプ20を介して電極12にインナー
リード13を接合していた。ここで、接合に用いられる
ボンディングツール21は、図10(a)、(b)に示
すように先端部端面が平面状であり、先端部の大きさは
インナーリード13の幅よりも大きく、しかも電極12
に対しても同等以上の大きさのものが一般に用いられて
いた。ここで、図10(a)は先端部が平坦な従来のボ
ンディングツール21aを示し、図10(b)は先端部
端面が平面状で十字状の微小凸部を有す従来のボンディ
ングツール21bを示す。
【0003】従来のTABインナーリードの接合方法に
おいて、バンプが必要であった主な理由は、次の2点で
ある。まず第一に図8(a)に示すように半導体素子の
電極12が、電極表面に対し凸となるパッシベーション
膜14により周囲が覆われているため、インナーリード
13を電極12に直接接触させることができなかった。 電極面12の開口部の大きさは、インナーリード13の
幅よりも一般的には大きく形成されるが、インナーリー
ド13は図8(a)に示すように長手方向にはパッシベ
ーション膜14に接触するため、電極面12と同等以上
の大きさの先端部を有する従来のボンディングツール2
1fでは、インナーリード13を電極面12に直接接触
させることができなかった。このため、図9に示すよう
に電極面12あるいはインナーリード13の先端に突起
となるバンプ20を形成する必要があった。
【0004】第二に、図8(b)に示すようにインナー
リード13を電極面12に接触させることができても、
インナーリード13を直接電極12に接続する方法では
、接合時に電極面12にクラック等の損傷が生じやすか
った。インナーリード13は一般的にCu箔を基材とし
、これにAuやSnをフラッシュメッキして構成される
。Cuは、一般に用いられているバンプ材料であるAu
に比べ硬く変形しにくいため、ボンディング荷重の印加
により、インナーリード13のエッヂ部と電極面との接
触領域近傍に、図8(c)に示すような過大な応力集中
が生じる。このような状態で超音波振動18を印加する
と、過大な応力集中が生じるインナーリード13のエッ
ヂ部近傍にクラックが発生しやすかった。一方、図9に
示すようにAuバンプのように軟らかいバンプ20を介
して接合を行う場合には、電極12にクラックが発生す
るような大きな圧力が作用する前にバンプ20に変形が
生じ、応力集中の発生を回避することができるため、電
極12にクラックが発生することなく十分な強度で接合
を行うことができる。
【0005】半導体素子の電極部にバンプ形成する方法
には、例えば、「アイビーエムジャーナル(IBM  
Journal)」第8巻(1964年)102頁に記
載のように電極部に直接バンプとなる突起をメッキ法に
より形成する方法や、「エレクトロニック・パッケージ
ング・アンド・プロダクション(Electronic
Packaging  &  Production)
」、1984年12月号、33〜39頁に記載のように
エッチング技術を用いたペデスタル法、すなわちバンプ
を形成する部分をマスキングしておき、他のインナーリ
ード部分をハーフエッチングすることにより、30〜4
0μmの高さの突起を形成する方法、あるいは「昭和6
0年度電子通信学会半導体・材料部門全国大会論文集、
講演番号2」(1985年11月)に記載のようにガラ
ス基板にバンプを形成した後、電極部にバンプを移し換
える方式の転写バンプ法などがある。
【0006】また図11に示すように、バンプ形成を行
わずにワイヤボンディング法と同様にして超音波併用の
熱圧着方式により、インナーリード13を直接半導体素
子の電極12に接続する方法も提案されている(特開平
2−119153号公報)。以後、バンプ形成を行わず
にインナーリードを直接半導体素子の電極に接合する方
法を、ダイレクトボンディング法と呼ぶ。特開平2−1
19153号公報に記載の従来のダイレクトボンディン
グ法では、インナーリードの幅よりも先端部が大きなボ
ンディングツールを用い、超音波振動をインナーリード
の長手方向に作用させて接合が行われていた。また、図
11に示すように半導体素子の電極12の開口部はイン
ナーリード13の幅よりも大きなものが用いられていた
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように一般に、
従来のTABインナーリードの接合方法では、半導体素
子あるいはインナーリードの何れか一方にバンプを形成
する必要があった。一般にバンプを形成するためにはリ
ソグラフィ等の複雑な工程が必要であり、高価な設備が
必要とされる。また、バンプ形成を100%の歩留りで
達成することは困難であり、バンプ形成工程において高
価な半導体素子、あるいは高価なTABテープを損傷す
る問題があった。これらの原因により、従来のバンプ形
成工程を必要とするTABインナーリードの接合方法で
は、実装コストが高くなる課題があった。
【0008】また、従来のダイレクトボンディング法で
は、インナーリード幅よりも大きなボンディングツール
を用いて接合を行うため、電極面にクラックが発生しや
すかった。この原因については、以下のように推察され
る。
【0009】図8(c)に示すように、接合に必要な接
合面の最小圧力をPminとおき、電極面12にクラッ
クが発生する接合面の圧力をPmaxとおくと、電極面
12にクラック等の損傷を与えないためには、接合部1
7の最大圧力がPmax以下となるようにボンディング
ツール21gに荷重を作用させることが必要となる。接
合は、圧力がPmin以上に達した領域で行われ、圧力
がPmin以下の領域では、見かけ上インナーリード1
3と電極12が接触していても接合は行われない。電極
面のクラック発生を防止し、十分な強度で接合を行うた
めには、接合面の最大圧力がPmax以下で、しかもP
min以上の圧力が作用する領域を極力大きくすること
が条件となる。このためには接合部17の圧力分布を極
力均一に形成することが重要となる。ところが、従来の
ダイレクトボンディング方法では、インナーリード13
のエッヂ部近傍に応力集中が生じるため、クラックが発
生しやすくなるという問題があった。クラックの発生を
防止するためにボンディング荷重を減少するか、超音波
振動の出力を減少する必要があり、クラックの発生を防
止して、しかも十分な強度で接合することは困難であっ
た。
【0010】また従来のダイレクトボンディング法では
、超音波振動をインナーリードの長手方向に作用させる
ため、対抗する2辺に電極が形成された半導体素子に対
しては接合を行うことができるが、半導体素子の4辺全
てに電極が形成された半導体素子に対しては接合が困難
であるという問題があった。
【0011】本発明の目的はこのような従来の課題を解
決し、バンプ形成工程を不要とした低コストなTABイ
ンナーリードの接合方法を提供すること、半導体素子の
4辺全てに電極が形成された半導体素子に対してバンプ
形成を行わずに接続できるTABインナーリードの接合
方法を提供すること、および半導体素子の電極面にクラ
ック等の損傷を与えることなく、十分な強度で接合でき
る信頼性の高いTABインナーリードの接合方法を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、半導体素
子の電極とTABテープのインナーリードをシングルボ
ンディング方式により接続する方法において、前記半導
体素子の電極よりも先端部が小さなボンディングツール
を前記インナーリードに押圧して該インナーリードに窪
みを形成した後、前記ボンディングツールに超音波を印
加することを特徴とする。
【0013】第2の発明は、第1の発明のTABインナ
ーリードの接合方法において、前記超音波印加時に前記
ボンディングツールに作用させる押圧荷重は、前記ボン
ディングツールを前記インナーリードに押し込む際に作
用させる押圧荷重よりも小さいことを特徴とする。
【0014】第3の発明は、第1または第2の発明のT
ABインナーリードの接合方法において、前記ボンディ
ングツールは、先端部に丸みを有し、かつ先端部の大き
さが前記半導体素子の電極開口部よりも小さいことを特
徴とする。
【0015】第4の発明は、第1、第2、第3の発明の
TABインナーリードの接合方法において、前記インナ
ーリードの突き出し量は、前記インナーリード先端が少
なくとも前記半導体素子の電極を囲むパッシベーション
膜に接触する長さであることを特徴とする。
【0016】第5の発明は、第1、第2、第3、第4の
発明のTABインナーリードの接合方法において、前記
半導体素子の電極開口部の前記インナーリードの幅方向
の大きさは、前記インナーリードの幅よりも小さく形成
したことを特徴とする。
【0017】第6の発明は、半導体素子の電極とTAB
テープのインナーリードをシングルボンディング方式に
より接続するボンディングツールにおいて、先端部に丸
みを有することを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明の作用について図面を参照して説明する
。本発明のTABインナーリードの接合方法では、図1
に示すように半導体素子15の電極12の開口部の大き
さよりも先端部が小さなボンディングツール11aを用
いて接合を行う。
【0019】まず図1(a)に示すように、インナーリ
ード13と半導体素子15の電極12との目合わせを行
った後、ボンディングツール11aをインナーリード1
3に押し込み、インナーリード13にボンディングツー
ル11aの先端形状が転写された窪み16を形成し、ボ
ンディングツール先端11aをインナーリード13に密
着させる。この時、インナーリード13の底面には微小
な凸部19が形成され、インナーリード13を電極面1
2に直接接触させることができる。なお、図1(a)に
示すようにインナーリード13は電極周囲のパッシベー
ション膜14に接触するが、電極12よりも小さな先端
部を有するボンディングツール11aを用いるため、パ
ッシベーション膜14に損傷を与えるような過大な圧力
を生じることなく、インナーリード13を電極面12に
接触させることができる。
【0020】次に、図1(a)の接触状態を保ったまま
、図1(b)に示すように、ボンディングツール11a
に超音波振動18を印加することにより、インナーリー
ド13と電極12を接合することができる。なお、図面
には記載していないが、半導体素子15は加熱装置によ
り合金層形成に必要な温度まで加熱されている。第1の
発明では、上記のようにインナーリード13の底面に微
小な丸みを有する凸部19を形成するため、従来のダイ
レクトボンディング法に比べ、電極にクラックが発生す
るような過大な応力集中を回避することができ、クラッ
クを防止し、しかも十分な強度で接合することが可能と
なる。
【0021】次に、第2の発明の作用について説明する
。一般に接合強度は、ボンディング荷重の増加に伴い増
加するが、ボンディング荷重の増加に伴い電極にクラッ
クが発生しやすくなるため、ボンディング荷重には上限
が存在する。ボンディング荷重の増加に伴う接合強度の
増加は、以下のような理由によるものと推察される。 インナーリード底面の凸部表面には微細な凹凸が存在す
るため、ボンディング荷重が小さい場合には、真実接触
面積は見かけの接触面積に比べ揺かに小さくなり、接合
強度は不十分なる。一方、ボンディング荷重が十分に大
きい場合には、インナーリード底面の凸部上に存在する
微細な凹凸が塑性変形し、凸部表面が電極面の表面にな
らい、真実接触面積が増加し広範にわたり合金層が形成
されるため、接合強度が増加するものと考えられる。
【0022】そこで第2の発明では、図2に示すように
超音波振動印加時に作用させるボンディング荷重F2 
をボンディングツールのインナーリードへの押し込み時
に作用させる荷重F1 に比べ減少させて接合を行う。 十分に大きなボンディング荷重F1 を作用させること
により、インナーリード底面の凸部と電極面との真実接
触面積を十分に大きく形成した後に、ボンディング荷重
F2 を減少し超音波振動を印加するため、クラック発
生を防止し、しかも十分な強度で接合を行うことが可能
となる。一般に、超音波振動印加時のボンディング荷重
F2 を減少すると、ボンディングツールとインナーリ
ードとの間にすべりが発生しやすくなり、接合強度が低
下するが、本発明においては、ボンディング荷重F1 
の印加時にボンディングツール先端をインナーリードに
形成した窪みに密着させることができるため、超音波振
動印加時の荷重を減少させても、十分な強度で接合でき
ることを実験で確認した。
【0023】次に、第3の発明の作用について説明する
。図3(e)に示すような先端部が平坦なボンディング
ツール11eを用いた場合に比べ、図3(a)〜(d)
に示すような先端部に丸みを有するボンディングツール
11aを用いた方が、大きな強度で接合でき接合の信頼
性を向上できることを実験で確認した。この原因につい
ては明かではないが、図4(a)に示すように先端部に
丸みを有するボンディングツールを用いた方が、図4(
b)に示すような先端が平坦なボンディングツール11
eを用いた場合に比べ、接合面の圧力分布の均一性が優
れるためと考えられる。なお、図3(e)に示す先端が
平坦なボンディングツールを用いた場合においても、実
用的には十分な強度で接合が可能であることを実験で確
認した。
【0024】なお、上記の第1〜第3の発明においては
、インナーリード先端が前記半導体素子の電極を囲むパ
ッシベーション膜に接触するように配置することにより
、接合強度の増加を図れることを実験で確認した。図5
(a)、(b)はそれぞれインナーリード13の先端が
電極を囲うパッシベーション膜14に接触しない場合、
およびパッシベーション膜14に接触する場合の接合面
の状態を示す断面図である。図5(a)に示すように、
インナーリードの先端がパッシベーション膜14に接触
しない場合には、インナーリード先端エッヂ部22が、
電極面に接触する。この状態で、インナーリード13の
長手方向に超音波振動18を作用させると、インナーリ
ード13先端部近傍に集中応力が発生し、電極面12に
クラックが発生しやすくなる。クラックの発生を防止す
るためには、ボンディング荷重Fおよび超音波振動18
の出力を減少する必要があり、この場合には接合強度が
低下する。一方、インナーリード13先端部がパッシベ
ーション膜14に接触している場合には、図5(b)に
示すようにインナーリード先端エッヂ部22は電極面に
接触せず、インナーリード裏面に形成された微小な丸み
を有す凸部19のみが電極と接触する。この場合、接合
面に過大な応力集中が発生するのを防止することができ
るため、十分な強度で接合を行うことができる。
【0025】次に第5の発明の作用について説明する。 超音波振動方向に対して長手方向が直角方向であるイン
ナーリードを接合する場合、半導体素子の電極の開口部
をインナーリード幅よりも小さく形成することにより、
接合強度を増加できることを実験で確認した。図6(a
)、(b)はそれぞれ、インナーリード13の幅よりも
大きな開口部を有する電極12およびインナーリード1
3の幅よりも小さな開口部を有する電極12に接合を行
った状態を示す断面図である。図6(a)に示すように
、電極12の開口部がインナーリード13の幅よりも大
きい場合には、インナーリード側面エッヂ部23が電極
面12と接触する。このような状態で、インナーリード
13の長手方向に直角な方向に超音波振動18を作用さ
せると、インナーリード側面エッヂ部23近傍に集中応
力が発生し電極面12にクラックが発生しやすくなる。 クラックの発生を防止するためには、ボンディング荷重
Fおよび超音波振動18の出力を減少する必要が生じる
が、接合強度は低下する。一方、インナーリード13の
幅よりも電極面12を小さく形成した場合には、インナ
ーリード側面エッヂ部23は電極12に接触せず、イン
ナーリード裏面に形成された微小な丸みを有す凸部19
のみが電極12に接触する。このため、過大な応力集中
の発生を防止でき、クラックの発生を防止して、しかも
十分な強度で接合を行うことが可能となる。
【0026】また、電極12の大きさが同一の場合、電
極12の開口部の大きさが小さい程電極の露出面積が小
さくなるため接合部の耐環境性を向上でき、信頼性の高
い接合を実現できる。
【0027】次に、第6の発明の作用について説明する
。バンプを介した一般的なTABインナーリードの接続
においても、先端に丸みを有するボンディングツールを
用いることにより、接合面の圧力分布の均一性が向上し
、電極面にクラックが発生しにくくなり、十分な強度で
安定した接合を実現することが可能となる。
【0028】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を用いて詳
細に説明する。図1(a)、(b)に、本発明のインナ
ーリードの接合方法を工程順に示す概略図を、図2にボ
ンディングツールに印加する荷重、および超音波出力の
関係を示すチャート図を示す。図3(a)〜(e)は、
本発明の実施例で用いたTABインナーリード接合用の
ボンディングツールの概略を示す。
【0029】まず第1の実施例について説明する。接合
に用いたTABテープは、インナーリード幅が100μ
m、インナーリード厚さが35μmのCuリードに0.
6μmのAuメッキが施されたものであり、半導体素子
は対向する2辺に電極が形成されたものを用いた。ボン
ディングツール11aは、図3(a)に示すように先端
部が円錐状でかつ先端部に丸みを有するものを用いた。 図1(a)に示すように、半導体素子15の電極12と
インナーリード13との目合わせを行った後、ボンディ
ングツール11aに荷重をF1 =60gf印加し、ボ
ンディングツール11aをインナーリード13に押圧し
た。次いで図1(b)に示すように、ボンディングツー
ル11aに印加する荷重をF2 =60gfに保持した
状態で、ボンディングツール11aに超音波振動18を
印加し、インナーリード13と電極12との接合を行っ
た。ここで、超音波振動18の方向は、インナーリード
13の長手方向に平行な方向であり、インナーリード1
3の先端がパッシベーション膜14に接触する状態で接
合を行った。なお接合時には、図面には記載していない
が半導体素子15を加熱装置により280℃に加熱保持
した。
【0030】以上の操作を全てのインナーリード13に
対して繰り返し行った後、接合強度の測定および電極面
12に発生したクラックの有無を観察した。その結果、
プル強度は25gf以上と十分な接合強度であり、しか
も電極面12にはクラックの発生がないことを確認した
【0031】第2の実施例では、図2に示すように超音
波振動印加時のボンディング荷重F2 をボンディング
荷重F1 に比べ減少させる方法で接合を行った。ボン
ディングツールは第1の実施例と同様に、図3(a)に
示す先端部が円錐状で先端に丸みを有するものを用い、
TABテープおよび半導体素子も第1の実施例と同様の
ものを用いた。まず、図1(a)に示すように、ボンデ
ィングツール11aに荷重F1 =100gfを印加し
、ボンディングツール11aをインナーリード13に押
圧した。次いで、ボンディングツール11aに印加する
荷重をF2 =40gfに減少すると同時に、図1(b
)に示すようにボンディングツール11aに超音波振動
18を印加し、インナーリード13と電極12との接合
を行った。なお第1の実施例と同様に、超音波振動18
の方向は、インナーリード13の長手方向と平行な方向
であり、インナーリード13の先端をパッシベーション
膜14に接触させた状態で接合を行った。接合は、半導
体素子15を280℃に加熱保持した状態で行った。
【0032】以上の操作を全てのインナーリード13に
対して繰り返し行った後、接合強度の測定および電極面
12に発生したクラックの有無を観察した。その結果、
プル強度は45gfと第1の実施例に比べ増加すること
ができ、しかも電極面12にはクラックが発生していな
いことを確認した。
【0033】第3の実施例では、図3(e)に示すよう
に先端が平坦なボンディングツール11eを用いて、第
2の実施例と同様のボンディング荷重のシーケンスを用
い、インナーリード13と電極12との接合を行った。 接合に用いたTABテープおよび半導体素子は第1の実
施例と同様のものを用いた。先端が平坦なボンディング
ツールでは、第2の実施例と同様の接合条件では電極面
12の一部に微小なクラックが発生したため、ボンディ
ングツール11eに印加する荷重F1 、F2 および
超音波出力を第2の実施例に比べ減少させて接合を行っ
た。 ボンディングツール11eに荷重をF1 =70gf印
加し、ボンディングツール11eをインナーリード13
に押圧した後、ボンディングツール11eに印加する荷
重をF2 =30gfに減少し、同時にボンディングツ
ール11eに超音波振動を印加し、接合を行った。超音
波振動18の方向は、第1および第2の実施例と同様に
インナーリード13の長手方向に平行な方向であり、イ
ンナーリード13の先端をパッシベーション膜14に接
触させた状態で接合を行った。接合は、半導体素子15
を280℃に加熱保持した状態で行った。
【0034】以上の操作を全てのインナーリード13に
対して繰り返し行った後、接合強度の測定および電極面
12に発生したクラックの有無を観察した。その結果、
第2の実施例に比べると接合強度は低下したが平均プル
強度は20gfと実用上十分な強度で接合を行うことが
でき、しかも電極面12にはクラックの発生がないこと
を確認した。
【0035】第4の実施例では、図5(a)に示すよう
にインナーリード13の先端が電極を囲うパッシベーシ
ョン膜14に接触しない状態で接合を行い、第2の実施
例と接合強度の比較を行った。その他の条件は第2の実
施例と同一として接合を行った。その結果、プル強度は
30gfと、インナーリードの先端が電極を囲むパッシ
ベーション膜14に接触する第2の実施例に比べ若干減
少した。
【0036】第5の実施例では、半導体素子の4辺全て
に電極がある半導体素子とインナーリードとの接合を行
った。図5(b)は超音波振動18の方向がインナーリ
ード13の長手方向に平行な場合の接合部近傍の断面図
を、図6(a)、(b)は超音波振動18の方向がイン
ナーリード13の長手方向に直角な場合の接合部近傍の
断面図を示す。ここで図6(a)は、電極のインナーリ
ードの幅方向の開口部が120μmとインナーリード1
3の幅よりも開口部が大きい場合を示し、図6(b)は
開口部が80μmとインナーリード13の幅よりも開口
部が小さい場合を示す。第2の実施例と同一条件で接合
を行った結果、電極12の開口部が80μmの場合のプ
ル強度は、超音波振動18に対してインナーリード13
の長手方向が平行な接合部では45gf以上であり、超
音波振動18対してインナーリード13の長手方向が直
角な接合部では40gf以上であった。一方、電極12
の開口部の大きさが120μmとインナーリード13の
幅よりも大きな場合のプル強度は、超音波振動に対して
インナーリード13の長手方向が平行な接合部では45
gf以上であり開口部が80μmの場合と同一プル強度
であったが、超音波振動18に対してインナーリード1
3の長手方向が直角な接合部では20gf以上と、電極
の開口部の大きさが80μmの場合に比べ著しく強度が
低下した。
【0037】第6の実施例では、図7に示すようなイン
ナーリード13の先端をハーフエッチングし、インナー
リード13の先端にバンプ20を形成したバンプ付きT
ABテープキャリアを用い接合を行った。接合は、図3
(a)に示す先端に丸みを有する、円錐状のボンディン
グツール11aを用いて行った。第2の実施例と同一条
件でインナーリード13と電極12との接続を行った結
果、平均プル強度35gfと十分な強度で接続できるこ
とを確認した。また、電極面12にはクラックが発生し
ていないことを確認した。なお第2の実施例に比べ、プ
ル強度が若干低下したのは、インナーリード先端をハー
フエッチングしたため、インナーリード13の破断強度
が低下したためである。なお、第4の実施例では、イン
ナーリードの幅よりも小さな先端を有するボンディング
ツールを用いて接合を行ったが、インナーリードの幅よ
りも先端部が大きく、かつ先端部に丸みを有するボンデ
ィングツールを用いても同様の効果が得られることを確
認した。
【0038】また、第6の実施例では、インナーリード
先端をハーフエッチングして形成したバンプを用いたが
、半導体素子の電極あるいはインナーリード先端にAu
バンプを形成した場合にも、同様の効果を得られること
を確認した。
【0039】なお、第1、第2、第4および第5の実施
例では図3(a)に示すような先端部に丸みを有する円
錐状のボンディングツールを用いたが、図3(b)に示
すような先端部に丸みを有する角錘状のボンディングツ
ール11bでも、図3(c)に示すような先端部に丸み
を有する棒状のボンディングツール11cでも、さらに
は図3(d)に示すように先端部に丸みを有し、かつ十
字状の微小凸部を有する十字突起付きボンディングツー
ル11dを用いた場合にも、先端部に丸みを有し、しか
もボンディング荷重F1 によりインナーリードの底面
に凸部を形成し、凸部と電極面を接触できるような大き
さの先端部を有するボンディングツールであれば、同様
の効果が得られることを確認した。
【0040】また、第6の実施例では図3(a)に示す
ような先端部に丸みを有する円錐状のボンディングツー
ルを用いたが、図3(b)に示すような先端部に丸みを
有する角錘状のボンディングツール11bでも、図3(
c)に示すような先端部に丸みを有する棒状のボンディ
ングツール11cでも、さらには図3(d)に示すよう
な先端部に丸みを有し、かつ十字状の微小凸部を有する
十字突起付きボンディングツール11dを用いた場合に
も、先端部に丸みを有するボンディングツールであれば
、同様の効果が得られることを確認した。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のTABイ
ンナーリードの接合方法では、バンプ形成工程が不要で
あり、従来法に比べ実装コストを著しく低減できる。ま
た、本発明の接合方法では、半導体素子の4辺全てに電
極が形成された半導体素子に対してもバンプ形成を行わ
ずにインナーリードを接続できる。また、半導体素子の
電極面にクラック等の損傷を生じることなく、しかも十
分な強度で半導体素子の電極とインナーリードとを接合
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインナーリードの接合方法を工程順に
示す概略図である。
【図2】ボンディングツールに印加する荷重、および超
音波出力の関係を示すチャート図である。
【図3】ボンディングツールの側面図である。
【図4】インナーリード幅よりも先端部が小さく、かつ
先端に丸みを有するボンディングツール、およびインナ
ーリード幅よりも先端部が小さく、かつ先端が平坦なボ
ンディングツールによる接合状態を説明する概略図であ
る。
【図5】インナーリードの先端がパッシベーション膜に
接しない場合の接合部の状態、およびインナーリードの
先端がパッシベーション膜に接する場合の接合部の状態
を示す断面図である。
【図6】半導体素子の電極の開口部の大きさがインナー
リード幅よりも大きい場合の接合面の状態、半導体素子
の電極の開口部の大きさがインナーリードの幅よりも小
さい場合の接合面の接触状態を示す断面図である。
【図7】本発明の実施例で用いた、インナーリードの先
端をハーフエッチングしてバンプを形成した、バンプ付
きTABテープの側面図である。
【図8】従来のTABインナーリードの接合方法におい
て、バンプ形成が必要であった理由を示す概略図である
【図9】従来のバンプを介したTABインナーリードの
接合方法を示す側面図である。
【図10】従来のボンディングツールの側面図である。
【図11】バンプ形成せずにインナーリードを直接半導
体素子の電極に接続する従来のダイレクトボンディング
法を示す概略図である。
【符号の説明】
11  a、b、c、d、eボンディングツール12 
 電極 13  インナーリード 14  パッシベーション膜 15  半導体素子 16  窪み 17  接合部 18  超音波振動 19  凸部 20  バンプ 21  a、b従来のボンディングツール22  イン
ナーリード先端エッヂ部 23  インナーリード側面エッヂ部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  半導体素子の電極とTABテープのイ
    ンナーリードをシングルボンディング方式により接続す
    る方法において、前記半導体素子の電極よりも先端部が
    小さなボンディングツールを前記インナーリードに押圧
    して前記インナーリードに窪みを形成した後、前記ボン
    ディングツールに超音波を印加することを特徴とするT
    ABインナーリードの接合方法。
  2. 【請求項2】  前記超音波印加時に前記ボンディング
    ツールに作用させる押圧荷重は、前記ボンディングツー
    ルを前記インナーリードに押し込む際に作用させる押圧
    荷重よりも小さいことを特徴とする、請求項1記載のT
    ABインナーリードの接合方法。
  3. 【請求項3】  前記ボンディングツールは、先端部に
    丸みを有し、かつ先端部の大きさが前記半導体素子の電
    極開口部よりも小さいことを特徴とする、請求項1また
    は2記載のTABインナーリードの接合方法。
  4. 【請求項4】  前記インナーリードの突き出し量は、
    前記インナーリード先端が少なくとも前記半導体素子の
    電極を囲むパッシベーション膜に接触する長さであるこ
    とを特徴とする請求項1、2または3記載のTABイン
    ナーリードの接合方法。
  5. 【請求項5】  前記半導体素子の電極開口部の前記イ
    ンナーリードの幅方向の大きさは、前記インナーリード
    の幅よりも小さく形成したことを特徴とする請求項1、
    2、3、または4記載のTABインナーリードの接合方
    法。
  6. 【請求項6】  半導体素子の電極とTABテープのイ
    ンナーリードをシングルボンディング方式により接続す
    るボンディングツールにおいて、先端部に丸みを有する
    ことを特徴とするTABインナーリードの接合用ボンデ
    ィングツール。
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