JPH04356421A - プロスタグランジン類含有脂肪小体組成物 - Google Patents
プロスタグランジン類含有脂肪小体組成物Info
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- JPH04356421A JPH04356421A JP3250166A JP25016691A JPH04356421A JP H04356421 A JPH04356421 A JP H04356421A JP 3250166 A JP3250166 A JP 3250166A JP 25016691 A JP25016691 A JP 25016691A JP H04356421 A JPH04356421 A JP H04356421A
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- Japan
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- lipid
- fat
- fatty acid
- fat bodies
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/10—Dispersions; Emulsions
- A61K9/127—Synthetic bilayered vehicles, e.g. liposomes or liposomes with cholesterol as the only non-phosphatidyl surfactant
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- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロスタグランジン類
(以下、PG類ともいう)の放出速度の抑制等を目的と
したPG類を含有してなる脂肪小体組成物に関する。
(以下、PG類ともいう)の放出速度の抑制等を目的と
したPG類を含有してなる脂肪小体組成物に関する。
【0002】
【従来技術】PG類は、血管拡張、末梢循環改善、降圧
、抗脂肪分解、ナトリウム利尿など種々多彩な生理作用
を有することから、医薬品への適用がなされている。 この有用なPG類を医薬品として適用する際には、生体
内で容易に不活性物質へ代謝されることと、病巣選択性
が問題となる。そのため、一般にPG類製剤は瀕回投与
が必要となり、患者の苦痛を増すばかりでなく、頻回投
与に基づく目的以外の組織に対する作用が副作用となる
恐れがあり、これらの問題点の解決の手段としてPG類
を脂肪小体に含有させた製剤が提案されている。
、抗脂肪分解、ナトリウム利尿など種々多彩な生理作用
を有することから、医薬品への適用がなされている。 この有用なPG類を医薬品として適用する際には、生体
内で容易に不活性物質へ代謝されることと、病巣選択性
が問題となる。そのため、一般にPG類製剤は瀕回投与
が必要となり、患者の苦痛を増すばかりでなく、頻回投
与に基づく目的以外の組織に対する作用が副作用となる
恐れがあり、これらの問題点の解決の手段としてPG類
を脂肪小体に含有させた製剤が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、PG類含有脂
肪小体製剤においても、組成物としての安定性が悪く、
一旦、脂肪小体に含有させたPG類が遊離し、PG類の
活性の持続性に劣るなどの改善すべき問題点があり、様
々な検討が行われているが、未だ満足すべきPG類含有
脂肪小体組成物は提案されていないのが実情である。従
って、本発明者らは脂肪小体からのPG類の遊離が抑制
された脂肪小体組成物、即ち持続性を有する脂肪小体組
成物を提供することを目的とする。
肪小体製剤においても、組成物としての安定性が悪く、
一旦、脂肪小体に含有させたPG類が遊離し、PG類の
活性の持続性に劣るなどの改善すべき問題点があり、様
々な検討が行われているが、未だ満足すべきPG類含有
脂肪小体組成物は提案されていないのが実情である。従
って、本発明者らは脂肪小体からのPG類の遊離が抑制
された脂肪小体組成物、即ち持続性を有する脂肪小体組
成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】さて、脂肪小体二分子膜
は温度によってその流動性が大きく変化することが知ら
れている(ゲル−液晶相転位)。膜の流動性を変化させ
ることのできる因子には、温度の他脂質組成などが知ら
れているが、中でも、脂肪小体の形成に用いるジアシル
グリセロリン脂質やジアシルグリセロ糖脂質の脂肪酸残
基の鎖長や不飽和度を変えることにより、脂肪小体の膜
の流動性およびそれと密接に関連する膜のバリヤー能を
調節できることは興味深い。一般に、疏水性脂肪酸残基
の鎖長の短いものや、不飽和度の高い脂質で形成された
脂肪小体は膜流動性が高く、他方飽和で鎖長の長いもの
では膜流動性が低く、比較的相転移温度も高いことが知
られている(野島庄七、砂本順三、井上圭三編集「リポ
ソーム」(南江堂、1988年発行)。
は温度によってその流動性が大きく変化することが知ら
れている(ゲル−液晶相転位)。膜の流動性を変化させ
ることのできる因子には、温度の他脂質組成などが知ら
れているが、中でも、脂肪小体の形成に用いるジアシル
グリセロリン脂質やジアシルグリセロ糖脂質の脂肪酸残
基の鎖長や不飽和度を変えることにより、脂肪小体の膜
の流動性およびそれと密接に関連する膜のバリヤー能を
調節できることは興味深い。一般に、疏水性脂肪酸残基
の鎖長の短いものや、不飽和度の高い脂質で形成された
脂肪小体は膜流動性が高く、他方飽和で鎖長の長いもの
では膜流動性が低く、比較的相転移温度も高いことが知
られている(野島庄七、砂本順三、井上圭三編集「リポ
ソーム」(南江堂、1988年発行)。
【0005】かかる技術水準の下に、本発明者らは種々
研究を重ねてきた結果、脂肪小体を形成するための脂質
をジアシルグリセロリン脂質、ジアシルグリセロ糖脂質
、アルキルグリセロリン脂質、アルキルグリセロ糖脂質
、リゾリン脂質の群から選び、該脂質がジアシルグリセ
ロリン脂質又はジアシルグリセロ糖脂質の際にはそのア
シル基が飽和脂肪酸由来であり、アルキルグリセロリン
脂質又はアルキルグリセロ糖脂質の際には、ジアルキル
型の場合、その両方のアルキル基が飽和炭化水素由来で
あり、アルキルアシル型の場合、アルキル基が飽和炭化
水素由来であり且つアシル基が飽和脂肪酸由来であり、
リゾリン脂質の際にはアシル型の場合、そのアシル基は
飽和脂肪酸由来であり、アルキル型の場合、そのアルキ
ル基は飽和炭化水素由来であるものを用いることにより
、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
研究を重ねてきた結果、脂肪小体を形成するための脂質
をジアシルグリセロリン脂質、ジアシルグリセロ糖脂質
、アルキルグリセロリン脂質、アルキルグリセロ糖脂質
、リゾリン脂質の群から選び、該脂質がジアシルグリセ
ロリン脂質又はジアシルグリセロ糖脂質の際にはそのア
シル基が飽和脂肪酸由来であり、アルキルグリセロリン
脂質又はアルキルグリセロ糖脂質の際には、ジアルキル
型の場合、その両方のアルキル基が飽和炭化水素由来で
あり、アルキルアシル型の場合、アルキル基が飽和炭化
水素由来であり且つアシル基が飽和脂肪酸由来であり、
リゾリン脂質の際にはアシル型の場合、そのアシル基は
飽和脂肪酸由来であり、アルキル型の場合、そのアルキ
ル基は飽和炭化水素由来であるものを用いることにより
、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0006】即ち本発明は、脂肪小体を形成するための
脂質として、ジアシルグリセロリン脂質、ジアシルグリ
セロ糖脂質、アルキルグリセロリン脂質、アルキルグリ
セロ糖脂質、リゾリン脂質の群から選ばれた少なくとも
一種の脂質を含有し、該脂質がジアシルグリセロリン脂
質又はジアシルグリセロ糖脂質の際には、そのアシル基
が飽和脂肪酸由来であり、アルキルグリセロリン脂質又
はアルキルグリセロ糖脂質の際には、ジアルキル型の場
合、その両方のアルキル基が飽和炭化水素由来であり、
アルキルアシル型の場合、アルキル基が飽和炭化水素由
来であり且つアシル基が飽和脂肪酸由来であり、リゾリ
ン脂質の際にはアシル型の場合、そのアシル基は飽和脂
肪酸由来であり、アルキル型の場合、そのアルキル型は
飽和炭化水素由来であることを特徴とするプロスタグラ
ンジン類含有脂肪小体組成物に関するものである。
脂質として、ジアシルグリセロリン脂質、ジアシルグリ
セロ糖脂質、アルキルグリセロリン脂質、アルキルグリ
セロ糖脂質、リゾリン脂質の群から選ばれた少なくとも
一種の脂質を含有し、該脂質がジアシルグリセロリン脂
質又はジアシルグリセロ糖脂質の際には、そのアシル基
が飽和脂肪酸由来であり、アルキルグリセロリン脂質又
はアルキルグリセロ糖脂質の際には、ジアルキル型の場
合、その両方のアルキル基が飽和炭化水素由来であり、
アルキルアシル型の場合、アルキル基が飽和炭化水素由
来であり且つアシル基が飽和脂肪酸由来であり、リゾリ
ン脂質の際にはアシル型の場合、そのアシル基は飽和脂
肪酸由来であり、アルキル型の場合、そのアルキル型は
飽和炭化水素由来であることを特徴とするプロスタグラ
ンジン類含有脂肪小体組成物に関するものである。
【0007】本発明において、脂肪小体(リポソーム)
は、多重同心二重層、単一層あるいは多重層の構造をな
し、各種蛋白質その他の生理活性物質をその間隙に取り
込む能力を有するものである。当該脂肪小体を形成する
ためのジアシルグリセロリン脂質とは、グリセロリン酸
を骨格として持つリン脂質のうち、1位及び2位に飽和
脂肪酸由来のアシル基が結合したものである。ホスファ
チジルコリン、ホスファチジルセリン、ホスファチジン
酸、ホスファチジルグリセリン、ホスファチジルエタノ
ールアミン、ホスファチジルイノシートルなどが挙げら
れる。ジアシルグリセロ糖脂質とは、親水性部分が糖質
である糖脂質のうち、1位及び2位に飽和脂肪酸由来の
アシル基が結合したものである。
は、多重同心二重層、単一層あるいは多重層の構造をな
し、各種蛋白質その他の生理活性物質をその間隙に取り
込む能力を有するものである。当該脂肪小体を形成する
ためのジアシルグリセロリン脂質とは、グリセロリン酸
を骨格として持つリン脂質のうち、1位及び2位に飽和
脂肪酸由来のアシル基が結合したものである。ホスファ
チジルコリン、ホスファチジルセリン、ホスファチジン
酸、ホスファチジルグリセリン、ホスファチジルエタノ
ールアミン、ホスファチジルイノシートルなどが挙げら
れる。ジアシルグリセロ糖脂質とは、親水性部分が糖質
である糖脂質のうち、1位及び2位に飽和脂肪酸由来の
アシル基が結合したものである。
【0008】アルキルグリセロリン脂質においてジアル
キル型とは、グリセロリン酸を骨格として持つリン脂質
のうち、1位及び2位に飽和炭化水素由来のアルキル基
がエーテル結合したものである。アルキルアシル型とは
、1位又は2位の一方に飽和炭化水素由来のアルキル基
がエーテル結合し、他方に飽和脂肪酸由来のアシル基が
結合したものである。アルキルグリセロ糖脂質において
ジアルキル型とは、親水性部分が糖質である糖脂質のう
ち、1位及び2位に飽和炭化水素由来のアルキル基がエ
ーテル結合したものである。アルキルアシル型とは、1
位又は2位の一方に飽和炭化水素由来のアルキル基がエ
ーテル結合し、一方に飽和脂肪酸由来のアシル基が結合
したものである。
キル型とは、グリセロリン酸を骨格として持つリン脂質
のうち、1位及び2位に飽和炭化水素由来のアルキル基
がエーテル結合したものである。アルキルアシル型とは
、1位又は2位の一方に飽和炭化水素由来のアルキル基
がエーテル結合し、他方に飽和脂肪酸由来のアシル基が
結合したものである。アルキルグリセロ糖脂質において
ジアルキル型とは、親水性部分が糖質である糖脂質のう
ち、1位及び2位に飽和炭化水素由来のアルキル基がエ
ーテル結合したものである。アルキルアシル型とは、1
位又は2位の一方に飽和炭化水素由来のアルキル基がエ
ーテル結合し、一方に飽和脂肪酸由来のアシル基が結合
したものである。
【0009】リゾリン脂質においてアシル型とは、グロ
セロリン酸を骨格として持つリン脂質のうち、1位又は
2位の一方に飽和脂肪酸由来のアシル基が結合し、他方
には何も結合していないものであり、リゾホスファチジ
ルコリンなどが挙げられる。アルキル型とは、1位又は
2位の一方に飽和炭化水素由来のアルキル基がエーテル
結合し、他方には何も結合していないものである。
セロリン酸を骨格として持つリン脂質のうち、1位又は
2位の一方に飽和脂肪酸由来のアシル基が結合し、他方
には何も結合していないものであり、リゾホスファチジ
ルコリンなどが挙げられる。アルキル型とは、1位又は
2位の一方に飽和炭化水素由来のアルキル基がエーテル
結合し、他方には何も結合していないものである。
【0010】ジアシルグリセロリン脂質及びジアシルグ
リセロ糖脂質のアシル基、アルキルグリセロリン脂質及
びアルキルグリセロ糖脂質のアルキルアシル型のアシル
基、リゾリン脂質のアシル型のアシル基は飽和脂肪酸由
来のものであれば直鎖状、分岐鎖状のいずれであっても
よい。また、ジアシルグリセロリン脂質及びジアシルグ
リセロ糖脂質の場合、2つのアシル基は同一の飽和脂肪
酸由来のものでもよく、また異なった飽和脂肪酸由来の
ものでもよい。
リセロ糖脂質のアシル基、アルキルグリセロリン脂質及
びアルキルグリセロ糖脂質のアルキルアシル型のアシル
基、リゾリン脂質のアシル型のアシル基は飽和脂肪酸由
来のものであれば直鎖状、分岐鎖状のいずれであっても
よい。また、ジアシルグリセロリン脂質及びジアシルグ
リセロ糖脂質の場合、2つのアシル基は同一の飽和脂肪
酸由来のものでもよく、また異なった飽和脂肪酸由来の
ものでもよい。
【0011】アルキルグリセロリン脂質及びアルキルグ
リセロ糖脂質のジアルキル型のアルキル基、アルキルア
シル型のアルキル基、リゾリン脂質のアルキル型のアル
キル基は飽和炭化水素由来のものであれば、直鎖状、分
岐鎖状のいずれであってもよい。また、アルキルグリセ
ロリン脂質及びアルキルグリセロ糖脂質のジアルキル型
の場合、2つのアルキル基は同一の飽和炭化水素由来の
ものでもよく、また異なった飽和炭化水素由来のもので
もよい。
リセロ糖脂質のジアルキル型のアルキル基、アルキルア
シル型のアルキル基、リゾリン脂質のアルキル型のアル
キル基は飽和炭化水素由来のものであれば、直鎖状、分
岐鎖状のいずれであってもよい。また、アルキルグリセ
ロリン脂質及びアルキルグリセロ糖脂質のジアルキル型
の場合、2つのアルキル基は同一の飽和炭化水素由来の
ものでもよく、また異なった飽和炭化水素由来のもので
もよい。
【0012】上記のアシル基としては、好ましくは炭素
数14〜22のアルカノイル基が、またアルキル基とし
ては、好ましくは炭素数14〜22のアルキル基が例示
される。これらの脂質は生理的に許容され、そして代謝
されうる無毒のものであればいずれも本発明に用いられ
、それらは天然由来の脂質であってもよいし、公知の方
法にて人工的に合成したものでもよい。また、単一の脂
質を用いてもよいし、複数の脂質を組み合わせて使用し
てもよい。
数14〜22のアルカノイル基が、またアルキル基とし
ては、好ましくは炭素数14〜22のアルキル基が例示
される。これらの脂質は生理的に許容され、そして代謝
されうる無毒のものであればいずれも本発明に用いられ
、それらは天然由来の脂質であってもよいし、公知の方
法にて人工的に合成したものでもよい。また、単一の脂
質を用いてもよいし、複数の脂質を組み合わせて使用し
てもよい。
【0013】好ましい脂質としては、ジアシルグリセロ
リン脂質が挙げられ、より好ましい脂質はホスファチジ
ルコリンである。また、その際のアシル基は炭素数14
〜22の飽和脂肪酸由来のもの、例えばミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、エイコサン酸、ドコサン
酸由来のものが好ましい。脂質はPG類1重量部当たり
、通常10〜3000重量部、好ましくは150〜20
0重量部配合される。
リン脂質が挙げられ、より好ましい脂質はホスファチジ
ルコリンである。また、その際のアシル基は炭素数14
〜22の飽和脂肪酸由来のもの、例えばミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、エイコサン酸、ドコサン
酸由来のものが好ましい。脂質はPG類1重量部当たり
、通常10〜3000重量部、好ましくは150〜20
0重量部配合される。
【0014】当該脂質の簡単な合成法としては、例えば
不飽和脂肪酸由来のアシル基や不飽和炭化水素由来のア
ルキル基を有する脂質に、公知の方法にて水素添加反応
を行うことにより、対応する飽和脂肪酸由来のアシル基
や飽和炭化水素由来のアルキル基を有する化合物に交換
する方法が挙げられる。なお、不飽和脂肪酸由来のアシ
ル基や不飽和炭化水素由来のアルキル基を有する脂質と
、本発明に用いる脂質とを、適宜の量比で組み合わせる
とPGE1の放出速度に変化を持たせることができる。 即ち、不飽和由来のものをより多くすれば、放出速度を
早める方向の製剤が提供でき、逆に不飽和由来のものを
より少なくすれば、放出遅延させる方向の製剤が提供で
きる。
不飽和脂肪酸由来のアシル基や不飽和炭化水素由来のア
ルキル基を有する脂質に、公知の方法にて水素添加反応
を行うことにより、対応する飽和脂肪酸由来のアシル基
や飽和炭化水素由来のアルキル基を有する化合物に交換
する方法が挙げられる。なお、不飽和脂肪酸由来のアシ
ル基や不飽和炭化水素由来のアルキル基を有する脂質と
、本発明に用いる脂質とを、適宜の量比で組み合わせる
とPGE1の放出速度に変化を持たせることができる。 即ち、不飽和由来のものをより多くすれば、放出速度を
早める方向の製剤が提供でき、逆に不飽和由来のものを
より少なくすれば、放出遅延させる方向の製剤が提供で
きる。
【0015】本発明で用いられるPG類は、アラキドン
酸代謝物又はそれらの構造類似化合物であればよい。ア
ラキドン酸代謝物としては、例えばプロスタグランジン
、プロスタサイクリン、トロンボキサン、ロイコトリエ
ンなどが挙げられる。また、アラキドン酸代謝産物構造
類似化合物としては、例えばアラキドン酸代謝産物を基
本骨格とし構造修飾された6−ケト−PGE1誘導体、
カルバサイクリン誘導体、PGD2誘導体などが挙げら
れる。
酸代謝物又はそれらの構造類似化合物であればよい。ア
ラキドン酸代謝物としては、例えばプロスタグランジン
、プロスタサイクリン、トロンボキサン、ロイコトリエ
ンなどが挙げられる。また、アラキドン酸代謝産物構造
類似化合物としては、例えばアラキドン酸代謝産物を基
本骨格とし構造修飾された6−ケト−PGE1誘導体、
カルバサイクリン誘導体、PGD2誘導体などが挙げら
れる。
【0016】脂肪小体の製造の概略は、次の通りである
。即ち、適当な脂質を含有する溶液(当該溶液用の溶媒
としては、脂質を変成しない溶媒、例えばクロロホルム
等の溶媒を使用した溶液が例示される)から溶媒を留去
して脂質の薄膜を作り、この薄膜にPG類を含有する溶
液を加えて激しく振とうし、好ましくは超音波処理を行
い、脂質を均一分散させて脂質薄膜懸濁液を調製する。 ここで、PG類を含有する溶液に使用される溶媒として
は脂肪小体を変成、分解せず、かつ生理的に許容される
ものであればよく、例えば水、生理食塩水、pH4〜7
の緩衝液などが挙げられる。勿論、PG類は脂肪小体調
製後に加えてもよい。
。即ち、適当な脂質を含有する溶液(当該溶液用の溶媒
としては、脂質を変成しない溶媒、例えばクロロホルム
等の溶媒を使用した溶液が例示される)から溶媒を留去
して脂質の薄膜を作り、この薄膜にPG類を含有する溶
液を加えて激しく振とうし、好ましくは超音波処理を行
い、脂質を均一分散させて脂質薄膜懸濁液を調製する。 ここで、PG類を含有する溶液に使用される溶媒として
は脂肪小体を変成、分解せず、かつ生理的に許容される
ものであればよく、例えば水、生理食塩水、pH4〜7
の緩衝液などが挙げられる。勿論、PG類は脂肪小体調
製後に加えてもよい。
【0017】本発明の脂肪小体の粒子径3μm以下とす
るためには、上記方法における超音波処理は、0℃〜7
0℃、好ましくは35℃〜45℃で1〜60分間程度行
えばよい。また、均一なサイズ分布(200nm)にま
でサイズをフィルター等を用いて減少させることができ
る。なお、脂質薄膜の調製に際し、トコフェロール(ビ
タミンE)、コレステロール、ホスファチジン酸、ジセ
チルホスフェート、バルミチン酸などの脂肪酸等を安定
化剤として添加してもよい。特にコレステロールは脂肪
小体の安定性に寄与するばかりでなく、後述の脂肪小体
にpH勾配を付与する場合、その勾配の維持を容易にす
るためにも有利であり、好ましくはコレステロールを脂
質1モル当たり0.5〜1.0モル添加するのがよく、
更に好ましくは0.8モル程度添加するのがよい。
るためには、上記方法における超音波処理は、0℃〜7
0℃、好ましくは35℃〜45℃で1〜60分間程度行
えばよい。また、均一なサイズ分布(200nm)にま
でサイズをフィルター等を用いて減少させることができ
る。なお、脂質薄膜の調製に際し、トコフェロール(ビ
タミンE)、コレステロール、ホスファチジン酸、ジセ
チルホスフェート、バルミチン酸などの脂肪酸等を安定
化剤として添加してもよい。特にコレステロールは脂肪
小体の安定性に寄与するばかりでなく、後述の脂肪小体
にpH勾配を付与する場合、その勾配の維持を容易にす
るためにも有利であり、好ましくはコレステロールを脂
質1モル当たり0.5〜1.0モル添加するのがよく、
更に好ましくは0.8モル程度添加するのがよい。
【0018】上記の製造方法は超音波処理法による製造
法[Huang,C.:Biochemistry,
8,344(1969)]であるが、これに限らず、
凍結融解法[Pick,U.:Arch.Bioche
m.Biophys.,212,186(1981)]
、界面活性剤除去法[Brunner,J.et a
l:Biochem.Biophys・Acta,45
5,322(1976)]、逆相蒸発法 [Szok
a,F.et al:Proc.Natl.Acad
.Sci.USA,75,4194(1978)]、乳
化機による方法[Talsma,H.et al.:
Drug Dev.andInd.Pharmacy
,15,197(1989)]でも製造可能である。
法[Huang,C.:Biochemistry,
8,344(1969)]であるが、これに限らず、
凍結融解法[Pick,U.:Arch.Bioche
m.Biophys.,212,186(1981)]
、界面活性剤除去法[Brunner,J.et a
l:Biochem.Biophys・Acta,45
5,322(1976)]、逆相蒸発法 [Szok
a,F.et al:Proc.Natl.Acad
.Sci.USA,75,4194(1978)]、乳
化機による方法[Talsma,H.et al.:
Drug Dev.andInd.Pharmacy
,15,197(1989)]でも製造可能である。
【0019】また、本脂肪小体にはpH勾配を付与して
もよい。好ましくは脂肪小体外液のpHを2〜6、脂肪
小体内封溶液のpHを7〜11、特にpH9〜10に調
整されたものがよい。更に好ましくは、脂肪小体内封溶
液のpHを弱酸と強塩基の組み合わせにてpHを7〜1
1に調整されたものがよい。脂肪小体外液は、各種公知
の緩衝剤、例えばクエン酸緩衝液、酢酸緩衝液、乳酸緩
衝液などによりpH2〜6に調整する。特に好ましい外
液としてはクエン酸緩衝液が挙げられ、好ましいpHは
2〜6、更に好ましくはpH3〜5である。緩衝液濃度
は、通常5〜500mM、好ましくは20〜300mM
であり、浸透圧を調節するために庶糖等を加えてもよい
。
もよい。好ましくは脂肪小体外液のpHを2〜6、脂肪
小体内封溶液のpHを7〜11、特にpH9〜10に調
整されたものがよい。更に好ましくは、脂肪小体内封溶
液のpHを弱酸と強塩基の組み合わせにてpHを7〜1
1に調整されたものがよい。脂肪小体外液は、各種公知
の緩衝剤、例えばクエン酸緩衝液、酢酸緩衝液、乳酸緩
衝液などによりpH2〜6に調整する。特に好ましい外
液としてはクエン酸緩衝液が挙げられ、好ましいpHは
2〜6、更に好ましくはpH3〜5である。緩衝液濃度
は、通常5〜500mM、好ましくは20〜300mM
であり、浸透圧を調節するために庶糖等を加えてもよい
。
【0020】脂肪小体内封溶液は、好適には弱酸と強塩
基にてpH7〜11に調整する。弱酸と強塩基の組み合
わせとしては、炭酸と炭酸ナトリウム、リン酸とリン酸
ナトリウム、ホウ酸とホウ酸ナトリウム、ピロリン酸と
ピロリン酸ナトリウムなどが挙げられる。特に好ましく
は炭酸と炭酸ナトリウムにて、pH9〜10に調整され
たものが例示される。緩衝液濃度は、通常100〜10
00mM、好ましくは500〜600mMである。
基にてpH7〜11に調整する。弱酸と強塩基の組み合
わせとしては、炭酸と炭酸ナトリウム、リン酸とリン酸
ナトリウム、ホウ酸とホウ酸ナトリウム、ピロリン酸と
ピロリン酸ナトリウムなどが挙げられる。特に好ましく
は炭酸と炭酸ナトリウムにて、pH9〜10に調整され
たものが例示される。緩衝液濃度は、通常100〜10
00mM、好ましくは500〜600mMである。
【0021】また、本発明製剤はアルブミン、デキスト
ラン、ビニル重合体、非イオン性界面活性剤、ゼラチン
、ヒドロキシエチル澱粉から選ばれた高分子物質を安定
化剤として配合してもよい。当該高分子物質安定化剤は
、PG類と共に脂肪小体内の空隙に取り込まれていても
よいし、またPG類を取り込んだ脂肪小体製剤に配合(
即ち、脂肪小体外に配合)してもよい。もちろん脂肪小
体の内外ともに配合してもよいことはいうまでもない。 当該安定化剤の添加量は脂質1重量部に対して0.5〜
10重量部、好ましくは1〜5重量部である。
ラン、ビニル重合体、非イオン性界面活性剤、ゼラチン
、ヒドロキシエチル澱粉から選ばれた高分子物質を安定
化剤として配合してもよい。当該高分子物質安定化剤は
、PG類と共に脂肪小体内の空隙に取り込まれていても
よいし、またPG類を取り込んだ脂肪小体製剤に配合(
即ち、脂肪小体外に配合)してもよい。もちろん脂肪小
体の内外ともに配合してもよいことはいうまでもない。 当該安定化剤の添加量は脂質1重量部に対して0.5〜
10重量部、好ましくは1〜5重量部である。
【0022】また、糖類の添加は、浸透圧の調整および
、後述する凍結乾燥製剤を調製する際に有利である。 かかる糖類としては、単糖類(グルコース、マンノース
、ガラクトース、果糖等)、二糖類(ショ糖、麦芽糖、
乳糖等)、糖アルコール(マンニット、ソルビット、キ
シリット等)が好適なものとして例示されるが、これら
に限定されるものではない。その添加量は脂質1重量部
に対して0.5〜10重量部、好ましくは1〜5重量部
である。
、後述する凍結乾燥製剤を調製する際に有利である。 かかる糖類としては、単糖類(グルコース、マンノース
、ガラクトース、果糖等)、二糖類(ショ糖、麦芽糖、
乳糖等)、糖アルコール(マンニット、ソルビット、キ
シリット等)が好適なものとして例示されるが、これら
に限定されるものではない。その添加量は脂質1重量部
に対して0.5〜10重量部、好ましくは1〜5重量部
である。
【0023】上記製造方法により直径が約0.02〜1
μの範囲のPG類含有脂肪小体を含む粒子を提供でき、
PG類はほぼ完全に脂肪小体に取り込まれるため遊離物
の除去操作も不要である。このものは次いで、ペレット
状、懸濁状製剤として調製する。製剤化は医薬品の製法
において広く公知の方法に準ずる。かくして得られたP
G類含有脂肪小体組成物は、PG類の脂肪小体からの遊
離を優位に抑制し、しかもその粒子径は均一であり、極
めて微少であることから医療用製剤として好ましい。
μの範囲のPG類含有脂肪小体を含む粒子を提供でき、
PG類はほぼ完全に脂肪小体に取り込まれるため遊離物
の除去操作も不要である。このものは次いで、ペレット
状、懸濁状製剤として調製する。製剤化は医薬品の製法
において広く公知の方法に準ずる。かくして得られたP
G類含有脂肪小体組成物は、PG類の脂肪小体からの遊
離を優位に抑制し、しかもその粒子径は均一であり、極
めて微少であることから医療用製剤として好ましい。
【0024】また本脂肪小体は、液状製剤を凍結させた
後、減圧下で乾燥させ、凍結乾燥製剤としても提供され
るが、その調製法は公知の方法に従えばよい。本発明の
脂肪小体は、一般的に経口薬又は注射薬として使用され
、その投与量は成人の場合、PG類として1〜50μg
、0.02〜1ng/1kg/1回の量において投与さ
れる。凍結乾燥製剤は、その使用時に生理的に許容され
る水性溶媒によって溶解又は希釈して用いられるのが一
般的であるが、製剤上の工夫によって錠剤化、カプセル
化、腸溶性カプセル化してもよい。
後、減圧下で乾燥させ、凍結乾燥製剤としても提供され
るが、その調製法は公知の方法に従えばよい。本発明の
脂肪小体は、一般的に経口薬又は注射薬として使用され
、その投与量は成人の場合、PG類として1〜50μg
、0.02〜1ng/1kg/1回の量において投与さ
れる。凍結乾燥製剤は、その使用時に生理的に許容され
る水性溶媒によって溶解又は希釈して用いられるのが一
般的であるが、製剤上の工夫によって錠剤化、カプセル
化、腸溶性カプセル化してもよい。
【0025】
【実施例・実験例】以下の実施例および実験例は、特に
言及しない限り各々次の要領で行った。 1.脂肪小体の製造法(凍結乾燥融解法によるpH勾配
を有する脂肪小体の製造法):ジパルミトイルホスファ
チジルコリン(以下、DPPCと略す:シグマ社製)7
0mgとコレステロール(以下、CHOLと略す:シグ
マ社製)30mg(モル比55:45)を混合する。こ
の混合物をクロロホルム1mlに溶解した後、25ml
容の梨型フラスコに入れ、ロータリーエバポレータでク
ロロホルムを留去し、脂質薄膜を調製した。内壁に脂質
薄膜を形成したフラスコをデシケーターに入れ真空ポン
プで1時間吸引した。次に、フラスコに第1の緩衝液(
脂肪小体内封溶液と同組成)を1ml加え、ボルテクス
・ミキサーで攪拌して脂質懸濁液(MLV)を調製した
。
言及しない限り各々次の要領で行った。 1.脂肪小体の製造法(凍結乾燥融解法によるpH勾配
を有する脂肪小体の製造法):ジパルミトイルホスファ
チジルコリン(以下、DPPCと略す:シグマ社製)7
0mgとコレステロール(以下、CHOLと略す:シグ
マ社製)30mg(モル比55:45)を混合する。こ
の混合物をクロロホルム1mlに溶解した後、25ml
容の梨型フラスコに入れ、ロータリーエバポレータでク
ロロホルムを留去し、脂質薄膜を調製した。内壁に脂質
薄膜を形成したフラスコをデシケーターに入れ真空ポン
プで1時間吸引した。次に、フラスコに第1の緩衝液(
脂肪小体内封溶液と同組成)を1ml加え、ボルテクス
・ミキサーで攪拌して脂質懸濁液(MLV)を調製した
。
【0026】次に、ドライアイス上で凍結後、37℃温
浴中で融解するという操作を5回繰り返し、脂肪小体(
LUV)を調製した。
浴中で融解するという操作を5回繰り返し、脂肪小体(
LUV)を調製した。
【0027】次に、0.2μmのNucleporeフ
ィルター(CostarCorporation)を用
いて10回濾過を行い、粒子径を均一にした。次に前記
調製に用いたのと同じ緩衝液3mlに脂肪小体100μ
lを加えたサンプルに、第2の緩衝液〔脂肪小体外液と
同組成、800mM蔗糖含有20mMクエン酸(pH3
.0)を使用〕を5ml加え、超遠心(50000rP
m、30分間)を2回行い、膜透過pH勾配を有した脂
肪小体を調製した。次に、風乾したPG類に上記脂肪小
体を加え60℃、10分間インキュベーションした。 以上の工程によりPG類含有脂肪小体を調製した。なお
、MLVは多重ラメラ小胞を、LUVは粒子径の大きな
単層ラメラ小胞を示す。
ィルター(CostarCorporation)を用
いて10回濾過を行い、粒子径を均一にした。次に前記
調製に用いたのと同じ緩衝液3mlに脂肪小体100μ
lを加えたサンプルに、第2の緩衝液〔脂肪小体外液と
同組成、800mM蔗糖含有20mMクエン酸(pH3
.0)を使用〕を5ml加え、超遠心(50000rP
m、30分間)を2回行い、膜透過pH勾配を有した脂
肪小体を調製した。次に、風乾したPG類に上記脂肪小
体を加え60℃、10分間インキュベーションした。 以上の工程によりPG類含有脂肪小体を調製した。なお
、MLVは多重ラメラ小胞を、LUVは粒子径の大きな
単層ラメラ小胞を示す。
【0028】2.PG類の封入効率の測定:トリチウム
標識PG類を利用して、限外濾過法にて測定した。即ち
、限外濾過膜(Amicon製AP−1)上に捕捉され
たPG類を脂肪小体に取り込まれたPG類とし、限外濾
過膜を通過したPG類をフリーのPG類とした。そして
、全体のPG類に対する捕捉されたPG類の割合を以て
PG類の封入効率とした。即ち、PG類の封入効率は、
図1に示した如き手法を経て、限外濾過膜の放射活性お
よび濾液の放射活性を各々測定し、下式によって求めた
ものである。(限外濾過膜の放射活性)÷(限外濾過膜
の放射活性+濾液の放射活性)×100(放射活性の測
定)サンプリングした液100μlに液体シンチレータ
ー10mlを加え、良く攪拌した後、放射活性を測定し
た。
標識PG類を利用して、限外濾過法にて測定した。即ち
、限外濾過膜(Amicon製AP−1)上に捕捉され
たPG類を脂肪小体に取り込まれたPG類とし、限外濾
過膜を通過したPG類をフリーのPG類とした。そして
、全体のPG類に対する捕捉されたPG類の割合を以て
PG類の封入効率とした。即ち、PG類の封入効率は、
図1に示した如き手法を経て、限外濾過膜の放射活性お
よび濾液の放射活性を各々測定し、下式によって求めた
ものである。(限外濾過膜の放射活性)÷(限外濾過膜
の放射活性+濾液の放射活性)×100(放射活性の測
定)サンプリングした液100μlに液体シンチレータ
ー10mlを加え、良く攪拌した後、放射活性を測定し
た。
【0029】3.リン脂質(PC)の定量:リン脂質測
定用試薬(酵素剤)(デンカ生研社製)を用いて測定し
た。
定用試薬(酵素剤)(デンカ生研社製)を用いて測定し
た。
【0030】実施例1・実験例1
封入効率の検討:PG類として、PGE1を使用し、前
記脂肪小体の製造法に準じて製造した脂肪小体であって
、内封溶液500mM炭酸(pH10.0)、外液80
0mM庶糖含有20mMクエン酸(pH3.0)とし、
脂肪小体へのPGE1の封入効率を調べた。その結果は
図2に示した通りである。なお、PGE15μgに対し
、脂肪小体をPC量として0.075mg使用し、25
℃でインキュベーションした。また、EPCは卵黄ホス
ファチジルコリンのことであり、EPC/CHOLリポ
ソームはDPPC/CHOLリポソームと同様の方法に
て調製した。
記脂肪小体の製造法に準じて製造した脂肪小体であって
、内封溶液500mM炭酸(pH10.0)、外液80
0mM庶糖含有20mMクエン酸(pH3.0)とし、
脂肪小体へのPGE1の封入効率を調べた。その結果は
図2に示した通りである。なお、PGE15μgに対し
、脂肪小体をPC量として0.075mg使用し、25
℃でインキュベーションした。また、EPCは卵黄ホス
ファチジルコリンのことであり、EPC/CHOLリポ
ソームはDPPC/CHOLリポソームと同様の方法に
て調製した。
【0031】図2の結果から明らかなように、EPC/
CHOLの組成の脂肪小体は20分間インキュベーショ
ンするとPGE1の封入効率は60%に達し平均値であ
る70%にほぼ等しくなった。これに対し、DPPC/
CHOLの組成の脂肪小体は60分間インキュベーショ
ンしてもPGE1の封入効率は40%であり、70%の
平均値になるには4時間を要した。これは膜の流動性が
PGE1の脂肪小体への取り込み速度に多大な影響を与
えていることを意味する。
CHOLの組成の脂肪小体は20分間インキュベーショ
ンするとPGE1の封入効率は60%に達し平均値であ
る70%にほぼ等しくなった。これに対し、DPPC/
CHOLの組成の脂肪小体は60分間インキュベーショ
ンしてもPGE1の封入効率は40%であり、70%の
平均値になるには4時間を要した。これは膜の流動性が
PGE1の脂肪小体への取り込み速度に多大な影響を与
えていることを意味する。
【0032】実施例2・実験例2
脂肪小体へのPGE1の保持能に及ぼす希釈の影響:P
G類として、PGE1を使用して前記脂肪小体の製造法
に準じてpH勾配法にて、PGE15μgに対し脂肪小
体のPC量として7.5mgを用いて脂肪小体を製造し
た。なお、EPC/CHOLは25℃、1時間、DPP
C/CHOLは60℃、10分間のインギュベーション
で脂肪小体へPGE1を封入した。次に、この脂肪小体
を800mM庶糖含有20mMクエン酸で10倍および
100倍希釈し、脂肪小体へのPGE1保持率を求めた
。かくして、脂肪小体へのPGE1の保持能に及ぼす希
釈の影響を調べ、その結果を図3に示した。なお、本測
定においては希釈後、直ちに限外濾過(20℃)に付し
た。図3の結果から明らかなように、100倍希釈する
と、EPC/CHOLに比べDPPC/CHOLの方が
PGE1保持率は高かった
G類として、PGE1を使用して前記脂肪小体の製造法
に準じてpH勾配法にて、PGE15μgに対し脂肪小
体のPC量として7.5mgを用いて脂肪小体を製造し
た。なお、EPC/CHOLは25℃、1時間、DPP
C/CHOLは60℃、10分間のインギュベーション
で脂肪小体へPGE1を封入した。次に、この脂肪小体
を800mM庶糖含有20mMクエン酸で10倍および
100倍希釈し、脂肪小体へのPGE1保持率を求めた
。かくして、脂肪小体へのPGE1の保持能に及ぼす希
釈の影響を調べ、その結果を図3に示した。なお、本測
定においては希釈後、直ちに限外濾過(20℃)に付し
た。図3の結果から明らかなように、100倍希釈する
と、EPC/CHOLに比べDPPC/CHOLの方が
PGE1保持率は高かった
【0033】実施例3・実験例3
脂肪小体へのPGE1の保持能に及ぼす希釈の影響:P
G類として、PGE1を使用し、前記脂肪小体の製造法
に準じてpH勾配法にて構成脂質の異なる2種の脂肪小
体を製造し、これを800mM庶糖含有20mMクエン
酸緩衝液にて200倍希釈後、37℃インキュベーショ
ンして脂肪小体のPGE1保持能を調べた。その結果は
図4に示した通りである。なお、PGE15μgに対し
脂肪小体のPC量を0.75mgとした。希釈前は両脂
肪小体のPGE1封入効率はEPC/CHOLが98.
9%、DPPC/CHOLは97.6%であった。この
ものを200倍希釈するとEPC/CHOLのPGE1
保持率は32.8%となり、これに対しDPPC/CH
OLのPGE1保持率は52.7%となり、37℃で4
時間インキュベーションしても、この差は維持されてい
た。
G類として、PGE1を使用し、前記脂肪小体の製造法
に準じてpH勾配法にて構成脂質の異なる2種の脂肪小
体を製造し、これを800mM庶糖含有20mMクエン
酸緩衝液にて200倍希釈後、37℃インキュベーショ
ンして脂肪小体のPGE1保持能を調べた。その結果は
図4に示した通りである。なお、PGE15μgに対し
脂肪小体のPC量を0.75mgとした。希釈前は両脂
肪小体のPGE1封入効率はEPC/CHOLが98.
9%、DPPC/CHOLは97.6%であった。この
ものを200倍希釈するとEPC/CHOLのPGE1
保持率は32.8%となり、これに対しDPPC/CH
OLのPGE1保持率は52.7%となり、37℃で4
時間インキュベーションしても、この差は維持されてい
た。
【0034】実施例4・実験例4
脂肪小体からのPGE1の放出性:PG類として、PG
E1を使用し、前記脂肪小体の製造法に準じてpH勾配
法にて脂肪小体を製造した。なお、PGE15μgに対
して脂肪小体のPC量は7.5mgとした。かくして製
造された脂肪小体を、各緩衝液〔20mMクエン酸緩衝
液(pH4.5)、100mMへペス緩衝液(pH7.
4)、20%ヒト血清アルブミン含有100mMヘペス
緩衝液(pH7.4)〕で17倍希釈し、ヒト血清アル
ブミン(HSA)存在下における、脂肪小体からのPG
E1の放出性、即ち脂肪小体へのPGE1保持能を庶糖
密度勾配遠心法で調べた。
E1を使用し、前記脂肪小体の製造法に準じてpH勾配
法にて脂肪小体を製造した。なお、PGE15μgに対
して脂肪小体のPC量は7.5mgとした。かくして製
造された脂肪小体を、各緩衝液〔20mMクエン酸緩衝
液(pH4.5)、100mMへペス緩衝液(pH7.
4)、20%ヒト血清アルブミン含有100mMヘペス
緩衝液(pH7.4)〕で17倍希釈し、ヒト血清アル
ブミン(HSA)存在下における、脂肪小体からのPG
E1の放出性、即ち脂肪小体へのPGE1保持能を庶糖
密度勾配遠心法で調べた。
【0035】実施例5・実験例5
pH勾配を持たないリポソームからのPGE1の放出性
PG類としてPGE1を用い、脂質として水素添加ホス
ファチジルコリン(以下H−EPCと略す)700mg
を用い、前記脂肪小体(リポソーム)製造法に準じて製
造した脂肪小体であって、内封溶液、外液とも800m
M蔗糖を含有する20mMクエン酸(pH4.5)とし
、脂肪小体0.5ml中のPC量7.5mgに対してP
GE15μgを混合し、60℃で1分間加熱した。この
リポソームをH−EPCリポソームとする。対照として
実施例2で調製したpH勾配を持つEPC/CHOLリ
ポソームを用いて、両者を800mM蔗糖を含有する2
0mMクエン酸(pH4.5)で2000倍希釈し、3
7℃でインキュベーションして、経時的に脂肪小体中の
PGE1保持率を調べた。その結果を図6に示した。 図6の結果から明らかなように、pH勾配を持たないH
−EPCリポソームの方がpH勾配を持つEPC/CH
OLリポソームよりPGE1の放出速度が遅かった。
PG類としてPGE1を用い、脂質として水素添加ホス
ファチジルコリン(以下H−EPCと略す)700mg
を用い、前記脂肪小体(リポソーム)製造法に準じて製
造した脂肪小体であって、内封溶液、外液とも800m
M蔗糖を含有する20mMクエン酸(pH4.5)とし
、脂肪小体0.5ml中のPC量7.5mgに対してP
GE15μgを混合し、60℃で1分間加熱した。この
リポソームをH−EPCリポソームとする。対照として
実施例2で調製したpH勾配を持つEPC/CHOLリ
ポソームを用いて、両者を800mM蔗糖を含有する2
0mMクエン酸(pH4.5)で2000倍希釈し、3
7℃でインキュベーションして、経時的に脂肪小体中の
PGE1保持率を調べた。その結果を図6に示した。 図6の結果から明らかなように、pH勾配を持たないH
−EPCリポソームの方がpH勾配を持つEPC/CH
OLリポソームよりPGE1の放出速度が遅かった。
【0036】〔蔗糖密度勾配遠心法〕蔗糖で密度勾配を
設けた中にリポソームを加え、リポソームに封入された
PG類とフリーのPG類を分離するものである。本法を
適用することにより、限外濾過法では分析が不可能なリ
ポソームのPGE1保持能に及ぼす蛋白質(例えばヒト
血清アルブミン(HSA))の影響も調べることができ
る。本方法は具体的に以下の通りである。超遠心用チュ
ーブ中で0.8M蔗糖を含むバッファー800μlに分
析すべきリポソームサンプル50μlを加える。pHを
変えたり、HSAを加えたりした分析すべきバッファー
800μlにリポソームサンプル50μlを加え、最終
蔗糖濃度を800mMに調整する。この液を超遠心用チ
ューブに入れ、この上から500mM蔗糖含有20mM
クエン酸バッファーを4.15ml、静かに重層する。 次に230,000gで16時間、4℃下で超遠心処理
する。超遠心終了後、底部から1ml/フラクションで
分取する。そして全体のPG類に対する上層3mlのP
G類の割合をもってPG類の封入効率とした。その結果
から明らかなように、pH4.5のクエン酸緩衝液で希
釈した場合に較べ、pH7.4のへペス緩衝液で希釈す
ると2種の脂肪小体はともに多少PGE1保持率が低下
した。20%HSAを含有するへペス緩衝液で希釈する
と、EPC/CHOL脂肪小体のPGE1保持率が30
.2%であるのに対し、DPPC/CHOL脂肪小体の
PGE1保持率は52.6%と20%以上高かった。
設けた中にリポソームを加え、リポソームに封入された
PG類とフリーのPG類を分離するものである。本法を
適用することにより、限外濾過法では分析が不可能なリ
ポソームのPGE1保持能に及ぼす蛋白質(例えばヒト
血清アルブミン(HSA))の影響も調べることができ
る。本方法は具体的に以下の通りである。超遠心用チュ
ーブ中で0.8M蔗糖を含むバッファー800μlに分
析すべきリポソームサンプル50μlを加える。pHを
変えたり、HSAを加えたりした分析すべきバッファー
800μlにリポソームサンプル50μlを加え、最終
蔗糖濃度を800mMに調整する。この液を超遠心用チ
ューブに入れ、この上から500mM蔗糖含有20mM
クエン酸バッファーを4.15ml、静かに重層する。 次に230,000gで16時間、4℃下で超遠心処理
する。超遠心終了後、底部から1ml/フラクションで
分取する。そして全体のPG類に対する上層3mlのP
G類の割合をもってPG類の封入効率とした。その結果
から明らかなように、pH4.5のクエン酸緩衝液で希
釈した場合に較べ、pH7.4のへペス緩衝液で希釈す
ると2種の脂肪小体はともに多少PGE1保持率が低下
した。20%HSAを含有するへペス緩衝液で希釈する
と、EPC/CHOL脂肪小体のPGE1保持率が30
.2%であるのに対し、DPPC/CHOL脂肪小体の
PGE1保持率は52.6%と20%以上高かった。
【0037】
【発明の効果】本発明の脂肪小体組成物は、脂肪小体か
らのPG類の遊離が抑制され、持続性を有するという特
有の効果を有するものである。
らのPG類の遊離が抑制され、持続性を有するという特
有の効果を有するものである。
【図1】分析に用いた限外濾過の原理図である。
【図2】膜流動性のPGE1の保持能への影響を示すグ
ラフである。
ラフである。
【図3】脂肪小体へのPGE1の保持能に及ぼす希釈の
影響を示すグラフである。
影響を示すグラフである。
【図4】脂肪小体へのPGE1の保持能に及ぼす希釈の
影響を示すグラフである。
影響を示すグラフである。
【図5】脂肪小体からのPGE1の放出性を示すグラフ
である。
である。
【図6】脂肪小体からのPGE1の放出性を示すグラフ
である。
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 脂肪小体を形成するための脂質として
、ジアシルグリセロリン脂質、ジアシルグリセロ糖脂質
、アルキルグリセロリン脂質、アルキルグリセロ糖脂質
、リゾリン脂質の群から選ばれた少なくとも一種の脂質
を含有し、該脂質がジアシルグリセロリン脂質又はジア
シルグリセロ糖脂質の際には、そのアシル基が飽和脂肪
酸由来であり、アルキルグリセロリン脂質又はアルキル
グリセロ糖脂質の際には、ジアルキル型の場合、その両
方のアルキル基が飽和炭化水素由来であり、アルキルア
シル型の場合、アルキル基が飽和炭化水素由来であり且
つアシル基が飽和脂肪酸由来であり、リゾリン脂質の際
にはアシル型の場合、そのアシル基は飽和脂肪酸由来で
あり、アルキル型の場合、そのアルキル型は飽和炭化水
素由来であることを特徴とするプロスタグランジン含有
脂肪小体組成物。 - 【請求項2】 脂肪小体を形成するための脂質が、ジ
アシルグリセロリン脂質である請求項1記載の組成物。 - 【請求項3】 飽和脂肪酸が炭素数14〜22である
請求項1又は請求項2記載の組成物。 - 【請求項4】 脂肪小体外液のpHを2〜6、脂肪小
体内封溶液のpHを7〜11に調整された請求項1〜3
のいずれかに記載の組成物。 - 【請求項5】 脂質として、脂質化合物中におけるア
シル基が不飽和脂肪酸由来の脂質化合物、アルキル基が
不飽和炭化水素由来である脂質化合物を併用してなる請
求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3250166A JPH04356421A (ja) | 1991-03-06 | 1991-06-26 | プロスタグランジン類含有脂肪小体組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6807991 | 1991-03-06 | ||
| JP3-68079 | 1991-03-06 | ||
| JP3250166A JPH04356421A (ja) | 1991-03-06 | 1991-06-26 | プロスタグランジン類含有脂肪小体組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04356421A true JPH04356421A (ja) | 1992-12-10 |
Family
ID=26409318
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3250166A Pending JPH04356421A (ja) | 1991-03-06 | 1991-06-26 | プロスタグランジン類含有脂肪小体組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04356421A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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