JPH04369932A - エコーキャンセラ、および、それを用いた伝送装置 - Google Patents

エコーキャンセラ、および、それを用いた伝送装置

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JPH04369932A
JPH04369932A JP3147130A JP14713091A JPH04369932A JP H04369932 A JPH04369932 A JP H04369932A JP 3147130 A JP3147130 A JP 3147130A JP 14713091 A JP14713091 A JP 14713091A JP H04369932 A JPH04369932 A JP H04369932A
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JP
Japan
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multiplier
output
transmission
signal
echo canceller
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JP3147130A
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Masaru Kokubo
優 小久保
Motohiro Kuniyone
国米 基宏
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Hitachi Ltd
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    • H04B3/20Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2線4線変換器におけ
るインピーダンス不整合によって発生するエコーを除去
し、双方向の信号伝送を行なうためのエコーキャンセラ
、および、それを用いた伝送装置に係り、特に電話加入
者線を用いてディジタル信号伝送を行なうエコーキャン
セラ、および、それを用いた伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エコーキャンセラとしては、無限インパ
ルス応答フィルタを用いて少ない演算量によって長時定
数のエコーインパルス応答を抑圧する方式(IIR型エ
コーキャンセラ)が知られている。具体的には、特開昭
62−245734号に記載されたIIR型エコーキャ
ンセラの例が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記エコーキャンセラ
はIIR型エコーキャンセラを用いており、そのIIR
型エコーキャンセラは収束特性に問題がある。例えば、
上記公開公報の第1図に示されるように特定のパタン検
出回路を用いて、IIR型エコーキャンセラの収束を行
なう必要があった。そのため、AMIのような符号発生
に規則性を持った符号に対してのみ実施が可能であった
【0004】しかし、AMI符号は符号発生に規則性を
持たせるため、冗長性があり、しかも、符号の周波数ス
ペクトラムが高い周波数帯域まで広がっているという欠
点を持っている。そのため、電話加入者線のような伝送
容量の少ない伝送路に対しては不利となるため、2B1
Qのような冗長度のない、周波数スペクトラムが広帯域
でない符号が利用されるようになっている。
【0005】本発明の目的は、特定のパタン検出回路を
用いないIIR型エコーキャンセラの収束が可能なII
Rエコーキャンセラの構成と初期立上げ手順により、2
B1Q符号のような冗長度のない符号を用いた場合にお
いても、上記問題点であるIIRエコーキャンセラの収
束が行なえるエコーキャンセラ、および、それを用いた
伝送装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、エコーキャンセラを構成する有限インパ
ルス応答フィルタ(FIR)を用いたFIRエコーキャ
ンセラおよびIIRエコーキャンセラとを各々独立にて
収束するよう構成した。更に、IIR型エコーキャンセ
ラにFIR型エコーキャンセラの最終タップまたは最終
タップ近傍のタップ係数演算器と送信シンボルとの積が
入力される構成とすることにより、IIR型エコーキャ
ンセラはFIR型エコーキャンセラに対し従属的な関係
で収束を行なう方法を取った。
【0007】また、IIR型エコーキャンセラはエコー
以外の外乱に弱いため、エコーキャンセラのみを収束す
るモードを設け、相手局からの送信信号などの外乱が存
在する状態では、上記IIRエコーキャンセラに接続さ
れたFIRエコーキャンセラのタップ係数更新を停止す
るような立上げシーケンスを採用した。
【0008】
【作用】IIR型エコーキャンセラの入力がFIR型エ
コーキャンセラの最終タップまたは最終タップ近傍のタ
ップ係数演算器と送信シンボルとの積となるため、収束
が早く確実なFIRエコーキャンセラと同様に高速な収
束が可能となった。また、エコー以外の信号、例えば、
相手局からの送信信号が存在する場合、IIRエコーキ
ャンセラに接続されているタップ係数演算器の係数更新
を停止し、収束が確実に行なわれたと判断できるまで(
例えば、フレーム同期を取るためにお互い相互に伝送し
ている同期パタンを検出した時)、係数更新を停止する
初期立上げシーケンスを用いた。これらの方法により、
IIR型エコーキャンセラが持つ外乱に対する弱さを防
止し、安定した初期立上げが可能となった。
【0009】
【実施例】以下、本特許の実施例を図1から図5を用い
て説明する。図1は本伝送装置のエコーキャンセラの構
成を示す。図2は本伝送装置を用いた加入者線伝送シス
テムの構成を示す。加入者線伝送システムは対抗した自
局伝送装置37と相手局伝送装置36の2つの伝送装置
の間において、ディジタルデータ伝送を行なう。それぞ
れの伝送装置は、電話線に対し2線4線変換器21−1
,21−2を用いて接続される。それぞれの伝送装置は
対称なので、ここでは自局伝送装置37について説明す
る。
【0010】自局伝送装置37は、符号器16−2,エ
コーキャンセラ15−2,識別器19−2,等化器18
−2,制御回路17−2,誤差補正器20−2,および
、2つの加算器7−8,7−9から構成される。
【0011】まず、各ブロックの主な機能を示す。符号
器16−2は、伝送装置に入力されたバイナリデータを
電話線上にて伝送する符号(例えば、2B1Qや4B3
T)に変換する。ここでは米国規格協会が定めている2
B1Qの場合について説明する。
【0012】エコーキャンセラ15−2は、送信された
符号が2線4線変換器21−2でのインピーダンス不整
合によって、受信側に回り込む成分の抑圧を行なう。等
化器18−2は、相手局伝送装置36から送信された符
号に含まれる符号間干渉を抑圧し、識別可能な信号を生
成する。識別器19−2は、等化器18−2によって識
別可能な信号に等化された相手局伝送装置36から送信
された符号を識別し、元のバイナリデータに変換する。 誤差補正器20−2は、等化器18−2またはエコーキ
ャンセラ15−2が抑圧できなかった信号を抽出し、エ
コーキャンセラ15−2や等化器18−2の内部係数補
正に用いる誤差信号を生成する。制御回路17−2は、
伝送装置の初期立上げシーケンスを制御する。
【0013】次に、伝送装置の動作について説明する。
【0014】ユーザー伝送線40を介して、自局伝送装
置37に入力されたバイナリデータは、符号器16−2
によって電話線上にて伝送する2B1Q符号に変換され
る。符号変換された信号は、2線4線変換器21−2を
介して電話線に接続されるのと同時にエコーキャンセラ
15−2に入力される。エコーキャンセラ15−2の出
力は2線4線変換器21−2の一方の出力と加算器7−
9により加算し、2線4線変換器21−2にて発生した
エコー成分の抑圧を行なう。
【0015】エコーキャンセラ15−2の出力によって
エコー成分の抑圧を行なった信号は、等化器18−2出
力と加算器7−8によって加算され、符号間干渉成分を
抑圧する。加算器7−8出力は、エコー成分や符号間干
渉成分が十分に抑圧された相手局伝送装置の送信信号で
ある。上記加算器7−8出力を識別器19−2によって
識別を行なう。識別された信号は再びバイナリデータに
変換され、出力される。
【0016】一方、相手局伝送装置36においても同様
な処理が行なわれ、受信した信号がディジタルデータと
して再生される。
【0017】図1は、図2に示す加入者線伝送システム
のエコーキャンセラ15−2の構成を示す。エコーキャ
ンセラ15−2は、遅延器の数に相当する有限時間のエ
コー成分を抑圧する第1の手段1と、第1の手段1以降
のエコー成分を抑圧する第2の手段2と第1の手段1の
出力と第2の手段2の出力を加算する加算器7−4から
構成される。
【0018】第1の手段1は、適応FIR型ディジタル
フィルタを用いる。第1の手段1は、有限時間に相当す
る数(この場合説明の都合上3を用いている)の遅延器
3−1〜3−3,それぞれに対応した乗算器6−1〜6
−3,タップ係数演算器9−1〜9−3,受信した信号
とエコーキャンセラ15−2出力との差分に相当する誤
差信号11,受信した信号から相手局伝送装置36から
の送信信号を推定し、その成分を補正した誤差信号12
、および零10との切り替えを行なう選択器5−1〜5
−3から構成される。タップ係数演算器9−1〜9−3
の構成はそれぞれ等しいのでその一つについて説明する
。タップ係数演算器9−1は、選択器5−1出力と対応
する遅延器3−1出力との積を取る乗算器6−4と乗算
器6−4出力に一定の利得を与える利得器4−1と利得
器4−1出力を積分する遅延器3−4と加算器7−1か
ら構成される。
【0019】一方、第2の手段2は、遅延器3−7,遅
延器3−7出力に一定の利得を与える利得器4−4、お
よび、加算器7−5から構成される。
【0020】次にエコーキャンセラ15−2の動作を説
明する。
【0021】自局伝送装置37の送信信号は、エコーキ
ャンセラ15−2の第1の手段1である適応FIR型デ
ィジタルフィルタのシフトレジスタ状に接続された遅延
器3−1〜3−3の1つの遅延器3−1に入力される。 これらの遅延器3−1〜3−3は送信間隔ごとにデータ
転送を行なう。送信間隔は、特に指定されることはない
が、一般に、加入者線伝送装置においては、12.5 
マイクロ秒である。それぞれの遅延器3−1〜3−3の
出力はタップ係数演算器9−1〜9−3出力との乗算を
行なう。各タップ係数演算器9−1〜9−3出力は、最
終的に収束した場合には、エコーの遅延時間に対応した
インパルス応答となるので、累積器8によってそれぞれ
の乗算器6−1〜6−3出力を累積することにより、エ
コーを相殺できる疑似エコー信号が生成できる。
【0022】上記乗算器のなかのひとつの乗算器3−3
の出力がエコーキャンセラ15−2を構成する第2の手
段2に入力される。入力する乗算器は特に指定はないが
、第1の手段1の遅延器3−1〜3−3の最終段の乗算
器6−3または最終段近傍の遅延器に接続されている乗
算器6−2が望ましい。第2の手段2において、入力さ
れた乗算器6−3出力と第2の手段2の出力を利得器4
−4によって任意の定数倍した信号との加算を加算器7
−5によって行なう。ここで示す任意の定数倍とは特に
定めることはないが、外部回路、例えば2線4線変換器
21−2に用いるトランスと終端インピーダンスとの時
定数と一致させた場合、エコーキャンセル効果が大きく
できるので、その時定数を近似した値(0.9)を用い
た。第2の手段2は無限インパルス応答を持つフィルタ
として動作する。第2の手段2の出力は、加算器7−4
によって第1の手段1の出力と加算される。
【0023】係数演算器9−1〜9−3はそれぞれのシ
フトレジスタ状に接続された遅延器3−1〜3−3ごと
に配置される。以下、それぞれのタップ係数演算器9−
1〜9−3の動作は等しいので、それらのうちの一つの
タップ係数演算器9−1について、動作説明を行なう。 上記タップ係数演算器9−1は、制御回路によって指示
された誤差信号を選択した選択器5−1出力と遅延器3
−1出力が入力される。まず、初段の乗算器6−4にお
いて、上記選択器5−1出力と上記遅延器3−1出力と
の積を演算する。次に、利得器4−1おいて乗算器6−
4出力に一定の利得を乗ずる。この一定の利得は特に定
めるものではないが、上記タップ係数演算器9−1出力
の変動が十分に小さくでき、しかも、収束に必要な時間
を確保するため、1/4000程度を用いた。最後に、
上記利得器4−1出力と積分のための遅延器3−4出力
との加算を加算器7−1によって行ない、その出力を再
び上記遅延器3−4へ入力する。以上の一連の操作を繰
り返すことにより、各タップ係数演算器9−1の遅延器
3−4に、送信信号が遅延された時間に対応したエコー
のインパルス応答と等価な値が取り込まれる。
【0024】上記タップ係数演算器9−1に接続された
選択器5−1は、零10,加算器7−8からの信号であ
って、受信した信号とエコーキャンセラ出力との差分に
相当するエコーキャンセル残信号11、または、誤差補
正器20−2からの信号であって、受信した信号から相
手局伝送装置の送信信号成分を補正した誤差信号12の
3種類の信号から一つの信号を制御回路17−2の指示
に従い選択する。
【0025】零10を選択した場合、タップ係数演算器
9−1の入力が零となるので、遅延器3−4は直前の出
力が保持される。受信した信号とエコーキャンセラ出力
との差分に相当する誤差信号11を選択した場合、上記
タップ係数演算器9−1の出力はエコーを相殺するよう
に更新される。しかし、受信した信号に相手局伝送装置
36からの送信信号が含まれる場合、その成分による誤
差が含まれるため、エコーキャンセラ15−2の収束が
乱される問題がある。最後に、受信した信号から相手局
伝送装置36の送信信号推定値によって補正した誤差信
号を選択した場合、相手局からの送信信号が含まれる条
件においても、正しいエコーキャンセラの誤差信号を抽
出できるので、上記の問題点は解決される。しかし、相
手局からの送信信号を識別した識別結果をもとに補正を
行なうため、識別エラーが存在した場合、その識別結果
をもとに推定した補正値が不正確となり、上記誤差信号
に大きな誤差が含まれる。そのため、上記タップ係数演
算器9−1出力が発散したり、大きな収束誤差が含まれ
る。そこで、上記制御回路17−2は、この3つの選択
を適切に行なうように指示を与える構成となっている。
【0026】図3は誤差補正器20−2の実施例を示す
。誤差補正器20−2は、識別器19−2出力と加算器
7−8出力であるエコーキャンセラ残信号11を入力し
、相手局の送信信号を補正した誤差信号12と遠端信号
レベル26を出力する。誤差補正器20−2は、遠端信
号推定回路38とエコーキャンセラ残信号11を補正す
るための乗算器6−7および加算器7−10から構成さ
れる。遠端信号推定回路38は、相手局送信信号を補正
した誤差信号12と識別器出力23との積をとる乗算器
6−8と上記乗算器6−8出力に一定の利得を与える利
得器4−5と利得器4−5出力を積分する加算器7−1
1と遅延器3−8から構成される。
【0027】次に、誤差補正器20−2の動作について
説明する。
【0028】まず、乗算器6−7において、識別器出力
41と遠端信号レベル26との積を演算する。乗算器6
−7出力は、その時のサンプル点の相手局からの送信信
号の推定値である。上記推定値を加算器7−10によっ
て、エコーキャンセラ残信号25から減算する。上記加
算器7−10出力が相手局の送信信号成分を補正した誤
差信号12である。また、乗算器6−8によって、上記
識別器出力41と相手局送信信号成分を補正した誤差信
号12との積を演算する。上記乗算器6−8出力を利得
器4−5に入力する。この利得の値は特に定めることは
ないが、遠端信号推定回路38の収束性を考慮して、1
/2048倍を用いた。利得器4−5出力と遅延器3−
8出力を加算器7−11によって加算する。加算器7−
11出力は、上記遅延器3−8に入力される。以上に示
す一連の操作を繰返し行なうことにより、遠端信号推定
回路38の出力に遠端信号レベル26が得られる。
【0029】図4に制御回路17−2の構成を示す。
【0030】制御回路17−2は、伝送装置の動作モー
ドに対応して、上記3種類の誤差信号から1つの誤差信
号を選択する選択信号13,14,送信開始停止信号3
5および等化器制御信号34を出力する。上記選択信号
13,14の種類は何種類という限定はないが、ここで
は、上記エコーキャンセラ15−2の第1の手段1を構
成する適応FIRディジタルフィルタのうち第2の手段
2に接続されない乗算器6−1,6−2を制御する制御
信号A13と上記適応FIRディジタルフィルタのうち
第2の手段2に接続された乗算器6−3を制御する制御
信号B14の2種類の場合について述べる。
【0031】上記制御回路17−2は、同期検出器48
と絶対値積分器39とエコーキャンセラ収束を検出する
ための閾値を有する比較器31と相手局からの送信信号
を検出するための閾値を有する比較器32と上記絶対値
積分器39の積分時間をカウントし、積分値を保持して
いる遅延器3−14をリセットするためのタイマ30お
よびシーケンサ33から構成される。上記同期検出器4
8は、遅延器3−9〜3−12と一致回路27とN進カ
ウンタ28から構成される。上記絶対値積分器39は、
絶対値演算器29と遅延器3−14と加算器7−12か
ら構成される。次に、上記制御回路17−2の動作につ
いて説明する。
【0032】図5に、制御回路17−2の動作シーケン
スをまとめたタイムチャートを示す。まず、第1の状態
として、制御回路17−2は送信およびエコーキャンセ
ラの動作開始を指示する。第1の状態では相手局からの
送信信号が存在しないので、制御回路17−2は、選択
信号A13及び選択信号B14がセレクタ入力Bを選択
する信号、等化器制御信号34が停止を指示する信号を
出力する。この第1の状態において、エコーキャンセラ
の収束検出を行なう。次に、エコーキャンセラ収束を検
出する方法について述べる。エコーキャンセラ15−2
出力と2線4線変換器21−2などの外部回路によって
発生したエコーとの差分であるエコーキャンセラ残信号
11が、絶対値積分器39に入力される。予めタイマに
よって定められる時間、絶対値積分が行なわれる。ここ
でいう積分時間は特に指定されることはないが、エコー
キャンセル残信号11の積分値の変動が少なくできるた
めに必要な時間として3ミリ秒を用いた。絶対値積分器
39出力は、上記エコーキャンセラ収束を検出するため
の閾値を有する比較器31によってタイマ30が指示す
るタイミングにて比較され、閾値を下回った場合、エコ
ーキャンセラが収束したと判定される。判定結果は、シ
ーケンサ33に伝えられ、受信信号を検出する第2の状
態に移行する。
【0033】第2の状態は相手局の送信信号の有無の検
出を行なう。第2の状態において、制御回路は選択信号
A13がセレクタ入力Bを選択する信号,選択信号B1
4がセレクタ入力Aを選択する信号,等化器制御信号3
4が引き続き停止する信号を出力する。第2の状態にお
いて、選択信号B14がセレクタ入力Aを選択する理由
は、IIRに接続されているタップ係数演算器9−3は
外乱に対する変動が大きく、一度最適点からはずれた場
合、元の状態に復旧するために長時間が必要となるため
である。第2の状態では、相手局からの送信信号が存在
する可能性があるため、この送信信号が外乱となり、I
IRに接続されているタップ係数演算器9−3出力を変
化させる。この実施例では、IIRフィルタの時定数は
2線4線変換器21−2に用いるトランスと終端抵抗値
による時定数を近似しているため、インパルス応答が9
00マイクロ秒以上と非常に長くなるので、この影響を
大きく受ける。
【0034】相手局からの送信信号の有無を検出する手
法は、エコーキャンセル残信号11を絶対値積分する方
法を用いた。相手局から送信されている場合、エコーキ
ャンセラ15−2によって抑圧されないので、エコーキ
ャンセル残信号11に相手局からの送信信号が含まれる
。したがって、相手局からの送信信号が存在する場合、
上記絶対値積分の結果は相手局からの送信信号がない場
合と比較して大きくなる。上記絶対値積分器39出力を
相手局からの送信信号を検出するための閾値を有する比
較器32によってタイマ30が指示したタイミングにて
比較し、予め定められた閾値を超えた場合、相手局から
の送信信号が存在すると判定し、シーケンサに伝達する
。この信号を受け取ったとき、シーケンサは相手局から
受信した信号を等化するために等化器に動作開始を指令
する第3の状態に移行する。
【0035】第3の状態では相手局からの送信信号を受
信し、等化器18−2によって等化を行なう。次に、等
化された信号を識別し、上記識別器19−2に入力する
【0036】第3の状態での制御回路は、選択信号A1
3がセレクタ入力Cを選択する信号,選択信号B14が
セレクタ入力Aを選択する信号,等化器制御信号34が
動作中を指示する信号を出力する。第3の状態において
選択信号A13がセレクタ入力Cを選択し、相手局の送
信信号を推定した値で補正する理由は、前述したように
受信した信号に相手局からの送信信号が含まれる場合、
エコーキャンセラの収束が乱される問題を避けるためで
ある。しかし、このように補正を行なう場合と、識別器
19−2の識別誤りが大きな問題となる。そのため、I
IRに接続されていないエコーキャンセラのみ補正を行
なった誤差信号を用い、IIRに接続されているエコー
キャンセラは第2の状態と同様に係数更新を停止するよ
うに選択信号B14によって零10を選択するように制
御される。
【0037】上記識別器19−2出力は、ユーザデータ
に変換されて伝送される一方、同時に上記同期検出器4
8にも入力される。同期検出器48は、識別器19−2
出力が入力され、受信した信号に含まれる同期パタンの
検出を行なう。上記同期パタンは特に指定されることは
ないが、例えば、米国規格協会の定める標準規格を例に
とれば+3,+3,−3,−3,−3,+3,−3,+
3,+3となっている。ここで示す+3または−3は、
線路上における符号の振幅値を規格化したものである。 図4に記載した実施例は、説明の都合上、4シンボルの
場合についての実施例である。識別器19−2出力は遅
延器3−9〜3−12によって受信間隔ごとに遅延され
る。それぞれの遅延器3−9〜3−12出力は一致回路
27に入力される。一致回路27はN進カウンタ28が
指示する間隔ごとに入力した識別器19−2出力と予め
定められた同期パタンとの一致を検証し、一致した場合
出力を1とする。一致回路27の出力は、レジスタによ
って保持される。保持するタイミングはN進カウンタ2
8の出力によって制御される。したがって、一致回路2
7の出力がN進カウンタ28の示す間隔ごとに同期パタ
ンと一致すれば上記レジスタ出力は常に1となり、同期
検出が行なわれた状態を示す。また、一致回路27の出
力がN進カウンタ28の示す間隔ごとでは同期パタンと
一致しないときは上記レジスタが0となるので、同期検
出ができない状態を示す。同期検出が行なわれた状態を
示す信号は、シーケンサ33に入力され、エコーキャン
セラ15−2の係数更新の状態を変更し、第4の状態に
移行する。ここで用いたN進カウンタ28は、米国規格
協会の例をとるとN=120である。
【0038】第4の状態は相手局との間にて同期が確立
した状態であり、識別器19−2による判定誤りは十分
小さいと考えられる。したがって、エコーキャンセラ1
5−2の係数更新に相手局の送信信号の推定値を用いて
エコーキャンセル誤差信号11を補正しても問題がない
。したがって、第4の状態における制御回路は、選択信
号A,B13,14はともにセレクタC入力を選択する
信号,等化器制御信号34は引き続き動作状態を選択す
る信号を出力する。この第4の状態において、自局伝送
装置37と相手局伝送装置36との間にてディジタル信
号の相互伝送が可能となる。
【0039】
【発明の効果】本実施例によれば、エコーキャンセラを
FIRエコーキャンセラとIIRエコーキャンセラとを
組み合わせて構成することが可能となったので、FIR
エコーキャンセラのみで構成したと仮定すると、トラン
スと終端抵抗による長い時定数を打ち消すために50個
以上の遅延器を用いて構成する必要があったのに対し、
FIRエコーキャンセラに必要な遅延器を約25個程度
にすることが可能となり、LSI化する場合のハード規
模の削減に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】エコーキャンセラ。
【図2】伝送システム。
【図3】誤差補正器。
【図4】制御回路。
【図5】状態制御シーケンス。
【符号の説明】
1…第1の手段、2…第2の手段、3−1〜3−14…
遅延器、4−1〜4−5…利得器、5−1〜5−3…セ
レクタ、6−1〜6−8…乗算器、7−1〜7−12…
加算器、8…累積器、9−1〜9−3…タップ係数器、
10…零、11…エコーキャンセル残信号、12…補正
した誤差信号、13…選択信号A、14…選択信号B、
15−1〜15−2…エコーキャンセラ、16−1〜1
6−2…符号器、17−1〜17−2…制御回路、18
−1〜18−2…等化器、19−1〜19−2…識別器
、20−1〜20−2…誤差補正器、21−1〜21−
2…2線4線変換器、22…線路、23…ユーザーデー
タ、24…送信データ、26…遠端信号レベル、27…
一致回路、28…N進カウンタ、29…絶対値演算器、
30…タイマ、31…エコーキャンセラ収束を検出する
閾値を有する比較器、32…相手局からの送信信号の有
無を検出する閾値を有する比較器、33…シーケンサ、
34…等化器制御信号、35…送信開始/停止信号、3
6…相手局伝送装置、37…自局伝送装置、38…遠端
信号推定回路、39…絶対値積分器、40…送信データ
、41…受信データ、42…同期検出器、43…エコー
キャンセラ出力、44…送信符号、45…同期検出信号
、46…エコーキャンセラ収束信号、47…相手局送信
信号検出信号、48…同期検出器。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2線4線変換器を介して送信線および受信
    線を2線式伝送線路に接続し、データ伝送を行なう伝送
    装置において、上記送信線の送信符号から疑似エコーを
    生成し、上記受信線に重畳される送信符号のエコーを相
    殺するエコーキャンセラ装置が、上記エコーの有限時間
    長に対応する疑似エコーを生成する第1の手段と上記有
    限時間以降に対応する疑似エコーの少なくとも一部を生
    成する第2の手段とから構成され、上記第1の手段が、
    送信符号を有限時間長に必要な時間遅延できる個数の遅
    延器と、それぞれの遅延器の少なくとも1つに対応した
    乗算器と、該乗算器の乗算結果を積算する累積器と、上
    記乗算器の係数を決定する演算器とから構成され、上記
    第2の手段の入力として上記第1の手段を構成する少な
    くとも一つの乗算器の出力を用いることを特徴とする伝
    送装置。
  2. 【請求項2】前記第2の手段が加算器と遅延器と利得器
    とから構成され、上記第2の手段の入力と上記利得器の
    出力とを上記加算器により加算し、上記加算器出力を遅
    延器にて保持し、上記遅延器の出力を上記利得器の入力
    、上記第2の手段の出力として用いることを特徴とする
    請求項第1項記載の伝送装置。
  3. 【請求項3】前記第1の手段を構成する前記乗算器の係
    数を決定する前記演算器が、係数を保持する第1の状態
    と、上記エコーと疑似エコーとの誤差信号によって更新
    される第2の状態と、上記誤差信号を遠端信号を推定す
    る手段によって補正した信号によって更新される第3の
    状態との3つの状態を持つことを特徴とする請求項第1
    項または請求項第2項記載の伝送装置。
  4. 【請求項4】前記伝送装置の初期立ち上げにおいて、エ
    コーキャンセラのみの立ち上げを行なう第1の期間を有
    し、上記第1の期間において上記第1の手段を構成する
    乗算器の係数を決定する演算器が前記第2の状態にて動
    作し、次に全2重状態にて等化器とエコーキャンセラの
    立ち上げを行なう第2の期間を有し、上記第2の期間に
    おいて上記第1の手段を構成する乗算器の係数を決定す
    る演算器のうち、上記第2の手段の入力となっている乗
    算器の係数を決定する演算器が前記第1の状態にて動作
    し、上記以外の演算器が前記第3の状態で動作し、前記
    伝送装置間の同期信号検出によって、上記第2の手段の
    入力となっている乗算器の係数を決定する演算器が前記
    第3の状態に移行して動作するトレーニング手順を有す
    ることを特徴とした請求項第3項記載の伝送装置。
  5. 【請求項5】前記伝送装置において、上記エコーキャン
    セラの第1の手段を構成する乗算器の係数を決定する演
    算器の中で、第2の手段の入力となっている乗算器に接
    続している乗算器の係数を決定する演算器の状態が第2
    の手段の入力になっていない乗算器に接続している乗算
    器の係数を決定する演算器の状態と異なるように制御さ
    れることを特徴とした請求項第1項から第3項記載の伝
    送装置。
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