JPH0445746B2 - - Google Patents

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JPH0445746B2
JPH0445746B2 JP12765585A JP12765585A JPH0445746B2 JP H0445746 B2 JPH0445746 B2 JP H0445746B2 JP 12765585 A JP12765585 A JP 12765585A JP 12765585 A JP12765585 A JP 12765585A JP H0445746 B2 JPH0445746 B2 JP H0445746B2
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hydrogen
temperature
rotating shaft
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Jun Ishihama
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Niigata Engineering Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はヒートポンプに関し、更に詳しくは金
属水素化物を利用し、昇温,熱増幅,冷凍又は冷
却等を行なうヒートポンプに関する。
〈従来の技術〉 希土類,チタン,マグネシウム、その他の金属
をベースとした水素貯蔵(吸蔵)合金又はメタル
ハイドライド(Metal Hydride)と呼ばれてい
る金属水素化物が、水素化反応を起して速やかに
発熱的に水素を吸蔵し、またこの金属水素化物が
可逆的に脱水素化反応を起して吸熱的に水素を放
出することが知られている。
この化学反応式は次式によつて示される。
M+n/2H2MHo+ΔH M:水素貯(吸)蔵合金 ΔH:反応熱 MHo:金属水素化物 しかしながら一旦水素反応が起こり金属水素化
物となると、完全にもとの合金の状態に戻すこと
は非常に困難なことから次式によつて表わされる
ことがある。
MH(n+o)MHn+n/2H2±ΔH 即ち、mは常に水素貯(吸)蔵合金と結合して
金属水素化物を形成している水素原子を表わし、
nは実用上、金属水素化物となつた合金から取出
し得る水素を表わしている。
本明細書においては、上述のM,MHo
MH(n+o),MHnを総称して金属水素化物と称し、
単に記号Mで表示する。
これら金属水素化物の水素吸収過程では発熱
し、水素放出過程では吸熱することを利用して、
ケミカルヒートポンプ装置が種々提供されてい
る。
例えば特開昭59−100371号公報には、作動温度
領域において異なる水素平衡分解圧を有する金属
水素化物を充填した一対の密閉容器を水素が流通
できる連通管で接続して作動対となし、多数の作
動対を所定温度の熱媒が流通する各熱媒室に順次
循環走行させることによつて、一定のレベルの熱
出力を連続的に得ることが記載されている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら上述のようなヒートポンプ装置に
おいては、作動対を各熱媒室に順次循環走行させ
るために、何らかの外部動力が必要となる。
そのため本発明は、外部動力なしに、あるいは
最少の外部動力で作動対を各熱媒室に順次循環さ
せることができるようなヒートポンプ方法および
ヒートポンプ装置を提供することを目的としてな
されたものである。
〈問題点を解決するための手段〉 すなわち本発明のヒートポンプ方法は作動温度
領域において水素平衡分解圧が異なる第1および
第2の金属水素化物を用い、第1の金属水素化物
を第1の密閉容器に充填し、第2の金属水素化物
を第2の密閉容器に充填し、第1の密閉容器と第
2の密閉容器とを水素が流通できる連通管により
接続して作動対を形成し、この作動対の複数を回
転軸の周方向に配設し、第1の密閉容器および第
2の密閉容器のそれぞれを回転軸の回転により各
熱交換部に循環させて、脱水素化反応により第1
の金属水素化物から水素を吸熱的に放出させ、こ
の水素を水素化反応により第2の金属水素化物に
発熱的に吸蔵させ、次に、この第2の金属水素化
物から脱水素化反応により水素を吸熱的に放出さ
せ、この水素を水素化反応により前記第1の金属
水素化物に発熱的に吸蔵させるようにしたヒート
ポンプ方法であつて、該回転軸の一側にある第1
および第2の密閉容器にて常に水素化反応が、該
回転軸の他側にある第1および第2の密閉容器に
て常に脱水素化反応がそれぞれ起るように前記各
作動対を形成する第1の密閉容器と第2の密閉容
器の位相をずらして、水素化反応をした金属水素
化物と脱水素化反応をした金属水素化物との重量
差によつて前記回転軸に回転力を生じさせること
を特徴とするものである。
また上記の方法を実施するための本発明のヒー
トポンプ装置は、第1の金属水素化物を充填した
第1の密閉容器の複数個を周方向に配設した第1
の回転体と、作動温度領域において水素平衡分解
圧が第1の金属水素化物より高温領域にある第2
の金属水素化物を充填した第2の密閉容器の複数
個を周方向に配設した第2の回転体とを略水平な
共通の回転軸で回転自在に支承し、該回転軸の一
側に該回転軸の回転に伴い第1の密閉容器が順次
通る低温熱媒室と第2の密閉容器が順次通る高温
熱媒室を配設するとともに、該回転軸の他側に該
回転軸の回転に伴い第1の密閉容器が順次通る中
温熱媒室と第2の密閉容器が順次通る中温熱媒室
を配設し、第1の密閉容器の1つとこれと該回転
軸の中心点に対して点対称にある第2の密閉容器
の1つとを水素が流通しうる連通管によつて接続
して作動対とし、低温熱媒室にある第1の密閉容
器と作動対をなす第2の密閉容器が中温熱媒室に
あり、かつ高温熱媒室にある第2の密閉容器と作
動対をなす第1の密閉容器が中温熱媒室にあるよ
うに、位相がずれた第1の密閉容器と第2の密閉
容器とによつて前記作動対が形成されていること
を特徴とするものである。
〈実施例〉 以下に基本的な実施例をあげて本発明を詳述す
る。
第1図および第2図は本発明の装置を模式的に
示すそれぞれ平面図および断面図である。
円板状の第1の回転体1aおよび第2の回転体
1bが回転軸2に固着され、この回転軸は軸受3
により略水平に支承されて回転体とともに回転し
うるようになつている。各回転体1は、第3図の
側面図に示したように、放射方向に配した仕切壁
4および環状壁5,5によりその内部が4個の室
に区画され、各室はそれぞれ1個の密閉容器6を
形成している。各回転体1内に形成される密閉容
器6の数は必ずしも4個とする必要はなく、複数
個、好ましくは3個以上の任意の個数を形成する
ことができる。
なお、各密閉容器6の仕切壁4を断熱材を用い
た断熱壁とすれば各密閉容器6間の伝熱の影響を
防止でき、さらには各回転体1の内側および外側
に伝熱フインやヒートパイプ等(図示せず)を設
ければ伝熱面を大きくできるので好ましい。
第1の回転体1a上の第1の密閉容器6aには
第1の金属水素化物M1が充填され、第2の回転
体1b上の第2の密閉容器6bには、作動温度領
域において水素平衡分解圧が第1の金属水素化物
M1より高温領域にある第2の金属水素化物M2
充填される。これらの第1の密閉容器6aの1つ
と第2の密閉容器6bの1つとが、水素を流通し
うる連通管7により互いに接続されて作動対が形
成されるが、この場合、連通管7で接続される第
1の密閉容器6aと第2の密閉容器6bとは、第
1と第2の回転体間の回転軸の中心点に対して点
対称の位置にあるものとする。なお、第1図およ
び第2図に示す実施例では各回転体1a,1b上
に各々4個の密閉容器6があるため作動対は4対
となり連通管7は4本必要となるが、簡略化のた
めそのうちの2本のみを図示してある。
第1および第2の密閉容器6a,6b内に充填
された金属水素化物M1,M2が水素化反応と脱水
素化反応の繰返しにより細粒化されることがあ
り、その様な場合には前もつて金属水素化物の細
粒が連通管7内に流れ出ないように、密閉容器内
の連通管開口部に積層金網等のフイルタ(図示せ
ず)を取付ける。
また、第1と第2の密閉容器内および連通管内
には水素が充填される。この水素充填用のプラグ
またはバルブ付ノズル(図示せず)が密閉容器ま
たは連通管に取付けてある。
上記のように一体的に組立てられた回転体1
a,1bと回転軸2は、略鉛直に延びる外側ダク
ト8で囲繞され、さらにこの外側ダクト8の内部
は、回転軸をはさんで略鉛直に延びる隔壁9,1
0および11,12と、第1および第2の回転体
を仕切つて略鉛直に延びる隔壁13,14とによ
つて4つのダクト部に区画される。各隔壁は回転
軸2および回転体1a,1bの回転に支障がない
ように、これらに対して僅かな間隙を隔てて設け
られている。この場合、回転軸2を中空とし、回
転軸内に連通管7を通すようにすれば、回転軸と
隔壁との間隙を小さくでき各ダクト部の間のシー
ル性を向上さることができる。かくして、各ダク
ト部に高温熱媒,低温熱媒あるいは中温熱媒を流
すことによつて、回転軸2の一側に回転軸の回転
に伴い第1の密閉容器6aが順次通る低温熱媒室
Bと第2の密閉容器6bが順次通る高温熱媒室D
が形成され、回転軸2の他側に回転軸の回転に伴
い第1の密閉容器6aが順次通る中温熱媒室Cと
第2の密閉容器6bが順次通る中温熱媒室Aが形
成される。
なお、各熱媒室に流す熱媒は、流体であればそ
の種類は特に限定されないが、一般的には気体が
好ましく使用できる。また各熱媒室に実質的に等
しい圧力で流体の熱媒が供給される場合には各熱
媒室間のシールを厳密にする必要はない。
さらにこの実施例では各隔壁を略鉛直としてい
るが、必ずしも鉛直としなくてもよい。また、第
1の回転体1a側の隔壁9と第2の回転体1b側
の隔壁11とを図示のように同一平面上に設ける
必要はなく、回転軸2に対して互いに角度を変え
て設けてもよい。要するに、回転軸2の同じ側に
回転体1aが通る低温熱媒室Bと回転体1bが通
る高温熱媒室Dとが配設され、それとは反対側の
回転軸2の他側に回転体1aが通る中温熱媒室C
と回転体1bが通る中温熱媒室Aとが配設される
ように、各ダクト部を区画すればよい。
上記したごとき構成の本発明のヒートポンプ装
置の作動を以下に説明する。この装置に使用する
金属水素化物の種類と熱媒の種類・温度は、ヒー
トポンプの作動目的によつて適宜選ばれる。ヒー
トポンプ装置を中温TMの熱源を利用して最も高
い温度THの熱供給を行なう昇温モードによつて
暖房等に利用する場合は、第4図および第5図
(第4図の2つの回転体を展開した図)に示すよ
うに、中温熱媒室Aにある第2の密閉容器が温
度TMの中温熱媒により加熱されこの容器内の
金属水素化物M2が吸熱的に水素(H2)を放出す
るとき、低温熱媒室Bにある第1の密閉容器が
温度TL(<TM)の低温熱媒により冷却されこの
容器内の金属水素化物M1が上記容器からの
水素を発熱的に吸蔵するとともに、中温熱媒室C
にある第1の密閉容器が温度TMの中温熱媒に
より加熱されこの容器内の金属水素化物M1
吸熱的に水素を放出するとき、高温熱媒室Dにあ
る第2の密閉容器内の金属水素化物M2が上記
容器からの水素を発熱的に吸蔵して高温度TH
(>TM)で熱媒と熱交換しうるように、各熱媒室
A,B,C,Dの熱媒および金属水素化物M1
M2が定められる。
かような昇温モードの作動を第6図の左回りサ
イクル線図を参照してさらに説明する。この昇温
モードにおいては、作動温度領域における水素平
衡分解圧が金属水素化物M1より金属水素化物M2
の方が高温領域にあるように選ばれ、例えば
LaNi5水素化物−LaNi4.7Al0.3水素化物の組合せ、
あるいはCaNi5水素化物−LaNi5水素化物の組合
せが使用できる。第6図の昇温サイクルは次の4
つの反応により構成される。
) 金属水素化物M2における脱水素化反応 金属水素化物M2が中温熱媒温度TMで吸熱
(Q1)して水素を発生する。
) 金属水素化物M1における水素化反応 金属水素化物M1が低温熱媒温度TLで上記
)で発生した水素を吸蔵して発熱(Q2)す
る。
) 金属水素化物M1における脱水素化反応 水素を吸蔵した上記)の金属水素化物M1
が中温熱媒温度TMで加熱され吸熱(Q3)して
高圧の水素を発生する。
) 金属水素化物M2における水素化反応 水素を放出した上記)の金属水素化物M2
は上記)で発生した高圧の水素を吸蔵して発
熱(Q4)し高温THとなる。
生成した金属水素化物M2を中温熱媒により
温度TMに冷却すれば上記)の脱水素化反応
が行なわれサイクルが完結する。
第4図および第5図の状態においては、作動対
−にて上記反応)と)が起り、同時に作
動対−では上記反応)と)が起る。そし
て回転体1aと1bが180゜回転した位置において
は、作動対−で反応)と)が起り、作動
対−で反応)と)が起る。このようにし
て、温度TMの中温熱媒を駆動源として高温熱媒
から温度THの温熱出力を連続して得ることがで
きる。
本発明のヒートポンプにおいて特に注目すべき
点は、第4図からわかるように回転軸2の一側に
設けた低温熱媒室Bと高温熱媒室Dに位置する第
1の密閉容器と第2の密閉容器において常に反応
)と)の水素化反応が行なわれ、回転軸2の
他側に設けた中温熱媒室AとCに位置する第2の
密閉容器と第1の密閉容器において常に反応)
と)の脱水素化反応が行なわれる点である。上
記水素化反応及び脱水素化反応は迅速に反応が完
結するため、このようにすることによつて、回転
軸の一側に位置する金属水素化物M1とM2は常に
水素化されて重量が増加した状態にあり、一方、
回転軸の他側に位置する金属水素化物M1とM2
常に脱水素化されて重量が減少した状態にあるこ
とになる。従つて、本発明によれば回転軸の両側
でのかような金属水素化物の重量差によつて回転
軸に回転力を生ぜしめることができるのである。
この回転力によつて、外部から駆動力を加えずに
回転体を連続して回転させることができる。ま
た、この回転力による回転速度が高過ぎる場合に
はブレーキ手段等によつて回転速度を制御するこ
ともでき、逆に回転速度が低過ぎるときあるいは
この回転力だけでは回転しないときには、外部駆
動力を加えてやればよく、この場合にも最少限の
外部動力ですむ。
上記した本発明のヒートポンプ装置は、高温
THの熱供給源と大気等の低温TLの熱源から中間
の温度TMの熱出力を発生させて暖房等に利用す
る熱増幅モードや、高温THの熱源と中温TMの放
熱源を用いて低温TLの冷熱出力を発生させ冷凍
や冷房に利用する冷凍(降温)モードにおいても
使用でき、これらの場合には第7図の右回りサイ
クル線図のように、前述した第6図の左回りサイ
クル線図の発熱及び吸熱並びに水素の発生及び吸
蔵が逆となり、金属水素化物M1とM2との間の水
素移動も逆方向となつて、次の4つの反応により
構成される。
) 金属水素化物M1における脱水素化反応 水素を吸蔵した下記)の金属水素化物M1
が低温熱媒温度TLにおいて吸熱(Q5)しつつ
水素を発生する。
) 金属水素化物M2における水素化反応 金属水素化物M2が中温熱媒温度TMにおいて
上記)で発生した水素を吸蔵しつつ発熱
(Q6)する。
) 金属水素化物M2における脱水素化反応 水素を吸蔵した上記)の金属水素化物M2
が高温熱媒温度THにおいて吸熱(Q7)しつつ
高圧の水素を発生する。
) 金属水素化物M1における水素化反応 水素を放出した上記)の金属水素化物M1
が中温熱媒温度TMにおいて上記)で発生し
た高圧の水素を吸蔵しつつ発熱(Q8)する。
すなわち、熱増幅モードの場合は、第8図に示
したように、高温熱媒室Dにある第2の密閉容器
が温度THの高温熱媒により加熱されこの容器
内の金属水素化物M2が吸熱的に水素を放出す
るとき、中温熱媒室Cにある第1の密閉容器内
の金属水素化物M1が上記容器からの水素を発
熱的に吸蔵して中温TM(<TH)で熱媒と熱交換
しうるとともに、低温熱媒室Bにある第1の密閉
容器が温度TL(<TM)の低温熱媒により加熱
されつつこの容器内の金属水素化物M1が吸熱
的に水素を放出するとき、中温熱媒室Aにある第
2の密閉容器内の金属水素化物M2が上記容器
からの水素を発熱的に吸蔵して中温TMで熱媒
と熱交換しうるように、各熱媒室の熱媒および金
属水素化物M1,M2が定められる。
また、冷凍モードの場合は、第9図に示したよ
うに、高温熱媒室Dにある第2の密閉容器が温
度THの高温熱媒により加熱されこの容器内の
金属水素化物M2が吸熱的に水素を放出するとき、
中温熱媒室Cにある第1の密閉容器が温度TM
(<TH)の中温熱媒により冷却されこの容器内
の金属水素化物M1が上記容器からの水素を発
熱的に吸蔵するとともに、中温熱媒室Aにある第
2の密閉容器が温度TMの中温熱媒で冷却され
つつこの容器内の金属水素化物M2が水素を発
熱的に吸蔵するとき、その水素を吸熱的に放出し
ている低温熱媒室B内の第1の密閉容器が温度
TL(<TM)熱媒と熱交換しうるように、各熱媒
室の熱媒および金属水素化物M1,M2が定められ
る。
上述した熱増幅モードおよび冷凍モードの場合
には、第8図および第9図からわかるように、回
転軸の一側に設けた低温熱媒室Bと高温熱媒室D
に位置する第1の密閉容器と第2の密閉容器にお
いて常に反応)と)の脱水素化反応が行なわ
れ、回転軸の他側に設けた中温熱媒室AとCに位
置する第2の密閉容器と第1の密閉容器において
常に反応)と)の水素化反応が行なわれる。
従つて、回転軸の一側で金属水素化物M1とM2
重量が常に減少し、回転軸の他側で常に重量が増
加加した状態にあり、かような金属水素化物の重
量差によつて回転軸に回転力が付与されることに
なる。ただし、第8図,第9図の如き熱増幅モー
ドおよび冷凍モードの場合には、第4図,第5図
に示した昇温モードの場合と回転方向が逆とな
る。
なお、上記の説明においては、中温熱媒室Aお
よびCにおける中温熱媒温度をいずれもTMとし
て表示したが、これを異なる温度としてもよい。
また、中温熱媒温度TMをいずれも同じ温度とし
た場合には、熱媒室AとCとの間の隔壁14は必
要により省略することもできる。
本発明によるヒートポンプ装置の別な実施例を
第10図と第11図に示す。第10図は、共通の
回転軸2に第1の回転体1aと第2の回転体1b
との組合せを複数設けた例である。また第11図
は、同一熱媒室内に第1の回転体1aと第2の回
転体1bとを各々複数個設けた例である。第11
図の実施例においては、3個の回転体1aの対応
する同じ位置にある3個の密閉容器と、3個の回
転体1bの対応する同じ位置にある3個の密閉容
器とを、共通する1本の連通管17で接続して1
つの作動対を形成するようにしてある。また、こ
の連通管17を中空の回転軸2内を通すことによ
り、各熱媒室のシール性を向上させている。
本発明のヒートポンプ装置は、上記した実施例
のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲
内で種々の変形が可能である。例えば回転体は必
ずしも円板状とする必要はなく、球状や多角形状
としてもよい。また複数の第1の回転体と第2の
回転体とを一体にし、例えば全体として円柱状に
形成しこれを回転軸となしてもよい。また、金属
水素化物を充填した複数個の密閉容器は、図示し
た回転体1a,1bのように一体構造にする必要
はなく、回転軸の周方向に放射状に散在させて回
転軸とともに回転しうるように配置してあればよ
い。そこで、1つの回転体上にある複数個の密閉
容器をスクリユー状になるようにひねつて回転体
周方向に配向配置させることもでき、この場合に
は各熱媒室内の熱媒を回転軸に沿つて流す様に熱
媒の出入口を配置すると該熱媒流により回転軸に
回転力をさらに付与することができる。
〈発明の効果〉 以上説明したように本発明によれば、回転軸の
一側にある密閉容器内の金属水素化物で常に水素
化反応が起つて重量が増加し、一方、回転軸の他
側にある密閉容器内の金属水素化物で常に脱水素
化反応が起つて重量が減少するようにしたため、
回転軸両側の金属水素化物の重量差によつて回転
軸に回転力を生じさせることができる。そのた
め、この回転力によつて、外部から駆動力を加え
ずとも、回転軸の周方向に環状に配設した複数の
密閉容器を順次回動させることができる。また、
この重量差による回転力だけでは回動しない場合
でも、最少の外部駆動力を加えてやるだけでよい
から、外部動力の節減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のヒートポンプ装置の1つの実
施例を示す平面図、第2図は第1図−線に沿
う断面図、第3図は第1図における回転体の側面
図、第4図は第1図の装置の昇温モードにおける
作動説明図、第5図は第4図の展開説明図、第6
図は昇温モードを説明する左回りサイクル線図、
第7図は熱増幅モードおよび冷凍モードを説明す
る右回りサイクル線図、第8図は第1図の熱増幅
モード作動を示す展開説明図、第9図は第1図の
装置の冷凍モード作動を示す展開説明図、第10
図および第11図は本発明のヒートポンプ装置の
他の実施例を示す説明図である。 1…回転体、2…回転軸、6…密閉容器、7,
17…連通管、8…外側ダクト、9,10,1
1,12,13,14…隔壁、A,C…中温熱媒
室、B…低温熱媒室、D…高温熱媒室、M1,M2
…金属水素化物。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 作動温度領域において水素平衡分解圧が異な
    る第1および第2の金属水素化物を用い、第1の
    金属水素化物を第1の密閉容器に充填し、第2の
    金属水素化物を第2の密閉容器に充填し、第1の
    密閉容器と第2の密閉容器とを水素が流通できる
    連通管により接続して作動対を形成し、この作動
    対の複数を回転軸の周方向に配設し、第1の密閉
    容器および第2の密閉容器のそれぞれを回転軸の
    回転により各熱交換部に循環させて、脱水素化反
    応により第1の金属水素化物から水素を吸熱的に
    放出させ、この水素を水素化反応により第2の金
    属水素化物に発熱的に吸蔵させ、次に、この第2
    の金属水素化物から脱水素化反応により水素を吸
    熱的に放出させ、この水素を水素化反応により前
    記第1の金属水素化物に発熱的に吸蔵させるよう
    にしたヒートポンプ方法であつて、該回転軸の一
    側にある第1および第2の密閉容器にて常に水素
    化反応が、該回転軸の他側にある第1および第2
    の密閉容器にて常に脱水素化反応がそれぞれ起る
    ように前記各作動対を形成する第1の密閉容器と
    第2の密閉容器の位相をずらして、水素化反応を
    した金属水素化物と脱水素化反応をした金属水素
    化物との重量差によつて前記回転軸に回転力を生
    じさせることを特徴とするヒートポンプ方法。 2 第1の金属水素化物を充填した第1の密閉容
    器の複数個を周方向に配設した第1の回転体と、
    作動温度領域において水素平衡分解圧が第1の金
    属水素化物より高温領域にある第2の金属水素化
    物を充填した第2の密閉容器の複数個を周方向に
    配設した第2の回転体とを略水平な共通の回転軸
    で回転自在に支承し、該回転軸の一側に該回転軸
    の回転に伴い第1の密閉容器が順次通る低温熱媒
    室と第2の密閉容器が順次通る高温熱媒室を配設
    するとともに、該回転軸の他側に該回転軸の回転
    に伴い第1の密閉容器が順次通る中温熱媒室と第
    2の密閉容器が順次通る中温熱媒室を配設し、第
    1の密閉容器の1つとこれと該回転軸の中心点に
    対して点対称にある第2の密閉容器の1つとを水
    素が流通しうる連通管によつて接続して作動対と
    し、低温熱媒室にある第1の密閉容器と作動対を
    なす第2の密閉容器が中温熱媒室にあり、かつ高
    温熱媒室にある第2の密閉容器と作動対をなす第
    1の密閉容器が中温熱媒室にあるように、位相が
    ずれた第1の密閉容器と第2の密閉容器とによつ
    て前記作動対が形成されていることを特徴とする
    ヒートポンプ装置。
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