JPH0463117B2 - - Google Patents

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JPH0463117B2
JPH0463117B2 JP62114828A JP11482887A JPH0463117B2 JP H0463117 B2 JPH0463117 B2 JP H0463117B2 JP 62114828 A JP62114828 A JP 62114828A JP 11482887 A JP11482887 A JP 11482887A JP H0463117 B2 JPH0463117 B2 JP H0463117B2
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JP
Japan
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coating
antireflection effect
effect according
antistatic
antireflection
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JP62114828A
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JPS63280790A (ja
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Naoki Shimoyama
Takashi Taniguchi
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Publication date
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Publication of JPH0463117B2 publication Critical patent/JPH0463117B2/ja
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  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、眼鏡用レンズ、カメラ用レンズ、
CRT用フイルター、計器盤などの光学用に適し
た反射防止効果を有する帯電防止物品に関する。 [従来の技術] プラスチツク成型品は、その透明性、軽量性、
易加工性、耐衝撃性、染色が容易であるなどの特
徴を生かして多用途に使用され近年大幅に需要が
増えている。 しかし、その反面表面硬度、反射防止性、帯電
防止性が不充分であつた。これらの欠点の改良手
段として数多くの提案がなされている。 その中で、透明な導電性を有する反射防止膜と
して特公昭53−28214号公報に、真空蒸着により、
Inまたはその酸化物を含む反射防止膜をコートす
る方法が開示されている。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、この技術は、充分な密着力が得
られないために被膜の剥離、表面硬度の低下、さ
らには、Inまたはその酸化物を使用しているため
屋外暴露などにより自然剥離が生じるなどの実用
耐久性に乏しいという問題点がある。 本発明は、密着性、耐久性に優れた、良好な反
射防止効果を有する帯電防止物品を提供すること
を目的とする。 [問題点を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するために、下記の
構成を有する。 「透明基体の表面に硬化被膜を設け、さらに該被
膜上にドライコーテイング法によつて設けられた
SnO2を主成分としてなる層を少なくとも1層有
する、2層以上の反射防止被膜を設けたことを特
徴とする反射防止効果を有する帯電防止物品。」 本発明における透明基体としては、例えば、無
機ガラス、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ジ
エチレングリコールビスアリルカーボネートポリ
マー、(ハロゲン化)ビスフエノールAのジ(メ
タ)アクリレートポリマーおよびその共重合体、
(ハロゲン化)ビスフエノールAのウレタン変性
ジ(メタ)アクリレートポリマーおよびその共重
合体、ポリスチレンおよびその共重合体などの成
形物、例えば、レンズ、シート、フイルム、コン
パクトデイスクなどが挙げられる。とくに、基体
上に硬化被膜を設けるという点からプラスチツク
が好ましく適用される。 ここで透明基体とは下式により求められる曇価
が80%以上の透明性を有する透明基体であつて、
必要に応じ、染料などで着色されているもの、模
様状に彩色されているものもこれに含めることが
できる。 曇価(パーセント)=拡散光線透過率/全光線透過率
×100 本発明の意図するところの光線反射率の低下お
よび光線透過率の向上効果をより有効に発揮させ
るためにはできるだけ透明性のあるものが好まし
い。さらに本発明における光線反射率の低下を基
体の一方の面のみで充分である場合には、その反
対面が不透明なもので覆われた基体であつても、
本発明で言うところの透明基体として使用でき
る。この場合には、曇価としては反対面における
不透明物質を除去したもので定義されなければな
らない。 本発明はこれらの透明基体上にまず硬化被膜を
設けてなるものであるが、使用可能な被膜の例と
しては、ポリビニルアルコール、セルロース類、
メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリシロキサン樹
脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂などが挙げられ
る。中でも表面硬度、耐熱性、耐熱水性、耐薬品
性などの点から熱硬化性樹脂が好ましく用いられ
るが、とくに表面硬度向上の点からポリシロキサ
ン樹脂が好ましく用いられる。 オルガノポリシロキサンを形成せしめる組成物
の代表的な例を挙げると次の一般式(A)で表わされ
る有機ケイ素化合物および/またはその加水分解
物が挙げられる。 RaR1 bSiX4-a-b ……(A) (ここで、R、R1は、炭素数1〜10の有機基で
あり、Xは加水分解性基である。aおよびbは0
または1である。) ここでR、R1は各々アルキル基、アルケニル
基、アリール基、またはハロゲン基、エポキシ
基、グリシドキシ基、アミノ基、メルカプト基、
メタクルルオキシ基ないしシアノ基を有する炭化
水素基であり、同種であつても、異種であつても
よい。Xはハロゲン、アルコキシ、アルコキシア
ルコキシ、フエノキシないしアセトキシ基などか
ら選ばれる加水分解可能な置換基であれば、いか
なるものであつてもよい。a、bは各々0または
1である。 これらの有機ケイ素化合物は1種または2種以
上添加することも可能である。とくに染色性付与
の目的にはエポキシ基、グリシドキシ基を含む有
機ケイ素化合物の使用が好適であり、高付加価値
なものとなる。 上記の組成物は通常揮発性溶媒に希釈して液状
組成物として塗布される。溶媒として用いられる
ものは、特に限定されないが、使用にあたつては
被塗布物の表面性状を損わぬことが要求され、さ
らには組成物の安定性、基体に対するぬれ性、揮
発性などをも考慮して決められるべきである。ま
た溶媒は1種のみならず2種以上の混合物として
用いることも可能である。 さらに、硬化被膜の硬度向上、反射防止被膜と
の密着性向上などの目的に好ましく使用される構
成成分として微粒子状無機酸化物がある。かかる
微粒子状無機酸化物とは塗膜状態で透明性を損わ
ないものであり、その目的を達成するものであれ
ばとくに限定されないが、作業性、透明性付与の
点から特に好ましい例としてはコロイド状に分散
したゾルが挙げられる。さらに具体的な例として
は、シリカゾル、チタニアゾル、ジルコニアゾ
ル、酸化アンチモンゾル、アルミナゾルなどが挙
げられる。微粒子状無機酸化物の添加量は、特に
限定されないが、効果をより顕著に表わすために
は、硬化被膜中に5重量%以上、80重量%以下含
まれることが好ましい。すなわち、5重量%未満
では、明らかな添加の効果が認められず、80重量
%を越えると透明基体との密着性不良、被膜自体
にクラツク発生、耐衝撃性低下などの問題があ
る。 微粒子状無機酸化物としては、平均粒子径1〜
200mμのものが通常は使用されるが、好ましく
は5〜100mμの粒子径のものが使用される。 平均粒子径が200mμを越えるものは、生成被
膜の透明性を低下させ、濁りの大きなものとな
り、厚膜化が困難となる。また、1mμ未満のも
のは安定性が悪く、再現性が乏しいものとなる。
また微粒子の分散性を改良するために各種の界面
活性剤やアミンを添加しても何ら問題はない。さ
らには2種以上の微粒子状無機酸化物を併用して
使用することも何ら問題はない。 さらには、これらの硬化被膜を形成せしめるた
めのコーテイング組成物中には、塗布時における
フローを向上させる目的で各種の界面活性剤を使
用することも可能であり、とくにジメチルポリシ
ロキサンとアルキレンオキシドとのブロツクまた
はグラフト共重合体、さらにはフツ素系界面活性
剤などか有効である。 さらに耐候性を向上させる目的で紫外線吸収
剤、また耐熱劣化向上法として酸化防止剤を添加
することも可能である。 さらに、これらのコーテイング組成物中には、
被膜性能、透明性などを大幅に低下させない範囲
で各種の無機化合物なども添加することができ
る。これらの添加物の併用によつて基体との密着
性、耐薬品性、表面硬度、耐久性、染色性などの
諸物性を向上させることができる。前記の添加可
能な無機材料としては以下の一般式[]で表わ
される金属アルコキシド、キレート化合物およ
び/またはその加水分解物が挙げられる。 M(OR2)n ……[] (ここでR2はアルキル基、アシル基、アルコキ
シアルキル基であり、mは金属Mの電荷数と同じ
値である。Mとしてはケイ素、チタン、ジルコ
ン、アンチモン、タンタル、ゲルマニウム、アル
ミニウムなどである。) 本発明における硬化被膜を形成せしめる場合に
は、硬化促進、低温硬化などを可能とする目的で
各種の硬化剤が使用可能である。硬化剤としては
各種エポキシ樹脂硬化剤、あるいは各種有機ケイ
素樹脂硬化剤などが適用される。 これらの硬化剤の具体的な例としては、各種の
有機酸およびそれらの酸無水物、窒素含有有機化
合物、各種金属錯化合物あるいは金属アルコキシ
ド、さらにはアルカリ金属の有機カルボン酸塩、
炭酸塩などの各種塩、さらには、過酸化物、アゾ
ビスイソブチロニトリルなどのラジカル重合開始
剤などが挙げられる。これらの硬化剤は2種以上
混合して使用することも可能である。これらの硬
化剤の中でも本発明の目的には、塗料の安定性、
コーテイング後の塗膜の着色防止などの点から、
特に下記に示すアルミニウムキレート化合物が有
用である。 ここでいうアルミニウムキレート化合物とは、
一般式AlYoZ3-oで示されるアルミニウムキレー
ト化合物である。 (但し式中、YはOL(Lは低級アルキル基)、Z
は一般式M1COCH2COM2(M1、M2はいずれも低
級アルキル基)で示される化合物に由来する配位
子、および一般式M3COCH2COOM4(M3、M4は
いずれも低級アルキル基)で示される化合物に由
来する配位子から選ばれる少なくとも1つであ
り、nは0、1または2である。)AlYoZ3-oで示
されるアルミニウムキレート化合物のうちで、組
成物への溶解性、安定性、硬化触媒としての効果
などの観点からして、アルミニウムアセチルアセ
トネート、アルミニウムビスエチルアセトアセテ
ートモノアセチルアセトネート、アルミニウム−
ジ−n−ブトキシド−モノエチルアセトアセテー
ト、アルミニウム−ジ−Iso−プロポキシド−モ
ノメチルアセトアセテートなどが好ましい。これ
らは2種以上を混合して使用することも可能であ
る。 塗布方法としては通常のコーテイング作業で用
いられる方法が適用可能であるが、たとえば浸漬
塗装、流し塗り法、スピンコート法などが好まし
い。このようにして塗布されたコーテイング組成
物は一般には加熱乾燥によつて硬化される。 加熱方法としては熱風、赤外線などで行なうこ
とが可能である。また加熱温度は適用される基体
および使用されるコーテイング組成物によつて決
定されるべきであるが、通常は室温から250℃、
より好ましくは35〜200℃が使用される。これよ
り低温では硬化または乾燥が不充分になりやす
く、またこれより高温になると熱分解、亀裂発生
などが起り、さらには黄変などの問題を生じやす
くなる。 本発明におけるコーテイング組成物の塗布にあ
たつては、塗布されるべき表面は清浄化されてい
ることが好ましく、清浄化に際しては界面活性剤
による汚れ除去、さらには有機溶剤による脱脂、
フレオンによる蒸気洗浄などが適用される。また
密着性、耐久性の向上を目的として各種の前処理
を施すことも有効な手段である。特に好ましく用
いられる方法としては、後述の活性化ガス処理、
濃度にもよるが酸、アルカリなどによる薬品処理
である。 本発明における硬化被膜の膜厚は、特に限定さ
れるものではない。しかし、密着強度の保持、硬
度などの点から0.1ミクロン〜20ミクロンの間で
好ましく用いられる。 特に好ましくは、0.4ミクロン〜10ミクロンで
ある。 本発明は、これらの硬化被膜上にSnO2を主成
分としてなる層を少なくとも1層含む反射防止被
膜を設けてなるものであるが、形成に際しては、
被膜の前処理として活性化ガス処理、薬品処理な
どを施してもよい。かかる活性化ガス処理とは、
常圧、もしくは減圧下において、生成するイオ
ン、電子あるいは、励起された気体による処理で
ある。これらの活性化ガスを生成させる方法とし
ては、例えば、コロナ放電、減圧下での直流、低
周波、高周波あるいはマイクロ波による高電圧放
電などによるものである。特に減圧下で高周波放
電によつて得られる低温プラズマによる処理が、
再現性、生産性などの観点から、好ましく使用さ
れる。ここで使用されるガスは、特に限定される
ものでないが、具体例としては酸素、窒素、水
素、炭酸ガス、二酸化硫黄、ヘリウム、ネオン、
アルゴン、フレオン、水蒸気、アンモニア、一酸
化炭素、塩素、一酸化窒素、二酸化炭素などが挙
げられる。これらは、一種のみならず、二種以上
混合しても使用可能である。 前記の中で好ましいガスとしては、酸素が挙げ
られ、空気などの自然界に存在するものであつて
もよい。特に好ましくは、純粋な酸素ガスが密着
性向上に有効である。さらには、同様の目的で前
記使用に際しては、処理基体の温度を上げること
も可能である。 つぎに本発明における、SnO2を主成分として
なる層を少なくとも1層有する、2層以上の反射
防止被膜とは、SnO2を60重量%以上含有してな
る層を少なくとも1層有し、さらにSnO2を主成
分としてなる層以外に、1層以上の被膜を有する
多層被膜である。ここで、SnO2を主成分として
なる層を形成する成分において、SnO2以外の添
加可能な成分としては、Sb、Inなどの金属酸化
物が導電性向上の点から好ましい。SnO2を主成
分としてなる被膜は、従来のITO膜に比べて被膜
の吸収が少ないばかりか、耐候性が良好なことか
ら屋外用途に有用である。被膜の厚さは、導電性
および透明性の観点から5〜500nmであること
が好ましく、さらには20〜300nmが好ましい。 本発明におけるSnO2を主成分とする層を形成
する手段としては、スパツタリングなどのドライ
コーテイングが適用される。特に被膜の緻密性、
導電性などの観点からドライコーテイングが好ま
しく使用される。また、ドライコーテイングの中
でも被膜形成時間の短縮のためには真空蒸着、と
くに1Å/sec〜5Å/secの速度で蒸着すること
が透明性、導電性向上により好ましい。さらに、
真空蒸着による被膜形成に際しては、酸素ガス雰
囲気下での高周波放電中、好ましくは1×
10-2Torr以下のガス導入下での蒸着、さらに高
周波放電出力を高めること、例えば50ワツト以上
が透明性、導電性などの観点から好ましく使用さ
れる。さらに、導電性を向上させる目的から被コ
ーテイング基体を加熱することも有効な手段であ
る。 かかるSnO2を主成分としてなる層そのものの
透明性としては、全光線透過率で言うところの60
%以上、とくに光学用途についてはさらに75%以
上を有することが好ましい。また、導電性として
は、本発明が帯電防止物品であるとの意味から
も、1×1013Ω/□以下、とくに厳しい帯電防止
性を要求される用途に関しては、1×1011Ω/□
以下であることが好ましい。 本発明におけるSnO2を主成分としてなる層以
外の反射防止膜構成成分としては特に限定されな
いが、例えばSiO2、SiO、ZrO2、Al2O3、TiO、
TiO2、Ti2O3、Y2O3、Yb2O3、、MgO、Ta2O5、
CeO2、HfO2などの酸化物、MgF2、AlF3、
BaF2、LiF、CaF2、Na3AlF6、Na5Al3F14など
のフツ化物、Si3N4などの窒化物が挙げられる。 金属としてはCr、Ta、Ti、Wなどが挙げられ
る。 これらの物質は、一種のみならず二種以上を混
合して使用することも可能である。 また、各層間の密着性向上手段として前述の高
周波放電処理、イオンビーム処理などが有効であ
る。さらに、反射防止被膜の最上層に用いられる
低屈折率物質としては、前述のSiO2、Al2O3など
の酸化物、MgF2、AlF3、BaF2、LiF、CaF2、
Na3Al3F6、Na5Al3F14などのフツ化物などが挙
げられるが、硬度、密着性、耐水性、耐熱性の点
からSiO2を主成分としてなる被膜が好ましい。
ここでSiO2を主成分としてなる低屈折率物質と
は、SiO2が被膜中に50重量%以上含有するもの
であり、それ以外の添加可能な成分としては、特
に限定されるものではない。 本発明は、前記のとおり、SnO2を主成分とす
る層を少なくとも一層有し、さらに他成分からな
る層を一層以上有する多層膜からなる反射防止膜
であるが、ここで多層膜の膜構成の組合せとして
は、透明基体の屈折率、さらには硬化被膜の膜厚
および屈折率などによつて、その最適な組合せは
異なる。また、要求される反射防止特性、あるい
はその他の物理特性、さらには耐久特性などによ
つても、その最適な組合せは異なる。とくに反射
防止特性に関してはすでに多くの組合せが提案さ
れており(光学技術コンタクト Vol 9,No.8,
17〜23,(1971),“OPTICS OF THIN
FILMS”159〜283, A.VASICEK(NORTH−
HOLLAND PUBLISHING COMPANY)
AMSTERDAM(1960)),本発明においてもこれ
らの組合せを用いることには何らの問題もない。
本発明を光学用途、とりわけ光学用レンズに適用
する場合にはSnO2を主成分とする層を最下層
(硬化被膜上の第1層目)、または中間層とし、最
上層(反射防止被膜の最外層)にSiO2を主成分
としてなる被膜を有することが、表面硬度、反射
防止特性、耐薬品性、耐候性などの点からもつと
も好ましい。 一方、かかる2層以上からなる反射防止被膜
は、その帯電防止性と反射防止性を必要とする部
分に少なくとも設けられておれば充分であり、従
つて透明基体の表面全体であつても、その一部分
であつても何ら問題はない。 本発明における反射防止効果としては、反射防
止膜の片面による反射が可視光における全光線反
射率で3.5%以下、とくに光学用レンズなどにお
いては、2.5%以下であることが好ましい。 また、本発明における反射防止被膜としての帯
電防止性としては、その反射防止被膜における導
電性が1×1014Ω/□以下、さらに好ましくは1
×1011Ω/□以下である。 本発明によつて得られる反射防止効果を有する
帯電防止物品は、一般の反射防止物品よりも優れ
た帯電防止効果があり、湿度依存性もなくさらに
は、高硬度、高耐久性があることから、眼鏡用レ
ンズ、カメラ用レンズ、CRT用フイルター、計
器盤などに好ましく使用できる。 [実施例] 更に詳細に説明するために、以下に実施例を挙
げるが本発明は、これらに限定されるものではな
い。 実施例 1 (1) γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキ
シシラン共加水分解物の調製 回転子を備えた反応器中に、γ−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン35.3部とγ−グ
リシドキシプロピルメチルジエトキシシラン
106.8部を仕込み、マグネテイツクスターラー
を用いて撹拌しながら、0.05規定塩酸水溶液
23.6部を液温を10℃に保ちながら、滴下し、滴
下終了後30分間攪拌を続けて、加水分解物を得
た。 (2) コーテイング組成物の調製 前記(1)共加水分解物にメタノール185部、ア
セチルアセトン11.1部、シリコーン系界面活性
剤2.5部を添加混合し、さらにメタノール分散
コロイド状シリカ(平均粒子径12±1mμ、固
形分30%)333.3部、アルミニウムアセチルア
セトナート6.0部を添加し、充分攪拌した後、
コーテイング組成物を得た。 (3) プラスチツク基体としてCR−39(ジエチレン
グリコールビスアリルカーボネート重合体)の
プラノレンズを使用し、前記(2)で調製した、コ
ーテイング組成物を引き上げ速度10cm/分の速
度で浸漬塗布し、次いで、82℃/12分の予備硬
化を行ない、さらに100℃/4時間加熱した後、
硬化被膜を有するプラスチツク基体が得られ
た。 (4) 前記(3)によつて得られた硬化被膜を有するプ
ラスチツク基体の上に無機酸化物質のSiO2/
ZrO2の混合物、SnO2、SiO2を真空蒸着法でこ
の順序にそれぞれ光学膜厚をλ/4、λ/4、
λ/4(λ=521nm)に設定して多層被覆させ
た。得られた反射防止効果を有する帯電防止物
品の反射干渉色は緑色を呈し、全光線透過率は
98.0%であつた。 (5) 試験結果 得られた反射防止効果を有する帯電防止物品
の性能は、下記の方法に従つて試験を行なつ
た。結果は、第1表に示す。 (イ) 硬度 #0000のスチールウールを用い、1.5Kgの
荷重下で反射防止被膜表面を50回こすり、傷
付き具合を判定する。判定基準は、 A……傷がつかない。 B……多く傷が発生する。 (ロ) 密着性 塗膜面に1mm間隔の基体に達するゴバンの
目を塗膜の上から鋼ナイフで100個入れて、
セロハン粘着テープ(商品名“セロテープ”
ニチバン社製)を強く貼りつけ、90度方向
に急速にはがし、塗膜剥離の有無を調べた。 (ハ) 外観 得られた、反射防止効果を有する帯電防止
物品を肉眼にてその透明性、着色性、クラツ
クの有無を観察した。 (ニ) 耐熱性 70℃に設定したオーブン中に入れて1時間
後、取り出しクラツクの有無を観察した。 (ホ) 帯電防止性 20℃、30%RHの温調室で反射防止被膜表
面をこすり乾燥した灰の付着具合を判定し
た。 A:灰が付着しない。 B:灰が付着する。 (ニ) 耐候性 南面45度で1カ月屋外暴露し外観を観察し
た。判定基準は、 ○:変化がない。 △:少し膜剥離が発生する。 X:全面に膜剥離が発生する。 比較例 1 実施例1において無機酸化物質のSnO2をITO
に変える以外は、すべて同様に行なつた。試験結
果は、第1表に示す。 比較例 2 実施例1において、硬化被膜を設けないで、そ
の他はすべて同様に行なつた。試験結果は第1表
に示す。 実施例 2 (1) 被コーテイング透明基体の調製 テトラブロムビスフエノールAのエチレンオ
キサイド2モル付加体に1モルのアクリル酸を
エステル化により結合させた水酸基含有化合物
1モルに対し、ヘキサメチレンジイソシアネー
トを0.9モル付加させた多官能アクリレートモ
ノマーを含むモノマー70部とスチレン30部をイ
ソプロピルパーオキサイドを重合開始剤として
キヤスト重合した基体を低温プラズマ処理を行
ない、表面処理された基体を得た。得られた樹
脂の屈折率は1.6であつた。 (2) コーテイング組成物の調製 (a) γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン加水分解物の調製 回転子を備えた反応器中にγ−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン95.3部を仕込
み、液温を10℃に保ち、マグネチツクスター
ラーで攪拌しながら0.01規定塩酸水溶液2.18
部を徐々に滴下する。滴下終了後冷却をやめ
て、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シランの加水分解物を得た。 (b) コーテイング組成物の調製 前記シラン加水分解物に、メタノール216
部、ジメチルホルムアミド216部、フツ素系
界面活性剤0.5部、ビスフエノールA型エポ
キシ樹脂(シエル化学社製 商品名 エピコ
ート827)67.5部を添加混合し、さらにコロ
イド状五酸化アンチモンゾル(日産化学社製
商品名 アンチモンゾルA−2550 平均粒
子径 60mμ)270部、アルミニウムアセチ
ルアセトネート13.5部を添加し、充分攪拌し
た後、コーテイング組成物とした。 (3) 前記(1)によつて得られた被コーテイング基体
に前記(2)で調製した、コーテイング組成物を引
き上げ速度10cm/分の条件で浸漬塗布し、加熱
硬化は実施例1と同様に行なつた。 (4) 前記(3)よつて得られた硬化被膜を有するプラ
スチツク基体を赤、青、黄からなる分散染料染
浴を調製し、液温を93℃に保ち5分間染色をお
こなつた。得られた染色品の減光率は、50%で
あつた。 (5) 前記(4)によつて得られた染色硬化被膜を有す
るプラスチツク基体の上に無機酸化物質の
ZrO2、SnO2、SiO2を真空蒸着法でこの順序に
それぞれ膜厚をλ/4、λ/4、λ/4(λ=
521nm)に設定して、両面に多層被覆させた。
得られた反射防止効果を有する帯電防止物品の
反射干渉色は、赤紫色を呈していた。試験結果
は、第1表に示す。 比較例 3 実施例2において無機酸化物質のSnO2をITO
に変える以外はすべて同様に行なつた。試験結果
は、第1表に示す。 比較例 4 実施例2において、硬化被膜を設けないで、そ
の他はすべて同様に行なつた。試験結果は第1表
に示す。
【表】 [発明の効果] 本発明によつて得られる反射防止効果を有する
帯電防止物品には、以下のような効果がある。 (1) スチールウールなどの多数回摩耗にも耐え得
る高硬度塗膜が得られる。 (2) 耐候密着性に優れている。 (3) 耐熱性、耐熱水性に優れている。 (4) 湿度依存性がなく、帯電防止性に優れてい
る。 (5) 染色物品が容易に得られる。 (6) 耐溶剤性に優れている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 透明基体の表面に硬化被膜を設け、さらに該
    被膜上にドライコーテイング法によつて設けられ
    たSnO2を主成分としてなる層を少なくとも1層
    有する、2層以上の反射防止被膜を設けたことを
    特徴とする反射防止効果を有する帯電防止物品。 2 透明基体が、プラスチツク成型品であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の反射防
    止効果を有する帯電防止物品。 3 硬化被膜が、熱硬化性であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の反射防止効果を有
    する帯電防止物品。 4 硬化被膜の1構成成分が、オルガノポリシロ
    キサンであることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の反射防止効果を有する帯電防止物品。 5 オルガノポリシロキサンが、下記一般式(A)で
    示される有機ケイ素化合物から得られる硬化物で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第4項記載
    の反射防止効果を有する帯電防止物品。 RaR1 bSiX4-a-b ……(A) (ここで、R、R1は、炭素数1〜10の有機基で
    あり、Xは加水分解性基である。aおよびbは0
    または1である。) 6 オルガノポリシロキサンが、下記一般式(A)で
    示される有機ケイ素化合物の加水分解物から得ら
    れる硬化物であることを特徴とする特許請求の範
    囲第4項記載の反射防止効果を有する帯電防止物
    品。 RaR1 bSiX4-a-b ……(A) (ここで、R、R1は、炭素数1〜10の有機基で
    あり、Xは加水分解性基である。aおよびbは0
    または1である。) 7 硬化被膜の1構成成分が、微粒子状無機酸化
    物であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の反射防止効果を有する帯電防止物品。 8 微粒子状無機酸化物が、硬化被膜中に5重量
    %以上、80重量%以下含有されることを特徴とす
    る特許請求の範囲第7項記載の反射防止効果を有
    する帯電防止物品。 9 反射防止被膜が、最上層にSiO2を主成分と
    してなる被膜を有することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の反射防止効果を有する帯電防
    止物品。
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