JPH044874B2 - - Google Patents
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- JPH044874B2 JPH044874B2 JP60077597A JP7759785A JPH044874B2 JP H044874 B2 JPH044874 B2 JP H044874B2 JP 60077597 A JP60077597 A JP 60077597A JP 7759785 A JP7759785 A JP 7759785A JP H044874 B2 JPH044874 B2 JP H044874B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cyclodextrin
- maltotriose
- maltotriosyl
- pullulanase
- chromatography
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
- Cosmetics (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
a 産業上の利用分野
本発明は新規な分岐α−サイクロデキシトリン
の製造方法に関し、更に詳細には、マルトトリオ
シル−α−サイクロデキストリンの製造方法に関
する。 b 従来の技術 サイクロデキストリンはグルコース残基がα−
1,4−結合により環状に結合したオリゴ糖であ
つて、グルコース残基6個からなるα−サイクロ
デキストリン、7個からなるβ−サイクロデキス
トリン、8個からなるγ−サイクロデキストリン
などが一般に知られている。 これらサイクロデキストリンは、その構造から
それぞれ1分子につきα−サイクロデキストリン
が6Å、β−サイクロデキストリンが8Åおよび
γ−サイクロデキストリンが10Åの空隙を内部に
有しており、この空隙内部は親油性領域となつて
いるので各種の油性物質を取り込むことができ
る。そのため、このような性質を利用して不安
定物質の安定化揮発性物質の保持異臭のマス
キング難・不溶性物質の可溶化など、種々の用
途が考えられている。 しかしながら、α−サイクロデキストリンおよ
びβ−サイクロデキストリンは低温域(室温以
下)での水に対する溶解度が低いことから、この
点における改良が待たれていた。 c 発明が解決しようとする問題点 既に、α−サイクロデキストリンについてはグ
ルコース残基のC5の位置にグルコースあるいは
マルトースがα−1,6−結合により結合した分
岐サイクロデキストリンが知られており、このも
のは分岐のないものに比べて水への溶解度が高い
ことが知られている。 本発明者らは、分岐α−サイクロデキストリン
の上述の如き特性に着目し、種々研究を重ねたと
ころ、プルラナーゼの縮合反応を利用することに
より、グルコース、マルトースなどに代わりマル
トトリオースを結合させることができるとの知見
を得、更に検討の結果、本発明に到達したもので
ある。 d 問題点を解決するための手段 本発明は、マルトトリオースとα−サイクロデ
キストリンを含む混合物にプルラナーゼを作用さ
せてマルトトリオシル−α−サイクロデキストリ
ンを生成させ、生成したマルトトリオシル−α−
サイクロデキストリンを反応液から分離採取する
ことからなる、マルトトリオシル−α−サイクロ
デキストリンの製造方法に関するものである。 本発明により得られるマルトトリオシル−α−
サイクロデキストリンは、6−O−α−マルトト
リオシルサイクロヘキサオースともいい、分子式
C54H90O45分子量1459で表わされる、下記の理化
学的性質を有する新規化合物である。 (1) 比旋光度 [α]20 D+171° (C=0.2、H2O) (2) 薄層クロマトグラフイー 薄層板:DC−Fertigplatten Kieselgel 60(メ
ルク社製) 展開溶媒: (A) 1−ブタノール:エタノール:水=5:
5:2 (B) 1−ブタノール:ピリジン:水=6:4:
3 Rf=0.1((A)の場合) 0.4((B)の場合) 本品は、ヨウ素溶液を用いた発色およびリン
モリブデン酸/硫酸を用いた発色により呈色さ
れ、1スポツトであることが確認された。 (3) ペーパークロマトグラフイー 1−ブタノール:1−プロパノール:水=3:
5:4の展開溶媒を使用し、55℃で3回展開
した。 本品は、ヨウ素溶液を用いた発色およびグル
コアミラーゼで前処理した後硝酸銀を用いた発
色により呈色され、1スポツトであることが確
認された。 (4) 高速液体クロマトグラフイー (条件) カラムサイズ:6φ×50mm 担体:LiChrosorb−NH2(メルク社製) 溶媒:アセトニトリル:水=70:30 流速:2.0ml/min 検出器:示差屈析計ERC7520型(エルマ光学
株式会社製) 本品は上記条件で1ピークであつた。 (5) 溶解性 水に易溶、エタノールに難溶。 (6) 性状 水溶液は無色であり、粉末は白色。 (7) 赤外線吸収スペクトル 第1図参照。 (8) 13C核磁気共鳴スペクトル 第2図参照 δ(D2O) 68.7(1−6結合のC6) 78.5(C1でα−1,6結合しているグルコー
スのC4) 100.1(1−6結合のC1) (9) α−サイクロデキストリンとマルトトリオー
スの構成 プルラナーゼ(林原生物化学研究所製、結晶
品)によりマルトトリオースとα−サイクロデ
キストリンに分解され、その構成比率をペーパ
ークロマトグラフイーおよび高速液体クロマト
グラフイーで求めた結果、マルトトリオース:
α−サイクロデキストリン=1:1であつた。 プルラナーゼ(ノボ・インダストリー・ジヤ
パン社製)によりマルトトリオースとα−サイ
クロデキストリンに分解され、その構成比率を
ペーパークロマトグラフイーおよび高速液体ク
ロマトグラフイーで求めた結果、マルトトリオ
ース:α−サイクロデキストリン=1:1であ
つた。 グルコアミラーゼ(生化学工業製、結晶品)
により分解した後、ペーパークロマトグラフイ
ーで単離すると、グルコース2モルとヨウ素発
色で黄橙色を示す糖(グルコシル−α−サイク
ロデキストリン)が1モル得られた。 本発明によれば、かかるマルトトリオシル−α
−サイクロデキストリンは次のごとくして製造さ
れる。 即ち、マルトトリオースとα−サイクロデキス
トリンを含む基質濃度40〜80%溶液にプルラナー
ゼを所定量加え、液の温度、PHなどを酵素の好適
作用範囲に維持して、1日〜6日間反応させ、マ
ルトトリオシル−α−サイクロデキストリンを生
成し、次いで所望によりクロマトグラフイーなど
の方法によつて反応液から分離採取することによ
り製造される。 本発明において用いられるプルラナーゼは、粘
質多糖類プルランのα−1,6−グルコシド結合
を加水分解するほか、アミノペクチンやグリコー
ゲンのα−1,6−グルコシド結合をも切断する
能力を持つ酵素であり、主としてエアロバクタ
ー・エアロゲネス(Aerobacter aerogenes)、バ
シラス・sp(Bacillus sp)などの微生物より得ら
れる。これらプルラナーゼの使用量は、基質の品
質あるいは反応の実施形式などにより多少の違い
はあるが、通常の場合、α−サイクロデキストリ
ン1グラム当たり10単位以上用いられる。このプ
ルラナーゼの酵素活性は次のごとき方法により測
定される。即ち、0.5%プルラン溶液(プルラン
を50mM酢酸ナトリウム緩衝液、PH5.0に溶解し
たもの)200μに酵素液50μ(同じ緩衝液に溶
解したもの)を加え、10分間、50℃で酵素反応さ
せる。反応後、反応液中に生成した還元糖をソモ
ギイーネルソン(Somogyi−Nelson)法で測定
する。酵素単位はこの条件で1分間に1μmoleの
マルトトリオースに相当する還元力を生成する酵
素量を1単位とする。 本発明において原料として用いられるマルトト
リオースおよびα−サイクロデキストリンは、い
ずれも市販の製品をそのまま用いることができる
が、生成物の分離精製の手数を考えると純度の高
いものを用いるのが有利である。これらマルトト
リオースおよびα−サイクロデキストリンの使用
量は、α−サイクロデキストリンに対して通常マ
ルトトリオース2〜7倍量、好ましくは3〜5倍
量用いられる。また、溶液の濃度は、本発明の方
法がプルラナーゼの縮合反応を利用するものであ
る関係上、一般的に原料基質の濃度が高いほど好
ましく、従つて、本発明における基質濃度は50〜
80%で使用することが好ましい。 本発明の方法においては、反応はプルラナーゼ
の作用条件に適合させて実施される。従つて、反
応温度、PHなどは用いられる酵素の種類(起源)
によつて差はあるが、一般に40〜70℃、PH4.0〜
6.0で行なうのが好ましい。 生成したマルトトリオシル−α−サイクロデキ
ストリンを反応液から分離するには、例えばトヨ
パールHW−40Sを用いたカラムクロマトグラフ
イーあるいはワツトマン17クロムによるペーパー
クロマトグラフイーを用いることにより容易に行
うことができるが、工業的には特にコスト上の理
由からイオン交換樹脂クロマトグラフイー、大量
ゲルろ過分離法などを用いるのが有利である。 e 発明の効果 本発明により得られる新規な分岐α−サイクロ
デキストリンは、公知のα−サイクロデキストリ
ンと同程度の強い抱接力を有し、かつ、その溶解
性において格段に優れているので、医薬品、食
品、化粧品その他一般の化学工業分野でのサイク
ロデキストリンの用途開発に寄与するところが大
きい。 f 実施例 次に実施例を示し、本発明を更に詳細かつ具体
的に説明する。 実施例 1 マルトトリオース(日本食品化工KK製、純度
99%)15.00gとα−サイクロデキストリン(日
本食品化工KK製、純度98%)5.00gに、PH5.0、
50mM酢酸ナトリウム緩衝液7.70mlを加え沸騰浴
中加熱溶解する。冷却後、これにバシラス・sp
(Bacillus sp)の耐熱性プルラナーゼ(ノボ・イ
ンダストリー・ジヤパン社製、200単位/g)2.5
gを加え、60℃で48時間反応させる。 終了後、この反応液をトヨパールHW−40Sを
充填したカラム(2.5×100cm×2本)によりゲル
ろ過クロマトグラフイーにかけて分離精製を行
う。試料負荷後24〜26時間後に溶出されてくるフ
ラクシヨンを集め、ロータリーエバポレータで濃
縮乾燥して、マルトトリオシル−α−サイクロデ
キストリンの白色粉末2647mg(収率35.3%)を得
る。 このものの元素分析値は次に通りであつた。 元素分析値(C54H90O45) 計算値 C=44.45% H=6.22% O=49.34
% 実測値 C=44.47% H=6.20% また、このものは277℃で分解した。 次に、この粉末を、70%1−プロパノール
1−ブタノール:ピリジン:水=6:4:31
−ブタノール:1−プロパノール:水=3:5:
4を展開剤に用いてペーパー上に展開後、ヨウ素
溶液を用いる発色およびグルコアミラーゼでペー
パーを一度処理した後硝酸銀発色させたところ、
1スポツトを与え単一物質であることが確認され
た。 次に、上記で得られた物質5mgとエアロバクタ
ー・エアロゲネス(Aerobacter aerogenes)の
プルラナーゼ(林原生物化学研究所製、結晶品40
単位/mg)1単位をPH6.0、50mM酢酸ナトリウ
ム緩衝液500μに溶解し、30℃で一夜反応させ
たところ、マルトトリオースとα−サイクロデキ
ストリンを1:1の割合で生成することがペーパ
ークロマトグラフイーおよび高速液体クロマトグ
ラフイーにより確認された。 更に、上記で得られた物質5mgとリゾプス・デ
レマー(Rhizopus delemer)のグルコアミラー
ゼ(生化学工業製、結晶品30単位/mg)10単位を
PH5.0、50mM酢酸ナトリウム緩衝液に溶解し、
30℃で一夜反応させたところ、グルコースとグル
コシル−α−サイクロデキストリンを2:1の割
合で生成することがペーパークロマトグラフイー
および高速液体クロマトグラフイーにより確認さ
れた。 以上の結果から、上記の物質はマルトトリオシ
ル−α−サイクロデキストリンであることが確認
された。 実施例 2〜13 実施例1と同様な操作手順により、但し基質濃
度、酵素量、反応温度、反応時間を種々に変えて
反応を行ない、次表の結果を得た。 【表】
の製造方法に関し、更に詳細には、マルトトリオ
シル−α−サイクロデキストリンの製造方法に関
する。 b 従来の技術 サイクロデキストリンはグルコース残基がα−
1,4−結合により環状に結合したオリゴ糖であ
つて、グルコース残基6個からなるα−サイクロ
デキストリン、7個からなるβ−サイクロデキス
トリン、8個からなるγ−サイクロデキストリン
などが一般に知られている。 これらサイクロデキストリンは、その構造から
それぞれ1分子につきα−サイクロデキストリン
が6Å、β−サイクロデキストリンが8Åおよび
γ−サイクロデキストリンが10Åの空隙を内部に
有しており、この空隙内部は親油性領域となつて
いるので各種の油性物質を取り込むことができ
る。そのため、このような性質を利用して不安
定物質の安定化揮発性物質の保持異臭のマス
キング難・不溶性物質の可溶化など、種々の用
途が考えられている。 しかしながら、α−サイクロデキストリンおよ
びβ−サイクロデキストリンは低温域(室温以
下)での水に対する溶解度が低いことから、この
点における改良が待たれていた。 c 発明が解決しようとする問題点 既に、α−サイクロデキストリンについてはグ
ルコース残基のC5の位置にグルコースあるいは
マルトースがα−1,6−結合により結合した分
岐サイクロデキストリンが知られており、このも
のは分岐のないものに比べて水への溶解度が高い
ことが知られている。 本発明者らは、分岐α−サイクロデキストリン
の上述の如き特性に着目し、種々研究を重ねたと
ころ、プルラナーゼの縮合反応を利用することに
より、グルコース、マルトースなどに代わりマル
トトリオースを結合させることができるとの知見
を得、更に検討の結果、本発明に到達したもので
ある。 d 問題点を解決するための手段 本発明は、マルトトリオースとα−サイクロデ
キストリンを含む混合物にプルラナーゼを作用さ
せてマルトトリオシル−α−サイクロデキストリ
ンを生成させ、生成したマルトトリオシル−α−
サイクロデキストリンを反応液から分離採取する
ことからなる、マルトトリオシル−α−サイクロ
デキストリンの製造方法に関するものである。 本発明により得られるマルトトリオシル−α−
サイクロデキストリンは、6−O−α−マルトト
リオシルサイクロヘキサオースともいい、分子式
C54H90O45分子量1459で表わされる、下記の理化
学的性質を有する新規化合物である。 (1) 比旋光度 [α]20 D+171° (C=0.2、H2O) (2) 薄層クロマトグラフイー 薄層板:DC−Fertigplatten Kieselgel 60(メ
ルク社製) 展開溶媒: (A) 1−ブタノール:エタノール:水=5:
5:2 (B) 1−ブタノール:ピリジン:水=6:4:
3 Rf=0.1((A)の場合) 0.4((B)の場合) 本品は、ヨウ素溶液を用いた発色およびリン
モリブデン酸/硫酸を用いた発色により呈色さ
れ、1スポツトであることが確認された。 (3) ペーパークロマトグラフイー 1−ブタノール:1−プロパノール:水=3:
5:4の展開溶媒を使用し、55℃で3回展開
した。 本品は、ヨウ素溶液を用いた発色およびグル
コアミラーゼで前処理した後硝酸銀を用いた発
色により呈色され、1スポツトであることが確
認された。 (4) 高速液体クロマトグラフイー (条件) カラムサイズ:6φ×50mm 担体:LiChrosorb−NH2(メルク社製) 溶媒:アセトニトリル:水=70:30 流速:2.0ml/min 検出器:示差屈析計ERC7520型(エルマ光学
株式会社製) 本品は上記条件で1ピークであつた。 (5) 溶解性 水に易溶、エタノールに難溶。 (6) 性状 水溶液は無色であり、粉末は白色。 (7) 赤外線吸収スペクトル 第1図参照。 (8) 13C核磁気共鳴スペクトル 第2図参照 δ(D2O) 68.7(1−6結合のC6) 78.5(C1でα−1,6結合しているグルコー
スのC4) 100.1(1−6結合のC1) (9) α−サイクロデキストリンとマルトトリオー
スの構成 プルラナーゼ(林原生物化学研究所製、結晶
品)によりマルトトリオースとα−サイクロデ
キストリンに分解され、その構成比率をペーパ
ークロマトグラフイーおよび高速液体クロマト
グラフイーで求めた結果、マルトトリオース:
α−サイクロデキストリン=1:1であつた。 プルラナーゼ(ノボ・インダストリー・ジヤ
パン社製)によりマルトトリオースとα−サイ
クロデキストリンに分解され、その構成比率を
ペーパークロマトグラフイーおよび高速液体ク
ロマトグラフイーで求めた結果、マルトトリオ
ース:α−サイクロデキストリン=1:1であ
つた。 グルコアミラーゼ(生化学工業製、結晶品)
により分解した後、ペーパークロマトグラフイ
ーで単離すると、グルコース2モルとヨウ素発
色で黄橙色を示す糖(グルコシル−α−サイク
ロデキストリン)が1モル得られた。 本発明によれば、かかるマルトトリオシル−α
−サイクロデキストリンは次のごとくして製造さ
れる。 即ち、マルトトリオースとα−サイクロデキス
トリンを含む基質濃度40〜80%溶液にプルラナー
ゼを所定量加え、液の温度、PHなどを酵素の好適
作用範囲に維持して、1日〜6日間反応させ、マ
ルトトリオシル−α−サイクロデキストリンを生
成し、次いで所望によりクロマトグラフイーなど
の方法によつて反応液から分離採取することによ
り製造される。 本発明において用いられるプルラナーゼは、粘
質多糖類プルランのα−1,6−グルコシド結合
を加水分解するほか、アミノペクチンやグリコー
ゲンのα−1,6−グルコシド結合をも切断する
能力を持つ酵素であり、主としてエアロバクタ
ー・エアロゲネス(Aerobacter aerogenes)、バ
シラス・sp(Bacillus sp)などの微生物より得ら
れる。これらプルラナーゼの使用量は、基質の品
質あるいは反応の実施形式などにより多少の違い
はあるが、通常の場合、α−サイクロデキストリ
ン1グラム当たり10単位以上用いられる。このプ
ルラナーゼの酵素活性は次のごとき方法により測
定される。即ち、0.5%プルラン溶液(プルラン
を50mM酢酸ナトリウム緩衝液、PH5.0に溶解し
たもの)200μに酵素液50μ(同じ緩衝液に溶
解したもの)を加え、10分間、50℃で酵素反応さ
せる。反応後、反応液中に生成した還元糖をソモ
ギイーネルソン(Somogyi−Nelson)法で測定
する。酵素単位はこの条件で1分間に1μmoleの
マルトトリオースに相当する還元力を生成する酵
素量を1単位とする。 本発明において原料として用いられるマルトト
リオースおよびα−サイクロデキストリンは、い
ずれも市販の製品をそのまま用いることができる
が、生成物の分離精製の手数を考えると純度の高
いものを用いるのが有利である。これらマルトト
リオースおよびα−サイクロデキストリンの使用
量は、α−サイクロデキストリンに対して通常マ
ルトトリオース2〜7倍量、好ましくは3〜5倍
量用いられる。また、溶液の濃度は、本発明の方
法がプルラナーゼの縮合反応を利用するものであ
る関係上、一般的に原料基質の濃度が高いほど好
ましく、従つて、本発明における基質濃度は50〜
80%で使用することが好ましい。 本発明の方法においては、反応はプルラナーゼ
の作用条件に適合させて実施される。従つて、反
応温度、PHなどは用いられる酵素の種類(起源)
によつて差はあるが、一般に40〜70℃、PH4.0〜
6.0で行なうのが好ましい。 生成したマルトトリオシル−α−サイクロデキ
ストリンを反応液から分離するには、例えばトヨ
パールHW−40Sを用いたカラムクロマトグラフ
イーあるいはワツトマン17クロムによるペーパー
クロマトグラフイーを用いることにより容易に行
うことができるが、工業的には特にコスト上の理
由からイオン交換樹脂クロマトグラフイー、大量
ゲルろ過分離法などを用いるのが有利である。 e 発明の効果 本発明により得られる新規な分岐α−サイクロ
デキストリンは、公知のα−サイクロデキストリ
ンと同程度の強い抱接力を有し、かつ、その溶解
性において格段に優れているので、医薬品、食
品、化粧品その他一般の化学工業分野でのサイク
ロデキストリンの用途開発に寄与するところが大
きい。 f 実施例 次に実施例を示し、本発明を更に詳細かつ具体
的に説明する。 実施例 1 マルトトリオース(日本食品化工KK製、純度
99%)15.00gとα−サイクロデキストリン(日
本食品化工KK製、純度98%)5.00gに、PH5.0、
50mM酢酸ナトリウム緩衝液7.70mlを加え沸騰浴
中加熱溶解する。冷却後、これにバシラス・sp
(Bacillus sp)の耐熱性プルラナーゼ(ノボ・イ
ンダストリー・ジヤパン社製、200単位/g)2.5
gを加え、60℃で48時間反応させる。 終了後、この反応液をトヨパールHW−40Sを
充填したカラム(2.5×100cm×2本)によりゲル
ろ過クロマトグラフイーにかけて分離精製を行
う。試料負荷後24〜26時間後に溶出されてくるフ
ラクシヨンを集め、ロータリーエバポレータで濃
縮乾燥して、マルトトリオシル−α−サイクロデ
キストリンの白色粉末2647mg(収率35.3%)を得
る。 このものの元素分析値は次に通りであつた。 元素分析値(C54H90O45) 計算値 C=44.45% H=6.22% O=49.34
% 実測値 C=44.47% H=6.20% また、このものは277℃で分解した。 次に、この粉末を、70%1−プロパノール
1−ブタノール:ピリジン:水=6:4:31
−ブタノール:1−プロパノール:水=3:5:
4を展開剤に用いてペーパー上に展開後、ヨウ素
溶液を用いる発色およびグルコアミラーゼでペー
パーを一度処理した後硝酸銀発色させたところ、
1スポツトを与え単一物質であることが確認され
た。 次に、上記で得られた物質5mgとエアロバクタ
ー・エアロゲネス(Aerobacter aerogenes)の
プルラナーゼ(林原生物化学研究所製、結晶品40
単位/mg)1単位をPH6.0、50mM酢酸ナトリウ
ム緩衝液500μに溶解し、30℃で一夜反応させ
たところ、マルトトリオースとα−サイクロデキ
ストリンを1:1の割合で生成することがペーパ
ークロマトグラフイーおよび高速液体クロマトグ
ラフイーにより確認された。 更に、上記で得られた物質5mgとリゾプス・デ
レマー(Rhizopus delemer)のグルコアミラー
ゼ(生化学工業製、結晶品30単位/mg)10単位を
PH5.0、50mM酢酸ナトリウム緩衝液に溶解し、
30℃で一夜反応させたところ、グルコースとグル
コシル−α−サイクロデキストリンを2:1の割
合で生成することがペーパークロマトグラフイー
および高速液体クロマトグラフイーにより確認さ
れた。 以上の結果から、上記の物質はマルトトリオシ
ル−α−サイクロデキストリンであることが確認
された。 実施例 2〜13 実施例1と同様な操作手順により、但し基質濃
度、酵素量、反応温度、反応時間を種々に変えて
反応を行ない、次表の結果を得た。 【表】
第1図は、マルトトリオシル−α−サイクロデ
キストリンの赤外線吸収スペクトルを示し、第2
図は、マルトトリオシル−α−サイクロデキスト
リンの 13C核磁気共鳴スペクトルを示す。
キストリンの赤外線吸収スペクトルを示し、第2
図は、マルトトリオシル−α−サイクロデキスト
リンの 13C核磁気共鳴スペクトルを示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 α−サイクロデキストリン1重量部に対しマ
ルトトリオースを2〜7重量部含む基質濃度40〜
80%の溶液をプルラナーゼの存在下に反応させ、
該反応液からマルトトリオシル−α−サイクロデ
キストリンを分離、採取することを特徴とするマ
ルトトリオシル−α−サイクロデキストリンの製
造方法。 2 α−サイクロデキストリン1重量部に対しマ
ルトトリオースを3〜5重量部含む基質濃度50〜
80%の溶液をプルラナーゼの存在下に反応させる
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60077597A JPS61236801A (ja) | 1985-04-13 | 1985-04-13 | 新規な分岐α―サイクロデキストリンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60077597A JPS61236801A (ja) | 1985-04-13 | 1985-04-13 | 新規な分岐α―サイクロデキストリンの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61236801A JPS61236801A (ja) | 1986-10-22 |
| JPH044874B2 true JPH044874B2 (ja) | 1992-01-29 |
Family
ID=13638357
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60077597A Granted JPS61236801A (ja) | 1985-04-13 | 1985-04-13 | 新規な分岐α―サイクロデキストリンの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61236801A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62116604A (ja) * | 1985-11-18 | 1987-05-28 | Shokuhin Sangyo Baioriakutaa Syst Gijutsu Kenkyu Kumiai | グルコシル−サイクロデキストリンの分離方法 |
| JPS63208510A (ja) * | 1987-02-25 | 1988-08-30 | Sansho Seiyaku Kk | メラニン生成抑制外用剤 |
| JPH0630601B2 (ja) * | 1988-01-11 | 1994-04-27 | 日研化学株式会社 | 分岐サイクロデキストリンの製造方法 |
| JPH0770499A (ja) * | 1993-06-28 | 1995-03-14 | Color Fastener Kogyo Kk | 分岐サイクロデキストリンを用いたインキ並びにプリント体及びその製法 |
| FR2731831B1 (fr) * | 1995-03-17 | 1997-04-25 | Commissariat Energie Atomique | Procede pour separer le sodium d'effluents aqueux provenant du retraitement d'elements combustibles nucleaires uses |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61212297A (ja) * | 1985-03-19 | 1986-09-20 | Tokuyama Soda Co Ltd | 分枝状シクロデキストリンの製造方法 |
-
1985
- 1985-04-13 JP JP60077597A patent/JPS61236801A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61236801A (ja) | 1986-10-22 |
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