JPH0474583B2 - - Google Patents

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JPH0474583B2
JPH0474583B2 JP58081181A JP8118183A JPH0474583B2 JP H0474583 B2 JPH0474583 B2 JP H0474583B2 JP 58081181 A JP58081181 A JP 58081181A JP 8118183 A JP8118183 A JP 8118183A JP H0474583 B2 JPH0474583 B2 JP H0474583B2
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pressure
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、自動変速機付車両のクリープ防止装
置に関する。
自動変速機を備えた車両は、停車中に変速レバ
ーをドライブ位置(前進位置)にセツトしておく
と、トルクコンバータの引摺りトルクのために、
運転者の意志に反して車両が前に出ようとする所
謂クリープ現象を示す。このクリープ力はアイド
ル運転時のエンジンにブレーキ力をかけようとす
るので、アイドル運転時のエンジン回転数を基準
値に保つためには、そのブレーキ力を補償する分
だけアイドル運転時のスロツトル開度を開いてお
く必要があり、このため燃料消費量が当然多くな
り、自動変速機付車両の燃費が悪いことの主因の
一つとなつていた。
そこで本出願人は車両のアイドル運転状態を検
知して発進用クラツチの圧力を油タンクに迂回さ
せてエンジンと車輪間の動力伝達を遮断し、エン
ジンの負担を手動変速機付車両と同一レベルにす
るようにした改善を先に提案している。ところ
が、この改善案では、アイドル運転時の変速段た
とえば低速段がエンジンブレーキ時にも用いられ
る自動変速機を設計する際には、アイドル時と、
エンジンブレーキ時とを区別するための手段、た
とえば車速を検知するとか、あるいはエンジン回
転速度を検知するとかの手段が必要であり、これ
がシステムを複雑なものとし、かつコストを高い
ものにしていた。またこれらの検知手段の信頼性
も絶対的なものではないので、これらの検知手段
が故障したときには、エンジンブレーキが効かな
くなり、フートブレーキに頼らざるを得なくな
る。
本発明は、そのような欠点を解消すべくなされ
たものであり、エンジンブレーキは運転者が必ず
シフトレバーを動かして作動させることに注目
し、このシフトレバーに連動するマニユアル弁で
油路の切換えを行なつてクリープ防止機構を無効
とするように構成したことを要旨とし、エンジン
ブレーキを確実に作動させ得るようにした簡単な
構成のクリープ防止装置を提供することを目的と
する。
斯かる目的を達成するために本発明によれば、
流体式トルクコンバータと、発進用及びエンジン
ブレーキ用摩擦係合要素を有し前記トルクコンバ
ータに連結された補助変速機と、油圧源から前記
摩擦係合要素に作動油を供給するための作動油路
と、この作動油路から分岐して油タンクに通じる
油路に設けられ車両のアイドル運転時に該油路を
開くクリープ防止弁と、変速レバーに連動して前
記作動油路を開閉し得るマニユアル弁とを備え、
前記マニユアル弁には少なくともドライブ位置及
び第1速保持位置がシフト位置として設定されて
なる、自動変速機付車両のクリープ防止装置にお
いて、前記マニユアル弁は、これが前記ドライブ
位置に在る時には前記摩擦係合要素及び油圧源間
を連通状態にする前記作動油路を前記クリープ防
止弁と連通させるが、前記第1速保持位置に在る
時には前記作動油路による前記摩擦係合要素及び
油圧源間の前記連通状態を保持しながら前記摩擦
係合要素をクリープ防止弁より遮断するように、
油路切換機能を付与される。
以下、図面により本発明の一実施例について説
明すると、先ず前進3段、後速1段の自動車用自
動変速機の概要を示す第1図において、エンジン
Eの出力は、そのクランク軸1からトルクコンバ
ータT、補助変速機M、差動装置Dfを順次経て
駆動車輪W,W′に伝達され、これらを駆動する。
トルクコンバータTは、クランク軸1に連結し
たポンプ翼車2と、補助変速機Mの入力軸5に連
結したタービン翼車3と、入力軸5上に相対回転
自在に支承されたステータ軸4aに一方向クラツ
チ7を介して連結したステータ翼車4とより構成
される。クランク軸1からポンプ翼車2に伝達さ
れるトルクは流体力学的にタービン翼車3に伝達
され、この間にトルクの増幅作用が行われると、
公知のように、ステータ翼車4がその反力を負担
する。
ポンプ翼車2の右端には、第22図の油圧ポン
プPを駆動するポンプ駆動歯車8が設けられ、ま
たステータ軸4aの右端には第2図のレギユレー
タ弁Vrを制御するステータアーム4bが固設さ
れる。
補助変速機Mの互いに平行する入、出力軸5,
6間には低速段歯車列G1、中速歯車列G2、高速
段歯車列G3、及び後進歯車列Grが並列に設けら
れる。低速段歯車列G1は、入力軸5に発進用お
よびエンジンブレーキ用摩擦係合要素としての低
速段クラツチC1を介して連結される駆動歯車1
7と、出力軸6に固設され上記歯車17と噛合す
る被動歯車18とより構成され、また中速段歯車
列G2は、入力軸5に中速段クラツチC2を介して
連結される駆動歯車19と、出力軸6に切換クラ
ツチCsを介して連結され上記歯車19と噛合す
る被動歯車20とより構成され、また高速段歯車
列G3は、入力軸5に固設した駆動歯車21と、
出力軸6に高速段クラツチC3を介して連結され
る被動歯車22とより構成され、また後進歯車列
Grは、中速段歯車列G2の駆動歯車19と一体に
形成した駆動歯車23と、出力軸6に前記切換ク
ラツチCsを介して連結される被動歯車24と、
上記両歯車23,24に噛合するアイドル歯車2
5とより構成される。前記切換クラツチCsは前
記被動歯車20,24の中間に設けられ、該クラ
ツチCsのセレクタスリーブ26を図で左方の前
進位置または右方の後進位置にシフトすることに
より被動歯車20,24を出力軸6に選択的に連
結すことができる。
而して、セレクタスリーブ26が図示のように
前進位置に保持されているとき、低速段クラツチ
C1のみを接続すれば、駆動歯車17が入力軸5
に連結されて低速段歯車列G1が確立し、この歯
車列G1を介して入力軸5から出力軸6にトルク
が伝達される。次に、低速段クラツチC1を遮断
状態にして、中速段クラツチC2を接続すれば、
駆動歯車19が入力軸5に連結された中速段歯車
列G2が確立し、この歯車列G2を介して入力軸5
から出力軸6にトルクが伝達される。また、低速
段クラツチC1および中速段クラツチC2を遮断す
ると共に高速段クラツチC3を接続すれば、被動
歯車22が出力軸6に連結されて高速段歯車列
G3が確立し、この歯車列G3を介して入力軸5か
ら出力軸6にトルクが伝達される。次に、セレク
タスリーブ26を右方の後進位置に切換え、中速
段クラツチC2のみを接続すれば、駆動歯車23
が入力軸5に、被動歯車24が出力軸6にそれぞ
れ連結されて後進歯車列Grが確立し、この歯車
列Grを介して入力軸5から出力軸6にトルクが
伝達される。
出力軸6に伝達されたトルクは、該軸6の端部
に設けた出力歯車27から差動装置Dfの大径歯
車28に伝達される。
第2図において油圧ポンプPは、油タンクRか
ら油を吸い上げて作動油路29に圧送する。この
圧油はレギユレータ弁Vrにより所定圧力に調圧
された後、マニユアル弁Vmへ送られる。この油
圧をライン圧Plという。
レギユレータ弁Vrは、調圧ばね30と、その
外端を支承するばね受筒31とを有し、このばね
受筒331は調圧ばね30のセツト荷重を加減す
べく左右に移動することができる。このばね受筒
31の外側面には、これに前記ステータ翼車4に
作用する反力、即ちステータ反力を加えるように
前記ステータアーム4bが当接し、さらにばね受
筒31にはステータ反力を支承するステータばね
32が接続される。したがつて、ステータ反力が
増大すればステータばね32が圧縮されるので、
これに伴いばね受筒31は左動して調圧ばね30
のセツト荷重を増大させ、その結果作動油路29
のライン圧Plは増圧される。
レギユレータ弁Vrにより調圧された圧油の一
部は絞り33を有する入口油路34を経てトルク
コンバータT内に導かれて、キヤビテーシヨンを
防止するようにその内部を加圧するが、この内圧
は、上記絞り33の大きさや、トルクコンバータ
Tの出口油路35に設けたチエツク弁36のばね
37の強さ等が決められる。
チエツク弁36を通過した油はオイルクーラ5
6を経て油タンクRに戻る。
油圧ポンプPより吐出される圧油の余剰分はレ
ギユレータ弁Vrより潤滑油路38へ導かれ、各
部潤滑部へ送られるが、この際の必要最小限の油
圧を確保するために調圧弁39が潤滑油路38に
接続される。
マニユアル弁Vmに送られた圧油は、該弁Vm
が図示の中立位置Nにあるときは前記クラツチ
C1,C2,C3その他各種油圧作動部のいずれにも
送られることがない。したがつて、3つのクラツ
チC1,C2,C3は全て非係合状態におかれ、エン
ジンEのトルクは車輪W,W′に伝達されない。
マニユアル弁Vmが図示の位置から1段左に移
動してドライブ位置Dにシフトされると、油圧ポ
ンプPからの作動油路29が油路43,118と
連通し、かつ一方向絞り75を備える油路111
が低速段クラツチC1の油圧シリンダ40aに通
じる作動油路41aに連通する。また、油路11
2は中速段クラツチC2の油圧シリンダ40bに
通じる作動油路41bと遮断され、油路113a
も排出ポート114から遮断される。油路115
は引き続き排出ポート116に連通している。作
動油路43は、セレクタスリーブ26をシフトす
るための油圧サーポモータSmのばね室42に連
通しており、したがつてサーボモータSmのピス
トン44は図示の左動位置に留まり、シフトフオ
ーク45を介して前記セレクタスリーブ26を第
1図の状態の前進位置に保持する。したがつて、
後進歯車列Grは不作動状態におかれる。
作動油路29からはガバナ弁Vgの入力ポート
に連なる入力油路46が分岐し、該弁Vgの出力
ポートからは第1信号油路47が延出する。
ガバナ弁Vgは公知のもので、差動装置Dfの大
径歯車28と噛合する歯車48により自身の回転
軸49回りに回転される。したがつて、その回転
速度は車速に比例するので、ガバナ弁Vgは、そ
のスプール弁体50のウエイト51に働く遠心力
の作用により車速に比例した油圧、すなわちガバ
ナ圧Pgを第1信号油路47に出力することがで
きる。
また、前記作動油路43からは、油路53が分
岐し、この油路53はモジユレータ弁54を介し
て第1スロツトル弁Vt1に接続される。モジユレ
ータ弁54はばね力で閉じ側に付勢されかつ出力
ポート54aのモジユレータ圧で閉じ側に構成さ
れた減圧弁であり、第1スロツトル弁Vt1の入口
圧力の上限値を規定する。
第1スロツトル弁Vt1は公知のもので、スプー
ル弁体55、該弁体55を左方へ押圧する制御ば
ね58、該弁体55を右方へ押圧する戻しばね5
7、制御ばね58の外端を支承する制御ピストン
59、前記エンジンEの絞弁の開度増加に連動し
て回転し制御ピストン59を左動させる制御カム
60、戻しばね57のセツト荷重を調節し得る調
節ボルト61等を有する。制御ピストン59が左
動すると、その変位が制御ばね58を介してスプ
ール弁体55に伝わり、これを左へ押すが、この
左動に伴い第2信号油路52に出力される油圧が
スプール弁体55を右へ押し戻すようにスプール
弁体55の左肩部55aに働くので、結局、第1
スロツトル弁Vt1はエンジンEの絞弁開度に比例
した油圧、即ちスロツトル圧Ptを第2信号油路
52に出力することになる。なお、制御カム60
の反時計方向の回動は油路117と油タンクRと
の連通を連続的に絞ることになる。
上記第1及び第2信号油路47,52は低−中
速シフト弁V1及び中−高速シフト弁V2の各両端
パイロツト油圧室62a,62b:63a:63
bにそれぞれ接続される。これにより、これらシ
フト弁V1,V2の各スプール弁体64,65は両
端面に前記ガバナ圧Pg及びスロツトル圧Ptを受
けて次のように作動される。
即ち、低−中速シフト弁V1のスプール弁体6
4は、当初ばね66の力で図示の右動位置に留ま
つており、したがつて油路118は油路111を
介して作動油路41aに連通し、低速段クラツチ
C1が加圧係合される。次いで車速が上昇してガ
バナ圧Pgが増加し、このガバナ圧Pgによるスプ
ール弁体64の左動力が第1スロツトル圧Pt1
びばね66による該弁体64の右動力に打勝つ
と、該弁体64の右端部に設けたクリツクモーシ
ヨン機構67において弁体64と共に移動するク
リツクボール68が固定の位置決め突起69を乗
り越えて、該弁体64は左動位置に急速に切換わ
る。これにより、油路111がドレン油路119
に連通し、油路118が油路70に連通する。ま
た油路70はドレン油路120から遮断される。
この状態で中−高速シフト弁V2が図示の位置に
あれば、油路70は一方向絞り121を備える油
路113に連通し、さらにマニユアル弁Vmを応
して作動油路41bに連通する。したがつて、油
圧シリンダ40bに作動油が供給されて、中速段
クラツチC2が加圧係合される。その結果、中速
段歯車列G2が確立する。
更に車速が上昇してくると、中−高速シフト弁
V2でも同様な作用が生じ、該弁V2のスプール弁
体65は増加するガバナ圧Pgのために左動して、
油路113をドレン油路122に連通するととも
に、油路70に高速段クラツチC3の油圧シリン
ダ40cに通じる作動油路41cに連通し、さら
に作動油路41cをドレン油路123から隔絶す
る。したがつて、中速段クラツチC2はその係合
状態を解除され、高速段クラツチC3が加圧係合
して高速段の歯車列G3が確立する。
変速時のシヨツクを和らげるために、各クラツ
チC1,C2,C3には油圧的に並列にアキユムレー
タ72,73,74が接続される。またドレン油
路119には1−2オリフイス制御弁124が設
けられ、ドレン油路122には2−3オリフイス
制御弁125が設けられる。
各アキユムレータ72,73,74の背圧室7
7,78,79には第2スロツトル弁Vt2からの
第スロツトル圧Pt2が油路106を介して導かれ
る。この第スロツトル弁Vt2は、油路53から分
岐した油路105と、前記油路106との間に介
挿され、スプール弁体107と、該弁体107を
左方に押圧する制御ばね108と、制御ばね10
8の外端を支承する制御ピストン109と、エン
ジンEのスロツトル開度の増加に連動して回転し
制御ピストン109を左動させる制御カム110
とを有する。制御ピストン109が左動すると、
その変位が制御ばね108を介しスプール弁体1
07に伝わり、スプール弁体107が左動する。
この左動に伴なつて油路106に出力される油圧
がスプール弁体107を右に押し戻すようにスプ
ール弁体107の左肩部107aに働く。このよ
うな動作によつて、第2スロツトル弁Vt2は、エ
ンジンEのスロツトル開度に比例した第2スロツ
トル圧Pt2を、油路106を介して各アキユムレ
ータ72〜74の背圧室77〜79に与えること
になる。なお、制御カム110の反時計方向の回
動はドレン油路120と油タンクRとの連通を連
続的に絞る。
減速時には、中−高速シフト弁V2の弁体65
が先ず右動して高速段の速度比から中速段の速度
比となり、さらに速度が低下すると、低−中速シ
フト弁V1の弁体64が右動して低速段の速度比
となる。
マニユアル弁Vmをドライブ位置D以外のシフ
ト位置、たとえばエンジンブレーキ位置すなわち
第1速保持位置にシフトしたときには低速段ク
ラツチC1のみが加圧係合する。また中速段保持
位置または後進位置Reにシフトしたときには
中速段クラツチC2のみが加圧係合して中速段歯
車列G2または後進歯車列Grが確立する。特に後
進位置Reにシフトしたときには、サーボモータ
Smのピストン44がその左端面に圧油を受け、
ばね室42が油タンクRに接続されるので、ピス
トン44が右動し、上述のように後進歯車列Gr
が確立する。なおマニユアル弁Vmのシフト位置
中、Pkはパーキング位置を示すものである。
油路111において、一方向絞り75とマニユ
アル弁Vmとの間から、油タンクRに通じる油路
84が分岐され、この油路84の途中には該油路
84を開閉するクリープ防止弁Vcが介挿される。
クリープ防止弁Vcは、スプール弁体85を有し
このスプール弁体85は、油路84を上流側の部
分84aと、下流側の部分84bとに分けるよう
に、シリンダ状の弁室86に収容され、それによ
つて該弁体85の左右に油室87,88が画成さ
れる。一方の油室87には、油路84の上流側の
部分84aが絞り96を介して連通し、他方の油
室88には、第2スロツトル圧Pt2を導く油路1
06から分岐しかつ絞り97を備える油路10
6′が連通するとともにスプール弁体85を閉じ
側すなわち左側に付勢する戻しばね89が収容さ
れる。スプール弁体85にはその軸方向に間隔を
あけて一対のランド90,91が設けられてお
り、これらのランド90,91間に形成された環
状溝92には油路84の上流側の部84aが常時
連通する。一方のランド91は、スプール弁体8
5の左右動作により下流部84bの弁室86への
開口ポート95を開閉する。環状溝92と前記他
方の油室88とを連通して油路96がスプール弁
体85に穿設されており、この油路96の環状溝
92側には前記絞り97よりも小さい開孔面積の
オリフイス93が設けられ、油室88に臨む部分
には逆止弁98が挿入される。この逆止弁98は
戻しばね89の端部によつて所定の位置に留めら
れ、油室88から環状溝92への油の逆流を防止
する。
ここでスプール弁体85を閉じ側すなわち左側
に押圧するための第1受圧面85aは、開き側す
なわち右側に押圧するための第2受圧面85bよ
りもその受圧面積が大とされており、このような
受圧面積の差をつくり出つ弁体85の肩部99は
開口ポート95に位置されており、弁体85の左
右動作に何らの作用も及ぼさない。
第3図において、マニユアル弁Vmのスプール
弁体100には、エンジンブレーキ位置すなわち
第1速保持位置にシフトしたときに作動油路4
1aを油路43に連通させる環状溝101が設け
られ、このとき油路111は油タンクRに連通す
る。
次にこの実施例の作用について説明すると、マ
ニユアル弁Vmをドライブ位置Dとして、交叉点
などで信号待ちをしている状態においては、油路
84には、低連段クラツチC1を作動させるため
の油圧が油路111から作用しており、これがス
プール弁体82の第2受圧面85bに作用して弁
体85を右動させ、クリープ防止弁Vcが開弁さ
れる。このとき、スロツトルペダルは踏込まれて
いないので、第2スロツトル圧Pt2は零であり、
弁体85の右動力に対抗する力は戻しばね89の
ばね力のみであり、油路84は油タンクRに連通
させられるので、低速段クラツチC1の係合圧は
戻しばね89のばね力で定まる設定圧力Poに保
たれる。この設定圧力Poを低速段クラツチC1
戻しばね102のばね力よりも弱く設定すること
により、クリープ現象の発生が防止される。
次にこの状態でスロツトルペダルを踏込むと、
油路106にはスロツトル開度に対応した第2ス
ロツトル圧Pt2が導かれ、それが絞り97および
油路106′を介して油室88に作用するために、
クリープ防止弁Vcの弁体85が閉じ側に移動し
て油路84の上流側の部分84aの油圧が上昇す
る。したがつて、低速段クラツチC1では、スロ
ツトルペダルの踏込み量に応じた強さで係合が行
なわれ、スムースな発進が能となる。このように
低速段クラツチC1がアナログ的に係合されるの
で、スロツトルペダルの踏込みストロークで、車
両の発進制御が滑らかにかつ自由に行なわれる。
再び第3図を参照して、車両走行中にエンジン
ブレーキをかけるべくマニユアル弁Vmを第1速
保持位置にシフトすると、前述のように油路1
11は油タンクRに連通し、クリープ防止弁Vc
は、低速段クラツチC1の作動に無関係となるよ
うに切離される。一方、作動油路41aは環状溝
101を介して油路43に連通し、この油路43
には油圧ポンプPから作動油路29を介してライ
ン圧Plが作用する。したがつて、スロツトルペダ
ルから足を離していても、常に良好なエンジンブ
レーキを得ることができ、クリープ防止弁Vcが
その開弁位置で故障していたとしても、エンジン
ブレーキを確実にかけることができる。
以上の実施例では、クリープ防止弁Vcへの油
路84を油路111から分岐させたが、油路11
8から分岐させてもよい。
以上のように本発明によれば、発進用及びエン
ジンブレーキ用摩擦係合要素に油圧源から作動油
を供給するための作動油路を開閉し得るマニユア
ル弁と、前記作動油路から分岐して油タンクに通
じる油路に設けられ車両のアイドル運転時に該油
路を開くクリープ防止弁とを備える形式のクリー
プ防止装置において、マニユアル弁は、これがド
ライブ位置に在る時には前記摩擦係合要素及び油
圧源間を連通状態にする前記作動油を前記クリー
プ防止弁と連通させるが、第1速保持位置に在る
時には前記作動油路による摩擦係合要素及び油圧
源間の前記連通状態を保持しながら摩擦係合要素
をクリープ防止弁より遮断するように、油路切換
機能を付与するので、マニユアル弁を第1速保持
位置にシフトすれば、油圧源と摩擦係合要素間の
連通状態を維持しつつその摩擦係合要素からクリ
ープ防止弁を隔絶することができて、該摩擦係合
要素を油圧源からの高い作動油圧(所謂ライン
圧)を以て有効に作動させることができ、従つて
エンジンブレーキ時とアイドル運転時とを判別す
るための検知手段を特別に用意しなくても、マニ
ユアル弁を単に第1速保持位置にシフトするだけ
で、クリープ防止機能を迅速確実に解除して常に
良好なエンジンブレーキ効果が得られる。
しかも、クリープ防止弁が開き放し状態となる
ような故障が万一発生した場合でも、前述のよう
にマニユアル弁を単に第1速保持位置にシフトす
るだけで良好なエンジンブレーキ効果が迅速確実
に得られる。
またクリープ防止の為の回路構成が比較的単純
である前記形式のクリープ防止装置において、従
前のマニユアル弁の油路切換構造と該弁に連なる
油路配管のレイアウトに若干の変更を加えるだけ
で、本発明装置が容易に得られ、クリープ防止弁
自体は従前の比較的単純な構造のものをそのまま
利用することができるので、全体として装置の構
造を極力簡単にでき、コストダウンに寄与し得る
ものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図
は前進3段、後進1段の自動車用自動変速機の概
要図、第2図はその油圧制御回路図、第3図はマ
ニユアル弁がエンジンブレーキ位置にあるときの
油路の接続状態を示す油圧回路図である。 C1……発進用およびエンジンブレーキ用摩擦
係合要素としての低速段クラツチ、M……補助変
速機、P……油圧源としての油圧ポンプ、R……
油タンク、T……トルクコンバータ、Vc……ク
リープ防止弁、Vm……マニユアル弁、84……
油路、29,118,111,41a……作動油
路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 流体式トルクコンバータTと、発進用及びエ
    ンジンブレーキ用摩擦係合要素C1を有し前記ト
    ルクコンバータTに連結された補助変速機Mと、
    油圧源Pから前記摩擦係合要素C1に作動油を供
    給するための作動油路29,118,111,4
    1aと、この作動油路29,118,111,4
    1aから分岐して油タンクRに通じる油路84に
    設けられ車両のアイドル運転時に該油路84を開
    くクリープ防止弁Vcと、変速レバーに連動して
    前記作動油路29,118,111,41aを開
    閉し得るマニユアル弁Vmとを備え、前記マニユ
    アル弁Vmには少なくともドライブ位置D及び第
    1速保持位置Iがシフト位置として設定されてな
    る、自動変速機付車両のクリープ防止装置におい
    て、前記マニユアル弁Vmは、これが前記ドライ
    ブ位置Dに在る時には前記摩擦係合要素C1及び
    油圧源P間を連通状態にする前記作動油路29,
    118,111,41aを前記クリープ防止弁
    Vcと連通させるが、前記第1速保持位置Iに在
    る時には前記作動油路29,118,111,4
    1aによる摩擦係合要素C1及び油圧源P間の前
    記連通状態を保持しながら該摩擦係合要素C1
    クリープ防止弁Vcより遮断するように、油路切
    換機能を付与されたことを特徴とする、自動変速
    機付車両のクリープ防止装置。
JP8118183A 1983-05-10 1983-05-10 自動変速機付車両のクリ−プ防止装置 Granted JPS59208249A (ja)

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JPS531432B2 (ja) * 1972-11-02 1978-01-19
JPS5779351A (en) * 1980-11-06 1982-05-18 Honda Motor Co Ltd Erroneous function preventive device for hydraulic speed change gear for vehicle

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