JPH0458650B2 - - Google Patents
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- JPH0458650B2 JPH0458650B2 JP57170078A JP17007882A JPH0458650B2 JP H0458650 B2 JPH0458650 B2 JP H0458650B2 JP 57170078 A JP57170078 A JP 57170078A JP 17007882 A JP17007882 A JP 17007882A JP H0458650 B2 JPH0458650 B2 JP H0458650B2
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- G11B5/62—Record carriers characterised by the selection of the material
- G11B5/68—Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent
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- G11B5/7023—Record carriers characterised by the selection of the material comprising one or more layers of magnetisable material homogeneously mixed with a bonding agent on a base layer characterised by the bonding agent containing polyesters, polyethers, silicones, polyvinyl resins, polyacrylresins or epoxy resins
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- Paints Or Removers (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はビデオテープ、オーデイオテープ、コ
ンピユーターテープ等の磁気記録媒体に関するも
のである。 現在、一般に広く使用されている磁気記録媒体
には、塩化ビニル−酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニ
ル−塩化ビニリデン系樹脂、セルロース樹脂、ア
セタール樹脂、ウレタン樹脂、アクリロニトリル
ブタジエン樹脂等の熱可塑性樹脂を単独あるいは
混合して結合剤として用いているが、この方法で
は、磁性層の耐摩耗性が劣り磁気テープの走行経
路を汚してしまうという欠点を有していた。 またメラミン樹脂、尿素樹脂などの熱硬化性樹
脂を用いる方法あるいは上記熱可塑性樹脂に化学
反応による架橋性の結合剤、例えばイソシアネー
ト化合物、エポキシ化合物などを添加することも
知られている。しかし、架橋性の結合剤を用いる
と、磁性体を分散させた樹脂溶液の貯蔵安定性が
悪い(即ち、ポツトライフが短かいという欠点を
有し磁性塗液物性の均一性、ひいては、磁気テー
プの均質性が保てないという欠点)、及び塗布乾
燥後に塗膜の硬化のために熱処理工程が必要であ
り、製品化までに長時間を要するという大きな欠
点を有していた。 これらの欠点を防止するため、アクリル酸エス
テル系のオリゴマーとモノマーを結合剤として用
い、乾燥後に電子線照射によつて硬化せしめる磁
気材料の製造方法が提案されている(特公昭47−
12423号、特開昭47−13639号、特開昭47−15104
号、特開昭50−77433号、特開昭56−25231号等)。
しかしながら、上記特許に開示された製造方法で
は高度な力学的性質、電気特性を有する磁気記録
媒体は得られなかつた。また、磁気テープの長時
間記録化のために支持体を薄くすることが要求さ
れ、磁性層の力学的性質の向上が要求されてい
る。更にまた、例えばビデオテープの場合はビデ
オカセツトレコーダーの多機能化によつて磁気テ
ープは可酷な使用条件が要求されているが、これ
らの要求を満足する力学的性質を磁性層に付与す
ることはできなかつた。特に、特開昭56−25231
号に開示された熱可塑性樹脂とアクリル系化合物
を混合して用いたときアクリル系化合物が多いと
スチル耐久性が十分に得られず、また一方熱可塑
性樹脂が多いと磁性層が剥落しやすく、レコーダ
ー類の機器のテープ走行経路を汚したりヘツドが
汚れたりした。これは電子線による重合が不十分
なためと考えられる。 本発明者等は熱可塑性樹脂、熱硬化樹脂を用い
る方法、及び化学反応による架橋性の結合剤を添
加する方法、更に電子線架橋による硬化性結合剤
を用いる方法、等の従来技術の欠点を改良するた
め鋭意研究を重ねた結果本発明に到達したもので
ある。 本発明の目的は、第1に、繰り返し走行させて
も電磁変換特性の優れた磁気記録媒体を提供する
ことにあり、第2に、力学的性質の優れた磁性層
を有する磁気記録媒体を提供することにあり、第
3図に、磁性塗液の貯蔵安定性が良好で均質な磁
気記録媒体を提供することにあり、第4に、耐摩
耗性の優れた磁気記録媒体を提供することにあ
り、第5に、塗膜の硬化のための熱処理工程が不
要な磁気記録媒体を提供することにある。 本発明の上記の目的は、分子量が1000以上でア
クリロイル基もしくはメタクリロイル基を分子中
に2個以上含む化合物 60〜90重量部と、分子量
が600以下でアクリロイル基もしくはメタクリロ
イル基を分子中に2個以上含む化合物 40〜10重
量部から成る混合物100重量部に対して熱可塑性
樹脂を30〜300重量部含む脂肪組成物を結合剤と
して含有し、これに電子線照射してなる磁気記録
媒体によつて達成される。 即ち、本発明の特徴とするところは、電子線に
よつて重合が可能なアクリロイル基もしくはメタ
クリロイル基を分子中に2個以上含む分子量1000
以上のオリゴマーと分子量600以下の多官能アク
リレートモノマーを併用し可塑性樹脂とを混合し
て結合剤として用いることによつて、繰り返し使
用による耐久性を向上させ、磁気テープ走行経路
の汚れ、ヘツド汚れの問題点を解決したことであ
る。 本発明における熱可塑性樹脂としては、塩ビ−
酢ビ共重合体、塩ビ−プロピオン酸ビニル共重合
体、塩ビ−酢ビ−ビニルアルコール共重合体、塩
ビ−酢ビ−マレイン酸共重合体、塩ビ−プロピオ
ン酸ビニル−ビニルアルコール共重合体等の塩酢
ビ系共重合体、セルロースアセテート、セルロー
スジアセテート、セルローストリアセテート、セ
ルロースアセテートブチレート、セルロースアセ
テートナイトレート、セルロースナイトレート等
の繊維素系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリア
ミド樹脂、エポキシ樹脂、アセタール系樹脂、ウ
レタン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重
合体、エチレン−酢ビ共重合体などであり、これ
らは混合して用いてもよい。 分子量が1000以上でアクリロイル基もしくはメ
タクリロイル基を分子中に2個以上含む化合物
(アクリレート系オリゴマー)としては、高分子
鎖の主鎖の末端あるいは側鎖にアクリロイル基、
あるいはメタクリロイル基を有する化合物であ
り、これらはA.Vrancken“Fatipec Congress”
11 19(1972)に引用されている。例えば以下に
示す化合物 であり、例示した化合物のポリエステル骨格がエ
ポキシ樹脂の骨格、ポリエーテル骨格、ポリカボ
ネート骨格であつてもあるいはこれらの混合され
た骨格でもよい。分子量としては1000〜2000が好
ましいが、特に限定されるものではない。 分子量が600以下でアクリロイル基もしくはメ
タクリロイル基を分子中に2個以上含む化合物
(アクリレート系モノマー)としては、エチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキ
サエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、ブタ
ンジオールジ(メタ)アクリレート、ペンタンジ
オールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグ
リコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、トリメチロール
プロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールテトラ(メタ)アクリレート、及び
その他のポリオールのポリ(メタ)アクリレート
で分子量が600以下のものである。 アクリレート系オリゴマーとアクリレート系モ
ノマーの好ましい重量比は、60〜90/40〜10であ
り、この混合物と熱可塑性ポリマーの比は、
100/30〜300が好ましい。特に好ましい範囲とし
てはアクリレート系オリゴマーとモノマーの比
は、70〜85/30〜15であり、アクリレート系化合
物の混合物と熱可塑性ポリマーの比は、100/50
〜200である。この範囲を外れてモノマーの量が
少なくなつても多くなつても、また熱可塑性ポリ
マーアクリレート系オリゴマーの量が多くなつて
も、電子線による重合率が低くなつて好ましくな
い。重合のために多大な電子線量を必要とし、は
なはだしい場合にはテープの走行経路を汚してし
まうことになる。一方、熱可塑性ポリマー、アク
リレート系オリゴマーの量が少なくなるとスチル
耐久性が悪くなつたり磁性層が剥落してしまうと
いう問題を生じた。 更にまた、本発明の組成物は、炭素−炭素不飽
和結合を分子中に1個有し電子線による重合が可
能な化合物を混合してもよい。 本発明に用いられる強磁性粉末としては、強磁
性酸化鉄微粉末、Coドープの強磁性酸化鉄微粉
末、強磁性二酸化クロム微粉末、強磁性合金粉末
バリウムフエライトなどが使用できる。強磁性酸
化鉄、二酸化クロムの針状比は、2/1〜20/1
程度、好ましくは5/1以上平均長は0.2〜2.0μ
m程度の範囲が有効である。強磁性合金粉末は金
属分が75w′t%以上であり、金属分の80wt%以上
が強磁性金属(即ち、Fe,Co,Ni,Fe−Co,
Fe−Ni,Co−Ni,Fe−Co−Ni)で長径が約
1.0μm以下の粒子である。 有機溶剤としては、アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノ
ン等のケトン系;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
ブチル、乳酸エチル、酢酸グリコールモノエチル
エーテル等のエステル系;エーテル、グリコール
ジメチルエーテル、グリコールモノエチルエーテ
ル、ジオキサン等のグリコールエーテル系;ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;
メチレンクロライド、エチレンクロライド、四塩
化炭素、クロロホルム、エチレンクロルヒドリ
ン、ジクロルベンゼン等の塩素化炭化水素等のも
のが選択して使用できる。 また、本発明の磁性塗液には、潤滑剤、研魔
剤、分散剤、防錆剤、帯電防止剤などの添加剤を
加えてもよい。特に潤滑剤は、飽和及び不飽和の
高級脂肪酸、脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミ
ド、高級アルコール、シリコンオイル、鉱油、食
物油、フツソ系化合物などがあり、これらは塗布
液調製時に添加してもよく、また乾燥後あるいは
平滑化処理後あるいは電子線硬化後に有機溶剤に
溶解してあるいはそのまま磁性層表面に塗布ある
いは、噴霧してもよい。 磁性塗液を塗布する支持体の素材としては、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,
6−ナフタレート等のポリエステル類;ポリエチ
レン、ポリプロピレン等のポリオレフイン類、セ
ルローストリアセテート等のセルロース誘導体、
ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミドイミ
ド等プラスチツクの他に用途に応じてアルミニウ
ム、銅、スズ、亜鉛またはこれらを含む非磁性合
金などの非磁性金属類;紙、ポリオレフイン類を
塗布またはラミネートした紙などの紙類も使用で
きる。 又、非磁性支持体の形態はフイルム、テープ、
シート、デイスク、カード、ドラム等いずれでも
良く、形態に応じて種々の材料が必要に応じて選
択される。 又、本発明の支持体は帯電防止、転写防止、ワ
ウフラツターの防止、磁気記録体の強度向上、バ
ツク面のマツト化等の目的で、磁性層を設けた側
の反対の面(バツク面)がいわゆるバツクコート
されていてもよい。 本発明に使用される組成、方法等については特
公昭52−108804号に記載されている。 電子線加速器としてはスキヤニング方式、ダブ
ルスキヤニング方式あるいはカーテンビーム方
式、ブロードビームカーテン方式が採用できる。
電子線特性としては、加速電圧が100〜1000kV、
好ましくは150〜300kVであり、吸収線量として
0.5〜20メガラツド好ましくは3〜15メガラツド
である。加速電圧が100kV以下の場合は、エネル
ギーの透過量が不足し1000kVを超えると重合に
使かれるエネルギー効率が低下し経済的でない。
吸収線量として、0.5メガラツド以下では硬化反
応が不充分で磁性層強度が得られず、20メガラツ
ド以上になると、硬化に使用されるエネルギー効
率が低下したり、被照射体が発熱し、特にプラス
テイツク支持体が変形するので好ましくない。 以下に本発明を実施例および比較例により更に
具体的に説明する。以下の実施例および比較例に
おいて「部」はすべて「重量部」を示す。 実施例 1 γ−Fe2O3 400部 ニトロセルロース(ダイセル社製RS1/2H) 60部 エステルアクリレートオリゴマー(東亜合成製
「アロニクスM6100」) 33部 ジエチレングリコールジアクリレート 7部 レシチン 4部 ステアリン酸 4部 ブチルステアレートメチルエチルケトン 1000部 上記成分をボールミルで50時間混練して得られ
た磁性塗液を15μのポリエチレンテレフタレート
支持体上に、ドクターブレードを用いて乾燥膜厚
が5μになるように塗布しコバルト磁石を用いて
配向させたのち、溶剤を乾燥(100℃/分間)さ
せた。このあとでコツトンロールと鏡面ロールの
群からなる5段のカレンダーで平滑化処理(ロー
ル温度60℃、圧力100Kg/cm2)を行つた。 次いで加速電圧200kV、ビーム電流10mAで
10Mradの吸収線量になるように照射した。この
サンプルをNo.1とする。 実施例 2 実施例1の結合剤を下記のように変えて実施例
1と同様に処理してサンプルNo.2を得た。(但し
カレンダーのロール温度は30℃) ウレタン樹脂(アジピン酸、ブタンジオール、
トリレンジイソシアネート縮合物) 30部 エポキシアクリレートオリゴマー(昭和高分子
製「リポキシsp1507」) 45部 トリメチロールプロパントリアクリレート15部 実施例1の結合剤を下記のように変えて、実施
例1と同様に処理した。 比較例1(サンプルNo.3) ニトロセルロース(RS1/2H) 80部 エステルアクリレートオリゴマー(「アロニク
スM6100」) 15部 ジエチレングリコールジアクリレート 5部 比較例2(サンプルNo.4) ニトロセルロース(RS1/2H) 20部 エステルアクリレートオリゴマー(「アロニク
スM6100」) 65部 ジエチレングリコールジアクリレート 15部 比較例3(サンプルNo.5) ニトロセルロース(RS1/2H) 60部 エステルアクリレートオリゴマー(「アロニク
スM6100」) 37部 ジエチレングリコールジアクリレート 3部 比較例4(サンプルNo.6) ニトロセルロース(RS1/2H) 60部 エステルアクリレートオリゴマー(「アロニク
スM6100」) 20部 ジエチルグリコールジアクリレート 20部 比較例 5 実施例1の結合剤を下記のように変えて実施例
1と同様に処理してサンプル7を得た(但しカレ
ンダーロール温度は30℃) ウレタン樹脂(実施例2と同じ) 80部 エポキシアクリレートオリゴマー(リポキシ
sp1507 」) 15部 トリメチロールプロパントリアクリレート5部 実施例 3 実施例1の結合剤を下記のように変えて実施例
1と同様に処理してサンプルNo.8を得た。 塩ビ酢ビビニルアルコール共重合体(塩ビ86、
酢ビ10、ビニルアルコール4) 50部 エステルアクリレートオリゴマー(「アロニク
ス M6100」) 37部 ジエチルグリコ ルジアクリレート 13部 実施例 4 実施例1の結合剤を下記のように変えて実施例
1と同様に処理してサンプルNo.9を得た。 塩ビ酢ビマレイン酸共重合体(塩ビ92、酢ビ
4、マレイン酸4) 50部 エーテルアクリレートオリゴマー(ダイヤモン
ドジヤムロツク製「ホトマー4028」) 37部 トリメチロールプロパントリアクリレート13部 比較例 6 実施例1の結合剤を下記のように変えて実施例
1と同様に処理してサンプルNo.10を得た。 オリゴアクリレート(東亜合成社製のM−
8030:二重結合数3つ、分子量2000) 50部 熱可塑性ポリウレタン(エスタン5702:ビー・
エフ・グツドリツチ社) 50部 比較例 7 実施例1の結合剤を下記のように変えて実施例
1と同様に処理してサンプルNo.11を得た。 ポリエステルポリオールの両末端OHをアクリ
ル変性したもの(Mw=6000) 50部 ポリエステルポリオールの両末端OHをアクリ
ル変性したもの(Mw=500) 50部 実施例1〜4、比較例1〜7のサンプルはビデ
オテープレコーダーで100回くり返し走行したと
きの動摩擦係数、シリンダの汚れ、スチル耐久時
間を測定し、結果を表1に示した。 【表】 【表】
ンピユーターテープ等の磁気記録媒体に関するも
のである。 現在、一般に広く使用されている磁気記録媒体
には、塩化ビニル−酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニ
ル−塩化ビニリデン系樹脂、セルロース樹脂、ア
セタール樹脂、ウレタン樹脂、アクリロニトリル
ブタジエン樹脂等の熱可塑性樹脂を単独あるいは
混合して結合剤として用いているが、この方法で
は、磁性層の耐摩耗性が劣り磁気テープの走行経
路を汚してしまうという欠点を有していた。 またメラミン樹脂、尿素樹脂などの熱硬化性樹
脂を用いる方法あるいは上記熱可塑性樹脂に化学
反応による架橋性の結合剤、例えばイソシアネー
ト化合物、エポキシ化合物などを添加することも
知られている。しかし、架橋性の結合剤を用いる
と、磁性体を分散させた樹脂溶液の貯蔵安定性が
悪い(即ち、ポツトライフが短かいという欠点を
有し磁性塗液物性の均一性、ひいては、磁気テー
プの均質性が保てないという欠点)、及び塗布乾
燥後に塗膜の硬化のために熱処理工程が必要であ
り、製品化までに長時間を要するという大きな欠
点を有していた。 これらの欠点を防止するため、アクリル酸エス
テル系のオリゴマーとモノマーを結合剤として用
い、乾燥後に電子線照射によつて硬化せしめる磁
気材料の製造方法が提案されている(特公昭47−
12423号、特開昭47−13639号、特開昭47−15104
号、特開昭50−77433号、特開昭56−25231号等)。
しかしながら、上記特許に開示された製造方法で
は高度な力学的性質、電気特性を有する磁気記録
媒体は得られなかつた。また、磁気テープの長時
間記録化のために支持体を薄くすることが要求さ
れ、磁性層の力学的性質の向上が要求されてい
る。更にまた、例えばビデオテープの場合はビデ
オカセツトレコーダーの多機能化によつて磁気テ
ープは可酷な使用条件が要求されているが、これ
らの要求を満足する力学的性質を磁性層に付与す
ることはできなかつた。特に、特開昭56−25231
号に開示された熱可塑性樹脂とアクリル系化合物
を混合して用いたときアクリル系化合物が多いと
スチル耐久性が十分に得られず、また一方熱可塑
性樹脂が多いと磁性層が剥落しやすく、レコーダ
ー類の機器のテープ走行経路を汚したりヘツドが
汚れたりした。これは電子線による重合が不十分
なためと考えられる。 本発明者等は熱可塑性樹脂、熱硬化樹脂を用い
る方法、及び化学反応による架橋性の結合剤を添
加する方法、更に電子線架橋による硬化性結合剤
を用いる方法、等の従来技術の欠点を改良するた
め鋭意研究を重ねた結果本発明に到達したもので
ある。 本発明の目的は、第1に、繰り返し走行させて
も電磁変換特性の優れた磁気記録媒体を提供する
ことにあり、第2に、力学的性質の優れた磁性層
を有する磁気記録媒体を提供することにあり、第
3図に、磁性塗液の貯蔵安定性が良好で均質な磁
気記録媒体を提供することにあり、第4に、耐摩
耗性の優れた磁気記録媒体を提供することにあ
り、第5に、塗膜の硬化のための熱処理工程が不
要な磁気記録媒体を提供することにある。 本発明の上記の目的は、分子量が1000以上でア
クリロイル基もしくはメタクリロイル基を分子中
に2個以上含む化合物 60〜90重量部と、分子量
が600以下でアクリロイル基もしくはメタクリロ
イル基を分子中に2個以上含む化合物 40〜10重
量部から成る混合物100重量部に対して熱可塑性
樹脂を30〜300重量部含む脂肪組成物を結合剤と
して含有し、これに電子線照射してなる磁気記録
媒体によつて達成される。 即ち、本発明の特徴とするところは、電子線に
よつて重合が可能なアクリロイル基もしくはメタ
クリロイル基を分子中に2個以上含む分子量1000
以上のオリゴマーと分子量600以下の多官能アク
リレートモノマーを併用し可塑性樹脂とを混合し
て結合剤として用いることによつて、繰り返し使
用による耐久性を向上させ、磁気テープ走行経路
の汚れ、ヘツド汚れの問題点を解決したことであ
る。 本発明における熱可塑性樹脂としては、塩ビ−
酢ビ共重合体、塩ビ−プロピオン酸ビニル共重合
体、塩ビ−酢ビ−ビニルアルコール共重合体、塩
ビ−酢ビ−マレイン酸共重合体、塩ビ−プロピオ
ン酸ビニル−ビニルアルコール共重合体等の塩酢
ビ系共重合体、セルロースアセテート、セルロー
スジアセテート、セルローストリアセテート、セ
ルロースアセテートブチレート、セルロースアセ
テートナイトレート、セルロースナイトレート等
の繊維素系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリア
ミド樹脂、エポキシ樹脂、アセタール系樹脂、ウ
レタン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重
合体、エチレン−酢ビ共重合体などであり、これ
らは混合して用いてもよい。 分子量が1000以上でアクリロイル基もしくはメ
タクリロイル基を分子中に2個以上含む化合物
(アクリレート系オリゴマー)としては、高分子
鎖の主鎖の末端あるいは側鎖にアクリロイル基、
あるいはメタクリロイル基を有する化合物であ
り、これらはA.Vrancken“Fatipec Congress”
11 19(1972)に引用されている。例えば以下に
示す化合物 であり、例示した化合物のポリエステル骨格がエ
ポキシ樹脂の骨格、ポリエーテル骨格、ポリカボ
ネート骨格であつてもあるいはこれらの混合され
た骨格でもよい。分子量としては1000〜2000が好
ましいが、特に限定されるものではない。 分子量が600以下でアクリロイル基もしくはメ
タクリロイル基を分子中に2個以上含む化合物
(アクリレート系モノマー)としては、エチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキ
サエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、ブタ
ンジオールジ(メタ)アクリレート、ペンタンジ
オールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグ
リコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、トリメチロール
プロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールテトラ(メタ)アクリレート、及び
その他のポリオールのポリ(メタ)アクリレート
で分子量が600以下のものである。 アクリレート系オリゴマーとアクリレート系モ
ノマーの好ましい重量比は、60〜90/40〜10であ
り、この混合物と熱可塑性ポリマーの比は、
100/30〜300が好ましい。特に好ましい範囲とし
てはアクリレート系オリゴマーとモノマーの比
は、70〜85/30〜15であり、アクリレート系化合
物の混合物と熱可塑性ポリマーの比は、100/50
〜200である。この範囲を外れてモノマーの量が
少なくなつても多くなつても、また熱可塑性ポリ
マーアクリレート系オリゴマーの量が多くなつて
も、電子線による重合率が低くなつて好ましくな
い。重合のために多大な電子線量を必要とし、は
なはだしい場合にはテープの走行経路を汚してし
まうことになる。一方、熱可塑性ポリマー、アク
リレート系オリゴマーの量が少なくなるとスチル
耐久性が悪くなつたり磁性層が剥落してしまうと
いう問題を生じた。 更にまた、本発明の組成物は、炭素−炭素不飽
和結合を分子中に1個有し電子線による重合が可
能な化合物を混合してもよい。 本発明に用いられる強磁性粉末としては、強磁
性酸化鉄微粉末、Coドープの強磁性酸化鉄微粉
末、強磁性二酸化クロム微粉末、強磁性合金粉末
バリウムフエライトなどが使用できる。強磁性酸
化鉄、二酸化クロムの針状比は、2/1〜20/1
程度、好ましくは5/1以上平均長は0.2〜2.0μ
m程度の範囲が有効である。強磁性合金粉末は金
属分が75w′t%以上であり、金属分の80wt%以上
が強磁性金属(即ち、Fe,Co,Ni,Fe−Co,
Fe−Ni,Co−Ni,Fe−Co−Ni)で長径が約
1.0μm以下の粒子である。 有機溶剤としては、アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノ
ン等のケトン系;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
ブチル、乳酸エチル、酢酸グリコールモノエチル
エーテル等のエステル系;エーテル、グリコール
ジメチルエーテル、グリコールモノエチルエーテ
ル、ジオキサン等のグリコールエーテル系;ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;
メチレンクロライド、エチレンクロライド、四塩
化炭素、クロロホルム、エチレンクロルヒドリ
ン、ジクロルベンゼン等の塩素化炭化水素等のも
のが選択して使用できる。 また、本発明の磁性塗液には、潤滑剤、研魔
剤、分散剤、防錆剤、帯電防止剤などの添加剤を
加えてもよい。特に潤滑剤は、飽和及び不飽和の
高級脂肪酸、脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミ
ド、高級アルコール、シリコンオイル、鉱油、食
物油、フツソ系化合物などがあり、これらは塗布
液調製時に添加してもよく、また乾燥後あるいは
平滑化処理後あるいは電子線硬化後に有機溶剤に
溶解してあるいはそのまま磁性層表面に塗布ある
いは、噴霧してもよい。 磁性塗液を塗布する支持体の素材としては、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,
6−ナフタレート等のポリエステル類;ポリエチ
レン、ポリプロピレン等のポリオレフイン類、セ
ルローストリアセテート等のセルロース誘導体、
ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミドイミ
ド等プラスチツクの他に用途に応じてアルミニウ
ム、銅、スズ、亜鉛またはこれらを含む非磁性合
金などの非磁性金属類;紙、ポリオレフイン類を
塗布またはラミネートした紙などの紙類も使用で
きる。 又、非磁性支持体の形態はフイルム、テープ、
シート、デイスク、カード、ドラム等いずれでも
良く、形態に応じて種々の材料が必要に応じて選
択される。 又、本発明の支持体は帯電防止、転写防止、ワ
ウフラツターの防止、磁気記録体の強度向上、バ
ツク面のマツト化等の目的で、磁性層を設けた側
の反対の面(バツク面)がいわゆるバツクコート
されていてもよい。 本発明に使用される組成、方法等については特
公昭52−108804号に記載されている。 電子線加速器としてはスキヤニング方式、ダブ
ルスキヤニング方式あるいはカーテンビーム方
式、ブロードビームカーテン方式が採用できる。
電子線特性としては、加速電圧が100〜1000kV、
好ましくは150〜300kVであり、吸収線量として
0.5〜20メガラツド好ましくは3〜15メガラツド
である。加速電圧が100kV以下の場合は、エネル
ギーの透過量が不足し1000kVを超えると重合に
使かれるエネルギー効率が低下し経済的でない。
吸収線量として、0.5メガラツド以下では硬化反
応が不充分で磁性層強度が得られず、20メガラツ
ド以上になると、硬化に使用されるエネルギー効
率が低下したり、被照射体が発熱し、特にプラス
テイツク支持体が変形するので好ましくない。 以下に本発明を実施例および比較例により更に
具体的に説明する。以下の実施例および比較例に
おいて「部」はすべて「重量部」を示す。 実施例 1 γ−Fe2O3 400部 ニトロセルロース(ダイセル社製RS1/2H) 60部 エステルアクリレートオリゴマー(東亜合成製
「アロニクスM6100」) 33部 ジエチレングリコールジアクリレート 7部 レシチン 4部 ステアリン酸 4部 ブチルステアレートメチルエチルケトン 1000部 上記成分をボールミルで50時間混練して得られ
た磁性塗液を15μのポリエチレンテレフタレート
支持体上に、ドクターブレードを用いて乾燥膜厚
が5μになるように塗布しコバルト磁石を用いて
配向させたのち、溶剤を乾燥(100℃/分間)さ
せた。このあとでコツトンロールと鏡面ロールの
群からなる5段のカレンダーで平滑化処理(ロー
ル温度60℃、圧力100Kg/cm2)を行つた。 次いで加速電圧200kV、ビーム電流10mAで
10Mradの吸収線量になるように照射した。この
サンプルをNo.1とする。 実施例 2 実施例1の結合剤を下記のように変えて実施例
1と同様に処理してサンプルNo.2を得た。(但し
カレンダーのロール温度は30℃) ウレタン樹脂(アジピン酸、ブタンジオール、
トリレンジイソシアネート縮合物) 30部 エポキシアクリレートオリゴマー(昭和高分子
製「リポキシsp1507」) 45部 トリメチロールプロパントリアクリレート15部 実施例1の結合剤を下記のように変えて、実施
例1と同様に処理した。 比較例1(サンプルNo.3) ニトロセルロース(RS1/2H) 80部 エステルアクリレートオリゴマー(「アロニク
スM6100」) 15部 ジエチレングリコールジアクリレート 5部 比較例2(サンプルNo.4) ニトロセルロース(RS1/2H) 20部 エステルアクリレートオリゴマー(「アロニク
スM6100」) 65部 ジエチレングリコールジアクリレート 15部 比較例3(サンプルNo.5) ニトロセルロース(RS1/2H) 60部 エステルアクリレートオリゴマー(「アロニク
スM6100」) 37部 ジエチレングリコールジアクリレート 3部 比較例4(サンプルNo.6) ニトロセルロース(RS1/2H) 60部 エステルアクリレートオリゴマー(「アロニク
スM6100」) 20部 ジエチルグリコールジアクリレート 20部 比較例 5 実施例1の結合剤を下記のように変えて実施例
1と同様に処理してサンプル7を得た(但しカレ
ンダーロール温度は30℃) ウレタン樹脂(実施例2と同じ) 80部 エポキシアクリレートオリゴマー(リポキシ
sp1507 」) 15部 トリメチロールプロパントリアクリレート5部 実施例 3 実施例1の結合剤を下記のように変えて実施例
1と同様に処理してサンプルNo.8を得た。 塩ビ酢ビビニルアルコール共重合体(塩ビ86、
酢ビ10、ビニルアルコール4) 50部 エステルアクリレートオリゴマー(「アロニク
ス M6100」) 37部 ジエチルグリコ ルジアクリレート 13部 実施例 4 実施例1の結合剤を下記のように変えて実施例
1と同様に処理してサンプルNo.9を得た。 塩ビ酢ビマレイン酸共重合体(塩ビ92、酢ビ
4、マレイン酸4) 50部 エーテルアクリレートオリゴマー(ダイヤモン
ドジヤムロツク製「ホトマー4028」) 37部 トリメチロールプロパントリアクリレート13部 比較例 6 実施例1の結合剤を下記のように変えて実施例
1と同様に処理してサンプルNo.10を得た。 オリゴアクリレート(東亜合成社製のM−
8030:二重結合数3つ、分子量2000) 50部 熱可塑性ポリウレタン(エスタン5702:ビー・
エフ・グツドリツチ社) 50部 比較例 7 実施例1の結合剤を下記のように変えて実施例
1と同様に処理してサンプルNo.11を得た。 ポリエステルポリオールの両末端OHをアクリ
ル変性したもの(Mw=6000) 50部 ポリエステルポリオールの両末端OHをアクリ
ル変性したもの(Mw=500) 50部 実施例1〜4、比較例1〜7のサンプルはビデ
オテープレコーダーで100回くり返し走行したと
きの動摩擦係数、シリンダの汚れ、スチル耐久時
間を測定し、結果を表1に示した。 【表】 【表】
Claims (1)
- 1 支持体とその上に設けられた磁性層からな
り、該磁性層の結合剤は、分子量が1000以上でア
クリロイル基もしくはメタクリロイル基を分子中
に2個以上含む化合物 60〜90重量部と、分子量
が600以下でアクリロイル基もしくはメタクリロ
イル基を分子中に2個以上含む化合物 40〜10重
量部から成る混合物100重量部に対して熱可塑性
樹脂を30〜300重量部含む樹脂組成物であり、該
結合剤は電子線照射してなることを特徴とする磁
気記録媒体。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17007882A JPS5958623A (ja) | 1982-09-29 | 1982-09-29 | 磁気記録媒体 |
| DE19833334958 DE3334958C2 (de) | 1982-09-27 | 1983-09-27 | Magnetisches Aufzeichnungsmaterial |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17007882A JPS5958623A (ja) | 1982-09-29 | 1982-09-29 | 磁気記録媒体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5958623A JPS5958623A (ja) | 1984-04-04 |
| JPH0458650B2 true JPH0458650B2 (ja) | 1992-09-18 |
Family
ID=15898229
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17007882A Granted JPS5958623A (ja) | 1982-09-27 | 1982-09-29 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5958623A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0740346B2 (ja) * | 1985-11-01 | 1995-05-01 | 大日本印刷株式会社 | 磁気記録媒体 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5625231A (en) * | 1979-08-06 | 1981-03-11 | Sony Corp | Magnetic recording medium |
| JPS56122802A (en) * | 1980-03-03 | 1981-09-26 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | Radiation-curable resin composition |
-
1982
- 1982-09-29 JP JP17007882A patent/JPS5958623A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5958623A (ja) | 1984-04-04 |
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