JPH0450394A - 製紙用絹パルプ及び絹原紙とその製造方法 - Google Patents
製紙用絹パルプ及び絹原紙とその製造方法Info
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- JPH0450394A JPH0450394A JP16113190A JP16113190A JPH0450394A JP H0450394 A JPH0450394 A JP H0450394A JP 16113190 A JP16113190 A JP 16113190A JP 16113190 A JP16113190 A JP 16113190A JP H0450394 A JPH0450394 A JP H0450394A
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
紙用絹パルプ及び絹原紙とその製造方法に関するもので
ある。
の織機を使って織る織物である。この織物の特色の一つ
である豪奢さを表すのに、金種や錦、唐織等の高度な技
術を必要とし、金銀糸、金銀箔紙、文様を表す各色の絵
緯と地組織を織る地緯が使われる。これらの箔糸や絵緯
を作るのに、現在、三椏や層成等の靭皮繊維パルプを配
合し、抄紙した箔紙や羽二重が使われている。
すく、絹の風趣に乏しい欠点がある。
れていたが、最近では洋装用素材として広く用いられる
ようになった。また、新形質の生糸や絹糸の開発、絹と
他の繊維との複合技術及び、絹糸の新しい化学加工技術
等の新分野の研究開発が盛んに行われるようになった。
)は、2本のフィブロイン繊維を多少の違いはあるが、
全体の約25%を占めるセリシンが膠着した蛋白質繊維
である。しかし、このままの状態では、紡糸しても良質
の糸が得られないため、生糸を経糸、緯糸として製織し
、織物としてから精練するか、または、生糸をまず精練
して経糸、緯糸を作り、製織する方法が採用されている
。
物が作られている。絹繊維を構成するフィブロイン繊維
は、セルローズ系繊維と異なり、中性のグリシン(Gl
y)、アラニン(Ala)及びセリン(Ser)の3種
類のアミノ酸が、全体のアミノ酸の約84%を占め、そ
の比率は4:3:1からなっている。また、この繊維は
(Gly−Ala−Gl y−Al a−Gly−3e
r)nの繰り返し構造が高度に配向した結晶が主要部分
を占める。これを構成するフィブロイン分子は、大きさ
の異なる2種類の分子からなり、1本の高分子M(分子
量35万)と何本かの比較的分子量(2,5万)の小さ
い低分子鎖が集合して、小さい結晶構造を形成し、両鎖
は硫黄・硫黄結合と水素結合によってかたく結ばれてい
る。さらに、この小さい結晶構造が集合して、結晶部と
非晶部からなるフィブロイン繊維を形成し、これが、絹
糸の骨瞥構造となっている。一般に、結晶部中の配向し
たフィブロイン分子の構造をβ−構造とよんでいる。
量のアミノ酸が存在し、絹繊維の性状と溶解性に微妙な
変化をもたらすといわれている。
の量が少ないため、結晶部への水の浸透は難しく、セル
ローズ系天然繊維パルプと比べて、膨潤し難く、保水性
が乏しい。また、繊維で屈曲性に富む、絹パルプ繊維は
、水中で絡み合いを生じやすく、均一に分散し難いため
、抄紙しても嵩高で、繊維・繊維間の結合が弱い紙しか
抄紙することが出来ない。
を向上させ、製紙用絹パルプを製造するとともに、絹の
風合を示す実用的な絹原紙を抄造するための技術開発を
行い、併せて、製紙用絹パルプと他の天然繊維パルプ、
またはく及び)合成繊維パルプを配合した混合パルプか
ら、高品質の絹原紙を得ることである。
、または紡糸工程中に生ずる屑絹糸をカットし、アルカ
リ蒸解して製紙用絹パルプを得るものである。
絹糸を、例えば0.7%の苛性ソーダー溶液中でアルカ
リ蒸解することにより、繊細で屈曲しやすい、保水性の
比較的乏しい絹繊維が、分散性のよい製紙用絹パルプを
得ることができ、また、製紙用絹パルプ、または他のパ
ルプとの配合パルプに、紙力増強剤とサイズ剤を加えて
製紙することにより、絹の風合を示す絹原紙を抄造でき
る。
の接着面積及び接着強度が、紙の強度に大きな影響を与
える。パルプ繊維が均一に分散した状態で抄紙した場合
には、繊維長が長いほど紙の裂断長は大きくなるが、あ
る繊維長以上になると、分散剤を効果的に使用しても繊
維は絡み合いを生じ、分散性が著しく低下する。絹パル
プ繊維の場合にも同様なことが認められ、均一で地合の
よい絹原紙を製紙するには、最適な長さに絹糸をカット
して製紙用の絹パルプを製造する必要がある。
って、水中でのパルプ繊維の分散性を、沈降速度と沈降
容積の測定結果から判断し、手抄紙の強度と地合から、
製紙用絹パルプの繊維長は2.5〜3.0mmが最もよ
いことが分かった。
を生じやすく、分散剤を使って抄紙しても、地合のよい
手抄紙は得られなかった。また、より短繊維の絹パルプ
からは、強度の弱い紙が抄造される。
トウ)とし、:2.5mmにカットした絹パルプから手
抄紙を抄造しても、嵩高で強度の強い紙を抄造すること
は難しい。紙力をさらに向上し、絹の風合を示す紙を作
るには、絹パルプ繊維の改質を必要とする。
等の濃厚溶液中で容易に膨潤し、溶解する。しかし、こ
れらの溶液中では絹フイブロイン繊維のβ−構造が崩壊
して無定形のα−構造にたやすく変化するため、繊維構
造の一部を改質して、保水性の高い製紙用絹パルプの製
造に、これらの化合物を使用することは、技術上に問題
がある。
性を向上する苛性ソーダを使って蒸解を行い、製紙用絹
パルプを製造した。
定結果から、苛性ソーダによる蒸解条件を選択した2、
5mmにカットした絹パルプを07%苛性ソーダ溶液中
で液比1 : 16kg/Iて70°Cで1時間ときど
き撹拌しながら蒸解することにより、収率75〜80%
の製紙用絹パルプが得られる。それより、苛性ソーダ溶
液の濃度を増すか、蒸解条件を過酷にすると、絹パルプ
繊維は溶解してパルプ収率が低下し、絹の風合の乏しい
、余り強くない紙が抄造される。手抄紙の強度は、パル
プ収率75〜80%で、はぼ一定に到達する。
維のフィブリル化を促し、スクリーンにかけて混在する
長繊維及び、結束繊維を除いて精選した製紙用絹パルプ
を製造する。
g/m2で、引張強度0.72kg/15mm引裂強さ
3.47g、破裂強さ0.743k g / c m
2で目標とする諸強度になお到達しない。また、湿潤強
度が0.065kg/15mmで著しく弱いため、紙力
増強剤とサイズ剤を使用する製紙法を研究開発した。
マイド高分子、あるいは両性電解高分子の水溶液、また
はコロイド溶液を使って、紙力の向上をはかった。また
、紙力増強剤使用後の絹パルプ繊維の分散性をさらによ
くするなめ、カルボキシメチルセルロースを使用する。
ンダイマー系の合成サイズ剤を併用して向上させる。
ある、葉月化学工業(株)製のポリストロンPS311
と、三井サイアナミツド(株)製のアコスターC122
が、また、合成サイズ剤には、葉月化学工業(株)のサ
イズパインに903と、デイック・バーキュレス(株)
製のバーコン40がよい抄紙効果を発揮した。
リストロンPS311を大過剰の水に溶解し、パルプけ
ん濁液に加えて吸着させ、引き続いて0.15%相当量
のカルボキシメチルセルロースを水に稀釈して加えてパ
ルプ繊維を分散させる。
力増強剤として使用する場合には、製紙用絹パルプ量の
数%に相当するアコスターC122を大過剰の水に分散
してパルプけん濁液に加える。この場合はパルプ繊維の
分散性が良好なため、カルボキシメチルセルロースの使
用を必要としない 合成サイズ剤サイズパインに90B及び、バーコン40
は、上記の紙力増強剤を加えたのち、パルプ量の0.2
〜0.35%に相当する量を、大量の水に分散させて、
パルプけん濁液に加える。
、処理条件によって多少の変化があるがら、予め製紙用
絹パルプの水中での分散状態、手抄紙の強度と地合を参
考にして決めることが望ましい。
パルプと配合して絹原紙を製紙することができる。緒、
三椏、層成、ケナフ等の靭皮繊維パルプやアバカパルプ
を絹パルプと配合すると、より紙力の強い絹原紙が得ら
れる。
ルパルプ、ナイロンパルプ等を使用することが出来るが
、繊維状の低融点のバインダーを加えて抄紙するのがよ
い。
するときに必要な紙力増強剤とサイズ剤の量は、絹パル
プだけを使って抄紙するときに必要なこれらの量を規準
として、絹パルプの配合量から換算して求める。この場
合も、パルプの種類によって抄紙効果をあげるための添
加剤の量に多少の変動があるから、配合パルプの分散性
、手抄紙の強度と地合を検討しながら、添加量を予め求
めておくことが必要である。
0°Cに加熱した0、7%苛性ソーダ溶液4.81 (
液比1 : 16kg/l)加えて、溶液をよく吸収さ
せたのち、同じ温度でときどき攪拌しながら1時間、ア
ルカリ蒸解を行う。蒸解後のパルプは水洗し、実験室用
の小型のビータ−を使って、1時間叩解を行う。次いで
、スクリーン(8/1000)にかけて混在する長繊維
を篩分して除去する。このようにして得られる精選した
製紙用絹パルプの収率は78%であり、紡糸工程から生
ずる屑絹糸をカットし、アルカリ蒸解したときの製紙用
絹パルプの収率とほぼ同じであった。
のパルプを配合した混合パルプから手抄紙を抄造する。
紙用絹パルプの量の4%に相当するポリストロンPS3
11.0.15%のカルボキシメチルセルロースと0.
35%のサイズパインに903の稀薄溶液をこの順序で
加え、パルプをよく分散させ、坪量60g/m2の手抄
紙を製造した。
パルプまたは、三椏パルプと製紙用絹パルプとの配合パ
ルプからは、風合のよい、強度の強い絹原紙が得られる
ことが分かった。この場合、配合パルプ中の絹パルプの
量に応じて紙力増強剤とサイズ剤の量を減少して加える
。第1図に各種の配合パルプから抄造した手抄紙の強度
を示す。
、80°Cに加熱した0、7%苛性ソーダ溶液2400
1(液比1:16kg/l)を注入した蒸解用の平蓋に
加え、パルプを均一に分散させた後、70°Cで1時間
、ときどき攪拌しながらアルカリ蒸解を行う。水洗した
のち、絹パルプはビータ−を使って1時間叩解して、パ
ルプ繊維のフィブリル化を促し、保水性を高める。引き
続いて、8カツトのスクリーンを取り付けたフラットス
クリーンで混在する長繊維と狭雑物を除いてから、ウェ
ットマシンにかけて製紙用のウェットシートを抄造する
。得られた精製絹パルプの収率は82%であった。
シウム漂白し、離解して製造した晒三椏パルプのウェッ
トシートを使って、製紙用絹パルプとの配合割合を異に
する2種類の混合パルプを調整する。そして、第2図に
示す抄紙工程に従って、丸網抄紙機を使って、絹原紙を
製造した。
及び合成サイズ剤サイズパインに903または、バーコ
ン40のそれぞれの添加量は配合パルプ中の絹パルプ量
の4%、0.15%、0゜35%に相当する量を別々に
水に溶解、稀釈して第2図に示す箇所でパルプけん濁液
に加える。そのほかに、ドライヤーからの絹原紙の剥離
を促すため、ポリエチレンオキサイド溶液を使った。
プの配合比1:1) 表2.絹原紙のテスト結果(製紙用絹パルプと三椏パル
プの配合比7:3) 坪量 52g/m2 坪量 17g/m2 坪量 49g/m2 なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく
、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修正および変更
を加え得ることは勿論である。
工程中に生ずる屑絹糸をカットし、アルカリ蒸解して製
紙用絹パルプを得ることを特徴とする製紙用絹パルプ製
造方法。
絹パルプ。
然繊維パルプまたはく及び)合成繊維パルプとを配合し
た混合パルプから製造した絹原紙。
プ、三椏パルプまたは層成パルプとを、1対0.3〜0
.7の比で混合して製造したことを特徴とする絹原紙。
ステルパルプまたはナイロンパルプとを、1対0.25
〜0.7の比で混合して製造したことを特徴とする絹原
紙。
えば0.7%の苛性ソーダー溶液中でアルカリ蒸解する
ことにより、繊細で屈曲しやすい、保水性の比較的遠し
い絹繊維が、分散性のよい製紙用絹パルプを提供するこ
とが出来る。
プに、紙力増強剤とサイズ剤を加えて製紙することによ
り、絹の風合を示す絹原紙を抄造できる。
原紙は、西陣織に使用される箔原紙として高い評価を得
た。また、そのほかに、織物用、装飾用及び、手工芸用
としての新しい絹原紙の用途が見出されている。
区、第2図は同じく抄紙工程の構成図である。 出 願 人 三木特種製紙株式会社
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 生糸から製造される絹糸、または紡糸工程中に生ず
る屑絹糸をカットし、アルカリ蒸解して製紙用絹パルプ
を得ることを特徴とする製紙用絹パルプ製造方法。 2 請求項1記載の製法により製造した製紙用絹パルプ
。 3 請求項2記載の製紙用絹パルプと、他の天然繊維パ
ルプまたは(及び)合成繊維パルプとを配合した混合パ
ルプから製造した絹原紙。 4 請求項2記載の製紙用絹パルプと、楮パルプ、三椏
パルプまたは雁皮パルプとを、1対0.3〜0.7の比
で混合して製造したことを特徴とする絹原紙。 5 請求項2記載の製紙用絹パルプと、ポリエステルパ
ルプまたはナイロンパルプとを、1対0.25〜0.7
の比で混合して製造したことを特徴とする絹原紙。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2161131A JP2592345B2 (ja) | 1990-06-18 | 1990-06-18 | 製紙用絹パルプ及び絹原紙とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2161131A JP2592345B2 (ja) | 1990-06-18 | 1990-06-18 | 製紙用絹パルプ及び絹原紙とその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0450394A true JPH0450394A (ja) | 1992-02-19 |
| JP2592345B2 JP2592345B2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=15729189
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2161131A Expired - Lifetime JP2592345B2 (ja) | 1990-06-18 | 1990-06-18 | 製紙用絹パルプ及び絹原紙とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2592345B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06264393A (ja) * | 1993-03-10 | 1994-09-20 | Shigenori Maeda | 天蚕絹の不織布及び天蚕絹入り手漉和紙 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56149000A (en) * | 1980-04-22 | 1981-11-18 | Teijin Ltd | Sheet |
-
1990
- 1990-06-18 JP JP2161131A patent/JP2592345B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56149000A (en) * | 1980-04-22 | 1981-11-18 | Teijin Ltd | Sheet |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06264393A (ja) * | 1993-03-10 | 1994-09-20 | Shigenori Maeda | 天蚕絹の不織布及び天蚕絹入り手漉和紙 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2592345B2 (ja) | 1997-03-19 |
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