JPH0444522B2 - - Google Patents
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- JPH0444522B2 JPH0444522B2 JP60218763A JP21876385A JPH0444522B2 JP H0444522 B2 JPH0444522 B2 JP H0444522B2 JP 60218763 A JP60218763 A JP 60218763A JP 21876385 A JP21876385 A JP 21876385A JP H0444522 B2 JPH0444522 B2 JP H0444522B2
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- insole material
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- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Description
<産業上の利用分野>
本発明はフラツトインソールやカツプインソー
ル等の靴中敷材に関するものである。 <従来の技術> 靴中敷材は、中底の耐摩耗性、弾力性(衝撃吸
収)および汗の吸収を目的としており、例えばフ
ラツトインソールのように合成皮革、レザー、皮
革類および編織布等を中底材に貼着したものある
いはカツプインソールのように弾力性を有するシ
ートに表面布を貼付したものが知られている。 しかしながら、これらの中敷材は各素材を裁断
加工し、それらを貼り合せ加工するものであるた
め、材料数が多く、また加工々程も複雑である。
しかも、これらの中敷材は汗の吸収に関しては殆
んど機能をはたさず、あるいは吸収された汗がき
わめて短時間で表面部に逆流して表面を濡らして
しまうため、着用時の蒸れ感、冷感等の不快感を
もたらし、菌繁殖による水虫の発生、悪臭の発生
等を余儀なくされている。 本発明者らは、製造が簡単で取扱性の良好な靴
中敷材として、各種主体繊維を熱接着性繊維と混
合し、絡合したものを熱圧縮成形して、主体繊維
を熱接着性繊維により接着したシートを使用した
ものを提案した(特願昭59−68585号)。 <発明が解決しようとする問題点> 本発明は、前述の熱圧縮成形したシートを用い
た靴中敷材において、汗等の吸収性が良く、しか
も、表面が乾燥された状態に保持され、衛生的で
しかも着用感の良好なものを提供せんとするもの
である。 <問題点を解決するための手段> 本発明は、親水性繊維を含む主体繊維が熱接着
性繊維により接着された繊維絡合体の圧縮成形物
からなり、透湿度が1000〜6000g/m2/24hr、圧
縮弾性率が70%以上でかつ吸水率が100%以上で
ある透湿性シートであり、その表面または表層部
に疎水性薄層が一体化されてなることを特徴とす
る靴中敷材である。 まず、本発明の靴中敷材の主体をなす透湿性シ
ートは、各種天然繊維、吸水性の比較的良好なビ
ニロン、ナイロンあるいは疎水性繊維の表面を親
水化したものを含む主体繊維と熱接着性繊維とを
混合した綿状体またはウエツブ積層体を好ましく
はニードルパンチングや流体絡合法により絡合緻
密化し、これを加熱圧縮成形して、熱接着性繊維
を溶融あるいは軟化させ、主体繊維間を接着する
ことにより製造される。 該主体繊維として用いられる親水性繊維(親水
性化された繊維を含む)としては、吸水長が60
mm/hr以上のものが使用され、シートとしての吸
水率が100%以上になる範囲内で、他の主体繊維
と適宜混合される。このような親水性繊維として
特に好ましいものは、本質的に疎水性であるが、
例えば少なくとも表面を微細構造とするか表面を
親水性樹脂等で被覆処理し、繊維としての吸水長
を60mm/hr以上としたものであり、これらはシー
トとして十分な吸水性を有しながら、速乾性を有
する製品とすることができる。 熱接着性繊維としては、主体繊維より軟化点あ
るいは融点が低いものでシートの熱圧縮時に主体
繊維間を接着する性質を有するものを用いる。好
ましくは、100〜130℃で軟化あるいは溶融し接着
機能を発揮するものである。このような繊維とし
ては、ポリオレフイン系合成樹脂、コポリエステ
ル樹脂等単独からなる繊維あるいはこれらを含む
繊維、さらには未延伸のポリエステル繊維等低配
向の繊維が用いられ、具体的にはポリエチレンと
ポリスチレンやポリエチレンテレフタレートとコ
ポリエステルとの芯鞘型、バイメタル型複合繊
維、ポリエステル未延伸糸等が知られており、本
発明に有効に用いることができる。 主体繊維に対する熱接着性繊維の混合割合は、
シートに対して十分な硬さ、形態保持性、変形か
らの回復性および吸水性を付与するために、平均
50〜150重量%とすることが有効である。なお、
シートとして厚さ方向に見掛け密度差をもたせ、
表面側をソフトにし、かつ裏面側を硬くすること
によつて、着用性を改良することができる。 このような本発明における透湿性シートは、靴
中敷材として、透湿度が1000〜6000g/m2/
24hr、圧縮弾性率が70%以上かつシートとしての
吸水率が100%以上であることが望まれる。透湿
度が1000g/m2/24hr以下では、中敷材としての
着用時のポンピング作用(圧縮−弛緩の繰り返え
し作用)による通気作用が十分でなく、吸発汗性
が十分に得られない。また、透湿性が6000g/
m2/24hr以上では、汗等のシート内への保持性が
悪く、本発明の構造としてもポンピング作用によ
りシートに吸収された水分が表面側に逆流して好
ましくない。また、圧縮弾性率が70%以下では、
着用時のクツシヨン性が不十分であり、製品とし
てのヘタリを生じて、吸発汗のためのポンピング
作用に乏しいものとなる。さらに、シートの吸水
率が100%以下では、吸汗性が十分でなく、ポン
ピングにより吸収した水分が表面に逆流し、好ま
しい製品とはならない。このようなシートは、平
均見掛け密度が0.2〜0.6g/cm3となるように圧縮
成形され、熱接着性繊維が50〜150重量%混合さ
れ、吸水長が60mm/hr以上の繊維が主体繊維とし
て50重量%以上含まれているとき得ることができ
る。シートの表面側と裏面側に見掛け密度差をも
たせる場合、表面側を0.4g/cm3以下とし、裏面
側をこれより0.1g/cm3以上好ましくは0.3g/cm3
以上大とすることが好ましい。 また、靴中敷として硬さをさらに高め、吸収し
た水分の逆流をより阻止するためには、シート内
に疎水性のフイルムを積層し、ニードルパンチン
グにより繊維層と一体化し、さらには、成形時に
一部溶融して、多孔フイルム層をシート内に形成
しておくことが有効である。 本発明では、前記圧縮成形されたシートの表面
または表層部に疎水性薄層が一体化される。該疎
水性薄層の一つは、該シート表面に金属のメツキ
加工、蒸着加工、スパツタリング加工により成形
された金属薄層である。この金属層はシートの繊
維間〓を閉鎖し通気性を損わない程度に形成され
るべきである。また、他の疎水性層の一つは、含
水分率が1%以下の疎水性繊維の通気性層として
形成される。この層としては、メツシユ状編織
物、ウエツブまたは不織布が用いられる。これら
の層は本体のシート表面に接着等により一体化さ
れるか、あるいはニードルパンチング等の絡合手
段によつて一体化される。 さらに本発明においては、表面側にエンボス加
工を施し、着用感のみならず、滑り防止効果、吸
発汗作用を改善することができる。 <作用おによび効果> 本発明によれば、靴着用によつて発汗された水
蒸気は、まず歩行により中敷材表面部から、不織
布部へクツシヨンプレツシヤー(ポンピング効
果)によつて中敷材表面側(足との間)と中敷材
裏面側(中底との間)との水蒸気分圧の勾配に沿
つて足裏側から中敷材内層部に吸引される。ここ
で温度冷却の作用を受けて、水蒸気は飽和点に達
して繊維間に結露する。結露した水分は、更に受
ける中敷材表面部からのクツシヨンプレツシヤー
(ポンピング効果)或いはシートを構成する親水
化繊維の毛細管作用によつて、中敷材中に透過、
分散されて吸着される。 さらに、本発明においては、表面または表層部
に疎水性の層が存在するため、中敷材本体に吸収
された水分は表面に滞留することなく、また、逆
流しにくいため、表面側(足に接する側)は常に
ドライ状態に保たれ、足の蒸れをなくし、着用感
が良好で、いわゆるマメ等スポーツ障害がない。
また、本発明の構成によれば、非着用時に、比較
的乾燥し易く、菌の発生や悪臭を防止する効果を
発揮する。 もちろん、本発明の中敷材は、製造が簡単であ
り、単に必要な型として裁断するのみで即使用で
きるもので、加工性も良好である。 なお、ここで、繊維の含有水分率、透湿度、圧
縮弾性率、繊維の吸水長、シートの吸水率は以下
のように測定される。 (1) 含有水分率;JIS L−1015による (2) 透湿度;JIS Z−0208カツプ法による (3) 圧縮弾性率;次式で求める 圧縮弾性率(%)=T0′−T1/T0−T1×100 但し T0;初荷重時の厚さ(240g/cm2×1分) T1;最終荷重時の厚さ(4Kg/cm2×1分) T0′;初荷重に戻したときの厚さ (4) 繊維の吸水長;ガラスパイプ法6mmφ×150
mmのガラス管に0.75gの綿(油剤洗浄後)を均
一に詰め垂直に底部を着色水に浸し、1時間後
の吸水長を測定 (5) シートの吸水率;シートを一定の大きさ
(7.5×7.5cm)にカツトし、20℃の水中に一定
時間浸漬し次式により求める シートの吸水率(%)=
浸漬後重量−浸漬前重量/浸漬前重量×100 実施例 1 主体繊維として、表面にエステル系樹脂を主体
とする親水性樹脂を付与した吸水長90mm/hrの中
空ポリエステル繊維12d×51mm、接着性繊維とし
て、ポリエチレン/ポリエステル海島繊維(70/
30)4d×51mmを20/80の割合で混綿した目付400
g/m2のウエツプを裏面側用のウエツプとし、同
主体繊維と同接着性繊維を80/20の割合で混綿し
た目付200g/m2のウエツプを表面側用のウエツ
プとした。 表面側ウエツプをカードから紡出する際にラチ
ス上でポリエチレンフイルム(50μ)に載せ、プ
レパンチし、反転後、裏面側用ウエツプをカード
から紡出し、プレパンチした。次いで、このパン
チ不織布を含有水分率0.5%の繊維からなる表面
薄層用編布に載せ不織布側から仕上パンチ(100
本/cm2)を行なつた後、140℃×1分の熱風処理
(第1段の均一熱処理)を行ないシートとした。
次いで該シートを赤外線にて両面加熱して(裏側
表面温度150℃、表面側表面温度120℃の不均一熱
処理)、裏面の金型温度70℃、表面側の金型温度
20℃の絞り金型にてプレス加工を行なつた(コー
ルドプレス)。この時のプレス圧は0.4Kg/cm2、プ
レス時間は30秒であつた。 このようにして得られたシートは第1表に示す
物性を有し、これからなるカツプインソールは表
面側にフエルト状の弾性を有し、かつ裏側芯部は
しつかりした保形性を有するものであり、吸汗性
(吸水性)が良好で、吸収された水分の逆流もみ
られず、表面がドライタツチであつた。 比較例 1 実施例に於いて、主体繊維としてポリエステル
繊維(吸水長15mm/hr)を用い、同様のカツプイ
ンソールを製造した。 これは第1表に示すように中敷材としての吸水
率が低く、短時間で水分が飽和し吸収した水分が
逆流した表面のドライ感が得られなかつた。 比較例 2 実施例1に於いて、ポリエステル繊維の表面材
用編地を一体化せずに、カツプインソールを製造
した。これは着用後、短時間で表面のドライ感が
失われ、吸収した水分の逆流が生じた。 実施例 2 実施例1で得られたプレパンチ不織布をその
まゝ、仕上パンチ加工(100本/cm2)し、ロール
状に巻き上げた後、表面低密度部に対し、ニツケ
ル金属粉をスパツタリング加工法により、被覆厚
400Åの金属膜層を形成した後、実施例1同様の
条件で熱風処理(均一熱処理)をし、赤外線によ
る予熱金型によるプレス加工(コールトプレス)
を行ない、カツプインソールを得た。 こうして得られたカツプインソールは、第1表
のような物性を有し、かつ裏面芯部はしつかりし
た保形性を有するものであつた。 実施例 3 実施例1で得られたプレパンチ不織布に含有水
分率0.5%のポリエステル繊維からなる表面材用
不織布(目付120g/m2)を載せ、仕上パンチ
(100本/cm2)を行なつた後、140℃×1分の熱風
処理(均一熱処理)を行ない、次いで冷却する前
に表面側温度20℃裏面側温度70℃(表面側エンボ
スロール、裏面側フラツトロール)のカレンダー
プレスを行なつた。こうして得られたフラツトイ
ンソールは第1表に示す通りのものである。 実施例 4 実施例1において、表、裏のウエツブの間にポ
リエチレンフイルム(厚さ50μ)を挿入しないシ
ートを作り、実施例1と同一条件によつて成形し
てカツプインソールとした。カツプインソールの
表面側はフエルト状の弾力性を有し、裏面側芯部
はしつかりした剛性を有するものであつた。靴着
用テストを実施した結果、吸収した水分を逆流時
間(ウエツトバツク感知時間)はフイルムを挿入
した場合(480分以上)に比べてやゝ短かくなつ
た(400分)が従来技術の市販品より、はるかに
優れており、表面のドライ感は十分に保持される
ものであつた。 比較例 3、4 実施例1において、プレパンチ不織布に表面薄
層用編布を予め載せないで仕上パンチを行ない同
一条件にてシートにした後、表面側にポリエステ
ル系ホツトメルト不織布によつて含有水分率0.5
%の繊維からなる表面薄層用編布を貼り合わせ一
体化した。こうして得られたカツプインソールは
接着材の影響で水分の吸収性を妨たげ、透湿度が
650g/m2/24Hrとなり靴着用テストの結果、ウ
エツトバツク感知時間が大幅に短かくなつた
(240分) 一方、実施例1において裏面側用のウエツブの
主体繊維と接着性繊維の構成比を表面側用ウエツ
ブのそれと同一にして(80/20)シートを作り、
同一条件にてカツプインソールにした。こうして
得られたカツプインソールの性能は、透湿度7300
g/m2/24Hr、圧縮弾性率63%であつた。 靴着用テストの結果、ウエツトバツク感知時間
は190分となり、透湿効果が著しく低下し、着用
時の不快感をもたらした。
ル等の靴中敷材に関するものである。 <従来の技術> 靴中敷材は、中底の耐摩耗性、弾力性(衝撃吸
収)および汗の吸収を目的としており、例えばフ
ラツトインソールのように合成皮革、レザー、皮
革類および編織布等を中底材に貼着したものある
いはカツプインソールのように弾力性を有するシ
ートに表面布を貼付したものが知られている。 しかしながら、これらの中敷材は各素材を裁断
加工し、それらを貼り合せ加工するものであるた
め、材料数が多く、また加工々程も複雑である。
しかも、これらの中敷材は汗の吸収に関しては殆
んど機能をはたさず、あるいは吸収された汗がき
わめて短時間で表面部に逆流して表面を濡らして
しまうため、着用時の蒸れ感、冷感等の不快感を
もたらし、菌繁殖による水虫の発生、悪臭の発生
等を余儀なくされている。 本発明者らは、製造が簡単で取扱性の良好な靴
中敷材として、各種主体繊維を熱接着性繊維と混
合し、絡合したものを熱圧縮成形して、主体繊維
を熱接着性繊維により接着したシートを使用した
ものを提案した(特願昭59−68585号)。 <発明が解決しようとする問題点> 本発明は、前述の熱圧縮成形したシートを用い
た靴中敷材において、汗等の吸収性が良く、しか
も、表面が乾燥された状態に保持され、衛生的で
しかも着用感の良好なものを提供せんとするもの
である。 <問題点を解決するための手段> 本発明は、親水性繊維を含む主体繊維が熱接着
性繊維により接着された繊維絡合体の圧縮成形物
からなり、透湿度が1000〜6000g/m2/24hr、圧
縮弾性率が70%以上でかつ吸水率が100%以上で
ある透湿性シートであり、その表面または表層部
に疎水性薄層が一体化されてなることを特徴とす
る靴中敷材である。 まず、本発明の靴中敷材の主体をなす透湿性シ
ートは、各種天然繊維、吸水性の比較的良好なビ
ニロン、ナイロンあるいは疎水性繊維の表面を親
水化したものを含む主体繊維と熱接着性繊維とを
混合した綿状体またはウエツブ積層体を好ましく
はニードルパンチングや流体絡合法により絡合緻
密化し、これを加熱圧縮成形して、熱接着性繊維
を溶融あるいは軟化させ、主体繊維間を接着する
ことにより製造される。 該主体繊維として用いられる親水性繊維(親水
性化された繊維を含む)としては、吸水長が60
mm/hr以上のものが使用され、シートとしての吸
水率が100%以上になる範囲内で、他の主体繊維
と適宜混合される。このような親水性繊維として
特に好ましいものは、本質的に疎水性であるが、
例えば少なくとも表面を微細構造とするか表面を
親水性樹脂等で被覆処理し、繊維としての吸水長
を60mm/hr以上としたものであり、これらはシー
トとして十分な吸水性を有しながら、速乾性を有
する製品とすることができる。 熱接着性繊維としては、主体繊維より軟化点あ
るいは融点が低いものでシートの熱圧縮時に主体
繊維間を接着する性質を有するものを用いる。好
ましくは、100〜130℃で軟化あるいは溶融し接着
機能を発揮するものである。このような繊維とし
ては、ポリオレフイン系合成樹脂、コポリエステ
ル樹脂等単独からなる繊維あるいはこれらを含む
繊維、さらには未延伸のポリエステル繊維等低配
向の繊維が用いられ、具体的にはポリエチレンと
ポリスチレンやポリエチレンテレフタレートとコ
ポリエステルとの芯鞘型、バイメタル型複合繊
維、ポリエステル未延伸糸等が知られており、本
発明に有効に用いることができる。 主体繊維に対する熱接着性繊維の混合割合は、
シートに対して十分な硬さ、形態保持性、変形か
らの回復性および吸水性を付与するために、平均
50〜150重量%とすることが有効である。なお、
シートとして厚さ方向に見掛け密度差をもたせ、
表面側をソフトにし、かつ裏面側を硬くすること
によつて、着用性を改良することができる。 このような本発明における透湿性シートは、靴
中敷材として、透湿度が1000〜6000g/m2/
24hr、圧縮弾性率が70%以上かつシートとしての
吸水率が100%以上であることが望まれる。透湿
度が1000g/m2/24hr以下では、中敷材としての
着用時のポンピング作用(圧縮−弛緩の繰り返え
し作用)による通気作用が十分でなく、吸発汗性
が十分に得られない。また、透湿性が6000g/
m2/24hr以上では、汗等のシート内への保持性が
悪く、本発明の構造としてもポンピング作用によ
りシートに吸収された水分が表面側に逆流して好
ましくない。また、圧縮弾性率が70%以下では、
着用時のクツシヨン性が不十分であり、製品とし
てのヘタリを生じて、吸発汗のためのポンピング
作用に乏しいものとなる。さらに、シートの吸水
率が100%以下では、吸汗性が十分でなく、ポン
ピングにより吸収した水分が表面に逆流し、好ま
しい製品とはならない。このようなシートは、平
均見掛け密度が0.2〜0.6g/cm3となるように圧縮
成形され、熱接着性繊維が50〜150重量%混合さ
れ、吸水長が60mm/hr以上の繊維が主体繊維とし
て50重量%以上含まれているとき得ることができ
る。シートの表面側と裏面側に見掛け密度差をも
たせる場合、表面側を0.4g/cm3以下とし、裏面
側をこれより0.1g/cm3以上好ましくは0.3g/cm3
以上大とすることが好ましい。 また、靴中敷として硬さをさらに高め、吸収し
た水分の逆流をより阻止するためには、シート内
に疎水性のフイルムを積層し、ニードルパンチン
グにより繊維層と一体化し、さらには、成形時に
一部溶融して、多孔フイルム層をシート内に形成
しておくことが有効である。 本発明では、前記圧縮成形されたシートの表面
または表層部に疎水性薄層が一体化される。該疎
水性薄層の一つは、該シート表面に金属のメツキ
加工、蒸着加工、スパツタリング加工により成形
された金属薄層である。この金属層はシートの繊
維間〓を閉鎖し通気性を損わない程度に形成され
るべきである。また、他の疎水性層の一つは、含
水分率が1%以下の疎水性繊維の通気性層として
形成される。この層としては、メツシユ状編織
物、ウエツブまたは不織布が用いられる。これら
の層は本体のシート表面に接着等により一体化さ
れるか、あるいはニードルパンチング等の絡合手
段によつて一体化される。 さらに本発明においては、表面側にエンボス加
工を施し、着用感のみならず、滑り防止効果、吸
発汗作用を改善することができる。 <作用おによび効果> 本発明によれば、靴着用によつて発汗された水
蒸気は、まず歩行により中敷材表面部から、不織
布部へクツシヨンプレツシヤー(ポンピング効
果)によつて中敷材表面側(足との間)と中敷材
裏面側(中底との間)との水蒸気分圧の勾配に沿
つて足裏側から中敷材内層部に吸引される。ここ
で温度冷却の作用を受けて、水蒸気は飽和点に達
して繊維間に結露する。結露した水分は、更に受
ける中敷材表面部からのクツシヨンプレツシヤー
(ポンピング効果)或いはシートを構成する親水
化繊維の毛細管作用によつて、中敷材中に透過、
分散されて吸着される。 さらに、本発明においては、表面または表層部
に疎水性の層が存在するため、中敷材本体に吸収
された水分は表面に滞留することなく、また、逆
流しにくいため、表面側(足に接する側)は常に
ドライ状態に保たれ、足の蒸れをなくし、着用感
が良好で、いわゆるマメ等スポーツ障害がない。
また、本発明の構成によれば、非着用時に、比較
的乾燥し易く、菌の発生や悪臭を防止する効果を
発揮する。 もちろん、本発明の中敷材は、製造が簡単であ
り、単に必要な型として裁断するのみで即使用で
きるもので、加工性も良好である。 なお、ここで、繊維の含有水分率、透湿度、圧
縮弾性率、繊維の吸水長、シートの吸水率は以下
のように測定される。 (1) 含有水分率;JIS L−1015による (2) 透湿度;JIS Z−0208カツプ法による (3) 圧縮弾性率;次式で求める 圧縮弾性率(%)=T0′−T1/T0−T1×100 但し T0;初荷重時の厚さ(240g/cm2×1分) T1;最終荷重時の厚さ(4Kg/cm2×1分) T0′;初荷重に戻したときの厚さ (4) 繊維の吸水長;ガラスパイプ法6mmφ×150
mmのガラス管に0.75gの綿(油剤洗浄後)を均
一に詰め垂直に底部を着色水に浸し、1時間後
の吸水長を測定 (5) シートの吸水率;シートを一定の大きさ
(7.5×7.5cm)にカツトし、20℃の水中に一定
時間浸漬し次式により求める シートの吸水率(%)=
浸漬後重量−浸漬前重量/浸漬前重量×100 実施例 1 主体繊維として、表面にエステル系樹脂を主体
とする親水性樹脂を付与した吸水長90mm/hrの中
空ポリエステル繊維12d×51mm、接着性繊維とし
て、ポリエチレン/ポリエステル海島繊維(70/
30)4d×51mmを20/80の割合で混綿した目付400
g/m2のウエツプを裏面側用のウエツプとし、同
主体繊維と同接着性繊維を80/20の割合で混綿し
た目付200g/m2のウエツプを表面側用のウエツ
プとした。 表面側ウエツプをカードから紡出する際にラチ
ス上でポリエチレンフイルム(50μ)に載せ、プ
レパンチし、反転後、裏面側用ウエツプをカード
から紡出し、プレパンチした。次いで、このパン
チ不織布を含有水分率0.5%の繊維からなる表面
薄層用編布に載せ不織布側から仕上パンチ(100
本/cm2)を行なつた後、140℃×1分の熱風処理
(第1段の均一熱処理)を行ないシートとした。
次いで該シートを赤外線にて両面加熱して(裏側
表面温度150℃、表面側表面温度120℃の不均一熱
処理)、裏面の金型温度70℃、表面側の金型温度
20℃の絞り金型にてプレス加工を行なつた(コー
ルドプレス)。この時のプレス圧は0.4Kg/cm2、プ
レス時間は30秒であつた。 このようにして得られたシートは第1表に示す
物性を有し、これからなるカツプインソールは表
面側にフエルト状の弾性を有し、かつ裏側芯部は
しつかりした保形性を有するものであり、吸汗性
(吸水性)が良好で、吸収された水分の逆流もみ
られず、表面がドライタツチであつた。 比較例 1 実施例に於いて、主体繊維としてポリエステル
繊維(吸水長15mm/hr)を用い、同様のカツプイ
ンソールを製造した。 これは第1表に示すように中敷材としての吸水
率が低く、短時間で水分が飽和し吸収した水分が
逆流した表面のドライ感が得られなかつた。 比較例 2 実施例1に於いて、ポリエステル繊維の表面材
用編地を一体化せずに、カツプインソールを製造
した。これは着用後、短時間で表面のドライ感が
失われ、吸収した水分の逆流が生じた。 実施例 2 実施例1で得られたプレパンチ不織布をその
まゝ、仕上パンチ加工(100本/cm2)し、ロール
状に巻き上げた後、表面低密度部に対し、ニツケ
ル金属粉をスパツタリング加工法により、被覆厚
400Åの金属膜層を形成した後、実施例1同様の
条件で熱風処理(均一熱処理)をし、赤外線によ
る予熱金型によるプレス加工(コールトプレス)
を行ない、カツプインソールを得た。 こうして得られたカツプインソールは、第1表
のような物性を有し、かつ裏面芯部はしつかりし
た保形性を有するものであつた。 実施例 3 実施例1で得られたプレパンチ不織布に含有水
分率0.5%のポリエステル繊維からなる表面材用
不織布(目付120g/m2)を載せ、仕上パンチ
(100本/cm2)を行なつた後、140℃×1分の熱風
処理(均一熱処理)を行ない、次いで冷却する前
に表面側温度20℃裏面側温度70℃(表面側エンボ
スロール、裏面側フラツトロール)のカレンダー
プレスを行なつた。こうして得られたフラツトイ
ンソールは第1表に示す通りのものである。 実施例 4 実施例1において、表、裏のウエツブの間にポ
リエチレンフイルム(厚さ50μ)を挿入しないシ
ートを作り、実施例1と同一条件によつて成形し
てカツプインソールとした。カツプインソールの
表面側はフエルト状の弾力性を有し、裏面側芯部
はしつかりした剛性を有するものであつた。靴着
用テストを実施した結果、吸収した水分を逆流時
間(ウエツトバツク感知時間)はフイルムを挿入
した場合(480分以上)に比べてやゝ短かくなつ
た(400分)が従来技術の市販品より、はるかに
優れており、表面のドライ感は十分に保持される
ものであつた。 比較例 3、4 実施例1において、プレパンチ不織布に表面薄
層用編布を予め載せないで仕上パンチを行ない同
一条件にてシートにした後、表面側にポリエステ
ル系ホツトメルト不織布によつて含有水分率0.5
%の繊維からなる表面薄層用編布を貼り合わせ一
体化した。こうして得られたカツプインソールは
接着材の影響で水分の吸収性を妨たげ、透湿度が
650g/m2/24Hrとなり靴着用テストの結果、ウ
エツトバツク感知時間が大幅に短かくなつた
(240分) 一方、実施例1において裏面側用のウエツブの
主体繊維と接着性繊維の構成比を表面側用ウエツ
ブのそれと同一にして(80/20)シートを作り、
同一条件にてカツプインソールにした。こうして
得られたカツプインソールの性能は、透湿度7300
g/m2/24Hr、圧縮弾性率63%であつた。 靴着用テストの結果、ウエツトバツク感知時間
は190分となり、透湿効果が著しく低下し、着用
時の不快感をもたらした。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 親水性繊維を含む主体繊維が熱接着性繊維に
より接着された繊維絡合体の圧縮成形物からな
り、透湿度が1000〜6000g/m2/24hr、圧縮弾性
率が70%以上でかつ吸水率が100%以上である透
湿性シートであり、その表面または表層部に疎水
性薄層が一体化されてなることを特徴とする靴中
敷材。 2 主体繊維として吸水長が60mm/hr以上である
繊維を含むことを特徴とする特許請求の範囲第1
項に記載の靴中敷材。 3 主体繊維として含有水分率が1%以下であり
かつその表面が親水性化処理され、吸水長が60
mm/hr以上となつた繊維を含む特許請求の範囲第
2項に記載の靴中敷材。 4 表面の疎水性薄層が通気性を有する金属薄層
からなる特許請求の範囲第1項、第2項もしくは
第3項に記載の靴中敷材。 5 表層部の疎水性薄層が含有水分率1%以下の
繊維からなる通気性を有する繊維層からなる特許
請求の範囲第1項、第2項もしくは第3項に記載
の靴中敷材。 6 通気性を有する繊維層がメツシユ状編織物か
らなる特許請求の範囲第5項に記載の靴中敷材。 7 通気性を有する繊維層がウエツブまたは不織
布からなる特許請求の範囲第5項に記載の靴中敷
材。 8 表面がエンボス加工された特許請求の範囲第
1項〜第7項のいずれか1項に記載の靴中敷材。 9 裏面側の見掛け密度が表面側より大である透
湿性シートからなる特許請求の範囲第1項〜第8
項のいずれか1項に記載の靴中敷材。 10 シートの内部に多孔フイルムが一体化され
た特許請求の範囲第1項〜第9項のいずれか1項
に記載の靴中敷材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21876385A JPS6279004A (ja) | 1985-09-30 | 1985-09-30 | 靴中敷材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21876385A JPS6279004A (ja) | 1985-09-30 | 1985-09-30 | 靴中敷材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6279004A JPS6279004A (ja) | 1987-04-11 |
| JPH0444522B2 true JPH0444522B2 (ja) | 1992-07-22 |
Family
ID=16725014
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21876385A Granted JPS6279004A (ja) | 1985-09-30 | 1985-09-30 | 靴中敷材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6279004A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0655166B2 (ja) * | 1988-05-11 | 1994-07-27 | 白井化成販売株式会社 | スリッパに於ける甲裏の製造方法 |
| JPH0655164B2 (ja) * | 1988-05-11 | 1994-07-27 | 白井化成販売株式会社 | スリッパ等覆物用中敷の製造方法 |
| JPH0655168B2 (ja) * | 1988-08-09 | 1994-07-27 | 白井化成販売株式会社 | スリツパの製法 |
| JPH0655165B2 (ja) * | 1988-08-09 | 1994-07-27 | 白井化成販売株式会社 | スリツパ等履物用中敷の製法 |
| JP2617152B2 (ja) * | 1992-03-26 | 1997-06-04 | 株式会社ヒロ・インターナショナル | 靴の中敷き |
| DE10235511A1 (de) * | 2002-07-29 | 2004-02-12 | Paul Hartmann Ag | Einlegesohle |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0451602Y2 (ja) * | 1985-06-17 | 1992-12-04 |
-
1985
- 1985-09-30 JP JP21876385A patent/JPS6279004A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6279004A (ja) | 1987-04-11 |
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