JPH0441633A - ばね特性および耐疲労特性に優れた銅−マンガン−ニッケル系合金およびこれを用いたワッシャー材 - Google Patents
ばね特性および耐疲労特性に優れた銅−マンガン−ニッケル系合金およびこれを用いたワッシャー材Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
シャー材に係り、特にばね特性および耐疲労特性に優れ
、容易に製造することができるワッシャー材に関する。
生するVTR(Video Tape Recorde
r)が業務用および家庭用に広く普及している。映像信
号の周波数帯域は一般にO〜4.5メガHzと音声信号
に比較して250〜300倍広くなっており、磁気テー
プに記録された信号を高速度で読みとるためにビデオヘ
ッドを回転させる方式か採用されている。
断面図であり、回転ヘッドドラム1は、回転軸2に回転
自在に装着されたヘッドディスク3と、ヘッドディスク
3に対向するように装着された下部固定シリンダ4と、
上記ヘッドディスク3と下部固定シリンダ4との間に介
装されたワッシャー5と、ヘッドディスク3の下面に装
着されたビデオヘッド6とを備える。ワッシャー5はヘ
ッドディスク3の回転時においてもヘッドディスク3と
下部固定シリンダ4とが直接接触することを防止し、ま
た両者が必要以上に近接してビデオヘッド6を損傷しな
いように一定の微小間隙(を保持するために設けられる
。
リウム銅(Be−Cu合金)等を原材料として圧延後、
金型プレス機で中空円板状に打ち抜き、さらに第2図に
示すように周方向に波打つようなウェーブ状に塑性変形
させて製造されている。
が低く、VTRの回転ヘッドドラムに装着するとへたり
を生じヘッドディスクとワッシャーとの摩擦が大きくな
り、ヘッドディスクの円滑な回転が得られなくなる欠点
がある。
い欠点がある。特に圧延材をプレス機にて円環状に打ち
抜く場合に金型が損傷し易い。そのため高頻度で金型を
再研摩したり交換する必要があり、ワッシャーの製造コ
ストが増大し、また製造効率が低下する問題点がある。
硬度が低いために加工性は良好であるが、ベリリウムは
希少で高価である上に、製造工程において人体に有毒な
ベリリウム酸化物等を発生するため、防毒設備を含めた
ベリリウム銅合金の製造設備が複雑化し、工程管理が煩
雑となる上に、製造原価が高騰する欠点を有する。
あり、Beを含有せずに安価で従来のワッシャー材と同
等以上のばね性を有し、容易に製造することが可能なワ
ッシャー材を提供することを目的とする。
組成の合金材料を調製し、加工処理方法を種々試行し得
られたワッシャー材の特性値を計測したところ、重量パ
ーセントでマンガン10〜35%、ニッケル10〜35
%を含有し、残部を銅で構成したときに、従来のSUS
材製またはベリリウム銅製と比較して、ばね限界値(K
b)およびヤング率(E)等の強度特性値が優れ、また
加工性が優れたワッシャー材が得られた。特に上記組成
範囲のマンガンおよびニッケルに加えて、クロムをo、
oi〜8%添加したり、さらにジルコニウムを0,01
〜5%添加して形成したワッシャー材はより優れた強度
特性を有し、特にVTR回転ヘッド用ワッシャー材とし
て使用した場合に優れた耐久性を発揮した。
て述べる。
保するために必要な元素であり、その含有量が10%未
満であると、従来のベリリウム銅と同等のばね強さが得
られず、また35%を超えると伸びの弾性が低下し、ば
ね限界値を超えた変位をワッシャー材に付加した場合折
れ易くなり、かつ永久歪みが増大するため、Mnの含有
量は10〜35%の範囲に設定される。なお望ましくは
12〜20%が良い。
素地中に析出し、靭性を増し、縦弾性係数(E)を増大
させてばね強さを向上させるために必要な元素であり、
その含有量が10%未満であると充分なばね強さが得ら
れず、また35%を超えると伸び率が低下し、ばね限界
値を超えた変位をワッシャー材に生起させた場合に折損
し易く、また永久歪も増大するため、N1の含有量は1
0〜35%の範囲で調整される。なお望ましくは12〜
20%が良い。
以上の変位に対する永久歪は減少し、ベリリウム銅と同
等以上ばね材料を得ることができる。
ロム(Cr)および/またはジルコニウム(Z r)を
添加することにより、さらに好ましい合金となる。これ
らの元素は銅合金素地中に析出し、析出硬化による部材
強度を向上させるとともに耐食性を増大させる。ここで
クロムはジルコニウムと複合添加することにより金属間
化合物を形成し、ばね特性を飛躍的に向上させる作用を
有する。クロムの含有量が0.01%未満の過少量では
析出硬化によるばね強さを確保することが困難であり、
一方8%を超えると、伸びの減少によってワッシャー材
が折損し易くなる。したがってクロムの含有量は0.0
1〜8%の範囲に設定される。なお含有量が高いと製造
工程において析出量が増大する現象が発生し易いため、
望ましくは、0.1〜5%が良い。
材を硬化させるとともに、クロムと金属間化合物を形成
しばね特性を向上させる。Zrの含有量が0.01未満
の過少量であると、ばね強さを確保できるだけの析出物
が形成されず、伸びは大きいもののばね限界値が低く、
ばねの機能を充分に発揮し得ない。一方ジルコニウム(
Z r)の含有量が5%を超える場合は、所望のばね強
さは充分確保されるものの、熱間における加工が困難と
なる。したがってZrの含有量は0.0L〜5%の範囲
に設定される。なお最適な析出量を得るために望ましく
は0.1〜2%に調整するとよい。
合金素地中に析出し、析出硬化によるばね強さ、疲労強
度を向上させる元素である。この元素はいずれか一方だ
け添加した場合も同様な効果を得られるが、両元素を適
量ずつ組み合せて使用する場合に、ばね限界値の向上が
顕著になる。なお、Ni、Mn、Crの含有量を低減し
、Zrの添加量を相対的に増量することによって靭性が
増し、より疲労強度が優れたワッシャー材を得ることが
できる。
金を、温度700〜1000℃で溶体化処理後、冷間加
工を実施して所定形状に塑性変形せしめ、しかる後に温
度350〜550℃で時効硬化処理を施して製造される
。 溶体化処理は合金成分を均質化し、さらに成形性を
改良し、またその後の時効硬化処理で均質なばね強さを
付与するための処理であり、少なくとも700℃以上の
処理温度が必要で望ましくは800℃以上が良い。
り、却って結晶粒の粗大化を招き易いことから一般に1
000℃以下の温度に設定されるが、望ましくは850
〜950℃が良い。
ッシャー材を製造する際の成形加工性に大きな影響を及
ぼす。
ましくは10%以上が良いが、過反の冷間加工はワッシ
ャー材の硬度の上昇を招き、成形時にプレス用金型を損
傷したり、曲げ加工部分に割れが発生し易くなることか
ら実用上80%以下に設定され、望ましくは70%以下
が良い。
和固溶体を加熱し、クロムとジルコ−ラムとの金属間化
合物などを析出せしめることにより硬化させ、ワッシャ
ー材のばね強さを付与するための熱処理であり、350
’C以上の温度で処理することが必要である。しかし、
550℃を超えた温度では、硬度の低下が見られること
から、処理温度は350°C〜550℃の範囲に設定さ
れるが、工業的に望ましくは380°C〜500℃が良
く、さらに望ましくは430℃〜480℃が適温である
。
るベリリウムを使用せずに、ベリリウム銅合金およびS
US合金と同等以上の強度特性を有するばね材料を安価
に提供することができる。
す合金であり、熱処理前の加工成形段階においては硬度
が低い。そのため冷間加工および所定形状に塑性加工す
る操作が極めて容易であり、特に金型成形を行なう際の
金型の損傷が大幅に減少する。
が400〜450程度と、従来材と同等の硬度が得られ
、ばね限界値が高くなるため、へたりも小さく、例えば
VTR回転ヘッドドラムに装着した場合には、長期間に
亘ってヘッドドラムの円滑な回転を保証することができ
る。
に限定されものではなく、他の各種用途においても適用
可能であり、優れた効果を有している。
施例を参照して説明する。
を有する銅基合金についてそれぞれ第1表中欄に示す製
造方法に従って加工処理を行なって厚さ0.25mm、
幅10日、長さ100m+の試験片を調製し、そのばね
限界値(Kb)、ヤング率(E)および硬度(Hv)等
の機械的特性を測定した。硬度(Hv)は試験片に50
0gの荷重を作用させた場合におけるビッカース硬度と
して求めた。
販のBe−Cu合金および組成範囲を外れた合金の特性
値も併せて測定し、第1表下欄に示すように、本発明に
係るワッシャー材の特性値と比較した。
シャー材によれば、従来の5US304゜市販のBe−
Cu合金と比較してほぼ同等のビッカース硬さが得られ
るとともに、ばね限界値(Kb)およびヤング率(E)
等の強度特性において同等以上の優れたばね性を発揮す
ることが確認される。
硬さは従来材と比較して小さいため、所定形状に塑性加
工する操作が極めて容易であり、特に金型成形を行なう
際の金型の損傷が少なく、金型の寿命を大幅に延伸させ
ることが可能となった。
すワッシャを調製し、VTR回転ヘッドドラムに実装し
たところ、長期間に亘りへたりを生じることがなく、下
部固定シリンダとヘッドディスクとの間隙が一定に保持
され、ヘッドディスクの円滑な回転が得られた。
リリウムを使用せずにベリリウム銅合金やSUS材と同
等以上の強度特性を有するワッシャー材を安価で容易に
製造することができる。
性加工することが容易であり、成形用金型の寿命を従来
より大幅に延伸することができるなど製造工程において
も大きな効果を発揮する。
第2図はワッシャーの形状を示す斜視図である。 1・・・回転ヘッドドラム、2・・・回転軸、3・・・
ヘッドディスク、4・・・下部固定シリンダ、5・・・
ワッシャー、6・・・ビデオヘッド。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、重量パーセントでマンガン10〜35%、ニッケル
10〜35%を含有し、残部が実質的に銅で構成された
ことを特徴とするワッシャー材。 2、重量パーセントでマンガン10〜35%、ニッケル
10〜35%、クロム0.01〜8%を含有し、残部が
実質的に銅で構成されたことを特徴とするワッシャー材
。 3、重量パーセントでマンガン10〜35%、ニッケル
10〜35%、クロム0.01〜8%、ジルコニウム0
.01〜5%を含有し、残部が実質的に銅で構成された
ことを特徴とするワッシャー材。 4、VTR回転ヘッドに用いられる請求項1ないし3い
ずれかに記載のワッシャー材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14635690A JP2839649B2 (ja) | 1990-06-06 | 1990-06-06 | ばね特性および耐疲労特性に優れた銅−マンガン−ニッケル系合金およびこれを用いたワッシャー材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14635690A JP2839649B2 (ja) | 1990-06-06 | 1990-06-06 | ばね特性および耐疲労特性に優れた銅−マンガン−ニッケル系合金およびこれを用いたワッシャー材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0441633A true JPH0441633A (ja) | 1992-02-12 |
| JP2839649B2 JP2839649B2 (ja) | 1998-12-16 |
Family
ID=15405864
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14635690A Expired - Lifetime JP2839649B2 (ja) | 1990-06-06 | 1990-06-06 | ばね特性および耐疲労特性に優れた銅−マンガン−ニッケル系合金およびこれを用いたワッシャー材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2839649B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109338202A (zh) * | 2018-11-23 | 2019-02-15 | 中国科学院兰州化学物理研究所 | 一种高强韧耐磨高熵铜合金 |
| CN109763019A (zh) * | 2019-03-25 | 2019-05-17 | 中南大学 | 一种高强度高弹性铜镍锰合金及其制备方法 |
| CN109763008A (zh) * | 2019-03-25 | 2019-05-17 | 中南大学 | 一种高强高弹含铌铜合金及其制备方法 |
| CN109943750A (zh) * | 2019-03-25 | 2019-06-28 | 中南大学 | 一种超高强高弹铜镍锰合金及其制备方法 |
| CN115491543A (zh) * | 2021-06-18 | 2022-12-20 | 陕西斯瑞新材料股份有限公司 | 一种Cu-Mn-Ni合金及其制备方法和应用 |
| CN117569906A (zh) * | 2023-10-31 | 2024-02-20 | 东风商用车有限公司 | 一种防开裂的排气管垫片以及生产工艺 |
-
1990
- 1990-06-06 JP JP14635690A patent/JP2839649B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109338202A (zh) * | 2018-11-23 | 2019-02-15 | 中国科学院兰州化学物理研究所 | 一种高强韧耐磨高熵铜合金 |
| CN109763019A (zh) * | 2019-03-25 | 2019-05-17 | 中南大学 | 一种高强度高弹性铜镍锰合金及其制备方法 |
| CN109763008A (zh) * | 2019-03-25 | 2019-05-17 | 中南大学 | 一种高强高弹含铌铜合金及其制备方法 |
| CN109943750A (zh) * | 2019-03-25 | 2019-06-28 | 中南大学 | 一种超高强高弹铜镍锰合金及其制备方法 |
| CN109943750B (zh) * | 2019-03-25 | 2020-09-08 | 中南大学 | 一种超高强高弹铜镍锰合金及其制备方法 |
| CN115491543A (zh) * | 2021-06-18 | 2022-12-20 | 陕西斯瑞新材料股份有限公司 | 一种Cu-Mn-Ni合金及其制备方法和应用 |
| CN117569906A (zh) * | 2023-10-31 | 2024-02-20 | 东风商用车有限公司 | 一种防开裂的排气管垫片以及生产工艺 |
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|---|---|
| JP2839649B2 (ja) | 1998-12-16 |
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