JPH0451218Y2 - - Google Patents

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JPH0451218Y2
JPH0451218Y2 JP10800287U JP10800287U JPH0451218Y2 JP H0451218 Y2 JPH0451218 Y2 JP H0451218Y2 JP 10800287 U JP10800287 U JP 10800287U JP 10800287 U JP10800287 U JP 10800287U JP H0451218 Y2 JPH0451218 Y2 JP H0451218Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は粘性流体の剪断抵抗を利用した流体継
手に関する。
従来の技術 車両用内燃機関の冷却フアン装置の駆動装置な
どに施用して良好なこの種の流体継手として、近
年、機関の発熱状況に応じて冷却フアン装置の回
転速度を3段階に変化可能な、改良された流体継
手が提案されている(例えば、特開昭61−136026
号公報)。
第3図に示すこの種の従来例は、雰囲気温度の
上昇時にあつては、バイメタル30によつて作動
させられる弁板31によつて、仕切板32の半径
方向外方に設けた外側連通孔33がまず開口さ
れ、次にその外側連通孔33とともに、半径方向
内方に設けた内側連通孔34を開口することによ
り、貯蔵室35から順次外側連通孔33及び内側
連通孔34を通じて作動流体室36内の仕切板3
2とホイール37との間に形成した微少隙間38
内に充足される作動流体量が3段階に亘つて増大
され、この微少隙間38内の流体を媒体として、
入力側駆動軸39の回転が出力側ボデイ40に3
段階に変化して伝達される。一方、雰囲気温度の
下降時にあつては、前述の場合とは逆に、作動流
体室36内の微少隙間38に充足されている作動
流体の流体量を3段階に亘つて減少し、もつて出
力側ボデイ40の回転速度を3段階に亘つて減速
できるように構成されている。即ち、出力側ボデ
イ40の回転速度が3段階に変化させられ、この
出力側ボデイ40に連結した図外の冷却フアン装
置を各速度で回転駆動する。
考案が解決しようとする問題点 以上のように構成された従来技術にあつては、
微少隙間38がホイール37と仕切板32との間
に形成するように構成されているため、仕切板3
2のホイール37に対向する側面には、ホイース
37のラビリンス用突起41に組み合わされるラ
ビリンス用突起42が形成されなければならな
い。そのため、仕切板32をアルミダイキヤスト
等で厚肉に形成した後、更にラビリンス用突起4
2等を機械加工しなければならず、加工工数が多
く、製造コストが高くなるという問題があつた。
そこで、本考案は、これら従来技術の問題点を解
消し得る流体継手を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 即ち、本考案の流体継手は、入力側駆動軸に回
動可能に嵌装されたボデイと、このボデイに固定
され、ボデイとの間に環状空間を形成するカバー
と、このカバーに固定され、前記環状空間を作動
流体室と貯蔵室とに隔成する仕切板と、前記入力
側駆動軸に固定され、前記作動流体室内に回動可
能に収容されるとともに前記カバーとの間に微少
隙間を形成する略円板状のホイールとを備えた流
体継手であつて、前記微少隙間が径方向外方部と
径方向内方部とからなり、この微少隙間の径方向
外方部に貯蔵室内の作動流体を供給する第1連通
路が仕切板とカバーとに跨設され、微少隙間の径
方向内方部に貯蔵室内の作動流体を供給する第2
連通路が仕切板に形成されており、これら第1連
通路と第2連通路のうち第1連通路を先に開口す
る感温バルブが仕切板に隣接配置される一方、作
動流体室内の作動流体を貯蔵室に還流させる還流
路が前記カバーに形成されている。
作 用 本考案の流体継手によれば、雰囲気温度が低い
場合には、感温バルブによつて貯蔵室から作動流
体室への作動流体の流れが遮断される。そのた
め、微少隙間内には極めて微量の作動流体が残留
するのみで、ホイールとカバー(ボデイ)との回
転速度差が大きくなり、ホイールが回転してもカ
バー(ボデイ)は低速で回転するだけである(低
速域)。雰囲気温度が上昇すると、感温バルブに
よつて第1連通路が開かれ、作動流体が貯蔵室か
ら微少隙間の径方向外方部へ供給される。そのた
め、カバー(ボデイ)は、微少空間の径方向外方
部に供給された作動流体の剪断抵抗により、ホイ
ールに対してすべりを生じながらホイールと同一
方向に回転する(中速域)。さらに雰囲気温度が
上昇すると、感温バルブによつて第2連通路も開
かれ、貯蔵室から微少空間の径方向内方部にも作
動流体が供給される。そのため、微少隙間の全域
に亘り作動流体が充足され、その作動流体に生じ
る大きな剪断抵抗により、両者の回転速度差は最
も小さくなり、カバー(ボデイ)はホイールと略
同期して回転する(高速域)。そして、微少隙間
を径方向内方から外方へ流れる作動流体は、作動
流体室の外周側に設けたポン部のポンプ作用によ
つて圧送され、還流路15を通つて貯蔵室へ還流
される。
一方、雰囲気温度の下降時にあつては前述の場
合とは逆に、作動流体室内の微少隙間に充足され
ている作動流体を3段階に亘つて減少し、これに
よつてカバー(ボデイ)の回転速度が3段階に亘
つて減速される。
実施例 以下本考案の実施例を図面に基づき詳述する。
第1図は本考案の流体継手の一実施例を示す断
面図であり、図においては1は図外のエンジン補
機側プーリに連結される入力側駆動軸であり、こ
の入力側駆動軸1にはベアリング2を介して略皿
形状のボデイ3が回動自在に嵌装されている。こ
のボデイ3の一側には、中央部にボス部4を備え
た略皿形状のカバー5が固定され、このカバー5
とボデイ3との間に環状空間6が形成されてい
る。そして、この環状空間6に面するカバー5の
側面には環状のラビリンス用突起7が径方向内方
から径方向外方へ向かつて複数条形成されてい
る。8は薄鋼板からプレス成形加工された略円板
状の仕切板であり、この仕切板8はその外周端が
カバー5に固定され、環状空間6を作動流体室9
と貯蔵室10の二室に画成している。11は内周
が入力側駆動軸1に固定された略円板状のホイー
ルであり、このホイール11は作動流体室9内に
回動可能に収容されている。そして、このホイー
ル11のカバー5に対向する側面には、カバー5
に形成されたラビリンス用突起7に組み合わされ
て径方向内方から径方向外方へ向かつて延びる微
少隙間12を形成するラビリンス用突起13が一
体形成されている。又、作動流体室9の外周部に
は、ホイール11の外端に接近する突起を主要素
として構成され、ホイール11の回転によりポン
プ作用を発揮するポンプ部14が設けられてい
る。そして、これらカバー5及びホイール11の
ラビリンス用突起7,13が組合わされることに
より形成される微少隙間12は、径方向内方部1
2aと径方向外方部12b及びこれら両部の間に
形成された環状通路12cとで構成されている。
15はカバー5に形成された還流路であり、この
還流路15はポンプ部14により圧送される作動
流体を作動流体室9から貯蔵室10へ還流させる
もので、一端がラビリンス用突起13よりも径方
向外方の作動流体室9側の側面に開口し、他端が
貯蔵室10に開口している。16は仕切板8に開
口形成された第1流出口であり、この第1流出口
16に近接する径方向外方の位置に副第1流出口
17が開口形成されている。18はカバー5に形
成された作動流体供給路であり、この作動流体供
給路18は一端が副第1流出口17と対応する部
位に開口し、他端が微少隙間12の径方向外方部
12bに対応する部位、好ましくは環状通路12
cに開口している。そして、19は仕切板8の作
動流体室9側の側面に固定されたガイドキヤツプ
であり、このガイドキヤツプ19は第1流出口1
6と副第1流出口17とを連通するように覆い、
第1流出口16から流出する作動流体を副第1流
出口17へ案内するものである。そして、これら
第1流出口16、副第1流出口17、ガイドキヤ
ツプ19及び作動流体供給路18により、貯蔵室
10と微少隙間12の径方向外方部12bとを連
通する第1連通路20を構成している。21は仕
切板8に開口形成された第2連通路であり、この
第2連通路21は第2図に示すように第1流出口
16と対応する点対称位置よりも時間方向に所定
角度ずれた位置に開口形成されており、貯蔵室1
0と作動流体室9とを連通する。22は仕切板8
に隣接配置された感温バルブであり、この感温バ
ルブ22は、仕切板8の貯蔵室10側の側面に隣
接して配設された板状の弁体22aと、この弁体
22aをカバー5のボス部4に軸支されたセンタ
ーピン22bを介して回動作動させる渦巻状のバ
イメタル22cとで構成され、雰囲気温度に応じ
て第1流出口16(第1連通路20)及び第2連
通路21とを開閉して、貯蔵室10から作動流体
室9へ流出する作動流体の流れを制御する。な
お、感温バルブ22の渦巻状のバイメタル22c
は、外周側端部23がカバー5に固着され、内周
側端部24がセンターピン22bの一端に固着さ
れている。また、25は仕切板8の略中央部に穿
設されたエア抜き孔である。26はカバー5の還
流路15の作動流体室9側開口端に対応する位置
に形成されたガイド溝であり、このガイド溝26
はポンプ部14のポンプ作用により圧送される作
動流体を還流路15へ案内する。
以上の実施例構造によれば、雰囲気温度が低い
場合には、仕切板8に形成された第1流出口16
(第1連通路20)及び第2連通路21が感温バ
ルブ22により閉塞され、貯蔵室10から作動流
体室9への作動流体の流れが遮断される。ここ
で、カバー5(ボデイ3)に伝達されるトルク
は、作動流体室9内、詳しくは微少隙間12内の
作動流体量に依存する。そのため、作動流体室9
内への作動流体の供給が遮断されると微少隙間1
2内には極めて微量の作動流体が残留するのみで
あるので、ホイール11とカバー5(ボデイ3)
との回転速度差が最も大きくなり、ホイール11
が回転してもカバー5(ボデイ3)は低速で回転
するだけである(低速域)。雰囲気温度が上昇す
ると、感温バルブ22のバイメタル22cがこれ
に応動し、このバイメタル22cがセンターピン
22bを介して弁体22aを第2図中時計回りに
回動させ、まず第1流出口16(第1連通路2
0)を開く。これによつて、貯蔵室10内の作動
流体は、第1連通路20を通過して、微少隙間1
2の径方向外方部12b内へ供給される。そし
て、この微少隙間12の径方向外方部12bに供
給された作動流体は、ホイール11の回動に起因
する遠心力によつて微少隙間12内を径方向外方
へ向かつて流れる。この際、カバー5(ボデイ
3)には微少隙間12内の作動流体量に応じ、作
動流体の剪断抵抗により入力側駆動軸1のトルク
が伝達されるが、このときに作動流体が供給され
るのは微少隙間12の一部すなわち微少隙間12
の径方向外方部12bのみであるため、カバー5
はホイール11に対してすべりを生じながら回転
する(中速域)。さらに雰囲気温度が上昇すると、
感温バルブ22のバイメタル22cがセンターピ
ン22bを介して弁体22aをさらに時計回り方
向に回動して第2連通路21を開く(第2図参
照)。そのため、貯蔵室10内の作動流体が微少
隙間12の径方向内方部12aにも充分に供給さ
れる。これによつて、カバー5(ボデイ3)には
入力側駆動軸1のトルクが充分に伝達され、両者
の回転速度差は最も小さくなり、カバー5(ボデ
イ3)はホイール11とほぼ同期して回転する
(高速域)。そして、微少隙間12内を径方向内方
から外方へ向かつて流れる作動流体は、作動流体
9の外周部に設けたポンプ部14のポンプ作用に
よつて圧送され、還流路15を通つて貯蔵室9へ
還流される。このように、雰囲気温度の上昇時に
あつてはカバーの回転速度が3段階にわたり増速
される。
一方、雰囲気温度の下降時にあつては、前述の
場合とは逆に、作動流体室9内の微少隙間12に
充足されている作動流体の流体量を3段階に亘つ
て減少し、これによつてカバー5(ボデイ3)の
回転速度が3段階に亘つて減速される。
このように、本実施例によれば、カバー5(ボ
デイ3)の回転速度を、雰囲気温度に応じて3段
階、すなわち、作動流体が貯蔵室10から作動流
体室の微少隙間12の全域に亘り充足され、カバ
ー5がホイール11と略同期して回転する高速域
と、作動流体の略全量が作動流体室9から貯蔵室
10内に回収され、これにより略停止する低速域
と、さらにこれら各速度の中間の速度との3段階
に適宜選択できる。
考案の効果 以上述べたように本考案は、カバーとホイール
との間に微少隙間を形成するようにしたため、仕
切板をプレス成形により加工できる。そのため、
仕切板をアルミダイキヤストで成形した後に、さ
らにラビリンス突起を機械加工しなければならな
かつた従来技術に比較して、加工工数を著しく削
減することができるとともに、製造コストの低減
を図ることができた。加えて、微少隙間の径方向
外方部に貯蔵室の作動流体を供給する第1連通路
が仕切板とカバーとに跨設され、微少隙間の径方
向内方部に貯蔵室内の作動流体を供給する第2連
通路が仕切板に形成されており、これら第1連通
路及び第2連通路のうち第1連通路を先に開口す
る感温バルブが仕切板に隣接配置される一方、作
動流体室内の作動流体を貯蔵室に還流させる還流
路がカバーに形成されているため、従来技術と同
様に雰囲気温度に応じてカバー(入力側)に対し
てカバー(出力側)の相対回転速度を3段階に変
化させることができることはもちろんのこと、廉
価な製品を提供することができるという実用上多
大な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す流体継手の断
面図、第2図は第1図におけるA方向矢視図、第
3図は従来の流体継手を示す断面図である。 1……入力側駆動軸、3……ボデイ、5……カ
バー、6……環状空間、8……仕切板、9……作
動流体室、10……貯蔵室、11……ホイール、
12……微少隙間、12a……径方向内方部、1
2b……径方向外方部、14……ポンプ部、15
……還流路、20……第1連通路、21……第2
連通路、22……感温バルブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 入力側駆動軸に回動可能に嵌装されたボデイ
    と、このボデイに固定され、ボデイとの間に環状
    空間を形成するカバーと、このカバーに固定さ
    れ、前記環状空間を作動流体室と貯蔵室とに隔成
    する仕切板と、前記入力側駆動軸に固定され、前
    記作動流体室内に回動可能に収容されるとともに
    前記カバーとの間に微少隙間を形成する略円板状
    のホイールとを備えた流体継手であつて、前記微
    少隙間が径方向外方部と径方向内方部とからな
    り、この微少隙間の径方向外方部に貯蔵室内の作
    動流体を供給する第1連通路が前記仕切板とカバ
    ーとに跨設され、微少隙間の径方向内方部に貯蔵
    室内の作動流体を供給する第2連通路が前記仕切
    板に形成されており、これら第1連通路と第2連
    通路のうち第1連通路を先に開口する感温バルブ
    が前記仕切板に隣接配置される一方、作動流体室
    内の作動流体を前記貯蔵室に還流させる還流路が
    前記カバーに形成されてなることを特徴とする流
    体継手。
JP10800287U 1987-07-14 1987-07-14 Expired JPH0451218Y2 (ja)

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JP10800287U JPH0451218Y2 (ja) 1987-07-14 1987-07-14

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10800287U JPH0451218Y2 (ja) 1987-07-14 1987-07-14

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JPS6415828U JPS6415828U (ja) 1989-01-26
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