JPH0437767Y2 - - Google Patents

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JPH0437767Y2
JPH0437767Y2 JP18780186U JP18780186U JPH0437767Y2 JP H0437767 Y2 JPH0437767 Y2 JP H0437767Y2 JP 18780186 U JP18780186 U JP 18780186U JP 18780186 U JP18780186 U JP 18780186U JP H0437767 Y2 JPH0437767 Y2 JP H0437767Y2
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door
roof
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車の車体構造に関し、詳しくは
バンタイプの車等において開放面積の大きい側部
ドアまたは後部ドアを取付ける場合の車体ルーフ
の構造に関する。
(従来の技術) 従来、バンタイプの車における側部および後部
のドアとしては、種々のものが用いられている。
例えば、ドアを側壁に沿つて前後にスライドさせ
るもの、ドア上縁を車体にヒンジ結合し、該ヒン
ジ結合部を中心としてドア全体を上方に回動させ
るもの、観音開き型式のもの等、種々のものがあ
る。
一方、バンタイプの車の用途としては、レジヤ
ー用や営業用等種々の用途がある。レジヤー用と
しては、例えば車をいわゆるキヤンピングカーと
して用いる場合がある。この場合にはキヤンプサ
イトにおいて、車の側方にテントを繋いで居住空
間を広くするということがよく行われるが、この
際、車室内とテント内とは広く連絡するのが好ま
しく、側部ドアの開放面積は大きくするのが好ま
しい。また、営業用として用いる場合には、車室
内へ荷物を積み込むことが多いので、車室内への
荷物の積み込みおよび運び出しが容易となるよう
に、ドアの開放面積を大きくするのが好ましい。
この点から見ると、従来のスライドタイプのドア
の場合、スライドさせたドアを保持するスペース
が必要となるため、開放面積をあまり大きくする
ことができない。これに対し、ヒンジ結合して上
方に回動させるタイプのドア、および観音開きタ
イプのドアの場合、開放面積を大きくすることが
できるが、ドアの開閉時にドア端部が車体側壁面
より外方へ大きくはみ出すため、車の近くに障害
物があるとドアの開閉ができなくなるという問題
がある。
このようなことから、例えば実開昭57−196755
号に開示されるように、車体側に車室レールおよ
び車室ローラを設ける一方、ドア側にドアレール
およびドアローラを設け、車室レールによつてド
アローラを案内するとともにドアレールによつて
車室ローラを案内するようになし、ドアを外方へ
はみ出させることなく上下にスライドさせて開閉
するようにしたものが提案されている。
(考案が解決しようとする問題点) 上記提案のものにおいては、ドアの開放面積を
大きくすることができ、またドアの開閉時にドア
が外方へ大きくはみ出すこともないが、ドア開閉
時の操作力の軽減のためのアシストの方法が難し
いとい問題がある。すなわち、このドアは開放面
積が大きく、重量も大きくなるため、その開閉を
人力だけで行わせるには操作力が大きくなりす
ぎ、何らかのアシスト手段を設ける必要がある
が、上下動するドアの全ストロークをアシストす
る手段は非常に大型化し、かつ構造が複雑化する
ため、ドア上下動の全ストロークに亘つてアシス
トを良好に行うことは実際上難しいというもので
ある。
また、上記ドアを開放する場合、開放動作の終
了近くになるとドアの支持を行う2点間の距離が
小さくなり、ドアの支持が不安定になるという問
題もある。すなわち、ドアレールに案内された車
室ローラと、車室レールに案内されたドアローラ
とがドアの開放に応じて近づき、ドアの支持が不
安定になる。しかも、このときドアの支持部分と
ドア重心との位置がずれているので、ドアの支持
部分にドア重量により大きな力が加わり、開閉の
ための操作力が重くなり易いという問題がある。
そこで、本考案者等は、このような問題を解決
するために、ドアの開放面積が大きく、かつドア
開閉の操作力軽減のためのアシストも行い易い新
規なドア開閉構造を案出した。すなわち、このド
ア開閉構造は、車体側壁に設けられた開口部の両
側に上下に延びて配設されたガイドレールと、両
側下部に上記ガイドレールに転動可能に挿入され
たローラを有し、上記開口部に上下にスライド可
能に設けられたドアと、一端が上記ドアの上縁に
枢着され、他端がルーフパネルに枢着されたルー
フメンバとを備え、ドアの開閉時ドアの下部をガ
イドレールによつて案内する一方、ドアの上縁を
ルーフメンバと共に該ルーフメンバとルーフパネ
ルとの枢着部を中心として回動させることによ
り、ドアを外方へはみ出させることなく上下動さ
せることができるようにし、また、このドアの開
放面積を大きくするとともに、ドア開閉時の操作
力軽減のためのアシスト手段をルーフメンバの回
動部に配し、作動ストロークの小さい小型のアシ
スト手段でもつてドア開閉をスムーズに行い得る
ようにしたものである。
しかし、このドア開閉構造を実際の自動車に採
用する場合、車体構造の面で次のような問題点が
ある。ドアの開放面積を大きくすることに伴い車
体の剛性が小さくなる恐れがあり、特に、ドア開
口部の上縁ではドアの開閉時にドアの重量が集中
的に作用するので、その部分の剛性を有効に高め
る必要がある。また、ルーフパネル上にルーフメ
ンバを配する構成となつているが、このルーフメ
ンバによつて空気抵抗や風切り音が増大したり、
雨水等が車室内に浸入したりする恐れがある。
本考案はかかる問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、上述のドア開閉
構造を自動車に採用するに当り、車体構造を改良
して、車体の剛性、特にドア開口部上縁の剛性を
有効に高めるとともに、空気抵抗の低減化および
雨水等の浸入防止を図るものである。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案の解決手段
は、車体側壁に設けられた開口部の両側に上下に
延びて配設されたガイドレールと、両側下部に上
記ガイドレールに転動可能に挿入されたローラを
有し、上記開口部に上下にスライド可能に設けら
れたドアと、一端が上記ドアの上縁に枢着され、
他端がルーフパネルに枢着されたルーフメンバと
を備えた自動車を前提とする。
そして、このような自動車において、開口部の
上縁に、両端がピラーに連結された強度メンバを
設け、該強度メンバはルーフパネルの下面に接合
されて閉断面を形成する。また、上記ルーフパネ
ルに、ルーフメンバの形状と略同形状の凹部を形
成し、ドアの閉時にルーフメンバが上記凹部に該
凹部を除くルーフパネル上面と面一な状態で格納
されて車体ルーフを形成する構成としたものであ
る。
(作用) 上記の構成により、本考案では、開口部の上縁
に、両端がピラーに連結された強度メンバが設け
られ、該強度メンバはルーフパネルの下面に接合
されて閉断面を形成しているので、開口部上縁の
剛性が上記強度メンバにより効果的に高められ
る。
また、ルーフパネル上に配されたルーフメンバ
は、ドアの閉時ルーフパネルに形成された凹部に
該凹部を除くルーフパネル上面と面一な状態で格
納されるので、このルーフメンバにより走行時で
の空気抵抗や風切り音が増加することはなく、ま
た見映えも良好なものとなる。さらに、上記ルー
フパネルにルーフメンバ格納のための凹部が形成
されていても、ルーフメンバに対応する部分を含
め車体ルーフ全体はルーフパネルにより覆われて
いるので、雨水等が車体ルーフから車室内に浸入
することはない。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図および第2図は本考案の一実施例に係る
車体構造を備えた自動車を示し、1は車体、2は
車体1の左側の後部側壁に設けられたドア開口
部、3は該開口部2を開閉するドアであつて、該
ドア3は、その下部が後述するガイドレール2
3,34により案内されて上下にスライド可能に
設けられている。
上記ドア3の上縁にはルーフメンバ4の一端が
枢着され、該ルーフメンバ4の他端はルーフパネ
ル5に枢着されている。上記ルーフメンバ4とル
ーフパネル5との間には各々一対のトーシヨンバ
ー6,6およびステーダンパ7,7が配設されて
いる。上記各トーシヨンバー6の一端はルーフメ
ンバ4に連結され、他端はルーフパネル5に連結
されている。また、上記各ステーダンパ7の一端
はルーフメンバ4に枢着され、他端はルーフパネ
ル5に枢着されている。そして、トーシヨンバー
6およびステーダンパ7は、いずれもルーフメン
バ4に上方への回動力を付与して該ルーフメンバ
4およびドア3の自重とバランスさせ、これによ
りドア3の開閉時における操作力を軽減するよう
になつている。この場合、回動するルーフメンバ
4にトーシヨンバー6およびステーダンパ7を配
しているので、ドア3の開閉時の上下ストローク
が大きくても、トーシヨンバー6およびステーダ
ンパ7のストロークを小さくすることができ、ド
ア開閉のためのアシスト装置を小型化することが
できる。
次に、上記ドア3およびルーフメンバ4を支持
する車体1の構造を第3図ないし第12図により
説明する。第3図はドア3およびルーフメンバ4
を取外した状態で車体を示す斜視図であり、第4
図は同じく車体の平面図である。車体1の上部は
ルーフパネル5により覆われているが、このルー
フパネル5にはルーフメンバ4の形状と略同形状
の凹部5aが形成されている。該凹部5aは、ド
ア3の閉時にルーフメンバ4を格納するためのも
のであつて、このルーフメンバ4の格納状態にお
いては、第2図に仮想線で示す如く凹部5aを除
くルーフパネル5の上面とルーフメンバ4の上面
とが面一となり、これにより車体1のルーフが形
成されるようになつている。ルーフメンバ4を、
その下面側から見て示すのが第5図である。この
図から分るように、ルーフメンバ4の下面には、
一端側に一対の第1ヒンジブラケツト8,8が固
設されているとともに、他端側に一対の第2ヒン
ジブラケツト9,9が固設されている。上記第1
ヒンジブラケツト8,8は、ルーフパネル5の凹
部5a内に固設された一対の第3ヒンジブラケツ
ト10,10とヒンジ結合され、これによつて、
ルーフメンバ4は第1ヒンジブラケツト8,8に
おいてルーフパネル5に枢着されている。尚、第
2ヒンジブラケツト9,9は、ドア3の上縁部と
ヒンジ結合するためのものであるが、これについ
ては後述する。また、トーシヨンバー6,6およ
びステーダンパ7,7は、ルーフパネル5の凹部
5aにおいてルーフメンバ4との間に介在して配
されており、ルーフパネル5の凹部5aにはステ
ーダンパ7,7の一端を枢着するための一対の第
4ヒンジブラケツト11,11が固設されてい
る。
第6図は第4図の−線に沿つたルーフ部の
断面図で、ルーフパネル5の一部にルーフメンバ
格納用の凹部5aが形成されている一方、ルーフ
パネル5の下面には、ドア開口部2の上縁に位置
する部位に強度メンバ12が、ルーフ部の中央の
凹部5aに対応する部位にセンタルーフメンバ1
3がそれぞれ接合されて車体前後方向に延びる閉
断面を形成している。上記強度メンバ12の前端
は、ドア開口部2の前縁を構成するセンタピラー
20および左右のセンタピラー20,20の上部
間に架設されたセンタルーフクロスメンバ14に
連結されている一方、後端は、ドア開口部2の後
縁を構成するリヤピラー31および左右のリヤピ
ラー31,31の上部間に架設されたリヤルーフ
クロスメンバ15に連結されている。また、上記
センタルーフメンバ13の前端は上記センタルー
フクロスメンバ14に連結され、後端は上記リヤ
ルーフクロスメンバ15に連結されている。上記
強度メンバ12の側端部とルーフパネル5の端部
との接合部にはシール部材16が取付けられてお
り、該シール部材16は、ドア3の閉時に該ドア
3の上部内面と当接し、車室内への雨水等の浸入
を防止するためのものである。
第7図は第4図の−線に沿つた断面図であ
り、ルーフパネル5に形成された凹部5aの下面
にヒンジレインフオースメント17が接合されて
車幅方向に延びる閉断面を形成しており、該ヒン
ジレインフオースメント17は、上記強度メンバ
12とセンタルーフメンバ13との間に跨つて設
けられている。尚、このヒンジレインフオースメ
ント17は第7図で示すセンタルーフクロスメン
バ14寄りの凹部5a下面に設けられているだけ
でなく、リヤルーフクロスメンバ15寄りの凹部
5a下面にも設けられている。また、第4図にお
いて、18a,18bは車体ルーフの下方に設け
られた左右一対のサイドルーフメンバであり、車
体右側のサイドルーフメンバ18bは、車体の略
全長に亘つて設けられているが、車体左側のサイ
ドルーフメンバ18aは、ドア開口部2との配置
関係のためにセンタピラー20の前側にのみ設け
られている。
第8図は第3の−線に沿つて、ドア開口部
2の前縁を構成するセンタピラー20を示す断面
図である。このセンタピラー20は、アウタパネ
ル21とインナパネル22とにより閉断面構造に
なつており、アウタパネル21の後部に形成され
た車幅方向に延びる垂直面21aには、ドア開口
部2に面して上下に延びるガイドレール23が接
合されている。該ガイドレール23には、ドア3
の下部前端に取付けられたローラ24が挿入され
ており、このローラ24はガイドレール23に案
内されて上下に転動可能となつている。尚、アウ
タパネル21とインナパネル22との後端接合部
には、ドア3の閉時に該ドア3の内面に当接する
シール部材25が取付けられている。
第9図は第3図の−線に沿つてドア開口部
2の下部構造を示す断面図である。車体のフロア
部を構成するフロアパネル26にはアウタパネル
27およびインナパネル28が接合され、これら
3枚のパネル26,27,28により車体前後方
向に延びる閉断面が形成されている。上記アウタ
パネル27とフロアパネル26との端部接合部に
は、ドア3の閉時に該ドア3の下部内面に当接す
るシール部材29が外方に向いて取付けられてい
る。第10図は第3図のX−X線に沿つてドア開
口部2の下部構造を示す断面図である。この部分
においては、後輪のために、第9図に示した閉断
面をそのまま延長できないので、アウタパネル2
7とインナパネル28とで小さな閉断面を形成
し、これにフロアパネル26の端部を接合してい
る。尚、30はカウルパネルであつて、該カウル
パネル30の上部はアウタパネル27の側面に接
合されている。
第11図および第12図は第3図の−
線に沿つて、ドア開口部2の後縁を構成するリヤ
ピラー31を示す断面図で、第11図はドア3を
開けた状態を示し、第12図はドア3を閉じた状
態を示す。リヤピラー31は、アウタパネル32
とインナパネル33とにより閉断面構造になつて
おり、アウタパネル32の前部に形成された車幅
方向に延びる垂直面32aには、ドア開口部2に
面して上下に延びるガイドレール34が接合され
ている。該ガイドレール34には、ドア3の下部
後端に取付けられたローラ35が挿入されてお
り、このローラ35はガイドレール34に案内さ
れて上下に転動可能となつている。上記ガイドレ
ール34は、図示していないが下部において車体
内方へ若干曲がつて形成されている。このため、
ガイドレール34に沿つて上下動するローラ35
は、ガイドレール34の下部に位置するとき、す
なわちドア3が閉じられるときには、ガイドレー
ル34の内方への曲がりに沿つて車体内方へ引き
込まれ、第12図に示すようにドア3の内面がア
ウタパネル32の端部に取付けられたシール部材
36に当接する。逆に、ドア3が閉状態から上方
に移動して開けられるときには、ローラ35はガ
イドレール34の曲がりに沿つて外方へ押し出さ
れ、第11図に示すようにドア3が車外方向へ若
干押し出されてシール部材36から離れた状態の
まま上方に移動するようになつている。
次に、ドア3の構造を第13図ないし第18図
により説明する。第13図はドア3の分解した状
態を示す斜視図で、このドア3はアウタパネル3
7とインナパネル38とを接合して構成されてい
る。上記ドアの上縁内面にはルーフメンバ4の第
2ヒンジブラケツト9,9に枢着される一対の第
5ヒンジブラケツトが固設されているのである
が、この部分を第13図の−に沿つて断
面してルーフメンバ4と枢着した状態を第14図
に示す。アウタパネル37とインナパネル38と
の上縁部に閉断面が形成され、この閉断面部にボ
ルト39により第5ヒンジブラケツト40が固設
されている。そして、ルーフメンバ4の端部に固
設された第2ヒンジブラケツト9と第5ヒンジブ
ラケツト40とはピン41により互いに回動自在
に連結されている。
第15図は第13図の−線に沿つてド
ア3が閉じられた状態を示す断面図である。アウ
タパネル37とインナパネル38とを接合して構
成されたドア3の上縁部は、ルーフパネル5の端
部を覆うように位置しており、ドア3の内面(イ
ンナパネル38)はルーフパネル5の側端に取付
けられたシール部材16と当接している。
第16図および第17図はそれぞれ第13図の
−線および−線に沿つた断面図
で、ドア3がアウタパネル37とインナパネル3
8との接合によつて構成され、該ドア3の下部側
端にローラ24が取付けられていることを示して
いる。尚、ドア3の反対側端にもローラ35が取
付けられている(第11図参照)。
第18図は、第13図の−線に沿つた
ドアロツク部の断面図であり、ドアロツク42が
車体側のストライカ43と係合した状態を示す。
ドアロツク42は、ドア3の下部中央に設けら
れ、アウタパネル37の下部から外方に突出した
ロツク解除ハンドル44と、該ハンドル44にリ
ンク45を介して連結され、インナパネル38の
内面に取付けらたフツク機構46とからなる。上
記フツク機構46は、車体側に設けられたストラ
イカ43と係脱可能なものであり、ドア3を閉じ
るときにはドア3を押してフツク機構46をスト
ライカ43に押し付けるだけで両者は係合し、逆
にドア3を開けるときには、ロツク解除ハンドル
44を引張つて両者の係合を外してからドア3を
上方へ移動させる。
次に、上記実施例の作動を説明するに、ドア3
が開口部2を覆つて閉じられているとき、該ドア
3は最も下方に移動した状態にあつて、その両側
下部のローラ24,35、特に後側下部のローラ
35がドア開口部2後縁のガイドレール34の内
方への曲がりに沿つて内方へ引き込まれることに
より、第12図に示す如くドア3はシール部材3
6と当接している。そして、この状態でドアロツ
ク42のフツク機構46が車体側のストライカ4
3と係合してドアがロツクされている。
この場合、車体1のルーフ部においては、ルー
フメンバ4がルーフパネル5に形成された凹部5
aに該凹部5aを除くルーフパネル5上面と面一
な状態で格納され、これにより車体ルーフが形成
される。このため、走行時に上記ルーフメンバ4
が走行風の抵抗となることはなく、空気抵抗の低
減化を図ることができるとともに、ルーフメンバ
4周辺での風切り音の発生を防止することができ
る。また、見映えも良好なものとなる。
そして、このような状態からドア3を開けると
きには、先ず、ドアロツク42のロツク解除ハン
ドル44を引張つてフツク機構46とストライカ
43との係合を外し、次いでドア3を上方に押し
上げる。すると、ドア3の下部は、その両側のロ
ーラ24,35がドア開口部2両側のガイドレー
ル23,34により案内されるので、上記ガイド
レール23,34に沿つて若干外方に押し出され
た状態で上方に移動する。一方、ドア3の上縁
は、ルーフメンバ4の一端に枢着されているの
で、該ルーフメンバ4がルーフパネル5との枢着
部(第1ヒンジブラケツト8と第3ヒンジブラケ
ツト10との結合点)を中心として回動するのに
伴い上方に移動しつつルーフパネル5側に引き寄
せられる。そして、最終的には第1図および第2
図に示すように、ドア3の下縁が開口部2の上縁
まで持ち上げられた状態で止まり、ドア3の開作
動が終了する。尚、ドア3を閉じる場合はこれと
全く逆なのでその説明は省略する。
そして、このように、ドア3を開閉するときお
よびドア3が開けられた状態にあるときには、ド
ア3およびルーフメンバ4の自重がドア開口部2
の上縁つまりルーフパネル5の車体左側端部およ
びルーフメンバ4とルーフパネル5との枢着部た
るルーフパネル4の車幅方向中央部に集中的に作
用するが、ルーフパネル4のこれらの部分には、
それぞれルーフパネル4下面に接合されて車体前
後後方向に閉断面を形成する強度メンバ12およ
びセンタルーフメンバ13が設けられているの
で、ドア3およびルーフメンバ4の自重に対し十
分に対抗することができる。特に、ドア開口部2
上縁側の強度メンバ12は、その両端がドア開口
部2側縁のセンタピラー20およびリヤピラー3
1に連結されているので、この両ピラー20,3
1と共にドア開口部2まわりの車体剛性を効果的
に高めることができる。
また、上記ルーフパネル5は、ルーフメンバ4
を格納するための凹部5aが形成されているもの
の、ルーフメンバ4の下方を含めて車体ルーフ全
体を覆うように設けられているので、ドア3の開
時にも車体ルーフからの雨水等の車室内への浸入
を防止することができる。しかも、上記凹部5a
は、ドア3の閉時(ルーフメンバ4が凹部5aに
該凹部5aを除くルーフパネル5上面と面一な状
態で格納されるとき)ルーフメンバ4の周縁から
滴下する雨水等の排水溝として利用することがで
きる。
尚、本考案は上記実施例に限定されるものでは
なく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。例えば、上記実施例では、ルーフパネル5に
ルーフメンバ4の形状と略同形状の凹部5aを形
成するに当り、第4図に示す如く凹部5aの前端
をセンタルーフクロスメンバ14の後方の位置に
設定したが、ルーフメンバ4の前端およびこれに
対応する凹部5aの前端をセンタルーフクロスメ
ンバ14の位置にまで拡張してもよい。この場
合、センタルーフクロスメンバ14をルーフパネ
ル5の凹部5aを補強するための補強部材として
利用することができ、この補強のためのヒンジレ
インフオースメント17を省くことができる。
また、上記ヒンジレインフオースメント17
は、実施例ではルーフパネル5の凹部5aに対応
して強度メンバ12からセンタルーフメンバ13
に跨つて設けたが、このヒンジレインフオースメ
ント17を車体右側のサイドルーフメンバ18b
にまで延設して、車体ルーフの剛性をより高める
ようにしてもよいのは勿論である。
(考案の効果) 以上の如く、本考案における自動車の車体構造
によれば、開口部にガイドレールの安内により上
下動可能に設けられたドアと、該ドアおよびルー
フパネルにそれぞれ枢着されたルーフメンバとか
らなるドア開閉構造を備える場合、上記開口部の
上縁に、両端がピラーに連結されかつルーフパネ
ル下面に接合されて閉断面を形成する強度メンバ
を設けるとともに、上記ルーフパネルに、ドア閉
時にルーフメンバをルーフパネル上面と面一状態
で格納する凹部を形成したことによつて、ドア開
閉時にドアの自重が集中的に加わるドア開口部上
縁の剛性を効果的に高めることができ、また、ル
ーフメンバによる空気抵抗や風切り音の発生およ
び雨水等の車体ルーフからの浸入を防止すること
ができ、上記ドア開閉構造の実用化に有効に寄与
できるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
自動車の斜視図、第2図は第1図の−線に沿
つた拡大断面図、第3図は自動車からドアおよび
ルーフメンバを取外した状態を示す斜視図、第4
図は同平面図、第5図はルーフメンバを下面側か
ら見た斜視図である。第6図および第7図はそれ
ぞれ第4図の−線および−線に沿つた拡
大断面図であり、第8図、第9図および第10図
はそれぞれ第3図の−線、−線およ
び−線に沿つた拡大断面図である。第11図
および第12図は第3図の−線に沿つた
拡大断面図で、第11図はドアを開けた状態を示
し、第12図はドアを外した状態を示す。第13
図はドアの分解斜視図であり、第14図、第15
図、第16図、第17図および第18図はそれぞ
れ第13図の−線、−線、
−線、−線および−線に沿
つた拡大断面図である。 2……ドア開口部、3……ドア、4……ルーフ
メンバ、5……ルーフパネル、5a……凹部、1
2……強度メンバ、23,34……ガイドレー
ル、24,35……ローラ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車体側壁に設けられた開口部の両側に上下に延
    びて配設されたガイドレールと、両側下部に上記
    ガイドレールに転動可能に挿入されたローラを有
    し、上記開口部に上下にスライド可能に設けられ
    たドアと、一端が上記ドアの上縁に枢着され、他
    端がルーフパネルに枢着されたルーフメンバとを
    備えた自動車において、上記開口部の上縁には、
    両端がピラーに連結された強度メンバが設けら
    れ、該強度メンバはルーフパルの下面に接合され
    て閉断面を形成しており、上記ルーフパネルに
    は、上記ルーフメンバの形状と略同形状の凹部が
    形成され、ドアの閉時にルーフメンバが上記凹部
    に該凹部を除くルーフパネル上面と面一な状態で
    格納されて車体ルーフを形成するように構成され
    ていることを特徴とする自動車の車体構造。
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