JPH0459899B2 - - Google Patents

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JPH0459899B2
JPH0459899B2 JP62193300A JP19330087A JPH0459899B2 JP H0459899 B2 JPH0459899 B2 JP H0459899B2 JP 62193300 A JP62193300 A JP 62193300A JP 19330087 A JP19330087 A JP 19330087A JP H0459899 B2 JPH0459899 B2 JP H0459899B2
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JP
Japan
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connective tissue
patch
mandrel
tissue
tissue forming
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Yasuharu Noitsushiki
Koji Watanabe
Hideaki Kitagawa
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、結合組織形成パツチ(医療パツチ)
用の医療材に関し、更に詳しくは、生体由来の結
合組織を有する、極めて生体適合性、取扱易さに
優れた画期的医療用パツチを得るための、好適な
素材に関するものである。
(従来の技術) 本発明で言う医療パツチとは、生体器官を補修
するためのシート状物を意味し、かかるものとし
ては、従来主に、織物、編物、あるいは不織布を
主体とする繊維シートが用いられてきた。しかし
従来の場合、生体とは全く関係の無い人工物であ
り、生体内に埋入した時生体のリアクシヨンのた
め、部位により、炎症反応、瘢痕組織の形成、血
栓形成、感染、など思わぬトラブルにみまわれる
ことがしばしばであつた。例えば、心房中隔もし
くは心室中隔欠損修復手術における従来例では、
この部位の補修のため、パツチをあて補修しても
このパツチ部で血栓形成とその剥離が生じ、この
剥離した血栓が生体の他のより狭隘な部位に運ば
れ、そこで詰まり、重大な障害を引き起こすこと
がしばしば報告されている。この解決策として、
抗血栓性材料面からの精力的検討が引き続きなさ
れている。しかし現在最も抗血栓性の高いとされ
る素材を用いても、この問題は完全に解決された
とは言い難い状況にある。すなわち、その素材を
用いた場合、確かにその素材自体の表面には血栓
の痕跡が認められない場合があるが、明らかに生
体の他の部位で血栓閉塞障害と認められる症例が
多発しており、なんらかの原因で瞬間的な血栓形
成とその剥離が生じていると考えざるを得ない。
また従来のパツチでは、例えば、血管壁の補修と
して用いた場合、生体組織による器質化をはかる
ためには、なるべく密度の低い多孔質のものが望
ましいが、多孔質のものは漏血が著しい。また、
漏血を防ぐために、密度の詰まつたものとする
と、生体細胞の付着形成による器質化が妨げられ
ることになる。このバランスのとれた十分なもの
はいまだ開発されていない。
従来技術として他の種類のパツチは
Bioprosthesisとして呼称される他の生体組織も
しくは器官を用いるものである。この代表例とし
ては、豚、牛、馬等の心膜をグルタールアルデヒ
ドで処理したシートがあげられる。この
Bioprosthesisの重大な欠点は十分な強度、所望
のサイズ(大きさ、厚さ)、均一な品質、のもの
が得られ難いことである。また以上従来物に共通
して、吻合のし易さ、縫いやすさ、ほつれ難さ
(縫いはしの切断の無いこと)といつた取扱面で
も十分なものが得られていない。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は従来の上記欠点を改善した画期的新規
医療用パツチ形成のための素材を提供せんとする
ものである。即ち本発明は繊維基材に生体由来の
結合組織が強固に均一に一体化し、優れた生体適
合性と、十分な強度と、均質で十分な大きさと、
さらには良好な取扱性を有するパツチを形成する
ための素材を提供せんとするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、次の構成を有する。
(1) 繊維状物の筒状体の内部に、その内径と同程
度の太さを有し、かつ生体細胞に対し非固着性
を有する心棒が、実質的に長さ方向全体にわた
り嵌入されてなることを特徴とする結合組織形
成パツチ用医療材。
(2) 繊維状物の少なくとも内面が、0.8デニール
以下の極細繊維で形成されていることを特徴と
する(1)に記載の結合組織形成パツチ用医療材。
(3) 心棒がシリコーン系、フツソ系、オレフイン
系のいずれかのプラスチツクで形成されたもの
であることを特徴とする(1)に記載の結合組織形
成パツチ用医療材。
(4) 極細繊維がポリエステル繊維であることを特
徴とする(2)に記載の結合組織形成パツチ用医療
材。
(5) 筒状繊維状物のほつれ抵抗値Tと、透水率Q
とが、T×Q>300 であることを特徴とする(2)に記載の結合組織形
成パツチ用医療材。
(6) 繊維状物が親水性表面を有する(2)に記載の結
合組織形成パツチ用医療材。
(7) パツチ材料が生体吸収性ポリマーで被われて
なる(1)に記載の結合組織形成パツチ用医療材。
以上のごとく本発明の骨子はまず生体の体内に
埋入した時に、生体組織が比較的付着し難い素材
を心棒として、その心棒の長さ方向に沿つて環状
に取り囲むごとく繊維状物を被覆させたものであ
る。この心棒に用いうる素材としては、生体組織
が強固に付着し難いものを選ぶ必要がある。この
付着程度に関しては、本発明の次なる目的によつ
て理解されよう。即ち本発明物を用いてパツチを
形成するためには、まず本発明物を生体内に埋入
し、その繊維状物(繊維基材)内及び表面に速や
かに均一かつ繊維基材と強固に一体化した生体組
織を形成せしめ、しかる後体外に取り出し、肉塊
状に盛り上がつた外側部分を削ぎ落として整形
し、心棒を抜取り、さらに繊維基材と生体細胞が
一体化した筒状物を切り開いてシート状とし、パ
ツチとなすのが一般的手段である。この心棒を抜
き取る順序、外側の盛り上がつた肉塊部分の削ぎ
落とし、の順序は適宜入れ変えても良い。
かかる手段を経るに当たり、特に本発明のごと
く、心棒の入つた筒状の形体をとらせることの利
点は、生体内に埋入した場合、スペースをとら
ず、生体に対する不必要な刺激を軽減でき、生体
の体力の消耗を防げる。筒状は平面的拡がりで
なしに、実質的に線状効果となり生体内でのより
限定された場所で生体組織の付着形成が行われる
ため全体に均質なものとなる。心棒の上では、
極めて平滑な均一な生体組織平面が形成される。
即ち心棒の嵌入された筒状のため、組織の付着形
成はまず外側から内面に向かつて行われ、組織形
成の進行に伴い、組織形成は繊維状物基材を通し
心棒の上に達する。この時心棒と筒状基材の空隙
を適度にとつておくことにより、組織の形成を損
なわず、しかも基材面から均一なほぼ一定の厚さ
となる生体組織層を形成させることができる。
心棒に接していない外側は、組織の付着厚さが
不規則で、肉塊状の盛り上がりがみられる。この
ためパツチとして用いるには、外側の組織層を適
宜削り落とし、平滑化して用いる。
本発明では、少なくとも心棒に接した内面は極
めて均一で、しかも薄い組織平滑面を形成してい
るため、外側を部分的に削ぎ落としても全体とし
ては均一な柔軟なシート状のパツチが得られるの
である。得られるパツチは波打ち状の皺のない
平板状の均質なものと為しうる。これは心棒で筒
状物が固定されているため、シート状で埋入した
時に見られがちな瘢痕組織もしくは細胞形成の不
均一さに起因する不均一収縮が生じないためであ
る。
本発明では、体外に取り出した時、なるべく組
織を傷付けずに如何に心棒をとりはずせるかが極
めて重要なポイントとなる。従つて、心棒に用い
得る素材としては、その機能から、筒状繊維基材
の内空部を充填し、その表面で幾何学的意味での
組織形成コントロールを行える状態と成しえるも
のであつて、また組織を傷つけずに、心棒を除去
し易いもの、即ち、組織との固着性が小さいもの
である必要がある。
また生体内に埋入したとき、生体になるべく違
和感(異物感)を与えないことも重要である。こ
のためには、なるべく柔軟で、生体の運動時にも
生体を傷つける恐れが無いのが望ましい。かかる
観点から、心棒用素材としてはアルミ、ステンレ
ス、鋼、セラミツクス、等に代表される無機物質
やシリコーン系、フツソ系、ビニル系、ポリエス
テル系、ポリアミド系、その他一般的プラスチツ
クなど有機物質が適宜使用可能である。かかるも
のを使用する場合、生体組織との固着性が弱いも
のはそのまま使用可能であるが、強いものについ
ては固着性を弱める手段、例えば、表面をなるべ
く平滑にする、あるいは表面に生体組織の固着性
を弱める処理剤で処理する、などをとるのが効果
的である。かかる処理剤としてはシリコーン、フ
ツソ樹脂、一般に知られている抗血栓性剤たとえ
ばヘパリン、ウロキナーゼ、ハイドロゲル、アス
ピリン、などを単なる処理、イオン結合、共有結
合処理することが有効である。柔軟素材が必要な
場合は特にプラスチツクが好ましい。またこの際
も、中空のチユーブ状にすることでより柔軟化が
可能となる。心棒材として特に好ましい例は、シ
リコーン、フツソ、ビニル系等のプラスチツクな
どである。
本発明で筒状とは、単なる譬喩的意味に理解す
べきである。即ち、筒状の断面は円形が望ましい
が、必ずしもこれにこだわる必要は無く、楕円、
三角、長方形、などこれらを基にした応用的断面
形状も当然含まれる。
心棒の太さとしては目的により異なるため、一
義的には決めかねる。しかし、一般的には筒状物
より僅かに細い程度がよい。心棒と筒との間隙が
あまりきつすぎると、筒状体の内面に形成される
生体膜層が十分発達せず、緩すぎると、膜厚が不
揃いとなり、均一なシート面が形成されないこと
になる。この程度は、筒状物が比較的スムーズに
ずれる程度で、余り間隔が開かないのがよいであ
ろう。より具体的目安としては、筒状体の相当直
径D(t)に対し心棒の相当直径D(i)が、 0.1mm<D(t)−D(i)<3mm程度が良い。
しかし本発明は必ずしもこれに限定されるもの
ではない。
生体適合性を有し、実質的に生体内劣化のない
繊維状物とは、生体内に埋入したときに、生体の
拒否反応が少なく、長期使用でも強度劣化の少な
いものである。具体的には、一般的意味での合成
繊維で生体内で劣化が生じ難いもの、またプラス
チツクチユーブを延伸することによりフイブリル
化せしめ繊維状となさしめたもの、天然由来のも
のであつても特別な処理により生体適合性を付与
したものである。特に好ましくは、ポリエステ
ル、ポリウレタン、ポリスルホン、ポリアミド、
ポリオレフイン、ポリ塩化ビニル、フツソ樹脂、
からなる繊維状物で構成されたものである。この
うち特にポリエステルが好ましい。また本発明で
は生体内に埋入した時に、如何に早く均一に、し
かも、繊維基材と組織とが強固に一体化した状態
となるべく組織を形成させるかがポイントとな
る。細胞形成と繊維基材との固着一体化をより効
果的に行うためには、繊維基材が親水性素材で構
成されているのがより好ましい。かかる親水性素
材としては、たとえば親水性官能基を有するも
の、例えばスルホン基、ポリエチレングリコー
ル、ビニルピロリドン、アクリルアミド、との共
重合体、また物理的手段として高電界圧のプラズ
マ処理による親水化処理、コラーゲン、セルロー
スなど天然由来親水性繊維を併用したものなどそ
の他これを発展させた手段がある。これら手段を
適宜用いることで本発明はその効果を一層発揮す
る。
また本発明をより効果的に行うための別手段と
しては、生体適合性が良くかつ生体吸収性のポリ
マーを付与するのが良い。かかる生体吸収性ポリ
マーとしては、精製もしくは再生コラーゲン、ゼ
ラチン、フイブリン、キチン、キトサン、ポリア
ミノアシツド類、セルロース、デンプン、ポリグ
リコリツクアシド、ポリラクテイツクアシド、ポ
リビニルアルコール、等である。かかるポリマー
を付与することにより生体適合性を一層加速する
ことが可能となるし、また細胞が十分に形成さ
れ、パツチが生体に器質化した時点ではかかるポ
リマーは生体に吸収され、人工物の悪影響を少な
く出来るためである。付与に当たつては含浸、コ
ート、スプレーなど適当な方法を用い可能であ
る。またかかるポリマー付与後、抗血栓性処理し
ておくことにより血栓発生が問題となる部位への
使用も可能となる。かかる抗血栓性処理とは、直
接もしくは間接的に生体吸収性ポリマーに抗血栓
剤を結合させる。抗血栓剤としては、ヘパリン等
のムコ多糖類、ウロキナーゼ、ハイドロゲル、ア
クリルアミド、アスピリン、スチレン−アクリル
酸共重合体、等である。これらを直接付与する
か、もしくは仲介剤を仲立ちとしてイオン的に結
合させるか、直接グラフト重合させる等の手段が
ある。仲介剤を仲立ちさせる例としては、たとえ
ば、4級アンモニユウムイオンを有するエポキシ
化合物を用い、エポキシ基をパツチを構成する繊
維基材と結合させ、アンモニユウムイオンとヘパ
リンとをイオン結合させるような例である。直接
的にグラフト重合させる例として、プラズマ処理
したパツチ基材にアクリルアミドをグラフトさせ
ることがあげられる。かかる手段は公知の手段を
適宜用い目的に応じ行えば良い。
かくして得られたパツチの柔軟性、ほつれ難さ
もパツチに要求される極めて重要な特性である。
これを達成するにあたつては、繊維状物の繊維の
太さとしては1.4デニール以下好ましくは0.8デニ
ール以下より好ましくは0.5デニール以下が良い。
またさらに0.1デニール以下とすることでより均
一な細胞形成が可能となる場合がある。かかる極
細繊維の製法および加工方法についてはすでに
USP3531368、USP3350488等に見られるように
多成分系繊維を形成し、その一成分を除去もしく
は剥離せしめて極細繊維化する方法がある。この
極細化処理は予め行つた後筒状に加工できるし、
あるいは筒状に加工した後極細化処理することも
出来る。かかる方法を経ずに直接極細繊維となし
たものを用いることも当然可能である。直接極細
化する場合、連続したフイラメント状のものを得
るためには、太さにある程度の制約を受けざるを
得ない。現在商業的に入手可能なものは0.1デニ
ール以上であり、それ以下のものを得るためには
多成分系繊維を用いるのが良い。
かかる極細繊維がフイラメント状で入手可能な
場合は、その侭用いて、通常の織り、編み、組
紐、等のチユーブ形成手段によりチユーブ化し筒
状体を形成できる。ステープル状の場合は、一旦
紡績して糸状にしてから同様に行うか、あるいは
不織布となしニードルパンチ、高圧流体、熱等の
処理により筒状体と成し得る。かかる手段は、す
でに公知の技術範囲に入るものであり、これら技
術を適宜組み合わせ利用できる。またさらにより
直接的に筒状物を形成することも可能である。こ
の例としてはメルトブローに代表されるごとく、
溶融ポリマーを微細な孔から高速で押し出すか、
もしくは引き取り、これを心棒に吹きつけ筒状体
となすことである。かかる直接法では繊維デニー
ルは比較的小さくできる。しかしこの際注意すべ
き点は、ポリマーの結晶化度が上げられない場合
が多く、繊維の物理的特性が落ちる場合が多い。
従つてわずかなシエアーストレスで結晶化し易い
か、延伸しないでも比較的強度が高いポリマーの
場合、例えばポリブチレンテレフタレート、ポリ
ウレタン、さらには液晶形成性のポリエステル等
に限定されやすい。またプラスチツク状であつて
も、延伸することで繊維状にフイブリル化するも
のも使用可能である。このような場合はプラスチ
ツクチユーブを作つたのち延伸することで達成で
きる。
本説明では便宜上筒状に限り説明したが、必ず
しもこれに限定されるものでない。繊維シート状
物を形成した後これを筒状にしても良いし、ある
いは繊維シート状物を心棒に巻きつけるだけでも
実質的効果が得られる。かかる繊維状筒状体とし
てさらに望ましいことは、ポロシテイーがなるべ
く高いこと、ほつれ難いことである。
ポロシテイー(Q)としては、120mmHgの圧力
下1cm2の面積当たり1分間の水の透過量(ml)で
定義する。
この値として通常300ml以上好ましくは1000ml
以上より好ましくは2000ml以上である。この範囲
は繊維の太さと微妙に関係し、繊維が細くなるに
従い、ポロシテイーは小さくても良好な結果を示
す傾向にある。一般的繊維を対象とした場合の最
も好ましい値としては4000ml以上である。
また、同一ポロシテイーの場合でも、繊維が全
体に均一に細かく分散しているのが細胞の形成状
態が良好となり好ましい。しかし、このようなハ
イポロシテイーの場合はほつれが問題となり、通
常パツチとして生体に縫合する場合、十分な耐ほ
つれ性が必要である。この耐ほつれ性の目安とし
て、ほつれ抵抗値(T)を次の如く定義する: 繊維状筒状体の切り口から3mmのところに半ル
ープ状に手術糸を通し、引張り試験機で引つ張つ
た時の最大過重(g)をTとする。
本発明ではTと上記ポロシテイーQとの間に、 T×Q>300 なることが望ましい。またこの際よりこのましく
はQ>500となるのが良い。
Tの値をコントロールするに当たつては、織
り、編み、組紐組織の改善で可能である。Tを高
くする手段としては、例えば織りの場合はもじり
織り、ニツトの場合はループ密度を高めた経編
み、組紐の場合はトーシヨンレースなどの組織面
からの改善も可能である。
また熱による部分的融着も有効な手段である。
さらに、柔軟性とポロシテイーを損なわない手
段として、高速流体を吹きつけ、繊維同士を相互
に絡まり合わせることによりTの値を大幅に高く
できる。特に繊維相互を高速流体により絡ませる
ためには、繊維の太さは小さいほうが好ましく、
この場合は特に0.5デニール以下が効果的である。
さらに繊維立毛を有することにより細胞形成がス
ムーズに行われ、また、各種処理によるほつれ防
止効果を高められる。
また繊維は単独のみならず太い繊維と合わせ用
いることも可能である。具体例として、大きなメ
ツシユ状のものに他の繊維を載置し、絡ませるこ
とも出来る。
本発明の筒状のサイズについては、特にこだわ
る必要はないが、3mm以上が良いであろう。これ
より小さいと歩留まりが悪く効率的でない。また
太すぎても生体に与える刺激が強くなりすぎ好ま
しくない。この太さに関しては埋入する生体の大
きさに依存する。
以上の如く、本発明は、繊維基材と生体組織と
が一体化した、十分な強度と、サイズと、均一
性、柔軟性を有する、理想的パツチをうるための
極めて重要な素材となるのである。
本発明品の適用に当たつては、パツチを生体、
最も好ましくはパツチを必要とする患者の適当な
部位に本品を埋入し、細胞を十分形成させる。そ
れを取り出し、処理してパツチとして用いること
が最も好結果をあたえる。しかし生体組織の形成
に当たつては生体内への埋入手段のみにこだわる
必要はない。本発明の特徴として、極細繊維を用
いており、これにより体外での細胞培養も極めて
素早く、スムースに、かつ薄く、全体に均一にし
かも繊維基材と強固に行いうる。かかる手段も有
効に利用可能である。体外での生体組織培養に当
たつては、本発明における心棒は必ずしも必要と
しない場合があるし、またシート状でも可能な場
合が多い。特に体外での細胞培養手段による場合
は細胞の付着が薄くでき、筒状そのままで人工血
管としても使用可能であるし、切り開きシート化
してパツチとしても使用可能である。
しかし最も効果的なのはあくまでも、生体内に
埋入し生体細胞を形成せしめた場合である。
生体内に埋入しパツチを形成するに当たり、埋
入後、如何に速やかに細胞形成が行われるかが決
定的に重要なポイントとなる。本発明では、この
ため極細繊維を用い、また、ポロシテイーを比較
的高くすることでこの調節が極めてスムーズに達
成できる。
さらに、均一な平滑なシート状パツチを形成す
るにあたつては、心棒を嵌入した筒状体としそれ
に生体細胞を付着形成せしめた後、切り開きシー
ト化することで画期的効果が得られる。
さらに筒状体とすることで生体の負担を軽減し
良好な組織化を可能ならしめることができる。
(実施例) 以下実施例により、本発明の効果をより具体的
に説明するが、本発明はこれに限定されるもので
はい。
実施例 1 経糸に50D−48fのポリエステル繊維を用い、
緯糸として海島型多成分系繊維で120D−40f、海
成分ポリスチレン20部、島成分ポリエチレンテレ
フタレート80部、島数36/f、のものを用い繻子
織りで内径14.5mm長さ20cmの筒状体を形成した。
これをトルエン中につけ乾燥後軽く起毛処理し
た。さらに0.25mmの孔から高圧の水を吹きつけ起
毛で形成された極細の立毛繊維を絡ませた。この
筒状体のほつれ抵抗値は192g、ポロシテイーは
3600mlであつた。この筒状体に外形14mm、長さ30
cmのシリコーンチユーブを嵌入させエチレンオサ
イドガスで滅菌後犬の皮下に埋入した。3週間後
に取り出し外側を均一にメスで均らし、次いでシ
リコーンチユーブを引き抜いた。この引き抜きは
比較的スムーズに行えた。さらにこれを縦に切り
開きトリミングしパツチとした。組織と繊維とは
極めて強固に結合し、一体化しており、またトリ
ミングの際も切断端がほつれるようなことは全く
なかつた。
実験犬の腹膜、腹筋を含めて約9cm平方の欠損
部を作り、このパツチを縫着し、人工腹壁とし、
その上は皮膚を覆うことで埋入状態とした。
術後の実験犬の経過は良好で、腹壁ヘルニアの
発生はみられず、異物排除に起因する合併症も見
られなかつた。1月後膜を採取したが、膜は皮下
組織と軽く融着しており、皮下組織から膜内部へ
新たな細血管の侵入が見られ、すでに生体の一部
となつていた。膜は原形を止めており、形体が崩
れず、変形するようなこともなく、予期通りの極
めて優れたパツチであることが確認された。
実施例 2、3、4 実施例1でシリコーンチユーブの代わりにポリ
エステルのプラスチツク棒をそのまま用いたもの
(実施例2)、それに、シリコーンオイルを薄く塗
つたもの(実施例3)、フツ素樹脂のエマルジヨ
ンを付着し乾燥させたもの(実施例4)として同
様にテストした。
実施例3、4は共に極めてスムーズに心棒を抜
くことが出来たが、実施例2では細胞との付着が
やや認められ全体を切り開き抜く必要があつた。
比較実施例 1 実施例1の筒状体をシート状に切り開き、心棒
のないシート状の形で同様に生体内に埋入し同様
に取り出した。
しかしこの場合シートがわかめ状に収縮しまた
両面に生体細胞が盛り上がり均一なシート化を行
うのが極めて困難であつた。
実施例 5 実施例1における海島型多成分系のステープル
繊維を用い目付120g/m2のウエツプを形成し120
Kg/m2圧のウオータージエツトパンチ処理した。
これをトルエン中に漬け、乾燥した。さらに
2.5kvの電圧下、アルゴンガス共存下でプラズマ
処理した。このTの値は130g、Qの値は590であ
つた。これを外径10mmのポリテトラフロロエチレ
ン棒に螺旋状に巻きつけ両端をポリプロピレンの
手術用糸でくくりこれを犬の皮下に埋入した。2
週間後に取り出したところ極めて良好な結合組織
が形成されていた。
(発明の効果) 本発明は以下の如き優れた効果を有する。
(1) 従来にない結合組織形パツチ用医療材であ
る。
(2) 耐ほつれ性、柔軟性、吻合性、縫合性、など
抜群の取扱性に優れる。
(3) 埋入時の生体への違和感が少なく生体の体力
的消耗が防げる。
(4) 強度、サイズ、品質的均一性の高いパツチが
得られる (5) 細胞形成が速やかで且つ繊維基材との一体化
が強固に行われる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 繊維状物の筒状体の内部に、その内径と同程
    度の太さを有し、かつ生体細胞に対し非固着性を
    有する心棒が、実質的に長さ方向全体にわたり嵌
    入されてなることを特徴とする結合組織形成パツ
    チ用医療材。 2 繊維状物の少なくとも内面が、0.8デニール
    以下の極細繊維で形成されていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項に記載の結合組織形成パ
    ツチ用医療材。 3 心棒がシリコーン系、フツソ系、オレフイン
    系のいずれかのプラスチツクで形成されたもので
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記
    載の結合組織形成パツチ用医療材。 4 極細繊維がポリエステル繊維であることを特
    徴とする特許請求の範囲第2項に記載の結合組織
    形成パツチ用医療材。 5 筒状繊維状物のほつれ抵抗値Tと、透水率Q
    とが、T×Q>300 であることを特徴とする特許請求の範囲第2項に
    記載の結合組織形成パツチ用医療材。 6 繊維状物が親水性表面を有する特許請求の範
    囲第2項に記載の結合組織形成パツチ用医療材。 7 パツチ材料が生体吸収性ポリマーで被われて
    なる特許請求の範囲第1項に記載の結合組織形成
    パツチ用医療材。
JP19330087A 1987-07-31 1987-07-31 Medical patch material for forming connective tissue Granted JPS6434358A (en)

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