JPH0468146B2 - - Google Patents
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- JPH0468146B2 JPH0468146B2 JP62012809A JP1280987A JPH0468146B2 JP H0468146 B2 JPH0468146 B2 JP H0468146B2 JP 62012809 A JP62012809 A JP 62012809A JP 1280987 A JP1280987 A JP 1280987A JP H0468146 B2 JPH0468146 B2 JP H0468146B2
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- Japan
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- roller
- ink
- coating
- seal plate
- concave curved
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- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は、印刷機のインキ装置等に使用され
る塗布装置に関し、特にドクタブレードと塗布ロ
ーラとの間に作成される塗布液溜め空間の両側部
からの塗布液の液漏れを防止できるようにした塗
布装置に関する。
る塗布装置に関し、特にドクタブレードと塗布ロ
ーラとの間に作成される塗布液溜め空間の両側部
からの塗布液の液漏れを防止できるようにした塗
布装置に関する。
(従来の技術とその問題点)
この種の印刷機におけるインキ漏れ防止に関す
る技術として、例えば特開昭56−157363号、U.S.
P.2922364号およびU.S.P.3730089号等に開示され
た技術が知られている。
る技術として、例えば特開昭56−157363号、U.S.
P.2922364号およびU.S.P.3730089号等に開示され
た技術が知られている。
すなわち、特開昭56−157363号には、ドクタブ
レードを弾性インキ着けローラに直接押し付けて
インキ薄膜を形成するインキ装置が開示されてお
り、弾性インキ着けローラとドクタブレードの間
に形成されるインキ溜め空間の両側部からのイン
キ漏れを防止する手段として、ドクタブレードの
端部に取り付けたシール板と弾性インキ着けロー
ラの端面との間に皮革等の弾性シール材を配設し
ている。しかしながら、このインキ装置において
は、シール部を構成する各部材の熱膨張率に差異
があつて温度により各部材の寸法変化が異なるこ
と、および運転時間の経過とともに皮革が摩耗す
ること等に起因して、上記シール部からインキ漏
れが生じることがあるという問題を有していた。
レードを弾性インキ着けローラに直接押し付けて
インキ薄膜を形成するインキ装置が開示されてお
り、弾性インキ着けローラとドクタブレードの間
に形成されるインキ溜め空間の両側部からのイン
キ漏れを防止する手段として、ドクタブレードの
端部に取り付けたシール板と弾性インキ着けロー
ラの端面との間に皮革等の弾性シール材を配設し
ている。しかしながら、このインキ装置において
は、シール部を構成する各部材の熱膨張率に差異
があつて温度により各部材の寸法変化が異なるこ
と、および運転時間の経過とともに皮革が摩耗す
ること等に起因して、上記シール部からインキ漏
れが生じることがあるという問題を有していた。
また、U.S.P、2922364号には、回転する弾性
インキ着けローラと金属ローラを圧接させて二つ
のローラで形成されるV型の空間にインキを溜
め、金属ローラ表面の多数のくぼみに溜つたイン
キを両ローラの圧接部を通過後に弾性インキ着け
ローラに転移させてインキ薄膜を形成すようにし
たインキ装置が開示されている。このインキ装置
においては、上記インキ溜め空間の両側部を閉塞
するためのシール板は、金属ローラ側ではローラ
半径と同じ曲率半径の凹曲面をもつ半円状の切欠
部が形成されて、その切欠部の凹曲面を金属ロー
ラ端部外周面上に半円周の範囲にわたり密着させ
るとともに、弾性インキ着けローラ側では、シー
ル板の内側面をローラ端面の全周にわたり側方か
らバネで圧接させている。しかしながら、このイ
ンキ装置においても、シール部を構成する各部材
の熱膨張率に差異があつて温度により各部材の寸
法変化が異なること、および運転時間の経過と共
に弾性インキ着けローラのローラ端面摩耗するこ
と等に起因して、上記シール部からインキ漏れが
生じるという問題を有していた。また、シール板
をインキ着けローラの端面に圧接するためにバネ
機構を要して構造が複雑になるという問題も有し
ていた。
インキ着けローラと金属ローラを圧接させて二つ
のローラで形成されるV型の空間にインキを溜
め、金属ローラ表面の多数のくぼみに溜つたイン
キを両ローラの圧接部を通過後に弾性インキ着け
ローラに転移させてインキ薄膜を形成すようにし
たインキ装置が開示されている。このインキ装置
においては、上記インキ溜め空間の両側部を閉塞
するためのシール板は、金属ローラ側ではローラ
半径と同じ曲率半径の凹曲面をもつ半円状の切欠
部が形成されて、その切欠部の凹曲面を金属ロー
ラ端部外周面上に半円周の範囲にわたり密着させ
るとともに、弾性インキ着けローラ側では、シー
ル板の内側面をローラ端面の全周にわたり側方か
らバネで圧接させている。しかしながら、このイ
ンキ装置においても、シール部を構成する各部材
の熱膨張率に差異があつて温度により各部材の寸
法変化が異なること、および運転時間の経過と共
に弾性インキ着けローラのローラ端面摩耗するこ
と等に起因して、上記シール部からインキ漏れが
生じるという問題を有していた。また、シール板
をインキ着けローラの端面に圧接するためにバネ
機構を要して構造が複雑になるという問題も有し
ていた。
また、U.S.P.3730089号には、ブレードを金属
又は硬質ゴム製のインキ着けローラに接近させ
て、棒に巻き付けた高粘度のインキを接触させた
インキ着けローラが回転すると、ブレードが余分
なインキをかき取つてインキ着けローラ表面にイ
ンキ膜を形成するようにしたインキ可視装置が開
示されている。このインキ可視装置においては、
インキ溜め空間はインキ着けローラの上部に位置
しており、インキ溜め空間の両側部からのインキ
漏れを防ぐための側板は、インキ着けローラの半
径を同じ曲率半径を有する円弧状の切欠部と下部
に有し、その切欠部をインキ着けローラの端部外
周面上に密着させている。しかしながら、このイ
ンキ可視装置においても、シール部を構成する側
板とローラとの熱膨張率に差異があつて温度によ
りこれらの部材の寸法変化が異なるため、上記シ
ール部からインキ漏れを生じることがあるという
問題を有してた。
又は硬質ゴム製のインキ着けローラに接近させ
て、棒に巻き付けた高粘度のインキを接触させた
インキ着けローラが回転すると、ブレードが余分
なインキをかき取つてインキ着けローラ表面にイ
ンキ膜を形成するようにしたインキ可視装置が開
示されている。このインキ可視装置においては、
インキ溜め空間はインキ着けローラの上部に位置
しており、インキ溜め空間の両側部からのインキ
漏れを防ぐための側板は、インキ着けローラの半
径を同じ曲率半径を有する円弧状の切欠部と下部
に有し、その切欠部をインキ着けローラの端部外
周面上に密着させている。しかしながら、このイ
ンキ可視装置においても、シール部を構成する側
板とローラとの熱膨張率に差異があつて温度によ
りこれらの部材の寸法変化が異なるため、上記シ
ール部からインキ漏れを生じることがあるという
問題を有してた。
以上は印刷機のインキ装置におけるインキ溜め
空間側部からのインキ漏れについて説明したが、
インキ装置以外の塗布装置についても同様な問題
が生じる。
空間側部からのインキ漏れについて説明したが、
インキ装置以外の塗布装置についても同様な問題
が生じる。
(発明の目的)
この発明は、上記従来例の問題を解決するため
になされたもので、簡単な構成で、塗布ローラの
摩耗防止を図りながら、塗布液溜め空間側部から
の塗布液の漏れを防止できる塗布装置を提供する
ことを目的とする。
になされたもので、簡単な構成で、塗布ローラの
摩耗防止を図りながら、塗布液溜め空間側部から
の塗布液の漏れを防止できる塗布装置を提供する
ことを目的とする。
(目的を達成するための手段)
この発明は、弾性表面を有する塗布ローラの外
周面にほぼ対応させて前端に凹曲面が形成された
シール板を、塗布膜形成用ドクタブレードの両端
に取付けて塗布量調整部材を構成し、前記シール
板の凹曲面を前記塗布ローラの端部外周面に対向
する位置に配置しながら前記ドクタブレードを塗
布ローラの外周面に対し概略半径方向に進退自在
に配設して、前記ドクタブレード、前記シール板
および前記塗布ローラで囲む塗布液溜め空間を形
成した塗布装置であつて、上記目的を達成するた
めに、前記塗布ローラの回転停止状態で、前記ド
クタブレードを前記塗布ローラに対し押し込ん
で、前記シール板の凹曲面の下端部をローラ外周
面に対接させたときに、前記シール板の凹曲面と
前記塗布ローラの外周面との間に微少な隙間を形
成し、かつその隙間寸法がローラ外周面に対する
凹曲面の接触位置から離れるに従つて徐々に広く
なるように前記凹曲面の形状を定めている。
周面にほぼ対応させて前端に凹曲面が形成された
シール板を、塗布膜形成用ドクタブレードの両端
に取付けて塗布量調整部材を構成し、前記シール
板の凹曲面を前記塗布ローラの端部外周面に対向
する位置に配置しながら前記ドクタブレードを塗
布ローラの外周面に対し概略半径方向に進退自在
に配設して、前記ドクタブレード、前記シール板
および前記塗布ローラで囲む塗布液溜め空間を形
成した塗布装置であつて、上記目的を達成するた
めに、前記塗布ローラの回転停止状態で、前記ド
クタブレードを前記塗布ローラに対し押し込ん
で、前記シール板の凹曲面の下端部をローラ外周
面に対接させたときに、前記シール板の凹曲面と
前記塗布ローラの外周面との間に微少な隙間を形
成し、かつその隙間寸法がローラ外周面に対する
凹曲面の接触位置から離れるに従つて徐々に広く
なるように前記凹曲面の形状を定めている。
(作用)
この発明の塗布装置によれば、ドクタブレード
の塗布ローラヘの押込状態で、シール板の凹曲面
と塗布ローラの外周面との間に微少な隙間が形成
されるため、塗布膜形成時において塗布ローラの
外周面上に供給された塗布液の一部が上記隙間に
浸入し、この塗布液がシール板凹曲面とローラ外
周面との接触部において潤滑剤として作用して、
ローラ外周面の摩耗が防止される。また、上記隙
間は微少な寸法に設定されているため、印刷イン
キのように粘性の高い塗布液を使用する場合に
は、上記隙間から塗布液が漏れることもない。し
かも、隙間寸法は、ローラ外周面に対する凹曲面
の接触位置から離れるに従つて徐々に広くなるよ
うに設定されているため、塗布液の膜厚を調整す
るためにドクタブレードの塗布ローラへの押込量
を変更した場合でも、上記隙間が常に確保され
て、塗布液の膜厚に影響されることなくローラ外
周面の摩耗防止並びに液漏れ防止が図られる。ま
た、上記隙間は、塗布膜形成時における弾性塗布
ローラ外周面の動的変形を吸収する作用をも果た
し、言い換えればシール板凹曲面のローラ外周面
への押圧力を緩和する作用をも果して、塗布ロー
ラの摩耗防止に寄与する。
の塗布ローラヘの押込状態で、シール板の凹曲面
と塗布ローラの外周面との間に微少な隙間が形成
されるため、塗布膜形成時において塗布ローラの
外周面上に供給された塗布液の一部が上記隙間に
浸入し、この塗布液がシール板凹曲面とローラ外
周面との接触部において潤滑剤として作用して、
ローラ外周面の摩耗が防止される。また、上記隙
間は微少な寸法に設定されているため、印刷イン
キのように粘性の高い塗布液を使用する場合に
は、上記隙間から塗布液が漏れることもない。し
かも、隙間寸法は、ローラ外周面に対する凹曲面
の接触位置から離れるに従つて徐々に広くなるよ
うに設定されているため、塗布液の膜厚を調整す
るためにドクタブレードの塗布ローラへの押込量
を変更した場合でも、上記隙間が常に確保され
て、塗布液の膜厚に影響されることなくローラ外
周面の摩耗防止並びに液漏れ防止が図られる。ま
た、上記隙間は、塗布膜形成時における弾性塗布
ローラ外周面の動的変形を吸収する作用をも果た
し、言い換えればシール板凹曲面のローラ外周面
への押圧力を緩和する作用をも果して、塗布ロー
ラの摩耗防止に寄与する。
(実施例)
A インキ装置の構成
第2図はこの発明の一実施例であるインキ装置
が装着された印刷機の概略図を示す。この印刷機
は、ブランケツト胴1、版胴2および圧胴3を備
え、インキ装置4を版胴2に対し着脱自在に取付
けている。印刷作業は、版胴2に版5を巻き付
け、連続紙6をブランケツト胴1と圧胴3間に通
した後、各胴1,2,3を同図矢符方向に回転さ
せることにより、連続紙6を同図矢符方向に送り
出しながら、インキ装置4よりインキを版5の画
線部に供給し、版5に供給されたインキを更にブ
ランケツト胴1を経て連続紙6上に転写して、印
刷を行なう。
が装着された印刷機の概略図を示す。この印刷機
は、ブランケツト胴1、版胴2および圧胴3を備
え、インキ装置4を版胴2に対し着脱自在に取付
けている。印刷作業は、版胴2に版5を巻き付
け、連続紙6をブランケツト胴1と圧胴3間に通
した後、各胴1,2,3を同図矢符方向に回転さ
せることにより、連続紙6を同図矢符方向に送り
出しながら、インキ装置4よりインキを版5の画
線部に供給し、版5に供給されたインキを更にブ
ランケツト胴1を経て連続紙6上に転写して、印
刷を行なう。
第3図は上記インキ装置4の概略断面図を示
し、第4図は同装置の平面図を示す。両図に示す
ように、インキ着けローラ7と補助インキ着けロ
ーラ8が、左右のフレーム9,9に回転自在に取
付けられる。また、練りローラ10,11が左右
のフレーム9,9に回転自在で、かつローラ軸方
向に揺動自在に取付けられる。これら練りローラ
10,11は、その揺動終端位置において、ロー
ラ端面がインキ着けローラ7の端面より外側に位
置するように構成されている。
し、第4図は同装置の平面図を示す。両図に示す
ように、インキ着けローラ7と補助インキ着けロ
ーラ8が、左右のフレーム9,9に回転自在に取
付けられる。また、練りローラ10,11が左右
のフレーム9,9に回転自在で、かつローラ軸方
向に揺動自在に取付けられる。これら練りローラ
10,11は、その揺動終端位置において、ロー
ラ端面がインキ着けローラ7の端面より外側に位
置するように構成されている。
インキ着けローラ7の後方位置には、インキ量
調節部材12が配設される。インキ量調節部材1
2は、ドクタブレード13と、このドクタブレー
ド13の両端に取付けられた左右のシール板1
4,14と、これら左右のシール板14,14の
上部位置に取付けられた左右の支点ピン15,1
5を備え、これら左右の支点ピン15,15を、
左右のフレーム9,9に設けられた左右のピン受
け16,16に嵌合させることにより、支点ピン
15を支点として第3図の前後方向に揺動自在に
保持される。この場合、左右のシール板14,1
4の前端には、インキ着けローラ7の外周面にほ
ぼ沿うように概略円弧状の凹曲面14aが形成さ
れて、これら凹曲面14aがインキ着けローラ7
の端部におけるローラ外周面に対向する位置に配
置される。これにより、ドクタブレード13と、
左右のシール板14,14と、インキ着けローラ
7とで囲まれるインキ溜め空間17が形成され
る。
調節部材12が配設される。インキ量調節部材1
2は、ドクタブレード13と、このドクタブレー
ド13の両端に取付けられた左右のシール板1
4,14と、これら左右のシール板14,14の
上部位置に取付けられた左右の支点ピン15,1
5を備え、これら左右の支点ピン15,15を、
左右のフレーム9,9に設けられた左右のピン受
け16,16に嵌合させることにより、支点ピン
15を支点として第3図の前後方向に揺動自在に
保持される。この場合、左右のシール板14,1
4の前端には、インキ着けローラ7の外周面にほ
ぼ沿うように概略円弧状の凹曲面14aが形成さ
れて、これら凹曲面14aがインキ着けローラ7
の端部におけるローラ外周面に対向する位置に配
置される。これにより、ドクタブレード13と、
左右のシール板14,14と、インキ着けローラ
7とで囲まれるインキ溜め空間17が形成され
る。
インキ量調置部材12の後方位置には、ブレー
ド押圧部材18が配設される。ブレード押圧部材
18は、偏芯軸19と、この偏芯軸19に回転自
在に嵌合された左右のローラ20,20を備え、
これら左・右のローラ20,20をドクタブレー
ド13の背面に接するようにして左右のフレーム
9,9に回転自在に取付けられる。そして、この
ブレード押圧部材18がパルスモータ(図示省
略)により正逆回転駆動されるとともに、その回
転角度が電子回路により制御され、かつ回転範囲
がセンサ(図示省略)により規制されるように構
成されている。ブレード押圧部材18は、その回
転によりドクタブレード13のインキ着けローラ
7への押込量を調整し、その結果としてインキ着
けローラ7の外周面に形成されるインキ膜厚を調
整する作用を果たす。
ド押圧部材18が配設される。ブレード押圧部材
18は、偏芯軸19と、この偏芯軸19に回転自
在に嵌合された左右のローラ20,20を備え、
これら左・右のローラ20,20をドクタブレー
ド13の背面に接するようにして左右のフレーム
9,9に回転自在に取付けられる。そして、この
ブレード押圧部材18がパルスモータ(図示省
略)により正逆回転駆動されるとともに、その回
転角度が電子回路により制御され、かつ回転範囲
がセンサ(図示省略)により規制されるように構
成されている。ブレード押圧部材18は、その回
転によりドクタブレード13のインキ着けローラ
7への押込量を調整し、その結果としてインキ着
けローラ7の外周面に形成されるインキ膜厚を調
整する作用を果たす。
つぎに、この発明のポイントとなるインキ着け
ローラ7とインキ量調整部材12の構成につい
て、その詳細を説明する。第5図はインキ薄膜形
成時におけるインキ装置4の要部断面図を示す。
ローラ7とインキ量調整部材12の構成につい
て、その詳細を説明する。第5図はインキ薄膜形
成時におけるインキ装置4の要部断面図を示す。
まず、ドクタブレード13は、薄板部材131
と、この薄板部材131をその先端部を残して上
下から挟み込むようにして保持する剛性の保持部
材132および剛性の押え部材133により構成
され、薄板部材131の先端部をインキ着けロー
ラ7の外周面に対接するようにして配置される。
薄板部材131は、例えば0.1〜0.5mm厚のスエー
デン鋼などにより構成される。ドクタブレード1
3の側端部においては、第6図に示すように、薄
板部材131の側端部が、保持部材132の側端
面132aよりもさらに外方に延長され、その延
長部の上面側にシール板14が取付けられるとと
もに、下面側に押え部材133(第5図)の側端
部が延長配置されて、この押え部材133の延長
部とシール板14とにより薄板部材131の側端
部が上下から挟み込むようにして保持されてい
る。
と、この薄板部材131をその先端部を残して上
下から挟み込むようにして保持する剛性の保持部
材132および剛性の押え部材133により構成
され、薄板部材131の先端部をインキ着けロー
ラ7の外周面に対接するようにして配置される。
薄板部材131は、例えば0.1〜0.5mm厚のスエー
デン鋼などにより構成される。ドクタブレード1
3の側端部においては、第6図に示すように、薄
板部材131の側端部が、保持部材132の側端
面132aよりもさらに外方に延長され、その延
長部の上面側にシール板14が取付けられるとと
もに、下面側に押え部材133(第5図)の側端
部が延長配置されて、この押え部材133の延長
部とシール板14とにより薄板部材131の側端
部が上下から挟み込むようにして保持されてい
る。
この場合、シール板14の厚み領域内におい
て、薄板部材131の先端部(インキかき取り
部)が、第6図に示すようにシール板14の凹曲
面14aの下端位置よりも前方へ突出した突出部
Tを設けている。その突出寸法は、例えばインキ
膜形成時における薄板部材131のインキ着けロ
ーラ7への押し込み量の下限を0.2mmに設定した
場合には、0.05mmから0.15mmの範囲内に設定する
のが望ましい。また、薄板部材131の先端部
(インキかき取り部)は、第1図に示すように押
え部材133に対しても同じく前方へ突出してお
り、その突出寸法は0.5mmの範囲内とするのが望
ましい。突出寸法を上記範囲内に設定すると、イ
ンキ薄膜形成時、すなわち第5図に示すようにド
クタブレード13がインキ着けローラ7に押し付
けられながらインキ着けローラ7が矢符方向に回
転駆動された時に、ローラ7の回転に伴い薄板部
材131の先端部がローラ外周面7aの接線方向
へたわみ変形する力を受けた場合でも、薄板部材
131の先端部がシール板14と押え部材133
とにより、ローラ外周面7aの接線方向に対し実
質的にたわみ変形を生じない状態で保持されるこ
ととなる。また、薄板部材131の先端部におい
ては、インキ導入側前縁とインキ導出側前縁がそ
れぞれ曲成されており、その曲率半径はインキ導
入側で0.03mm以上、インキ導出側で0.02mm以下に
設定するのが望ましい。
て、薄板部材131の先端部(インキかき取り
部)が、第6図に示すようにシール板14の凹曲
面14aの下端位置よりも前方へ突出した突出部
Tを設けている。その突出寸法は、例えばインキ
膜形成時における薄板部材131のインキ着けロ
ーラ7への押し込み量の下限を0.2mmに設定した
場合には、0.05mmから0.15mmの範囲内に設定する
のが望ましい。また、薄板部材131の先端部
(インキかき取り部)は、第1図に示すように押
え部材133に対しても同じく前方へ突出してお
り、その突出寸法は0.5mmの範囲内とするのが望
ましい。突出寸法を上記範囲内に設定すると、イ
ンキ薄膜形成時、すなわち第5図に示すようにド
クタブレード13がインキ着けローラ7に押し付
けられながらインキ着けローラ7が矢符方向に回
転駆動された時に、ローラ7の回転に伴い薄板部
材131の先端部がローラ外周面7aの接線方向
へたわみ変形する力を受けた場合でも、薄板部材
131の先端部がシール板14と押え部材133
とにより、ローラ外周面7aの接線方向に対し実
質的にたわみ変形を生じない状態で保持されるこ
ととなる。また、薄板部材131の先端部におい
ては、インキ導入側前縁とインキ導出側前縁がそ
れぞれ曲成されており、その曲率半径はインキ導
入側で0.03mm以上、インキ導出側で0.02mm以下に
設定するのが望ましい。
再び第6図に示すように、薄板部材131の先
端部においては、その側端縁131aが、シール
板14の厚み領域内においてインキ着けローラ7
の端面7bよりも内方に位置するようにカツトさ
れている。この場合、側端縁131aは、その下
方に配置されるインキ練りローラ10(第3図,
第4図)のローラ端面よりも内方に位置してい
る。
端部においては、その側端縁131aが、シール
板14の厚み領域内においてインキ着けローラ7
の端面7bよりも内方に位置するようにカツトさ
れている。この場合、側端縁131aは、その下
方に配置されるインキ練りローラ10(第3図,
第4図)のローラ端面よりも内方に位置してい
る。
シール板14の凹曲面14aは、第1図aに示
すように、インキ着けローラ7の静止状態で、薄
板部材131の先端部をローラ7に対し押し込ん
で、凹曲面14aの下端部をローラ外周面7aに
対接させたときに、シール板凹曲面14aとロー
ラ外周面7aとの間に微少な隙間Sが形成され、
かつその隙間寸法がローラ外周面7aに対する凹
曲面14aの接触位置から離れるに従つて徐々に
広くなるように設定されている。凹曲面14a
は、例えば円弧状に形成して、その曲率半径をイ
ンキ着けローラ7の半径の1.01倍から1.1倍の範
囲内で設定するのが望ましい。
すように、インキ着けローラ7の静止状態で、薄
板部材131の先端部をローラ7に対し押し込ん
で、凹曲面14aの下端部をローラ外周面7aに
対接させたときに、シール板凹曲面14aとロー
ラ外周面7aとの間に微少な隙間Sが形成され、
かつその隙間寸法がローラ外周面7aに対する凹
曲面14aの接触位置から離れるに従つて徐々に
広くなるように設定されている。凹曲面14a
は、例えば円弧状に形成して、その曲率半径をイ
ンキ着けローラ7の半径の1.01倍から1.1倍の範
囲内で設定するのが望ましい。
一方、インキ着けローラ7は、第5図に示すよ
うに弾性表面を有する例えばゴム又はプラスチツ
クによるエラストマのローラで構成する。このロ
ーラ7の弾性部分の層構造は一層構造であつても
よく、あるいは表面の層ほど内部の層よりも硬度
が高く設定された多層構造であつてもよい。この
実施例では、金属製丸棒のような剛性の回転軸7
1を芯材として、内層72に柔かいゴム層を設
け、外層73に内層72より硬いゴム層を設けた
2層構造に仕上げられている。そして、上記回転
軸71の両端が左右のフレーム9,9にころがり
軸受支持(図示省略)されるとともに、回転軸7
1の一端に固定した駆動ギヤ(図示省略)が版胴
ギヤ(図示省略)に噛合してギヤ駆動するように
構成されている。インキ着けローラ7の表面硬度
は、JISA形に規定されるゴム硬度で15°〜70°に設
定するのが望ましい。硬度15°未満では薄厚のイ
ンキ膜の形成が困難となり、一方、硬度が70°を
越えると、安定したインキ膜を得られないばかり
でなく、版面への正常なインキ転写ができなくな
るためである。この硬度のより好ましい値は25°
〜50°である。
うに弾性表面を有する例えばゴム又はプラスチツ
クによるエラストマのローラで構成する。このロ
ーラ7の弾性部分の層構造は一層構造であつても
よく、あるいは表面の層ほど内部の層よりも硬度
が高く設定された多層構造であつてもよい。この
実施例では、金属製丸棒のような剛性の回転軸7
1を芯材として、内層72に柔かいゴム層を設
け、外層73に内層72より硬いゴム層を設けた
2層構造に仕上げられている。そして、上記回転
軸71の両端が左右のフレーム9,9にころがり
軸受支持(図示省略)されるとともに、回転軸7
1の一端に固定した駆動ギヤ(図示省略)が版胴
ギヤ(図示省略)に噛合してギヤ駆動するように
構成されている。インキ着けローラ7の表面硬度
は、JISA形に規定されるゴム硬度で15°〜70°に設
定するのが望ましい。硬度15°未満では薄厚のイ
ンキ膜の形成が困難となり、一方、硬度が70°を
越えると、安定したインキ膜を得られないばかり
でなく、版面への正常なインキ転写ができなくな
るためである。この硬度のより好ましい値は25°
〜50°である。
B インキ装置の動作
印刷時におけるインキ装置の動作は、つぎのと
おりである。すなわち第5図に示すように、イン
キ溜め空間17に例えば印刷時の粘度が3ポアズ
から1000ポアズのインキ21を入れ、インキ着け
ローラ7を矢符方向に回転させながら、ブレード
押圧部材18を所定角度だけ回転させて、ドクタ
ブレード13をインキ着けローラ7に所定量だけ
押し込む。これにより、インキ着けローラ7の外
周面7a上において薄板部材131よりもインキ
導出側の領域に、ドクタブレード13の押込量に
応じた膜厚のインキ膜21aが形成されることと
なる。このとき、インキ溜め空間17内のインキ
21を棒状に回転している。こうしてローラ外周
面7a上に形成されたインキ膜21aは、第3図
および第4図において軸方向に揺動する練りロー
ラ10により幅方向に均一にならされた後、版胴
2に巻き付けられた版5の画線上に転写される。
また、このとき転写し残されたローラ外周面7a
上のインキは、軸方向に揺動する練りローラ11
(第3図,第4図)により再度幅方向に均一にな
らされた後、補助インキ着けローラ8を介して版
5の画線上に転写される。そして、最終的に転写
されずにローラ外周面7a上に残つたインキは、
再びインキ溜め空間17に回収されて再度印刷用
インキとして利用される。
おりである。すなわち第5図に示すように、イン
キ溜め空間17に例えば印刷時の粘度が3ポアズ
から1000ポアズのインキ21を入れ、インキ着け
ローラ7を矢符方向に回転させながら、ブレード
押圧部材18を所定角度だけ回転させて、ドクタ
ブレード13をインキ着けローラ7に所定量だけ
押し込む。これにより、インキ着けローラ7の外
周面7a上において薄板部材131よりもインキ
導出側の領域に、ドクタブレード13の押込量に
応じた膜厚のインキ膜21aが形成されることと
なる。このとき、インキ溜め空間17内のインキ
21を棒状に回転している。こうしてローラ外周
面7a上に形成されたインキ膜21aは、第3図
および第4図において軸方向に揺動する練りロー
ラ10により幅方向に均一にならされた後、版胴
2に巻き付けられた版5の画線上に転写される。
また、このとき転写し残されたローラ外周面7a
上のインキは、軸方向に揺動する練りローラ11
(第3図,第4図)により再度幅方向に均一にな
らされた後、補助インキ着けローラ8を介して版
5の画線上に転写される。そして、最終的に転写
されずにローラ外周面7a上に残つたインキは、
再びインキ溜め空間17に回収されて再度印刷用
インキとして利用される。
(1) シール板14の凹曲面14aの作用
第1図aは、静止状態にあるインキ着けロー
ラ7にドクタブレード13を所定量だけ押し込
んだときの、シール板凹曲面14aとローラ外
周面7aとの間に形成される隙間Sの様子を示
した図である。また、第1図bは、第1図aの
状態からインキ着けローラ7を回転させて印刷
動作を行わせた時の隙間Sの様子を示した図で
ある。これらの図において、一点鎖線で示され
る曲線Bは、インキ着けローラ7の変形前の外
周面の位置を表す。このように、印刷動作中に
おいては、インキ着けローラ7の外周面7a
は、同図bの実線で示すような動的変形を示
し、隙間Sの寸法が第1図aに示すローラ静止
時の隙間寸法よりもさらに狭くなる。
ラ7にドクタブレード13を所定量だけ押し込
んだときの、シール板凹曲面14aとローラ外
周面7aとの間に形成される隙間Sの様子を示
した図である。また、第1図bは、第1図aの
状態からインキ着けローラ7を回転させて印刷
動作を行わせた時の隙間Sの様子を示した図で
ある。これらの図において、一点鎖線で示され
る曲線Bは、インキ着けローラ7の変形前の外
周面の位置を表す。このように、印刷動作中に
おいては、インキ着けローラ7の外周面7a
は、同図bの実線で示すような動的変形を示
し、隙間Sの寸法が第1図aに示すローラ静止
時の隙間寸法よりもさらに狭くなる。
このインキ装置においては、上記のようにイ
ンキ着けローラ7が回転中のときはもちろんの
こと静止時においても、シール板凹曲面14a
とローラ外周面7aとの間に隙間Sが形成され
ることになるが、この隙間Sの寸法は既述した
ように微少な大きさに設定されているため、イ
ンキ溜め空間17内のインキ21が上記隙間S
から外部へ漏れることはない。また、この隙間
Sを設けていることから、インキ着けローラ7
上のインキ膜21aが、揺動する練りローラ1
0,11(第3図)によりローラ軸方向に引き
延ばされると、引き延ばされた微量のインキが
上記隙間Sに介入するようになる。そして、介
入したインキがシール板凹曲面14aとローラ
外周面7aとの接触部において潤滑剤として作
用し、その接触部におけるローラ外周面7aの
摩耗防止が図られる。しかも、この隙間Sの寸
法は、第1図aに示すようにローラ外周面7a
に対する凹曲面14aの接触位置から離れるに
従つて徐々に広くなるように設定されているた
め、インキ膜21aの膜厚を調整するためにド
クタブレード13のインキ着けローラ7への押
込量を変更した場合でも、ローラ外周面7aと
シール板凹曲面14aとの間に隙間Sが常に確
保されることとなり、インキ膜21aの膜厚に
影響されることなくローラ外周面7aの摩耗防
止とインキ漏れ防止が図られる。また、上記隙
間Sは、第1図bに示すようにインキ膜形成時
におけるローラ外周面の動的変形を吸収する作
用をも果たし、言い換えればシール板凹曲面1
4aのローラ外周面7aへの押圧力を緩和する
作用をも果たして、ローラ12の摩耗防止に寄
与する。
ンキ着けローラ7が回転中のときはもちろんの
こと静止時においても、シール板凹曲面14a
とローラ外周面7aとの間に隙間Sが形成され
ることになるが、この隙間Sの寸法は既述した
ように微少な大きさに設定されているため、イ
ンキ溜め空間17内のインキ21が上記隙間S
から外部へ漏れることはない。また、この隙間
Sを設けていることから、インキ着けローラ7
上のインキ膜21aが、揺動する練りローラ1
0,11(第3図)によりローラ軸方向に引き
延ばされると、引き延ばされた微量のインキが
上記隙間Sに介入するようになる。そして、介
入したインキがシール板凹曲面14aとローラ
外周面7aとの接触部において潤滑剤として作
用し、その接触部におけるローラ外周面7aの
摩耗防止が図られる。しかも、この隙間Sの寸
法は、第1図aに示すようにローラ外周面7a
に対する凹曲面14aの接触位置から離れるに
従つて徐々に広くなるように設定されているた
め、インキ膜21aの膜厚を調整するためにド
クタブレード13のインキ着けローラ7への押
込量を変更した場合でも、ローラ外周面7aと
シール板凹曲面14aとの間に隙間Sが常に確
保されることとなり、インキ膜21aの膜厚に
影響されることなくローラ外周面7aの摩耗防
止とインキ漏れ防止が図られる。また、上記隙
間Sは、第1図bに示すようにインキ膜形成時
におけるローラ外周面の動的変形を吸収する作
用をも果たし、言い換えればシール板凹曲面1
4aのローラ外周面7aへの押圧力を緩和する
作用をも果たして、ローラ12の摩耗防止に寄
与する。
(2) 薄板部材131の突出による作用
第6図に示すように、このインキ装置におい
ては、シール板14の厚み領域内において、薄
板部材131の先端部(インキかき取り部)が
凹曲面14aの下端位置より突出した突出部T
を設けている。このため、インキ着けローラ7
の回転力を受けて薄板部材131の裏面側に回
り込もうとする隙間S(第1図)に介在してい
るインキが、薄板部材131の先端部によりか
き取られて薄板部材131の裏面側に回り込む
のが阻止され、シール板14の厚み領域内にお
いて、薄板部材131の裏面側からインキが裏
だれするのが回避される。
ては、シール板14の厚み領域内において、薄
板部材131の先端部(インキかき取り部)が
凹曲面14aの下端位置より突出した突出部T
を設けている。このため、インキ着けローラ7
の回転力を受けて薄板部材131の裏面側に回
り込もうとする隙間S(第1図)に介在してい
るインキが、薄板部材131の先端部によりか
き取られて薄板部材131の裏面側に回り込む
のが阻止され、シール板14の厚み領域内にお
いて、薄板部材131の裏面側からインキが裏
だれするのが回避される。
(3) 薄板部材131の非可撓性支持とインキ導出
側前縁の曲成による作用 このインキ装置においては、シール板14の
厚み領域内において、薄板部材131の先端部
をシール板14と押え部材133とによりロー
ラ外周面7aの接線方向に対し実質的に可撓性
のない状態で保持しており、また薄板部材13
1の先端部におけるインキ導出側前縁を曲成し
て、その曲率半径を20μm以下に設定してい
る。このため、長時間印刷を続けても薄板部材
131の先端部裏面側に形成されるインキ溜り
の成長が抑制されて、裏だけが回避される。
側前縁の曲成による作用 このインキ装置においては、シール板14の
厚み領域内において、薄板部材131の先端部
をシール板14と押え部材133とによりロー
ラ外周面7aの接線方向に対し実質的に可撓性
のない状態で保持しており、また薄板部材13
1の先端部におけるインキ導出側前縁を曲成し
て、その曲率半径を20μm以下に設定してい
る。このため、長時間印刷を続けても薄板部材
131の先端部裏面側に形成されるインキ溜り
の成長が抑制されて、裏だけが回避される。
(4) 薄板部材131のインキかき取り部の側端部
カツトによる作用 このインキ装置においては、第6図に示すよ
うに、薄板部材131の先端部(インキかき取
り部)の側端縁131aが、シール板14の厚
み領域内においてインキ着けローラ7の端面7
bよりも内方位置でカツトされている。このた
め、隙間Sに介在しているインキが薄板部材1
31の先端部によりかき取られて突出部Tに溜
り側端縁131aから滴下しても、滴下したイ
ンキはその下方に配置されているインキ練りロ
ーラ10(第3図)により受け止められてイン
キ着けローラ7に回収される。すなわちインキ
膜形成用のインキとして再度有効利用される。
これに対して、第6図に一点鎖線で示すよう
に、薄板部材131の先端部(インキかき取り
部)の側端部をカツトしない場合には、保持部
材132の側端面132aより外方のインキ着
けローラ外周面7aで薄板部材131によりか
き取られたインキは、薄板部材131の先端部
に沿つて外方へ押し出され、インキ着けローラ
7の端面7bに付着してローラ端面を汚した
り、あるいは薄板部材131の先端コーナ部1
31bから滴下する。このとき、練りローラ1
0(第4図)の端面は、薄板部材131の先端
コーナ部131bよりも内方に位置しているた
め、滴下したインキは練りローラ10に受け止
められることなく、従つてインキ膜形成用のイ
ンキとして再利用されることはない。
カツトによる作用 このインキ装置においては、第6図に示すよ
うに、薄板部材131の先端部(インキかき取
り部)の側端縁131aが、シール板14の厚
み領域内においてインキ着けローラ7の端面7
bよりも内方位置でカツトされている。このた
め、隙間Sに介在しているインキが薄板部材1
31の先端部によりかき取られて突出部Tに溜
り側端縁131aから滴下しても、滴下したイ
ンキはその下方に配置されているインキ練りロ
ーラ10(第3図)により受け止められてイン
キ着けローラ7に回収される。すなわちインキ
膜形成用のインキとして再度有効利用される。
これに対して、第6図に一点鎖線で示すよう
に、薄板部材131の先端部(インキかき取り
部)の側端部をカツトしない場合には、保持部
材132の側端面132aより外方のインキ着
けローラ外周面7aで薄板部材131によりか
き取られたインキは、薄板部材131の先端部
に沿つて外方へ押し出され、インキ着けローラ
7の端面7bに付着してローラ端面を汚した
り、あるいは薄板部材131の先端コーナ部1
31bから滴下する。このとき、練りローラ1
0(第4図)の端面は、薄板部材131の先端
コーナ部131bよりも内方に位置しているた
め、滴下したインキは練りローラ10に受け止
められることなく、従つてインキ膜形成用のイ
ンキとして再利用されることはない。
(5) インキ着けローラ7の2層構造による作用
インキ着けローラ7の弾性層を一層構造にし
た場合には、第7図aに示すように薄板部材1
31をインキ着けローラ7に押し付けた状態で
ローラ7を矢符方向に回転させると、ローラ外
周面7aが変形して同図aに示すような激しい
バルジを発生することがある。このようなバル
ジが発生すると、インキ着けローラ7の外周面
7aがシール板14の凹曲面14aに強くこす
れて、ローラ外周面画が傷つけられるおそれが
生じる。これに対して、インキ着けローラ7を
表層が硬く内層が柔かい多層構造にすると、第
7図bに示すように薄板部材131の押し付け
によるローラ外周面7aの変形が局部に集中し
なくなり、したがつてローラ外周面7aがシー
ル板14の凹曲面14aによつて傷つけられる
おそれがなくなる。
た場合には、第7図aに示すように薄板部材1
31をインキ着けローラ7に押し付けた状態で
ローラ7を矢符方向に回転させると、ローラ外
周面7aが変形して同図aに示すような激しい
バルジを発生することがある。このようなバル
ジが発生すると、インキ着けローラ7の外周面
7aがシール板14の凹曲面14aに強くこす
れて、ローラ外周面画が傷つけられるおそれが
生じる。これに対して、インキ着けローラ7を
表層が硬く内層が柔かい多層構造にすると、第
7図bに示すように薄板部材131の押し付け
によるローラ外周面7aの変形が局部に集中し
なくなり、したがつてローラ外周面7aがシー
ル板14の凹曲面14aによつて傷つけられる
おそれがなくなる。
C 実施例
実際に、下記条件で印刷を行なつた。すなわ
ち、インキ着けローラ7として、外層73のゴム
硬度が30°、内層72のゴム硬度20°の2層ゴムロ
ーラを使用し、ローラの直径を60.1mmに設定し
た。シール板14は、その凹曲面14aの形状を
円弧状に仕上げ、その曲率半径を30.5mmとした。
ドクタブレード13は、薄板部材131の先端部
をシール板凹曲面14aの下端位置より飛び出さ
せてその飛出寸法を0.05mmに設定するとともに、
押え部材131からの飛出寸法を0.5mmに設定し、
かつ薄板部材131の先端部におけるインキ導入
側前縁およびインキ導出側前縁を曲成して、それ
ぞれの曲率半径を0.06mmおよび0.01mmに設定し
た。また、薄板部材131の先端部における側端
縁131a(第6図)は、インキ着けローラ7の
端面7aよりも内方位置で、かつシール板14の
内側面から2.5mmだけ外方に離れた位置に形成し
た。インキ21は粘度500ポアズのインキを使用
し、上記インキ着けローラ7を周速0.6m/sで
回転させながら、ドクタブレードの薄板部材13
1を0.3mmだけ押し込んで、室温25℃の条件下で
印刷を行なつた。
ち、インキ着けローラ7として、外層73のゴム
硬度が30°、内層72のゴム硬度20°の2層ゴムロ
ーラを使用し、ローラの直径を60.1mmに設定し
た。シール板14は、その凹曲面14aの形状を
円弧状に仕上げ、その曲率半径を30.5mmとした。
ドクタブレード13は、薄板部材131の先端部
をシール板凹曲面14aの下端位置より飛び出さ
せてその飛出寸法を0.05mmに設定するとともに、
押え部材131からの飛出寸法を0.5mmに設定し、
かつ薄板部材131の先端部におけるインキ導入
側前縁およびインキ導出側前縁を曲成して、それ
ぞれの曲率半径を0.06mmおよび0.01mmに設定し
た。また、薄板部材131の先端部における側端
縁131a(第6図)は、インキ着けローラ7の
端面7aよりも内方位置で、かつシール板14の
内側面から2.5mmだけ外方に離れた位置に形成し
た。インキ21は粘度500ポアズのインキを使用
し、上記インキ着けローラ7を周速0.6m/sで
回転させながら、ドクタブレードの薄板部材13
1を0.3mmだけ押し込んで、室温25℃の条件下で
印刷を行なつた。
その結果は、約100分連続して印刷を続けても、
シール板凹曲面14aとローラ外周面7aとの間
に形成される隙間Sからのインキ漏れは一切みら
れず、またシール板凹曲面14aの押し付けによ
るローラ外周面7aの摩耗および薄板部材131
の押し付けによるローラ外周面7aの損傷も一切
みられなかつた。しかも、シール板14の厚み領
域内において、薄板部材131の裏面側でのイン
キ溜りの成長はみられず、裏だれも回避された。
シール板凹曲面14aとローラ外周面7aとの間
に形成される隙間Sからのインキ漏れは一切みら
れず、またシール板凹曲面14aの押し付けによ
るローラ外周面7aの摩耗および薄板部材131
の押し付けによるローラ外周面7aの損傷も一切
みられなかつた。しかも、シール板14の厚み領
域内において、薄板部材131の裏面側でのイン
キ溜りの成長はみられず、裏だれも回避された。
なお、薄板部材131の先端部におけるシール
板凹曲面14a下端からの飛出量を、0mmおよび
0.15mmに設定して、他は上記と同様の条件で印刷
を行なつたところ、0mmに設定した場合は印刷時
間40分で薄板部材131の側端縁131a(第6
図)からインキがしたたり落ち、0.15mmに設定し
た場合は、約60分の印刷時間で上記側端縁131
aからインキが1滴したたり落ちた。もつとも、
いずれの場合も、滴下したインキは、その下方に
配置されたインキ練りローラ10に受け止められ
て、インキ着けローラ7に回収された。
板凹曲面14a下端からの飛出量を、0mmおよび
0.15mmに設定して、他は上記と同様の条件で印刷
を行なつたところ、0mmに設定した場合は印刷時
間40分で薄板部材131の側端縁131a(第6
図)からインキがしたたり落ち、0.15mmに設定し
た場合は、約60分の印刷時間で上記側端縁131
aからインキが1滴したたり落ちた。もつとも、
いずれの場合も、滴下したインキは、その下方に
配置されたインキ練りローラ10に受け止められ
て、インキ着けローラ7に回収された。
D 変形例
以上の実施例ではインキ着けローラ7のほぼ全
長に渡つて1つのインキ溜め空間17を形成する
場合について述べたが、上記シール板14と同一
構成のシール板をドクタブレード13の中間位置
にも設けて複数のインキ溜め空間を形成する場合
にも、相隣り合うインキ溜め間のインキの混入を
防ぐうえで有効である。この方法は、いわゆるカ
ラーセパレータと呼ばれるもので、多色シール印
刷機やレンボー印刷等に応用できる。また、上記
実施例では、インキ量調整部材12を、薄板部材
131,保持部材132、押え部材133および
シール板14に分割して形成したが、インキ量調
整部材には必ずしも上記構成に限定されるもので
はない。なお、この発明は、オフセツト印刷にお
けるインキ装置以外には、凸版印刷や平板印刷な
どの一般の印刷機におけるインキ装置にも適用可
能であり、さらに印刷インキ状の粘性流体を弾性
ローラ上に薄膜状に形成するいわゆる塗布装置に
も広く適用可能である。
長に渡つて1つのインキ溜め空間17を形成する
場合について述べたが、上記シール板14と同一
構成のシール板をドクタブレード13の中間位置
にも設けて複数のインキ溜め空間を形成する場合
にも、相隣り合うインキ溜め間のインキの混入を
防ぐうえで有効である。この方法は、いわゆるカ
ラーセパレータと呼ばれるもので、多色シール印
刷機やレンボー印刷等に応用できる。また、上記
実施例では、インキ量調整部材12を、薄板部材
131,保持部材132、押え部材133および
シール板14に分割して形成したが、インキ量調
整部材には必ずしも上記構成に限定されるもので
はない。なお、この発明は、オフセツト印刷にお
けるインキ装置以外には、凸版印刷や平板印刷な
どの一般の印刷機におけるインキ装置にも適用可
能であり、さらに印刷インキ状の粘性流体を弾性
ローラ上に薄膜状に形成するいわゆる塗布装置に
も広く適用可能である。
(発明の効果)
以上のように、この発明の塗布装置によれば、
塗布ローラを弾性ローラにより構成するととも
に、シール板の凹曲面と塗布ローラの外周面との
間に微少な隙間を形成して、その隙間寸法がロー
ラ外周面に対する凹曲面の接触位置から離れるに
従つて徐々に広くなるように設定しているため、
シール板付勢用のバネ機構を用いることなく簡単
な構成で、塗布ローラの摩耗防止を図りながら、
塗布液溜め空間側部からの塗布液の漏れを防止で
きるという効果が得られる。
塗布ローラを弾性ローラにより構成するととも
に、シール板の凹曲面と塗布ローラの外周面との
間に微少な隙間を形成して、その隙間寸法がロー
ラ外周面に対する凹曲面の接触位置から離れるに
従つて徐々に広くなるように設定しているため、
シール板付勢用のバネ機構を用いることなく簡単
な構成で、塗布ローラの摩耗防止を図りながら、
塗布液溜め空間側部からの塗布液の漏れを防止で
きるという効果が得られる。
第1図aはインキ着けローラの静止時において
シール板凹曲面とローラ外周面間に形成される隙
間の様子を示した図、第1図bも同じくインキ着
けローラの回転時における上記隙間の様子を示し
た図、第2図はこの発明の一実施例であるインキ
装置が装着されたオフセツト印刷機の概略断面
図、第3図はインキ装置の概略断面図、第4図は
インキ装置の平面図、第5図はインキ装置におけ
るインキ膜形成時の平面図、第6図はインキ装置
の要部水平断面図、第7図aは一層ローラの動的
変形を示す図、第7図bは二層ローラの動的変形
を示す図である。 4……インキ装置、7……インキ着けローラ、
12……インキ量調整部材、13……ドクタブレ
ード、14……シール板、14a……凹曲面、1
7……インキ溜め空間、21……インキ、72…
…内層、73……外層、131……薄板部材、1
31a……側端縁、133……押え部材。
シール板凹曲面とローラ外周面間に形成される隙
間の様子を示した図、第1図bも同じくインキ着
けローラの回転時における上記隙間の様子を示し
た図、第2図はこの発明の一実施例であるインキ
装置が装着されたオフセツト印刷機の概略断面
図、第3図はインキ装置の概略断面図、第4図は
インキ装置の平面図、第5図はインキ装置におけ
るインキ膜形成時の平面図、第6図はインキ装置
の要部水平断面図、第7図aは一層ローラの動的
変形を示す図、第7図bは二層ローラの動的変形
を示す図である。 4……インキ装置、7……インキ着けローラ、
12……インキ量調整部材、13……ドクタブレ
ード、14……シール板、14a……凹曲面、1
7……インキ溜め空間、21……インキ、72…
…内層、73……外層、131……薄板部材、1
31a……側端縁、133……押え部材。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 弾性表面を有する塗布ローラの外周面にほぼ
対応させて前端に凹曲面が形成されたシール板
を、塗布膜形成用ドクタブレードの両端に取付け
て塗布量調整部材を構成し、前記シール板の凹曲
面を前記塗布ローラの端部外周面に対向する位置
に配置しながら前記ドクタブレードを塗布ローラ
の外周面に対し、概略半径方向に進退自在に配設
して、前記ドクタブレード、前記シール板および
前記塗布ローラで囲む塗布液溜め空間を形成した
塗布装置において、 前記塗布ローラの回転停止状態で、前記ドクタ
ブレードを前記塗布ローラに対し押し込んで、前
記シール板の凹曲面の下端部をローラ外周面に対
接させたときに、前記シール板の凹曲面と前記塗
布ローラの外周面との間に微少な隙間を形成し、
かつその隙間寸法がローラ外周面に対する凹曲面
の接触位置から離れるに従つて徐々に広くなるよ
うに前記凹曲面の形状を定めたことを特徴とする
塗布装置。 2 前記シール板の厚み領域内に位置する前記ド
クタブレードの塗布液かき取り部が、前記シール
板の凹曲面の下端位置より突出していることを特
徴とする特許請求の範囲第1項記載の塗布装置。 3 前記ドクタブレードの塗布液かき取り部の側
端縁が、前記シール板の厚み領域内において前記
塗布ローラの端面よりも内側に位置していること
を特徴とする特許請求の範囲第2項記載の塗布装
置。 4 前記塗布ローラが、表面の層ほど内部の層よ
りも硬度が高く設定された多層構造に仕上げられ
ていることを特徴とする特許請求の範囲第2項ま
たは第3項記載の塗布装置。 5 前記シール板の厚み領域内に位置する前記ド
クタブレードのインキかき取り部が、前記シール
板と押え部材とにより塗布ローラ外周面の接線方
向に実質的に可撓性のない状態で保持され、かつ
インキかき取り部のインキ導出側前縁が曲成され
てその曲率半径が20μm以下に設定されているこ
とを特徴とする特許請求の範囲第2項ないし第4
項のいずれかに記載の塗布装置。 6 前記塗布ローラがインキ着けローラであるこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第5
項のいずれかに記載の塗布装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62012809A JPS63179745A (ja) | 1987-01-22 | 1987-01-22 | 塗布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62012809A JPS63179745A (ja) | 1987-01-22 | 1987-01-22 | 塗布装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63179745A JPS63179745A (ja) | 1988-07-23 |
| JPH0468146B2 true JPH0468146B2 (ja) | 1992-10-30 |
Family
ID=11815714
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62012809A Granted JPS63179745A (ja) | 1987-01-22 | 1987-01-22 | 塗布装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63179745A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02241745A (ja) * | 1989-03-15 | 1990-09-26 | Fujitsu Miyagi Electron:Kk | インク供給機構 |
| EP1577092A3 (en) | 1997-03-24 | 2011-03-30 | Toray Industries, Inc. | Imaging, method printing apparatus, imaging apparatus, printing system and printing method |
| JP2001212938A (ja) * | 2000-02-02 | 2001-08-07 | Hamada Printing Press Co Ltd | インキ供給装置 |
-
1987
- 1987-01-22 JP JP62012809A patent/JPS63179745A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63179745A (ja) | 1988-07-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |