JPH0469219B2 - - Google Patents
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- JPH0469219B2 JPH0469219B2 JP63335491A JP33549188A JPH0469219B2 JP H0469219 B2 JPH0469219 B2 JP H0469219B2 JP 63335491 A JP63335491 A JP 63335491A JP 33549188 A JP33549188 A JP 33549188A JP H0469219 B2 JPH0469219 B2 JP H0469219B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- strength
- impact resistance
- materials
- amount
- wear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は耐衝撃性及び熱間加工性に優れた高強
度銅合金に関し、特に耐衝撃特性、摩耗性が要求
される機械部品(例、さく岩機用のライフルナツ
ト)、また、低電気抵抗、非磁性を要求され、且
つ耐衝撃特性を必要とする機械部品(例、超電導
発電機用常温ロータ)用に適している。 (従来の技術及び解決しようとする課題) 近年、連続、高負荷使用の如く産業機械の使用
条件は過酷となつてきている中で、各種産業機械
の動力伝達部品や摺動部品に要求される特性が厳
しくなつている。そのため、従来の材料では十分
に要求を満足できない場合が生じている。具体的
には以下のとおりである。 従来、JISに規定される各種リン青銅材が最も
一般的に用いられている材料であるが、耐摩耗
性、耐衝撃特性が十分とは云えず、また、冷間加
工により強度向上を図つているため、大きさの制
限があり、経済的にも問題がある。また、JISに
規定される各種アルミ青銅材は耐摩耗性の点で十
分でない。一方、耐摩耗銅合金(特願昭61−
044872号)やプラスチツク用銅合金(特願昭61−
16491号)などが提案されているが、前者は耐摩
耗性は十分であるものの、耐衝撃特性が劣り、後
者は耐衝撃特性が劣るという欠点がある。また、
長径間電線用材料として開発されたいわゆるCA
合金(Corson合金)が知られている。このCA合
金は析出硬化に寄与するNi2Si化合物相を有する
Cu−Ni2Si凝二元系合金(3〜6%Al、10%以下
Znを含むものである)で、熱間加工、冷間加工
後に溶体化処理、焼入れ、焼戻し時効硬化処理が
施されるもので、導電率が比較的よい材料である
が、熱間加工性に問題がある。 本発明は、上記従来技術の欠点を解消し、高強
度で耐衝撃特性に優れると共に熱間加工性にも優
れ、大型機械部品用にも適用可能な材料を提供す
ることを目的とするものである。 (課題を解決するための手段) 本発明者は、上記特性を満たすことができる材
料として、まず、 (1) 従来材に比べ耐衝撃特性、耐摩耗性を向上さ
せ、耐久性を上げる。 (2) 冷間加工によらず、強度、耐衝撃特性を向上
させる。 (3) 熱間加工性を向上させることにより、大型機
械部品への適用を可能とする。 などの観点から種々の材料について検討した結
果、前述のCA合金に着目するに至り、これを
ベースにしたCu基合金において、冷間加工に
よらずに高強度化、耐衝撃特性を改善でき、熱
間加工性を向上できる方策を見い出すべく鋭意
研究を重ねた。 その結果、以下〜の知見を得ることがで
き、本発明をなしたものである。 Cu中に析出硬化元素であるNi及びSiを添
加し、Ni2Si等の金属間化合物を分散析出さ
せ、強度の向上を図る。 しかし、の手段では十分な靱性が得られ
ないため、α相固溶強化元素であるAlを添
加し、靱性を改善する。 このCu−Ni−Si−Al系では、高温での絞
り、伸びが小さいために熱間加工性が悪いの
で、Crを添加し熱間加工性を改善する。 耐衝撃特性は、結晶粒度の影響を受けるた
め、結晶粒度微細化元素であるTi、Zr、Nb
等を適宜添加し、靱性、強度の向上を図る。 Siは脆化元素であり、α相中にSiが固溶さ
れると靱性が低下するので、これを防止する
ためには、Ni2Si、CrSi2等でSiを析出物とし
て固定し、過剰な遊離Siを生じないためにSi
量をCr、Ni量との関係で規制する。 すなわち、本発明は、Ni4%超〜10%、Si:0.7
〜2.5%、Al:2〜6%及びCr:0.1〜1.0%を含
有し、且つ次式 1.2Cr+0.24Ni≧0.9Si を満足し、必要に応じて、更にZr、Ti及びNbの
うちの1種又は2種以上を0.05〜0.5%含有し、
残部がCuよりなることを特徴とする耐衝撃特性
及び熱間加工性に優れた高強度銅合金を要旨とす
るものである。 以下に本発明を更に詳述する。 まず、本発明における化学成分の限定理由は以
下のとおりである。 Ni:4%超〜10% NiはSiと析出物(Ni2Si)を形成し、母地組織
であるα相中に分散析出するので、強度向上のた
めに重要な元素である。しかし、4%以下では理
論量のSiが存在したとしても、強度が十分に得ら
れない。また、Niはα相中に固溶することによ
り靱世が向上するので、理論量以上を必要とする
が、10%以上ではその改善効果はほゞ飽和する。
したがたつて、Ni量は4%超〜10%の範囲とす
る。 Si:0.7〜2.5% SiはNi及びCrと析出物(Ni2Si、CrSi2等)を
形成し、強度向上に重要な元素である。しかし、
0.7%未満の場合は析出強化が十分でなく、また
2.5%を超える場合は、強度向上効果が飽和する
と共に析出物量が多くなり、靱性が低下してく
る。したがつて、Si量は0.7〜2.5%の範囲とする。 Cr:0.1〜1.0% Crは高温における絞り及び伸びを改善するた
めに添加され、熱間加工を容易とするために必要
な元素である。その効果は0.1%から認められる
が、1.0%超では改善効果は飽和する。したがつ
て、Cr量は0.1〜1.0%の範囲とする。 但し、Siは上記Ni、Cr量との関係で規制する
必要がある。すなわち、Siは珪化物として固定し
ないと靱性低下の原因となる。したがつて、
Ni2Si、CrSi2の化学量論より計算される量よりも
あまり過剰に含有させてはならず、次式 1.2Cr+0.24Ni≧0.9Si を満足する必要がある。 Al:2.0〜6.0% Alはα相を強化するために必要な元素であり、
靱性向上のためにも不可欠である。また高温下に
曝された場合の耐高温酸化特性を改善する効果も
ある。しかし、2.0%未満では靱性改善効果は認
められず、また6.0%超の場合はα相中に固溶し
きれずに粒界にそつて脆硬な第3相を生ずるため
に靱性が低下する。したがつて、Al量は2.0〜6.0
%の範囲とする。 Zr、Ti及びNbを1種又は2種以上:0.05〜0.5% Zr、Ti、Nbは結晶粒の微細化元素であり、靱
性、強度の向上効果があり、特に結晶粒度の影響
を受ける耐衝撃特性の改善に効果がある。また、
これらの元素はCrと共に熱間加工性改善効果が
認められるので、これらの元素の1種又は2種以
上を適量で添加することができる。添加する場合
には、これらの元素の1種又は2種以上を0.05〜
0.5%の範囲とする。0.05%未満ではそのような
効果は顕著でなく、また0.5%を越えて添加して
も微細化効果は飽和する。 なお、上記Cu基合金は、熱間加工後、溶体化
処理及び時効処理を施すことにより製造される
が、耐衝撃特性に優れ、高強度であり、また熱間
加工性が優れているので、大型部品としても適用
可能である。 (実施例) 次に本発明の実施例を示す。 実施例 1 第1表に示す化学成分を有する銅合金を常法に
より溶製したインゴツトを750〜850℃で約75%の
圧下率で熱間加工した後、溶体化処理及び時効処
理を施した。 但し、比較材No.10は、熱間加工が十分できない
ため、溶体化処理後、冷間加工を行い、時効処理
を施した。また、比較材No.8は約75%の圧下率で
熱間加工した状態で供試し、比較材No.7、No.9は
市販材を供試した。 得られた供試材の引張強さ、伸び、硬さ、衝撃
値及び摩耗量を第1表に併記する。 なお、摩耗量については、以下の試験条件で大
越式摩耗試験法により測定した。その摩耗試験で
は、第1図に示すように、10mmt×20mm×30mm寸
法の試験片1を半径r、径30mmφ×3mmt寸法の
回転円板(相手材)2を一定荷重で押し付け、試
験片1の摩耗量を次式にて測定した。 W0=ab3/12r ここで、W0:試験片の摩耗量(mm3) a:相手材の厚さ(mm) b:摩耗痕幅(mm)(第2図参照) r:相手材の半径(mm) <摩耗試験条件> 相手材:SCM440(浸炭焼入材)、 HRC60 荷 重:19.8Kg(一定) 摩擦速度:0.94m/sec 摩擦距離:600m 潤滑条件:無潤滑 試験数:n=3 第1表より、以下の如く考察される。 No.1〜No.10は比較材であり、No.11〜No.16は本発
明材である。 比較材No.1〜No.2は、本発明材No.12及びNo.14と
比べ、Al量が適正でないために衝撃値が低い。 比較材No.3はSi量が不足しているために十分な
強度が得られず、本発明材No.13と比較して低値で
ある。 比較材No.4は過剰のNi、Siが含まれる場合で
あり、硬さは向上しているが、衝撃値が著しく低
下している。 比較材No.5はSi、Ni、Crのバランスがくずれ、
Siが過剰となつているために衝撃値が低下してい
る。 比較材No.6はNiが適正範囲を下回る場合であ
り、強度、衝撃値の点で十分とは云えない。 比較材No.7とNo.9の市販材は冷間加工によつて
強度向上を図つているが、衝撃値、耐摩耗性の点
で十分とは云えない。 比較材No.8、No.10は衝撃値が十分でない。 一方、本発明材はいずれも衝撃値が高く、強度
も十分であり、耐摩耗性の点でも市販材(No.7、
No.9)を上回つている。
度銅合金に関し、特に耐衝撃特性、摩耗性が要求
される機械部品(例、さく岩機用のライフルナツ
ト)、また、低電気抵抗、非磁性を要求され、且
つ耐衝撃特性を必要とする機械部品(例、超電導
発電機用常温ロータ)用に適している。 (従来の技術及び解決しようとする課題) 近年、連続、高負荷使用の如く産業機械の使用
条件は過酷となつてきている中で、各種産業機械
の動力伝達部品や摺動部品に要求される特性が厳
しくなつている。そのため、従来の材料では十分
に要求を満足できない場合が生じている。具体的
には以下のとおりである。 従来、JISに規定される各種リン青銅材が最も
一般的に用いられている材料であるが、耐摩耗
性、耐衝撃特性が十分とは云えず、また、冷間加
工により強度向上を図つているため、大きさの制
限があり、経済的にも問題がある。また、JISに
規定される各種アルミ青銅材は耐摩耗性の点で十
分でない。一方、耐摩耗銅合金(特願昭61−
044872号)やプラスチツク用銅合金(特願昭61−
16491号)などが提案されているが、前者は耐摩
耗性は十分であるものの、耐衝撃特性が劣り、後
者は耐衝撃特性が劣るという欠点がある。また、
長径間電線用材料として開発されたいわゆるCA
合金(Corson合金)が知られている。このCA合
金は析出硬化に寄与するNi2Si化合物相を有する
Cu−Ni2Si凝二元系合金(3〜6%Al、10%以下
Znを含むものである)で、熱間加工、冷間加工
後に溶体化処理、焼入れ、焼戻し時効硬化処理が
施されるもので、導電率が比較的よい材料である
が、熱間加工性に問題がある。 本発明は、上記従来技術の欠点を解消し、高強
度で耐衝撃特性に優れると共に熱間加工性にも優
れ、大型機械部品用にも適用可能な材料を提供す
ることを目的とするものである。 (課題を解決するための手段) 本発明者は、上記特性を満たすことができる材
料として、まず、 (1) 従来材に比べ耐衝撃特性、耐摩耗性を向上さ
せ、耐久性を上げる。 (2) 冷間加工によらず、強度、耐衝撃特性を向上
させる。 (3) 熱間加工性を向上させることにより、大型機
械部品への適用を可能とする。 などの観点から種々の材料について検討した結
果、前述のCA合金に着目するに至り、これを
ベースにしたCu基合金において、冷間加工に
よらずに高強度化、耐衝撃特性を改善でき、熱
間加工性を向上できる方策を見い出すべく鋭意
研究を重ねた。 その結果、以下〜の知見を得ることがで
き、本発明をなしたものである。 Cu中に析出硬化元素であるNi及びSiを添
加し、Ni2Si等の金属間化合物を分散析出さ
せ、強度の向上を図る。 しかし、の手段では十分な靱性が得られ
ないため、α相固溶強化元素であるAlを添
加し、靱性を改善する。 このCu−Ni−Si−Al系では、高温での絞
り、伸びが小さいために熱間加工性が悪いの
で、Crを添加し熱間加工性を改善する。 耐衝撃特性は、結晶粒度の影響を受けるた
め、結晶粒度微細化元素であるTi、Zr、Nb
等を適宜添加し、靱性、強度の向上を図る。 Siは脆化元素であり、α相中にSiが固溶さ
れると靱性が低下するので、これを防止する
ためには、Ni2Si、CrSi2等でSiを析出物とし
て固定し、過剰な遊離Siを生じないためにSi
量をCr、Ni量との関係で規制する。 すなわち、本発明は、Ni4%超〜10%、Si:0.7
〜2.5%、Al:2〜6%及びCr:0.1〜1.0%を含
有し、且つ次式 1.2Cr+0.24Ni≧0.9Si を満足し、必要に応じて、更にZr、Ti及びNbの
うちの1種又は2種以上を0.05〜0.5%含有し、
残部がCuよりなることを特徴とする耐衝撃特性
及び熱間加工性に優れた高強度銅合金を要旨とす
るものである。 以下に本発明を更に詳述する。 まず、本発明における化学成分の限定理由は以
下のとおりである。 Ni:4%超〜10% NiはSiと析出物(Ni2Si)を形成し、母地組織
であるα相中に分散析出するので、強度向上のた
めに重要な元素である。しかし、4%以下では理
論量のSiが存在したとしても、強度が十分に得ら
れない。また、Niはα相中に固溶することによ
り靱世が向上するので、理論量以上を必要とする
が、10%以上ではその改善効果はほゞ飽和する。
したがたつて、Ni量は4%超〜10%の範囲とす
る。 Si:0.7〜2.5% SiはNi及びCrと析出物(Ni2Si、CrSi2等)を
形成し、強度向上に重要な元素である。しかし、
0.7%未満の場合は析出強化が十分でなく、また
2.5%を超える場合は、強度向上効果が飽和する
と共に析出物量が多くなり、靱性が低下してく
る。したがつて、Si量は0.7〜2.5%の範囲とする。 Cr:0.1〜1.0% Crは高温における絞り及び伸びを改善するた
めに添加され、熱間加工を容易とするために必要
な元素である。その効果は0.1%から認められる
が、1.0%超では改善効果は飽和する。したがつ
て、Cr量は0.1〜1.0%の範囲とする。 但し、Siは上記Ni、Cr量との関係で規制する
必要がある。すなわち、Siは珪化物として固定し
ないと靱性低下の原因となる。したがつて、
Ni2Si、CrSi2の化学量論より計算される量よりも
あまり過剰に含有させてはならず、次式 1.2Cr+0.24Ni≧0.9Si を満足する必要がある。 Al:2.0〜6.0% Alはα相を強化するために必要な元素であり、
靱性向上のためにも不可欠である。また高温下に
曝された場合の耐高温酸化特性を改善する効果も
ある。しかし、2.0%未満では靱性改善効果は認
められず、また6.0%超の場合はα相中に固溶し
きれずに粒界にそつて脆硬な第3相を生ずるため
に靱性が低下する。したがつて、Al量は2.0〜6.0
%の範囲とする。 Zr、Ti及びNbを1種又は2種以上:0.05〜0.5% Zr、Ti、Nbは結晶粒の微細化元素であり、靱
性、強度の向上効果があり、特に結晶粒度の影響
を受ける耐衝撃特性の改善に効果がある。また、
これらの元素はCrと共に熱間加工性改善効果が
認められるので、これらの元素の1種又は2種以
上を適量で添加することができる。添加する場合
には、これらの元素の1種又は2種以上を0.05〜
0.5%の範囲とする。0.05%未満ではそのような
効果は顕著でなく、また0.5%を越えて添加して
も微細化効果は飽和する。 なお、上記Cu基合金は、熱間加工後、溶体化
処理及び時効処理を施すことにより製造される
が、耐衝撃特性に優れ、高強度であり、また熱間
加工性が優れているので、大型部品としても適用
可能である。 (実施例) 次に本発明の実施例を示す。 実施例 1 第1表に示す化学成分を有する銅合金を常法に
より溶製したインゴツトを750〜850℃で約75%の
圧下率で熱間加工した後、溶体化処理及び時効処
理を施した。 但し、比較材No.10は、熱間加工が十分できない
ため、溶体化処理後、冷間加工を行い、時効処理
を施した。また、比較材No.8は約75%の圧下率で
熱間加工した状態で供試し、比較材No.7、No.9は
市販材を供試した。 得られた供試材の引張強さ、伸び、硬さ、衝撃
値及び摩耗量を第1表に併記する。 なお、摩耗量については、以下の試験条件で大
越式摩耗試験法により測定した。その摩耗試験で
は、第1図に示すように、10mmt×20mm×30mm寸
法の試験片1を半径r、径30mmφ×3mmt寸法の
回転円板(相手材)2を一定荷重で押し付け、試
験片1の摩耗量を次式にて測定した。 W0=ab3/12r ここで、W0:試験片の摩耗量(mm3) a:相手材の厚さ(mm) b:摩耗痕幅(mm)(第2図参照) r:相手材の半径(mm) <摩耗試験条件> 相手材:SCM440(浸炭焼入材)、 HRC60 荷 重:19.8Kg(一定) 摩擦速度:0.94m/sec 摩擦距離:600m 潤滑条件:無潤滑 試験数:n=3 第1表より、以下の如く考察される。 No.1〜No.10は比較材であり、No.11〜No.16は本発
明材である。 比較材No.1〜No.2は、本発明材No.12及びNo.14と
比べ、Al量が適正でないために衝撃値が低い。 比較材No.3はSi量が不足しているために十分な
強度が得られず、本発明材No.13と比較して低値で
ある。 比較材No.4は過剰のNi、Siが含まれる場合で
あり、硬さは向上しているが、衝撃値が著しく低
下している。 比較材No.5はSi、Ni、Crのバランスがくずれ、
Siが過剰となつているために衝撃値が低下してい
る。 比較材No.6はNiが適正範囲を下回る場合であ
り、強度、衝撃値の点で十分とは云えない。 比較材No.7とNo.9の市販材は冷間加工によつて
強度向上を図つているが、衝撃値、耐摩耗性の点
で十分とは云えない。 比較材No.8、No.10は衝撃値が十分でない。 一方、本発明材はいずれも衝撃値が高く、強度
も十分であり、耐摩耗性の点でも市販材(No.7、
No.9)を上回つている。
【表】
【表】
実施例 2
本例は熱間加工性に及ぼすCr添加の影響を調
べたものである。 実験では、5.1%Al−5.3%Ni−1.3%Si−残部
Cuの組成をベース材として、これにCrを種々の
量で添加したインゴツトを溶製し、このインゴツ
トについて各種温度(高温)での伸びを調査し
た。その結果を第3図に示す。 第3図より明らかなように、Cr無添加材に比
べ、0.1%Crを添加することにより、高温での伸
びが著しく改善される。0.9%Crの添加でもその
改善度は大差ない。 なお、Crをこれらの各量で添加した銅合金に
ついて実施例1の本発明材と同様の条件で熱間加
工、溶体化処理及び時効処理を施したところ、実
施例1の本発明材と同様の好結果が得られた。 (発明の効果) 以上詳述したように、本発明によれば、耐衝撃
特性に優れ、且つ冷間加工によらずに高強度化す
ることが可能である。また、熱間加工製が改善さ
れるので、大型部品への適用が拡大する。 具体的な特性としては、衝撃値5Kg−m、引張
強さ70Kgf/mm2以上を有するものであり、その工
業的価値は大きい。
べたものである。 実験では、5.1%Al−5.3%Ni−1.3%Si−残部
Cuの組成をベース材として、これにCrを種々の
量で添加したインゴツトを溶製し、このインゴツ
トについて各種温度(高温)での伸びを調査し
た。その結果を第3図に示す。 第3図より明らかなように、Cr無添加材に比
べ、0.1%Crを添加することにより、高温での伸
びが著しく改善される。0.9%Crの添加でもその
改善度は大差ない。 なお、Crをこれらの各量で添加した銅合金に
ついて実施例1の本発明材と同様の条件で熱間加
工、溶体化処理及び時効処理を施したところ、実
施例1の本発明材と同様の好結果が得られた。 (発明の効果) 以上詳述したように、本発明によれば、耐衝撃
特性に優れ、且つ冷間加工によらずに高強度化す
ることが可能である。また、熱間加工製が改善さ
れるので、大型部品への適用が拡大する。 具体的な特性としては、衝撃値5Kg−m、引張
強さ70Kgf/mm2以上を有するものであり、その工
業的価値は大きい。
第1図及び第2図は大越式摩耗試験法の要領を
説明する図で、第1図は試験概略を示し、第2図
は摩耗痕幅bを示しており、第3図はCr添加量
と高温伸びの関係を示す図である。
説明する図で、第1図は試験概略を示し、第2図
は摩耗痕幅bを示しており、第3図はCr添加量
と高温伸びの関係を示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 重量%で(以下、同じ)、Ni:4%超〜10
%、Si:0.7〜2.5%、Al:2〜6%及びCr:0.1〜
1.0%を含有し、且つ次式 1.2Cr+0.24Ni≧0.9Si を満足し、残部がCuよりなることを特徴とする
耐衝撃特性及び熱間加工性に優れた高強度銅合
金。 2 Ni:4%超〜10%、Si:0.7〜2.5%、Al:2
〜6%及びCr:0.1〜1.0%を含有し、更にZr、Ti
及びNbのうちの1種又は2種以上を0.05〜0.5%
含有し、且つ次式 1.2Cr+0.24Ni≧0.9Si を満足し、残部がCuよりなることを特徴とする
耐衝撃特性及び熱間加工性に優れた高強度銅合
金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33549188A JPH02179839A (ja) | 1988-12-29 | 1988-12-29 | 耐衝撃特性及び熱間加工性に優れた高強度銅合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33549188A JPH02179839A (ja) | 1988-12-29 | 1988-12-29 | 耐衝撃特性及び熱間加工性に優れた高強度銅合金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02179839A JPH02179839A (ja) | 1990-07-12 |
| JPH0469219B2 true JPH0469219B2 (ja) | 1992-11-05 |
Family
ID=18289167
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33549188A Granted JPH02179839A (ja) | 1988-12-29 | 1988-12-29 | 耐衝撃特性及び熱間加工性に優れた高強度銅合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH02179839A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07116540B2 (ja) * | 1990-08-03 | 1995-12-13 | 株式会社日立製作所 | プラスチック成形用金型材料 |
| JP3304021B2 (ja) * | 1994-07-20 | 2002-07-22 | 日産自動車株式会社 | 高温耐摩耗性に優れた銅合金 |
| JP3853100B2 (ja) * | 1998-02-26 | 2006-12-06 | 三井金属鉱業株式会社 | 耐摩耗性に優れた銅合金 |
| WO2012081573A1 (ja) * | 2010-12-13 | 2012-06-21 | 国立大学法人東北大学 | 銅合金及び銅合金の製造方法 |
| TWI855258B (zh) | 2021-05-26 | 2024-09-11 | 國立清華大學 | 高強度耐磨耗的多元銅合金及其用途 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5952944B2 (ja) * | 1980-10-30 | 1984-12-22 | 三菱マテリアル株式会社 | 強靭性および耐摩耗性を有するMn−Si系金属間化合物分散型高力黄銅 |
| JPS63241131A (ja) * | 1986-11-20 | 1988-10-06 | Nippon Mining Co Ltd | 摺動材料用銅合金 |
| JP2673956B2 (ja) * | 1987-03-26 | 1997-11-05 | 三菱マテリアル株式会社 | Cu系合金製変速機用同期リング |
-
1988
- 1988-12-29 JP JP33549188A patent/JPH02179839A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02179839A (ja) | 1990-07-12 |
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