JPH0459901B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0459901B2 JPH0459901B2 JP62193299A JP19329987A JPH0459901B2 JP H0459901 B2 JPH0459901 B2 JP H0459901B2 JP 62193299 A JP62193299 A JP 62193299A JP 19329987 A JP19329987 A JP 19329987A JP H0459901 B2 JPH0459901 B2 JP H0459901B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- artificial blood
- blood vessel
- tissue
- improved hybrid
- fibers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61F—FILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
- A61F2/00—Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
- A61F2/02—Prostheses implantable into the body
- A61F2/04—Hollow or tubular parts of organs, e.g. bladders, tracheae, bronchi or bile ducts
- A61F2/06—Blood vessels
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- Health & Medical Sciences (AREA)
- Gastroenterology & Hepatology (AREA)
- Pulmonology (AREA)
- Cardiology (AREA)
- Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
- Transplantation (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Vascular Medicine (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Prostheses (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、優れた性能を有する人工血管に関す
るもので、極細繊維により、生体の結合組織の機
能を充分に生かした、画期的生体適合性と取り扱
い性および耐久性に優れた人工血管に関するもの
である。
るもので、極細繊維により、生体の結合組織の機
能を充分に生かした、画期的生体適合性と取り扱
い性および耐久性に優れた人工血管に関するもの
である。
従来の人工血管としてはポリエステル繊維を用
いた布製人工血管、ポリテトラフルオロエチレン
チユーブに代表される非布製人工血管、人臍帯静
脈や牛頚動脈等の生体組織由来人工血管がある。
前2者はいずれも充分に満足いく抗血栓性を備え
ていない。このため特に細径人工血管への展開は
いまだ成されていない状況にある。生体組織由来
人工血管では品質のばらつき、充分な強度、サイ
ズ等の点で問題があり、利用もほんの一部に限定
されている。このため、人工と生体との補完を目
的とした、ハイブリツド人工血管の検討がなされ
ている。この代表例に、スパークスの開発したマ
ンドリルグラフトがある。このマンドリルグラフ
トはシリコーン加工したダクロン製のメツシユ
に、シリコーン棒を挿入し、これを体内に埋入
し、結合組織間を形成せしめ、それを人工血管と
して用いることを目的としたものであつた。
いた布製人工血管、ポリテトラフルオロエチレン
チユーブに代表される非布製人工血管、人臍帯静
脈や牛頚動脈等の生体組織由来人工血管がある。
前2者はいずれも充分に満足いく抗血栓性を備え
ていない。このため特に細径人工血管への展開は
いまだ成されていない状況にある。生体組織由来
人工血管では品質のばらつき、充分な強度、サイ
ズ等の点で問題があり、利用もほんの一部に限定
されている。このため、人工と生体との補完を目
的とした、ハイブリツド人工血管の検討がなされ
ている。この代表例に、スパークスの開発したマ
ンドリルグラフトがある。このマンドリルグラフ
トはシリコーン加工したダクロン製のメツシユ
に、シリコーン棒を挿入し、これを体内に埋入
し、結合組織間を形成せしめ、それを人工血管と
して用いることを目的としたものであつた。
しかしこの人工血管には重大な欠陥があつた。
まず第1に、体内での結合組織形成が遅く、6週
間以上の長期間を必要とした。このため実際必要
とされる緊急の場合に間に合わなかつた。
まず第1に、体内での結合組織形成が遅く、6週
間以上の長期間を必要とした。このため実際必要
とされる緊急の場合に間に合わなかつた。
第2の問題は、極めて感染し易いことであつ
た。この理由は、メツシユを構成するダクロン繊
維が、シリコーン加工されていた。このためメツ
シユに結合組織が付着せず、繊維周囲に組織間隙
が生じ、この間隙に、ミクロなレベルで組織液が
貯留した。このため、人工血管の一部が感染する
と、組織液を介して細菌が全体に拡がり、膿汁の
中に人工血管が浮くという結果となつた。
た。この理由は、メツシユを構成するダクロン繊
維が、シリコーン加工されていた。このためメツ
シユに結合組織が付着せず、繊維周囲に組織間隙
が生じ、この間隙に、ミクロなレベルで組織液が
貯留した。このため、人工血管の一部が感染する
と、組織液を介して細菌が全体に拡がり、膿汁の
中に人工血管が浮くという結果となつた。
第3に、それ以前の問題として、繊維と結合組
織との親和性が悪いため、人工血管壁が脆弱であ
る点が上げられる。第4として、メツシユの組織
的欠点として、断端がほつれ易く、縫合性、吻合
性などに大きな問題を有していた。
織との親和性が悪いため、人工血管壁が脆弱であ
る点が上げられる。第4として、メツシユの組織
的欠点として、断端がほつれ易く、縫合性、吻合
性などに大きな問題を有していた。
これらの欠点のため、スパークスが開発したマ
ンドリルグラフトは、現在では全く顧みられなく
なつてしまつた。
ンドリルグラフトは、現在では全く顧みられなく
なつてしまつた。
本発明は、上記したごとく、従来のハイブリツ
ド型人工血管の持つ、不充分な抗血栓性、生体適
合性、取り扱い性を改善することを目的とし、特
に生体由来の結合組織という生体の効果と、人工
のメリツトとを補完的に利用したハイブリツド型
人工血管において、上記欠点、即ち、結合組織形
成の遅延、感染し易い弱点、結合組織と基材との
一体化不良(安定性と強度に問題)、ほつれ易さ
(取り扱い上の問題)を改善した理想的ハイブリ
ツド人工血管となすことにある。
ド型人工血管の持つ、不充分な抗血栓性、生体適
合性、取り扱い性を改善することを目的とし、特
に生体由来の結合組織という生体の効果と、人工
のメリツトとを補完的に利用したハイブリツド型
人工血管において、上記欠点、即ち、結合組織形
成の遅延、感染し易い弱点、結合組織と基材との
一体化不良(安定性と強度に問題)、ほつれ易さ
(取り扱い上の問題)を改善した理想的ハイブリ
ツド人工血管となすことにある。
本発明は、スパークスによる人工血管の本質的
誤りを見出し、それを改善することにより、従来
にない優れた人工血管が得られることを見出した
ものである。本発明は次の手段で達成される。
誤りを見出し、それを改善することにより、従来
にない優れた人工血管が得られることを見出した
ものである。本発明は次の手段で達成される。
(1) 0.8dtex以下に実質的に生体内劣化のない極
細繊維状基材と、該極細繊維状基材と強固に結
合した生体由来組織とからなる改良されたハイ
ブリツド人工血管。
細繊維状基材と、該極細繊維状基材と強固に結
合した生体由来組織とからなる改良されたハイ
ブリツド人工血管。
(2) 人工血管が内径が6mm以下であることを特徴
とする特許請求の範囲第1項に記載の改良され
たハイブリツド人工血管。
とする特許請求の範囲第1項に記載の改良され
たハイブリツド人工血管。
(3) 生体由来組織が抗血栓剤による一時的抗血栓
を有することを特徴とする特許請求の範囲第1
項に記載の改良されたハイブリツド人工血管。
を有することを特徴とする特許請求の範囲第1
項に記載の改良されたハイブリツド人工血管。
(4) 生体由来組織が自家結合組織であることを特
徴とする特許請求の範囲第1項に記載の改良さ
れたハイブリツド人工血管。
徴とする特許請求の範囲第1項に記載の改良さ
れたハイブリツド人工血管。
(5) 生体由来組織が人以外の動物由来の組織であ
り、かつ抗原抑制処理されたものであることを
特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の改良
されたハイブリツド人工血管。
り、かつ抗原抑制処理されたものであることを
特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の改良
されたハイブリツド人工血管。
(6) 生体由来組織が、主として動物由来のコラー
ゲンで構成されていることを特徴とする特許請
求の範囲第5項に記載の改良されたハイブリツ
ド人工血管。
ゲンで構成されていることを特徴とする特許請
求の範囲第5項に記載の改良されたハイブリツ
ド人工血管。
(7) 極細繊維で形成された基材の、耐ほつれ係数
が500以上なることを特徴とする特許請求の範
囲第1項に記載の改良されたハイブリツド人工
血管。
が500以上なることを特徴とする特許請求の範
囲第1項に記載の改良されたハイブリツド人工
血管。
本発明の人工血管を得るに当たつては、まず、
0.8dtex以下の極細繊維基材を準備する。0.8dtex
以下の極細繊維基材とは、実質的に生体内部での
機構強度劣化の少ない極細繊維状ポリマーでチユ
ーブ状に構成されたものをさす。
0.8dtex以下の極細繊維基材を準備する。0.8dtex
以下の極細繊維基材とは、実質的に生体内部での
機構強度劣化の少ない極細繊維状ポリマーでチユ
ーブ状に構成されたものをさす。
より具体的には、一般的意味での合成繊維で、
生体内での劣化が生じ難いもの、またプラスチツ
クチユーブを延伸することによりフイブリル化せ
しめ繊維状となさしめたもの、天然由来のもので
あつても特別な処理により生体内劣化をおさえた
ものである。特に好ましい具体例はポリエステ
ル、ポリウレタン、ポリスルホン、ポリアミド、
ポリオレフイン、ポリ塩化ビニル、フツソ樹脂、
ポリアセタール、ポリカエボネート、ポリフエニ
レンスルフアイド、などからなる繊維状物で構成
されたものである。このうち特にポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレートを主
体とするポリエステルが好ましい。これらポリマ
ーからなる極細繊維でチユーブを形成する。
生体内での劣化が生じ難いもの、またプラスチツ
クチユーブを延伸することによりフイブリル化せ
しめ繊維状となさしめたもの、天然由来のもので
あつても特別な処理により生体内劣化をおさえた
ものである。特に好ましい具体例はポリエステ
ル、ポリウレタン、ポリスルホン、ポリアミド、
ポリオレフイン、ポリ塩化ビニル、フツソ樹脂、
ポリアセタール、ポリカエボネート、ポリフエニ
レンスルフアイド、などからなる繊維状物で構成
されたものである。このうち特にポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレートを主
体とするポリエステルが好ましい。これらポリマ
ーからなる極細繊維でチユーブを形成する。
極細繊維の形成に当たつてはUSP3531368号、
USP3350488号等に見られるように多成分形繊維
を形成し、その一成分を除去もしくは剥離せしめ
て極細繊維化する方法がある。
USP3350488号等に見られるように多成分形繊維
を形成し、その一成分を除去もしくは剥離せしめ
て極細繊維化する方法がある。
この極細繊維化処理は、予め行つた後、筒状に
加工することもできるし、あるいは筒状に加工し
た後極細化処理することも出来る。かかる方法を
経ずに直接極細繊維となしたものを用いることも
当然可能である。
加工することもできるし、あるいは筒状に加工し
た後極細化処理することも出来る。かかる方法を
経ずに直接極細繊維となしたものを用いることも
当然可能である。
直線極細化する方法では、連続したフイラメン
ト状のものを得るためには太さにある程度の制約
を受けざるを得ない。現在商業的に入手可能なも
のは0.1デニール以上であり、それ以下のものを
得るためには多成分系繊維を用いるのが良い。フ
イラメント状で入手可能な場合は、そのまま用い
て通常の織り、編み、組紐、等のチユーブ形成手
段を用いてチユーブ化し筒状体を形成できる。
ト状のものを得るためには太さにある程度の制約
を受けざるを得ない。現在商業的に入手可能なも
のは0.1デニール以上であり、それ以下のものを
得るためには多成分系繊維を用いるのが良い。フ
イラメント状で入手可能な場合は、そのまま用い
て通常の織り、編み、組紐、等のチユーブ形成手
段を用いてチユーブ化し筒状体を形成できる。
ステープル状の場合は、一旦紡績して糸状にし
てから同様におこなうか、あるいは不織布とな
し、ニードルパンチ、高圧流体、熱等の処理によ
り筒状体と成し得る。かかる手段はすでに公知の
技術範囲に入るものでありこれら技術を適宜組み
合わせ利用できる。また、さらにより直接的に筒
状物を形成することも可能である。この例として
はメルトブローに代表されるごとく、溶融ポリマ
ーを微細な孔から高速で押し出すかもしくは引き
取り、これを心棒に吹きつけ筒状体となすことで
ある。かかる直接法では、繊維デニールは比較的
小さくできる。しかしこの際注意すべき点は、ポ
リマーの結晶化度が上げられない場合が多く、繊
維の物理的特性が落ちる場合が多い。従つてわず
かなシエアーストレスで結晶化し易いか、延伸し
ないでも比較的強度が高いポリマーの場合、例え
ばポリブチレンテレフタレート、ポリウレタン、
液晶ポリマー(液晶ポリエステルなど)等に限定
されやすい。またプラスチツク状であつても延伸
することで繊維状にフイブリル化するものも使用
可能である。このような場合はプラスチツクユー
ブを作つたのち延伸することで達成できる。
てから同様におこなうか、あるいは不織布とな
し、ニードルパンチ、高圧流体、熱等の処理によ
り筒状体と成し得る。かかる手段はすでに公知の
技術範囲に入るものでありこれら技術を適宜組み
合わせ利用できる。また、さらにより直接的に筒
状物を形成することも可能である。この例として
はメルトブローに代表されるごとく、溶融ポリマ
ーを微細な孔から高速で押し出すかもしくは引き
取り、これを心棒に吹きつけ筒状体となすことで
ある。かかる直接法では、繊維デニールは比較的
小さくできる。しかしこの際注意すべき点は、ポ
リマーの結晶化度が上げられない場合が多く、繊
維の物理的特性が落ちる場合が多い。従つてわず
かなシエアーストレスで結晶化し易いか、延伸し
ないでも比較的強度が高いポリマーの場合、例え
ばポリブチレンテレフタレート、ポリウレタン、
液晶ポリマー(液晶ポリエステルなど)等に限定
されやすい。またプラスチツク状であつても延伸
することで繊維状にフイブリル化するものも使用
可能である。このような場合はプラスチツクユー
ブを作つたのち延伸することで達成できる。
本発明では便宜上筒状に限り説明したが、必ず
しもこれに限定されるものではない。繊維シート
状物を形成した後これを筒状にしても良い。
しもこれに限定されるものではない。繊維シート
状物を形成した後これを筒状にしても良い。
本発明の好ましい要点は、ポロシテイーがなる
べく高いこと、ほつれ難いことである。
べく高いこと、ほつれ難いことである。
ポロシテイーQとしては、120mmHgの圧力下、
1cm2の面積当たり、1分間の水の透過量mlで定義
する。
1cm2の面積当たり、1分間の水の透過量mlで定義
する。
この値として通常300ml以上好ましくは100ml以
上より好ましくは2000ml以上である。
上より好ましくは2000ml以上である。
一般の太い繊維を使用した場合の好ましい値は
4000ml以上である。このポロシテイーの適正値は
繊維の太さと微妙に関係し、繊維が細くなるに従
いポロシテイーは小さくても良好な結果を示す傾
向にある。しかし、かかる高いポロシテイーとす
ると機械的強度が十分とならず、また切断端のほ
つれを防ぐのが難しくなり実用的上問題となる。
4000ml以上である。このポロシテイーの適正値は
繊維の太さと微妙に関係し、繊維が細くなるに従
いポロシテイーは小さくても良好な結果を示す傾
向にある。しかし、かかる高いポロシテイーとす
ると機械的強度が十分とならず、また切断端のほ
つれを防ぐのが難しくなり実用的上問題となる。
本発明では極細繊維を用いているため、ポロシ
テイーを従来ほど上げずとも生体の結合組織の形
成が速やかにかつ繊維と強固に一体化して行わ
れ、感染の少ない生体に近似した機能を有する人
工血管が得られる。本発明と極細繊維の特徴とし
て、血管としての柔軟性を妨げずにほつれ防止を
容易に行える点である。この耐ほつれ性の目安と
して、ほつれ抵抗値Tを次の如く定義する: 繊維状筒状体の切り口から3mmのところに半ル
ープ状に手術糸を通し、引張り試験機で引つ張つ
たときの最大過重(g) 本発明ではTと上記ポロシテイーQとの間に、 TxQ>300 なることが望ましい。またこの際より好ましくは
Q>500となるのが良い。
テイーを従来ほど上げずとも生体の結合組織の形
成が速やかにかつ繊維と強固に一体化して行わ
れ、感染の少ない生体に近似した機能を有する人
工血管が得られる。本発明と極細繊維の特徴とし
て、血管としての柔軟性を妨げずにほつれ防止を
容易に行える点である。この耐ほつれ性の目安と
して、ほつれ抵抗値Tを次の如く定義する: 繊維状筒状体の切り口から3mmのところに半ル
ープ状に手術糸を通し、引張り試験機で引つ張つ
たときの最大過重(g) 本発明ではTと上記ポロシテイーQとの間に、 TxQ>300 なることが望ましい。またこの際より好ましくは
Q>500となるのが良い。
Tの値をコントロールするに当たつては、織
り、編み、組紐組織の改善で可能である。Tを高
くする手段としては例えば織りの場合はもじり織
り、ニツトの場合はループ密度を高めた経編み、
組紐の場合はトーシヨンレースなど組織面からの
改善も可能である。また熱による部分的融着も有
効な手段である。さらに柔軟性とポロシテイーを
損なわない手段として高速流体を吹きつけ繊維同
士を相互に絡まり合わせることによりTの値を大
幅に高くできる。特に繊維相互を高速流体により
絡ませるためには、繊維の太さは小さいほうが好
ましく、この場合は特に0.5デニール以下が効果
的である。また繊維は単独のみならず太い繊維と
合わせ用いたり、大きなメツシユ状のものに他の
繊維を載置し絡ませることも出来る。
り、編み、組紐組織の改善で可能である。Tを高
くする手段としては例えば織りの場合はもじり織
り、ニツトの場合はループ密度を高めた経編み、
組紐の場合はトーシヨンレースなど組織面からの
改善も可能である。また熱による部分的融着も有
効な手段である。さらに柔軟性とポロシテイーを
損なわない手段として高速流体を吹きつけ繊維同
士を相互に絡まり合わせることによりTの値を大
幅に高くできる。特に繊維相互を高速流体により
絡ませるためには、繊維の太さは小さいほうが好
ましく、この場合は特に0.5デニール以下が効果
的である。また繊維は単独のみならず太い繊維と
合わせ用いたり、大きなメツシユ状のものに他の
繊維を載置し絡ませることも出来る。
また本発明では生体内に埋入したときに如何に
早く均一に、しかも繊維基材と組織とが強固に一
体化した状態となるべく組織を形成させるかがポ
イントとなる。細胞形成と繊維基材との固着一体
化をより効果的に行うためには、繊維の太さは
0.8dtex以下、好ましくは0.5dtex、より好ましく
は0.1dtex以下が良い。
早く均一に、しかも繊維基材と組織とが強固に一
体化した状態となるべく組織を形成させるかがポ
イントとなる。細胞形成と繊維基材との固着一体
化をより効果的に行うためには、繊維の太さは
0.8dtex以下、好ましくは0.5dtex、より好ましく
は0.1dtex以下が良い。
かかる繊維は束状の状態でもよいが分離しミク
ロな空隙を有しているのがより好ましい。また特
に高透水率の場合には、組織の目の間の空隙部
を、分繊した極細繊維が横切つている状態のもの
が好ましい。かかる状態を達成する手段として
は、揉む、高速流体を当てて乱す、一本一本の極
細線入を直接吹きつけて人工血管を形成する等が
ある。また繊維基材を構成する繊維は極細であれ
ば疎水性でも良いが、より好ましくは親水基を有
する素材で構成されているのがよい。かかる素材
としては、たとえば親水性官能基を有するもの、
例えばスルホン基、カルボキシル基、等を有する
もの、ポリエチレングリコール、ビニルピロリド
ン、アクリルアミド、との共重合体、また物理的
手段として高電界圧のプラズマ処理による親水化
処理材、コラーゲン、セルロースなど天然由来の
親水性繊維を併用したものなどその他これを発展
させた手段がある。これら手段を適宜用いること
で本発明はその効果を一層発揮する。
ロな空隙を有しているのがより好ましい。また特
に高透水率の場合には、組織の目の間の空隙部
を、分繊した極細繊維が横切つている状態のもの
が好ましい。かかる状態を達成する手段として
は、揉む、高速流体を当てて乱す、一本一本の極
細線入を直接吹きつけて人工血管を形成する等が
ある。また繊維基材を構成する繊維は極細であれ
ば疎水性でも良いが、より好ましくは親水基を有
する素材で構成されているのがよい。かかる素材
としては、たとえば親水性官能基を有するもの、
例えばスルホン基、カルボキシル基、等を有する
もの、ポリエチレングリコール、ビニルピロリド
ン、アクリルアミド、との共重合体、また物理的
手段として高電界圧のプラズマ処理による親水化
処理材、コラーゲン、セルロースなど天然由来の
親水性繊維を併用したものなどその他これを発展
させた手段がある。これら手段を適宜用いること
で本発明はその効果を一層発揮する。
本発明の最も効果的に得る方法は、生体由来組
織として生体の結合組織を利用する方法である。
この方法は、かくして準備したチユーブに、細胞
との剥離性が良い素材を心棒として挿入した、所
謂マンドリルグラフトを、生体の体内の適当な部
位、例えば腹腔、大腿部皮下等に埋入し、繊維基
材中および廻りに結合組織を形成せしめる。この
生体細胞の状態が1つのポイントとなり、この状
態が形成される時期の管理が必要である。
織として生体の結合組織を利用する方法である。
この方法は、かくして準備したチユーブに、細胞
との剥離性が良い素材を心棒として挿入した、所
謂マンドリルグラフトを、生体の体内の適当な部
位、例えば腹腔、大腿部皮下等に埋入し、繊維基
材中および廻りに結合組織を形成せしめる。この
生体細胞の状態が1つのポイントとなり、この状
態が形成される時期の管理が必要である。
自家組織利用の場合、形成された結合組織の好
ましい状態は、周囲から無数の細血管が侵入し、
肉芽組織を形成しつつある状態であり、この時期
に合わせ採取するのが良い。この状態のものは、
人工血管として使用されると、細血管に含まれて
いる内皮細胞が内腔面に至りコロニーを形成し、
内腔面を被う準備状態にあると考えられているた
めである。また、結合組織中での線維芽細胞の活
動が活発で、コラーゲンを産生し、これが新たな
細胞の侵入、活動の良好な場を与え、新生血管壁
を構成する諸細胞の活動を促し、新生内膜形成を
促進するためと考えられるためである。
ましい状態は、周囲から無数の細血管が侵入し、
肉芽組織を形成しつつある状態であり、この時期
に合わせ採取するのが良い。この状態のものは、
人工血管として使用されると、細血管に含まれて
いる内皮細胞が内腔面に至りコロニーを形成し、
内腔面を被う準備状態にあると考えられているた
めである。また、結合組織中での線維芽細胞の活
動が活発で、コラーゲンを産生し、これが新たな
細胞の侵入、活動の良好な場を与え、新生血管壁
を構成する諸細胞の活動を促し、新生内膜形成を
促進するためと考えられるためである。
異種組織利用の場合は、よりコラーゲンの発達
した時点の方が好ましい。この場合は、異種生体
結合組織の、主としてコラーゲンによる細胞形成
のための足場としての促進機能を利用するためで
ある。
した時点の方が好ましい。この場合は、異種生体
結合組織の、主としてコラーゲンによる細胞形成
のための足場としての促進機能を利用するためで
ある。
かくして目的に応じ適当な時点で体外に取り出
し、必要に応じ、外側に盛り上がつた肉塊を適宜
削ぎ落とし、整形し、心棒を取り除き、結合組織
人工血管となす(或いはこの順序を適宜入れ換え
行つても良い)。
し、必要に応じ、外側に盛り上がつた肉塊を適宜
削ぎ落とし、整形し、心棒を取り除き、結合組織
人工血管となす(或いはこの順序を適宜入れ換え
行つても良い)。
一般にマンドリル法と呼称されるかかる方法の
利点は、心棒表面上に沿つて生体細胞(膜)が形
成されるため、心棒と接する基材表面には極めて
平滑で均一な生体組織の平滑膜(面)が形成され
る。即ち心棒の嵌入された筒状のため、組織の付
着形成はまず外側から内面に向かつて行われ、組
織形成は、その進行に伴い、繊維状物基材を通し
心棒の上に達する。このとき、心棒と筒状基材の
空隙を適度にとつておくことにより、組織の形成
を損なわず、しかも基材面から均一なほぼ一定の
厚さとなる生体組織層(膜)を形成させることが
できる。本発明では、体外に取り出したとき、な
るべく組織を傷付けずに、如何に心棒をとりはず
せるかが極めて重要なポイントとなる。従つて心
棒に用い得る素材としては、その機能から、筒状
繊維基材の内空部を充填し、その表面で域何学的
意味での組織形成コントロールを行える状態と成
し得るものであつて、また組織を傷つけずに心棒
を除去し易いもの、即ち、組織との固着性が小さ
いものである必要がある。また生体内に埋入した
とき生体になるべく違和感(異物感)を与えない
ことも重要である。このためには、なるべく柔軟
で、生体の運動時にも生体を傷つける恐れが無い
のが望ましい。
利点は、心棒表面上に沿つて生体細胞(膜)が形
成されるため、心棒と接する基材表面には極めて
平滑で均一な生体組織の平滑膜(面)が形成され
る。即ち心棒の嵌入された筒状のため、組織の付
着形成はまず外側から内面に向かつて行われ、組
織形成は、その進行に伴い、繊維状物基材を通し
心棒の上に達する。このとき、心棒と筒状基材の
空隙を適度にとつておくことにより、組織の形成
を損なわず、しかも基材面から均一なほぼ一定の
厚さとなる生体組織層(膜)を形成させることが
できる。本発明では、体外に取り出したとき、な
るべく組織を傷付けずに、如何に心棒をとりはず
せるかが極めて重要なポイントとなる。従つて心
棒に用い得る素材としては、その機能から、筒状
繊維基材の内空部を充填し、その表面で域何学的
意味での組織形成コントロールを行える状態と成
し得るものであつて、また組織を傷つけずに心棒
を除去し易いもの、即ち、組織との固着性が小さ
いものである必要がある。また生体内に埋入した
とき生体になるべく違和感(異物感)を与えない
ことも重要である。このためには、なるべく柔軟
で、生体の運動時にも生体を傷つける恐れが無い
のが望ましい。
かかる観点から、心棒用素材としては、アル
ミ、ステンレス、鋼、セラミツクス、等に代表さ
れる無機物質やシリコーン系、フツソ系、ビニル
系、ポリエステル系、ポリアミド系、その他一般
的プラスチツクなど有機物質が適宜使用可能であ
る。かかるものを使用する場合、生体組織との固
着性が弱いものはそのまま使用可能であるが、強
いものについては固着性を弱める手段、例えば、
表面をなるべく平滑にする、あるいは表面を生体
組織の固着性を弱める処理材で処理するなどの方
法をとるのが効果的である。
ミ、ステンレス、鋼、セラミツクス、等に代表さ
れる無機物質やシリコーン系、フツソ系、ビニル
系、ポリエステル系、ポリアミド系、その他一般
的プラスチツクなど有機物質が適宜使用可能であ
る。かかるものを使用する場合、生体組織との固
着性が弱いものはそのまま使用可能であるが、強
いものについては固着性を弱める手段、例えば、
表面をなるべく平滑にする、あるいは表面を生体
組織の固着性を弱める処理材で処理するなどの方
法をとるのが効果的である。
かかる処理材としては、シリコーン、フツソ樹
脂、一般に知られている抗血栓剤、たとえばヘパ
リン、ウロキナーゼ、ハイドロゲル、アスピリ
ン、などを単なる処理、イオン結合、共有結合処
理することが有効である。柔軟素材が必要な場合
は特にプラスチツクが好ましい。またこの際も中
空のチユーブ状にすることでより柔軟性が可能と
なる。心棒材として特に好ましい例は、シリコー
ン、フツソ、ビニル系等のプラスチツクなどであ
る。心棒の太さとしては目的により異なるため一
義的には決めかねる。しかし一般的にはチユーブ
より僅か細い程度がよい。心棒とチユーブとの間
隙があまりきつすぎるとチユーブ内面に形成され
る生体膜層が十分発達せず、緩すぎると膜厚が不
揃いとなり均一な内壁面が形成されないことにな
るためである。この程度はチユーブが比較的スム
ーズにずれる程度で、余り間隔が開かないのがよ
いであろう。より具体的目安としてはチユーブの
内径D(t)に対し心棒の直径D(i)が、 0.1mm<D(t)−D(i)<1mm 程度が良い。しかし本発明は必ずしもこれに囚わ
れるものではない。
脂、一般に知られている抗血栓剤、たとえばヘパ
リン、ウロキナーゼ、ハイドロゲル、アスピリ
ン、などを単なる処理、イオン結合、共有結合処
理することが有効である。柔軟素材が必要な場合
は特にプラスチツクが好ましい。またこの際も中
空のチユーブ状にすることでより柔軟性が可能と
なる。心棒材として特に好ましい例は、シリコー
ン、フツソ、ビニル系等のプラスチツクなどであ
る。心棒の太さとしては目的により異なるため一
義的には決めかねる。しかし一般的にはチユーブ
より僅か細い程度がよい。心棒とチユーブとの間
隙があまりきつすぎるとチユーブ内面に形成され
る生体膜層が十分発達せず、緩すぎると膜厚が不
揃いとなり均一な内壁面が形成されないことにな
るためである。この程度はチユーブが比較的スム
ーズにずれる程度で、余り間隔が開かないのがよ
いであろう。より具体的目安としてはチユーブの
内径D(t)に対し心棒の直径D(i)が、 0.1mm<D(t)−D(i)<1mm 程度が良い。しかし本発明は必ずしもこれに囚わ
れるものではない。
本発明の適用に当たつて、以上生体内への埋入
による結合組織化につき説明したが、さらに別な
方法として、体外での組織培養法がある。この方
法は培養液中に極細繊維のチユーブ基材を漬け、
生体細胞を注入しこの基材の上(内部)に生体細
胞を形成せしめる方法である。従来の太い繊維基
材に対しては細胞の乗り(増殖)は不十分であつ
たが本発明に関する極細繊維を用いたものではこ
の形成が素早く、薄く、均一に、安定して、かつ
強固に行われる。
による結合組織化につき説明したが、さらに別な
方法として、体外での組織培養法がある。この方
法は培養液中に極細繊維のチユーブ基材を漬け、
生体細胞を注入しこの基材の上(内部)に生体細
胞を形成せしめる方法である。従来の太い繊維基
材に対しては細胞の乗り(増殖)は不十分であつ
たが本発明に関する極細繊維を用いたものではこ
の形成が素早く、薄く、均一に、安定して、かつ
強固に行われる。
しかし本発明の最も好ましい生体由来の組織
は、生体結合組織であり、かつ患者自身の自家組
織であることは言うまでもない。かかる場合は患
者の適当な部位に本発明に係るマンドリルグラフ
トを埋入し、細胞を十分に形成させる。それを取
り出し適当な処置をして結合組織人工血管として
用いることが最も好結果をあたえる。
は、生体結合組織であり、かつ患者自身の自家組
織であることは言うまでもない。かかる場合は患
者の適当な部位に本発明に係るマンドリルグラフ
トを埋入し、細胞を十分に形成させる。それを取
り出し適当な処置をして結合組織人工血管として
用いることが最も好結果をあたえる。
また使用部位によつては自家組織であつても、
あるいは他の動物、たとえば牛、豚、山羊、等の
体内に埋入して形成させた異種生体組織、あるい
は体外での培養組織の場合は抗原抑制処理、抗血
栓性処理、など適当な処理をした後使用する必要
が生じる。抗原抑制処理としてはそのままあるい
は細胞を除去した生体コラーゲン線維組織とした
後、適当な処理剤で処理する。細胞除去の手段と
しては水に浸漬するか、ペプシンなどの蛋白分解
酵素を用いて分解した後、超音波洗浄することで
容易に行える。抗原抑制処理は、コラーゲンのア
ミノ基を封鎖することを目的とし、例えばグルタ
ルアルデヒドに代表されるアルデヒド類、ヘキサ
メチレンイソシアネートに代表されるジもしくは
トリイソソシアネート類、ポリグリセロル−ポリ
グリシジルエーテルなどの多官能エポキシ類、等
で処理することにより達成可能である。抗血栓性
処理はヘパリン、ウロキナーゼ、ハイドロゲル、
アスピリンなどその他公知の抗血栓剤で処理する
ことを意味する。
あるいは他の動物、たとえば牛、豚、山羊、等の
体内に埋入して形成させた異種生体組織、あるい
は体外での培養組織の場合は抗原抑制処理、抗血
栓性処理、など適当な処理をした後使用する必要
が生じる。抗原抑制処理としてはそのままあるい
は細胞を除去した生体コラーゲン線維組織とした
後、適当な処理剤で処理する。細胞除去の手段と
しては水に浸漬するか、ペプシンなどの蛋白分解
酵素を用いて分解した後、超音波洗浄することで
容易に行える。抗原抑制処理は、コラーゲンのア
ミノ基を封鎖することを目的とし、例えばグルタ
ルアルデヒドに代表されるアルデヒド類、ヘキサ
メチレンイソシアネートに代表されるジもしくは
トリイソソシアネート類、ポリグリセロル−ポリ
グリシジルエーテルなどの多官能エポキシ類、等
で処理することにより達成可能である。抗血栓性
処理はヘパリン、ウロキナーゼ、ハイドロゲル、
アスピリンなどその他公知の抗血栓剤で処理する
ことを意味する。
かかる処理に当たつては助剤を用い、あるいは
そのままで、化学的もしくは物理的に付与せしめ
る。助剤を用いる方法としては例えばプロタミン
とグルタルアルデヒド、グリシジルアンモニユウ
ムクロライドなど予め生体組織のコラーゲンと結
合せしめたものにヘパリンを付着せしめるなどと
いつた方法も採り得る。
そのままで、化学的もしくは物理的に付与せしめ
る。助剤を用いる方法としては例えばプロタミン
とグルタルアルデヒド、グリシジルアンモニユウ
ムクロライドなど予め生体組織のコラーゲンと結
合せしめたものにヘパリンを付着せしめるなどと
いつた方法も採り得る。
本発明ではこの抗血栓性機能は必ずしも永続す
る必要はない。結合組織中に含まれる線維芽細胞
がコラーゲンを産生し、新たな細胞の侵入、活動
に良好な足場を与え、新生血管内皮膜が形成され
る時点までの繋ぎとしての役割を果せば良いから
である。また実際、この抗血栓剤の機能は徐々に
薄れていく。
る必要はない。結合組織中に含まれる線維芽細胞
がコラーゲンを産生し、新たな細胞の侵入、活動
に良好な足場を与え、新生血管内皮膜が形成され
る時点までの繋ぎとしての役割を果せば良いから
である。また実際、この抗血栓剤の機能は徐々に
薄れていく。
かくして得られた本発明の人工血管は柔軟で、
断端がほつれにくく、強度も十分高く、結合組織
と基材繊維とが強固に一体化し、感染に対し極め
て安定した結合組織状態であり、従来用いられて
いた部位はもとより、従来の人工血管では不可能
とされていた肺動脈、末梢動脈、門脈、静脈等に
も有効に使用できる画期的なものである。
断端がほつれにくく、強度も十分高く、結合組織
と基材繊維とが強固に一体化し、感染に対し極め
て安定した結合組織状態であり、従来用いられて
いた部位はもとより、従来の人工血管では不可能
とされていた肺動脈、末梢動脈、門脈、静脈等に
も有効に使用できる画期的なものである。
以下実施例により、本発明につきより具体的に
説明するが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。
説明するが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。
実施例 1
経糸及び緯糸に55Dtex−48fのポリエステル繊
維を用い、さらに緯糸として海島型多成分形繊維
で82Dtex−24f、海成分ポリスチレン10部、島成
分ポリエチレンテレフタレート90部、島数36/
f、のものを用い2重組織の5枚繻子織りで内径
3.4mm長さ15cmのチユーブを形成した。これをト
ルエン中につけ、乾燥後、軽く起毛処理した。こ
の時点で極細繊維の単糸は0.085dtexとなつてい
た。
維を用い、さらに緯糸として海島型多成分形繊維
で82Dtex−24f、海成分ポリスチレン10部、島成
分ポリエチレンテレフタレート90部、島数36/
f、のものを用い2重組織の5枚繻子織りで内径
3.4mm長さ15cmのチユーブを形成した。これをト
ルエン中につけ、乾燥後、軽く起毛処理した。こ
の時点で極細繊維の単糸は0.085dtexとなつてい
た。
これに、さらに0.25mmの孔から高圧の水を吹き
つけ、起毛で形成された極細の立毛繊維を相互に
絡ませた、このチユーブのポロシテイーQは2470
ml、Tは974であつた。これに外径3mmのシリコ
ーンチユーブを嵌入させ、エチレンオキサイドガ
スで滅菌後、犬の胸部皮下組織内に埋入した。4
週間後に取り出し、外側を均一にメスで均らし、
次いでシリコーンチユーブを引き抜いた。この引
き抜きは比較的スムーズに行えた。これを3%の
硫酸プロタミン液につけ、親水性エポキシ系架橋
剤(ナガセ化成のデナコール)と1%ヘパリン液
で40分以内で処理した。この自家結合組織人工血
管を、長さ6cmに切り、犬の両側頚動脈に移植し
た。移値にあたり吻合、縫合は極めて容易であつ
た。断端からおよそ1.5mmの所を縫つたがほつれ
は全くなかつた。これを5頭の犬で行い、ドプラ
ー法を用い開存性を経時的に観察した。5頭の
内、1頭は12日目に衰弱死した。残る4頭の内3
頭は、30日目、50日目、80日目に屠殺した。最後
の1頭は85日現在で開存を確認している。死亡及
び屠殺した4頭のサンプルを採取し肉眼的および
組織学的観察を行つた。死亡したものは片方は閉
塞していたが、他の片方は開存していた。既に30
日目のサンプルで内面は光沢のある白色を呈し、
50日目では中央部までほぼ完全に内皮細胞に被わ
れており良好な新生内膜が形成されていた。80日
目では完全な新生内膜が形成されており血栓は全
く認められなかつた。かかる細径では極めて良好
な結果を得た。
つけ、起毛で形成された極細の立毛繊維を相互に
絡ませた、このチユーブのポロシテイーQは2470
ml、Tは974であつた。これに外径3mmのシリコ
ーンチユーブを嵌入させ、エチレンオキサイドガ
スで滅菌後、犬の胸部皮下組織内に埋入した。4
週間後に取り出し、外側を均一にメスで均らし、
次いでシリコーンチユーブを引き抜いた。この引
き抜きは比較的スムーズに行えた。これを3%の
硫酸プロタミン液につけ、親水性エポキシ系架橋
剤(ナガセ化成のデナコール)と1%ヘパリン液
で40分以内で処理した。この自家結合組織人工血
管を、長さ6cmに切り、犬の両側頚動脈に移植し
た。移値にあたり吻合、縫合は極めて容易であつ
た。断端からおよそ1.5mmの所を縫つたがほつれ
は全くなかつた。これを5頭の犬で行い、ドプラ
ー法を用い開存性を経時的に観察した。5頭の
内、1頭は12日目に衰弱死した。残る4頭の内3
頭は、30日目、50日目、80日目に屠殺した。最後
の1頭は85日現在で開存を確認している。死亡及
び屠殺した4頭のサンプルを採取し肉眼的および
組織学的観察を行つた。死亡したものは片方は閉
塞していたが、他の片方は開存していた。既に30
日目のサンプルで内面は光沢のある白色を呈し、
50日目では中央部までほぼ完全に内皮細胞に被わ
れており良好な新生内膜が形成されていた。80日
目では完全な新生内膜が形成されており血栓は全
く認められなかつた。かかる細径では極めて良好
な結果を得た。
実施例 2
実施例1と同様にして、内径8mm、長さ6cmの
マンドリルグラフトを成犬の皮下に埋入し、3週
間後に採取し、成犬の結合組織からなる人工血管
を得た。
マンドリルグラフトを成犬の皮下に埋入し、3週
間後に採取し、成犬の結合組織からなる人工血管
を得た。
これをこのまま同一犬の胸部下行大動脈に、大
動脈移植用人工血管として植え込んだ。
動脈移植用人工血管として植え込んだ。
かかる実験を80頭の犬を用い行い、植え込み後
より828日に至るまで間隔を開けてサンプル採取
し、肉眼的、光学顕微鏡的、走査型顕微鏡的観察
を行つた。
より828日に至るまで間隔を開けてサンプル採取
し、肉眼的、光学顕微鏡的、走査型顕微鏡的観察
を行つた。
植え込みに当たつては、本人工血管は、従来の
布製人工血管に比べ非常に柔らかく取扱は容易で
あつた。術後出血するものはみられなかつた。
布製人工血管に比べ非常に柔らかく取扱は容易で
あつた。術後出血するものはみられなかつた。
採取した試料には血栓の付着も見られず、血管
内には平滑筋細胞が侵入し、内面を内皮細胞が覆
つた血管壁を形成しており、ほぼ完全に生体への
良好な器質化が行われていた。
内には平滑筋細胞が侵入し、内面を内皮細胞が覆
つた血管壁を形成しており、ほぼ完全に生体への
良好な器質化が行われていた。
実施例 3
(異種組織例)
55Dtex−72fのポリブチレンテレフ1レート繊
維(単糸0.76dtex)を用い丸編機により内径8mm
のチユーブを形成した。これに同径のステンレス
ロツドを通し、この上から軽く、グラインデイン
グペーパーでこすり、起毛させた。この上から高
圧水のジエツトを吹きつけた。乾燥後、ステンレ
スロツドを取り除き、ついで、電圧2.1kv、酸素
ガスの存在下でプラズマ処理を行つた。
維(単糸0.76dtex)を用い丸編機により内径8mm
のチユーブを形成した。これに同径のステンレス
ロツドを通し、この上から軽く、グラインデイン
グペーパーでこすり、起毛させた。この上から高
圧水のジエツトを吹きつけた。乾燥後、ステンレ
スロツドを取り除き、ついで、電圧2.1kv、酸素
ガスの存在下でプラズマ処理を行つた。
これにポリアセタールのロツドを挿入し、生後
30日目の子牛の皮下に埋入し、3週間後に取り出
した。さらに、これを、蒸溜水につけた後、超音
波洗浄処理し、ついでグルタールアルデヒド処理
し、その後70%エタノール中で保管した。
30日目の子牛の皮下に埋入し、3週間後に取り出
した。さらに、これを、蒸溜水につけた後、超音
波洗浄処理し、ついでグルタールアルデヒド処理
し、その後70%エタノール中で保管した。
次いで、成犬の胸部大動脈の一部を切除し、そ
こに、生理的食塩水でエタノールとを十分置換し
た上記人工血管を植え込んだ。
こに、生理的食塩水でエタノールとを十分置換し
た上記人工血管を植え込んだ。
この人工血管のT値は980、強力は1cm当たり
3.7Kgであつた。
3.7Kgであつた。
植え込みに当たつては、極めて取扱性が良く、
ほつれは全く見られなかつた。
ほつれは全く見られなかつた。
術後も出血は認められなかつた。
85日後にこの人工血管を採取し、観察を行つた
が良好な内皮膜形成がほぼ全面にわたり完了して
おり極めて良好な治癒状態を示した。
が良好な内皮膜形成がほぼ全面にわたり完了して
おり極めて良好な治癒状態を示した。
本発明の人工血管は、従来使用できなかつた部
位への適用も含め広範囲の適用が可能である。ま
た生体の器質化が極めてスムーズに迅速に行われ
抜群の生体適合性を示す。さらに、柔軟で、耐ほ
つれ性、吻合性が良く取扱性にすぐれる。強力も
極めて高く使用時における安全性が高い。
位への適用も含め広範囲の適用が可能である。ま
た生体の器質化が極めてスムーズに迅速に行われ
抜群の生体適合性を示す。さらに、柔軟で、耐ほ
つれ性、吻合性が良く取扱性にすぐれる。強力も
極めて高く使用時における安全性が高い。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 0.8dtex以下の実質的に生体内劣化のない極
細繊維状基材と、該極細繊維状基材と強固に結合
した生体由来組織とからなる改良されたハイブリ
ツド人工血管。 2 人工血管の内径が6mm以下であることを特徴
とする特許請求の範囲第1項に記載の改良された
ハイブリツド人工血管。 3 生体由来組織が抗血栓剤による一時的抗血栓
性を有することを特徴とする特許請求の範囲第1
項に記載の改良されたハイブリツド人工血管。 4 生体由来組織が自家結合組織であることを特
徴とする特許請求の範囲第1項に記載の改良され
たハイブリツド人工血管。 5 生体由来組織が人以外の動物由来の組織であ
り、かつ抗原抑制処理されたものであることを特
徴とする特許請求の範囲第1項に記載の改良され
たハイブリツド人工血管。 6 生体由来組織が、主として動物由来のコラー
ゲンで構成されていることを特徴とする特許請求
の範囲第5項に記載の改良されたハイブリツド人
工血管。 7 極細繊維で形成された基材の、耐ほつれ係数
が500以上なることを特徴とする特許請求の範囲
第1項に記載の改良されたハイブリツド人工血
管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62193299A JPS6434360A (en) | 1987-07-31 | 1987-07-31 | Improved hybrid artificial blood vessel |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62193299A JPS6434360A (en) | 1987-07-31 | 1987-07-31 | Improved hybrid artificial blood vessel |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6434360A JPS6434360A (en) | 1989-02-03 |
| JPH0459901B2 true JPH0459901B2 (ja) | 1992-09-24 |
Family
ID=16305604
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62193299A Granted JPS6434360A (en) | 1987-07-31 | 1987-07-31 | Improved hybrid artificial blood vessel |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6434360A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014038219A1 (ja) | 2012-09-07 | 2014-03-13 | 有限会社ナイセム | 長期間生体内植え込み用極細繊維製医療材料 |
| WO2020165489A1 (en) | 2019-02-14 | 2020-08-20 | Kerpua Solutions Oy | Method for the manufacture multimaterial roll and the multimaterial roll |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02274244A (ja) * | 1989-04-14 | 1990-11-08 | Yasunori Morohoshi | 人工血管およびその製造法 |
| JP2678945B2 (ja) * | 1989-04-17 | 1997-11-19 | 有限会社ナイセム | 人工血管とその製造方法及び人工血管用基質 |
| JP4627978B2 (ja) * | 2003-10-27 | 2011-02-09 | 泰晴 野一色 | 低血液透過性医用材料 |
| JP2010213984A (ja) * | 2009-03-18 | 2010-09-30 | Naisemu:Kk | 柔軟剤及び/又は保湿剤含有生体埋込用医療材料、該医療材料中の柔軟剤及び/又は保湿剤の含有量を調整する方法及び、該生体内埋込用医療材料の製造方法 |
| AU2017340701A1 (en) | 2016-10-07 | 2019-04-04 | Toray Industries, Inc. | Tubular woven fabric |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59225052A (ja) * | 1983-06-07 | 1984-12-18 | 東レ株式会社 | 人工血管 |
| JPS614546A (ja) * | 1984-06-18 | 1986-01-10 | 三興空気装置株式会社 | 板状成形物の破砕装置 |
| JPS6110136A (ja) * | 1984-06-25 | 1986-01-17 | Fumio Itatsu | 油圧機器の圧力調整装置 |
| JPH0611305B2 (ja) * | 1985-07-29 | 1994-02-16 | 株式会社高研 | 抗血栓性材料の製造方法 |
-
1987
- 1987-07-31 JP JP62193299A patent/JPS6434360A/ja active Granted
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014038219A1 (ja) | 2012-09-07 | 2014-03-13 | 有限会社ナイセム | 長期間生体内植え込み用極細繊維製医療材料 |
| WO2020165489A1 (en) | 2019-02-14 | 2020-08-20 | Kerpua Solutions Oy | Method for the manufacture multimaterial roll and the multimaterial roll |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6434360A (en) | 1989-02-03 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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