JPH044877B2 - - Google Patents
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- JPH044877B2 JPH044877B2 JP60129953A JP12995385A JPH044877B2 JP H044877 B2 JPH044877 B2 JP H044877B2 JP 60129953 A JP60129953 A JP 60129953A JP 12995385 A JP12995385 A JP 12995385A JP H044877 B2 JPH044877 B2 JP H044877B2
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- cyclodextrin
- dimaltosyl
- pullulanase
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- maltose
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- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
- Cosmetics (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は、新規な分岐β−サイクロデキストリ
ンの製造方法に関し、更に詳細には、ジマルトシ
ル−β−サイクロデキストリンの製造方法に関す
る。 従来の技術 サイクロデキストリンはグルコース残基がα−
1,4−結合により環状に結合したオリゴ糖であ
つて、グルコース残基6個からなるα−サイクロ
デキストリン、7個からなるβ−サイクロデキス
トリン、8個からなるγ−サイクロデキストリン
などが一般に知られている。 サイクロデキストリンは、その構造から内部に
空隙があり、この空隙内部は親油性領域となつて
いるので各種の油性物質を取り込むことができ
る。そのため、このような性質を利用して不安
定物質の安定化揮発性物質の保持異臭のマス
キング難・不溶性物質の可溶化など、種々の用
途が考えられているが、これらサイクロデキスト
リンは一般的に高価であり、このことがサイクロ
デキストリンの利用拡大を妨げている大きな要因
ともなつている。もつとも、これらの中でもβ−
サイクロデキストリンは、他のサイクロデキスト
リンに比べれば比較的安価であり、かつ、また、
包接作用も最も強力なことから、利用面において
有望視されているものである。 しかしながら、かかるβ−サイクロデキストリ
ンには、低温域(室温以下)での水に対する溶解
度が極めて低い(1.55%、20℃)という欠点があ
り、この点における改良が待たれていた。 発明が解決しようとする問題点 既に、β−サイクロデキストリンについてはグ
ルコース残基のC6の位置にグルコースあるいは
マルトースがα−1,6−結合により結合した分
岐サイクロデキストリンが知られており、このも
のは分岐のないものに比べて水への溶解度が高い
ことが知られている。 本発明者らは、かかる点に着目し、β−サイク
ロデキストリンの分枝を導入できればその溶解性
を改善できるのではないかとの着想のもとに種々
検討した結果、、プルラナーゼの縮合反応を利用
すればβ−サイクロデキストリンとマルトースと
を結合させることができるとの着想を得、更に検
討の結果、本発明に到達したものである。 問題点を解決するための手段 本発明は、マルトースとβ−サイクロデキスト
リンを含む混合物にプルラナーゼを作用させてジ
マルトシル−β−サイクロデキストリンを生成さ
せ、生成したジマルトシル−β−サイクロデキス
トリンを反応液から分離採取することからなる、
ジマルトシル−β−サイクロデキストリンの製造
方法に関するものである。 本発明により得られるジマルトシル−β−サイ
クロデキストリンは、下記の理化学的性質を有す
る新規化合物である。 (1) 分子式 C66H110O50 (2) 分子量 1783 (3) 融点 275.0℃(非結晶;分解) (4) 比旋光度 [α]20 D+174°(C=0.1;H2O) (5) ペーパークロマトグラフイー 1−ブタノール:1−プロパノール:水=
3:5:4の展開溶媒を使用してペーパー上に
展開した後、ヨウ素溶液を用いる発色およびグ
ルコアミラーゼで前処理した後硝酸銀を用いる
発色により呈色させるとき、それぞれ1スポツ
トを示す。 (6) 薄層クロマトグラフイー 1−ブタノール:エタノール:水=5:5:
2の展開溶媒を使用して、薄層板(DC−
Fertigplatten Kieselgel 60(メルク社製))上
に展開した後、ヨウ素溶液を用いる発色および
リンモリブデン酸/硫酸を用いる発色により呈
色させるとき、それぞれ1スポツトを示す。 (7) 高速液体クロマトグラフイー (条件) カラムサイズ:6φ×50mm 担体:Nucleosil−NH2(ナーゲル社製) 溶媒:アセトニトリル:水=65:35 流速:2.0ml/min 検出器:示差屈折計ERC7520型(エルマ光学
株式会社製) 本品は上記条件で1ピークを示す。 (8) 溶解性 水に易溶(β−サイクロデキストリンと比較
した場合、20℃で約50倍、60℃で約13倍溶け
る)、エタノールに難溶。 (9) 性状 粉末は白色であり、水溶液は無色。 (10) 赤外線吸収スペクトル(第1図参照) ν=3400cm-1、2930cm-1、1150cm−1、1030
cm-1に吸収を認める。 (11) 13C核磁気共鳴スペクトル(第2図参照) δ(D2O) 68.3(1−6結合のC6) 78.9(マルトシル残基の1−4結合のC4) 100.0(1−6結合のC1) (12) メチル化分析 箱守法にしたがいメチル化した後、メチル化
物の加水分解を行い、生成した加水分解物を還
元、アセチル化してアルデイトールアセテート
に誘導、ガスクロマトグラフイーにより同定す
るとき、2,3,4,6−テトラ−O−メチル
グルコース、2,3,6−トリ−O−メチルグ
ルコース、2,3−ジ−O−メチルグルコース
のモル比は、1.9:7.0:1.8であつた。 (ガスクロマトグラフイーの条件) 機器:日立GC163(日立製作所製) カラム:3%ECNSS−M(3φ×2000mm) カラム温度:185℃ キヤリヤーガス:N2 流速:50ml/min 検出器:FID (13) 構成(酵素による分解生成物) プルラナーゼにより分解され、マルトースと
β−サイクロデキストリンを2:1(モル比)
の比率で生成する。 なお、上記理化学的性質を有するジマルトシル
−β−サイクロデキストリンは、β−サイクロデ
キストリンを構成するグルコース残基に2個のマ
ルトシル残基が、それぞれ別々の位置にα−1,
6−結合した構造から成るものであることが、メ
チル化分析およびプルラナーゼを用いた酵素分解
により示された。 本発明によれば、かかるジマルトシル−β−サ
イクロデキストリンは次のごとくして製造され
る。 即ち、マルトースとβ−サイクロデキストリン
を含む基質濃度40〜85%溶液にプルラナーゼを所
定量加え、液の温度、PHなどを酵素の好適作用範
囲に維持して、1日〜6日間反応させ、ジマルト
シル−β−サイクロデキストリンを生成し、次い
で、所望によりクロマトグラフイーなどの方法に
よつて反応液から分離採取することにより製造さ
れる。 本発明において用いられるプルラナーゼは、粘
質多糖類プルランのα−1,6−グルコシド結合
を加水分解するほか、アミロペクチンやグリコー
ゲンのα−1,6−グルコシド結合をも切断する
能力を持つ酵素であり、主としてエアロバクタ
ー・エアロゲネス(Aerobacter aerogenes)、バ
シラス・sp(Bacillus sp)などの微生物より得ら
れる。これらプルラナーゼの使用量は、基質の品
質あるいは反応の実施形式などにより多少の違い
はあるが、通常の場合、β−サイクロデキストリ
ン1グラム当たり10単位以上用いられる。このプ
ルラナーゼの酵素活性は次のごとき方法により測
定される。即ち、0.5%プルラン溶液(プルラン
を50mM酢酸ナトリウム緩衝液、PH5.0に溶解し
たもの)200μに酵素液50μ(同じ緩衝液に溶
解したもの)を加え、10分間、50℃で酵素反応さ
せる。反応後、反応液中に生成した還元糖をソモ
ギイーネルソン(Somogyi−Nelson)法で測定
する。酵素単位は、この条件で1分間に1μmole
のマルトトリオースに相当する還元力を生成する
酵素量を1単位とする。 本発明において原料として用いられるマルトー
スおよびβ−サイクロデキストリンは、いずれも
市販の製品をそのまま用いることができるが、生
成物の分離精製の手数を考えると純度の高いもの
を用いるのが有利である。これらマルトースおよ
びβ−サイクロデキストリンの使用量は、β−サ
イクロデキストリンに対して、通常、マルトース
1〜7倍量、好ましくは2〜7倍量、更に好まし
くは3〜5倍量用いられる。また、溶液の濃度
は、本発明の方法がプルラナーゼの縮合反応を利
用するものである関係上、一般的に原料基質の濃
度が高いほど好ましく、したがつて、本発明にお
ける基質濃度は60〜85%で使用することが好まし
い。 本発明の方法においては、反応はプルラナーゼ
の作用条件に適合させて実施される。したがつ
て、反応温度、PHなどは用いられる酵素の種類
(起源)によつて差はあるが、一般に40〜80℃、
PH4.0〜7.0で行なうのが好ましい。 生成したジマルトシル−β−サイクロデキスト
リンを反応液から分離するには、例えばトヨパー
ルHW−40Sを用いたカラムクロマトグラフイー
あるいはワツトマン17クロムによるペーパークロ
マトグラフイーを用いることにより容易に行うこ
とができるが、工業的には特にコスト上の理由か
らイオン交換樹脂をクロマトグラフイー、大量ゲ
ルろ過分離法などを用いるのが有利である。 発明の効果 本発明により得られる新規な分岐サイクロデキ
ストリンは、公知のβ−サイクロデキストリンと
同程度の強い抱接力を有し、かつ、その溶解性に
おいて格段に優れているので、医薬品、食品、化
粧品その他一般の化学工業分野でのサイクロデキ
ストリンの用途開発に寄与するところが大きい。 実施例 次に実施例を示し、本発明を更に詳細かつ具体
的に説明する。 実施例 1 マルトース(日本澱粉工業KK製、純度99%)
2.00gとβ−サイクロデキストリン(日本食品化
工KK製、純度98%)0.40gに、PH5.0、50mM酢
酸ナトリウム緩衝液0.63mlを加え沸騰浴中加熱溶
解する。冷却後、これにバシラス・sp(Bacillus
sp)の耐熱性プルラナーゼ(ノボ・インダストリ
ー・ジヤパン社製、200単位/g)400mgを加え、
60℃で72時間反応させる。 終了後、この反応液をトヨパールHW−40Sを
充填したカラム(4.5×100cm:2本)によりゲル
ろ過クロマトグラフイーにかけて分離精製を行
う。試料負荷後13〜14時間後に溶出されてくるフ
ラクシヨンを集め、ロータリーエバポレータで濃
縮乾燥して、ジマルトシル−β−サイクロデキス
トリンの白色粉末134mgを得る。 このものの元素分析値は次の通りであつた。 元素分析値(C66H110O55) 計算値 C=44.46% H=6.22% O=49.36
% 実測値 C=44.35% H=6.24% また、このものは275℃で分解した。 この得られた粉末について、ペーパークロマト
グラフイー(1−ブタノール:1−プロパノー
ル:水=3:5:4の展開溶媒を使用して、ヨウ
素溶液を用いる発色およびグルコアミラーゼでペ
ーパーを一度処理した後硝酸銀を用いる発色によ
り呈色)および薄層クロマトグラフイー(1−ブ
タノール:エタノール:水=5:5:2の展開溶
媒を使用して、、ヨウ素溶液を用いる発色および
リンモリブデン酸/硫酸を用いる発色により呈
色)を行つたところ、それぞれ1スポツトを与え
単一物質であることが確認された。 また、上記で得られた粉末5mgとエアロバクタ
ー・エアロゲネス(Aerobacter aerogenes)の
プルラナーゼ(ノボ・インダストリー・ジヤパン
社製、200単位/g)1単位をPH5.0、50mM酢酸
ナトリウム緩衝液500μに溶解し、50℃で一夜
反応させたところ、マルトースとβ−サイクロデ
キストリンを2:1の割合で生成することが薄層
クロマトグラフイーおよび高速液体クロマトグラ
フイーにより確認された。 更に、上記で得られた粉末3.8mgをジメチルス
ルホキシド2mlに溶解し、メチルスルフイニルカ
ルバニオン0.5mlを加えて、窒素気流中、室温で
4時間反応させ、次いで、この反応液にヨウ化メ
チル1.5mlを加えて20℃以下で1時間反応させた。
反応終了後、クロロホルムで抽出、セフアデツク
スLH−20を用いて精製したものをメチル化試料
とした。この試料を硫酸0.1mlに溶解して4℃で
1時間反応させた後、更に、蒸留水0.8mlを加え
て100℃で4時間反応させた。反後液を炭酸バリ
ウムで中和し、遠心上清をダウエツクス50W
(H+)で脱塩、これに水素化ホウ素ナトリウムを
加えて一晩放置後、再びダウエツクス50W(H+)
で脱塩し、メタノールと共に減圧下に濃縮した。
引き続き、これにピリジン0.1mlおよび無水酢酸
0.1mlを加えて100℃で2時間反応させ、この反応
液を水と共に減圧下に濃縮乾固した。このもの
を、クロロホルムに溶解してガスクロマトグラフ
イーにより分析したところ、2,3,4,6−テ
トラ−O−メチルグルコース、2,3,6−トリ
−O−メチルグルコース、2,3−ジ−O−メチ
ルグルコースを1.9:7.0:1.8(モル比)の比率で
生成した。 以上の結果から、上記の物質はジマルトシル−
β−サイクロデキストリンであることが確認され
た。 実施例 2〜8 実施例1と同様な操作手順により、但し基質濃
度、酵素量、反応温度、反応時間を種々に変えて
反応を行ない、次表の結果を得た。
ンの製造方法に関し、更に詳細には、ジマルトシ
ル−β−サイクロデキストリンの製造方法に関す
る。 従来の技術 サイクロデキストリンはグルコース残基がα−
1,4−結合により環状に結合したオリゴ糖であ
つて、グルコース残基6個からなるα−サイクロ
デキストリン、7個からなるβ−サイクロデキス
トリン、8個からなるγ−サイクロデキストリン
などが一般に知られている。 サイクロデキストリンは、その構造から内部に
空隙があり、この空隙内部は親油性領域となつて
いるので各種の油性物質を取り込むことができ
る。そのため、このような性質を利用して不安
定物質の安定化揮発性物質の保持異臭のマス
キング難・不溶性物質の可溶化など、種々の用
途が考えられているが、これらサイクロデキスト
リンは一般的に高価であり、このことがサイクロ
デキストリンの利用拡大を妨げている大きな要因
ともなつている。もつとも、これらの中でもβ−
サイクロデキストリンは、他のサイクロデキスト
リンに比べれば比較的安価であり、かつ、また、
包接作用も最も強力なことから、利用面において
有望視されているものである。 しかしながら、かかるβ−サイクロデキストリ
ンには、低温域(室温以下)での水に対する溶解
度が極めて低い(1.55%、20℃)という欠点があ
り、この点における改良が待たれていた。 発明が解決しようとする問題点 既に、β−サイクロデキストリンについてはグ
ルコース残基のC6の位置にグルコースあるいは
マルトースがα−1,6−結合により結合した分
岐サイクロデキストリンが知られており、このも
のは分岐のないものに比べて水への溶解度が高い
ことが知られている。 本発明者らは、かかる点に着目し、β−サイク
ロデキストリンの分枝を導入できればその溶解性
を改善できるのではないかとの着想のもとに種々
検討した結果、、プルラナーゼの縮合反応を利用
すればβ−サイクロデキストリンとマルトースと
を結合させることができるとの着想を得、更に検
討の結果、本発明に到達したものである。 問題点を解決するための手段 本発明は、マルトースとβ−サイクロデキスト
リンを含む混合物にプルラナーゼを作用させてジ
マルトシル−β−サイクロデキストリンを生成さ
せ、生成したジマルトシル−β−サイクロデキス
トリンを反応液から分離採取することからなる、
ジマルトシル−β−サイクロデキストリンの製造
方法に関するものである。 本発明により得られるジマルトシル−β−サイ
クロデキストリンは、下記の理化学的性質を有す
る新規化合物である。 (1) 分子式 C66H110O50 (2) 分子量 1783 (3) 融点 275.0℃(非結晶;分解) (4) 比旋光度 [α]20 D+174°(C=0.1;H2O) (5) ペーパークロマトグラフイー 1−ブタノール:1−プロパノール:水=
3:5:4の展開溶媒を使用してペーパー上に
展開した後、ヨウ素溶液を用いる発色およびグ
ルコアミラーゼで前処理した後硝酸銀を用いる
発色により呈色させるとき、それぞれ1スポツ
トを示す。 (6) 薄層クロマトグラフイー 1−ブタノール:エタノール:水=5:5:
2の展開溶媒を使用して、薄層板(DC−
Fertigplatten Kieselgel 60(メルク社製))上
に展開した後、ヨウ素溶液を用いる発色および
リンモリブデン酸/硫酸を用いる発色により呈
色させるとき、それぞれ1スポツトを示す。 (7) 高速液体クロマトグラフイー (条件) カラムサイズ:6φ×50mm 担体:Nucleosil−NH2(ナーゲル社製) 溶媒:アセトニトリル:水=65:35 流速:2.0ml/min 検出器:示差屈折計ERC7520型(エルマ光学
株式会社製) 本品は上記条件で1ピークを示す。 (8) 溶解性 水に易溶(β−サイクロデキストリンと比較
した場合、20℃で約50倍、60℃で約13倍溶け
る)、エタノールに難溶。 (9) 性状 粉末は白色であり、水溶液は無色。 (10) 赤外線吸収スペクトル(第1図参照) ν=3400cm-1、2930cm-1、1150cm−1、1030
cm-1に吸収を認める。 (11) 13C核磁気共鳴スペクトル(第2図参照) δ(D2O) 68.3(1−6結合のC6) 78.9(マルトシル残基の1−4結合のC4) 100.0(1−6結合のC1) (12) メチル化分析 箱守法にしたがいメチル化した後、メチル化
物の加水分解を行い、生成した加水分解物を還
元、アセチル化してアルデイトールアセテート
に誘導、ガスクロマトグラフイーにより同定す
るとき、2,3,4,6−テトラ−O−メチル
グルコース、2,3,6−トリ−O−メチルグ
ルコース、2,3−ジ−O−メチルグルコース
のモル比は、1.9:7.0:1.8であつた。 (ガスクロマトグラフイーの条件) 機器:日立GC163(日立製作所製) カラム:3%ECNSS−M(3φ×2000mm) カラム温度:185℃ キヤリヤーガス:N2 流速:50ml/min 検出器:FID (13) 構成(酵素による分解生成物) プルラナーゼにより分解され、マルトースと
β−サイクロデキストリンを2:1(モル比)
の比率で生成する。 なお、上記理化学的性質を有するジマルトシル
−β−サイクロデキストリンは、β−サイクロデ
キストリンを構成するグルコース残基に2個のマ
ルトシル残基が、それぞれ別々の位置にα−1,
6−結合した構造から成るものであることが、メ
チル化分析およびプルラナーゼを用いた酵素分解
により示された。 本発明によれば、かかるジマルトシル−β−サ
イクロデキストリンは次のごとくして製造され
る。 即ち、マルトースとβ−サイクロデキストリン
を含む基質濃度40〜85%溶液にプルラナーゼを所
定量加え、液の温度、PHなどを酵素の好適作用範
囲に維持して、1日〜6日間反応させ、ジマルト
シル−β−サイクロデキストリンを生成し、次い
で、所望によりクロマトグラフイーなどの方法に
よつて反応液から分離採取することにより製造さ
れる。 本発明において用いられるプルラナーゼは、粘
質多糖類プルランのα−1,6−グルコシド結合
を加水分解するほか、アミロペクチンやグリコー
ゲンのα−1,6−グルコシド結合をも切断する
能力を持つ酵素であり、主としてエアロバクタ
ー・エアロゲネス(Aerobacter aerogenes)、バ
シラス・sp(Bacillus sp)などの微生物より得ら
れる。これらプルラナーゼの使用量は、基質の品
質あるいは反応の実施形式などにより多少の違い
はあるが、通常の場合、β−サイクロデキストリ
ン1グラム当たり10単位以上用いられる。このプ
ルラナーゼの酵素活性は次のごとき方法により測
定される。即ち、0.5%プルラン溶液(プルラン
を50mM酢酸ナトリウム緩衝液、PH5.0に溶解し
たもの)200μに酵素液50μ(同じ緩衝液に溶
解したもの)を加え、10分間、50℃で酵素反応さ
せる。反応後、反応液中に生成した還元糖をソモ
ギイーネルソン(Somogyi−Nelson)法で測定
する。酵素単位は、この条件で1分間に1μmole
のマルトトリオースに相当する還元力を生成する
酵素量を1単位とする。 本発明において原料として用いられるマルトー
スおよびβ−サイクロデキストリンは、いずれも
市販の製品をそのまま用いることができるが、生
成物の分離精製の手数を考えると純度の高いもの
を用いるのが有利である。これらマルトースおよ
びβ−サイクロデキストリンの使用量は、β−サ
イクロデキストリンに対して、通常、マルトース
1〜7倍量、好ましくは2〜7倍量、更に好まし
くは3〜5倍量用いられる。また、溶液の濃度
は、本発明の方法がプルラナーゼの縮合反応を利
用するものである関係上、一般的に原料基質の濃
度が高いほど好ましく、したがつて、本発明にお
ける基質濃度は60〜85%で使用することが好まし
い。 本発明の方法においては、反応はプルラナーゼ
の作用条件に適合させて実施される。したがつ
て、反応温度、PHなどは用いられる酵素の種類
(起源)によつて差はあるが、一般に40〜80℃、
PH4.0〜7.0で行なうのが好ましい。 生成したジマルトシル−β−サイクロデキスト
リンを反応液から分離するには、例えばトヨパー
ルHW−40Sを用いたカラムクロマトグラフイー
あるいはワツトマン17クロムによるペーパークロ
マトグラフイーを用いることにより容易に行うこ
とができるが、工業的には特にコスト上の理由か
らイオン交換樹脂をクロマトグラフイー、大量ゲ
ルろ過分離法などを用いるのが有利である。 発明の効果 本発明により得られる新規な分岐サイクロデキ
ストリンは、公知のβ−サイクロデキストリンと
同程度の強い抱接力を有し、かつ、その溶解性に
おいて格段に優れているので、医薬品、食品、化
粧品その他一般の化学工業分野でのサイクロデキ
ストリンの用途開発に寄与するところが大きい。 実施例 次に実施例を示し、本発明を更に詳細かつ具体
的に説明する。 実施例 1 マルトース(日本澱粉工業KK製、純度99%)
2.00gとβ−サイクロデキストリン(日本食品化
工KK製、純度98%)0.40gに、PH5.0、50mM酢
酸ナトリウム緩衝液0.63mlを加え沸騰浴中加熱溶
解する。冷却後、これにバシラス・sp(Bacillus
sp)の耐熱性プルラナーゼ(ノボ・インダストリ
ー・ジヤパン社製、200単位/g)400mgを加え、
60℃で72時間反応させる。 終了後、この反応液をトヨパールHW−40Sを
充填したカラム(4.5×100cm:2本)によりゲル
ろ過クロマトグラフイーにかけて分離精製を行
う。試料負荷後13〜14時間後に溶出されてくるフ
ラクシヨンを集め、ロータリーエバポレータで濃
縮乾燥して、ジマルトシル−β−サイクロデキス
トリンの白色粉末134mgを得る。 このものの元素分析値は次の通りであつた。 元素分析値(C66H110O55) 計算値 C=44.46% H=6.22% O=49.36
% 実測値 C=44.35% H=6.24% また、このものは275℃で分解した。 この得られた粉末について、ペーパークロマト
グラフイー(1−ブタノール:1−プロパノー
ル:水=3:5:4の展開溶媒を使用して、ヨウ
素溶液を用いる発色およびグルコアミラーゼでペ
ーパーを一度処理した後硝酸銀を用いる発色によ
り呈色)および薄層クロマトグラフイー(1−ブ
タノール:エタノール:水=5:5:2の展開溶
媒を使用して、、ヨウ素溶液を用いる発色および
リンモリブデン酸/硫酸を用いる発色により呈
色)を行つたところ、それぞれ1スポツトを与え
単一物質であることが確認された。 また、上記で得られた粉末5mgとエアロバクタ
ー・エアロゲネス(Aerobacter aerogenes)の
プルラナーゼ(ノボ・インダストリー・ジヤパン
社製、200単位/g)1単位をPH5.0、50mM酢酸
ナトリウム緩衝液500μに溶解し、50℃で一夜
反応させたところ、マルトースとβ−サイクロデ
キストリンを2:1の割合で生成することが薄層
クロマトグラフイーおよび高速液体クロマトグラ
フイーにより確認された。 更に、上記で得られた粉末3.8mgをジメチルス
ルホキシド2mlに溶解し、メチルスルフイニルカ
ルバニオン0.5mlを加えて、窒素気流中、室温で
4時間反応させ、次いで、この反応液にヨウ化メ
チル1.5mlを加えて20℃以下で1時間反応させた。
反応終了後、クロロホルムで抽出、セフアデツク
スLH−20を用いて精製したものをメチル化試料
とした。この試料を硫酸0.1mlに溶解して4℃で
1時間反応させた後、更に、蒸留水0.8mlを加え
て100℃で4時間反応させた。反後液を炭酸バリ
ウムで中和し、遠心上清をダウエツクス50W
(H+)で脱塩、これに水素化ホウ素ナトリウムを
加えて一晩放置後、再びダウエツクス50W(H+)
で脱塩し、メタノールと共に減圧下に濃縮した。
引き続き、これにピリジン0.1mlおよび無水酢酸
0.1mlを加えて100℃で2時間反応させ、この反応
液を水と共に減圧下に濃縮乾固した。このもの
を、クロロホルムに溶解してガスクロマトグラフ
イーにより分析したところ、2,3,4,6−テ
トラ−O−メチルグルコース、2,3,6−トリ
−O−メチルグルコース、2,3−ジ−O−メチ
ルグルコースを1.9:7.0:1.8(モル比)の比率で
生成した。 以上の結果から、上記の物質はジマルトシル−
β−サイクロデキストリンであることが確認され
た。 実施例 2〜8 実施例1と同様な操作手順により、但し基質濃
度、酵素量、反応温度、反応時間を種々に変えて
反応を行ない、次表の結果を得た。
【表】
第1図は、ジマルトシル−β−サイクロデキス
トリンの赤外線吸収スペクトルを示し、第2図
は、ジマルトシル−β−サイクロデキストリンの
13C核磁気共鳴スペクトルを示す。
トリンの赤外線吸収スペクトルを示し、第2図
は、ジマルトシル−β−サイクロデキストリンの
13C核磁気共鳴スペクトルを示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 β−サイクロデキストリン1重量部に対しマ
ルトースを2〜7重量部含む基質濃度40〜85%の
溶液をプルラナーゼの存在下に反応させ、該反応
液からジマルトシル−β−サイクロデキストリン
を分離、採取することを特徴とするジマルトシル
−β−サイクロデキストリンの製造方法。 2 β−サイクロデキストリン1重量部に対しマ
ルトースを3〜5重量部含む基質濃度60〜85%の
溶液をプルラナーゼの存在下に反応させることを
特徴とする特許請求の範囲第1項記載の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60129953A JPS61287902A (ja) | 1985-06-17 | 1985-06-17 | 新規分岐β―サイクロデキストリンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60129953A JPS61287902A (ja) | 1985-06-17 | 1985-06-17 | 新規分岐β―サイクロデキストリンの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61287902A JPS61287902A (ja) | 1986-12-18 |
| JPH044877B2 true JPH044877B2 (ja) | 1992-01-29 |
Family
ID=15022517
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60129953A Granted JPS61287902A (ja) | 1985-06-17 | 1985-06-17 | 新規分岐β―サイクロデキストリンの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61287902A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0630601B2 (ja) * | 1988-01-11 | 1994-04-27 | 日研化学株式会社 | 分岐サイクロデキストリンの製造方法 |
| US5997856A (en) * | 1988-10-05 | 1999-12-07 | Chiron Corporation | Method and compositions for solubilization and stabilization of polypeptides, especially proteins |
| US5124154A (en) * | 1990-06-12 | 1992-06-23 | Insite Vision Incorporated | Aminosteroids for ophthalmic use |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61212297A (ja) * | 1985-03-19 | 1986-09-20 | Tokuyama Soda Co Ltd | 分枝状シクロデキストリンの製造方法 |
-
1985
- 1985-06-17 JP JP60129953A patent/JPS61287902A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61287902A (ja) | 1986-12-18 |
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