JPH0475935B2 - - Google Patents
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- JPH0475935B2 JPH0475935B2 JP9520584A JP9520584A JPH0475935B2 JP H0475935 B2 JPH0475935 B2 JP H0475935B2 JP 9520584 A JP9520584 A JP 9520584A JP 9520584 A JP9520584 A JP 9520584A JP H0475935 B2 JPH0475935 B2 JP H0475935B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- vibration damping
- parts
- methyl
- damping material
- Prior art date
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- Expired
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- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は制振材に関し、詳しくは動的弾性係数
及び損失係数が大きく、制振用複合積層体の芯体
若しくは中間層として、また、充填材を配合して
なる制振用複合組成物として用いるとき、すぐれ
た制振性能を発揮すると共に、耐熱性にもすぐれ
た制振材に関する。 (従来の技術) 従来、各種の機械装置、電気装置、構造物等か
ら発生する騒音や振動を抑制し、又は防止するた
めに、粘弾性物質の剪断変形による内部摩擦を利
用した種々の樹脂組成物からなる制振材が提案さ
れ、或いは実用化されている。 このような制振材としては、既に代表的な熱可
塑性樹脂であるポリエチレンやポリプロピレンが
知られているほか、例えば、特開昭57−34949号
公報には、エチレン/酢酸ビニル共重合体からな
る制振材が開示されており、また、特開昭54−
43251号公報や特開昭54−43252号公報には、ポリ
イソブチレンを主成分とし、これにジエン系炭化
水素重合体又は環状オレフイン重合体と無機充填
剤とを配合してなる制振材が開示されている。し
かし、このような従来の制振材は、いずれもその
制振性能が尚十分ではないうえに、耐熱性に劣る
ために、例えば、高温において制振用積層体とし
て使用し難く、或いは焼付塗装のような高温処理
に耐えない問題がある。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は、制振材における上記した問題を解決
するためになされたものであつて、制振性能にす
ぐれると共に、耐熱性にもすぐれる制振材を提供
することを目的とする。 (発明の概要) 本発明による制振材は、4−メチル−1−ペン
テン系重合体100重量部について、数平均分子量
が200〜2000の範囲にある粘液状乃至半固体状の
炭化水素3〜30重量部を含有する組成物からな
り、熱変形温度が160℃以上であると共に、25℃
において損失係数が0.08以上であり、動的弾性係
数が1×109dyn/cm2以上であることを特徴とす
る。 (問題点を解決するための手段及び作用) 本発明において用いる4−メチル−1−ペンテ
ン系重合体には、4−メチル−1−ペンテンの単
独重合体、及び4−メチル−1−ペンテンとこれ
を除く他の少量のα−オレフイン成分との共重合
体を含み、かかる共重合体は、135℃のデカリン
中で測定した極限粘度〔η〕が1〜5dl/gの範
囲にあることが好ましく、特に、1.5〜3dl/g
の範囲にあることが好ましい。上記α−オレフイ
ンとしては炭素数2〜20のα−オレフイン、例え
ば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペ
ンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセ
ン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキ
サデセン、1−オクタデセン等を挙げることがで
きる。4−メチル−1−ペンテン系重合体におけ
るこれらα−オレフイン成分の含有量は、通常、
0.5〜4モル%の範囲である。 次に、本発明において用いる粘液状炭化水素と
は、25℃における数平均分子量が200〜2000、好
ましくは300〜1500の範囲である粘液状炭化水素
乃至半固体状の炭化水素を含み、これらの具体例
として、例えば、比較的低分子量のエチレン/プ
ロピレン共重合体、エチレン/1−ブテン共重合
体等のエチレン/α−オレフイン共重合体、比較
的低分子量のブタジエン重合体、イソブチレン重
合体、イソプレン重合体、デセン重合体、これら
の水素化物や、スクアラン、スクアレン、その低
重合体、更には流動パラフイン等を挙げることが
できる。上記粘液状乃至半固体状炭化水素の数平
均分子量が2000よりも大きいときは制振性能が十
分ではなく、一方、200よりも小さいときは、こ
れを4−メチル−1−ペンテン系重合体に溶融、
混練する際に揮散するようになる。 本発明による制振材は、上記4−メチル−1−
ペンテン系重合体100重量部について、上記粘液
状乃至半固体状の炭化水素3〜30重量部を含有す
る組成物からなる。制振材における粘液状乃至半
固体状の炭化水素の含有量が上記範囲よりも少な
いときは、その制振性能が尚十分ではなく、一
方、上記範囲を越える多量であるときは、熱変形
温度が低下し、粘液状乃至半固体状の炭化水素が
組成物表面にブリードアウトし、ハンドリング性
が低下するようになる。 更に、上記のような組成物からなる制振材は、
その熱変形温度が160℃以上であると共に、25℃
において損失係数(tanδ)が0.08以上であり、且
つ、動的弾性係数(E′)が1×109dyn/cm2以上
であることを要する。 ここに、熱変形温度とは、針入度試験法によ
り、荷重49gで5℃/分の昇温速度で試料を昇温
するとき、0.1mm針入時の温度をいい、例えば、
Dupont990TMA装置によつて測定することがで
きる。この熱変形温度が160℃よりも低いときは、
制振材が耐熱性に劣るため、例えば、高温におい
て制振用積層体として使用し難く、また、焼付塗
装処理のような高温処理に耐えられないという問
題がある。損失係数とは、Vibron法による周波
数110Hz、動的変位が1.6×10-3cmにおけるtanδを
いい、25℃において損失係数が0.1よりも小さい
ときは、制振性能が十分でない。また、動的弾性
係数とは、Vibron法による周波数110Hz、動的変
位が1.6×10-3cmにおける貯蔵弾性係数(E′)を
いい、25℃における動的弾性係数が1×109
dyn/cm2よりも小さいときは、例えば、この制振
材を金属板の間に積層して、複合積層体とした場
合に、特に、高周波数領域における振動に対する
制振性能が不足し、更には、かかる複合体におけ
る形状保持性が低下し、制振材をプレス加工によ
り製造する際の深絞り性が低下する。 本発明による制振材は、例えば、制振用複合積
層体における芯体若しくは中間層として、また、
充填剤を含有してなる制振用複合組成物として好
適に用いることができる。 先ず、制振用複合積層体における芯体としての
使用について説明する。芯体として使用するに際
しては、複合積層体の構造は何ら制限されるもの
ではないが、例えば、対向する金属板の間にこの
制振材を介在させた構造を有する複合積層体を好
ましい一例として挙げることができる。このよう
な芯体として使用する場合、芯体の厚みは、通
常、0.05〜0.5mmの範囲が好適である。また、複
合積層体における上記金属板としては、鉄、鋼、
銅、アルミニウム、ステンレス鋼、真ちゆう等を
例示することができ、これら金属板の厚みは、特
に限定されないが、通常、0.1〜2mm、好ましく
は0.2〜0.5mmの範囲である。 本発明による制振材は、例えば、金属への接着
性を改善するために、変性ポリオレフインを含有
してもよい。かかる変性ポリオレフインとして
は、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイ
ン酸、イタコン酸、シトラコン酸、ビシクロ
〔2.2.1〕ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン
酸等の不飽和カルボン酸、又はその酸無水物、塩
若しくはエステルからなる不飽和カルボン酸誘導
体をポリオレフインにグラフト共重合させた共重
合体を好適に用いることができる。ここに、上記
ポリオレフインとしては、例えば、ポエチレン、
プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メ
チル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテ
ン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセ
ン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン等の単
独重合体及びこれらの共重合体を挙げることがで
きる。これら変性ポリオレフインにおける上記不
飽和カルボン酸誘導体成分単位のグラフト割合
は、上記ポリオレフイン100重量部に対して、通
常、0.1〜5重量部、好ましくは0.2〜3重量部の
範囲である。また、かかる変性ポリオレフインの
制振材における含有量は、前記4−メチル−1−
ペンテン系重合体100重量部に対して、通常、5
〜20重量部、好ましくは5〜10重量部の範囲であ
る。 また、本発明による制振材には、制振性や剛性
を向上させ、或いは焼付塗装の際の重合体の流れ
出しを抑えるために、必要に応じて、無機充填剤
を含有させることができる。かかる無機充填剤と
しては、例えば、グラフアイト、マイカ、酸化チ
タン、亜鉛華、クレー、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、カーボンブラツク等を例示すること
ができる。このような無機充填剤の配合量は、前
記4−メチル−1−ペンテン系重合体100重量部
について、通常、10〜400重量部の範囲である。 このような制振用複合積層体の製造方法は既に
種々知られている。例えば、シート状制振材を金
属板間に熱圧着し、或いは適宜の接着剤を用いて
金属板間に接着積層すれば、制振用複合積層体を
得ることができる。 次に、本発明による制振材に無機充填剤を配合
してなる制振用複合組成物としての使用について
説明する。無機充填剤としては、前記したと同様
に、グラフアイト、マイカ、酸化チタン、亜鉛
華、クレー、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、鉛、カーボンブラツク等が好適に用いられ、
前記と同様に、4−メチル−1−ペンテン系重合
体100重量部について、通常、10〜400重量部、好
ましくは10〜200重量部の範囲で配合される。必
要に応じて、他の重合体、例えば、エチレン/α
−オレフイン共重合体、プロピレン/α−オレフ
イン共重合体、1−ブテン/α−オレフイン共重
合体、エチレン/プロピレン/ジエン共重合体、
ポリイソブチレン、ブチルゴム、NBR、エチレ
ン/酢酸ビニル共重合体、前記した不飽和カルボ
ン酸変性ポリオレフイン等を配合することもでき
る。このように、本発明による制振材に前記不飽
和カルボン酸変性ポリオレフインを配合すると、
4−メチル−1−ペンテン系重合体と無機充填剤
との接着性及び親和性が向上すると共に、複合組
成物の金属に対する接着性が向上する。上記変性
ポリオレフインを含む上記他の重合体の配合量
は、4−メチル−1−ペンテン系重合体100重量
部に対して、通常、5〜20重量部、好ましくは5
〜10重量部の範囲である。 このような制振用複合組成物は、上記各成分か
らなる混合物を溶融混練することによつて得ら
れ、例えば、電子計算機ほか種々の事務用機器の
プリンター用ハウジング、スピーカー・ボツク
ス、輸送機器、防音シート等、制振性が要求され
る製品や部材の成形に供される。 (発明の効果) 以上のように、本発明による制振材は、4−メ
チル−1−ペンテン系重合体と前記所定の性質を
備えた粘液状乃至半固体状の炭化水素を含有する
組成物からなるので、従来の制振材に比較してそ
の制振性能が著しく改善されていると共に、耐熱
性にもすぐれている。 (実施例) 以下に実施例を挙げて、本発明による制振材を
説明する。 実施例 1 炭素数16〜18のα−オレフインを1.5モル%含
み、極限粘度〔η〕が2.1dl/gである4−メチ
ル−1−ペンテン/オレフイン共重合体100重量
部に対して、スクアラン(和光純薬工業(株)製)10
重量部を添加し、ブラベンダー・ミキサーにより
250℃で混合して、4−メチル−1−ペンテン系
重合体組成物を調製した。 この組成物からなるプレス成形シートの熱変形
温度は188℃であり、また、室温での損失係数
(tanδ)は、0.165、動的弾性係数(E′)は2.43×
109dyn/cm2であつた。 (制振用複合積層体の製造及び評価) 上記重合体組成物を用いた積層体の制振性を評
価するために、積層体(亜鉛びき鉄板/重合体組
成物/亜鉛びき鉄板=450μ/500μ/450μ)を作
製した。尚、亜鉛びき鉄板と重合体組成物との接
着は、4−メチル−1−ペンテン系重合体に無水
マレイン酸をグラフト共重合させた共重合体から
なる厚み20μのフイルムを鉄板と重合体組成物と
の間に接着フイルムとして積層することにより行
なつた。 制振性能の評価は、日本ゴム協会誌第51巻第
222頁(1978)に記載されているように、二本吊
共振減衰法の測定が可能な装置を製作し、各種周
波数での対数減衰率を求めた。対衰減衰率は、
「騒音ハンドブツク」(日本音響材料協会編昭和41
年技報堂(株)発行)第433頁に記載された方法に従
つて求めた。試験片は、長さ300mm、幅30mm、厚
さ1.4mmの積層体とした。この積層体の100Hz及び
1000Hzでの対数減衰率はそれぞれ0.017及び0.129
であつた。 実施例 2〜7 表に示すように、4−メチル−1−ペンテン系
重合体に種々の粘度状乃至半固体状の炭化水素を
配合し、実施例1と同様にして、シート及び複合
積層体を得た。 各シートの熱変形温度、損失係数(tanδ)及び
動的弾性係数(E′)を表に示す。また、複合積層
体の制振性能を表に示す。 比較例 1 実施例1と同じ4−メチル−1−ペンテン系重
合体のみを用いて、シート及び複合積層体を得
た。このシートの熱変形温度、損失係数(tanδ)
及び動的弾性係数(E′)を表に示す。また、複合
積層体の制振性能を表に示す。 比較例 2〜4 表に示す4−メチル−1−ペンテン系重合体に
粘液状乃至半固体状の炭化水素を本発明で規定す
る範囲外の量にて配合し、実施例1と同様にして
シート及び複合積層体を得た。各シートの熱変形
温度、損失係数(tanδ)及び動的弾性係数(E′)
を表に示す。また、複合積層体の制振性能を表に
示す。 実施例 8 実施例1と同じ重合体組成物に鉛粉末50重量%
を配合し、10mm厚さのプレス板を作製した。
及び損失係数が大きく、制振用複合積層体の芯体
若しくは中間層として、また、充填材を配合して
なる制振用複合組成物として用いるとき、すぐれ
た制振性能を発揮すると共に、耐熱性にもすぐれ
た制振材に関する。 (従来の技術) 従来、各種の機械装置、電気装置、構造物等か
ら発生する騒音や振動を抑制し、又は防止するた
めに、粘弾性物質の剪断変形による内部摩擦を利
用した種々の樹脂組成物からなる制振材が提案さ
れ、或いは実用化されている。 このような制振材としては、既に代表的な熱可
塑性樹脂であるポリエチレンやポリプロピレンが
知られているほか、例えば、特開昭57−34949号
公報には、エチレン/酢酸ビニル共重合体からな
る制振材が開示されており、また、特開昭54−
43251号公報や特開昭54−43252号公報には、ポリ
イソブチレンを主成分とし、これにジエン系炭化
水素重合体又は環状オレフイン重合体と無機充填
剤とを配合してなる制振材が開示されている。し
かし、このような従来の制振材は、いずれもその
制振性能が尚十分ではないうえに、耐熱性に劣る
ために、例えば、高温において制振用積層体とし
て使用し難く、或いは焼付塗装のような高温処理
に耐えない問題がある。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は、制振材における上記した問題を解決
するためになされたものであつて、制振性能にす
ぐれると共に、耐熱性にもすぐれる制振材を提供
することを目的とする。 (発明の概要) 本発明による制振材は、4−メチル−1−ペン
テン系重合体100重量部について、数平均分子量
が200〜2000の範囲にある粘液状乃至半固体状の
炭化水素3〜30重量部を含有する組成物からな
り、熱変形温度が160℃以上であると共に、25℃
において損失係数が0.08以上であり、動的弾性係
数が1×109dyn/cm2以上であることを特徴とす
る。 (問題点を解決するための手段及び作用) 本発明において用いる4−メチル−1−ペンテ
ン系重合体には、4−メチル−1−ペンテンの単
独重合体、及び4−メチル−1−ペンテンとこれ
を除く他の少量のα−オレフイン成分との共重合
体を含み、かかる共重合体は、135℃のデカリン
中で測定した極限粘度〔η〕が1〜5dl/gの範
囲にあることが好ましく、特に、1.5〜3dl/g
の範囲にあることが好ましい。上記α−オレフイ
ンとしては炭素数2〜20のα−オレフイン、例え
ば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペ
ンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセ
ン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキ
サデセン、1−オクタデセン等を挙げることがで
きる。4−メチル−1−ペンテン系重合体におけ
るこれらα−オレフイン成分の含有量は、通常、
0.5〜4モル%の範囲である。 次に、本発明において用いる粘液状炭化水素と
は、25℃における数平均分子量が200〜2000、好
ましくは300〜1500の範囲である粘液状炭化水素
乃至半固体状の炭化水素を含み、これらの具体例
として、例えば、比較的低分子量のエチレン/プ
ロピレン共重合体、エチレン/1−ブテン共重合
体等のエチレン/α−オレフイン共重合体、比較
的低分子量のブタジエン重合体、イソブチレン重
合体、イソプレン重合体、デセン重合体、これら
の水素化物や、スクアラン、スクアレン、その低
重合体、更には流動パラフイン等を挙げることが
できる。上記粘液状乃至半固体状炭化水素の数平
均分子量が2000よりも大きいときは制振性能が十
分ではなく、一方、200よりも小さいときは、こ
れを4−メチル−1−ペンテン系重合体に溶融、
混練する際に揮散するようになる。 本発明による制振材は、上記4−メチル−1−
ペンテン系重合体100重量部について、上記粘液
状乃至半固体状の炭化水素3〜30重量部を含有す
る組成物からなる。制振材における粘液状乃至半
固体状の炭化水素の含有量が上記範囲よりも少な
いときは、その制振性能が尚十分ではなく、一
方、上記範囲を越える多量であるときは、熱変形
温度が低下し、粘液状乃至半固体状の炭化水素が
組成物表面にブリードアウトし、ハンドリング性
が低下するようになる。 更に、上記のような組成物からなる制振材は、
その熱変形温度が160℃以上であると共に、25℃
において損失係数(tanδ)が0.08以上であり、且
つ、動的弾性係数(E′)が1×109dyn/cm2以上
であることを要する。 ここに、熱変形温度とは、針入度試験法によ
り、荷重49gで5℃/分の昇温速度で試料を昇温
するとき、0.1mm針入時の温度をいい、例えば、
Dupont990TMA装置によつて測定することがで
きる。この熱変形温度が160℃よりも低いときは、
制振材が耐熱性に劣るため、例えば、高温におい
て制振用積層体として使用し難く、また、焼付塗
装処理のような高温処理に耐えられないという問
題がある。損失係数とは、Vibron法による周波
数110Hz、動的変位が1.6×10-3cmにおけるtanδを
いい、25℃において損失係数が0.1よりも小さい
ときは、制振性能が十分でない。また、動的弾性
係数とは、Vibron法による周波数110Hz、動的変
位が1.6×10-3cmにおける貯蔵弾性係数(E′)を
いい、25℃における動的弾性係数が1×109
dyn/cm2よりも小さいときは、例えば、この制振
材を金属板の間に積層して、複合積層体とした場
合に、特に、高周波数領域における振動に対する
制振性能が不足し、更には、かかる複合体におけ
る形状保持性が低下し、制振材をプレス加工によ
り製造する際の深絞り性が低下する。 本発明による制振材は、例えば、制振用複合積
層体における芯体若しくは中間層として、また、
充填剤を含有してなる制振用複合組成物として好
適に用いることができる。 先ず、制振用複合積層体における芯体としての
使用について説明する。芯体として使用するに際
しては、複合積層体の構造は何ら制限されるもの
ではないが、例えば、対向する金属板の間にこの
制振材を介在させた構造を有する複合積層体を好
ましい一例として挙げることができる。このよう
な芯体として使用する場合、芯体の厚みは、通
常、0.05〜0.5mmの範囲が好適である。また、複
合積層体における上記金属板としては、鉄、鋼、
銅、アルミニウム、ステンレス鋼、真ちゆう等を
例示することができ、これら金属板の厚みは、特
に限定されないが、通常、0.1〜2mm、好ましく
は0.2〜0.5mmの範囲である。 本発明による制振材は、例えば、金属への接着
性を改善するために、変性ポリオレフインを含有
してもよい。かかる変性ポリオレフインとして
は、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイ
ン酸、イタコン酸、シトラコン酸、ビシクロ
〔2.2.1〕ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン
酸等の不飽和カルボン酸、又はその酸無水物、塩
若しくはエステルからなる不飽和カルボン酸誘導
体をポリオレフインにグラフト共重合させた共重
合体を好適に用いることができる。ここに、上記
ポリオレフインとしては、例えば、ポエチレン、
プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メ
チル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテ
ン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセ
ン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン等の単
独重合体及びこれらの共重合体を挙げることがで
きる。これら変性ポリオレフインにおける上記不
飽和カルボン酸誘導体成分単位のグラフト割合
は、上記ポリオレフイン100重量部に対して、通
常、0.1〜5重量部、好ましくは0.2〜3重量部の
範囲である。また、かかる変性ポリオレフインの
制振材における含有量は、前記4−メチル−1−
ペンテン系重合体100重量部に対して、通常、5
〜20重量部、好ましくは5〜10重量部の範囲であ
る。 また、本発明による制振材には、制振性や剛性
を向上させ、或いは焼付塗装の際の重合体の流れ
出しを抑えるために、必要に応じて、無機充填剤
を含有させることができる。かかる無機充填剤と
しては、例えば、グラフアイト、マイカ、酸化チ
タン、亜鉛華、クレー、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、カーボンブラツク等を例示すること
ができる。このような無機充填剤の配合量は、前
記4−メチル−1−ペンテン系重合体100重量部
について、通常、10〜400重量部の範囲である。 このような制振用複合積層体の製造方法は既に
種々知られている。例えば、シート状制振材を金
属板間に熱圧着し、或いは適宜の接着剤を用いて
金属板間に接着積層すれば、制振用複合積層体を
得ることができる。 次に、本発明による制振材に無機充填剤を配合
してなる制振用複合組成物としての使用について
説明する。無機充填剤としては、前記したと同様
に、グラフアイト、マイカ、酸化チタン、亜鉛
華、クレー、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、鉛、カーボンブラツク等が好適に用いられ、
前記と同様に、4−メチル−1−ペンテン系重合
体100重量部について、通常、10〜400重量部、好
ましくは10〜200重量部の範囲で配合される。必
要に応じて、他の重合体、例えば、エチレン/α
−オレフイン共重合体、プロピレン/α−オレフ
イン共重合体、1−ブテン/α−オレフイン共重
合体、エチレン/プロピレン/ジエン共重合体、
ポリイソブチレン、ブチルゴム、NBR、エチレ
ン/酢酸ビニル共重合体、前記した不飽和カルボ
ン酸変性ポリオレフイン等を配合することもでき
る。このように、本発明による制振材に前記不飽
和カルボン酸変性ポリオレフインを配合すると、
4−メチル−1−ペンテン系重合体と無機充填剤
との接着性及び親和性が向上すると共に、複合組
成物の金属に対する接着性が向上する。上記変性
ポリオレフインを含む上記他の重合体の配合量
は、4−メチル−1−ペンテン系重合体100重量
部に対して、通常、5〜20重量部、好ましくは5
〜10重量部の範囲である。 このような制振用複合組成物は、上記各成分か
らなる混合物を溶融混練することによつて得ら
れ、例えば、電子計算機ほか種々の事務用機器の
プリンター用ハウジング、スピーカー・ボツク
ス、輸送機器、防音シート等、制振性が要求され
る製品や部材の成形に供される。 (発明の効果) 以上のように、本発明による制振材は、4−メ
チル−1−ペンテン系重合体と前記所定の性質を
備えた粘液状乃至半固体状の炭化水素を含有する
組成物からなるので、従来の制振材に比較してそ
の制振性能が著しく改善されていると共に、耐熱
性にもすぐれている。 (実施例) 以下に実施例を挙げて、本発明による制振材を
説明する。 実施例 1 炭素数16〜18のα−オレフインを1.5モル%含
み、極限粘度〔η〕が2.1dl/gである4−メチ
ル−1−ペンテン/オレフイン共重合体100重量
部に対して、スクアラン(和光純薬工業(株)製)10
重量部を添加し、ブラベンダー・ミキサーにより
250℃で混合して、4−メチル−1−ペンテン系
重合体組成物を調製した。 この組成物からなるプレス成形シートの熱変形
温度は188℃であり、また、室温での損失係数
(tanδ)は、0.165、動的弾性係数(E′)は2.43×
109dyn/cm2であつた。 (制振用複合積層体の製造及び評価) 上記重合体組成物を用いた積層体の制振性を評
価するために、積層体(亜鉛びき鉄板/重合体組
成物/亜鉛びき鉄板=450μ/500μ/450μ)を作
製した。尚、亜鉛びき鉄板と重合体組成物との接
着は、4−メチル−1−ペンテン系重合体に無水
マレイン酸をグラフト共重合させた共重合体から
なる厚み20μのフイルムを鉄板と重合体組成物と
の間に接着フイルムとして積層することにより行
なつた。 制振性能の評価は、日本ゴム協会誌第51巻第
222頁(1978)に記載されているように、二本吊
共振減衰法の測定が可能な装置を製作し、各種周
波数での対数減衰率を求めた。対衰減衰率は、
「騒音ハンドブツク」(日本音響材料協会編昭和41
年技報堂(株)発行)第433頁に記載された方法に従
つて求めた。試験片は、長さ300mm、幅30mm、厚
さ1.4mmの積層体とした。この積層体の100Hz及び
1000Hzでの対数減衰率はそれぞれ0.017及び0.129
であつた。 実施例 2〜7 表に示すように、4−メチル−1−ペンテン系
重合体に種々の粘度状乃至半固体状の炭化水素を
配合し、実施例1と同様にして、シート及び複合
積層体を得た。 各シートの熱変形温度、損失係数(tanδ)及び
動的弾性係数(E′)を表に示す。また、複合積層
体の制振性能を表に示す。 比較例 1 実施例1と同じ4−メチル−1−ペンテン系重
合体のみを用いて、シート及び複合積層体を得
た。このシートの熱変形温度、損失係数(tanδ)
及び動的弾性係数(E′)を表に示す。また、複合
積層体の制振性能を表に示す。 比較例 2〜4 表に示す4−メチル−1−ペンテン系重合体に
粘液状乃至半固体状の炭化水素を本発明で規定す
る範囲外の量にて配合し、実施例1と同様にして
シート及び複合積層体を得た。各シートの熱変形
温度、損失係数(tanδ)及び動的弾性係数(E′)
を表に示す。また、複合積層体の制振性能を表に
示す。 実施例 8 実施例1と同じ重合体組成物に鉛粉末50重量%
を配合し、10mm厚さのプレス板を作製した。
【表】
【表】
このプレス板の1KHzの音に対する透過損失は、
42dBであつた。 比較例 5 実施例1と同じ4−メチル−1−ペンテン系重
合体に鉛粉末50重量%を配合し、実施例8と同様
にして10mm厚さのプレス板を作製した。このプレ
ス板の1KHzの音に対する透過損失は31dBであつ
た。
42dBであつた。 比較例 5 実施例1と同じ4−メチル−1−ペンテン系重
合体に鉛粉末50重量%を配合し、実施例8と同様
にして10mm厚さのプレス板を作製した。このプレ
ス板の1KHzの音に対する透過損失は31dBであつ
た。
Claims (1)
- 1 4−メチル−1−ペンテン系重合体100重量
部について、数平均分子量が200〜2000の範囲に
ある粘液状乃至半固体状の炭化水素3〜30重量部
を含有する組成物からなり、熱変形温度が160℃
以上であると共に、25℃において損失係数が0.08
以上であり、動的弾性係数が1×109dyn/cm2以
上であることを特徴とする制振材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9520584A JPS60238344A (ja) | 1984-05-11 | 1984-05-11 | 制振材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9520584A JPS60238344A (ja) | 1984-05-11 | 1984-05-11 | 制振材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60238344A JPS60238344A (ja) | 1985-11-27 |
| JPH0475935B2 true JPH0475935B2 (ja) | 1992-12-02 |
Family
ID=14131244
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9520584A Granted JPS60238344A (ja) | 1984-05-11 | 1984-05-11 | 制振材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60238344A (ja) |
-
1984
- 1984-05-11 JP JP9520584A patent/JPS60238344A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60238344A (ja) | 1985-11-27 |
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